| 【発明の名称】 |
コンバインの刈取ヘッダー |
| 【発明者】 |
【氏名】村井 幸雄
【氏名】衛藤 哲郎
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| 【要約】 |
【課題】刈取ヘッダーにビーン類の稈持ち上げ部材を取付け、ビーン類の収穫効率のよい刈取ヘッダーを得ることを目的とするものである。
【解決手段】刈取ヘッダーをコンバインの前部に対して昇降駆動手段により昇降可能に構成したコンバインにおいて、刈取ヘッダーにエアー反射部材を設けた。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 刈取ヘッダーをコンバインの前部に対して昇降駆動手段により昇降可能に構成したコンバインにおいて、前記刈取ヘッダーにエアー反射部材を設けたことを特徴とするコンバインの刈取ヘッダー。 【請求項2】 前記エアー反射部材は三角錐状からなり、その底面はパイプの断面積より広く形成されていることを特徴とする請求項1に記載のコンバインの刈取ヘッダー。 【請求項3】 前記エアー反射部材はパイプを介してターボブロワーに接続されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のコンバインの刈取ヘッダー。 【請求項4】 前記ターボブロワーの駆動力は供給コンベア駆動部の駆動力を利用していることを特徴とする請求項3に記載のコンバインの刈取ヘッダー。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、汎用コンバインに係り、より詳しくは、刈取ヘッダーをコンバインの前部に対して昇降駆動手段により昇降可能に構成したコンバインにおいて、大豆、小豆等のビーン類を収穫する刈取ヘッダーに関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、大豆、小豆等のビーン類の刈取りにおいては、米、麦等の収穫作業に用いられる汎用コンバインを兼用し、該コンバインの刈取ヘッダーのタイン部にビーンスラットを取着しビーン類を収穫していた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このように汎用コンバインのタイン部に単にビーンスラットを取着するだけの刈取りでは、刈取ロスが2〜3%であることが知見された。この数値は米、麦等の刈取ロスが0.05〜0.1%であるのに比較し相当の刈取ロスであり、収穫効率の点で問題があった。そこで、本発明は上記の問題を解決すべく、刈取ヘッダーにビーン類の稈の持ち上げ部材を取付け、ビーン類の収穫効率のよい刈取ヘッダーを得ることを目的とするものである。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記の問題を解決すべくなされたものであり、次のようなコンバインの刈取ヘッダーを提供するものである。すなわち、刈取ヘッダーをコンバインの前部に対して昇降駆動手段により昇降可能に構成したコンバインにおいて、刈取ヘッダーにエアー反射部材を設けたことを特徴とするコンバインの刈取ヘッダーである。また、エアー反射部材は三角錐状からなり、その底面はパイプの断面積より広く形成されていることを特徴とするコンバインの刈取ヘッダーである。さらに、エアー反射部材はパイプを介してターボブロワーに接続されていることを特徴とするコンバインの刈取ヘッダーである。そして、ターボブロワーの駆動力は供給コンベア駆動部の駆動力を利用していることを特徴とするコンバインの刈取ヘッダーである。 【0005】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。図1は汎用型コンバインの全体側面図、図2は同一部平面図、図3は同正面図である。図中(1)は走行クローラ(2)をトラックフレーム(3)を介して装備する機台、(4)は機体の進行方向に対し軸芯を直交させる大径及び小径2つのスクリュー形第1及び第2扱胴(5)(6)並びに揺動選別盤(7)などを備える脱穀部、(8)は脱穀部(4)上方に配備して揚穀筒(9)を介して取出す脱穀部(4)の穀粒を貯留する穀物タンク、(10)は穀物タンク(8)内の穀粒を取出す上部排出オーガ、(11)は穀物タンク(8)の後方に配備してエンジン(12)を内設するエンジンルーム、(13)は運転席(14)及び操向ハンドル(15)などを運転台(16)に備えて脱穀部(4)の前部上方に配設する運転操作部、(17)は運転台(16)の左右両側に配備する左右の作業者昇降用ステップ、(18)は脱穀部(4)の下部前方に油圧刈取昇降シリンダ(19)を介し昇降可能に装備する刈取部である。 【0006】そして、前記刈取部(18)は、未刈穀稈を取入れる刈取ヘッダー(20)と、該ヘッダー(20)の後部略中央に連結させて刈取穀稈を脱穀部(4)に送給するフィーダハウス(21)によって構成すると共に、未刈稈掻込リール(22)と、往復駆動型刈刃(23)と、掻込オーガ(24)とを前記刈取ヘッダー(20)に備え、前記フィーダハウス(21)を運転台(16)の下方で運転台(16)中央の運転席(14)より左側に偏位して配設させ、前記ヘッダー(20)に取込まれる刈取穀稈をフィーダハウス(21)に内設する供給コンベア(25)を介し脱穀部(4)前部左側のビータ(26)に送り込んで脱穀処理するように構成している。 【0007】さらに、図4に示す如く、エンジン(12)の出力軸(27)に脱穀クラッチ(28)を介して第2扱胴(6)の扱胴軸(29)をベルト(30)連結させ、前記扱胴軸(29)にテンションローラ(31)を介して第1扱胴(5)の扱胴軸(32)をベルト(33)連結させ、その扱胴軸(32)に刈取クラッチ(34)を介してビータ(26)の軸(35)をベルト(36)連結させ、ビータ(26)の軸(35)に供給コンベア(25)の供給入力軸(37)左端をチェン(38)連結させ、供給入力軸(37)右端に刈取ヘッダー(20)のヘッダー入力軸(39)左端をベルト(40)連結させ、クランクアーム(41)、クランクロッド(42)及び揺動アーム(43)を介してヘッダー入力軸(39)右端に刈刃(23)を連結させると共に、ヘッダー入力軸(39)中間に掻込軸(44)左端をチェン(45)連結させ、掻込軸(44)右端に掻込オーガ(24)の支軸(46)をチェン(47)連結させ、爪クラッチ型の高速クラッチ(48)及び低速クラッチ(49)を介して掻込軸(44)中間にリール入力軸(50)を変速自在に連結させ、前記未刈稈掻込リール(22)を取付けるリール軸(51)とリール入力軸(50)の間に中間軸(52)を設けてチェン(53)(54)連結させ、刈取部(18)各部の駆動を行うように構成している。 【0008】さらに、図5に示す如く、左右方向に略水平に横架させる平行な四角パイプ形下フレーム(55)及び上フレーム(56)と、掻込オーガ(24)の左右両側を遮閉する左右側板(57)(57)を、刈取フレーム(58)によって一体的に固定して刈取ヘッダー(20)を形成すると共に、刈取ヘッダー(20)後面にドッキングフレーム(59)を介してフィーダハウス(21)前部を着脱自在に固定させ、刈取ヘッダー(20)とフィーダハウス(21)を分離自在に連結させ、刈取昇降シリンダ(19)などを介して供給入力軸(37)軸芯周りにフィーダハウス(21)前部を昇降自在に脱穀部(4)に取付けた後、フィーダハウス(21)に刈取ヘッダー(20)を取付けるように構成している。 【0009】また、分草フレーム(60)を介して分草先頭(61)と分草本体(62)を一体固定した分草板(63)を前記側板(57)前側に固定させ、左側の側板(57)及び分草板(63)の機体外側部で前後方向に上下分草板(64)(65)を設けると共に、前後方向に延設させる左右リフトアーム(66)(66)前端部に未刈稈掻込リール(22)を回転自在に取付け、左右分草板(63)(63)間の穀稈を前記リール(22)によって後方の掻込オーガ(24)方向に搬送し乍ら穀稈株元側を刈刃(23)によって切断させ、刈取った穀稈を掻込オーガ(24)によって中央部に寄せ集め乍ら後方のフィーダハウス(21)前部に搬入させ、フィーダハウス(21)の供給コンベア(25)によって脱穀部(4)に刈取り穀稈全量を投入させ、穀粒をタンク(8)に収集し、藁屑を放出する脱穀作業を行なわせるように構成している。 【0010】さらに、前記リフトアーム(66)前部を後端のリール昇降支点軸(67)回りに昇降させる油圧リール昇降シリンダ(68)と、上フレーム(56)に基端下部を取付けて先端上部に支点軸(67)を介してリフトアーム(66)後端部を回転自在に連結させる揺動アーム(69)と、揺動アーム(69)に揺動フレーム(70)を介して連結させる電動型油圧ユニット(71)の油圧揺動シリンダ(72)を設け、昇降シリンダ(68)制御によるリフトアーム(66)昇降動作によってリール(22)の高さ調節を行うとともに、揺動シリンダ(72)制御による揺動アーム(69)前後回動によってリール(22)の前後方向位置調節を行うように構成している。 【0011】以上のような構成を備えた汎用コンバインにおいて、本発明の刈取ヘッダーに設けたエアー反射部材を図6に基づいて説明する。図に示すように、刈取ヘッダー(20)に設けられている刈刃(23)の前方に複数のエアー反射部材(81)が設けられている。前記エアー反射部材(81)は三角錐状の形状を有し、その内底部にターボブロワー(84)に接続されたパイプ(83)が固着され、その上部には起立部(82)が形成されている。前記ターボブロワー(84)はフィーダハウス(21)側部に設置され、その駆動力は供給コンベア(25)の供給入力軸(37)左端のチェン(38)を駆動部として駆動力を得られるように構成されている。 【0012】上記のように刈取ヘッダー(20)において、該ヘッダー(20)に複数のエアー反射部材(81)を設け、これらエアー反射部材(81)に、供給コンベア(25)の供給入力軸(37)を駆動力として駆動されるターボブロワー(84)から供給されるエアーがパイプ(83)を経由して流入し、エアー反射部材(81)内で反射され、その反射部材(81)周辺に逆流エアーを発生させる。この逆流エアーは刈刃(23)の上方約10〜20cmに発生させるもので、ビーン類の稈の持ち上げに有効に機能するエアーである。 【0013】以上のようなエアー反射部材(81)を備えた刈取ヘッダー(20)において、エアー反射部材(81)を三角錐状に形成したので、従来、掻込オーガ(24)まで取込まれなかったビーン類の稈を刈刃(23)から落ちないように支えることが可能になった。また、ビーン類の刈取りを行う場合、刈取部(18)を稲、麦等の刈取状態のままで、オペレーターが運転席(14)に設けられたターボブロワー(84)の駆動スイッチ(図示せず)をONに操作すると、ターボブロワー(84)から供給されるエアーはパイプ(83)を経由してエアー反射部材(81)内部に衝突し、逆流エアーを発生させる。この逆流エアーにより、倒伏しているビーン類の稈が立ち上げられ、稈を掻き込んで刈刃(23)によって株元を切断するので、従来のようにタイン部にビーンスラットを取着した刈取作業の刈取りロスが大幅に改善され、稲、麦等の穀稈の刈取りロスの数値と同程度の0.05〜0.1%程度の収穫効率が得られた。 【0014】次に、エアー反射部材の変形例を図7及び図8に基づいて説明する。図に示すように、エアー反射部材(81a)は左右対称の2個の角錐状部材を衝合して形成され、これら両者の上面には長孔(85)を設け、この長孔(85)にエアー反射部材(81a)の横方向の広がりを調整する拡開調節用ボルト(86)が螺着され、該ボルト(86)はパイプ(83a)が嵌合されている支持台(87)に締結されるように構成されている。また、エアー反射部材(81a)後端には起立部材(82a)が設けられている。さらに、複数のエアー反射部材(81a)、例えば2個のエアー反射部材(81a)を1組として支持台(87)を支持プレート等に取付け、これら取付けられたエアー反射部材(81a)相互の間隔を適宜調整できるように構成されている。 【0015】上記のようなエアー反射部材(81a)を刈取ヘッダー(20)に設けることにより、刈刃(23)から落ちこぼれた稈をエアー反射部材(81a)で支え、次に刈取られる稈で押込み、稈のこぼれを防ぐことが可能になり、また、エアー反射部材(81a)の後端部に構成された起立部(82a)により稈の逆戻りを防止することが可能になる。また、エアー反射部材(81a)が左右に拡開自在に構成されているので(図8参照)、作物の枝の広がりに対応ができ、収穫作業効率の向上に寄与している。さらに、1組のエアー反射部材(81a)は適宜のピッチで調整可能に設定されているので、作付状況に対応ができ、より一層収穫効率が向上する。 【0016】次に、刈取ヘッダーの変形例を図9に基づいて説明する。大豆、小豆等のビーン類の刈取りにおいては、米、麦等の収穫作業に用いられる汎用コンバインを兼用し、該コンバインの刈取ヘッダーのタイン部にビーンスラットを取着し、ビーン類を収穫していたが、このようなビーン類の収穫作業においては、粉塵が発生し、その粉塵が運転台のフロントガラス等に付着して、オペレーターの視界に不良が生じ、機体の操作、刈取作業に不都合が生じる。このような不都合を解決すべく、以下のように刈取ヘッダーを改良する。すなわち、刈取ヘッダー(20)の後面のドッキングフレーム(59)の略中央に連結させて刈取穀稈を脱穀部(4)に送給するフィーダハウス(21)下部の支持フレーム(95)略中央に吸引ファン(91)を載置し、その吸引ファン(91)に連設されたダクト(92)(92)は掻込オーガ(24)の後部左右に設けられた吸引口(93)(93)に接続されるように構成されている。吸引口(93)(93)は掻込リール(22)、掻込オーガ(24)後部の粉塵、或いは単粒を吸込みダクト(92)を経由して吸引ファン(91)まで導くと共に、吸引口(94)サイドの塵も吸引する機能を有している。 【0017】以上のように構成された刈取ヘッダーにおいて、オペレーターが運転操作部(13)の操作コラム(図示せず)に設けられた吸引ファン(91)の駆動用スイッチ(図示せず)をONに操作すると、吸引ファン(91)が駆動し、掻込リール(22)及び掻込オーガ(24)後部で発生した粉塵、単粒或いはフィーダハウス(21)上部及び運転台(16)前部付近に発生した粉塵を吸引し、吸引口(93)(93)に接続されているダクト(92)を経由して吸引口(94)まで誘導吸引する。 【0018】このように、掻込リール(22)、掻込オーガ(24)、フィーダハウス(21)周辺に発生した粉塵、単粒を吸引ファン(91)で吸引すると共に、運転台(16)のフロントガラス等に付着した粉塵も吸引できるので、刈取ロスが減少し、かつオペレーターの視界を明瞭に維持できるので、機体の操向、刈取作業効率の向上に寄与する。さらに、吸引ファン(91)が載置されている支持フレーム(95)に堆積した粉塵も吸引し、機外に放出させるので、刈取ヘッダー部のメンテナンスが簡略化され、刈取作業効率が更に向上する。 【0019】 【発明の効果】以上実施例から明らかなように、本発明のコンバインにおいて、請求項1のものによれば、刈取ヘッダーにエアー反射部材を設けたので、掻込リールに取込まれなかった穀稈を持ち上げ、刈刃から落ちないように支えることができ、収穫効率が向上する。また、請求項2のものによれば、エアー反射部材は三角錐状からなり、その底面はパイプの断面積より広く形成されているので、効率のよいエアーの逆流が得られ、稈の持ち上げ効率が向上する。さらに、請求項3のものによれば、エアー反射部材はパイプを介してターボブロワーに接続されているので、強力な逆流エアーが得られる。そして、請求項4のものによれば、ターボブロワーの駆動力は供給コンベア駆動部の駆動力を利用しているので、独立した駆動源を設ける必要がなく、低コストでビーン類の収穫効率のよい汎用コンバインが得られる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006851 【氏名又は名称】ヤンマー農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年3月14日(2000.3.14) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100090893 【弁理士】 【氏名又は名称】渡邊 敏
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| 【公開番号】 |
特開2001−251930(P2001−251930A) |
| 【公開日】 |
平成13年9月18日(2001.9.18) |
| 【出願番号】 |
特願2000−70540(P2000−70540) |
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