| 【発明の名称】 |
茶畝跨走型茶刈機における刈取茶の荷捌き装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】杉本 虎雄
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| 【要約】 |
【課題】収容体に収容された刈取茶の通常の取り出しを定常取出部が作用させ得ない場合であっても、収容体内部の刈取茶の取り出しが可能となる新規な茶畝跨走型茶刈機における刈取茶の荷捌き装置を提供する。
【解決手段】乗用式茶葉摘採機1等の茶畝跨走型茶刈機における刈取茶の収容体6には、その上面または下面に排出開口部E等の定常取出部を設けるとともに、その収容体6の側周面に第二の取出部8を設けることを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 茶畝を跨いで走行する走行機体に対して、刈刃を具えた茶刈機体を取り付け、茶葉の摘採や枝幹の剪除等を行う茶畝跨走型茶刈装置に適用され、前記刈取茶の収容と取り出しとを行う装置において、この装置における刈取茶の収容体は、その上面または下面に定常取出部を設けるとともに、その収容体の側周面に第二の取出部を設けたことを特徴とする茶畝跨走型茶刈機における刈取茶の荷捌き装置。 【請求項2】 前記定常取出部が設けられる収容体は、周枠体と、その底部に設けられた底部体とを有し、周枠体の全部もしくは一部、または底部体のいずれか一方または双方を移動させることにより、底部体と周枠体との間に前記定常取出部となる刈取茶の排出開口部を開口させるようにし、更に前記周枠体の一部もしくは全部、または前記底部体のいずれか一方または双方を駆動することにより前記排出開口部から刈取茶を排出するようにしたことを特徴とする請求項1記載の茶畝跨走型茶刈機における刈取茶の荷捌き装置。 【請求項3】 前記周枠体は移動自在であり、この周枠体の前端下部は、定置状態に設置されたベルトコンベヤを適用した底部体の上部搬送面に対して固定して設けられ、前記刈取茶を移載させる際には、周枠体が底部体の搬送面を引っ張りながら終端方向に水平にずれ移動して排出開口部が開口され、底部体の搬送面上の刈取茶がこの排出開口部から排出されることを特徴とする請求項2記載の茶畝跨走型茶刈機における刈取茶の荷捌き装置。 【請求項4】 前記周枠体における前記ベルトコンベヤの終端側に位置する後端面下部は、後方へ向かって張り出した形状に形成されていることを特徴とする請求項2または3記載の茶畝跨走型茶刈機における刈取茶の荷捌き装置。 【請求項5】 前記周枠体の後端面下部の張り出し形状は、裾広がりの傾斜面に形成されたものであることを特徴とする請求項4記載の茶畝跨走型茶刈機における刈取茶の荷捌き装置。 【請求項6】 前記周枠体の後端面下部の裾広がりの傾斜面部位に、前記第二の取出部を設けたことを特徴とする請求項5記載の茶畝跨走型茶刈機における刈取茶の荷捌き装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は茶畝を跨いで走行する茶畝跨走型茶刈機に関するものであって、このものによって刈り取られた刈取茶を収容するとともに、これを取り出す新規な茶畝跨走型茶刈機における刈取茶の荷捌き装置に係るものである。 【0002】 【発明の背景】茶畝を跨いで走行しながら茶刈作業を行う茶畝跨走型茶葉摘採機等が普及してきており、このような装置によって、茶刈作業の省力化と能率化が図られている。しかしながらその一方で、このような目的を達成できただけに、その後の刈取茶の取り扱いについても更にその作業効率を向上できる手法の開発が求められてきている。 【0003】現在の刈取茶の荷捌き(取り扱い)は人手に頼ることを前提としており、作業者が一人で運搬できる程度の15〜30kg程度が一単位となるようなサイズの収容袋が用いられ、これを作業の都度茶刈機にセットし、満杯となったところでそれぞれ口を閉じ、トラックに積載している。一方製茶工場に運搬した後もこれらの収容袋の一つずつを口を開放し、中から刈取茶を取り出すという作業を行っている。 【0004】一方現在の茶刈機は、前述したように省力化のため例えば乗用式摘採機等が用いられるようになり、一度の摘採が大量で、上述したような刈取茶の荷捌きは、このような省力化された茶刈機にそぐわなくなってきている。 【0005】ところでこのような問題点を解決する対応を試みた場合、従来の一般的な技術を流用する限りにおいては、まず図5(a)に示されるように収容体6′全体を接近させたトラックTの真上に位置させ、これを反転させて上部61 ′の開口から投入するか、あるいは図5(b)に示されるように底部62′を開口させて投入することが考えられ、例えば穀物収穫装置等においてもこのような技術思想がすでに周知の技術となっている。しかしながら、このような技術思想を茶畝跨走型茶刈機の荷捌き装置にそのまま適用しようとした場合、いずれにせよ収容体6′を走行機体2′から離してトラックT側へ大きく移動しなければならないため、茶畝跨走型茶刈機のバランスが悪くなるし、それを実施するための構造も大がかりで複雑なものとせざるを得なくなってくる。そしてこのことは製造コストの上昇と、車両総重量の大幅な増加等に起因する多くの不利益点などを招く。 【0006】このため本出願人はこのような手法を改善するために、まず刈り取られた刈取茶を、小さな茶袋に詰めて持ち運ばず、大容量の収容体からそのままトラック等の運搬車にバラ積みする手法を採り、更にこのトラック等の運搬車に収容体から刈取茶を投入する際に、なるべく収容体を走行機体から遠くへ離さないにもかかわらず運搬車の所望位置へ投入することができ、以て茶畝跨走型茶刈機の刈取茶移載時に安定性が良く、構造が複雑ではなく、車両総重量の大幅な増加なども防ぐことのできる新規な茶畝跨走型茶刈機における刈取茶の荷捌き装置の開発を行い、すでに特願平11−272267号として特許出願に及んでいる。 【0007】しかしながらこのような従来手法あるいは本出願人の先行発明であってもいずれも収容体に収容する刈取茶の重量もかなり重くなるため、人力による移動等はかなり困難である。このため、茶畝跨走型茶葉摘採機等に搭載したエンジンにより駆動される油圧ポンプからの作動油を受けて収容体の荷捌き等に関する駆動部材に動力を与えて刈取茶の取り出しを行っていた。 【0008】しかしながらこのような手法の場合、エンジンが停止し、油圧系統の作動油の圧送が停止した場合には、取り出し操作が不可能となる事態も生じており、このような場合であっても、収容体内の取り出しが必要とされる場合、作業上の不都合が生じていた。また茶園によっては、例えば茶畝端部等で収容体を移動させるためのスペースを確保できないような狭隘な圃場の形も存在し、このような場合には、収容体を全く移動させることなく収容体内の刈取茶を取り出すことが求められるが、従来の手法では、取り出しを行い得なかった。 【0009】 【開発を試みた技術的課題】本発明はこのような背景を考慮してなされたものであって、通常の取り出しを定常取出部が作用させ得ない場合であっても、収容体内部の刈取茶の取り出しが可能となる構成を案出したものである。 【0010】 【課題を解決するための手段】すなわち請求項1記載の茶畝跨走型茶刈機における刈取茶の荷捌き装置は、茶畝を跨いで走行する走行機体に対して、刈刃を具えた茶刈機体を取り付け、茶葉の摘採や枝幹の剪除等を行う茶畝跨走型茶刈装置に適用され、前記刈取茶の収容と取り出しとを行う装置において、この装置における刈取茶の収容体は、その上面または下面に定常取出部を設けるとともに、その収容体の側周面に第二の取出部を設けたことを特徴として成るものである。この発明によれば、茶畝跨走型茶刈機のエンジンなどが停止するなどして収容体の定常取出部からの定常の刈取茶の取り出しが行えない場合などに、第二の取出部から手動にて刈取茶を取り出すことが可能となる。 【0011】また請求項2記載の茶畝跨走型茶刈機における刈取茶の荷捌き装置は、前記要件に加え、前記定常取出部が設けられる収容体は、周枠体と、その底部に設けられた底部体とを有し、周枠体の全部もしくは一部、または底部体のいずれか一方または双方を移動させることにより、底部体と周枠体との間に前記定常取出部となる刈取茶の排出開口部を開口させるようにし、更に前記周枠体の一部もしくは全部、または前記底部体のいずれか一方または双方を駆動することにより前記排出開口部から刈取茶を排出するようにしたことを特徴として成るものである。この発明によれば、刈取茶を収容したまま収容体が、走行機体から遠く離れないでトラックの荷台の所望位置に刈取茶を投入できるため、刈取茶の移載時に茶畝跨走型茶刈機の重心が比較的走行機体の中心側にあり安定性に優れる。且つ移載を行うのに必要な構造が比較的シンプルに構成でき総重量もそれほど重くならない。 【0012】更に請求項3記載の茶畝跨走型茶刈機における刈取茶の荷捌き装置は、前記請求項2記載の要件に加え、前記周枠体は移動自在であり、この周枠体の前端下部は、定置状態に設置されたベルトコンベヤを適用した底部体の上部搬送面に対して固定して設けられ、前記刈取茶を移載させる際には、周枠体が底部体の搬送面を引っ張りながら終端方向に水平にずれ移動して排出開口部が開口され、底部体の搬送面上の刈取茶がこの排出開口部から排出されることを特徴として成るものである。この発明によれば、収容体における周枠体が前記底部体の駆動終端方向に水平にずれ移動して排出開口部が開口されるため、刈取茶の排出が、滑らか且つスピーディに行われる。また底部体自体にモータ等の駆動機を必要としない。また特に刈取茶を実質的に載置している底部体は移動せずに定置であるため、乗用式茶葉摘採機の重心が崩れない。また底部体はベルトコンベヤであるため、構造がシンプルであるから場所をとらず安価な実施が可能であり、また排出動作もスムーズである。 【0013】更にまた請求項4記載の茶畝跨走型茶刈機における刈取茶の荷捌き装置は、前記請求項2または3記載の要件に加え、前記周枠体における前記ベルトコンベヤの終端側に位置する後端面下部は、後方へ向かって張り出した形状に形成されていることを特徴として成るものである。この発明によれば、周枠体の後端面下部は、後方へ向かって張り出した形状に形成されているため、茶葉の最初の取り出しが少量取り出しとなり、最初の投入時におけるトラック及び乗用式茶葉摘採機の受けるショックが少なくなり、好ましい投入が行える。 【0014】更にまた請求項5記載の茶畝跨走型茶刈機における刈取茶の荷捌き装置は、前記請求項4記載の要件に加え、前記周枠体の後端面下部の張り出し形状は、裾広がりの傾斜面に形成されたものであることを特徴として成るものである。この発明によれば、周枠体の後端面下部の張り出し形状は、裾広がりの傾斜面に形成されたものであるため、茶葉の最初の取り出しが、ごく少量から徐々に増加していき、よりスムーズな茶葉の取り出しが行われる。 【0015】更にまた請求項6記載の茶畝跨走型茶刈機における刈取茶の荷捌き装置は、前記請求項5記載の要件に加え、前記周枠体の後端面下部の裾広がりの傾斜面部位に、前記第二の取出部を設けたことを特徴として成るものである。この発明によれば、走行機体等が邪魔とならず、収容体内の刈取茶の取り出しが行いやすい。 【0016】 【発明の実施の形態】以下本発明を図示の実施の形態に基づき説明する。図1、2中符号1に示す装置は、本発明の茶畝跨走型茶刈機における刈取茶の荷捌き装置5が搭載された乗用式茶葉摘採機であり、このものは、一例として茶畝を跨ぐようにして走行する走行機体2と、この走行機体2によって支持される茶刈機体3と、茶刈機体3により刈り取られた刈取茶を移送する中継移送装置4と、この中継移送装置4により移送された刈取茶を収容する荷捌き装置5とを具備して成る。なお乗用式茶葉摘採機1は茶畝跨走型茶刈機の一例であるが、その他の茶畝跨走型茶刈機の例としては、例えば樹形を整える剪枝を行う剪枝装置等が挙げられる。 【0017】まず走行機体2について説明する。この走行機体2は図2に示すように、一例として茶畝を跨ぐように概ね門形状に形成されたフレーム部20を骨格部材とし、このフレーム部20に対し下方にクローラ21を設ける。そしてフレーム部20には茶刈機体3が取り付けられる。また更にフレーム部20には、クローラ21や茶刈機体3を操作するためのコントロールユニット、クローラ21や中継移送装置4のファン等を駆動させるためのエンジンユニット、茶刈機体3及び中継移送装置4等の昇降に関与するスライダやウインチ、作業者が座る操縦者用シート等が設けられる。 【0018】次に茶刈機体3について説明する。茶刈機体3は、茶畝の全面を一度に摘採するタイプの茶畝全面摘採機が用いられるものであり、この具体的な構成は、特に従来のものと変わらず、詳細については省略する。 【0019】次に中継移送装置4について説明する。中継移送装置4は、茶刈機体3とともにスライダによって昇降自在に支持され、刈り取られた刈取茶を荷捌き装置5まで移送するためのものであり、一例として吹き上げファン40と、送風ダクト41と、吐出案内部42とを具備して成る。 【0020】次に本発明に係る荷捌き装置5について説明する。荷捌き装置5は、図1〜3に示されるように底部体6A及びその上方の周枠体6Bから成る収容体6と、この収容体6における前記周枠体6Bを水平方向にずらす周枠体水平ずらし機構6Cと、前記収容体6全体を上下に昇降させる昇降機構7とから成る。 【0021】収容体6について説明する。収容体6は、前述したように底部に設けられる一例としてベルトコンベヤを適用した底部体6Aと、この底部体6A上方に設けられる周枠体6Bとから成り、周枠体6Bは底部にコロ61aを有し、前記底部体6Aのコンベヤフレーム60上に水平方向に転動自在に設けられる。周枠体6Bは、一例として周枠フレーム61と、その内側に張設される例えば網目寸法が16〜32メッシュの軟性のネット62から成るが、種々の改変が可能であり、例えば金属パネルに複数の通気孔を穿孔したものなどで実施することも可能である。また周枠体6Bの前端下部は、底部体の上部搬送面に固定して取り付けられており、周枠体6Bが水平ずれ移動することにより、同時に搬送面側のベルトが引っ張られて底部体6Aが駆動される。因みに収容体6は、乗用式茶葉摘採機1から取り外し自在に構成しておくことが好ましく、この場合例えば、作業開始時や作業終了時に車両に搭載して運搬する際に、複数の装置を重ねるなどして効率良く整頓して搭載することが可能となる等の利点がある。 【0022】また周枠体6Bの後端面(図2中右方)下部は、一例として裾広がりの傾斜面6sに形成されるとともに、前端面(図2中左方)下部も後方へ向かって傾斜した傾斜面6sに形成されている。このように周枠体6Bを構成した場合、茶葉の最初の取り出しが少量取り出しとなるため、最初の投入時におけるトラックT及び乗用式茶葉摘採機1の受けるショックが少なくなり、好ましい投入が行える。また因みに前端面下部も傾斜面6sとなっているため、最後の茶葉の排出もスムーズに行われる。なお本明細書において、周枠体6Bの後端面とは、茶葉の取り出し方向の面をいい、前端面とはその逆の面をいうものと定義する。もちろん周枠体6Bの後端面や前端面を傾斜面6sに形成するほか、周枠体6Bを単に矩形枠状に形成して実施することも可能である。 【0023】次に周枠体水平ずらし機構6Cについて説明すると、図2に示されるようにコンベヤフレーム60上に水平ずらしレール63が設けられ、ここに前記周枠体6Bの底部のコロ61aが係止される。また周枠フレーム61の前端の左右両側の縦フレームに上下レール64が設けられ、ここにスライダ65が係止される。そしてこのスライダ65と前記コンベヤフレーム60がリンク66により連結される。また前記コンベヤフレーム60には油圧シリンダ67が設けられ、この油圧シリンダ67におけるシリンダロッド67aが前記リンク66に接続されている。以上のような構成により周枠体6Bは、油圧シリンダ67のシリンダロッド67aを伸張することにより、底部体6Aの上部搬送面側のベルトを引っ張りながら後方にスライド移動し、底部体6Aとの間に排出開口部Eが開口されるとともに、その位置姿勢を維持する。なおこの排出開口部Eが特許請求の範囲に記載される定常取出部である。 【0024】このような収容体6に対し、本発明は第二の取出部8を設けることを特徴とする。具体的には周枠体6Bの後端面下部の張り出し形状部位に、上ヒンジタイプの跳ね上がりハッチ状の扉体80を設ける。すなわちヒンジ81によって横長の平板状の扉体80を下端を上方に回動自在に設けるとともに、開放端側を保持するロック部材を一例として長手方向に三カ所設ける。ロック部材は一例として、キャッチクリップ82を用いるものであり、キャッチクリップ82の本体82Aを周枠体6Bの機枠に設け、一方フック82Bを扉体80の開放端に設ける。もちろん前記本体82Aとフック82Bは、逆に設けるようにしてもよいし、その他種々のロック部材が適用できる。 【0025】次に昇降機構7について説明する。昇降機構7は、種々の構造のものを採れるが、具体的には例えば図3(a)に骨格的に示すようにマスト70に対し、コンベヤフレーム60が昇降自在に係止され、マスト70の上下のスプロケットに巻回されたチェーン71に前記コンベヤフレーム60が連結した構造のものを採ることが可能である。チェーン71を駆動することにより、コンベヤフレーム60を上下動させる。 【0026】なお昇降機構7は、上述したような構造のものの他、上下移動させる種々の機構を適用できるものであり、例えば図3(b)に骨格的に示すようにモータシリンダ72やエアシリンダまたは油圧シリンダを用いて昇降させるものや、ボールネジ機構を用いるもの、更に図3(c)に骨格的に示すようにパンタグラフ形態のリンク機構73を用いるものでも構わない。 【0027】本発明の茶畝跨走型茶刈機における刈取茶の荷捌き装置は、以上のような具体的な形態を有するものであって、以下この使用態様について説明する。 (1)刈取茶の収容茶刈機体3により刈り取られた刈取茶は、中継移送装置4を通って収容体6内に投入され、収容される。そして収容量が満杯となったら、収容体6内から刈取茶を取り出す。 【0028】(2)第二の取出部を利用した荷捌き定常的な茶葉の取り出しについては、後述するが、何らかの事情で定常取出部を作用させないで、取り出す場合について説明する。この場合には、例えばトラックTの荷台Ta等にバラ積みする場合、トラックTの荷台Taを収容体6の下方に臨ませ、第二の取出部8の扉体80を開いて、内部に収容される刈取茶を適宜の器具や手を用いて掻き出すようにして取り出す。 【0029】(3)定常取り出し次に定常的な茶葉の取り出しについて説明する。まず収容体6を昇降機構7により上昇させ、高さ調整してトラックTの荷台Taの所望の投入位置に収容体6を位置させる。そして投入位置が決定したら、周枠体水平ずらし機構6Cにより、周枠体6Bを後方へスライドさせ、底部体6Aの搬送面を引っ張って駆動しながら排出開口部Eを開口する。すると収容体6内の底部体6Aの搬送面上の刈取茶が、排出開口部EからトラックTの荷台Ta上にバラ積みされていく。なお周枠体6Bの前端が底部体6Aの後端に位置した時点ですべての刈取茶が投入される。因みにこのように周枠体6Bは後方へ移動するが、刈取茶の搭載されている底部体6Aは移動せず、空の周枠体6Bのみ移動すること、また刈取茶の減っていくことにも起因し、乗用式茶葉摘採機1の重心がこの刈取茶の排出時に後方へ大きく移動するようなことはない。すべての刈取茶が投入されたら周枠体6Bを元に戻し、排出開口部Eを閉じ、トラックTから離れた後、収容体6を刈り取り所定位置に位置させ、刈り取りを再開する。 【0030】なお周枠体6Bの後端面下部を、裾広がりの傾斜面6sに形成しているため、茶葉の最初の取り出しが少量取り出しとなり、最初の投入時におけるトラックT及び乗用式茶葉摘採機1の受けるショックが少なくなり、好ましい投入が行える。また因みに前端面下部も傾斜面6sとなっているため、最後の茶葉の排出もスムーズに行われる。 【0031】 【他の実施の形態】本発明の基本的な実施の形態は以上のようであるが、その他種々の改変が行い得る。すなわち、前記実施の形態では、上ヒンジタイプの跳ね上がりハッチ状の扉体80を設ける実施の形態を示したが、図4(a)に示すようにヒンジ81を扉体80の下方に設けてもよい。この場合、扉体80を開いた際に、崩れ落ちてくる刈取茶をまず扉体80に受け取り、すぐには落下させないことができる。 【0032】また扉体80はその他、図4(b)に示すようなスライド扉、図4(c)に示すような観音扉、更に脱着式扉で実施することができる。また更に図4(d)に示すようにシート部材に対し、図示するようなファスナー83を設け、このファスナー83を開くことにより前記シート部材の扉体80を開放するという構成を採ることも可能である。 【0033】また第二の取出部の設置個所は種々の個所に設けることが可能であり、例えば図4(e)に示すように周枠体6Bの側面に設けるようにしても構わない。もちろんこのような第二の取出部8は、その他収容体6の前面等の側周面の複数個所に設けるようにしても構わず、このように複数個所設けた場合にも本明細書では定常取出部以外のこれらすべての取出部を第二の取出部と定義する。 【0034】 【発明の効果】請求項1記載の茶畝跨走型茶刈機における刈取茶の荷捌き装置によれば、荷捌き装置5における収容体6の側周面に第二の取出部8を設けたため、茶畝跨走型茶刈機のエンジンなどが停止するなどして収容体6の定常取出部からの定常の刈取茶の取り出しが行えない場合などに、第二の取出部8から手動にて刈取茶を取り出すことが可能となる。 【0035】また請求項2記載の茶畝跨走型茶刈機における刈取茶の荷捌き装置によれば、荷捌き装置5における収容体6の周枠体6Bまたは底部体6Aを駆動することにより、そのまま他へ移載させることが可能であるため、小さな茶袋等に刈取茶を収容し、その収容袋を一つずつ取り扱うような面倒がなく、作業効率が向上する。また刈取茶を収容したまま収容体6が、走行機体2から遠く離れないでトラックTの荷台Taの所望位置に刈取茶を投入できるため、刈取茶の移載時に茶畝跨走型茶刈機の重心が比較的走行機体2の中心側にあり安定性に優れる。且つ移載を行うのに必要な構造が比較的シンプルに構成でき総重量もそれほど重くならない。 【0036】更に請求項3記載の茶畝跨走型茶刈機における刈取茶の荷捌き装置によれば、収容体6における周枠体6Bが前記底部体6Aの駆動終端方向に水平にずれ移動して排出開口部Eが開口されるため、刈取茶の排出が、滑らか且つスピーディに行われる。また底部体6A自体にモータ等の駆動機を必要としない。また特に刈取茶を実質的に載置している底部体6Aは移動せずに定置であるため、乗用式茶葉摘採機1の重心が崩れない。更に底部体6Aはベルトコンベヤであるため、構造がシンプルであるから場所をとらず安価な実施が可能であり、また排出動作もスムーズである。 【0037】更にまた請求項4記載の茶畝跨走型茶刈機における刈取茶の荷捌き装置によれば、周枠体6Bにおける前記ベルトコンベヤの終端側に位置する後端面下部は、後方へ向かって張り出した形状に形成されているため、茶葉の最初の取り出しが少量取り出しとなり、最初の投入時におけるトラックT及び乗用式茶葉摘採機1の受けるショックが少なくなり、好ましい投入が行える。 【0038】更にまた請求項5記載の茶畝跨走型茶刈機における刈取茶の荷捌き装置によれば、周枠体6Bの後端面下部の張り出し形状は、裾広がりの傾斜面6sに形成されているため、茶葉の最初の取り出しが、ごく少量から徐々に増加していき、よりスムーズな茶葉の取り出しが行われる。 【0039】更にまた請求項6記載の茶畝跨走型茶刈機における刈取茶の荷捌き装置は、周枠体6Bの後端面下部の裾広がりの傾斜面6sに、前記第二の取出部8を設けため、走行機体2等が邪魔とならず、収容体6内の刈取茶の取り出しが行いやすい。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000104386 【氏名又は名称】カワサキ技研株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年2月16日(2000.2.16) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100086438 【弁理士】 【氏名又は名称】東山 喬彦
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| 【公開番号】 |
特開2001−224223(P2001−224223A) |
| 【公開日】 |
平成13年8月21日(2001.8.21) |
| 【出願番号】 |
特願2000−37868(P2000−37868) |
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