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【発明の名称】 乗用型作業機の運転部構造
【発明者】 【氏名】河瀬 宗之

【氏名】黒岩 良三

【氏名】松本 寿之

【氏名】緒方 洪

【氏名】平岡 実

【要約】 【課題】ブロー成形によって形成したハンドル塔の乗降側を補強するとともに、ハンドル塔とステップとの連接部分を強化する。

【解決手段】運転部のステップ8と、このステップ8の前端に連なるハンドル塔9とを樹脂材のブロー成形によって一体成形し、ハンドル塔9の背面における乗降側部位とステップ8の前端部に亘って縦長の補強材40を設けるとともに、機体操縦用ステアリングレバーを備えたコントロールユニット20を、ハンドル塔9の上部に取付け支持させる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 運転部のステップと、このステップの前端に連なるハンドル塔とを樹脂材のブロー成形によって一体成形し、前記ハンドル塔の背面における乗降側部位と前記ステップの前端部に亘って縦長の補強材を設けるとともに、機体操縦用コントロールレバーを備えたコントロールユニットを、前記ハンドル塔の上部に取付け支持させてあることを特徴とする乗用型作業機の運転部構造。
【請求項2】 前記ステップの前部に幅狭部を突出形成し、前記補強材の下部を、前記幅狭部の側面とステップの幅広部分の前面とに亘って連結してある請求項1記載の乗用型作業機の運転部構造。
【請求項3】 前記ステップとハンドル塔との連接部にコーナー補強部材を設けるとともに、前記補強材の下部を連結してある請求項1記載の乗用型作業機の運転部構造。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンバインや各種収穫機など乗用型作業機の運転部構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記運転部構造としては、部品点数及び組付工数の削減、並びに軽量化を図るために、運転部のステップとハンドル塔とをブロー成形により一体形成し、互いをつなぐ境界部が屈曲変形可能な薄肉のヒンジ部で構成して、使用姿勢に折り曲られるように形成することが本出願人によって先に提案されており、その使用姿勢を保持するようにL字状の連結補強金具を設けてあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記構成においては、例えば、操縦者が運転部に搭乗する際にはハンドル塔に手をかけて搭乗する場合が多く、ハンドル塔の乗降側やステップとの連接箇所に大きな荷重が加わってしまい、ハンドル塔の強度、ハンドル塔とステップとの連結部の強度は完全ではなく補強が必要であった。
【0004】本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであって、ブロー成形によって形成したハンドル塔の乗降側を補強するとともに、ハンドル塔とステップとの連接部分を強化することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】〔構成〕請求項1にかかる発明の特徴構成は、運転部のステップと、このステップの前端に連なるハンドル塔とを樹脂材のブロー成形によって一体成形し、前記ハンドル塔の背面における乗降側部位と前記ステップの前端部に亘って縦長の補強材を設けるとともに、機体操縦用コントロールレバーを備えたコントロールユニットを、前記ハンドル塔の上部に取付け支持させた点にある。
【0006】請求項2にかかる発明の特徴構成は、請求項1に記載のものにおいて、前記ステップの前部に幅狭部を突出形成し、前記補強材の下部を、前記幅狭部の側面とステップの幅広部分の前面とに亘って連結した点にある。
【0007】請求項3にかかる発明の特徴構成は、請求項1に記載のものにおいて、前記ステップとハンドル塔との連接部にコーナー補強部材を設けるとともに、このコーナー補強部材に前記補強材の下部を連結した点にある。
【0008】〔作用〕上記構成によると、補強材をコントロールユニットの取付け支持する部材として利用しながらハンドル塔を補強する部材とするとともに、この補強材を乗降側部位に配置して下部をステップの前端部に連結させることで、操縦者が乗降する際のハンドル塔にかかる加重に対して、ステップの前端部で補強材の下部を支えることができる。また、ステップとハンドル塔との連接部も強固なものにできる。そして、請求項2の構成によれば、補強材の下部をステップの幅狭部の側面と幅広部の前面との2面で支持しており、より確実に補強材を支えることができる。そして、請求項3の構成によれば、ステップとハンドル塔との連接部を他の部材で補強するとともに、この部材と補強材とを連結することによって更に補強している。
【0009】〔効果〕よって、ハンドル塔、並びにハンドル塔とステップとの連接部を、操縦者が機体を乗降する際にかかる加重に対して有効に補強できる。また、この補強材をコントロールユニットを支持させる部材に兼用することでコストを抑えられる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図面に基づいて説明する。乗用型作業機の一例としてのコンバインの側面図が図1に、このコンバインの平面図が図2に示されている。このコンバインは、クローラ走行装置1で走行する機体2の前面に、2条の刈取りを行う刈取り前処理部3を昇降自在に連結するとともに、機体2上の左側に脱穀装置4を、また機体2上の右側に運転部5、及びアンローダ6付きの穀粒タンク7、等をそれぞれ搭載配備して構成されている。
【0011】前記運転部5には、エンジン10の搭載部と重複して配備されており、ステップ8、このステップ8の前端に起立連接されたハンドル塔9、ステップ8の後方において横向きに配置された水冷式のエンジン10を覆うエンジンカバー11、このエンジンカバー11の上面に装着された運転座席12、ハンドル塔9の左側から運転座席12の左横側にわたって配備された操作盤13、及び操作盤13の下方においてハンドル塔9の左側端部とエンジンカバー11の左側端部とをつなぐ側板14等を備えている。なお、操作盤13には、走行用変速レバー15、作業用のクラッチレバー16類、メーターパネル17等が備えられるとともに、ハンドル塔9の右端にはステアリングレバー18が備えられている。このステアリングレバー18は、十字操作可能に構成されており、左方または右方への揺動操作によって、揺動操作された側のクローラ走行装置1の速度を落として機体をレバー操作方向に操向するように構成されるとともに、前方向への揺動操作によって刈取り前処理部3を下降させ、後方への揺動操作によって刈取り前処理部3を上昇させるように構成されている。
【0012】前記エンジンカバー11は、上壁部21と、前壁部22と、後壁部23と、横壁部24とによって、機体内方に向けて開放された箱型に構成されており、前壁部と横壁部を介して介して取り入れた外気をエンジン10搭載部に取り入れてラジエータ19を冷却するように構成されている。
【0013】ここで、前記ハンドル塔9、ステップ8、エンジンカバー11の前壁部22、および、エンジンカバー11の上壁部21は、それぞれがブロー成形によって一体化された壁状の中空体であり、互いをつなぐ境界部が屈曲変形可能な薄肉のヒンジ部25で構成されている。そして、4個の中空体をヒンジ部25でつないだブロー成形品は、図8、図9(イ)、図10に示すように、全体が偏平な展開状態で成形され、成形後に、ヒンジ部25を介して所定の使用姿勢に折り曲げられるものである。
【0014】図14〜図16に示すように、ステップ8の前端辺に沿って立設される前記ハンドル塔9の上半部には、中空構造のループハンドル部9Aが一体成形されるとともに、下半部には、ループハンドル部9Aの両下端に連通する中空構造の壁部9Bが形成されている。そして、壁部9Bの上端部には、上端面が偏平で前後に厚いパネル部9Baが形成されるとともに、このパネル部9Baの下方において壁部9Bの前面が周部を除いて広く凹入されている。また、壁部9Bの前面に広く形成された凹入部9Bbの正面から見た左上部位に、パネル部9Baの端部に連通開放された凹部9Bcが形成され、ここに、前記ステアリングレバー18を備えたコントロールユニット20が係入装着されている。前記凹入部9Bbを囲むU字状の周部には、壁部9Bの前面に脱着可能に装着される化粧カバー26の周縁を位置決め係入する凹溝9Bdが形成されている。また、前記凹入部9Bbの内部には、この凹入部9Bbを正面から見て左下から右上に亘ってほぼ対角状に横断する隆起部9Beが形成されて、壁部9B前面が補強されるとともに、凹入部9Bbの正面から見た右下部位には、コントロールユニット20から延出された操作ワイヤ20aを挿通する開口9Bfが後加工によって形成されている。また、壁部9Bの後面には浅い凹入部9Bgが形成されており、壁部9B後面が補強されている。
【0015】図12,図13に示すように、ステップ8は、その上面に滑り止め用および補強用の凹凸パターンが形成されるとともに、上壁8aと下壁8bとを局部的に繋ぐ複数の部分接続部8cが分散して形成されて、運転者の重量に耐える強度が確保されている。また、ステップ8の前端部に前上がりの幅狭部8dが形成されるとともに、ハンドル塔9の基部には、前記幅狭部8dを嵌入可能な凹部9Cが形成されており、ハンドル塔9をヒンジ部25を介して起立屈曲させた際、幅狭部8dが凹部9Cに嵌入されることで、ハンドル塔9の起立姿勢が安定するようになっている。また、このステップ8の底部の左右には、機体フレーム34に取り付けた前後に長い係合部材34aに上方から係合する下向きの段部8eが形成されて、ステップ8にかかる荷重を確実に機体フレーム34で受け止め支持するよう構成されている。また、ステップ8の前部には、機体停止用のペダル41や図外の燃焼タンクに接続された燃料補給管42を挿通するための開口8fが形成されている。
【0016】図25に示すように、コントロールユニット20を係入装着する凹部9Bcの背面には、金属加工によって形成した板状の補強材40が備え付けられている。この補強材40の左右の両端部は屈曲形成されているとともに、上部は前記コントロールユニット20の取付けに用いる取付部材によって壁部9Bの背面に共締め固定されており、下端側の側部は幅狭部8dの側面で連結され、下端辺は幅狭部8dより機体右方に出ているステップ8の前面に連結されてある。つまり、この補強材40は、コントロールユニット20を取付ける当て板として用いながらハンドル塔を補強するに止まらず、ハンドル塔9とステップ8とを連接するヒンジ部25の屈曲姿勢をさらに強固なものとするとともに、ハンドル塔の乗降側にかかる荷重に対しても特に有効なものとなっている。
【0017】図20に示すように、ステップ8の後端辺に沿って起立される中空の前記前壁部22は、起立状態においてその下端角部22bがステップ8の上面に接当して起立限界となるよう形成されている。また、図19に示すように、エンジンカバー11の上壁部21の前端辺に沿って折り下げられる前壁部22は、折り下げ状態においてその上端面22cが上壁部21の前端下面に接当して折り曲げ限界となるよう形成されている。
【0018】そして、この前壁部22の右の側辺には他部材取付け用のフランジ22aが突設されるとともに、上壁部21の右側辺にもフランジ21aが突設されており、これらのフランジ22a,21aに横壁部24が連結されるようになっている。
【0019】図26に示すように、ハンドル塔9の左側端部とエンジンカバー11の左側端部とをつなぐ側板14はブロー成形による壁状の中空体であり、後側辺に突設された他部材取付け用のフランジ14aが前壁部22に、下端辺に突設された他部材取付け用のフランジ14bがステップ8にそれぞれ連接されるようになっている。また、側板14の前端辺には、部分的に凹ませて内部の中空箇所をなくした取付部14cが数箇所に形成されており、壁部9Bの背面の左側周囲に固定配置させた金属製のフレーム54と取付部14cとで連結されるようになっている。そして、側板14のステップ8との取付け箇所から所定の上方位置までは略垂直に立ち上げられているとともに、この所定の上方位置より上部は上方に従ってステップ8とは反対側に膨出するように形成されており、これにより操縦者のひざ回りの空間を広くしてある。また、下端辺はステップ8の側部に沿った形状に形成されており、下端辺の前端部は幅狭部8dの側面まで回り込んで位置し、前端は幅狭部8dの側面に取付け固定されている。尚、ハンドル塔9の左側端部とエンジンカバー11の左側端部とにわたって金属部材を架設するとともに、側板の内面に沿わせて配置して側板14を補強してもよく、或は、この側板14を板金によって形成してもよい。
【0020】前記前壁部22の前面には、ブロー成形後の加工により形成された防塵構造の外気取入れ口27が設けられるとともに、前壁部22の横側面にはブロー成形後の加工によって開口28が設けられ、前記外気取入れ口27から導入した外気を、この開口28を介して横壁部24内に導くよう構成されている。また、横壁部24の外面には、ブロー成形後の加工により形成された外気取入れ口29が設けられるとともに、その外気取入れ口29を覆う防塵カバー30が配備され、防塵カバー30の周囲に形成された間隙sから取り入れた外気と前壁部22の外気取入れ口27からの外気とを合流して、エンジンルーム内のラジエータ19に供給するように構成されている。
【0021】図17および図18に示すように、上壁部21の内壁21cは局部的に上方に凹入されて外壁21bに接続され、外壁21bと内壁21cとを局部的につなぐ多数の部分接続部21dが分散して形成されて、運転者の着座荷重に耐える強度が確保されるとともに、内壁21cにエンジンルーム内に向かう多数の凹部が形成されることで、エンジン騒音を吸収減衰することが可能となっている。なお、この部分接続部21dを不規則に分散形成したり、それぞれの大きさを異ならせることで、エンジン騒音の吸収減衰機能を一層高めることが可能となる。また、上壁部21の後辺と右側辺とに亘って断面積の大きい周縁部21eが形成されており、ブロー成形時に、この周縁部21eが断面積の大きいエアー通路となって、成形が容易に行われる。
【0022】前記横壁部24と後壁部23とは、ブロー成形によって一体に成形されるとともに、屈曲可能な薄肉のヒンジ部31でつながれており、このヒンジ部31を介して屈曲した後に、横壁部24を前壁部22と上壁部21にボルト等で連結するとともに、後壁部24の上縁を上壁部21の後端辺にボルト等で連結することで、機体内方に開放された箱形のエンジンカバー11が構成されるようになってる。なお、上壁部21の後部上面には、外気取入れ用のダクト32が付設され、このダクト32に形成された防塵構造の外気取入れ口33から取り入れた外気も横壁部24内に導入されてラジエータ19の冷却に利用されるようになっている。また、エンジンルーム内のエアークリーナ43の吸気口43aは、横向きの支点xと略同じ高さに配置されて横壁部24に連通接続され、横壁部24内に導入された清浄外気を取り入れるように構成されている。
【0023】ここで、ラジエータ19の外側端縁の周縁部に沿ってスポンジ等からなるシール材44が装着されるとともに、エアークリーナ43の吸気口43aの周端縁にも同様なシール材45が装着され、カバー体Aが閉じられた状態において、前記横壁部24の内面がラジエータ19のシール材44およびエアークリーナ43のシール材45に密着するように構成されている。つまり、エンジンルーム内の熱気が、横壁部24内に導入された冷外気に混じってラジエータ19およびエアークリーナ43に供給されるのを防止している。
【0024】なお、ヒンジ部25,31を介して屈曲された各部の繋ぎ部位は分離することはないが、図19、図20に示すように、所定の使用姿勢に折り曲げた屈曲姿勢を強固に維持するようにL形の連結補強金具53を取り付けている。
【0025】上記のように、運転部5には、ハンドル塔9、ステップ8、エンジンカバー11、側板14、および、操作盤13を一体化したカバー体Aが備えられることになり、このカバー体Aは、機体フレーム34の前端部に支点金具35を介して左右および上下揺動可能に連結支持される。つまり、前記支点金具35は、図23および図24に示すように、機体フレーム34に立設された縦ボス36と、この縦ボス36に縦向き支点y周りに回動可能に挿通支持されるとともに、周方向長孔36aとピン37aとによって回動範囲が規制された支点軸37と、この支点軸37の上端に連結された横軸38とから構成されており、前記カバー体Aは、前記横軸38に横向き支点x周りに上下揺動可能に連結されている。
【0026】なお、図4に示すように、ステップ8の前部に形成された幅狭部8dの背面には凹部8gが形成され、この凹部8gに前記支点金具35の一部が入り込んで配置されており、凹部8gの横側面と支点金具35とが接当干渉することによって、カバー体Aの実際の横揺動角度は数度程度に規制されている。
【0027】従って、エンジン搭載部の周辺を開放してメンテナンス作業を行う場合には、先ず、前記カバー体Aを縦向き支点yを中心にして少し横外方に揺動させながら上方へ持ち上げて、ラジエータ19のシール材44およびエアークリーナ43の吸気口43aのシール材45に対して横壁部24の内面を摺らせることなく斜め外上方に離反させた後、図7に示すように、横向きの支点xを中心に大きく上方に揺動することで、エンジン周りに広いメンテナンス作業空間を形成するのである。また、カバー体Aを閉じる場合は逆に揺動操作することで、シール材44,45に横壁部24の内面を摺らせることなく接触させることができる。
【0028】なお、前記ペダル41のペダル本体41aは、前記開口8fに挿通されたペダルアーム41bに脱着可能にピン連結されており、カバー体Aを上下に揺動開閉する際には、ペダル本体41aをペダルアーム41bから抜きはずしておく。
【0029】また、前記ハンドル塔9からはステアリング装置20の操作ワイヤ20aが導出されているが、この操作ワイヤ20aを挿通する開口9dは、ハンドル塔9の下部、すなわち、横向き支点xにできるだけ近く設けてあるので、カバー体Aを揺動開閉する際の操作ワイヤ20aの振れ動きは少ないものとなっている。
【0030】また、上記構成の運転部5の後方に配備された穀粒タンク7は、スクリュウ式のアンローダ6の縦スクリュウ部6aにおける縦向き軸心zを中心にして機体内外方向に旋回揺動可能に構成されており、穀粒タンク7を機体外方に旋回揺動することで、穀粒タンク7と脱穀装置4との間に配備された機構のメンテナンスを広い空間から行うことができるようになっている。ここで、穀粒タンク7を旋回させる縦向き軸心zは、カバー体Aの縦向き支点xから直後方に延ばされた延長線近くに位置しており、上記のようにカバー体Aを上方に開放するとともに穀粒タンク7をも横外方に旋回開放することで、エンジン10の周囲を更に大きく開放することができる。
【0031】図4,図6に示すように、エンジン10の上部にはマフラ46が配備され、このマフラ46から導出された排気管47が、エンジンルーム内で下方に向けて屈曲された後、左右の走行装置1の間を通って機体後部にまで延長されている。そして、マフラ46を上方から覆う防熱カバー48と、エンジンルーム内の排気管47部分を後方から覆う防熱カバー49とが備えられ、樹脂製のエンジンカバー11がマフラ46および排気管47からの熱によって不当に加熱されないようにしている。
【0032】図23に示すように、燃料補給管42は取付け板50に貫通支持されており、機体フレーム34に形成した切欠き部51を塞ぐように取付け板50を連結することで、燃料補給管42を後付けで機体フレーム34に装着できるように構成されている。なお、前記燃料補給管42と機体後方に配備した図示しない燃料タンクとは、ホース52によって連通接続されている。
【0033】上記実施の形態での、補強材10の下端側の連結を次のように改変することも可能である。
【0034】〔別実施の形態1〕図27に示すように、ステップ8とハンドル塔9とを連接するヒンジ部25を補強する前記連接補強部材53の一つであるコーナー補強部材53aを、ステップ8に形成された幅狭部8dの上面と、ハンドル塔9の背面とに亘って配設するとともに、コーナー補強部材53の側部を立ち上げて、この立ち上げた側部に補強材40を連結してある。この場合にも、幅狭部8dの側面やステップ8の前面と連結してもよい。
【0035】〔別実施の形態2〕また、図28に示すように、ステップ8とハンドル塔9とを連接するヒンジ部25を補強する前記連接補強部材53の一つであるコーナー補強部材53aを、ステップ8に形成された幅狭部8dの上面と、ハンドル塔9の背面とに亘って配設するとともに、コーナー補強部材53aを幅狭部8dの側面側にも回り込ませるとともに、この回り込ませた箇所でもボルト等の締付部材によってコーナー補強部材53aを固定し、補強材40の幅狭部8dとの連結をこの締付部材によって共締めしてもよい。そして、カバー体Aを軸芯x周りに回動させるために横ボス部38に挿通させてある回転軸を、ステップ8の幅狭部8dの左右の両側面に挿通させるとともに、側面側に回り込ませたコーナー補強部材53aや、幅狭部の側面に位置する補強材40にも挿通しながら一体に回転するように固定してある。
【0036】尚、実施の形態を含めたこれらの連結構造は、対向する前記側壁14の下端辺の前端部と幅狭部8dの側面とを連結する構造として用いてもよい。つまり、幅狭部8dの左右での取付けにおいて、補強材40の連結構造と板金によって形成した側板14の連結構造とを同様の構造によって構成するのが望ましいが、補強材40の連結構造と側板14の連結構造とを異なる構造を用いて連結してもよく、またブロー成形によって形成した側板14を、これらの連結構造によって連結してもよい。
【0037】上記実施の形態では、ステップ8とハンドル塔9、並びにエンジンカバー11の上壁部21と前壁部22との4面をブロー成形によって一体形成したが、ステップ8、ハンドル塔9、エンジンカバー11の前壁部22、エンジンカバー11の上壁部21、エンジンカバーの後壁部23、側板14の6面をブロー成形によって一体化する。この場合、側板14を前壁部22に一体連接するか、あるいは、ステップ8に一体連接するか選択することも可能である。
【出願人】 【識別番号】000001052
【氏名又は名称】株式会社クボタ
【出願日】 平成12年3月30日(2000.3.30)
【代理人】 【識別番号】100107308
【弁理士】
【氏名又は名称】北村 修一郎
【公開番号】 特開2001−275445(P2001−275445A)
【公開日】 平成13年10月9日(2001.10.9)
【出願番号】 特願2000−95549(P2000−95549)