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【発明の名称】 コンバインの刈取部
【発明者】 【氏名】古川 好伸

【氏名】喜安 一春

【氏名】坂本 憲之

【要約】 【課題】

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】 4個の分草体11と、該分草体11の後方に設けた3個の引起装置13と、刈刃15と、右スターホイル20と中間スターホイル21と左スターホイル22と3個のスターホイルを有して刈取部4の左側の合流部Aに向けて穀稈を搬送するように構成し、前記中間スターホイル21と左スターホイル22とは噛み合わせ、前記右スターホイル20は中間スターホイル21から所定間隔置いて設けると共に、前記右スターホイル20と中間スターホイル21とはチエン28により連動するようにし、該チエン28は前記右スターホイル20と中間スターホイル21の夫々に設けた歯車26と歯車27とに掛け回して右スターホイル20から中間スターホイル21に向けて穀稈を搬送しうるように構成し、前記チエン28のうち機体進行方向前側の歯車26と歯車27とに掛け回した部分のチエン28の後面にはチエン案内レール32を設けたコンバインの刈取部。
【請求項2】 請求項1において、前記チエン案内レール32は、前記歯車26と歯車27を取付けるホイル取付フレーム23に取付け、ホイル取付フレーム23は、一端を刈取部を機体に取付ける縦支持フレーム6側に固定し、他端は前記引起装置13の引起用伝動筒12側に固定したコンバインの刈取部。
【請求項3】 請求項2において、前記チエン28のうち、歯車26と歯車27とに掛け回した部分の機体進行方向後側のチエン28に駆動歯車35を噛み合わせたコンバインの刈取部。
【請求項4】 請求項3において、前記歯車26と歯車27は、夫々右スターホイル20と中間スターホイル21の下方に設けたコンバインの刈取部。
【請求項5】 請求項1または請求項2または請求項3または請求項4において、前記各スターホイルの上方には、各スターホイルと共に回転するプーリ50と先側の案内ローラ52の間に搬送ラグ53を所定間隔を置いて設けたラグ付ベルト54を掛け回したラグ式掻込搬送装置を設けたコンバインの刈取部。
【請求項6】 請求項5において、前記ラグ式掻込搬送装置のうち中間ラグ式掻込搬送装置47は、その搬送ラグ53の先端が前記チエン28より機体進行方向前側を移動するようにしたコンバインの刈取部。
【請求項7】 4個の分草体11と、該分草体11の後方に設けた3個の引起装置13と、刈刃15と、右スターホイル20と中間スターホイル21と左スターホイル22と3個のスターホイルを有して刈取部4の左側の合流部Aに向けて穀稈を搬送するように構成し、前記中間スターホイル21と左スターホイル22とは噛み合わせ、前記右スターホイル20は中間スターホイル21から所定間隔置いて設けると共に、前記右スターホイル20と中間スターホイル21とはチエン28により連動するようにし、前記刈刃15の駆動伝達機構は、該刈刃15に設けた案内部材63にクランクアーム66にベアリングを介して取付けた緩衝材64を嵌合させて構成したコンバインの刈取部。
【請求項8】 請求項7において、前記刈刃15のうち可動刃61には上下方向の透孔69を設けたコンバインの刈取部。
【発明の詳細な説明】【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンバイン等の刈取部に係るものである。
【0002】
【従来技術】従来公知の、特開昭60−237915号公報には、複数のスターホイルの後方に横送り搬送チエンを設けた構成に付いて記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記公知例は、横送り搬送チエンはスターホイルの後側に設けているので、刈取部の全長が長くなるという課題がある。また、公知例には、横送り搬送チエンの具体的構成の記載はない。
【0004】
【発明の目的】コンパクトな刈取部の提供、搬送チエンの取付の簡素化、コストの削減。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、4個の分草体11と、該分草体11の後方に設けた3個の引起装置13と、刈刃15と、右スターホイル20と中間スターホイル21と左スターホイル22と3個のスターホイルを有して刈取部4の左側の合流部Aに向けて穀稈を搬送するように構成し、前記中間スターホイル21と左スターホイル22とは噛み合わせ、前記右スターホイル20は中間スターホイル21から所定間隔置いて設けると共に、前記右スターホイル20と中間スターホイル21とはチエン28により連動するようにし、該チエン28は前記右スターホイル20と中間スターホイル21の夫々に設けた歯車26と歯車27とに掛け回して右スターホイル20から中間スターホイル21に向けて穀稈を搬送しうるように構成し、前記チエン28のうち機体進行方向前側の歯車26と歯車27とに掛け回した部分のチエン28の後面にはチエン案内レール32を設けたコンバインの刈取部としたものである。本発明は、前記チエン案内レール32は、前記歯車26と歯車27を取付けるホイル取付フレーム23に取付け、ホイル取付フレーム23は、一端を刈取部を機体に取付ける縦支持フレーム6側に固定し、他端は前記引起装置13の引起用伝動筒12側に固定したコンバインの刈取部としたものである。本発明は、前記チエン28のうち、歯車26と歯車27とに掛け回した部分の機体進行方向後側のチエン28に駆動歯車35を噛み合わせたコンバインの刈取部としたものである。本発明は、前記歯車26と歯車27は、夫々右スターホイル20と中間スターホイル21の下方に設けたコンバインの刈取部としたものである。本発明は、前記各スターホイルの上方には、各スターホイルと共に回転するプーリ50と先側の案内ローラ52の間に搬送ラグ53を所定間隔を置いて設けたラグ付ベルト54を掛け回したラグ式掻込搬送装置を設けたコンバインの刈取部としたものである。本発明は、前記ラグ式掻込搬送装置のうち中間ラグ式掻込搬送装置47は、その搬送ラグ53の先端が前記チエン28より機体進行方向前側を移動するようにしたコンバインの刈取部としたものである。本発明は、4個の分草体11と、該分草体11の後方に設けた3個の引起装置13と、刈刃15と、右スターホイル20と中間スターホイル21と左スターホイル22と3個のスターホイルを有して刈取部4の左側の合流部Aに向けて穀稈を搬送するように構成し、前記中間スターホイル21と左スターホイル22とは噛み合わせ、前記右スターホイル20は中間スターホイル21から所定間隔置いて設けると共に、前記右スターホイル20と中間スターホイル21とはチエン28により連動するようにし、前記刈刃15の駆動伝達機構は、該刈刃15に設けた案内部材63にクランクアーム66にベアリングを介して取付けた緩衝材64を嵌合させて構成したコンバインの刈取部としたものである。本発明は、前記刈刃15のうち可動刃61には上下方向の透孔69を設けたコンバインの刈取部としたものである。
【0006】
【実施例】本発明の実施例を図により説明すると、1は機体フレーム、2は該機体フレーム1の下方位置に設けた走行装置、3は機体フレーム1の上方位置に設けた脱穀装置、4は脱穀装置3の前側に設けた3条刈用の刈取部である。該刈取部4は、前記機体フレーム1側に設けた支持台5に前方に伸びる縦支持フレーム6の基部を回動自在に取付け、縦支持フレーム6には刈取上下シリンダ7を取付け、前記刈取部4は上下動自在に構成する。前記縦支持フレーム6の先端には左右方向の下部伝動横筒9を設け、下部伝動横筒9には左右に所定に間隔を置いて4本の分草杆10を並設し、各分草杆10の先端には分草体11を設ける。前記下部伝動横筒9の左右側部および中間部には前方に突き出る引起用伝動筒12を夫々設け、各引起用伝動筒12には引起装置13のケース14の下部を取付ける。前記分草杆10には刈刃15を設けた刈刃フレーム16を取付ける。
【0007】前記下部伝動横筒9の上方には、右スターホイル20と中間スターホイル21と左スターホイル22を設ける。前記右スターホイル20および前記中間スターホイル21は、ホイル取付フレーム23に設けた取付軸24、25に回転自在に取付ける。ホイル取付フレーム23は一端は前記縦支持フレーム6に固定し、他端は引起用伝動筒12のうち右引起用伝動筒12aに固定する。また、左スターホイル22は引起用伝動筒12のうち左引起用伝動筒12bに設けた取付軸24aに回転自在に取付ける。右スターホイル20と中間スターホイル21の下面には歯車26と歯車27を設け、歯車26と歯車27にチエン28を掛け回す。チエン28は穀稈を搬送しうる搬送チエン形状に形成し、回転を伝達すると共に穀稈を搬送する。また、前記左スターホイル22は中間スターホイル21に噛み合わせる。前記チエン28には駆動歯車35を噛み合わせ、この駆動歯車35により3個のスターホイル20、21、22を回転させる。即ち、駆動歯車35により駆動されたチエン28は右スターホイル20と中間スターホイル21を同方向回転させ、中間スターホイル21に噛み合う左スターホイル22は噛み合い部分で回転が伝達され、中間スターホイル21に対して逆回転する。
【0008】したがって、右スターホイル20は右側の穀稈を、中間スターホイル21は中央の穀稈を、左スターホイル22は左側の穀稈を夫々掻込み、右スターホイル20と中間スターホイル21により穀稈を左側に搬送して左スターホイル22からの穀稈と合流させて、該合流部Aに臨ませた穀稈搬送装置29の始端部に引き継ぎ、穀穀稈搬送装置29は穀稈供給装置30に引き継ぐ。31は、穂先搬送装置である。前記駆動歯車35は前記下部伝動横筒9に設けた縦筒部36に軸装した回転軸37の上端に固定し、回転軸37には前記下部伝動横筒9に設けた回転軸からの回転が伝達される。前記縦筒部36は前記右スターホイル20と中間スターホイル21の中間の軸心より後方位置に設け、右スターホイル20と中間スターホイル21の中間の後方位置のスペースを有効利用している。また、駆動歯車35はチエン28の外周から噛み合わせているが、図8のように、チエン28の内周に噛み合わせてもよい。35aはテンションローラである。
【0009】しかして、前記歯車26と歯車27との間のチエン28であって、進行方向前側に位置するチエン28の後側には、チエン案内レール32を設ける(図12)。チエン案内レール32は軸棒形状に形成し、前記前記歯車26と歯車27との間に位置させ、チエン案内レール32には一対の取付杆33の先端を取付け、取付杆33のの基部を前記ホイル取付フレーム23に固定する。したがって、チエン28は後側の前記駆動歯車35により押されて緊張させられると共に、前側のチエン案内レール32により案内され、合理的な配置となる。しかして、前記歯車26と歯車27の間の前側を移動する作用側のチエン28には挟持杆40を設ける(図9)。挟持杆40は走行方向右側(始端部)を円弧状に屈曲させた案内部41と、案内部41より左側(終端側)のチエン28の移動路に合わせた形状の挟持部42とにより構成し、挟持部42はチエン28に弾力的に当接して穀稈をチエン28と共に挟持搬送する。また、図10は、挟持杆40に関する他の実施例であり、挟持杆40の前側に穀稈分草ガイド43を設けている。穀稈分草ガイド43は平面視右スターホイル20と中間スターホイル21の略中間部が最も前側に位置する三角形状に形成し、穀稈分草ガイド43の右端は前記挟持杆40の始端部より右側に位置させる。図11は 挟持杆40の右端に三角形状の穀稈分草ガイド43の右側を一体的に連設したものであり、挟持杆40と穀稈分草ガイド43の連結部は前記円弧状に屈曲させた案内部41にして、穀稈の搬送を円滑にしている。
【0010】しかして、前記右スターホイル20と中間スターホイル21と左スターホイル22の上方には所定高さの円筒部材45の下部を固定し、円筒部材45の上部にはラグ式掻込搬送装置46、47 48を設ける。各ラグ式掻込搬送装置46、は、円筒部材45の上部にプーリ50を一体的に形成し、プーリ50の上方にケース51を設け、ケース51の先端に案内ローラ52を設け、前記プーリ50と案内ローラ52の間に複数の搬送ラグ53を所定間隔を置いて設けたラグ付ベルト54を掛け回して構成し、前記右ラグ式掻込搬送装置46および左ラグ式掻込搬送装置48は前側に至るに従い左右夫々外側に位置するように斜めに「ハ」状に配置し、前記中間ラグ式掻込搬送装置47は合流部Aに向けて穀稈を搬送するように設ける。この場合、中間ラグ式掻込搬送装置47のケース51の先端側は、右ラグ式掻込搬送装置46の搬送ラグ53と干渉しない範囲で、右ラグ式掻込搬送装置46に可及的に接近させると、右ラグ式掻込搬送装置46(右スターホイル20)からの穀稈の搬送が円滑になる。また、正面視、前記右ラグ式掻込搬送装置46の搬送ラグ53の移動軌跡の高さ位置と中間ラグ式掻込搬送装置47の搬送ラグ53の移動軌跡の高さ位置とが重合しないようにすると、平面視、右ラグ式掻込搬送装置46の搬送ラグ53の移動軌跡と中間ラグ式掻込搬送装置47の搬送ラグ53の移動軌跡とをラップ(重合)させることができ、一層搬送が円滑、確実になって、好適である。また、中間ラグ式掻込搬送装置47の搬送ラグ53の先端は、前記チエン28よりも前側を移動するように構成する。
【0011】また、実施例の前記右スターホイル20と中間スターホイル21と左スターホイル22および右ラグ式掻込搬送装置46と中間ラグ式掻込搬送装置47と左ラグ式掻込搬送装置48の夫々は、同一形状に形成して、コストを低くさせている。しかして、前記引起用伝動筒12のうち中央引起用伝動筒12cは前記刈刃15の上方を通してケース14に取付け、この中央引起用伝動筒12cの穀稈搬送方向上手側には案内ガイド60を設ける。案内ガイド60は平板状に形成し、一端を中央引起用伝動筒12cに固定し、他端は刈刃15上面に臨ませ、中央引起用伝動筒12c側が高く穀稈搬送方向上手側に至るに従い低くなるように傾斜させて設ける。また、前記刈刃15の可動刃61には取付部材62を固定し、取付部材62には平面視「コ」型形状の案内部材63を固定し、案内部材63にはローラ形状の緩衝材64を嵌合させ、緩衝材64はベアリング65を介してクランクアーム(バランスウエイト)66の先端の軸67に取付け、クランクアーム66の基部は駆動軸68に取付け、駆動軸68は下部伝動横筒9に軸装すると共に、下部伝動横筒9内の伝動軸からの回転の伝達を受ける。この刈刃15の駆動伝達機構は、前記チエン28より後側に設ける。
【0012】即ち、実施例では、合流部Aに穀稈を搬送するチエン28より後側に、前記案内部材63やクランクアーム66を配置している。また、実施例では、中間スターホイル21の下方に位置させ、一層藁屑等の堆積を防止している。また、前記可動刃61には透孔69を設ける。この場合、透孔69は平面視山形の刃部の基部より後側に形成すると、下方の固定刃70への注油が円滑になり、好適である。しかして、前記引起装置13には、下部伝動横筒9より突出する引起用伝動筒12の先端を取付け、ケース14内の下部に設けた駆動歯車71に回転を伝達するようにし、ケース14の上部にカウンタスプロケット72を設け、カウンタスプロケット72のカウンタ軸73は前方に突出させ、カウンタ軸73は補助デバイダ74の駆動歯車75に回転を伝達する。補助デバイダ74は機体走行方向に対して交差方向の横軸回転の駆動歯車75によりラグを横軸回転させる。76は伝動ケース、77はベベルギヤである。
【0013】
【作用】次に作用を述べる。走行装置2により圃場を走行すると、刈取部4の分草体11が圃場の穀稈を分草し、分草された穀稈は根元が刈刃15により切断され、右側の穀稈は右スターホイル20により掻き込まれ、株元がチエン28により穂先側が右ラグ式掻込搬送装置46により合流部Aに向けて搬送され、中央の穀稈は中間スターホイル21により掻き込まれて右側の穀稈と合流しつつ、株元がチエン28により穂先側が中間ラグ式掻込搬送装置47により合流部Aに向けて搬送され、左側の穀稈は左スターホイル22により掻き込まれ、右側および中央の穀稈と合流しつつ左ラグ式掻込搬送装置48により合流部Aに向けて搬送されて穀稈搬送装置29の始端部に引き継がれ、穀稈搬送装置29により穀稈は穀稈供給装置30に供給され、脱穀装置3により脱穀される。
【0014】しかして、刈取部4は、右スターホイル20と中間スターホイル21と左スターホイル22と3個のスターホイル20、21、22とを有し、中間スターホイル21と左スターホイル22とを噛み合わせ、右スターホイル20は中間スターホイル21から所定間隔置いて設け、この右スターホイル20と中間スターホイル21とをチエン28により連動するように、このチエン28に一つの駆動歯車35を噛み合わせているから、3個のスターホイルは一つの駆動歯車35によりチエン28を駆動するだけで、全部が駆動する。したがって、回転伝達駆動機構を簡素にして、コストダウンに貢献する。また、刈取部4は、右ラグ式掻込搬送装置46と中間ラグ式掻込搬送装置47と左ラグ式掻込搬送装置48の3個のラグ式掻込搬送装置46、47、48を有し、左側の合流部Aに向けて搬送するが、3個のラグ式掻込搬送装置は前記3個のスターホイルと夫々上下に一体的に回転するように設けており、前記のように、3個のスターホイルは一つの駆動歯車35により駆動するので、3個のラグ式掻込搬送装置も同時に駆動し、ラグ式掻込搬送装置とスターホイルの回転伝達駆動機構を簡素にして、コストダウンに貢献する。
【0015】また、右スターホイル20と中間スターホイル21との間には所定の間隔があるが、この間にはチエン28が設けられているから、チエン28が回転伝達すると共に、チエン28は穀稈搬送にも作用して、円滑に搬送する。この場合、進行方向前側に位置するチエン28の後側には、チエン案内レール32を設けているから、チエン28は後側の前記駆動歯車35により押されて緊張させられると共に、前側のチエン案内レール32により案内され、合理的な配置となって、確実に作動する。また、チエン案内レール32は軸棒形状に形成し、前記前記歯車26と歯車27との間に位置させ、チエン案内レール32は一対の取付杆33によりホイル取付フレーム23に取付けているから、取付も容易であり、取付構成を簡素にしてコストを低くする。また、チエン案内レール32は一対の取付杆33によりホイル取付フレーム23に取付けているから、強固に支持され、振動も減少させる。また、中間ラグ式掻込搬送装置47はチエン28の移動方向と並行に搬送するように作用するから、一層円滑になる。即ち、中間ラグ式掻込搬送装置47は、その搬送ラグ53の移動軌跡を前記チエン28の移動軌跡に合わせているので、搬送が円滑になる。したがって、中間ラグ式掻込搬送装置47は右ラグ式掻込搬送装置46の搬送方向に対して直角に近い角度で搬送方向を円滑に変更できるので、機体幅を小さく小型にできる。また、中間ラグ式掻込搬送装置47は中央の穀稈を搬送するだけでなく、右側の穀稈の搬送にも作用するから、合理的配置となる。即ち、中間スターホイル21と左スターホイル22とは噛み合っているから、一方を駆動させればよいが、離れた右スターホイル20を別個に回転させると、その分伝達経路が複雑となって、コストは上昇するが、これを防止できて、合理的な構成となる。この場合、中間ラグ式掻込搬送装置47の搬送ラグ53の先端はチエン28より前側を移動するので、搬送ラグ53の搬送作用を向上させる。
【0016】しかして、駆動歯車35は、右スターホイル20と中間スターホイル21の中間の夫々の軸心より後方位置に設けているから、右スターホイル20と中間スターホイル21の中間の後方位置のスペースを有効利用でき、また、搬送中の穀稈による悪影響がない。また、駆動歯車35はチエン28の外周から噛み合わせているから、確実に噛み合って、構成が簡単になる。また、駆動歯車35は下部伝動横筒9に設けた縦筒部36より上方に突き出るように軸装した回転軸37の上端に固定しているから、回転伝動と取付とが容易になる。また、前記歯車26と歯車27は、夫々右スターホイル20と中間スターホイル21の下方に設けているから、チエン28の位置が低くなって、短穀稈の搬送に有利である。しかして、右スターホイル20と中間スターホイル21の間の前側のチエン28には挟持杆40を設けているから、チエン28は挟持杆40と相俟って穀稈を挟持搬送し、搬送姿勢を良好にして、搬送を円滑にする。また、挟持杆40の右側(始端部)部分は、外側に至るに従い前側になる円弧状に形成しているから、右側から右ラグ式掻込搬送装置46により搬送されて進入する穀稈も含めてチエン28に向けて円滑に案内する。
【0017】また、図10の他の実施例では、挟持杆40の前側に左右の右スターホイル20と中間スターホイル21の略中間部が最も前側に位置する三角形状に形成した穀稈分草ガイド43を設けているから、右側の穀稈と中央側の穀稈を分草して整然と進入させる。また、前記穀稈分草ガイド43の右端は前記挟持杆40の始端部より右側に位置させているから、一層分草した穀稈を中間スターホイル21とチエン28と右ラグ式掻込搬送装置46の搬送部に案内できる。また、図11の実施例では 挟持杆40の右端に三角形状の穀稈分草ガイド43の右側を一体的に連設しているから、円滑に案内するだけでなく、取付も容易になる。しかして、中間ラグ式掻込搬送装置47のケース51の先端は、右ラグ式掻込搬送装置46の搬送ラグ53と干渉しない範囲で、右ラグ式掻込搬送装置46に可及的に接近させているから、右ラグ式掻込搬送装置46からの搬送穀稈の引継が良好になって、好適である。
【0018】しかして、前記引起用伝動筒12のうち中央引起用伝動筒12cは前記刈刃15の上方を通してケース14に取付け、この中央引起用伝動筒12cの穀稈搬送方向上手側には案内ガイド60を設け、案内ガイド60は、平板状に形成し、中央引起用伝動筒12c側が高く穀稈搬送方向上手側に至るに従い低くなるように傾斜させて設けているから、搬送中の穀稈が中央引起用伝動筒12cに引っ掛かったり、詰まったりせず、搬送姿勢を乱さない。しかして、刈刃15は、下部伝動横筒9内の伝動軸からの回転の伝達を駆動軸68が受け、駆動軸68はクランクアーム66を回転させ、クランクアーム66は緩衝材64を回転させ、緩衝材64と案内部材63の作用によって、回転運動を左右往復運動に変換させて、可動刃61を作動させる。この場合、ローラ形状の緩衝材64はベアリング65を介してクランクアーム66の先端の軸67に取付けているから、作動音を減少させ、接触部の摩耗を減少させて耐久性を向上させる。また、前記可動刃61に透孔69を設けているから、下方の固定刃70も含めて注油が円滑になり、また、軽量化できて、好適である。この場合、刈刃15の駆動伝達機構は、前記チエン28より後側に設けているから、穀稈屑や塵埃の堆積を減少させ、また、穀稈の巻きつきを防止する。また、前記チエン28は、刈刃15の上方に刈刃15の移動方向と略並行に設けているから、刈刃15の上方を搬送穀稈が通過するので、刈刃15上に落下する泥や藁屑等の堆積を減少させる。また、前記刈刃15の駆動伝達機構は、右スターホイル20と中間スターホイル21との間または前記中間スターホイル21の下方に配置しているから、右スターホイル20と中間スターホイル21が上方カバーの作用を奏し、伝動機構に泥や藁屑等の落下を防止して堆積を減少させる。しかして、前記引起装置13には、下部伝動横筒9より突出する引起用伝動筒12の先端を取付け、ケース14内の下部に設けた駆動歯車71に回転を伝達するようにし、ケース14の上部にカウンタスプロケット72を設け、カウンタスプロケット72のカウンタ軸73は前方に突出させ、カウンタ軸73は補助デバイダ74の駆動歯車75に回転を伝達しているから、通常必要とされる安全装置(キー)は引起駆動スプロケット部分でよく、また、引起駆動軸も安全装置以上のものでよいため不必要に強度アップしなくてよい。
【0019】
【効果】右スターホイル20と中間スターホイル21との間に所定の間隔があってもチエン28により回転伝達され、回転伝達機構を簡素にして、コストダウンする。右スターホイル20と中間スターホイル21を確実に作用させる。搬送が円滑になる。チエン28は穀稈搬送にも作用して、円滑に搬送する。搬送姿勢を良好にし、円滑に搬送する。穀稈を寄せ集めることができ、搬送を円滑にする。穀稈屑や塵埃の堆積を減少させ、また、穀稈の巻きつきを防止する。伝動機構に泥や藁屑等の落下を防止して堆積を減少させる。刈刃15の上方を搬送穀稈が通過するので、刈刃15上に落下する泥や藁屑等の堆積を減少させる。本発明は、4個の分草体11と、該分草体11の後方に設けた3個の引起装置13と、刈刃15と、右スターホイル20と中間スターホイル21と左スターホイル22と3個のスターホイルを有して刈取部4の左側の合流部Aに向けて穀稈を搬送するように構成し、前記中間スターホイル21と左スターホイル22とは噛み合わせ、前記右スターホイル20は中間スターホイル21から所定間隔置いて設けると共に、前記右スターホイル20と中間スターホイル21とはチエン28により連動するようにし、該チエン28は前記右スターホイル20と中間スターホイル21の夫々に設けた歯車26と歯車27とに掛け回して右スターホイル20から中間スターホイル21に向けて穀稈を搬送しうるように構成し、前記チエン28のうち機体進行方向前側の歯車26と歯車27とに掛け回した部分のチエン28の後面にはチエン案内レール32を設けたコンバインの刈取部としたものであるから、チエン28はチエン案内レール32により案内されて作動を確実にする。本発明は、前記チエン案内レール32は、前記歯車26と歯車27を取付けるホイル取付フレーム23に取付け、ホイル取付フレーム23は、一端を刈取部を機体に取付ける縦支持フレーム6側に固定し、他端は前記引起装置13の引起用伝動筒12側に固定したコンバインの刈取部としたものであるから、取付も容易であり、取付構成を簡素にしてコストを低くし、また、チエン案内レール32は強固に支持され、振動も減少させる。本発明は、前記チエン28のうち、歯車26と歯車27とに掛け回した部分の機体進行方向後側のチエン28に駆動歯車35を噛み合わせたコンバインの刈取部としたものであるから、チエン28は後側の前記駆動歯車35により押されて緊張させられると共に、前側のチエン案内レール32により案内され、合理的な配置となって、確実に作動する。本発明は、前記歯車26と歯車27は、夫々右スターホイル20と中間スターホイル21の下方に設けたコンバインの刈取部としたものであるから、搬送姿勢を良好にし、円滑に搬送する。本発明は、前記各スターホイルの上方には、各スターホイルと共に回転するプーリ50と先側の案内ローラ52の間に搬送ラグ53を所定間隔を置いて設けたラグ付ベルト54を掛け回したラグ式掻込搬送装置を設けたコンバインの刈取部としたものであるから、搬送姿勢を良好にし、円滑に搬送する。本発明は、前記ラグ式掻込搬送装置のうち中間ラグ式掻込搬送装置47は、その搬送ラグ53の先端が前記チエン28より機体進行方向前側を移動するようにしたコンバインの刈取部としたものであるから、搬送姿勢を良好にし、円滑に搬送する。本発明は、4個の分草体11と、該分草体11の後方に設けた3個の引起装置13と、刈刃15と、右スターホイル20と中間スターホイル21と左スターホイル22と3個のスターホイルを有して刈取部4の左側の合流部Aに向けて穀稈を搬送するように構成し、前記中間スターホイル21と左スターホイル22とは噛み合わせ、前記右スターホイル20は中間スターホイル21から所定間隔置いて設けると共に、前記右スターホイル20と中間スターホイル21とはチエン28により連動するようにし、前記刈刃15の駆動伝達機構は、該刈刃15に設けた案内部材63にクランクアーム66にベアリングを介して取付けた緩衝材64を嵌合させて構成したコンバインの刈取部としたものであるから、作動音を減少させ、接触部の摩耗を減少させて耐久性を向上させる。本発明は、前記刈刃15のうち可動刃61には上下方向の透孔69を設けたコンバインの刈取部としたものであるから、注油が円滑になり、また、軽量化できる。
【出願人】 【識別番号】000000125
【氏名又は名称】井関農機株式会社
【出願日】 平成12年2月17日(2000.2.17)
【代理人】 【識別番号】100080470
【弁理士】
【氏名又は名称】新関 宏太郎 (外1名)
【公開番号】 特開2001−224225(P2001−224225A)
【公開日】 平成13年8月21日(2001.8.21)
【出願番号】 特願2000−40126(P2000−40126)