| 【発明の名称】 |
コンバイン |
| 【発明者】 |
【氏名】吉邨 文夫
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| 【要約】 |
【課題】畦際穀稈の刈取制御中に刈取自動停止モードを作動させるときに、刈取装置に刈取作物が多量に残ることがないようにしたコンバインを提供すること。
【解決手段】コンバインが畦際制御中であると、刈取自動停止モードで畦際制御中でない場合より、遅いタイミングで刈取装置の駆動を停止させる。そのため、刈取自動停止モードで刈取装置が駆動停止したときには、これらの装置上で搬送中の穀稈はすべて扱胴中で扱ぎ処理されている。従って、コンバインが圃場内に再進入して通常の長さの穀稈を刈り取る時には、畦際制御中に刈り取った短稈は刈取装置には残っていないので、刈取装置の各種センサが短稈を検出することはなく、通常の長さの穀稈を検出して通常の長さの穀稈を刈取装置に搬送させるように作動し、穀稈が脱穀装置で深扱ぎ処理されるおそれはない。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 穀稈検出手段及び昇降手段を有する刈取装置と、脱穀装置と、走行装置とを備えたコンバインにおいて、畦際での刈取高さに刈取装置を上昇させながら刈取作業をする畦際制御機能と、刈取装置が所定の高さになると刈取装置の作動を停止する刈取自動停止機能を備え、畦際制御機能を実行中には、畦際制御機能を実行中でないときに比べて刈取自動停止機能の実行を遅らせる制御装置を設けたことを特徴とするコンバイン。 【請求項2】 制御装置は、畦際制御時の刈取装置の高さより刈取自動停止時の刈取装置の高さを高く設定したことを特徴とする請求項1記載のコンバイン。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、穀類の収穫作業などを行う農業用のコンバインに関する。 【0002】 【従来の技術】コンバインは刈取脱穀作業を開始すると、圃場の穀稈は刈取装置の前端下部にある分草具によって分草作用を受け、次いで穀稈引起し装置の引起し作用によって倒伏状態から直立状態に引起こされ、穀稈の株元が刈刃に達して刈取られ、穀稈の供給搬送装置に受け継がれて順次連続状態で後部上方に搬送される。 【0003】穀稈の供給搬送装置の後部では扱深さを調節して、フィードチェンから脱穀装置に供給され、脱穀装置において回転する扱胴の扱歯によって脱穀される。そして、脱穀処理物は選別室で選別処理され、脱穀選別した穀粒はグレンタンクに一時貯留し、貯留量が蓄積したらオーガによりコンバインの外部に搬出する。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】コンバインを用いることにより圃場の穀物の収穫作業、すなわち刈取り、脱穀作業は省力化され、かつ能率化されてきた。コンバインによる収穫作業は、コンバインに搭乗するオペレータの運転操作により行われる。オペレータは、各種の運転操作を次々と行わなければならないが、特に圃場に植立する穀稈を適正に刈取るため、ほとんど連続的に穀物の条列に合わせてコンバインの走行方向を操舵し、圃場地面からの適正高さに刈取装置を昇降操作する必要がある。これらの操作は、オペレータにとって肉体的労働強度は低くても、集中力を要求されて精神的労働強度が極めて高くなる。 【0005】このオペレータの精神的労働強度を軽減するために、コンバイン運転操作の各種の自動化が行われつつあり、刈取装置に超音波センサなどの高さ検出器を取り付けて刈取装置の高さを検出し、刈高さを自動的に制御する方法が開発されている。 【0006】また、刈取作業をしていないときであってコンバインを走行させているときは、刈取自動停止モードを効かせる機構を備えたコンバインがある。 【0007】刈取自動停止モードを効かせる場合とは、刈取装置がある特定の高さ(H)以上に持ち上がると、刈取装置の駆動とフィードチェーンの駆動を自動的に止めるモードである。これは刈取装置がある特定の高さ(H)以上に持ち上がるときは、コンバインが圃場での刈取作業を一旦中止した場合あるいは路上走行をしている場合であるので、コンバインに刈取作業を自動的に中止させるために刈取装置の駆動とフィードチェーンの駆動を中止させるモードである。また、この刈取自動停止モードではコンバイン先端部にある刈取装置が土塊、畦などの凸部に当たらないように、刈取装置を上昇位置に上げた状態に維持するようになっているため、オペレターは、刈取作業をしていないときに刈取装置が障害物に突き当たることを心配することなく、コンバインを操縦することができる利点がある。 【0008】ところで、畦際での穀稈の刈取時には、畦に刈取装置が当たらないようにするために、穀稈の頭部側を刈り取る、いわゆる高刈りが必要である。これを畦際制御または短稈刈取モードということがあるが、畦際制御中での刈取作業中には脱穀装置には各種センサにより短穀が刈取装置から脱穀装置に搬送されることを検出して、脱穀装置は深扱ぎがなされるように扱深さ調節制御装置などが作動する。そのとき畦際での刈取作業を円滑に行うために、刈取速度は低速で行う。 【0009】しかし、前記した短稈刈取モードで畦際の刈り取りが行われている時に、刈取装置がある特定の高さ(H)以上に持ち上がり、刈取装置の駆動とフィードチェーンの駆動が自動的に中止される刈取自動停止モードに入ると、それまでの刈取装置の搬送速度は遅いままであり、刈取装置及びフィードチェーンには穀稈が大量に残った状態になる。 【0010】このような畦際制御中に、通常の穀稈長の刈取制御モードに入ると刈取装置の搬送速度が速くなることもあって刈取装置の扱深さ調節制御装置は、刈取装置及びフィードチェーン上に大量に残った短稈に合わせた扱深さで脱穀する設定のままで、脱穀装置に通常の穀稈長の穀稈も搬送してしまい、脱穀装置では通常の穀稈長の穀稈まで深扱ぎが行われることになる。 【0011】このように、畦際穀稈の刈取制御中に刈取自動停止モードを作動させると、刈取装置に刈取穀稈が多量に残る場合があり、またその後、通常の穀稈長の刈取制御モードに入ると脱穀装置で通常の穀稈長の穀稈に深扱ぎが行われる不具合があった。 【0012】そこで、本発明の課題は、畦際穀稈の刈取制御中に刈取自動停止モードを作動させるときに、刈取装置に刈取作物が多量に残ることがないようにしたコンバインを提供することである。 【0013】 【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は、畦際制御中は、畦際制御中でないときに比べて刈取自動停止モードの作動を遅らせることによって解決される。すなわち本発明は、穀稈検出手段及び昇降手段を有する刈取装置と、脱穀装置と、走行装置とを備えたコンバインにおいて、畦際での刈取高さに刈取装置を上昇させながら刈取作業をする畦際制御機能と、刈取装置が所定の高さになると刈取装置の作動を停止する刈取自動停止機能を備え、畦際制御機能を実行中には、畦際制御機能を実行中でないときに比べて刈取自動停止機能の実行を遅らせる制御装置を設けたことを特徴とするコンバインである。 【0014】 【発明の効果】従来、畦際制御中も非畦際制御中と同じタイミングで刈取自動停止モードを効かせていたため、刈取装置に刈取穀稈が多量に残る場合があった。そのため前記刈取自動停止モードの設定のまま、刈取作業のために圃場内に再度進入して通常の長さの穀稈を刈り取っても、扱深さ調節装置等は、前記多量の残った短稈に合わせて深扱ぎ設定されているので、通常の長さの穀稈まで脱穀装置で深扱ぎされる不具合があった。 【0015】コンバインが畦際制御中に、刈取自動停止モードに入ると、畦際制御中でない時の刈取自動停止モード時より、遅いタイミングで刈取装置の駆動を停止させる。そのため、刈取自動停止モードで刈取装置が駆動停止したときには、これらの装置上で搬送していた穀稈はすべて扱胴中で扱ぎ処理されている。 【0016】従って、その後コンバインが圃場内に再進入して通常の長さの穀稈を刈り取る時には、畦際制御中に刈り取った短稈は刈取装置には残っていないので、刈取装置の各種センサが短稈を検出することはなく、通常の長さの穀稈を検出して通常の長さの穀稈を刈取装置に搬送させるように作動し、穀稈が脱穀装置で深扱ぎ処理されるおそれはない。 【0017】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面により説明する。図1に本発明の実施の形態の穀類の収穫作業を行うコンバイン1の側面図を示し、図2はその正面図であり、図3はその内部の刈取装置、脱穀装置の一部を示す側面略図であり、図4は図1の内部の刈取装置、脱穀装置の一部を示す平面略図であり、図5はコンバイン1の側面図においてセンサおよびアクチュエータの配置を示す概略図である。また、図6は本発明の実施の形態の制御回路のブロック図である。 【0018】図1に示すコンバイン1の車体フレーム2の下部には、ゴムなどの可撓性材料材を素材として無端帯状に成型したクローラ3を駆動して走行する走行装置4を備え、車体フレーム2の前部には刈取装置6を搭載し、車体フレーム2の上部には脱穀装置15を搭載する。脱穀装置15はフィードチェン14を有し、図示していないが、上側に扱胴を軸架した扱室を配置し、下側に選別室を設け、供給された刈取穀稈を脱穀選別する。 【0019】図4に示すように、脱穀装置15にはフィードチェン14の内側に沿わせて補助フィードチェン17を設け、始端部をフィードチェン14から伝動される伝動スプロケット17aに巻回し,終端部を脱穀装置15内の扱室への供給口の近くまで延長して設け、後述する供給調節装置30から受け継いだ穀稈をフィードチェン14と共同して、又は、単独で扱室へ供給する。また、車体フレーム2の上部側部で刈取装置6と脱穀装置15との間に操縦席20を設ける構成としている(図1参照)。 【0020】刈取装置6は、図3に示すように車体フレーム2の前部に設けた刈取支持台7に前方下方へ延長した刈取支持フレーム13の後部を上下に回動自由に枢着して、この刈取支持フレーム13に刈刃11や後述の各穀稈搬送、調節装置を装着している。 【0021】刈取装置6は、前端下部に分草具8を、その背後に傾斜状にした穀稈引起装置9を、その後方底部には刈刃11を、さらに図4に示すようなその刈刃11と前述のフィードチェン14及び補助フィードチェン17の始端部との間に、掻込搬送装置21(21a、21b)と、前部搬送装置22と、扱深さ調節装置26と、供給調節装置30とを順次穀稈の受継搬送と扱深さ調節とができるように配置して、かつ前述の刈取支持フレーム13に取り付けて伝動可能に構成している。 【0022】掻込搬送装置21は、図3と図4に示すように、下部の掻込輪体21aと上部の掻込無端帯21bとからなり、各刈取穀稈条列ごとに前記刈刃11の上方に設け、穀稈を後方へ掻込搬送する構成としている。 【0023】前部搬送装置22は、株元搬送チェン22aと穂先搬送ラグ22bとからなり、その始端部を前記掻込搬送装置21の終端部に受継可能に臨ませ、多条の刈取穀稈を後方上方へ搬送して終端部分において左右の搬送穀稈を合流する構成としている。前記穂先搬送ラグ22bは平面視において、進行方向に向かって前部の右側からフィードチェン14の始端部側に傾斜して設けた一方側を刈取装置6の後部まで延長して設け、連続状態で穀稈穂部を搬送する構成としている。 【0024】扱深さ調節装置26は、始端部を前記前部搬送装置22の株元搬送チェン22aの終端部に搬送穀稈の株元を受継可能に臨ませて設け、後方上方に延長して終端部を後述する供給調節装置30の始端部に臨ませて設けている。該扱深さ調節装置26は始端部を刈取支持フレーム13に枢着して終端側が搬送穀稈の稈身方向に沿って上下に揺動する構成としている(図3参照)。扱深さ調節装置制御アクチュエータM1は、図4に示すように前記扱深さ調節装置26の近傍で上側に装備しており、連杆27を介してその扱深さ調節装置26に連動可能に連結して設け、図6に示すような制御装置100のCPU101から出力される操作信号に基づいて駆動され、扱深さ調節装置26による扱深さ調節を行う構成としている。 【0025】供給調節装置30は図3、図4に示すように、根元チェン31と挟持杆32とによって穀稈を挟持して搬送するように設け、扱深さ調節装置26の終端部から受け継いだ穀稈をフィードチェン14および補助フィードチェン17の始端部に受け渡して供給調節を行う構成としている。そして、供給調節装置制御アクチュエータM2は、図示しない伝動部材を介して制御装置100のCPU101から出力される操作信号に基づいて駆動され、扱深さ調節装置26と共同して、あるいは供給調節装置30単独で扱深さ調節を行う。 【0026】供給調節装置30をより具体的に説明すると、図4に示すように、供給調節装置30は前述の刈取支持フレーム13の基部からフィードチェン14および補助フィードチェン17側へ位置している一体の伝動ボックス36の上面に軸架した駆動スプロケット37と、根元チェン31の搬送側を内面から案内する可動チェンレール38に軸架した転輪39と、それらより前側に位置してテンション機能を持つテンションローラ40とに根元チェン31を巻回して構成している。 【0027】そして、可動チェンレール38は、上述の通り、根元チェン31の搬送側を内面から案内するもので、前記伝動ボックス36から斜め前方側に突出して延長した固定の支持アーム41の前部に回動自由に支持して設け、先端部の前記転輪39側が、補助フィードチェン17の始端部に対して遠近移動できる構成としている。さらに、テンションローラ40は、前記支持アーム41の中間部に固着した固定機枠42に一端を回動自由に枢着したテンションアーム43の他端に回転自由に取り付け、テンションアーム43をテンションスプリング44によって外側(根元チェン31を張る方向)に張圧して構成している。 【0028】供給調節装置制御アクチュエーターM2は、根元チェン31の下方において、一方側を刈取支持フレーム13側に固着し、他方側を前記した固定機枠42に取り付けて装備し、ロッド45を介して前記可動チェンレール38に連結して設け、制御装置100のCPU101から出力される操作信号に基づいて駆動され、供給調節制御を行う構成としている。 【0029】以上のように、供給調節装置制御アクチュエーターM2は、図4に示すように、前述の扱深さ調節装置制御アクチュエーターM1と接近した位置に配置され、その上方には後方まで延長されている穂先搬送ラグ22bのケースが位置した関係になっている。 【0030】そして、挟持杆32は、図4に示すように、供給調節が行われる根元チェン31の穀稈搬送面に常時沿って張圧状態で搬送穀稈を挟持できるように、前後2つの張圧ばね46a、46bによって張圧させる構成にしている。後側の張圧ばね46bは、前側の張圧ばね46aより張圧ストロークを長くして挟持杆32の調節距離が長く取れるようにして、根元チェン31後部の移動に充分追従できる構成としている。 【0031】つぎに各検出手段と、マイクロコンピューターCPU101を利用した制御装置100について、主として図5および図6に基づいて説明する。まず、刈取位置検出センサS9は、ポテンショメーターを利用して刈取支持フレーム13の回動角度を検出して刈取装置6の高さ位置を計測できるように刈取支持フレーム13の基部に設けている。前部穀稈センサS1と後部穀稈センサS2(穀稈の有無検出手段)は、穀稈引起装置9の裏側の低位置と、後方まで延長させた穂先搬送ラグ22bのカバー下側位置とにそれぞれ設け、前部搬送装置22の搬送経路の始端部分と終端部分とにおいて、搬送穀稈の有無を検出する構成としている。前部穀稈センサS1は図4に示すように、左右一対のセンサS1a、S1bからなる。 【0032】短稈センサS3(稈長検出手段)は、前記穀稈引起装置9の裏側に設け、刈取直後の穀稈の稈長を検出でき、このセンサS3が非検出状態では短稈が搬送されている状態である。穂先センサS4と株元センサS5(稈長検出手段)は、前述した後方まで延長させた穂先搬送ラグ22bのカバー上方に位置する連結機枠47から穀稈の搬送通路に垂下して設け、搬送中の穀稈丈を検出する構成としている。超音波センサS10は、刈取装置6の前端部下部の分草具8の中央付近の分草パイプ8aに取り付け(図4)、刈取装置6の圃場からの絶対高さ(穀稈の刈高さ)を検出する。 【0033】つぎに、制御装置100は、マイクロコンピューターCPU101を利用した制御手段であって、基本的には入力側に各センサ類を接続して検出情報を入力し、予め設定記憶させている情報と各センサからの入力情報に基づいて、出力側に接続している各アクチュエータM1、M2、M3の動作を制御しながら、伝動自動停止制御、扱深さ調節、高刈制御を行う構成となっている。 【0034】すなわち、制御装置100のCPU101は図6に示すように、入力側に前部穀稈センサS1、後部穀稈センサS2、短稈センサS3、穂先センサS4、株元センサS5、刈取クラッチセンサS6、脱穀クラッチセンサS7、車速センサS8、刈取位置検出センサS9、超音波センサS10及び畦際スイッチS13などをそれぞれ接続している。そして、制御装置100のCPU101は、出力側に扱深さ調節アクチュエータM1、供給調節装置制御アクチュエータM2、刈取装置6とフィードチェン14の自動停止アクチュエータM3(図6)、刈取昇降シリンダ13aを接続している。 【0035】扱深さ調節装置制御アクチュエータM1は、短稈センサS3、穂先センサS4と株元センサS5の検出情報に基づいて制御され、基本的には穀稈穂部の先端が穂先センサS4と株元センサS5との間を通過する位置をニュートラルゾーンとして最適の扱深さ位置と判断して調節する構成としている。 【0036】供給調節装置制御アクチュエータM2は、前部穀稈センサS1と短稈センサS3との検出情報に基づいて制御され、前部穀稈センサS1が検出状態にあって、短稈センサS3が非検出状態(短稈検出状態)になると、制御作動して供給調節装置30を深扱ぎ側に調節する構成としている。 【0037】自動停止アクチュエータM3は刈取装置6が道路などを走行のために所定の高さ(H)になることを刈取位置検出センサS9が検出すると刈取装置6とフィードチェン14の作動を停止させる(刈取自動停止モード)ものである。 【0038】図5に示すセンサおよびアクチュエータのうち、刈取位置検出センサS9(位置検出手段、以下同じ)は、ポテンショメータを利用して刈取支持フレーム13の回動角度を検出して刈取装置6の高さ位置を計測できるように刈取支持フレーム13の基部に設けている。前部穀稈センサS1と後部穀稈センサS2(穀稈の有無検出手段、以下同じ)は、穀稈引起装置9の裏側の低位置と、後方まで延長させた穂先搬送ラグ22bのカバー下側位置とにそれぞれ設け、搬送経路の始端部分と終端部分とにおいて、搬送穀稈の有無を検出する。 【0039】制御装置100はCPU101を利用した制御手段であって、基本的には入力側に各センサ類を接続して検出情報を入力し、予め設定記憶させている情報と各センサからの入力情報に基づいて、出力側に接続している各アクチュエータM1、M2、M3の動作を制御しながら、伝動自動停止制御、扱深さ調節、高刈制御を行う構成とする。また、操縦席20にある畦際スイッチS13(図6)を押すと刈取昇降シリンダ13aが作動して、刈取装置6を畦際での穀稈刈取に合わせた高さに設定する。 【0040】穀稈の扱深さ調節の手順を含め、本実施例の形態のコンバイン1の作動は次のように行われる。まず、エンジン(図示せず)を始動して、図示しない刈取クラッチ装置や脱穀クラッチ装置を入り操作して機体の回転各部を伝動しながら、コンバイン1を前進走行に操作すると、CPU101は、刈取クラッチセンサS6、脱穀クラッチセンサS7、車速センサS8からそれぞれ作業開始の信号が入力されて立ち上がり、制御作動を開始する(図3参照)。 【0041】コンバイン1が刈取脱穀作業を開始すると、圃場の穀稈は、刈取装置6の前端下部にある分草具8によって分草作用を受け、次いで穀稈引起装置9の引起作用によって倒伏状態から直立状態に引起こされ、穀稈の株元が刈刃11に達して刈取られ、掻込搬送装置21の掻込輪体21aと掻込無端帯21bとの作用を受けて掻込まれ、前部搬送装置22に受け継がれて順次連続状態で後部上方に搬送される(図3参照)。 【0042】穀稈は左右の前部搬送装置22によって、多数の条列が集められて搬送されて前部搬送装置22の後部で合流し、扱深さ調節装置26から供給調節装置30に順次連続状態で受け継がれ、フィードチェン14の始端部に達して脱穀装置15に供給される。 【0043】脱穀装置15において、穀稈は、株元がフィードチェン14に挟持された状態で搬送されながら、穂先部分が図示しない扱胴内に挿入されて通過する過程で、回転する扱胴の扱歯によって脱穀される。そして、脱穀処理物は、下方の選別室に達して選別風と揺動選別装置の作用を受けて選別処理され、脱穀選別した穀粒はグレンタンク(図示せず)に一時貯留され、貯留量が蓄積したらオーガ19(図1)によりコンバイン1の外部に搬出する。 【0044】刈取装置6の操作レバー20c(図5)を「入」にすると、刈取クラッチ(図示せず)が入り、走行トランスミッション装置(図示せず)の動力の一部が、図示しないプーリ群を経由して刈取装置支持フレーム13内に設けられた図示しない駆動軸から刈取装置6へ伝達される。ここで、刈取自動停止モードに入るととパワステレバー20dを手前に引いて刈取装置支持フレーム13の刈取昇降シリンダー13a(図3)を押し出して刈取装置6を上昇させると、図6に示す自動停止アクチュエータM3が作動して、刈取クラッチを切りとして刈取装置6とフィードチェン14の駆動を停止させる。このとき、レバー20cは「入」のままである。 【0045】平坦な圃場において、通常の刈取脱穀作業が行われているとき、刈取装置6は、通常作業位置の高さに保持されており、刈取装置支持フレーム13の位置が刈取位置検出センサS9および超音波センサS10からCPU101に入力され、前部穀稈センサS1及び後部穀稈センサS2は、それぞれ搬送穀稈が検出されて入力され、また、短稈センサS3は穀稈丈を検出して入力しているが、扱深さ調節装置26(図3)は、穂先センサS4と株元センサS5からの検出出力がCPU101に入力され、それに基づいてCPU101から出力される操作信号によって扱深さ調節装置制御アクチュエータM1が制御作動され、連杆27(図3)を介して自動的に扱深さが調節されている。この場合、制御装置100は、搬送穀稈の穂先位置が穂先センサS4と株元センサS5との間を通過する位置が最も適する扱深さの位置と判断し、その位置に扱深さ調節装置26の調節位置を合わせるように制御している。 【0046】つぎに、コンバイン1が圃場の畦際に達して枕地の刈取に移ると、分草具8の先端を圃場の端に隆起している畦に衝突させないために、畦際スイッチS13を入れている間、刈取昇降シリンダー13a(図3)が伸長して刈取装置6を上昇させることができ、所定の高さ(t)になると畦際スイッチS13を切ると刈取装置6の上昇は止まり、穀稈の高刈作業に移る。 【0047】すなわち畦際の高刈作業において、刈取装置6を所定量だけ上昇させ、枕地の穀稈刈取りを開始すると、CPU101には、刈取位置検出センサS9からの刈取装置6の位置情報と、前部穀稈センサS1からの穀稈が送り込まれている検出情報が入力される。 【0048】ここで、制御装置100に、短稈センサS3からの穀稈検出情報が入力されると、基準値より長い穀稈丈と判断して扱深さ調節装置26のみの制御を行い、また、短稈センサS3からの穀稈検出情報が入力されない(非検出情報)ときは、基準値より短い穀稈丈と判断して扱深さ調節装置26と供給調節装置30との両装置による制御を同時に行い、最も深扱ぎの位置に調節され、ごく短い穀稈を脱穀装置15に供給できるようにする。この場合、ごく短い穀稈はフィードチェン14では挟持できないので、補助フィードチェン17によって搬送され、そのまま扱室15aに全稈が投入され、脱穀選別される。 【0049】通常の平坦な圃場において、上述のようにコンバイン1により連続的に刈取脱穀作業が行われているとき、刈取装置6は、通常作業位置の高さに保持されており、その位置は刈取位置検出センサS9および超音波センサS10から制御装置100に入力されている。そして、前部穀稈センサS1および後部穀稈センサS2からそれぞれ搬送穀稈が検出されて入力され、短稈センサS3は、穀稈丈が規定以上の穀稈を検出して入力している。 【0050】扱深さ調節装置26は、穂先センサS4と株元センサS5からの検出情報が制御装置100に入力され、それに基づいて制御装置100から出力される操作信号によって扱深さ調節装置制御アクチュエータM1が制御作動され、連杆27を介して自動的に扱深さが調節されている。この場合、CPU101は、搬送穀稈の穂先位置が穂先センサS4と株元センサM5との間を通過する位置が最も適する扱深さの位置と判断し、その位置に扱深さ調節装置26の調節位置を合わせるように調節制御していて、通常は扱深さの調節を扱深さ調節装置26だけで行い、供給調節装置30による調節は必要としない。 【0051】つぎに、コンバイン1が圃場の畦際に達して枕地の刈取りに移ると、分草具8の先端を、圃場の端に隆起している畦に衝突させないために、オペレータが畦際スイッチS13をONして手動により刈取昇降シリンダー13aを伸長して、刈取装置6を(図8に示す位置aから位置c)所定位置まで上昇しながら穀稈の高刈作業に移る。 【0052】畦際スイッチS13をONにすると、制御装置100は扱深さの調節を、穂先センサS4と株元センサS5からの検出情報によって制御することを停止し、前部穀稈センサS1と短稈センサS3からの検出情報を基準として、扱深さ調節装置26および供給調節装置30の両者を調節制御して行う。 【0053】本発明の実施の形態の作動を以下に説明する。本発明の実施の形態のコンバインの畦際制御機装置は、刈取自動停止モードを効かせる場合、畦際制御中は、畦際制御中でないときに比べて刈取自動停止を遅らせることに特徴があるものである。 【0054】図7(a)に畦際制御中での刈取装置6の位置と時間との関係を示し、図7(b)には畦際制御中でない時の刈取自動停止モードでの刈取装置とフィードチェーンの停止のタイミングを示し、図7(c)には畦際制御中での刈取自動停止モードでの刈取装置6とフィードチェーン14の停止のタイミングを示した。 【0055】刈取自動停止モードは前述のように、刈取装置6がある特定の高さ(H)以上に持ち上がると、刈取装置6の駆動とフィードチェーン14の駆動を自動的に止めるモードである。これは刈取装置がある特定の高さ(H)以上に持ち上がるときは、コンバインが圃場での刈取作業を一旦中止した場合あるいは路上走行をしている場合であるので、コンバインに刈取作業を自動的に中止させるために刈取装置6の駆動とフィードチェーン14の駆動を自動的に中止させるモードである。 【0056】従来、畦際制御中も非畦際制御中と同じタイミングで刈取自動停止モードを効かせていたため、刈取装置に刈取穀稈が多量に残る場合があった。そのため刈取作業のために圃場内に再度進入して通常の長さの穀稈を刈り取っても、扱深さ調節装置26等は、前記多量の残った短稈に合わせて深扱ぎ設定されるので、通常の長さの穀稈まで脱穀装置15で深扱ぎされる不具合があった。 【0057】図7(a)、図7(b)に示すように、畦際制御中でないときに刈取自動停止モードに入ると、刈取装置が所定の高さ(H)になることを刈取位置検出センサS9が検出すると、自動停止アクチュエータM3が作動して、刈取クラッチ(図示せず)を「切」として刈取装置6の駆動を停止させる。刈取クラッチが切られると刈取装置6から動力伝達を受けているフィードチェーン14も停止する。 【0058】この後、コンバインが刈取作業のために圃場内に再度進入して通常の長さの穀稈を刈り取り、扱深さ調節装置26等が通常の長さの穀稈用の設定になっており、また、刈取装置6上に多量に残った刈取穀稈は通常の長さの穀稈であるので、それが脱穀装置15で深扱ぎされる不具合はない。 【0059】また、図7(a)、図7(c)に示すように、畦際制御中であると、刈取自動停止モードでは刈取位置検出センサS9が刈取装置6が所定の高さ(H)になったことを検出しても、図7(b)に示す場合より遅いタイミングで自動停止アクチュエータM3が作動して、刈取装置6とフィードチェーン14の駆動を停止させる。 【0060】そのため図7(c)に示すタイミングで、刈取自動停止モードで刈取装置6とフィードチェーン14が駆動停止したときには、これらの装置上で搬送中の短い穀稈はすべて脱穀装置15内の扱胴中で扱ぎ処理されている。 【0061】従って、コンバインが圃場内に再進入して通常の長さの穀稈を刈り取る時には、畦際制御中に刈り取った短稈は刈取装置6とフィードチェーン14には残っていないので、刈取装置6の扱深さ検出センサ(前後部穀稈センサS1、S2、短稈センサS3等)が短稈を検出することはなく、通常の長さの穀稈を検出して扱深さ調節装置制御アクチュエータM1、供給調節装置制御アクチュエータM2は通常の長さの穀稈を刈取装置6とフィードチェーン14上に搬送させるように作動し、穀稈が扱胴中で深扱ぎ処理されるおそれはない。 【0062】また、畦際制御中にはコンバインが後退(バック)する時にも刈取装置6を前進時と同じように図7(c)に示すタイミングと同じように、すなわち通常の後退時とは遅れたタイミングで刈取装置6とフィードチェーン14を駆動停止させる構成とする。 【0063】すなわち、畦際制御中でない、通常の刈取作業時にコンバインが後退する走行をすると、車速センサS8が後退を検出して、自動停止アクチュエータM3を作動させ、刈取装置6とフィードチェーン14を駆動停止させる。 【0064】畦際穀稈の刈取制御中にコンバインが後退するとき、通常の穀稈長の刈取り制御モードでの刈取制御中と同じタイミングで刈取装置の作動を停止させると、刈取装置6とフィードチェン14に刈取後の短稈が多量に残る場合があり、また、その後、通常の穀稈長の刈取り制御モードに入ると、前記した畦際制御中に刈取自動停止モードになる場合と同じ理由で脱穀装置15で通常の穀稈長の穀稈が深扱ぎが行われることがあった。 【0065】そこで、畦際穀稈の刈取制御中にコンバインが後退動作をする時にも、刈取装置6とフィードチェン14に穀稈が多量に残ることがないように、通常の後退時とは遅れたタイミングで刈取装置6とフィードチェーン14の駆動の停止をする構成とする。 【0066】また、畦際穀稈の刈取制御中に、刈取自動停止モードで刈取装置6の自動停止を可能にする条件は、刈取装置6の高さ(刈取りポジション)が一定高さ(H)以上で、後部穀稈センサS2がオフとなった場合とする構成を採用することもできる。 【0067】図8(a)と図8(b)に示すように畦際穀稈の刈取制御中に刈取装置6が高刈り位置にある時、刈取自動停止モードに入っても後部穀稈センサS2がオフとなるまでは刈取装置6とフィードチェン14の駆動を停止させないで、後部穀稈センサS2がオフとなって始めて刈取装置6とフィードチェン14の駆動を停止させるものである。 【0068】これは、刈取装置6内に畦際制御中の短稈が無くなるまで待って始めて刈取自動停止モードを作動させることで、前記図7の例で説明したような通常長さの穀稈が深扱ぎにならないようにするためである。 【0069】さらに、図9(a)に示すように畦際穀稈の刈取制御中に刈取装置6が高刈り位置にある時、刈取ポジションが刈取自動停止モードの所定高さ(H)以上であると、図9(b)に示すように後部穀稈センサS2がオン、すなわち刈取装置6に穀稈がある場合であっても、図9(c)に示すようにコンバインがバックしていることを車速センサS8が検出すると、刈取自動停止モードを作動させる構成とすることもできる。 【0070】これは、刈取自動停止モードの作動のタイミングが遅れ、バック時も刈取自動停止モードが作動しないと、バックした時、刈取装置6だけ停止し(バック時には刈取装置6は穀稈刈取することが無いので刈取装置6が停止する構成になっている)、フィードチェン14に残った作物が後方へ送られてしまい、フィードチェン14停止の機会が失われる(バック時にフィードチェーンの停止機会を失い、いつまでもフィードチェーンを作動停止させることができなくなる)。そこで、図9に示すように、バック時には刈取装置6とフィードチェン14を共に停止させることができる刈取自動停止モードを作動させる。 【0071】また、扱深さの制御をする装置(扱深さ調節装置26と供給調節装置30)を有するコンバインにおいて、図10に示すように刈取装置6の前部穀稈センサS1が穀稈を検出している時間あるいは検出している間の穀稈の搬送距離あるいはコンバインの走行距離が一定値より小さい場合に、後部穀稈センサS2がオンしてから扱深さ制御を開始するまでの時間あるいは刈取装置6の穀稈の搬送距離あるいはコンバインの走行距離を通常より短くする構成とすることができる。 【0072】すなわち前部穀稈センサS1が穀稈を検出している時間あるいは検出している間の穀稈の搬送距離あるいはコンバインの走行距離が一定値より小さい場合とは、刈取装置6が搬送している穀稈の量が少ない場合であり、この場合には後部穀稈センサS2が穀稈を検出している時間あるいは検出している間の刈取装置6の穀稈搬送距離あるいはコンバインの走行距離も一定値より小さい。 【0073】ところで、穀稈の姿勢が安定してから扱深さ調節装置26が扱深さ制御を開始するため、扱深さ調節装置26にある後部穀稈センサS2が図10(b)に示すように穀稈を検出(オン)してから少しの間(時間T)だけ扱深さ制御をしないで待っている。このため搬送される穀稈が少ないと扱深さ制御を行わなかったり、その制御を行っても短時間であるという問題があった。そこで、図10(e)に示すように扱深さ調節装置26が扱深さ制御を開始するタイミングを通常より早め、後部穀稈センサS2が穀稈を検出(オン)してから少し早めの時間(時間t<時間T)に扱深さ制御を行う。こうして、搬送される穀稈が少なくても扱深さ制御を比較的長い間行うことができる。 【0074】また、扱深さ制御として図11に示すタイミングで扱深さ調節装置26の作動を開始する構成としても良い。すなわち、後部穀稈センサS2が穀稈を検出している時間あるいは検出している間の刈取装置6内での穀稈搬送距離あるいはコンバインの走行距離が一定値より小さい場合には、図11(d)に示すように後部穀稈センサS2がオンしてから扱深さ調節装置26の扱深さ制御を開始するまでの時間あるいは前記搬送距離あるいは前記走行距離を通常より短くする構成としても良い。 【0075】これも、前記図10で説明した理由と同じく、穀稈の姿勢が安定してから扱深さ制御を開始するため、搬送される穀物が少ないと扱深さ調節装置26で扱深さ制御を行わなかったり、行っても短時間であるという問題をなくすためである。 【0076】扱深さ調節装置26の扱深さは前部穀稈センサS1〜株元センサS5の穀稈長検出結果に基づき調節できるが、扱深さ調節装置26の深扱ぎ側への移動量と浅扱ぎ側への移動量が同じ移動量になるよう扱深さ調節装置制御アクチュエータM1の作動時間を制御する構成とすることで、応答性がよくかつ安定した扱深さ制御を行うことができる。 【0077】このことを、図12で説明する。図12(a)には深扱ぎ時の扱深さ調節装置制御アクチュエータM1の出力タイミングを示し、図12(b)には浅扱ぎ時の扱深さ調節装置制御アクチュエータM1の出力タイミングを示すが、深扱ぎ時の出力時間(t1)を浅扱ぎ時の出力時間(t2)より短くする。そうすると図12(c)に扱深さ調節制御装置26の深扱ぎ時のポジションと浅扱ぎ時のポジションを示し、かつ図12(d)に図12(c)の深扱ぎ時と浅扱ぎ時のそれぞれの出力時間t1、t2を示すように各出力時間t1、t2で同じ大きさの扱深さ調節装置26のポジション移動量が得られる。 【0078】この扱深さ調節装置26のポジション移動量を決めるアクチュエータM1の作動時間は、あらかじめ固定値を設定してもよいし、ポジションセンサ(図示せず)で移動量を検出して決めてもよい。このように扱深さ調節制御装置26を動かすことができ、応答性がよく、かつ安定した扱深さ制御を行うことができる。 【0079】扱深さ調節装置26で扱深さの調節をする場合に、圃場内の穀稈の刈取りが終わるか又はそれに近い状態になると、穀稈が圃場内に無くなるので刈取装置6を上昇させる動作をする。その場合に刈取る穀稈の稈長が短くなったり、刈取装置6で搬送する穀稈の層が薄くなったりする。このような場合には、刈取装置6からフィードチェン14に穀稈を引き渡す時に、搬送乱れが生じ易く、穀稈がそのときコンバインから地面に落下することがある。そこで、このような場合には扱深さ調節装置26を深扱ぎ側、すなわちよりコンバインの本体側に移動させて、刈取装置6からフィードチェン14に穀稈を引き渡す時に、穀稈をコンバインから落下させないようにする。 【0080】穀稈の刈取りが終わるか又はそれに近い状態になる場合とは図13に示すように刈取装置6の前部穀稈センサS1がオフした後であり、その時は、扱深さ調節装置26のポジションの浅扱ぎ側への移動を深扱ぎ側への移動より遅くするか、または、穂先センサS4と株元センサS5の深扱ぎ検出感度を鈍くするようにする。 【0081】こうして刈終わり及びそれに近いときには、刈上げて稈長が短くなったり、搬送穀稈の層が薄くなったりするので、深扱ぎ気味に扱ぎ深さを制御することで、稈こぼれなく安定してフィードチェン14に穀稈を引き継ぐことができる。また、刈始め時には刈取装置6で刈り取った穀稈の搬送層が薄くなり、前述のように深扱ぎ気味に制御する方が、稈こぼれがなく安定してフィードチェン14に穀稈を引き継ぐことができる。 【0082】そこで、図14に示すように、刈取装置6の前部穀稈センサS1がオンした後、すなわち穀稈を刈り始めた直後には、一定距離または一定時間経過するまで(すなわちフィードチェン14に始めて穀稈が搬送されてくるまでの間)の制御では、扱深さ調節装置26の浅扱ぎ側への移動量を深扱ぎ側への移動量より小さくする構成にする。例えば、パルス幅を短くしたり、周期を長くする。また、穂先センサS4と株元センサS5の深扱ぎ検出感度を鈍くする構成、例えばディレーを通常より長くする構成にすると良い。 【0083】本発明のコンバインでは、アナログ式の方向センサを、例えば図15に示すように刈取装置6の分草具8の両側に、しかもコンバインの後退方向に向かって斜め後ろに向けて幾つかの棒状の左右の穀稈を検出する方向センサ51a、51bを設ける。これら一対の方向センサ51a、51bは方向制御装置の前後いずれにも取り付け可能に構成するとともに、それぞれのセンサ51a、51bの穀稈検出感度を独立に変更可能な構成とすることができる。上記構成により機械の特性に応じて方向センサ51a、51bの取付位置や感度を簡単に変更できるので適応性の高いコンバインの方向制御が可能になる。 【0084】本発明ではCPU101を搭載したコンバインなどの制御装置において、CPU101からの出力で図16に例示したような各種センサの検出値が変化するような場合、CPU101からの出力がないのに前記センサ値が一定値以上変化したとき、異常として制御出力を行わない構成とするか、または、このような現象が短時間に一定回数以上発生した場合には異常を報知する構成としている。 【0085】従来、図16(a)に示すように、センサ値が設定した上下限値を越えたときに通信回線の断線またはショートを検出して図16(b)に示すように、制御出力を止めていた。しかし、前記断線時又はショート時に上下限値を越えなかったり、あるいは越えても短時間で上下限範囲内に戻ることもあり、このような場合、短時間に制御出力を繰り返すと、リレー、モータ等の耐久性を劣化させることがあったが、前記構成を採用することで、このような故障の発生を防止することができる。 【0086】例えば、脱穀装置の揺動棚に用いられるシーブのポジションセンサが図16(a)に示すようにその信号線の断線により異常なセンサ値を発生すると、シーブの開閉動作が図16(b)に示すように短時間にオン・オフを繰り返す。そこでCPUからの出力が無いのにセンサ値が一定値以上変化した時は図16(c)に示すように、シーブの開閉動作指令は出させないようにすることで作動部品の耐久性の劣化を防ぐことができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000125 【氏名又は名称】井関農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年3月14日(2000.3.14) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100096541 【弁理士】 【氏名又は名称】松永 孝義
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| 【公開番号】 |
特開2001−251922(P2001−251922A) |
| 【公開日】 |
平成13年9月18日(2001.9.18) |
| 【出願番号】 |
特願2000−70091(P2000−70091) |
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