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【発明の名称】 コンバイン等の音声報知装置
【発明者】 【氏名】里路 久幸

【氏名】竹内 賢一朗

【氏名】廣田 幹司

【氏名】水本 俊彦

【要約】 【課題】騒音が大きくなっても報知音声を明瞭に聞き取ることができるものとし、機体各部の異常状態に適切に対処して作業を円滑に行うことができるものとする。

【解決手段】機体1各部に発生した異常状態を音声報知する音声報知手段54を設ける。そして、第1の手段として、音声報知手段54の発する報知音量を雰囲気音量に応じて自動的に補正する音量補正手段55を設ける。第2の手段として、音声報知手段54の発する報知音量をエンジン回転数に応じて自動的に補正する音量補正手段55を設ける。第3の手段として、音声報知手段54の発する報知音量を作業クラッチ15,23,32の入り切り状態に応じて自動的に補正する音量補正手段55を設ける。第4の手段として、音声報知手段54の発する報知音量を刈取クラッチ32の入り切り状態に応じて自動的に補正する音量補正手段55を設ける。第5の手段として、音声報知手段54の発する報知音量を脱穀クラッチ15の入り切り状態に応じて自動的に補正する音量補正手段55を設ける。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 機体1各部に発生した異常状態を音声報知する音声報知手段54と、該音声報知手段54の発する報知音量を雰囲気音量に応じて自動的に補正する音量補正手段55とを設けたことを特徴とするコンバイン等の音声報知装置。
【請求項2】 機体1各部に発生した異常状態を音声報知する音声報知手段54と、該音声報知手段54の発する報知音量をエンジン回転数に応じて自動的に補正する音量補正手段55とを設けたことを特徴とするコンバイン等の音声報知装置。
【請求項3】 機体1各部に発生した異常状態を音声報知する音声報知手段54と、該音声報知手段54の発する報知音量を作業クラッチ15,23,32の入り切り状態に応じて自動的に補正する音量補正手段55とを設けたことを特徴とするコンバイン等の音声報知装置。
【請求項4】 機体1各部に発生した異常状態を音声報知する音声報知手段54と、該音声報知手段54の発する報知音量を刈取クラッチ32の入り切り状態に応じて自動的に補正する音量補正手段55とを設けたことを特徴とするコンバイン等の音声報知装置。
【請求項5】 機体1各部に発生した異常状態を音声報知する音声報知手段54と、該音声報知手段54の発する報知音量を脱穀クラッチ15の入り切り状態に応じて自動的に補正する音量補正手段55とを設けたことを特徴とするコンバイン等の音声報知装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コンバイン等の音声報知装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、コンバイン等の作業車輌には、機体各部に発生した異常状態を音声報知する音声報知装置が設けられている。例えば、コンバインにおける音声報知装置は、排藁搬送装置の藁詰まりや穀粒貯留装置の満杯状態やラジエ−タ水温の異常上昇等を検出してこれらの異常状態を音声として発し、操縦者にメンテナンスの必要性を喚起させるものである。
【0003】このような技術として、例えば、特開昭62−27893号公報や特開昭62−29445号公報に開示されたものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来の技術においては、音声報知装置による報知音量は常に一定であった。このため、エンジン及び刈取装置や脱穀装置等の作業装置の駆動音が大きくなると、この騒音によって音声報知装置の発する報知音声が掻き消される自体が生じ得る。
【0005】このため、操縦者が報知音声を聞き取れず、機体各部に発生した異常状態に気付かずに作業を続行する結果、この異常状態を容易に修復し得ない事態に陥り、作業不能となるおそれがある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、上述の如き課題を解決するために、次の様な技術的手段を講ずる。すなわち、請求項1記載の、機体1各部に発生した異常状態を音声報知する音声報知手段54と、該音声報知手段54の発する報知音量を雰囲気音量に応じて自動的に補正する音量補正手段55とを設けたことを特徴とするコンバイン等の音声報知装置の構成、及び、請求項2記載の、機体1各部に発生した異常状態を音声報知する音声報知手段54と、該音声報知手段54の発する報知音量をエンジン回転数に応じて自動的に補正する音量補正手段55とを設けたことを特徴とするコンバイン等の音声報知装置の構成、及び、請求項3記載の、機体1各部に発生した異常状態を音声報知する音声報知手段54と、該音声報知手段54の発する報知音量を作業クラッチ15,23,32の入り切り状態に応じて自動的に補正する音量補正手段55とを設けたことを特徴とするコンバイン等の音声報知装置の構成、及び、請求項4記載の、機体1各部に発生した異常状態を音声報知する音声報知手段54と、該音声報知手段54の発する報知音量を刈取クラッチ32の入り切り状態に応じて自動的に補正する音量補正手段55とを設けたことを特徴とするコンバイン等の音声報知装置の構成、及び、請求項5記載の、機体1各部に発生した異常状態を音声報知する音声報知手段54と、該音声報知手段54の発する報知音量を脱穀クラッチ15の入り切り状態に応じて自動的に補正する音量補正手段55とを設けたことを特徴とするコンバイン等の音声報知装置の構成としたものである。
【0007】機体1各部に異常状態が発生した場合、音声報知手段54によってこの異常状態が音声報知される。しかして、請求項1記載の発明においては、音量補正手段55により、音声報知手段54の発する報知音量が周囲の騒音による雰囲気音量に応じて自動的に補正される。即ち、雰囲気音量が大きくなると、音声報知手段54の発する報知音量も大きくなる。
【0008】また、請求項2記載の発明においては、音量補正手段55により、音声報知手段54の発する報知音量がエンジン回転数に応じて自動的に補正される。即ち、エンジン回転数が高まると、音声報知手段54の発する報知音量が大きくなる。また、請求項3記載の発明においては、音量補正手段55により、音声報知手段54の発する報知音量が作業クラッチ15,23,32の入り切り状態に応じて自動的に補正される。即ち、作業クラッチ15,23,32が入りとなると、音声報知手段54の発する報知音量が大きくなる。
【0009】また、請求項4記載の発明においては、音量補正手段55により、音声報知手段54の発する報知音量が刈取クラッチ32の入り切り状態に応じて自動的に補正される。即ち、刈取クラッチ32が入りとなると、音声報知手段54の発する報知音量が大きくなる。
【0010】また、請求項5記載の発明においては、音量補正手段55により、音声報知手段54の発する報知音量が脱穀クラッチ15の入り切り状態に応じて自動的に補正される。即ち、脱穀クラッチ15が入りとなると、音声報知手段54の発する報知音量が大きくなる。
【0011】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明は、機体1各部に発生した異常状態を音声報知する音声報知手段54と、該音声報知手段54の発する報知音量を雰囲気音量に応じて自動的に補正する音量補正手段55とを設けたことを特徴とするコンバイン等の音声報知装置の構成としたので、雰囲気音量が大きくなっても報知音声を聞き取ることができ、機体1各部の異常状態に適切に対処して作業を円滑に行うことができる。
【0012】また、請求項2記載の発明は、機体1各部に発生した異常状態を音声報知する音声報知手段54と、該音声報知手段54の発する報知音量をエンジン回転数に応じて自動的に補正する音量補正手段55とを設けたことを特徴とするコンバイン等の音声報知装置の構成としたので、エンジン回転数の上昇によって騒音が大きくなっても報知音声を聞き取ることができ、機体1各部の異常状態に適切に対処して作業を円滑に行うことができる。
【0013】また、請求項3記載の発明は、機体1各部に発生した異常状態を音声報知する音声報知手段54と、該音声報知手段54の発する報知音量を作業クラッチ15,23,32の入り切り状態に応じて自動的に補正する音量補正手段55とを設けたことを特徴とするコンバイン等の音声報知装置の構成としたので、作業装置の駆動によって騒音が発生しても報知音声を聞き取ることができ、機体1各部の異常状態に適切に対処して作業を円滑に行うことができる。
【0014】また、請求項4記載の発明は、機体1各部に発生した異常状態を音声報知する音声報知手段54と、該音声報知手段54の発する報知音量を刈取クラッチ32の入り切り状態に応じて自動的に補正する音量補正手段55とを設けたことを特徴とするコンバイン等の音声報知装置の構成としたので、刈取装置の駆動によって騒音が発生しても報知音声を聞き取ることができ、機体1各部の異常状態に適切に対処して作業を円滑に行うことができる。
【0015】また、請求項5記載の発明は、機体1各部に発生した異常状態を音声報知する音声報知手段54と、該音声報知手段54の発する報知音量を脱穀クラッチ15の入り切り状態に応じて自動的に補正する音量補正手段55とを設けたことを特徴とするコンバイン等の音声報知装置の構成としたので、脱穀装置の駆動によって騒音が発生しても報知音声を聞き取ることができ、機体1各部の異常状態に適切に対処して作業を円滑に行うことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を図により説明する。図1〜3に示すように、コンバインの機体1は、走行装置2上側の機台フレ−ム3上に脱穀装置4と穀粒貯留装置5とを左右に並設して搭載し、前記脱穀装置4の前側に刈取装置6を設け、前記穀粒貯留装置5の前側に操縦部7を設け、該操縦部7近傍にエンジン8を内蔵して構成する。
【0017】前記走行装置2は、前記機台フレ−ム3の下方に設けた左右の転輪フレ−ム9,9と、該転輪フレ−ム9,9に軸支した多数の遊転輪10,10と、機台フレ−ム3側に固定したミッションケ−ス11によって駆動される駆動輪12,12と、これら遊転輪10,10及び駆動輪12,12にわたって巻回したクロ−ラ13,13によって構成する。
【0018】また、前記脱穀装置4は、扱胴を内装し外側にフィ−ドチェン14を備えた扱室と揺動選別装置を内装した選別室とから構成し、前記エンジン8から脱穀クラッチ15を介して駆動力を入力する。尚、該脱穀クラッチ15は、前記操縦部7に設ける脱穀クラッチレバ−16の操作により入り切り操作される構成である。また、前記扱室の後側には、フィ−ドチェン14から排藁を引き継いで後方へ搬送する排藁搬送チェン17を設ける。
【0019】また、前記穀粒貯留装置5は、箱型に形成し、その機体奥側上部に前記脱穀装置4の一番螺旋に連通した一番揚穀筒の上端部を接続する。該一番揚穀筒によって穀粒貯留装置5の内部へ穀粒が投入される構成である。そして、前記機台フレ−ム3上における穀粒貯留装置5の後側部位には、該穀粒貯留装置5底部の排出螺旋に連通した揚穀螺旋筒18を旋回用モ−タ19により縦軸回動自在に立設する。そして、該揚穀螺旋筒18の上端部に、穀粒排出筒20の基部を昇降用シリンダ21により起伏回動自在に連通して取り付ける。尚、前記旋回用モ−タ19と昇降用シリンダ21との作動は、前記操縦部7に設ける穀粒排出筒旋回操作レバ−22の操作によって行われる。また、前記穀粒貯留装置5底部の排出螺旋軸に、前記エンジン8から穀粒排出クラッチ23を介して駆動力を入力し、これによって、前記揚穀螺旋筒18内の揚穀螺旋軸及び穀粒排出筒20内の排出螺旋軸までが連動して駆動される構成とする。尚、前記穀粒排出クラッチ23は、前記操縦部7に設ける穀粒排出クラッチレバ−24の操作により入り切り操作される構成である。
【0020】また、前記刈取装置6は、最前方部の分草体25と、該分草体25によって分草した穀稈を引起すラグ式の引起装置26と、該引起装置26によって引起した穀稈の株元部を切断する刈刃装置27と、該刈刃装置27によって刈り取った穀稈を脱穀装置4のフィ−ドチェン14へ向けて搬送する供給搬送装置28とを刈取フレ−ム29に一体的に取り付けて構成する。そして、該刈取フレ−ム29を縦支持フレ−ム30の先端に取付け、該縦支持フレ−ム30の後端部を前記機台フレ−ム3側に上下回動自在に軸支する。これにより、前記刈取装置6は刈取上下シリンダ31により昇降自在に構成される。また、該刈取装置6に、前記エンジン8から刈取クラッチ32を介して駆動力を入力する。尚、該刈取クラッチ32は、前記操縦部7に設ける刈取クラッチレバ−33の操作により入り切り操作される構成である。
【0021】また、前記操縦部7は、エンジン8を覆うエンジンカバ−34の上部に操縦席35を設け、該操縦席35の前側に操向レバ−36等を有した前部操作パネル37を設ける一方、該操縦席35の側部にスロットルレバ−38、主変速レバ−39、副変速レバ−40、刈取クラッチレバ−33、脱穀クラッチレバ−16、穀粒排出クラッチレバ−24、穀粒排出筒旋回操作レバ−22等を配置した側部操作パネル41を設けて構成する。
【0022】しかして、前記操縦部7におけるエンジンカバ−34の操縦席35後側上部には、雰囲気音量(周囲の騒音レベル)を検出する雰囲気音量検出用マイクロフォン42を配置する。また、前記エンジン8には、該エンジン8の出力回転数を検出するエンジン回転数センサ43を設ける。また、前記刈取クラッチ32部ないし刈取クラッチレバ−33部には、該刈取クラッチ32の入り状態を検出する刈取クラッチ入り状態検出センサ44を設ける。また、前記脱穀クラッチ15部ないし脱穀クラッチレバ−16部には、該脱穀クラッチ15の入り状態を検出する脱穀クラッチ入り状態検出センサ45を設ける。また、前記穀粒排出クラッチ23部ないし穀粒排出クラッチレバ−24部には、該穀粒排出クラッチ23の入り状態を検出する穀粒排出クラッチ入り状態検出センサ46を設ける。尚、前記刈取クラッチ32及び脱穀クラッチ15及び穀粒排出クラッチ23はいずれも作業クラッチであるため、前記刈取クラッチ入り状態検出センサ44及び脱穀クラッチ入り状態検出センサ45及び穀粒排出クラッチ入り状態検出センサ46を、作業クラッチ入り状態検出センサとも称する。また、前記フィ−ドチェン14の終端部から排藁搬送チェン17への引継ぎ部には、当該部分における排藁の詰まりを検出する排藁詰まり検出センサ47を設ける。また、前記穀粒貯留装置5内側壁の高位置に、該穀粒貯留装置5の満杯状態を検出する満杯検出センサ48を取り付ける。また、前記エンジン8のラジエ−タ(図示省略)には、内部の冷却水温を検出する水温センサ49を設ける。また、前記ミッションケ−ス11には、走行速度を検出する車速センサ50を設ける。また、前記操縦部7の前部操作パネル37には、音量調節ボリュ−ム51を配置する。
【0023】一方、前記操縦部7におけるエンジンカバ−34の操縦席35後側上部には、音声報知用の音声を発するスピ−カ52を配置する。該スピ−カ52の配置は当該部分に限らず、操縦席35に着座した操縦者が聞き取りやすい箇所であればよい。
【0024】そして、図4に示すように、コントロ−ラ53に対して、その入力側に、前記雰囲気音量検出用マイクロフォン42とエンジン回転数センサ43と刈取クラッチ入り状態検出センサ44と脱穀クラッチ入り状態検出センサ45と穀粒排出クラッチ入り状態検出センサ46と排藁詰まり検出センサ47と満杯検出センサ48と水温センサ49と車速センサ50と音量調節ボリュ−ム51とを接続する。また、コントロ−ラ53に対して、その出力側には、前記スピ−カ52を接続する。以上のシステムを音声報知手段54と称する。また、該音声報知手段54には、その発する報知音量を後述するように自動補正する機能が備えられており、この機能を音量補正手段55と称する。
【0025】次に上記構成による作用を述べる。操縦席35に着座する操縦者が、脱穀クラッチレバ−16及び刈取クラッチレバ−33を入り操作すると、エンジン8の駆動力が脱穀クラッチ15と刈取クラッチ32とを介して脱穀装置4と刈取装置6とへ夫々入力され、これによって脱穀装置4と刈取装置6とが駆動を開始する。この状態で、操向レバ−36を操作しながら主変速レバ−39及び副変速レバ−40を操作して走行装置2,2を駆動して機体1を前進させると、圃場に植立する穀稈は分草体25によって分草され、分草された穀稈は引起装置26により引起され、引起された穀稈は刈刃装置27により株元部を切断され、株元部を切断された穀稈は供給搬送装置28によって後方へ搬送されてフィ−ドチェン14に引き継がれ、脱穀装置4へ供給されて脱穀処理される。脱穀後の排藁は、フィ−ドチェン14の終端部から排藁搬送チェン17へ引き継がれて後方へ搬送され、カッタ−またはノッタ−等の排藁処理装置に供給されて処理される。一方、収穫された穀粒は、一番揚穀筒から穀粒貯留装置5へ投入されて一時貯留される。そして、穀粒排出作業を行う際には、穀粒排出筒旋回操作レバ−22を操作して穀粒排出筒20を運搬車の荷台上等の排出位置へ旋回させ、穀粒排出クラッチレバ−24を入り操作する。これにより、エンジン8の駆動力が穀粒排出クラッチ23を介して穀粒貯留装置5底部の排出螺旋軸に入力され、揚穀螺旋筒18内の揚穀螺旋軸及び穀粒排出筒20内の排出螺旋軸までが連動して駆動されて、穀粒の排出が行われる。
【0026】しかして、このような刈取作業中、排藁詰まり検出センサ47がフィ−ドチェン14の終端部から排藁搬送チェン17への引継ぎ部における排藁の詰まりを検出すると、コントロ−ラ53からスピ−カ52へ出力がなされ、注意喚起用の電子音が「ピンポン」と鳴動した後、「排藁搬送部に詰まりが発生しました」または「排藁が詰まりました」または「排藁が詰まりました 詰まった排藁を除去してください」という音声メッセ−ジが報知される。また、刈取作業によって穀粒貯留装置5内の貯留穀粒量が増加し、満杯検出センサ48が貯留穀粒の満杯状態を検出すると、コントロ−ラ53からスピ−カ52へ出力がなされ、注意喚起用の電子音が「ピンポン」と鳴動した後、「グレンタンクが満杯になりました」または「籾が満杯になりました」または「籾が満杯になりました 刈取作業を中止し穀粒排出作業を行ってください」という音声メッセ−ジが報知される。また、水温センサ49がラジエ−タ内の冷却水音の異常上昇を検出すると、コントロ−ラ53からスピ−カ52へ出力がなされ、注意喚起用の電子音が「ピンポン」と鳴動した後、「ラジエ−タ水温が異常です」または「エンジンがオ−バ−ヒ−トしています」または「エンジンがオ−バ−ヒ−トしています 作業を中止してください」という音声メッセ−ジが報知される。尚、このような音声メッセ−ジの音量は、音量調節ボリュ−ム51の操作によって任意に調節可能である。
【0027】そして、図5に示すように、このように音声報知手段54によって音声報知が行われる際には、雰囲気音量検出用マイクロフォン42によって周囲の騒音量が検出され、この検出騒音量に基づき、この検出騒音量が大きいほどスピ−カ52から報知される音声の音量が大きくなるよう、音量補正手段55によって音量が自動的に補正される。これより、操縦者は、周囲の騒音が大きくなっても報知音声を明瞭に聞き取ることができ、機体1各部の異常状態に適切に対処して作業を円滑に行うことができる。
【0028】また、上述のように音声報知手段54によって音声報知が行われる際には、エンジン回転数センサ43によってエンジン8の回転数が検出され、この検出回転数に基づき、この回転数が高いほどスピ−カ52から報知される音声の音量が大きくなるよう、音声補正手段55によって音量が自動的に補正される。これより、操縦者は、エンジン8の回転数の上昇によって騒音が大きくなっても報知音声を明瞭に聞き取ることができ、機体1各部の異常状態に適切に対処して作業を円滑に行うことができる。
【0029】また、上述のような音声報知手段54によって音声報知が行われる際には、刈取クラッチ入り状態検出センサ44によって刈取クラッチ32の入り状態即ち刈取装置6の駆動開始が検出され、これに基づき、スピ−カ52から報知される音声の音量が大きくなるよう、音声補正手段55によって音量が自動的に補正される。これにより、操縦者は、刈取装置6の駆動によって騒音が発生しても報知音声を明瞭に聞き取ることができ、機体1各部の異常状態に適切に対処して作業を円滑に行うことができる。
【0030】また、上述のような音声報知手段54によって音声報知が行われる際には、脱穀クラッチ入り状態検出センサ45によって脱穀クラッチ15の入り状態即ち脱穀装置4の駆動開始が検出され、これに基づき、スピ−カ52から報知される音声の音量が大きくなるよう、音声補正手段55によって音量が自動的に補正される。これにより、操縦者は、脱穀装置4の駆動によって騒音が発生しても報知音声を明瞭に聞き取ることができ、機体1各部の異常状態に適切に対処して作業を円滑に行うことができる。
【0031】また、上述のような音声報知手段54によって音声報知が行われる際には、穀粒排出クラッチ入り状態検出センサ46によって穀粒排出クラッチ23の入り状態即ち穀粒貯留装置5底部の排出螺旋軸と揚穀螺旋筒18内の揚穀螺旋軸と穀粒排出筒20内の排出螺旋軸とから成る穀粒排出装置の駆動開始が検出され、これに基づき、スピ−カ52から報知される音声の音量が大きくなるよう、音声補正手段55によって音量が自動的に補正される。これにより、操縦者は、穀粒排出装置の駆動音や穀粒排出音によって騒音が発生しても報知音声を明瞭に聞き取ることができ、機体1各部の異常状態に適切に対処して作業を円滑に行うことができる。
(一部別実施例)また、上述の音声報知における報知音量を、異常状態のレベルに応じて変更するように構成してもよい。
【0032】即ち、上述のように水温センサ49によってエンジン8のオ−バ−ヒ−トが検出された状態は、作業続行不能となるばかりでなく、エンジン8自体が修復不能となる畏れのある重大な異常状態である。一方、満杯検出センサ48によって穀粒貯留装置5の満杯状態が検出されたような状態は、修復不能となるような重大な異常状態には至っていない。
【0033】従って、音声報知手段54により、水温センサ49がラジエ−タ内の冷却水音の異常上昇を検出した場合には、コントロ−ラ53からスピ−カ52へ出力がなされ、注意喚起用の電子音が「ピンポン」と鳴動した後、「ラジエ−タ水温が異常です」または「エンジンがオ−バ−ヒ−トしています」または「エンジンがオ−バ−ヒ−トしています 作業を中止してください」という音声メッセ−ジが比較的大きな音量で報知されるように構成する。一方、満杯検出センサ48が貯留穀粒の満杯状態を検出した場合には、コントロ−ラ53からスピ−カ52へ出力がなされ、注意喚起用の電子音が「ピンポン」と鳴動した後、「グレンタンクが満杯になりました」または「籾が満杯になりました」または「籾が満杯になりました 刈取作業を中止し穀粒排出作業を行ってください」という音声メッセ−ジが比較的小さな音量で報知されるように構成する。尚、排藁詰まり検出センサ47が排藁の詰まりを検出した場合には、中程度の音量で音声報知を行うように構成する。
【0034】従来、音声報知手段による報知音量は、発生した異常状態のレベルに拘りなく常に一定であった。このため、操縦者は、発生した異常状態の重大性を判別できず、作業続行不能となるばかりでなく、コンバインとしての機能を完全に失ってしまうような事態にも陥りかねない。
【0035】しかしながら、上述のように構成することにより、操縦者は、報知音声の音量によってこの異常状態の重大性を認識あるいは判別でき、異常状態に適切に対処して作業を円滑に行うことができる。
(一部別実施例)また、上述の音声報知における報知音声の言語を、異常状態のレベルに応じて命令語と丁寧語とに変更するように構成してもよい。
【0036】即ち、上述のように水温センサ49によってエンジン8のオ−バ−ヒ−トが検出された状態は、作業続行不能となるばかりでなく、エンジン8自体が修復不能となる畏れのある重大な異常状態である。一方、満杯検出センサ48によって穀粒貯留装置5の満杯状態が検出されたような状態は、修復不能となるような重大な異常状態には至っていない。
【0037】従って、満杯検出センサ48が貯留穀粒の満杯状態を検出した場合には、コントロ−ラ53からスピ−カ52へ出力がなされ、注意喚起用の電子音が「ピンポン」と鳴動した後、「グレンタンクが満杯になりました」または「籾が満杯になりました」または「籾が満杯になりました 刈取作業を中止し穀粒排出作業を行ってください」という丁寧語による音声メッセ−ジが報知されるように構成する。一方、音声報知手段54により、水温センサ49がラジエ−タ内の冷却水音の異常上昇を検出した場合には、コントロ−ラ53からスピ−カ52へ出力がなされ、注意喚起用の電子音が「ピンポン」と鳴動した後、「エンジンにオ−バ−ヒ−ト発生 作業を中止せよ」または「危険 作業を中止せよ」という命令語による音声メッセ−ジが報知されるように構成する。
【0038】従来、音声報知手段による報知言語は、発生した異常状態のレベルに拘りなく常に丁寧語あるいは命令語であった。このため、操縦者は、発生した異常状態の重大性を判別できず、作業続行不能となるばかりでなく、コンバインとしての機能を完全に失ってしまうような事態にも陥りかねない。
【0039】しかしながら、上述のように構成することにより、操縦者は、報知音声が丁寧語か命令語かによってこの異常状態の重大性を認識あるいは判別でき、異常状態に適切に対処して作業を円滑に行うことができる。尚、報知音声が丁寧語である場合に比較して、命令語である場合の報知音量を大きくするように構成してもよい。これにより、操縦者は、異常状態の重大性を更に容易に認識あるいは判別でき、異常状態に適切に対処して作業を円滑に行うことができる。
(一部別実施例)また、上述の音声報知手段54による報知音声の発音速度を車速に応じて変更するよう構成してもよい。
【0040】即ち、上述のような異常状態が発生した場合、車速センサ50によって検出される機体1の走行速度が高速になるほど、音声報知手段54による報知音声の発音速度を早くする。従来、音声報知手段による報知音声の発音速度は車速に拘らず常に一定であった。このため、高速走行時に異常状態が続発するとこれらの異常状態の報知が間に合わず、報知が遅れてこの異常状態に適切に対処できない問題があった。
【0041】しかしながら、上述のように構成することにより、高速走行時に異常状態が続発してもこの異常状態を適時に報知でき、異常状態に適切に対処して円滑な作業を行うことができる。また、操縦者に快適な操作環境を提供することができる。
(一部別実施例)また、前記コントロ−ラ53の入力側に、刈取装置6における刈取穀稈の詰まりを検出する刈取詰まりセンサと、穀粒排出筒20の排出口における排出穀粒の詰まりを検出する穀粒詰まりセンサと、機体1後方の障害物を検出するバックソナ−とをも接続して音声報知手段54を構成してもよい。これにより、上述の音声報知に加えて、刈取装置6において刈取穀稈の詰まりが発生した場合には、電子音が鳴動した後、「刈取装置に詰まりが発生しました」という音声メッセ−ジが報知される。また、穀粒排出筒20の排出口において排出穀粒の詰まりが発生した場合には、電子音が鳴動した後、「穀粒排出口に詰まりが発生しました」という音声メッセ−ジが報知される。また、機体1後進時、バックソナ−が障害物を検出した場合には、電子音が鳴動した後、「後方に障害物があります」という音声メッセ−ジが報知される。
【0042】そして、これらの報知音量は、雰囲気音量検出用マイクロフォン42によって検出される周囲の騒音の大きさに比例して大きくなり且つこの検出される騒音より所定量大きくなるように音量補正手段55を構成する。尚、この所定量は音量設定スイッチにより任意に設定可能である。
【0043】従来、音声報知手段による報知音量は常に一定であった。このため、周囲の騒音が大きくなると操縦者はこの報知音声を聞き取りにくくなり、機体各部の異常状態に適切に対処できなくなる欠点があった。しかしながら、上記のように構成することにより、操縦者は、周囲の騒音が大きくなっても報知音声を明瞭に聞き取ることができ、機体1各部の異常状態に適切に対処して作業を円滑に行うことができる。
(一部別実施例)上述の音声報知手段54の音量補正手段55を次のように構成してもよい。
【0044】即ち、脱穀クラッチ15と刈取クラッチ32との両方が入りとなった刈取脱穀作業時には、脱穀クラッチ15のみが入りとなる手扱ぎ作業時と比較して、音声報知手段54による報知音量が大きくなるように設定する。従来、音声報知手段による報知音量は常に一定であった。このため、周囲の騒音が大きくなると操縦者はこの報知音声を聞き取りにくくなり、機体各部の異常状態に適切に対処できなくなる欠点があった。
【0045】しかしながら、上記のように構成することにより、操縦者は、周囲の騒音が大きくなっても報知音声を明瞭に聞き取ることができ、機体1各部の異常状態に適切に対処して作業を円滑に行うことができる。
【出願人】 【識別番号】000000125
【氏名又は名称】井関農機株式会社
【出願日】 平成12年3月7日(2000.3.7)
【代理人】
【公開番号】 特開2001−245518(P2001−245518A)
【公開日】 平成13年9月11日(2001.9.11)
【出願番号】 特願2000−62053(P2000−62053)