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【発明の名称】 茶樹剪枝装置
【発明者】 【氏名】増田 進

【氏名】遠藤 聡

【要約】 【課題】剪枝面が綺麗に仕上がり、比較的長い長さを刈り取る剪枝作業であっても一回等の極めて少ない回数で刈り取ることができ、且つ刈刃による剪枝から粉砕または細断して返却するまでの作業がスムーズであり、粉砕・細断手段の構造も比較的単純に構成し得る茶樹剪枝装置を提供する。

【解決手段】茶樹の枝幹B1を切断する剪枝手段(剪枝機4)と、この切断された枝幹を粉砕または細断する粉砕・細断手段(チッパ7)と、前記剪枝手段により切断された枝幹B1を粉砕・細断手段まで移送する移送手段(回転搬送機5)と、前記粉砕・細断手段により粉砕または細断された枝幹を刈り取った周辺個所に返却する返却手段(スクリューコンベヤ8)と、前記剪枝手段,粉砕・細断手段,移送手段及び返却手段を搭載し茶畝を跨いで走行する走行機体2とを具えて成ることを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 茶樹の剪枝を行う装置であり、茶樹の枝幹を切断する剪枝手段と、この切断された枝幹を粉砕または細断する粉砕・細断手段と、前記剪枝手段により切断された枝幹を捕らえて粉砕・細断手段まで移送する移送手段と、前記粉砕・細断手段により粉砕または細断された枝幹を刈り取った周辺個所に返却する返却手段と、前記剪枝手段,粉砕・細断手段,移送手段及び返却手段を搭載し茶畝を跨いで走行する走行機体とを具えて成ることを特徴とする茶樹剪枝装置。
【請求項2】 前記剪枝手段は、バリカン刃タイプの剪枝機であることを特徴とする請求項1記載の茶樹剪枝装置。
【請求項3】 前記粉砕または細断処理した茶樹の枝幹の返却個所は、茶畝間の空きスペースであることを特徴とする請求項1または2記載の茶樹剪枝装置。
【請求項4】 前記粉砕・細断手段は剪枝手段の後段に設けられることを特徴とする請求項1、2または3記載の茶樹剪枝装置。
【請求項5】 前記返却手段はスクリューコンベヤであることを特徴とする請求項1、2、3または4記載の茶樹剪枝装置。
【請求項6】 前記剪枝機の刈刃に対し、注油を行う給油装置が設けられていることを特徴とする請求項2、3、4または5記載の茶樹剪枝装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は茶樹の形を整え、樹勢を促進するために茶樹の枝幹の剪枝を行う手段に関するもので、特に茶樹の刈り取り面を綺麗に且つ速く刈り取ることができる茶樹剪枝装置に係るものである。
【0002】
【発明の背景】茶樹の剪枝形態は整枝、浅刈り、深刈り、中刈り等いろいろあるが、刈り込まれた枝幹や葉は、茶畝内や畝間(茶畝間の空きスペース)に落とし、有機肥料化させて利用されるのが一般的である。このため刈り取られた枝幹が、茶樹の途中に引っ掛かったままになることを防ぐためや、有機肥料化を促進するために枝幹片はせいぜい数センチとなっていることが要求される。従って例えば刈り取る長さが20〜30cm程度になる中刈りであっても、茶畝や畝間に落下される枝幹片は上記数センチとなるような剪枝手法が採られている。
【0003】ところで従来の剪枝装置は、刈り取りに直接作用する刈刃の形態に着眼すると概ねロータリー刃タイプとバリカン刃タイプとに大別されるが、これら剪枝装置は、前記刈取手法に沿った使い方が要求されているため、次のような不都合が生じていた。まずロータリー刃タイプの剪枝装置は、ロータリー刃により茶樹の枝幹を叩き切るようにして剪枝するものであるから、刈り取った枝幹が比較的細かくなるため、一度に刈り取る枝幹の分量を比較的長く設定することができるという長所を有しているものの、一方、剪枝面が乱雑であり、茶樹に幹割れ等を生じさせるという問題点がある。また刈り取る枝幹の分量を比較的長く設定できるといっても、20〜30cmを一度の刈り取りで行うことは不可能である。
【0004】一方バリカン刃タイプの剪枝装置は、刈り取った後の剪枝面は綺麗に仕上がるが、一度に刈り取る枝幹の量を前記ロータリー刃タイプの剪枝装置に比較して短く設定し(5〜10cmなど)、中刈りなどの場合には複数回に分けて目標長さに刈り取らなければならず、当然作業時間がかかるという問題点がある。
【0005】そこでこのような問題点を解消する従来の発案として、例えば本出願人がすでに出願に及んでいる特願平10−374073号「多段刈り式剪枝装置」がある。この装置によると、複数基の刈刃を多段に設けるため、一度に刈り取る枝幹の分量を長く設定することができ、上記問題点が解消されるものである。しかしながら、この発案によっても一度に茶樹を20〜30cm刈り取るには、多数の刈刃ユニットを走行機体に搭載しなければならないため、装置の複雑化は免れ得ない。
【0006】また従来の問題点を解決するその他の発案として、例えば実公平7−45145号「乗用中刈機」がある。この装置によれば、ロータリー刃タイプの剪枝機により叩き切られた茶樹の枝幹を後段のバリカン刃タイプの剪枝機にて整枝されるため、刈り取り面が綺麗になり、上記問題点が幾分か解消されるものである。
【0007】しかしながら、この発明によっても、回転型カッター刃による剪枝は、茶樹を傷めるものであり、幹割れを生じさせるという問題点がある。更に回転型カッター刃タイプの剪枝機は、バリカン刃タイプの剪枝機に比べて切断作業速度が遅いという欠点がある。またいずれにせよ刈り取る枝幹の分量を比較的長く設定できるものの、20〜30cmの長さを一度の刈り取りで行うことは不可能である。
【0008】また更に従来の問題点を解決するその他の発案として、本出願人が関与して出願に及んでいる実願昭52−33052号「茶茎細断装置を設けた茶樹剪枝機」がある。この装置は基本的には可搬型に構成したものであるから、バリカン刃タイプの刈刃(剪刃)により剪枝した後、至近位置にある細断装置により直ちに細断が行われるため、剪枝された枝幹を細断装置まで移送するための手段については特に配慮されていない。従って剪枝高さを大きくとった場合や、一挙に刈り取った茶枝葉がたまった場合には、細断装置へのスムーズな送り込みが阻まれることがまれに生じるという不具合があった。また刈刃と細断装置とを非常に近接して設置しなければならないというレイアウト的な問題点から、前方の刈刃のみならずこの細断装置までも茶畝に沿って山状に構成されなければならず、この駆動系統などが複雑化したり、細断装置を汎用性のない鼓状に構成しなければならない等の不都合が存在していた。
【0009】また前述したような従来の種々の剪枝手法に共通して言えることであるが、剪枝された枝幹を茶畝内にそのまま落下させる手法は、どうしても茶樹に剪枝された枝幹が引っ掛かるため好ましくなく、他の肥料と同様に茶畝間の空きスペースに施肥するのが理想的である。
【0010】
【開発を試みた技術的課題】本発明はこのような背景からなされたものであって、剪枝面が綺麗に仕上がり、比較的長い長さを刈り取る剪枝作業であっても一回等の極めて少ない回数で刈り取ることができ、且つ刈刃による剪枝から粉砕または細断して返却するまでの作業がスムーズであり、粉砕・細断手段の構造も比較的単純に構成し得る新規な茶樹剪枝装置の開発を試みたものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】すなわち請求項1記載の茶樹剪枝装置は、茶樹の剪枝を行う装置であり、茶樹の枝幹を切断する剪枝手段と、この切断された枝幹を粉砕または細断する粉砕・細断手段と、前記剪枝手段により切断された枝幹を捕らえて粉砕・細断手段まで移送する移送手段と、前記粉砕・細断手段により粉砕または細断された枝幹を刈り取った周辺個所に返却する返却手段と、前記剪枝手段,粉砕・細断手段,移送手段及び返却手段を搭載し茶畝を跨いで走行する走行機体とを具えて成ることを特徴として成るものである。この発明によれば、剪枝された枝幹が粉砕または細断されて刈り取り周辺個所に戻されるため、枝幹の有機肥料化が早い。更に切断された枝幹を捕らえて粉砕・細断手段まで移送する移送手段があるため、粉砕・細断手段への枝幹の取り込みがスムーズであり、また粉砕・細断手段を茶畝の上方に充分な距離をとって設置できるため、粉砕・細断手段が複雑な構造とならない。また走行機体を有しているため、剪枝作業が楽であり、また能率的に行い得る。
【0012】また請求項2記載の茶樹剪枝装置は、前記請求項1記載の要件に加え、前記剪枝手段は、バリカン刃タイプの剪枝機であることを特徴として成るものである。この発明によれば、茶樹をロータリー刃によって刈り取りを行わないため、剪枝された後の茶樹の切断個所に幹割れが生じない。また茶樹の剪枝がバリカン刃タイプの剪枝機により行われるため、剪枝作業が特に速い。
【0013】更に請求項3記載の茶樹剪枝装置は、前記請求項1または2記載の要件に加え、前記粉砕または細断処理した茶樹の枝幹の返却個所は、茶畝間の空きスペースであることを特徴として成るものである。この発明によれば、粉砕または細断された枝幹が茶樹に降りかかったままとなることがない。
【0014】更にまた請求項4記載の茶樹剪枝装置は、前記請求項1、2または3記載の要件に加え、前記粉砕・細断手段は剪枝手段の後段に設けられることを特徴として成るものである。この発明によれば、剪枝手段、粉砕・細断手段、移送手段及び返却手段のレイアウトが容易で、また粉砕または細断処理した枝幹が、剪枝手段等が邪魔とならないため刈り取り周辺個所に返却しやすい。
【0015】更にまた請求項5記載の茶樹剪枝装置は、前記請求項1、2、3または4記載の要件に加え、前記返却手段はスクリューコンベヤであることを特徴として成るものである。この発明によれば、確実且つスムーズな粉砕または細断処理した枝幹の移送が行え、一旦上方に移動させてから落下することも可能である。
【0016】更にまた請求項6記載の茶樹剪枝装置は、前記請求項2、3、4または5記載の要件に加え、前記剪枝機の刈刃に対し、注油を行う給油装置が設けられていることを特徴として成るものである。この発明によれば、給油装置が設けられるため、例えば乗用式の茶樹剪枝装置の場合のように逐次車両を降りて剪枝機の刈刃に対し、注油を行う必要がなく、スイッチやレバー操作もしくは自動にて、茶樹剪枝装置刈刃に対し、ほとんど手間をかけないで容易に注油を行うことが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下本発明の茶樹剪枝装置を図示の実施の形態に基づき説明する。なお本明細書において剪枝とは、いわゆる刈りならし機による整枝作業、浅刈機による浅刈り作業、軽剪枝機による深刈り作業、中刈機による中刈り作業、刈込機による台刈り作業、裾刈機による裾刈り作業を総称するものである。
【0018】図中符号1に示す装置が、本発明に係る茶樹剪枝装置であり、このものは一例として乗用タイプの剪枝装置の態様を採り、具体的には茶畝Aに沿って茶畝Aを跨ぐようにして走行する走行機体2と、茶樹の枝幹B1を切断する剪枝手段たる剪枝機4と、この切断された枝幹B1を粉砕する粉砕・細断手段たるチッパ7と、前記剪枝機4により切断された枝幹B1をチッパ7まで移送する移送手段たる回転搬送機5及び送りローラ6と、前記粉砕・細断手段により粉砕された枝幹粉B2を茶畝間の空きスペースSに返却する返却手段たるスクリューコンベヤ8とからなる。なお前記剪枝機4、チッパ7、上昇移動コンベヤ及びスクリューコンベヤ8は、前記走行機体2に対し昇降自在に係止される管理機フレーム体3Fに対し設けられるものであり、これらを管理機体3と総称する。
【0019】以下各機器について詳細に説明する。まず走行機体2について説明する。このものは一例として図1、2に示すように茶畝Aを跨ぐように概ね門形状に形成された走行機フレーム体2Fを骨格部材とし、この走行機フレーム体2Fに対し下方にクローラ21を設けるとともに、このクローラ21の上方に管理機体3が取り付けられる。この管理機体3の縦フレーム部を上下動するスライダ22に取り付けられることによって、昇降自在に構成されている。また走行機フレーム体2Fの上部空間を上部デッキ23とし、ここに運転席24や、クローラ21及びスライダ22等を駆動させるためのエンジンユニットや、制御を行うための制御装置等が搭載される。
【0020】次に剪枝機4について説明する。剪枝機4は、一例としてバリカン刃タイプの剪枝機4を用いるもので、剪枝機フレームに対して、茶畝A上面の円弧にほぼ沿うように設けた一対の刈刃41によって実質的に茶樹を切断するものである。刈刃41は一例として前記走行機体2に設けられるエンジンユニットを使用して駆動される油圧モータ42により駆動されるが、別途剪枝機用のエンジンを設けるようにしてもよい。また刈り取った枝幹B1を吹き飛ばすための送風ファンを設けるようにしても構わない。
【0021】次に移送手段について説明する。回転搬送機5は、図1、5中矢印方向に回転駆動される回転軸51に対し、矩形平板状の回転羽根52を一例として90°間隔に具えて成る。なお回転羽根52の下方には、平板状の搬送板53が設けられている。また送りローラ6は前記回転搬送機5の後方に二基が上下に対向して設けられる。移送手段は以上のようにして成り、前記剪枝機4により切断された30cm等の長い枝幹B1が、回転羽根52により取り込まれて搬送板53上を後方に移送され、送りローラ6へ受け渡され、送りローラ6によってチッパ7に送り込まれる。
【0022】チッパ7について説明する。チッパ7は、ハンマーミル型のものを用いるものであり、図3、4に示すように細長い円筒ケーシング71内の中心に回転軸72が設けられ、この回転軸72に取付アーム73を介して複数のハンマー切断刃74が放射状に取り付けられている。円筒ケーシング71の符号75は、移送された枝幹B1の受取口であり、また符号76は、粉砕された枝幹粉B2の排出口であり、この排出口76にはスクリーン77が設けられている。また円筒ケーシング71の内周面には、複数本の受刃78が円筒ケーシング71の長手方向に張り渡して設けられている。
【0023】スクリューコンベヤ8について説明する。スクリューコンベヤ8は、一般的なスクリューコンベヤ8を用いるもので、トラフの中で螺旋状の羽根を付けた軸を回転して前記チッパ7により粉砕された枝幹粉B2を移送するものである。スクリューコンベヤ8は、前記チッパ7の後方下部に水平状態に設けられ、その排出口8aは、茶畝間の空きスペースSに位置されている。なおスクリューコンベヤ8は、例えば中央にて羽根の螺旋方向を逆にするなどして、装置の左右両方向に枝幹粉B2が排出されるようにしてもよい。
【0024】本発明に係る茶樹剪枝装置1は以上のような具体的な形態を有するものであって、以下この作動状態について説明する。まず剪枝機4の刈刃41の高さをスライダ22を移動することにより茶樹を剪枝する高さに設定する。なおこのとき刈り取る枝幹B1の長さを30cmや20cmに設定するなど、従来と比べて一度に長い長さの剪枝が行える。因みに前記刈り取る枝幹B1の長さを30cmより長く設定することも可能である。前記刈刃41の高さ設定が終了したら、走行機体2を茶畝Aに沿って走行させ、剪枝機4により茶樹を剪枝する。
【0025】剪枝された30cm等の長い枝幹B1が、図5に示すように回転羽根52により取り込まれて搬送板53上を移送され、後方の送りローラ6へ受け渡される。そして対向する送りローラ6によって挟まれた枝幹B1は、チッパ7の受取口75に送り込まれる。
【0026】チッパ7に送り込まれた枝幹B1は、ハンマー切断刃74により極太大の茎は5〜10cm位に粉砕され、また葉は粉状態に粉砕され、枝幹粉B2とされ、スクリーン77を通って下方のスクリューコンベヤ8に移送される。
【0027】そしてスクリューコンベヤ8により、枝幹粉B2は茶畝間の空きスペースSに移送され、落下される。
【0028】以上のように本発明に係る茶樹剪枝装置1によれば、剪枝機4により切断された枝幹B1が枝幹粉B2となって、茶畝間の空きスペースSに落下されるため、茶樹に切断された枝幹B1が降りかからないし、また細かく砕かれるため、有機肥料化するのが早い。
【0029】
【他の実施の形態】本発明の基本的な実施の形態は以上のようであるが、その他種々の改変が行い得る。まず本発明の茶樹剪枝装置1は図示した乗用タイプのもののほか、前輪と後輪の二輪タイプで作業者が手で引くタイプのものでもよいし、レール走行式のものでも構わない。
【0030】また粉砕・細断手段としては、チッパ7の他、枝幹B1を細かく細断する種々の細断機を適用することも可能である。
【0031】また移送手段としては、粉砕・細断手段へエアにより吹き飛ばして移送するようにしてもよいし、またベルトコンベヤ、バケットコンベヤあるいはスクリューコンベヤなどの種々のコンベヤを適用することが可能である。
【0032】また粉砕・細断手段の位置は、必ずしも剪断手段の後段でなくてもよく、例えば剪断手段の上方に設置可能であれば、そこに設置しても構わない。
【0033】また返却手段は、前記基本的な実施の形態で示したようなスクリューコンベヤ8を用いるほか、樋を滑り落とすようにしてもよいし、エアで風送するようにしてもよい。また更に粉砕・細断手段の投下口が茶畝間の空きスペースS上に設置されるような場合には、そのまま落下させるようにしてもよい。もちろん茶畝間の空きスペースS上に粉砕または細断された枝幹粉B2を返却するのが好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、茶畝A上に返却する実施態様も含むものである。
【0034】また剪枝機4の刈刃41に対し、注油を行う給油装置9を具えることも好ましい。図6に示すものは、上刃41Aと下刃41Bとから成る刈刃41の後部に刈刃41の長手方向に沿って通油路91を設け、ここから分岐管92を通して刈刃41に注油を行うようにしたものである。通油路91への潤滑油の供給は、給油ポンプ93から給油管94によりなされ、給油管94には手動もしくは電動などの開閉弁95が設けられている。なお上刃41Aに付される符号41aは通油孔である。本発明に係る茶樹剪枝装置1を以上のように構成し、これを使用する際には、刈刃41に潤滑油が少なくなった際に、開閉弁95を開放するためのレバーやスイッチを操作し、潤滑油を上刃41Aと下刃41Bの摺動面に対し注油する。刈刃41に注油された潤滑油は刈刃41の往復摺動動作に伴い刃面全体にゆきわたる。なお前記開閉弁95は、例えば電磁弁を用いる場合には、タイマーもしくは適宜のセンサを用いて開閉を自動的に行わせることも好ましい。
【0035】
【発明の効果】請求項1記載の茶樹剪枝装置によれば、茶樹を刈刃41によって剪枝し、この剪枝された茶樹の枝幹B1をそのまま茶畝Aに落下させずに、粉砕または細断処理して刈り取った周辺個所に返却するため、この刈り取られた枝幹B1の有機肥料化が早い。更に切断された枝幹B1を捕らえて粉砕・細断手段まで移送する移送手段があるため、粉砕・細断手段への枝幹B1の取り込みがスムーズであり、また粉砕・細断手段を茶畝Aの上方に充分な距離をとって設置できるため、粉砕・細断手段が複雑な構造とならない。また走行機体2を有しているため、剪枝作業が楽であり、また能率的に行い得る。
【0036】また請求項2記載の茶樹剪枝装置によれば、刈刃41は、バリカン刃タイプの刈刃41であるため、剪枝された後の茶樹の切断個所に幹割りが生じない。また剪枝作業が速い。
【0037】更に請求項3記載の茶樹剪枝装置によれば、粉砕または細断処理した茶樹の枝幹粉B2の返却個所は、茶畝間の空きスペースSであるため、粉砕または細断された枝幹粉B2が茶樹に降りかかったままとなることがない。
【0038】更にまた請求項4記載の茶樹剪枝装置によれば、粉砕・細断手段は剪枝手段の後段に設けられるため、剪枝手段、粉砕・細断手段、移送手段及び返却手段のレイアウトが容易で、また剪枝手段等が邪魔とならないため、粉砕または細断処理した枝幹粉B2が、刈り取り周辺個所に返却しやすい。
【0039】更にまた請求項5記載の茶樹剪枝装置によれば、返却手段はスクリューコンベヤ8であるため、確実且つスムーズな粉砕または細断処理した枝幹粉B2の移送が行え、一旦上方に移動させてから落下することも可能である。
【0040】更にまた請求項6記載の茶樹剪枝装置によれば、剪枝機の刈刃41に対し、注油を行う給油装置9が設けられているため、例えば乗用式の茶樹剪枝装置1の場合のように逐次車両を降りて剪枝機4の刈刃41に対し、注油を行う必要がなく、スイッチやレバー操作もしくは自動にて、刈刃41に対しほとんど手間をかけないで容易に注油を行うことが可能となる。
【出願人】 【識別番号】000104386
【氏名又は名称】カワサキ技研株式会社
【出願日】 平成12年3月10日(2000.3.10)
【代理人】 【識別番号】100086438
【弁理士】
【氏名又は名称】東山 喬彦
【公開番号】 特開2001−251929(P2001−251929A)
【公開日】 平成13年9月18日(2001.9.18)
【出願番号】 特願2000−65932(P2000−65932)