| 【発明の名称】 |
残幹切断装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】菅原 祐二
【氏名】井野 英紀
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| 【要約】 |
【課題】たばこの残幹切断処理の能率化。
【解決手段】トラクタ1の機体前部にたばこの残幹切断装置2を連結し、たばこの残幹の畝に沿ってトラクタ1を進行させ、左・右刈取軸5,5の上下方向にずらせて4枚取り付けている左・右回転刃8,8,…により、全長100cmのたばこの残幹を25cm毎に切断し、畝の両側の溝13に放出する。次いで、ロータリ耕耘装置で畝に沿った耕耘作業を1回することにより、畝12を耕耘し耕耘土壌を両側の溝13に放てきし、切断残幹を土中に敷き込み埋没させる。左・右刈取軸5,5の上部が前側に位置するように前傾姿勢にしているので、左・右回転刃8,8,…によりたばこの残幹を上側から順次下側に向けて切断し、切断負荷を軽減できる。左・右刈取軸5,5の上部を中央寄りにし、下部を左右両側に位置するように横傾斜姿勢に互いに軸架し、左・右刈取軸5,5に上下方向にずらせて取り付けている左・右回転刃8,8は、上側ほど外周部のオーバーラップ量を多くし、下側ほどオーバーラップ量を少なくしたので、硬い残幹下部の切断負荷を軽減できる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 縦軸回りに回転する左・右刈取軸5,5と、前記左・右刈取軸5,5の上下方向にずらせて複数組取り付けられている左・右回転刃8,8,…により構成されていて、前記左・右刈取軸5,5の上部が前側に所定角度傾斜するように前傾姿勢に斜設し、前記左・右刈取軸5,5の上部が互いに中央寄りに位置し、下部が左右両側に位置するように横傾斜姿勢に軸架して、上部側の左・右回転刃8,8における外周部のオーバーラップ量を多くして互いに近接配置し、下部側のオーバーラップ量を少なくて互いに近接配置したことを特徴とする残幹切断装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、たばこ等の残幹切断装置に関するものである。 【0002】 【従来技術】たばこの葉を収穫した後の残幹を土中に敷き込む作業方法の一つに、ロータリ耕耘装置を利用して作業をするものがある。このロータリ耕耘装置利用のたばこの残幹敷き込み作業方法は、次ぎのとおりである。即ち、トラクタに連結したロータリ耕耘装置により、たばこの残幹の畝方向に沿って第1回目の耕耘作業をし、次いで、畝方向に交叉する横方向の第2回目の耕耘作業をし、最後に再び畝に沿って第3回目の耕耘作業をして、たばこの残幹を土中に敷き込むものである。 【0003】 【発明が解決しようとする問題点】従来のロータリ耕耘装置を利用したたばこの残幹の敷き込み作業は、三回も耕耘作業をしなければならず、作業時間が長くなって、作業能率が悪く、また、三回の耕耘作業を行なっても、たばこの残幹が地表面に残ることがあり、地表の残幹上に田植機で苗を植え付けると、苗が枯れてしまうという問題があった。そこで、この発明はこのような問題を解決しようとするものである。 【0004】 【問題を解決するための手段】請求項1の発明は、縦軸回りに回転する左・右刈取軸5,5と、前記左・右刈取軸5,5の上下方向にずらせて複数組取り付けられている左・右回転刃8,8,…により構成されていて、前記左・右刈取軸5,5の上部が前側に所定角度傾斜するように前傾姿勢に斜設し、前記左・右刈取軸5,5の上部が互いに中央寄りに位置し、下部が左右両側に位置するように横傾斜姿勢に軸架して、上部側の左・右回転刃8,8における外周部のオーバーラップ量を多くして互いに近接配置し、下部側のオーバーラップ量を少なくて互いに近接配置したことを特徴とする。 【0005】 【発明の作用及び効果】請求項1の発明は、トラクタ1の機体前部にたばこ等の残幹切断装置2を連結し、たばこの残幹の畝12に沿ってトラクタ1を進行させる。すると、左・右刈取軸5,5の上下方向にずらせて取り付けている、例えば、4枚の左・右回転刃8,8,…により、例えば、全長100cmのたばこの残幹を25cm毎に切断し、畝の両側の溝13に放出していく。次いで、ロータリ耕耘装置により畝12に沿った耕耘作業を1回することにより、畝12を耕耘した耕耘土壌を両側の溝13に放てきし、切断残幹を土中に敷き込み埋没させ、水田にした場合にもたばこの残幹の浮上を防止することができる。 【0006】たばこの残幹の切断に際し、左・右刈取軸5,5の上部が前側に位置するように前傾姿勢にしているので、左・右回転刃8,8,…によりたばこの残幹を上側から順次下側に向けて切断し、切断負荷を軽減することができる。また、上部を互いに中央寄りにし、下部を互いに左右両側に位置するように左・右刈取軸5,5を横傾斜姿勢に軸架し、また、左・右刈取軸5,5の上下方向にずらせて取り付ける複数組の左・右回転刃8,8を、上側の外周部のオーバーラップ量を多くし、下側のオーバーラップ量を少なくしたので、硬い残幹下部の切断負荷を軽減しながら、円滑に残幹の切断をすることができる。 【0007】 【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施例の形態について説明する。図1乃至図7に基づきこの発明の実施例の形態について説明する。図1は全体の側面図、図2は要部の正面図、切断平面図、図3は要部の斜視図、平面図、図4は要部の側面図、図5はたばこの残幹の植立状態を示す斜視図、図6は要部の側面図、図7は要部の分解した斜視図である。 【0008】この実施例は、たばこの残幹の集幹・切断処理を円滑にしようとするたばこ残幹の切断装置に関するもので、以下その内容について説明する。先ず、構成について説明する。トラクタ1の機体前部に残幹切断装置2を連結している。トラクタ1の前ヒッチ3には、作業枠体4を取り付け、この作業枠体4に縦軸回りに回転する左・右刈取軸5,5を軸架している。作業枠体4の上部には、エンジン6を搭載し、エンジン6の原動軸を左・右刈取軸5,5の何れか一方にカップリングを介して連結し、他方の刈取軸にはギヤ7,7を介して動力を伝達している。 【0009】この左・右刈取軸5,5には、上下方向に所定間隔ずらせて例えば4組の左・右回転刃8,8,…を取り付けて残幹切断装置を構成している。左・右刈取軸5,5は、図2に示すように、例えば、6角の多角軸に構成して、コマ9,9,…を嵌合して、例えば、4組の回転刃8,8,…を間隔調整自在に取り付けている。 【0010】また、前記左・右刈取軸5,5は、図1に示すように、例えば、15度〜30度ぐらい上部が前方に位置するように前傾姿勢に斜設して、たばこの残幹が上側から下側にかけて順次切断されるように構成している。また、図3に示すように、左・右刈取軸5,5の上部が中央寄りに位置するように横傾斜姿勢に軸架している。従って、上部側の左・右回転刃8,8の外周部を多くオーバーラップし、中間部の左・右回転刃8,8のオーバーラップ両を少なくし、下部側の左・右回転刃8,8の外周部をほとんどオーバーラップさせずに、近接状態に配置している。 【0011】左・右回転刃8,8の左右両側部にには、下部及び上下中間部に左・右集幹ガイド10,10を設けて、左右両側方からたばこの残幹を左・右回転刃8,8の前側中央部寄りに案内する構成としている。また、図4に示すように、左・右刈取軸5,5及び左・右回転刃8,8の前後側部及び左右側部を、カバー11により被覆している。このカバー11の前側部は、軸支部11a,11aを支点にして左右に開閉自在に構成されていて、格納時には内側に回動し、図4(2)に示すように、左・右回転刃8,8を被覆し、また、作業時には左右両側方に回動し、図4(3)に示すように、左・右回転刃8,8の前部を開放し、たばこの残幹を受け入れる構成である。 【0012】また、カバー11の後部中央部は、中央部から左右両側に向かうほど後側に位置するようにして左・右ガイド部11b,11bに構成し、切断された残幹を左右両側に案内しながら放出する構成としている。しかして、図4の矢印方向に回転している左・右回転刃8,8により、畝12の中央部のたばこの残幹を切断すると、左・右回転刃8,8の進行下手部の中央から左右両側方への回転により、切断された残幹は左・右ガイド部11b,11bに沿って左右両側方に案内され、図5に示すように溝13に放出される。 【0013】従来装置にあっては、たばこの葉の収穫後の残幹を土中に敷き込むためには、トラクタに連結したロータリ耕耘装置により、たばこ残幹の畝方向に沿っ第1回目の耕耘作業、次いで、畝方向に交叉する横方向の第2回目の耕耘作業、次いで、再び畝に沿った第3回目の耕耘作業をして、たばこの残幹を土中に敷き込んでいた。 【0014】そのため、作業時間が長くなって作業能率が向上せず、また、三回の耕耘作業を行なっても、たばこの残幹が地表面に残っており、その上に田植機で苗を植え付けると、苗が枯れてしまうという不具合があった。そこで、この実施例ではこのような不具合を解消しようとするものである。 【0015】前記のように、トラクタの機体前部にたばこ残幹の残幹切断装置2を連結し、機体後部にはロータリ耕耘装置(図示省略)を連結し、たばこの残幹の畝に沿ってトラクタ1を進行させる。すると、先行する残幹切断装置2の4組の回転刃8,8,…により、例えば、全長100cmのたばこの残幹を25cm毎に切断し、切断残幹は畝の両側の溝に放出される。次いで、機体後部のロータリ耕耘装置による畝に沿って耕耘作業みより、畝を耕耘し耕耘土壌を両側の溝13,13に放てきし、切断残幹を土中に敷き込み埋没させ、水田にした場合にもたばこの残幹の浮上を防止することができる。なお、たばこの残幹切断作業とロータリ耕耘装置による耕耘作業を別々の行程で行なってもよい。 【0016】たばこの残幹の切断に際しては、左・右刈取軸5,5を例えば15度〜30度上部が前側に位置するように前傾姿勢に傾斜して軸架しているので、たばこの残幹を上側から下側に向けて順次左・右回転刃8,8,…により切断し、切断負荷を軽減することができる。 【0017】また、図3に示すように、左・右刈取軸5,5の上部を中央寄りに位置するように横傾斜姿勢に軸架し、左・右刈取軸5,5に左・右回転刃8,8を取り付けるにあたり、上側の左・右回転刃8,8の外周部を多くオーバーラップさせ、下側ほどオーバーラップ量を少なくし、最下部の左・右回転刃8,8をほとんどオーバーラップさせずに近接状態としているので、残幹下部の切断負荷を軽減しながら、残幹の切断をすることができる。 【0018】次に、図6について説明する。作業枠体4に残幹切断装置2を取り付けるにあたり、作業枠体4の中間部に取り付けた支持リンク14を介して、残幹切断装置2の上下中間部を支持し、作業枠体4の上部に取り付けた伸縮リンク15を介して、残幹切断装置2の上部を支持する構成である。なお、この伸縮リンク15は、電動シリンダや、油圧シリンダで構成し動力で伸縮したり、あるいは、ねじ棒とねじ筒とをねじ嵌合させて、ハンドルにより人為的に伸縮させるものである。 【0019】しかして、残幹切断装置2の前傾姿勢を調節することにより、切断負荷を調節したり、たばこの残幹の植立姿勢に合わせた切断姿勢にしたり、切断残幹の飛散具合を調節したりして、残幹の切断放出作業を適正化し、きれいな耕耘土壌に仕上げることができる。また、伸縮リンク15を短縮し、残幹切断装置2を上昇させることにより、旋回時の機械の損傷防止や、格納時の省スペース化を図ることができる。 【0020】次に、図7に基づき残幹切断装置2の上下調節装置について説明する。トラクタ1の機体前部のフロントバンパー16に、上下調節装置17をボルト・ナットで取り付けている。この上下調節装置17は、フロントバンパー16に連結されている支持枠体17a、支持枠体17aに上下調節自在に取り付けられている調節支持体17b、支持枠体17aに取り付けられていて、調節ねじ筒,調節ねじ棒,調節ハンドルからなる調節装置17c、により構成されている。 【0021】調節支持体17bに残幹切断装置2のヒッチ18を引っ掛けて支持し、調節装置17cのハンドルを回転操作して、調節支持体17bを上下動し、残幹切断装置2を上下調節する。従って、畝の高さに応じて残幹切断装置2の高さ調節し、適正な残幹の切断処理をすることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000125 【氏名又は名称】井関農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年3月23日(2000.3.23) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2001−258348(P2001−258348A) |
| 【公開日】 |
平成13年9月25日(2001.9.25) |
| 【出願番号】 |
特願2000−82230(P2000−82230) |
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