| 【発明の名称】 |
芝刈機の刈刃軸構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】赤羽 和成
【氏名】原口 京二
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| 【要約】 |
【課題】従来、ギア駆動式の刈刃軸を有する芝刈機においては、刈刃軸が軸受を介して本体のフレームに支持されているが、該軸受のフレームへの取り付けは、フレームを半円状に切り欠いた部分に該軸受を嵌合させて行っていたため、該フレームに対する軸受の位置決めを正確に行うことが難しく、刈刃軸に固設されるギアの取付ピッチが不安定となり、適切なバックラッシュを得ることができなかった。
【解決手段】ギア駆動される芝刈機の刈刃軸13aにおいて、該刈刃軸13aの軸受21、及び該軸受21を支持するフレーム7に、固定部材22に形成したインロー部22aを嵌入して、該フレーム7に対する軸受21の位置決めを行い、該刈刃軸13の軸受21と、刈刃13に摺接する下刃15の回動支点15aとを一体的に形成した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ギア駆動される芝刈機の刈刃軸において、該刈刃軸の軸受、及び該軸受を支持するフレームに、固定部材に形成したインロー部を嵌入して、該フレームに対する軸受の位置決めを行うことを特徴とする芝刈機の刈刃軸構造。 【請求項2】 前記フレームには、固定部材のインロー部が嵌入される嵌入孔が形成され、該嵌入孔の周縁部には刈刃軸が通過可能な切欠を形成し、かつ、該嵌入孔の内周における切欠部以外の円弧角の大きさを略180°より大きくしたことを特徴とする請求項1に記載の芝刈機の刈刃軸構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ギア駆動される刈刃軸を有する芝刈機における、該刈刃軸の構造に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、ゴルフ場等で芝刈作業を行う芝刈機においては、刈刃の軸(以降刈刃軸と記載する)の駆動は、チェーンとスプロケットとの組合せや、ベルトとプーリーとの組合せ等により駆動力を伝達して行われていたが、チェーンやベルトが切れたり伸びたりする等、耐久性に問題があったとともに、高速回転時の騒音が大きいという問題があった。これらの問題を解決するために、刈刃軸の駆動をギア駆動に構成して耐久性や低騒音性を向上させた芝刈機が考案されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】前述のギア駆動式の刈刃軸においては、刈刃軸は軸受を介して本体のフレームに支持されているが、該軸受のフレームへの取り付けは、フレームを半円状に切り欠いた部分に該軸受を嵌合させて行っていたため、該フレームに対する軸受の位置決めを正確に行うことが難しく、刈刃軸に固設されるギアの取付ピッチが不安定となり、適切なバックラッシュを得ることができなかった。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するための手段を説明する。即ち、請求項1においては、ギア駆動される芝刈機の刈刃軸において、該刈刃軸の軸受、及び該軸受を支持するフレームに、固定部材に形成したインロー部を嵌入して、該フレームに対する軸受の位置決めを行う。 【0005】また、請求項2においては、前記フレームには、固定部材のインロー部が嵌入される嵌入孔が形成され、該嵌入孔の周縁部には刈刃軸が通過可能な切欠を形成し、かつ、該嵌入孔の内周における切欠部以外の円弧角の大きさを略180°より大きくした。 【0006】 【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明の刈刃軸構造を有する芝刈機を示す斜視図、図2は刈刃軸のフレームによる支持部を示す正面断面図、図3は同じく側面図、図4は固定部材を示す側面断面図、図5は同じく背面図、図6は刈刃軸の軸受と下刃の回動支点とが一体的に形成される軸受板を示す側面図、図7はフレームの嵌入孔形成部分を示す側面図である。 【0007】本発明の刈刃軸構造を有する芝刈機の全体構成について説明する。図1に示す芝刈機においては、車体1の後部に左右一対の移動用車輪3が取り付けられ、該移動用車輪3は車体1に搭載されるエンジン11により回転駆動可能とされているとともに、作業場所への移動は該移動用車輪3を使用し、芝刈り作業時には移動用車輪3を取り外して、該移動用車輪3の間に同軸上に設けられている小径の後部ローラ(図示せず)を使用する。車体1の前部には前ローラ5が設けられ、該前ローラ5は左右一対の前ローラ支持部材4により車体1に対して昇降可能に支持されている。 【0008】また、車体1には、螺旋状に曲げて形成される刃物を適当枚数組み合わせて構成される刈刃13が左右に横設され、エンジン11により該刈刃13を回転駆動可能としている。該刈刃13の後述の刈刃軸13aは、本体である車体1の左右一側に配置されるフレーム7に、後述する軸受21を介して支持されている。さらに、刈刃13と前ローラ5との間には、多数のサッチング刃36が左右に並設されている。 【0009】車体1の後端部にはハンドル40が取り付けられており、車体1から後斜上方に延出している。該ハンドル40の先端部に配置される把持部40bの近傍には、エンジン11の回転数を調節するアクセルレバー41、及び移動用車輪3を制動するブレーキ装置を作動させるブレーキレバー43が取り付けられている。 【0010】また、該ハンドル40の支持部40aには、エンジン11と移動用車輪3を支持する軸との間に介在される走行クラッチのオン・オフ操作を行うための走行クラッチレバー45、及び、エンジン11と刈刃13との間に介在される刈刃クラッチのオン・オフ操作を行うための刈刃クラッチレバー42が取り付けられている。 【0011】このように構成した芝刈機においては、エンジン11により移動用車輪3と同軸上に設置されている後部ローラを回転駆動して車体1を走行させるとともに、例えば、刈刃13及びサッチング刃36を互いに反対方向に回転駆動させて芝刈りを行うようにしている。 【0012】この場合、車体1の走行に伴って従動回転する前ローラ5により押え付けられた芝が、該前ローラ5と逆回転するサッチング刃36によりかき立てられ、このかき立てられた芝が直ちに回転刃13により切断されて水平刈りが行われる。また、サッチング刃36により垂直刈りが行われ、長いまま横に寝ている葉や、横に低く生え広がった茎葉を切断するとともに、地表に蓄積されたサツチ(枯れた芝や刈り屑等を主とする有機物残渣)を掻き出す、所謂サッチング作業を行うことが可能である。 【0013】次に、刈刃13の刈刃軸13aの支持部の構成について説明する。図2、図3に示すように、刈刃軸13aは、その一端部がベアリング28を介して軸受21に回転自在に支持されている。また、刈刃軸13aの一端部における、軸受21より外側の部分には刈刃駆動ギア25が一体的に回転可能に固設されており、該刈刃駆動ギア25にエンジン11からの駆動力を入力して、刈刃軸13aを回転駆動するようにしている。ベアリング28と刈刃駆動ギア25との間には、刈刃軸13aの抜け止めのために止輪27を嵌装するとともに、カラー26を嵌装して刈刃駆動ギア25の左右位置を一定位置に調節している。 【0014】軸受21は、ボルト31によりフレーム7の内側面に取付固定されており、該フレーム7の外側面には、固定部材22がボルト31により共締めされて取付固定されている。固定部材22は、図4、図5に示すように、板状部材の一面側に円筒形状のインロー部22aを突出して形成されている。また、軸受21及びフレーム7には、それぞれ略同一の内径を有する嵌入孔21a及び嵌入孔7aが形成されており、該嵌入孔7a・21aの内径と、固定部材22のインロー部22aの外径とが略同一に形成されている。そして、該フレーム7の嵌入孔7a及び軸受21の嵌入孔21aに、固定部材22のインロー部22aを外側から嵌入している。 【0015】即ち、その外径が、嵌入孔7a・21aの内径と略同一に形成された固定部材22のインロー部22aを、該嵌入孔7a・21aに外側から嵌入することで、フレーム7に対する軸受21の位置決めを行っている。このように、軸受21の位置決めを行うことで、軸受21をフレーム7に対して精度良く取り付けることができ、刈刃軸13aに固設される刈刃駆動ギア25の取付ピッチを正確に位置出しすることができて、刈刃軸13aのギア駆動を円滑に行うことが可能となっている。 【0016】また、刈刃13の下方には下刃15が設けられ、軸受板23に回動可能に取り付けられている。該下刃15は、軸受板23への取付部である下刃回動支点15aを中心に回動可能とされており、該下刃15が刈刃13の先端に摺接するように、その回動位置を調節されている。 【0017】また、図6に示すように、該軸受板23には前記軸受21が一体的に形成されており、該軸受21と下刃回動支点15aとは、一体構造に構成されている。このように、軸受21と下刃回動支点15aとを一体構造とすることで、これらを別体構造とした場合に比べて、刈刃13の左右幅全域にわたって、該刈刃13と下刃15との位置合わせを行い易くしている。 【0018】前記フレーム7の嵌入孔7aが形成される刈刃軸13a支持部分においては、該嵌入孔7aからフレーム7の下端までを切り欠いた切欠部7bが形成されている。該切欠部7bの幅dは、刈刃軸13aが該切欠部7bを通過可能な寸法に設定され、前記軸受21が取り付けられた状態の刈刃軸13aを、切欠部7bを通じて嵌入孔7aに嵌入するようにしている。 【0019】即ち、切欠部7bを形成することで、前記軸受板23によって一体構造とされる刈刃13aと下刃15との位置合わせを予め調整した状態で、刈刃軸13aをフレーム7の嵌入孔7aに嵌入させることができ、組立作業が容易になるとともに、刈刃13aと下刃15との位置合わせを簡便且つ精度良く行うことができる。 【0020】また、該嵌入孔7bの内周における切欠部7b以外の円弧角θの大きさを略180°より大きくしており、好ましくは略270°以上としている。このように、嵌入孔7bの内周の円弧角θを略180°より大きくすることで、該嵌入孔7bに固定部材22のインロー部22aを嵌入した際に、嵌入孔7bの内周径と略同一径の該インロー部22aを位置ずれなく嵌入孔7bに嵌入させることができるとともに、該インロー部22aの嵌入位置を確実に保持することが可能となる。これにより、刈刃軸13aに固設される刈刃駆動ギア25の取付ピッチを正確に位置出しすることができ、刈刃軸13aのギア駆動を円滑に行うことが可能となる。 【0021】 【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次のような効果を奏するのである。即ち、請求項1記載の如く、刈刃軸の軸受、及び該軸受を支持するフレームに、固定部材に形成したインロー部を嵌入して、該フレームに対する軸受の位置決めを行うので、該軸受をフレームに対して精度良く取り付けることができ、刈刃軸に固設される刈刃駆動用のギアの取付ピッチを正確に位置出しすることができて、刈刃軸のギア駆動を円滑に行うことが可能となる。 【0022】さらに、請求項2記載の如く、前記フレームには、固定部材のインロー部が嵌入される嵌入孔が形成され、該嵌入孔の周縁部には刈刃軸が通過可能な切欠を形成し、かつ、該嵌入孔の内周における切欠部以外の円弧角の大きさを略180°より大きくしたので、固定部材のインロー部を位置ずれなくフレームの嵌入孔に嵌入させることができるとともに、該インロー部の嵌入位置を確実に保持することが可能となる。これにより、刈刃軸に固設される刈刃駆動用ギアの取付ピッチを正確に位置出しすることができ、刈刃軸のギア駆動を円滑に行うことが可能となる。また、刈刃と下刃とを一体的に構成した場合、該刈刃と下刃との位置合わせを予め調整した状態で、切欠部を通じて、刈刃軸をフレームの嵌入孔に嵌入させることができ、組立作業が容易になるとともに、刈刃と下刃との位置合わせを簡便且つ精度良く行うことができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000198330 【氏名又は名称】石川島芝浦機械株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年3月31日(2000.3.31) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080621 【弁理士】 【氏名又は名称】矢野 寿一郎
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| 【公開番号】 |
特開2001−275437(P2001−275437A) |
| 【公開日】 |
平成13年10月9日(2001.10.9) |
| 【出願番号】 |
特願2000−97517(P2000−97517) |
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