| 【発明の名称】 |
根菜類用収穫機 |
| 【発明者】 |
【氏名】矢野 典弘
|
| 【要約】 |
【課題】圃場内部のほぐし性能が高まるので根菜の掘り取り性能を向上させた根菜類用収穫機を提供すること。
【解決手段】圃場で生育した根菜近傍の土壌を掘起すソイラ27bと、該ソイラ27bで掘起こした根菜の茎葉を挟持して引抜き、後方へ搬送する挟持搬送装置28を備え、ソイラ基部にはソイラ振動装置60を設けている。ソイラ振動装置60でソイラ27bを微振動させることで、土をほぐしておくと根菜が引き抜き易くなる。特に冬は葉が弱くなっている根菜などを引き抜き易くなる。また、収穫した根菜には土があまり付着していないという利点もある。また、ソイラ振動装置60でソイラ27bを微振動させることで、土中をほぐしながら機体は走行するので、機体の直進性が大幅に向上し、運転が楽にできる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 圃場で生育した根菜近傍の土壌を掘り起すソイラと、該ソイラで掘り起こした根菜の茎葉を挟持して引抜き、後方へ搬送する挟持搬送手段を有する根菜類用収穫機において、ソイラ基部にはソイラ振動手段を設けたことを特徴とする根菜類用収穫機。 【請求項2】 ソイラ振動手段は挟持搬送手段の側部の下方に設けたことを特徴とする請求項1記載の根菜類用収穫機。 【請求項3】 ソイラ振動手段と挟持搬送手段に共通する駆動手段を挟持搬送手段の後方に設けたことを特徴とする請求項1記載の根菜類用収穫機。 【請求項4】 挟持搬送手段で搬送される根菜の下部ひげ根部分を切断するひげ根切断手段を設け、該ひげ根切断手段の駆動手段とソイラ振動手段の駆動手段を共用したことを特徴とする請求項1記載の根菜類用収穫機。 【請求項5】 ひげ根切断手段とソイラとの間にソイラ振動手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の根菜類用収穫機。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ニンジンなどの根菜類用収穫機に関する。 【0002】 【従来の技術】根菜としてニンジンを例にして従来の根菜類用収穫機の一例を以下説明する。 【0003】従来のニンジン収穫機は、圃場においてニンジン収穫機の前進走行にともない、引起手段によりニンジンの茎葉を引起した後、掘起手段によりニンジンの両側面の土壌を掘り起こし、互いに逆回転する一対の無端ベルトからなる挟持搬送ベルトでニンジンの茎葉を挟持した状態で引き抜いて掘り取り、その後、前記挟持搬送ベルトで収穫機後方に搬送する過程で茎葉を切断し、さらに後方に搬送するための搬送コンベアに移し、搬送コンベアからニンジンを収納コンテナに収納する機械である。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】根菜類収穫機の挟持搬送ベルトの先端部付近にソイラを設けておき、根菜類収穫機の前進に伴い、ソイラが圃場内部をほぐすことで、ニンジンを掘り取り易くしていた。 【0005】しかし、従来はソイラは機体に固定していたので、やや硬い圃場で作業すると、機体の操舵性が悪くなるだけでなく、ソイラが十分圃場をほぐすことができないで、ニンジンが掘り取れない場合があった。 【0006】本発明の課題は、圃場内部のほぐし性能が高まるので根菜の掘り取り性能を向上させた根菜類用収穫機を提供することである。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は圃場で生育した根菜近傍の土壌を掘起すソイラと、該ソイラで掘起こした根菜の茎葉を挟持して引抜き、後方へ搬送する挟持搬送手段を有する根菜類用収穫機において、ソイラ基部にはソイラ振動手段を設けた根菜類用収穫機である。 【0008】ソイラ振動手段でソイラを微振動させることで、土をほぐしておくと根菜が引き抜き易くなる。特に冬は霜による影響で葉が弱くなっている根菜などを引き抜き易くなる。 【0009】また、収穫した根菜には土があまり付着していないという利点もある。また、ソイラ振動手段でソイラを微振動させることで、土中をほぐしながら機体は走行するので、機体の直進性が大幅に向上し、運転が楽にできる。ソイラ振動手段は挟持搬送手段の側部の下方に設ける構成にすると、ソイラ振動用駆動力の伝動機構を設置し易くなる。 【0010】また、ソイラ振動手段と挟持搬送手段に共通する駆動手段を挟持搬送手段の後方に設けることで機体全体をコンパクトにでき、また機体全体の重量の前後方向のバランスを保つことができる。 【0011】また、挟持搬送手段で搬送される根菜の下部ひげ根部分を切断するひげ根切断手段を設け、該ひげ根切断手段の駆動手段とソイラ振動手段の駆動手段を共用しすることで機体全体をコンパクトにできる。また、ひげ根切断手段とソイラとの間にソイラ振動手段を設けたことで機体全体のバランスに悪影響が生じない。 【0012】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面と共に説明する。図1に本発明の実施の形態の根菜類用収穫機の側面図を示し、図2に図1の根菜類用収穫機の上面図を示し、図3は図1の根菜類用収穫機の背面一部切り欠き立面図を示す。図1、図2に示す根菜類用収穫機により、根菜野菜(イ)として、ニンジン(イ)を収穫する場合について説明する。 【0013】図1および図2に示す根菜類用収穫機1は、ニンジン(イ)を圃場から掘起し、この掘起したニンジン(イ)を移送しながら葉部の反対側の下部の所定位置から直根を切断し、ついで葉部を切断して、箱形の収納コンテナ49に一次貯留する。 【0014】前記根菜類用収穫機1は、走行車両2の車体7の左側に収穫用作業装置3を設け、この収穫用作業装置3は前部の引起装置4、掘起装置5及び後部の根菜搬送装置6等を備えている。 【0015】前記走行車両2は、車体7の下側の左右両側にはクローラ8を張設し、該車体7上部の右前方側には走行操作及び収穫操作等を行う操作装置9及び作業者が搭乗して各種操作を行う操縦席10等を設け、この操縦席10の下部には、原動機(エンジン)11等を設けている。 【0016】この原動機11から走行ケース11a内の伝動機構11bを介して上記クローラ8を駆動する構成である。なお、操縦席10の後部には、燃料タンク11fを設けている。 【0017】前記車体7の上側で操縦席10の後部には、後述する葉切断装置12でニンジン(イ)の葉部の所定位置が切断され、葉部切断済み、及び葉部の反対側の下部の所定位置を切断済みニンジン(イ)の供給を受けて、車体7の横方向へ向けて移送する搬送コンベア13を設け、搬送コンベア13は移送終端部へ向けて上り傾斜させて設けている。 【0018】この搬送コンベア13の移送終端部の下側で、該車体7の上側には、この搬送コンベア13から葉部切断済みニンジン(イ)の供給を受けて、収納して一次貯留する収納コンテナ49を載置した構成である。 【0019】前記車体7の後部の左側には、上方へ突出するコ字形状の支持板16を設け、この支持板16の上部には、回転軸17aを内装した伝動ケース17を回動自在に設けている。 【0020】この伝動ケース17には、前方下部へ突出する支持板18を設け、この支持板18の前端部には、左右両側に前方下部へ突出する受板19aを固着した取付板19bを装着して設けると共に、この受板19a、19aの前端部には、前方下部へ突出する補助受板19cを固着している。 【0021】前記左右両側の引起装置4は上部を伝動ケース17から前方へ突出する伝動機構20cを内装する上受杆20aで支持すると共に、回転駆動させる構成であり、下部を補助受板19cから前方へ突出する下受杆20bで支持させている。 【0022】前記引起装置4は根菜搬送装置6の前部の左右両側に設け、該引起装置4は、左右一対の引起ケース21に内装して回転自在な引起チェン22aを設け、この引起チェン22aには所定間隔で引起ラグ22bを設け、この引起ラグ22bは引起ケース21の前方下端部から前方上端部の間では一対の引起ケース21の間から突出して、ニンジン(イ)の葉部を引起す作用部とし、又、後方部は引起さない不作用部としている。 【0023】前記一対の引起ケース21の下部外側面には、ニンジン(イ)の葉部を分離する分草具23、23を前方へ突出させて設けており、さらに図示しない検出センサで検出した地面の高さに応じて左右両側の引起装置4、後述する掘起装置5及び根菜搬送装置6等を上下シリンダ26aの作動により、伝動ケース17の上下回動中心26位置を中心として、上下回動制御する構成である。 【0024】前記掘起装置5は左右両側の一対の補助受板19cに取り付けて、手動または自動によって掘起装置5全体を一斉に上下回動調節可能に自在に設けている。 【0025】この掘起装置5は補助受板19cに取り付けた支持プレート63に一対のソイラ(土切り刃)支持杆27aの中央部を回動自在に取り付けて、該支持杆27aを前方下部へ突出させている。 【0026】前記支持杆27aの前端部にそれぞれソイラ(土切り刃)27bを装着し、この左右一対のソイラ27bでニンジン(イ)の左右両側の土壌を掘起すことができる。ソイラ27bは左右両側の一対設ける必要はなく、左右のどちらかに設けるだけでも良い。 【0027】本発明の特徴点はソイラ支持扞27aとソイラ27bから成るソイラ部を挟持搬送装置28の先端部に設けた取付板19cに振動自在に取り付けたことであるが、その点については、後述する。 【0028】前記上下シリンダ26aの作動により、伝動ケース17の上下回動中心26を回動中心として回動板(図示せず)、支持杆(図示せず)、受板19a、補助受板19c及び後述する連結板29等を介して、引起装置4、掘起装置5及び根菜搬送装置6等を自動で一斉に上下回動制御する。 【0029】前記引起装置4の後部の左右両側には、根菜搬送装置6の挟持搬送装置28を設け、この挟持搬送装置28の上端部の移送終端部は、伝動ケース17の後側に、連結板29を介して設けた伝動機構30aを内装した伝動ケース30に前方上部へ突出する伝動機構31aを内装した支持杆31の上側に設けた伝動ケース32に内装した伝動機構32aで支持すると共に、回転駆動する構成である。 【0030】この伝動ケース30は伝動ケース17の上下回動によって、該連結板29を介して同時に上下回動する。前記挟持搬送装置28は、前方から後方に向けて上昇傾斜していて、その上・下端部に回転自在に軸支して設けた上・下プーリ28b、28cに挟持搬送ベルト28a、28aを掛け渡している。掘起装置5で掘起したニンジン(イ)の葉部は、この挟持搬送装置28の挟持搬送ベルト28a、28a間に挟持され、後方上部へ向けて移送される。 【0031】ニンジン下部切断装置47は掘起装置5後方上部で、挟持搬送装置28中間部の下側に設けている。このニンジン下部切断装置47は左右方向に所定間隔で、上下方向2箇所に山形状を形成した案内杆48a(図4)を複数個設けると共に、この2箇所の山形状内には、回転外周部に複数個の切断刃48bを装着した回転具48cを回転自在に軸支している。 【0032】図4は図1のA−A線矢視図であり、ニンジン下部切断装置47部分を示す。 【0033】回転する切断刃48bの下方部に人身的な事故を防止する一対の安全カバー70を備え、この一対の安全カバー70間に泥や小さなゴミが排出されるすき間を設ける。 【0034】また、安全カバー支持部材69に取り付けられた安全カバー70内(底部)に泥、ゴミが堆積しないので切断された葉の摩耗が防げ、長期間、安定した切断性能を維持できる。 【0035】一対の根部案内扞48aは一対の受板19aの内側に切断刃48bを挟むように設けられいる。根部案内扞48aは側面視で上向きに凸の半円環状であり平面視では切断刄48bの軸84を中心軸とする円錐面をなし、一対の根部案内扞48aの円錐面を向かい合わせて谷間状案内面を形成し、移送されてきたニンジンの茎部の左右方向が一対の根部案内扞48aの谷間状案内面により規制されて位置決めされる構成である。 【0036】なお、ニンジン下部切断装置47は切断刃48bの回転軸71(図4)はエンジン11(図2参照)の動力を伝動軸72に軸着した駆動プーリ73(図1)から駆動ベルト74を経て被動プーリ75に伝動され、被動プーリ75に軸着する回転軸17aを回転させる。 【0037】回転軸17aは引起装置4、掘起装置5及び根菜搬送装置6などを駆動させる他、切断刃48bを駆動させる。回転軸17aに軸着した伝動プーリ77(図5)に掛けたベルト78は軸受79(図4)により回転自在に支承される軸80に軸着したプーリ48cを駆動し、該軸80には歯車82が軸着し、該歯車82は切断刃48bの軸84に軸着する歯車83にかみ合っているので切断刃48bは回転する。 【0038】前記ニンジン下部切断装置47の案内杆48aの下側の山形状部で全長の短い形状のニンジン(イ)は、挟持搬送ベルト28a、28aで挟持されて上部へ向けて移送中に葉部の反対側の下部所定位置が切断刃48bによって切断される。 【0039】ニンジン(イ)の全長によって所定位置を切断するように構成されている。 【0040】前記根菜搬送装置6の首揃移送装置33、タッピング移送装置34、葉部移送装置35及び葉切断装置12はニンジン(イ)の収穫作業状態時には圃場面に略平行状態に設けている(図1)。 【0041】前記首揃移送装置33は、挟持搬送装置28の後側で移送終端部から所定距離下方に位置させて、平面視左右両側に一対設けている。この首揃移送装置33の移送終端部は伝動ケース30に上方へ向けて突出させて設けた伝動機構37aを内装した下支持ケース37上側に設けた上伝動ケース38に内装した伝動機構38aで支持すると共に回転駆動する。 【0042】前記首揃移送装置33は、支持プレート39の前・後端部に回転自在に軸支した前・後プーリ39a、39bを設けると共に、これら前・後プーリ39a、39b間には、複数個のV字形状の支持板とテンションローラを設け、これら前・後プーリ39a、39b及び各テンションローラに首揃移送ベルト39cを掛け渡している。 【0043】平面視左右両側に設けたこれら首揃移送ベルト39c、39c間には所定の隙間を設け、これら首揃移送ベルト39c、39c間にニンジン(イ)の葉部を挟持するが、この挟持力は挟持搬送装置28の挟持搬送ベルト28a、28aの挟持力より弱くしている。 【0044】前記首揃移送装置33は、挟持搬送装置28の挟持搬送ベルト28a、28aにニンジン(イ)の葉部を挟持して上部へ移送する途中で、この首揃移送装置33の首揃移送ベルト39c、39cにもニンジン(イ)の葉部下部を挟持させる構成であり、ニンジン(イ)の葉部を両者で挟持しながら、挟持搬送ベルト28a、28aにより更に上部へ移送されることにより、ニンジン(イ)の胴部側の上端部(肩部)が首揃移送ベルト39c、39cの下端部位置まで引き上げられて、ニンジン(イ)の首揃えが行われる。 【0045】前記タッピング移送装置34の移送終端部は、上伝動ケース38に上下に突出させて設けた上支持ケース41に内装した伝動機構41aの下部側で支持すると共に回転駆動する構成である。 【0046】このタッピング移送装置34は、首揃移送装置33の上側に側面視所定間隔を設けて平行状態に設けると共に、移送始端部は該首揃移送装置33の前後方向略中央部に位置させ、前・後端部に回転自在に軸支して設けた前・後プーリ42a、42bにタッピング移送ベルト42cを掛け渡した構成であり、平面視左右両側の該タッピング移送ベルト42c、42cの間に、ニンジン(イ)の葉部を挟持することができる。 【0047】ニンジン(イ)の葉部は引継のはじめには、挟持搬送ベルト28a、28a、首揃移送ベルト39c、39cおよびタッピング移送ベルト42c、42cの三者で挟持し、所定位置から後方では首揃移送ベルト39c、39cとタッピング移送ベルト42c、42cとの両者で挟持して移送する。 【0048】前記葉部移送装置35の移送終端部は、上支持ケース41に内装した伝動機構41aの上部側で支持すると共に回転駆動する構成である。 【0049】この葉部移送装置35はタッピング移送装置34の上側に側面視所定間隔を設けて平行状態に設けると共に移送始端部は該タッピング移送装置34の移送始端部より、所定距離後方に位置させ、前・後端部に回転自在に軸支して設けた前・後プーリ43a、43bに葉部移送ベルト43cを掛け渡し、平面視左右両側の該葉部移送ベルト43c、43cの間にニンジン(イ)の葉部を挟持する。 【0050】引継のはじめは、ニンジン(イ)の葉部を首揃移送ベルト39c、39c、タッピング移送ベルト42c、42cおよび葉部移送ベルト43c、43cの三者で挟持し、首揃移送ベルト39c、39cの後端部から後方では、タッピング移送ベルト42c、42cと葉部移送ベルト43c、43cとの両者で挟持し、かつ後述する葉切断装置12の後部からは、この葉切断装置12で切断された切断葉のみを移送し、これらタッピング移送装置34、及び葉部移送装置35の両者の移送終端部から切断葉を圃場へ排出する。 【0051】前記葉切断装置12は、上伝動ケース38から垂直下方へ突出させて設けた回転軸46の軸端部に水平面内で回転する切断刃46aを装着した構成であり、この葉切断装置12は、上下回動中心26位置である伝動ケース17に近接させると共に、首揃移送装置33の移送終端部にも近接させている。この切断刃46aはタッピング移送装置34の下側で、該首揃移送装置33の所定位置下位に配置している。 【0052】この切断刃46aにより、前記タッピング移送装置34と葉部移送装置35との両者により、ニンジン(イ)の葉部を挟持して移送する首揃したニンジン(イ)の葉部の所定位置を切断する。ニンジン(イ)の根部は葉切断装置12で葉部が切断されると、前記搬送コンベア13の始端部に落下する。 【0053】前記車体7の後部に後方キャリア50を設け、操縦席10の側方後部に側方キャリア52を設け、さらに側方キャリア52の後方に側方補助キャリア54を設け、これらの後方キャリア50、側方キャリア52および側方補助キャリア54の上側には収穫したニンジンを一時貯留する複数の収納コンテナ49を載置できるようにしている。 【0054】搬送コンベア13の終端部の下方かつ側方キャリア52の上部に、シュータ15およびダンプ53を設け、搬送コンベア13で搬送されたニンジン(イ)は、シュータ15を経て滑落させ、ダンパーを具備するダンプ53に積載した収納コンテナ49に収納する構成である。 【0055】根菜類用収穫機1の背面一部切り欠き立面図である図3に示すように、搬送コンベア13のサイドフレーム13a、13aに掛け渡して空コンテナ置き用ステー55aおよび55bを立設する。サイドフレーム13a、13aと空コンテナ置き用ステー55aおよび55bとはボルトナット(図示せず)により剛に結合する。 【0056】空コンテナ置き用ステー55aおよび55bの上部にキャリア部材55c、55cを掛け渡して搬送コンベア13と平行に設け、図示しない締結部材によりステー55a、55bに結合する。 【0057】キャリア部材55cは、軽量型鋼材あるいはパイプ材で構成し、キャリア部材55cの端部および側部にはストッパー55d、55d、・・・を形成し、キャリア部材55cの上に空の収納コンテナ49を積載する。ストッパー55d、55d、・・・は空の収納コンテナ49の側面に当接して、収納コンテナ49が落下するのを防止する。 【0058】根菜類収穫機の挟持搬送ベルトの先端部付近には圃場内部をほぐすためのソイラ27b(図1)が設けられているが、従来のソイラ27bは機体に固定していたので、やや硬い圃場で作業すると、機体の操舵性が悪くなるだけでなく、ソイラ27bが十分圃場をほぐすことができないで、ニンジンが掘り取れない場合があった。 【0059】その対策として本発明の実施の形態では、ソイラ基部にはソイラ振動装置60を設けて、圃場内部のほぐし性能を高めた。本発明の特徴点はソイラ支持扞27aとソイラ27bから成るソイラ部を挟持搬送装置28の先端部に設けた支持プレート63に振動自在に取り付けたことである。 【0060】図5には図1の矢印B方向から挟持搬送ベルト28a平面を見た図を示す。ソイラ27bを振動自在にするために、補助受板19cに設けた支持プレート63に一対のソイラ支持杆27aの中央部を回動自在に取り付けて、ソイラ支持杆27aの後端部をロッド66の一端で支持し、該ロッド66の他端には偏心軸68が設けられ、該偏心軸68にプーリ88を設けている。 【0061】該プーリ88はニンジン下部切断装置47の切断刃48bの回転用プーリ48cにより駆動される回転軸80を共用しているプーリ91で回転するベルト89で回転する。偏心軸68の回転でロッド66が振動運動し、この振動運動をソイラ27bに伝達する。 【0062】ソイラ27bの振動で硬質の圃場でも容易に土をほぐすことができ、安定したニンジン茎葉部の挟持性能が維持でき、掘り残しも発生しないので、収穫作業効率も向上する。特に冬は霜にあたっている影響で葉が弱くなっているので、圃場内の土をほぐしておくと引抜きが容易になり、またニンジンには土が比較的付きにくくなる。 【0063】また、ソイラの振動で土中をほぐして機体は走行するので、機体の直進性が大幅に向上し、運転が楽にできる。また、ソイラ振動装置60は挟持搬送装置28の側部の下方に設ける構成にするので、ソイラ振動用駆動力の伝動機構を設置し易くなる。 【0064】また、ソイラ振動装置60と挟持搬送装置28に共通する駆動源(回転軸17a等)を挟持搬送装置28の後方に設けることで機体全体をコンパクトにでき、また機体全体の重量の前後方向のバランスを保つことができる。 【0065】このソイラ振動用の駆動源をニンジン下部切断装置47の切断刃48bの回転駆動源などと同一の駆動源から取るので、より少ない部材でソイラ27bを振動させることができる。 【0066】また、前記構成を採用することで、結果的に機体の前側にプーリ88、ソイラ27bを配置し、機体の後側にこれらの駆動源(切断刃48bの回転用プーリ48c、回転軸80、プーリ91)を配置することになるので、全体として機体のバランスを崩すことが無い。 【0067】さらに、ソイラ振動用の伝動プーリ88の駆動源をニンジン下部切断装置47の切断刃48bの回転駆動源および挟持搬送ベルト28aの駆動源などと共用するので低コストでコンパクトな構成となる。 【0068】従来の根菜類収穫機では、一対のタッピングケース42dの間の最小すき間は40mmであったため、茎葉部の切断ミス等で、あるいはニンジンが何かの要因で、上方へ引っ張られた時、ニンジンの根部が前記ケース42dの間にひっかかり、直後から搬送されるニンジンの搬送トラブルが発生していた。 【0069】そこで、本実施の形態の根菜類収穫機では、図6(根菜類用収穫機1の後方部分側面図)と図7(図6のA−A線矢視図)に示すように一対のタッピングケース42dの上方に一対のタッピング移送ベルト42cを配置し、その下方に首揃移送装置33の一対の首揃移送ベルト39cを配置させているが、このとき、一対のタッピングケース42dの間の最小すき間Lを60mm以上に設定して配置すると、このすき間Lは最大のニンジン径よりも大きいものとなる。 【0070】このような構成により、ニンジンの搬送及び切断作業中に一対のタッピングケース42dの間にニンジンの根部が引っかかることがなくなり、茎葉の切断作業が長時間安定的に持続することができる。 【0071】また、一対の葉部移送ベルト支持フレーム43eと一対の挟持プーリ支持フレーム42eの間に、口型構造の空間部Aを設けることで、タッピング移送ベルト42cによる切断された茎葉の巻き込みも無く、また、葉、ゴミ等が口型構造の空間部Aへ侵入しても、タッピング移送ベルト42cの上面から後方へ搬送され排出されるので、タッピングケース42dの上面に茎葉、泥、ゴミが落ちて堆積する量が少なくなり、長時間安定的に作業精度を確保できる。 【0072】また、従来の根菜類収穫機の掘起装置5、根菜搬送装置6、切断装置12、47等の伝動機構37aは、根菜搬送装置6の上下回動支点26の後方に位置していたため、切断・排葉部が後方へ突出し、作業時に機体の重心がやや後ろに位置し、機体姿勢が後傾し、作業姿勢が不安定になるという不具合が生じるおそれがあった。 【0073】そこで、本実施の形態の根菜類収穫機では、図8(根菜類用収穫機の後方部分側面図)と図9(根菜類用収穫機の後方部分の正面図)に示すように、根菜搬送装置6等の伝動機構37aを根菜搬送装置6の上下回動支点26のほぼ真上に位置させた。 【0074】こうして、切断装置12、47等の切断部、葉部移送ベルト42c等の排葉部がコンパクトになり、低コスト設計が可能となった。また、切断部、排葉部のコンパクト、軽量化が実現したことで、機体重心が前寄りになり、作業時の機体姿勢が良好で安定した掘り取り作業を長時間維持できる。 【0075】本実施の形態の根菜類収穫機では、根菜類用収穫機の後方部分は図8の側面図に示す通りの構造であり、前記引起装置4の後部の左右両側には、根菜搬送装置6の挟持搬送装置28を設け、この挟持搬送装置28の上端部の移送終端部は、伝動ケース17の後側に、連結板29を介して設けた伝動機構30aを内装した伝動ケース30と、伝動ケース30から前方上部へ突出する伝動機構31aを内装した支持杆31と、支持杆31の上側に設けた伝動ケース32に内装した伝動機構32aで支持すると共に、回転駆動する構成であるが、図10の挟持搬送装置28の平面図に示すように挟持搬送装置28の挟持搬送ベルト28aの上プーリ28bの下方に下プーリ28bの回転速度を減速する伝動ケース32の長手方向が、挟持搬送装置28の長手方向に対して直交する角度方向に設置する。 【0076】従来は、図11に示すように挟持搬送装置28への伝動ケース32’の挟持搬送装置28の長手方向に対する取付支持角度θ1と伝動ケース32”の挟持搬送装置28の長手方向に対する取付支持角度θ2は、異なる角度であったため、伝動ケース32’、32”や挟持搬送装置28の支持杆31は左右で異なる部品とする必要があった。 【0077】そのため、左右の部品の共用性が無く、設計コストが高くつき、また、製品組立時に支持杆31などは、左右の部品が類似していて、誤組みするなどで生産時のトラブルもあった。 【0078】しかし、図10に示す伝動ケース32を用いると、左右の部品の共用性が有り、設計コストを低減できる。また、製品組立時のミスも防げる。 【0079】図12(a)はタッピング移送装置34の平面図を示し、図12(b)には図12(a)のA−A線矢視図を示すが、タッピング移送装置34において、挟持プーリ支持フレーム42eより複数個の対をなす挟持プーリ65を一対のタッピング移送ベルト42cの作用側(ニンジン搬送側)に取り付ける。 【0080】この挟持プーリ65の支持フレーム42eはケースカバー67に支持される挟持プーリ支持フレーム支持部材66により固定される。 【0081】タッピング移送装置類34のベルト42cを案内する挟持プーリ65は、従来は一体的に型成形していたので、得られたプーリ部品の型の合わせ面が、プーリ表面に残り、これを後工程で機械加工により除去しなければならないという欠点があり、コスト高になっていた。 【0082】そこで、挟持プーリ65として、図13に示すように、2個の同じ形の分割プーリ65a、65bを重ね合わせることで、挟持プーリ65と成す構成にする。 【0083】そして分割プーリ65a、65bの重ね合わせ部にかみ合わせる凹凸部(凸部65c、凹部65d)を設けることで容易にベルト案内用挟持プーリ65が得られる。 【0084】こうして、プーリ65をほぼセンターから分割した形状の型成形にすると、プーリ65の表面に不要な凸凹が発生せず、軸受を取り付ける部分も、機械加工無しで仕上がるので、製作の工程が短くしかも短時間でできるので、部品の共用が可能で、しかも低コストのプーリ65の製作が可能となる。 【0085】タッピング移送装置34の挟持プーリ65を代表例として説明したが、上記挟持プーリは根菜類収穫機の各種挟持ベルトに用いる挟持プーリとして用いることができる。 【0086】図13(a)は分割プーリ65a、65bを重ね合わせて挟持プーリ65としたときの断面図、図13(b)は分割プーリ65aの平面図、図13(c)は分割プーリ65aの断面図である。 【0087】本実施の形態では、図14に示すように、首揃え移送装置33において、一対の首揃え移送ベルト39c、39cの間に所定のすき間を設けて、水平に配置する。左右の首揃え移送ベルト39c、39cは一対の前方に位置する前(始端部)プーリ39a、39a、後方に位置する一対の後(終端部)プーリ39b、39bがそれぞれ駆動プーリ39e、39eを介して架けられ、始端部プーリ39aと終端部プーリ39bの間にもプーリ39fを配置する。 【0088】この首揃え移送ベルト39c、39cの各ベルト内側に位置させ、かつニンジンの搬送経路とは逆の位置に、首揃え移送ベルト39c、39cの内周面に軽接触させたスクレーパ92を設ける。 【0089】ベルト39cの内周面に、泥、ゴミ等の雑挟物が付着している状態がつづくと、ベルト39cの倒れ等が発生し、ニンジン首部の首揃えが乱れ、所定の位置での茎葉切断ができなくなり、切断性能の低下をまねくことになるが、スクレーパ92を設けることにより、上記不具合を解決し、首揃え性能を向上させ、また、後工程の補助作業者の2度切り(精度切り)を減らし、作業者の労力軽減に貢献できる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000000125 【氏名又は名称】井関農機株式会社
|
| 【出願日】 |
平成12年3月22日(2000.3.22) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100096541 【弁理士】 【氏名又は名称】松永 孝義
|
| 【公開番号】 |
特開2001−258347(P2001−258347A) |
| 【公開日】 |
平成13年9月25日(2001.9.25) |
| 【出願番号】 |
特願2000−80992(P2000−80992) |
|