| 【発明の名称】 |
芝刈機の刈刃クラッチ機構 |
| 【発明者】 |
【氏名】岡 栄
【氏名】赤羽 和成
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| 【要約】 |
【課題】従来の芝刈機においては、走行クラッチ切換用の走行クラッチレバーがハンドルに、刈刃クラッチを切換用の刈刃クラッチレバーが車体に取り付けられていたので、刈刃の駆動・停止を切り換える際には、ハンドルを持って車体の走行操作を行っている状態から一旦刈刃クラッチをオフに切り換えて車体を停止させた後、車体側へ移動して刈刃クラッチレバーを操作する必要があった。
【解決手段】刈刃13・36を具備した自走可能な車体1の後端部からハンドル40を延出した芝刈機において、刈刃の駆動・停止を切り換える刈刃クラッチ61の操作を行う刈刃クラッチレバー42をハンドル40に取り付け、該刈刃クラッチ61に、オン側又はオフ側の一側に付勢され該刈刃クラッチ61のオン・オフを切り換える刈刃クラッチブラケット71を設け、該刈刃クラッチブラケット71と刈刃クラッチレバー42とをワイヤーWにて接続した |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 刈刃を具備した自走可能な車体の後端部からハンドルを延出した芝刈機において、刈刃の駆動・停止を切り換える刈刃クラッチの操作を行う刈刃クラッチレバーを、該ハンドルに取り付けたことを特徴とする芝刈機の刈刃クラッチ機構。 【請求項2】 前記刈刃クラッチに、オン側又はオフ側の一側に付勢され該刈刃クラッチのオン・オフを切り換えるブラケットを設け、該ブラケットと刈刃クラッチレバーとをワイヤーにて接続したことを特徴とする請求項1に記載の芝刈機の刈刃クラッチ機構。 【請求項3】 前記ハンドルにおける刈刃クラッチレバーの近傍に、車体の走行・停止を切り換える走行クラッチの操作を行う走行クラッチレバーを取り付け、該走行クラッチレバーがオン側へ操作されているときには、刈刃クラッチレバーのオン側への操作を規制する牽制機構を構成したことを特徴とする請求項1に記載の芝刈機の刈刃クラッチ機構。 【請求項4】 前記牽制機構は、刈刃クラッチレバーと走行クラッチレバーとの両方がオン側へ操作されている状態から、刈刃クラッチレバーのみをオフ側へ操作可能に構成されることを特徴とする請求項3に記載の芝刈機の刈刃クラッチ機構。 【請求項5】 前記牽制機構は、一回動方向に付勢されるレバーストッパと、刈刃クラッチレバーと一体的に回動する刈刃クラッチアームと、走行クラッチレバーと一体的に回動する走行クラッチアームとで構成されることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の芝刈機の刈刃クラッチ機構。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、自走可能な車体の後端部からハンドルを延出した歩行型の芝刈機における、刈刃の駆動・停止を切り換えるための刈刃クラッチ機構に関する。 【0002】 【従来の技術】従来から、刈刃を具備した自走可能な車体の後端部からハンドルを延出した歩行型の芝刈機は知られており、該ハンドルを持って車体を走行させつつ、刈刃を駆動させて芝刈りを行うように構成されている。このような芝刈機においては、車体の走行・停止を切り換える走行クラッチの操作を行うための走行クラッチレバーがハンドルに取り付けられ、刈刃の駆動・停止を切り換える刈刃クラッチレバーが車体に取り付けられていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】前述の如く、走行クラッチレバーがハンドルに取り付けられ、刈刃クラッチレバーが車体に取り付けられていたので、刈刃の駆動・停止を切り換える際には、ハンドルを持って車体の走行操作を行っている状態から、一旦走行クラッチをオフに切り換えて車体を停止させた後、車体側へ移動して刈刃クラッチレバーを操作する必要があった。つまり、芝刈り作業時においては芝の端部で反転するときにはハンドルを下げて刈刃を浮かせて旋回して回行し、次の位置を刈るようにしていたが、刈取作業を終了して走行のみさせるときには、車体側へ移動して刈刃クラッチレバーを「切」側に回動しなければならなかった。従って、刈刃の駆動・停止の切り換え作業が煩雑になるとともに、車体を走行させて芝刈り作業中に刈刃の駆動のみを停止させる場合や、回行時に前方側に障害物があり刈刃が当たりそうな場合等ではハンドルを持ちながら瞬時に刈刃を一時停止ができなかった。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するための手段を説明する。即ち、請求項1においては、刈刃を具備した自走可能な車体の後端部からハンドルを延出した芝刈機において、刈刃の駆動・停止を切り換える刈刃クラッチの操作を行う刈刃クラッチレバーを、該ハンドルに取り付けた。 【0005】また、請求項2においては、前記刈刃クラッチに、オン側又はオフ側の一側に付勢され該刈刃クラッチのオン・オフを切り換えるブラケットを設け、該ブラケットと刈刃クラッチレバーとをワイヤーにて接続した。 【0006】また、請求項3においては、前記ハンドルにおける刈刃クラッチレバーの近傍に、車体の走行・停止を切り換える走行クラッチの操作を行う走行クラッチレバーを取り付け、該走行クラッチレバーがオン側へ操作されているときには、刈刃クラッチレバーのオン側への操作を規制する牽制機構を構成した。 【0007】また、請求項4においては、前記牽制機構は、刈刃クラッチレバーと走行クラッチレバーとの両方がオン側へ操作されている状態から、刈刃クラッチレバーのみをオフ側へ操作可能に構成される。 【0008】また、請求項5においては、前記牽制機構は、一回動方向に付勢されるレバーストッパと、刈刃クラッチレバーと一体的に回動する刈刃クラッチアームと、走行クラッチレバーと一体的に回動する走行クラッチアームとで構成される。 【0009】 【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明の刈刃クラッチ機構を具備する芝刈機を示す斜視図、図2はハンドルにおける走行クラッチレバー及び刈刃クラッチレバーの取り付け部を示す後面図、図3は走行クラッチレバーをオフ側へ回動操作した状態の走行クラッチレバーのハンドルへの取付部を示す側面図、図4は走行クラッチレバー及び刈刃クラッチレバーをオフ側へ回動操作した状態の刈刃クラッチレバーのハンドルへの取付部を示す側面図、図5は走行クラッチレバーをオン側へ回動操作し刈刃クラッチレバーをオフ側へ回動操作した状態の刈刃クラッチレバーのハンドルへの取付部を示す側面図、図6はレバーストッパを示す正面図、図7は同じく側面図、図8は走行クラッチ及び刈刃クラッチレバーがオン側へ回動操作された状態から刈刃クラッチレバーをオフ側へ回動操作したときの刈刃クラッチレバーのハンドルへの取付部を示す側面図、図9は刈刃クラッチを示す側面断面図、図10は刈刃クラッチのオフ側に回動された状態の刈刃クラッチブラケットを示す平面図、図11は刈刃クラッチのオン側に回動された状態の刈刃クラッチブラケットを示す平面図、図12は刈刃クラッチシャフトを示す側面図、図13は同じく底面図である。 【0010】本発明の刈刃クラッチ機構を具備する芝刈機の全体構成について説明する。図1に示す芝刈機においては、車体1の後部には左右一対の移動用車輪3が取り付けられ、該移動用車輪3は車体1に搭載されるエンジン11により回転駆動可能とされているとともに、作業場所への移動は該移動用車輪3を使用し、芝刈り作業時には移動用車輪3を取り外して、移動用車輪3の間に同軸上に設けられている小径の後部ローラ(図示せず)を使用する。車体1の前部には前ローラ5が設けられ、該前ローラ5は左右一対の前ローラ支持部材4により車体1に対して昇降可能に支持されて刈り高さを調節できるようにしている。 【0011】また、車体1には、螺旋状に曲げて形成される刃物を適当枚数組み合わせて構成されるリール式の回転刈刃13が左右に横設され、エンジン1により該回転刈刃13を回転駆動可能としている。さらに、回転刈刃13と前ローラ5との間には、多数の垂直刃36が左右に並設されている。 【0012】車体1の後端部にはハンドル40が取り付けられており、車体1から後斜上方に延出している。該ハンドル40の先端部に配置される把持部40bの近傍には、エンジン11の回転数を調節するアクセルレバー41、及び移動用車輪3を制動するブレーキ装置を作動させるブレーキレバー43が取り付けられている。また、該ハンドル40の支持部40aには、エンジン11と移動用車輪3を支持する軸との間に介在される走行クラッチのオン・オフ操作を行うための走行クラッチレバー45、及び、エンジン11と回転刈刃13との間に介在される刈刃クラッチ61(図9図示)のオン・オフ操作を行うための刈刃クラッチレバー42が取り付けられている。該刈刃クラッチレバー42を走行クラッチレバー45と共にハンドル40に取り付けることで、刈刃クラッチ61のオン・オフ操作をするために一旦車体1を停止させ、わざわざ該車体1側へ移動する必要がなくなり、手元で操作することが可能となるので、操作を簡便として操作性の向上を図ることができる。但し、刈刃クラッチレバー42と走行クラッチレバー45はハンドル40の近傍に位置してればその取付位置は限定するものではない。 【0013】このように構成した芝刈機においては、エンジン11により移動用車輪3と同軸上に設置されている後部ローラを回転駆動して車体1を走行させるとともに、回転刈刃13及び垂直刃36を互いに反対方向に回転駆動させて芝刈りを行うようにしている。この場合、車体1の走行に伴って従動回転する前ローラ5により押え付けられた芝が、該前ローラ5と逆回転する垂直刃36によりかき立てられ、このかき立てられた芝が直ちに回転刈刃13により切断されて水平刈りが行われる。また、垂直刃36により垂直刈りが行われ、長いまま横に寝ている葉や、横に低く生え広がった茎葉が切断されるとともに、地表に蓄積されたサツチ(枯れた芝や刈り屑等を主とする有機物残渣)が掻き出される。 【0014】次に、ハンドル40に取り付けられた前記走行クラッチレバー45及び刈刃クラッチレバー42の部分の構成について説明する。図2乃至図4に示すように、走行クラッチレバー45はハンドル40の支持部40aの上部(把持部40b側部)に回動自在に取り付けられ左右一側に突出しており、刈刃クラッチレバー42はハンドル40の支持部40aに回動自在に取り付けられ左右他側に突出している。該走行クラッチレバー45の回動支点部45bには走行クラッチアーム45aが一体的に回動可能に固設され、刈刃クラッチレバー42の回動支点部42bには刈刃クラッチアーム42aが一体的に回動可能に固設されている。 【0015】また、ハンドル40の支持部40aにおける、走行クラッチレバー45及び刈刃クラッチレバー42よりも把持部40b側には、ストッパブラケット46を介してレバーストッパ47が固設されている。図2、図6、図7に示すように、レバーストッパ47は、ストッパブラケット46に固設される固定部47aと、該固定部47aに対して回動可能な可動部47bとで構成されている。 【0016】レバーストッパ47の一面A側における固定部47aと可動部47bとの成す角度をθとすると(図4)、該可動部47bは、スプリング48により固定部47aに対して角度θが小さくなる方向に付勢されている。可動部47bの回動範囲は、固定部47aと可動部47bとが側面視にて略直線状となる状態(図7に示す状態)が角度θの最小値となるように規制されており、該可動部47bは、この状態から角度θが大きくなる方向に回動可能とされている。即ち、可動部47bは、図7に示す状態から他面B側の方向に回動可能とされており、可動部47bに力がかかってない状態においては、該可動部47bは、スプリング48により角度θが最小となるように付勢されている。 【0017】前記走行クラッチレバー45及び刈刃クラッチレバー42は、下方(車体1側)へ回動操作すると、それぞれ走行クラッチ及び刈刃クラッチ61がオフとされ、上方(把持部40b側)へ回動操作すると、それぞれ走行クラッチ及び刈刃クラッチ61がオンされるように構成されている。該走行クラッチレバー45の回動支点部45b及び走行クラッチアーム45a、並びに刈刃クラッチレバー42の回動支点部42b及び刈刃クラッチアーム42aは、支持部40aに固設されたレバーストッパ47の一面A側に配置されている。 【0018】そして、図3に示すように、走行クラッチレバー45を走行クラッチがオフとなる側に回動操作すると、一体的に回動する走行クラッチアーム45aが一面A側からレバーストッパ47の可動部47bにおける走行アーム係止部51を押して、角度θが大きくなる方向へ該可動部47aを回動させる。一方、走行クラッチレバー45を走行クラッチがオンとなる側に回動操作すると、走行クラッチアーム45aも一体的に回動して可動部47bの走行アーム係止部51から離れ、該可動部47bは角度θが最小となるまで一面A側に回動する。 【0019】尚、走行クラッチアーム45aには走行クラッチ側に設けられたスプリング(図示せず)を介してワイヤWが接続されており、走行クラッチレバー45を走行クラッチがオフとなる側に回動操作した場合は、該走行クラッチレバー45は、ワイヤWを介してスプリングにより付勢されて走行クラッチがオフとなる側の回動操作位置に保持され、逆に走行クラッチレバー45を走行クラッチがオンとなる側に回動操作した場合は、該走行クラッチレバー45は、支点越えにより付勢されて走行クラッチがオンとなる側の回動操作位置に保持されるように構成されている。 【0020】また、図6に示すように、可動部47bにおける走行アーム係止部51形成部分の左右反対側には、該可動部47bの回動支点47cからの寸法が走行アーム係止部51よりも短い刈刃アーム係止部52が形成されている。そして、刈刃クラッチレバー42が刈刃クラッチ61がオフとなる側に回動操作されるとともに、走行クラッチがオンとなる側に走行クラッチレバー45が回動操作されて、レバーストッパ47の可動部47bが、角度θが最小となるまで一面A側に回動した状態においては、図5に示すように、刈刃クラッチレバー42を刈刃クラッチ61がオンとなる側に回動操作しようとすると、刈刃クラッチアーム42aの先端部が刈刃アーム係止部52に係止して、その回動が阻止される。即ち、走行クラッチがオンされているときには、刈刃クラッチレバー42のオン側への操作を規制して、刈刃クラッチ61がオンされることを防止している。 【0021】逆に、刈刃クラッチレバー42が刈刃クラッチ61がオフとなる側に回動操作されるとともに、走行クラッチがオフとなる側に走行クラッチレバー45が回動操作されて、レバーストッパ47の可動部47bが走行クラッチアーム45aにより角度θが大きくなる他面B側に回動された状態においては、図4に示すように、走行アーム係止部51より短く形成された刈刃アーム係止部52は、刈刃クラッチアーム42aを係止することはなく、刈刃クラッチレバー42をオン側へ操作することが可能となる。 【0022】このように、本芝刈機においては、走行クラッチがオンされる側に走行クラッチレバー45を回動操作しているときには、刈刃クラッチレバー42をオン側へ操作できないように規制し、該走行クラッチレバー45を走行クラッチがオフとなる側に回動操作している場合のみ、刈刃クラッチレバー42を、刈刃クラッチ61がオンされる側へ操作することができるようにした牽制機構を構成している。尚、刈刃クラッチアーム42aには後述する刈刃クラッチ61側に設けられたスプリング73・74を介してワイヤWが接続されており、刈刃クラッチレバー42を刈刃クラッチ61がオフとなる側に回動操作した場合は、該刈刃クラッチレバー42は、ワイヤWを介してスプリング73・74により付勢されて刈刃クラッチ61がオフとなる側の回動操作位置に保持され、逆に刈刃クラッチレバー42を刈刃クラッチ61がオンとなる側に回動操作した場合は、該刈刃クラッチレバー42は、支点越えにより刈刃クラッチ61がオンとなる側の回動操作位置に保持されるように構成されている。 【0023】また、走行クラッチレバー45及び刈刃クラッチレバー42が共にオン側へ回動操作されている場合には、レバーストッパ47の可動部47bは角度θが最小となるように回動されており、この状態から刈刃クラッチレバー42をオフ側へ回動操作すると、図8に示すように、刈刃クラッチアーム42aの先端部が可動部47bの刈刃アーム係止部52に当接する。しかし、該可動部47bは角度θが大きくなる方向には回動可能に構成されており、刈刃クラッチアーム42aはスプリング48の付勢力に抗して可動部47bを押しながら回動することができるので、刈刃クラッチレバー42をオフ側へ回動操作することが可能となっている。 【0024】また、この牽制機構は、走行クラッチレバー45と一体的に回動する走行クラッチアーム45aと、刈刃クラッチアーム42と一体的に回動する刈刃クラッチアーム42aと、可動部47bが前記角度θの小さくなる方向に付勢されるレバーストッパ47とにより構成されている。 【0025】次に、前記刈刃クラッチ61の構成について説明する。図9、図10に示すように、刈刃クラッチ61のケーシング62内には、エンジン11側からの回転駆動力が入力される入力軸65が挿入されるとともに、回転駆動力を回転刈刃13及び垂直刃36側へ出力する出力軸66が挿入されている。エンジン11からの入力軸65への回転駆動力の入力は、走行クラッチによりオン・オフが切り換えられるように構成されている。ケーシング62内において、入力軸65の端部には入力側クラッチギア67が一体的に回転可能に取り付けられ、出力軸66の端部には出力側クラッチギア68が一体的に回転可能に取り付けられており、該入力側クラッチギア67と出力側クラッチギア68とが対向して配置されている。また、入力軸65には一体的に回転可能なスプロケット70が固設されており、該スプロケット70により、チェーン等を介して回転駆動力を移動用車輪3へ伝達するようにしている。 【0026】ケーシング62には刈刃クラッチシャフト69が回転自在に貫通しており、該ケーシング62内に位置する該刈刃クラッチシャフト69の下端部から突出するピン69aが、前記出力側クラッチギア68の外周に形成される溝部68aに嵌入している。図12、図13に示すように、刈刃クラッチシャフト69の下端から突出するピン69aは、該刈刃クラッチシャフト69の軸心に対して偏心して設けられており、該刈刃クラッチシャフト69の上部には、略L字状に形成されるシャフト操作レバー69bの水平部が嵌入している【0027】また、図10、図11に示すように、ケーシング62には、刈刃クラッチブラケット71が回動支点72を中心にして回動自在に取り付けられており、該刈刃クラッチブラケット71の一端部には長孔71aが形成されている。該長孔71aには前記シャフト操作レバー69bの垂直部が摺動自在に嵌入している。 【0028】刈刃クラッチブラケット71における、回動支点72と長孔71aとの間には、ワイヤWの一端部が接続されるとともに圧縮バネ74が接続され、該刈刃クラッチブラケット71の一端側(回動支点72よりも長孔71a形成部側)は、圧縮バネ74により反圧縮バネ74側に付勢されている。また、刈刃クラッチブラケット71の他端部には引張バネ73が接続されており、該刈刃クラッチブラケット71の他端側が、引張バネ73により該引張バネ73側へ付勢されている。 【0029】ワイヤWは、他端部が前記刈刃クラッチアーム42aに接続されており、刈刃クラッチレバー42をオン側へ回動操作すると、刈刃クラッチアーム42aによりワイヤWが引張られ、図11に示すように、該ワイヤWの引張りにより刈刃クラッチブラケット71の一端側が圧縮バネ74方向へ回動されることとなる。 【0030】刈刃クラッチレバー42がオフ側へ回動操作されている状態にあっては、刈刃クラッチブラケット71は、圧縮バネ74及び引張バネ73の付勢力により、図10に示す如く、一端側が反圧縮バネ74方向に回動した状態となっている。この状態においては、図9に示すように、入力側クラッチギア67と出力側クラッチギア68とは噛み合っておらず、刈刃クラッチ61はオフされた状態となって、入力軸65の回転駆動力は、出力軸66に伝達されない。 【0031】この状態から、刈刃クラッチレバー42をオン側へ回動操作すると、刈刃クラッチブラケット71の一端側が、圧縮バネ74及び引張バネ73の付勢力に抗して該圧縮バネ74方向へ回動され、該刈刃クラッチブラケット71の長孔71aに嵌入されたシャフト操作レバー69bを介して刈刃クラッチシャフト69が略180°回動される(図10に示す状態から図11に示す状態まで回動される)。この刈刃クラッチシャフト69の回動により、該刈刃クラッチシャフト69の軸心に対して偏心して設けられているピン69aが入力軸65側に移動して、該ピン69aが嵌入している出力側クラッチギア68と入力側クラッチギア67とが噛み合い、刈刃クラッチ61がオンされて、入力軸65の回転駆動力が出力軸66に伝達される。 【0032】また、この刈刃クラッチ61がオンされている状態から、刈刃クラッチレバー42をオフ側へ回動操作すると、刈刃クラッチブラケット71の一端側におけるワイヤWによる引張り力が無くなって、圧縮バネ74及び引張バネ73の付勢力により、該刈刃クラッチブラケット71の一端側が反圧縮バネ74方向に自動的に回動して刈刃クラッチ61がオフされる【0033】このように、刈刃クラッチ61には、圧縮バネ74及び引張バネ73によりオフ側に付勢され刈刃クラッチブラケット71を設け、該刈刃クラッチブラケット71と刈刃クラッチレバー42とをワイヤWにて接続して、該刈刃クラッチレバー42のオン側へ操作すると、刈刃クラッチブラケット71が連動して刈刃クラッチ61をオン側へ切り換えるとともに、刈刃クラッチレバー42をオフ側へ操作すると、圧縮バネ74及び引張バネ73の付勢力により刈刃クラッチ61が自動的にオフ側へ切り換えられるように構成している。 【0034】このような構成とすることで、刈刃クラッチ61をオン・オフさせる機構を簡単な機構に構成しながら、確実にオン側及びオフ側への切換操作を行うことが可能となり、誤操作を防止することができる。尚、刈刃クラッチブラケット71をオン側へ付勢するように構成して、刈刃クラッチレバー42をオフ側へ操作するとワイヤWにより刈刃クラッチブラケット71がオフ側へ回動操作され、刈刃クラッチレバー42をオン側へ操作すると付勢力により刈刃クラッチブラケット71が自動的にオン側へ回動操作されるようにすることもできる。 【0035】また、本芝刈機においては、前述の如く、走行クラッチレバー45がオン側へ操作されているときには、刈刃クラッチレバー52のオン側への操作を規制する牽制機構が構成されているので、走行クラッチレバー45がオン側へ操作されて刈刃クラッチ61の入力軸65が回転駆動されている状態で入力側クラッチギア67と出力側クラッチギア68とが噛み合うことがなく、該クラッチギア67・68等が破損することを防止することができる。 【0036】さらに、該牽制機構は、刈刃クラッチレバー42と走行クラッチレバー45との両方がオン側へ操作されている状態から、刈刃クラッチレバー42のみをオフ側へ操作可能に構成されているので、車体1を走行させながら回転刈刃13や垂直刃36を駆動させての芝刈作業中に、回転刈刃13や垂直刃36のみを停止させて、車体1を走行させたままの状態で芝刈を中断することが可能となる。 【0037】また、牽制機構は、前記レバーストッパ47と、刈刃クラッチレバー42と一体的に回動する刈刃クラッチアーム42aと、走行クラッチレバー45と一体的に回動する走行クラッチアーム45aといった簡単な機構で構成されており、安価且つ故障の少ない高信頼性の機構に構成することができる。 【0038】 【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次のような効果を奏するのである。即ち、請求項1記載の如く、刈刃を具備した自走可能な車体の後端部からハンドルを延出した芝刈機において、刈刃の駆動・停止を切り換える刈刃クラッチの操作を行う刈刃クラッチレバーを、該ハンドルに取り付けたので、刈刃クラッチのオン・オフ操作をするために一旦車体を停止させ、わざわざ該車体側へ移動する必要がなくなり、手元で操作することが可能となるので、操作を簡便として操作性の向上を図ることができる。 【0039】さらに、請求項2記載の如く、前記刈刃クラッチに、オン側又はオフ側の一側に付勢され該刈刃クラッチのオン・オフを切り換えるブラケットを設け、該ブラケットと刈刃クラッチレバーとをワイヤーにて接続したので、刈刃クラッチをオン・オフさせる機構を簡単な機構に構成しながら、確実にオン側及びオフ側への切換操作を行うことが可能となり、誤操作を防止することができる。 【0040】さらに、請求項3記載の如く、前記ハンドルにおける刈刃クラッチレバーの近傍に、車体の走行・停止を切り換える走行クラッチの操作を行う走行クラッチレバーを取り付け、該走行クラッチレバーがオン側へ操作されているときには、刈刃クラッチレバーのオン側への操作を規制する牽制機構を構成したので、走行クラッチレバーがオン側へ操作されて刈刃クラッチの入力軸が回転駆動されている状態で刈刃クラッチを構成する入力側クラッチギアと出力側クラッチギアとが噛み合うことがなく、該クラッチギア等の構成部材が破損することを防止することができる。 【0041】さらに、請求項4記載の如く、前記牽制機構は、刈刃クラッチレバーと走行クラッチレバーとの両方がオン側へ操作されている状態から、刈刃クラッチレバーのみをオフ側へ操作可能に構成されるので、車体を走行させながら回転刈刃や垂直刃等の刈刃を駆動させての芝刈作業中に、該刈刃のみを停止させて、車体を走行させたままの状態で芝刈を中断することが可能となる。 【0042】さらに、請求項5記載の如く、前記牽制機構は、刈刃クラッチレバーと走行クラッチレバーとの両方がオン側へ操作されている状態から、刈刃クラッチレバーのみをオフ側へ操作可能に構成されるので、前記牽制機構は、一回動方向に付勢されるレバーストッパと、刈刃クラッチレバーと一体的に回動する刈刃クラッチアームと、走行クラッチレバーと一体的に回動する走行クラッチアームとで構成されるので、牽制機構を簡単な機構で構成することができ、安価且つ故障の少ない高信頼性の機構に構成することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000198330 【氏名又は名称】石川島芝浦機械株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年3月31日(2000.3.31) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080621 【弁理士】 【氏名又は名称】矢野 寿一郎
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| 【公開番号】 |
特開2001−275435(P2001−275435A) |
| 【公開日】 |
平成13年10月9日(2001.10.9) |
| 【出願番号】 |
特願2000−97515(P2000−97515) |
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