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【発明の名称】 コンバインの露払機
【発明者】 【氏名】竹内 賢一朗

【氏名】今村 英一

【氏名】市丸 智之

【氏名】水島 淳

【氏名】豊田 和男

【要約】 【課題】露払装置を収納状態にして収穫作業を行うと、この露払装置上へ脱穀機で脱穀中の刈取り穀稈から落下する藁屑、及び塵埃が溜ることがあったり、又、収納した該露払装置が該脱穀機から外側へ突出していることにより、路上走行時に障害物へ当接して破損することがあった。

【解決手段】走行車台に載置して刈取り穀稈を脱穀する脱穀機4と、未刈立毛穀稈に付着する露を除去する露払装置5とを設け、この露払装置5が非作用時には、該脱穀機4へ刈取り穀稈を案内する入力漏斗6の下側へ収納自在に設け、この収納は摺動移動させて収納する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 走行車台3の上側に載置して刈取り穀稈の供給を受けて脱穀する脱穀機4と、未刈立毛穀稈に付着する露を除去する露払装置5とを設けたコンバインにおいて、該露払装置5を非作用時に該脱穀機4へ該刈取り穀稈を案内する入口漏斗6の下側へ収納自在に設けたことを特徴とするコンバインの露払機。
【請求項2】 請求項1の構成において、該露払装置5を摺動移動させて収納することを特徴とするコンバインの露払機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、走行車台に載置して刈取り穀稈を脱穀する脱穀機と、未刈立毛穀稈に付着する露を除去する露払装置とを設け、この露払装置が非作用時には、該脱穀機へ刈取り穀稈を案内する入力漏斗の下側へ収納自在に設け、この収納は摺動移動させて収納する技術であり、コンバインの露払機として利用できる。
【0002】
【従来の技術】コンバインで収穫作業をするときに、刈取る立毛穀稈に露が多く付着しているときには、非作用時は脱穀機の一方側の横側で、この脱穀機から外側へ突出した状態に前後方向に収納状態に設けた露払装置を、外方向へ回動操作して回動移動させて、該脱穀機の横外側へ左右方向に略直角状態に突出させて固定して、この露払装置を始動させて露を除去する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】立毛穀稈に露が少ないときには、露払装置を脱穀機の横側で外側へ突出した状態に前後方向に収納状態にして収穫作業を行うことにより、この露払装置上へこの脱穀機内を移送して脱穀するこの移送中の刈取り穀稈から落下する藁屑、及び塵埃が溜ることが発生したり、又、収納状態で路上走行時には、障害物と干渉してこの露払装置が破損することが発生していたが、この発明により、これらの問題点を解消しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】このために、この発明は、走行車台3の上側に載置して刈取り穀稈の供給を受けて脱穀する脱穀機4と、未刈立毛穀稈に付着する露を除去する露払装置5とを設けたコンバインにおいて、該露払装置5を非作用時に該脱穀機4へ該刈取り穀稈を案内する入口漏斗6の下側へ収納自在に設け、該露払装置5を摺動移動させて収納することを特徴とするコンバインの露払機の構成とする。
【0005】
【発明の作用】コンバイで収穫作業するときは、刈取る立毛穀稈に露が多く付着しているときには、非作用時は脱穀機4へ刈取り穀稈を案内する入口漏斗6の下側へ摺動移動より、収納自在に収納した露払装置5を、該脱穀機4の外側へ略直角状態に摺動移動させながら引き出して突出状態にして固定し、この露払装置5を始動させて露を除去する。
【0006】
【発明の効果】露払装置5で露を除去しないで収穫作業をするときは、この露払装置5は脱穀機4へ刈取り穀稈を案内する入口漏斗6の下側へ摺動移動させて、収納状態にする構成としたことにより、この露払装置5上へ藁屑、及び塵埃が堆積することがなくなり、又、収納時には、この脱穀機4からこの露払装置5が外側へ突出していないことにより、障害物と干渉することがなくなり、これにより、該露払装置5が破損することがなくなった。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。コンバイン1の走行装置2の上側に走行車台3を設け、この走行車台3の上側に載置した脱穀機4の前側に設けた刈取機15の刈刃装置14aで刈取りした刈取り穀稈を、穀稈掻込搬送装置14で移送するこの刈取り穀稈を受けて、該脱穀機4へ案内する入力漏斗6の下側で前側機壁4aに設けた摺動受装置7には、露払装置5、及び露払モ−タ8等よりなる露払機9を摺動移動自在に設けた構成である。この露払機9の摺動移動部を図示して説明する。
【0008】前記コンバイン1の走行車台3の下側には、土壌面を走行する左右一対の走行クロ−ラ2aを張設した走行装置2を配設し、該走行車台3の上側には、刈取機15の穀稈掻込搬送装置14で移送される刈取り穀稈は、フィ−ドチエン10と挾持杆10aとで引継ぎ挾持して移送中に脱穀し、脱穀済み穀粒を選別回収して、一時貯留する穀粒貯留タンク4bを平面視右横側に設けた脱穀機4を載置した構成である。
【0009】前記穀粒貯留タンク4bの後側には、縦移送螺旋11bを内装した縦排出筒11aを設け、この縦排出筒11aの上側には、排出螺旋11dを内装した排出オ−ガ11cを収縮自在、上下回動自在、及び左右旋回自在に前後方向に配設した構成である。
【0010】前記走行車台3の前部には、前端位置から立毛穀稈を分離する分草体12a、及びナロ−ガイド12bと、分離された穀稈を引起す引起装置13と、引起された穀稈を刈取る刈刃装置14aと、刈取られた刈取り穀稈を移送して、脱穀機4のフィ−ドチエン10と挾持杆10aとへ受渡しする穀稈掻込搬送装置14等よりなる刈取機15は、油圧方式の伸縮シリンダ16により、土壌面に対して昇降自在に作用させる構成である。
【0011】前記脱穀機4の前部には、運転室ケ−ス17で運転室18を形成し、この運転室18内には、コンバイン1の各部を作動操作、及び調節操作する操作装置19と、これらの操作を行う作業者が塔乗する操縦席20等を設けた構成である。前記操縦席20の下部には、エンジン21を載置した構成である。これら走行装置2、刈取機15、脱穀機4、及びエンジン21等によって、コンバイン1の機体1aを構成している。
【0012】前記刈取機15の穀稈掻込搬送装置14によって形成される穀稈移送経路中には、刈取られて移送される穀稈に接触作用することにより、脱穀機4へ穀稈の供給の有無を検出する穀稈センサ14bを設けた構成である。又、走行車台3の前部に装架された走行用ミッション22内には、その出力回転数に基づいて走行車速を検出する車速センサ22aを設けた構成である。
【0013】前記脱穀機4の前側機壁4aの外側面で刈取り穀稈の供給口23の下側には、前方へ突出状態に漏斗状の入口漏斗6を設け、この入口漏斗6で刈取機15の穀稈掻込搬送装置14で移送されて、脱穀機4のフィ−ドチエン10と挾持杆10aとへ受渡しする刈取り穀稈の下側部を受けて、この脱穀機4内へ案内する構成である。
【0014】前記脱穀機4の前側機壁4aの外側面で供給口23の下側には、図1、及び図2で示す如く露払機9の左右摺動移動を受ける摺動受装置7のクランク形状の上・下レ−ル24a,24bを所定の間隔を設けて上下に装着した構成である。この上・下レ−ル24a,24b間には、該露払機9の後逑する支持装置26の支持杆27の上下に固着して設けたL字形状の上・下摺動板25a、25bを挿入して支持させた構成である。この上・下摺動板25a,25bに変えて、回転自在なロ−ラを該支持杆27で軸支した構成とするもよい。
【0015】前記露払機9で立毛穀稈の露を除去しない非作用時は、上・下摺動板25a,25bを上・下レ−ル24a,24b内の右側へ向けて摺動移動させて、この上・下摺動板25a,25bを介して、この露払機9を入口漏斗6の下側へ移動させて固定させ、図3で示す如く収納状態にする構成である。又、立毛穀稈に露が多く付着していて、この露を除去する作用時は、図2、及び図5で示す如く該上・下摺動板25a,25bを該上・下レ−ル24a,24b内を左側へ向けて摺動移動させて、この上・下摺動板25a,25bを介してこの露払機9を脱穀機4の左外側へ突出状態に引き出して固定させ、露を除去する構成である。
【0016】前記露払機9が非作用時は、入口漏斗6下側に収納状態であり、このために、コンバインで収穫作業を行った時でも、この露払機9の上側に藁屑、及び塵埃等が落下して堆積することがない構成であり、又、収納時は脱穀機4の横側より突出しない構成であることにより、路上走行時に、障害物へ当接して破損しない構成である。
【0017】前記露払機9は、図1、及び図6で示す如く支持装置26と、露払装置5と、露払モ−タ8等とよりなる構成である。該支持装置26は、平面視右側(基部側)に取付板28を設け、この取付板28の後側の下端部には、所定長さの支持杆27を固着した構成である。
【0018】前記取付板28の前側面には、露払モ−タ8をボルト、及びナット等で装着した構成である。前記露払モ−タ8の軸端部には、クランク板29を設け、このクランク板29には、クランク軸29aを固着して設け、このクランク軸29aの軸端部には、ロ−ラ29bを回転自在に軸支した構成である。
【0019】前記露払装置5は、図1、及び図2で示す如く支持杆27には、所定間隔に複数個の側面視クランク形状の各移動受板30の上端部を回動自在に吊り下げ状態に各上支持ピン30aに装着した構成である。該各移動受板30の下端部には、所定長さの移動支持杆31を各下支持ピン31aで回動自在に装着した構成である。
【0020】前記支持杆27の一方側の端部(基部側)には、断面形状がコ字形状の回動板32の上下方向略中央部を回動支持ピン32aへ回動自在で、開口部を前方へ向けて装着した構成である。該回動板32の下端部は移動支持杆31の一方側の端部(基部側)に、支持ピン32bへ回動自在に装着した構成である。
【0021】前記回動板32の上端部の左右両側壁内には、露払モ−タ8のロ−ラ29bを挿入し、この露払モ−タ8の回転により、露払機9の露払装置5を作用状態に脱穀機4の左側の外側に、左右方向に位置すべく引出し操作を行って、作用状態に操作したときは、露払装置5の該回動板32の下部が回動支持ピン32aを回動中心として、左右に回動移動し、この回動移動に連動して移動支持杆31は左右に同時に回動移動する構成である。
【0022】前記移動支持杆31の下端部には、図1、及び図2で示す如く立毛穀稈に付着する露を除去する露払装置5の除去具33を設け、この除去具33は露払線33aと、露払板33bとよりなり、これら露払線33aと露払板33bとを装着した受板33cは複数個のボルト、及びナット等により、該移動支持杆31の下端部へ装着した構成である。
【0023】前記受板33cには、弾性材の樹脂材等よりなる超細丸形状の線材よりなる変形が容易な軟質材の露払線33aは、前後に複数列で左右方向に多数本を植設すると共に、この露払線33aの前側には、弾性材の樹脂材等よりなる板形状で変形させることが比較的困難な硬質の露払板33bを所定間隔に複数個設けた構成である。この露払板33bは下部へ向けて両側より、逆山形状に傾斜させると共に、下部を順次後方へ向けて湾曲させて、下端部は該露払線33aへ喰い込ませた構成である。
【0024】前記移動支持杆31へ除去具33の受板33cを介して装着した露払線33aと露払板33bとが、この移動支持杆31の左右方向への往復移動制御に伴い同時に左右方向へ往復移動制御されることにより、未刈立毛穀稈に付着する露を除去する構成であり、露の除去により、脱穀機4で脱穀した穀粒の選別性能の向上を図る構成である。
【0025】前記露払機9は非作用時、及び作用時により、支持杆27の左右両端部に設けた固定ハンドル(図示せず)の締付操作により、脱穀機4の前側機壁4aに固着して設けた固定具(図示せず)へ螺挿入して、所定位置へ固定する構成である。前記露払機9の非作用時の収納状態のときは、図3で示す如く平面視脱穀機4の左側部のフィ−ドチエン10をカバ−するチエンカバ−34a、及び該脱穀機4の伝動構成をカバ−するベルトカバ−34bより、この露払機9の平面視左端部が突出しない構成である。
【0026】前記脱穀機4内の上部には、図6で示す如く扱歯35aを植設した扱胴35と、排塵螺旋36aを装着した排塵処理胴36と、この排塵処理胴36と同軸で前側には、二番処理歯37aを装着した二番処理胴37とを設けると共に、下部には、穀粒と藁屑とに揺動選別する揺動選別装置38aと、風選別する送風フアン38bと、一番穀粒を移送する一番揚穀装置39aと、二番処理物を二番処理胴室37b内へ還元する二番揚穀装置39bと、該揺動選別装置38aと該送風機38bとによって選別された塵埃を機外へ排出する排塵フアン39cとを設けた構成である。
【0027】前記操作装置19には、エンジン21の回転を制御するアクセルレバ−40を設けると共に、このアクセルレバ−40を自動制御するアクセルモ−タ(図示せず)を設けた構成である。前記露払機9が始動すると同時に、図7で示す如くエンジン21の回転数を所定回転低回転数に制御すべく、アクセルモ−タ(図示せず)が始動され、アクセルレバ−40が低回転側へ変更制御されて、扱胴35と、排塵処理胴36と、二番処理胴37と、フィ−ドチエン10との回転が所定回転数低回転数(M)に制御される。揺動選別装置38aと、送風フアン38bと、排塵フアン39cとは、所定回転数低回転数には、制御されずに元の回転数に維持される構成である。
【0028】又、前記の所定回転数低回転数に制御に伴い、走行装置2の走行速度も所定速度低速度に変更制御されるが、該走行装置2は露払機9が始動すると同時に、この走行装置2の走行速度を一定速度以下(L)に制御すべく、走行速度を変更する主変速レバ−40aの位置を自動で変更制御する構成である。所定回転数低回転数(M)〈一定速度(L)の関係に制御する。
【0029】前記露払機9の作用時は、走行装置2の走行速度が一定速度以下でないと露の除去に効果が少なく、又、脱穀作業で露の付着が多いときは、露を除去しても濡れ扱ぎ状態が多く、このために、扱胴35、排塵処理胴36、二番処理胴37、及びフィ−ドチエン10等の回転数は低下させて、脱ぷ粒の防止を図るが、揺動選別装置38a、送風フアン38b、及び排塵フアン39c等の回転数は元の回転数を維持させて、選別性能、及び塵埃排出性能の低下を防止させる構成である。
【0030】前記脱穀機4の一方側、例えば、左側の左側機壁4cの外側には、図8〜図11で示す如く露払機41を、該脱穀機4の外側方向へ回動自在に設けた構成である。該露払機41は、支持装置41aと、露払装置5と、露払モ−タ8等よりなる構成である。
【0031】前記露払機41は、図10で示す如く支持装置41aの支持主柱42の上端部側には、平面視L字形状の支持板42aを固着して設け、この支持板42aの上下端部には、中心部に各挿入孔43aを設けた各支持ボス43を固着した構成である。この支持主柱42の下端部に固着した取付板42bは走行車台3の外側面へボルト、及びナット等で装着すると共に、該支持板42aの一方側を脱穀機4の左側機壁4cの外側面へボルト、及びナット等によって装着した構成である。
【0032】前記露払機41は、図10で示す如く平面視L字形状の取付板44の一方側の端部には、取付軸44aを固着して設け、この取付軸44aの上下方向略中央部、及び下端部には、各回動ボス45を固着して設け、この各回動ボス45の中心部には、各回動ピン45aの下端部を突出させて設けた構成である。この取付板44の後側の下端部には、所定長さの支持杆27を固着して設け、該支持杆27の基部と該取付軸44aの下端部との間には、補強板44bを設け、この支持杆27の基部を補強した構成である。
【0033】前記各回動ボス45の各回動ピン45aは、各支持ボス43の各挿入孔43aへ挿入した構成であり、露払機41を回動自在にする構成である。前記取付板44の前側面には、露払モ−タ8をボルト、及びナット等で装着した構成である。
【0034】前記露払モ−タ8の軸端部には、クランク板29を設け、このクランク板29には、クランク軸29aを固着して設け、このクランク軸29aの軸端部には、ロ−ラ29bを回転自在に軸支した構成である。前記露払機9の露払装置5と露払機41の露払装置5は同じ構成である。この露払機41の露払装置5は、図8、及び図10で示す如く支持杆27には、所定間隔に複数個の側面視クランク形状の各移動受板30の上端部を回動自在に吊り下げ状態に各上支持ピン30aで装着した構成である。該各移動受板30の下端部には、所定長さの移動支持杆31を各下支持ピン31aで回動自在に装着した構成である。
【0035】前記支持杆27の一方側の端部(基部側)には、断面形状がコ字形状の回動板32の上下方向略中央部を回動支持ピン32aで回動自在で、開口部を前方へ向けて装着した構成である。該回動板32の下端部は移動支持杆31の一方側の端部(基部側)に、支持ピン32bで回動自在に装着した構成である。
【0036】前記回動板32の上端部の左右両側壁内には、露払モ−タ8のロ−ラ29bを挿入し、この露払モ−タ8の回転により、露払機41の露払装置5を作用状態に脱穀機4の左側の外側に、左右方向に位置すべく回動操作を行って、作用状態に操作したときは、露払装置5の該回動板32の下部が回動支持ピン32aを回動中心として、左右に回動移動し、この回動移動に連動して移動支持杆31は左右に同時に回動移動する構成である。
【0037】前記移動支持杆31の下端部には、図10で示す如く立毛穀稈に付着する露を除去する露払装置5の除去具33を設け、この除去具33は露払線33aと、露払板33bとよりなり、これら露払線33aと露払板33bとを装着した受板33cは複数個のボルト、及びナット等により、該移動支持杆31の下端部へ装着した構成である。
【0038】前記受板33cには、弾性材の樹脂材等よりなる超細丸形状の線材よりなる変形が容易な軟質材の露払線33aは、前後に複数列で左右方向に多数本を植設すると共に、この露払線33aの前側には、弾性材の樹脂材等よりなる板形状で変形させることが比較的困難な硬質の露払板33bを所定間隔に複数個設けた構成である。この露払板33bは下部へ向けて両側より、逆山形状に傾斜させると共に、下部を順次後方へ向けて湾曲させて、下端部は該露払線33aへ喰い込ませた構成である。
【0039】前記移動支持杆31へ除去具33の受板33cを介して装着した露払線33aと露払板33bとが、この移動支持杆31の左右方向への往復移動制御に伴い、同時に左右方向へ往復移動制御されることにより、未刈立毛穀稈に付着する露を除去する構成であり、露の除去により、脱穀機4で脱穀した穀粒の選別性能の向上を図る構成である。
【0040】前記露払機41を作動状態位置へ回動操作したときには、図8で示す如くこの露払機41の自然回動を防止する回動防止杆46は、脱穀機4の左側機壁4cに設けた保持板47aと支持杆27の前外側面の略中央部に設けた中保持板47bとの間に設けて、自然回動を防止する構成である。
【0041】又、前記露払機41を脱穀機4の左側機壁4cの外側へ収納状態に回動操作したときには、支持杆27の前外側面の先端部に設けた外保持板47cと中保持板47bとに、回動防止杆46を差し換えする構成である。前記露払機41を作動状態位置へ回動操作したときは、図12で示す如く支持杆27の前後外側面には、所定間隔で複数個の移動受板30の上端部を回動自在に吊り下げ状態に各上支持ピン30aで装着した構成である。前後両側の該各移動受板30の下端部には、所定長さの移動支持杆31、31を各下支持ピン31aで回動自在に装着した構成である。
【0042】前記前後両側の移動支持杆31、31には、露払装置5の除去具33、33を装着した構成であり、これら除去具33、33を図12で示す如く前後両側に、並列に2列設けると共に、この前側の除去具33は、後側の除去具33を回動するクランク板29から前方へクランク軸29aを突出状態に設け、このクランク軸29aの前軸端部に設けたロ−ラ29bで回動板32を回動させて、この回動板32を介して回動駆動する構成であり、これら前後両側の除去具33、33は相反回動駆動する構成である。
【0043】これにより、前記露払装置5の除去具33を並列に2列設けたことにより、露払機41の振動を仰制することができると共に、露除去の効果を増大させることができる。前記露払機41の支持杆27の上側面と、脱穀機4の左側機壁4cとの間には、図13、及び図14で示す如くこの露払機41を自動で開閉する油圧用シリンダ48、又はガススプリング48等を設けた構成である。
【0044】前記操作装置19には、図14で示す如く開閉レバ−49を設け、脱穀機4の左側機壁4cには、受板50を固着して設け、この受板50には、支持ピン50aを設け、この支持ピン50aには、ロックレバ−51を回動自在に設け、このロックレバ−51の先端部の爪部51aは、支持杆27の上方へ突出して設けた支持ピン53a部と結合してロック状態になる構成である。このロックレバ−51の基部側と開閉レバ−49とは、ワイヤ52で接続させた構成である。
【0045】前記支持杆27の基部には、ストッパ−部53b部を設けると共に、押入孔53cを設け、脱穀機4の左側機壁4cに設けた受メタル54の先端部には、受孔54aを設け、この受孔54aと支持杆27の挿入孔53cとには、支持ピン54bを挿入して、該支持杆27を回動自在に支持した構成である。54cはトルクスプリングである。
【0046】収納状態に保持した露払機41を作用状態に操作するときには、開閉レバ−49を入側へ操作すると、ワイヤ−52を介してロックレバ−51が支持杆27の支持ピン53aへロック状態が開状態になると共に、油圧シリンダ48が伸張作動して、該露払機41が自動で開状態に操作され、作用状態になる構成である。
【0047】又、前記開閉レバ−49を切側へ操作すると、油圧シリンダ48が収縮作動して、露払機41は収納状態になると共に、該開閉レバ−49の操作により、ロックレバ−51は支持杆27の支持ピン53aへロック状態になる構成である。これにより、前記露払機41は開閉レバ−49の「入」・「切」操作により、自動で開閉することができて便利である。
【0048】前・後スプロケット55a、55bに張設したフィ−ドチエン10の移送始端部側の下側には、図15、及び図16で示す如く脱穀機4の左側機壁4cに突出させて設けた支持軸56には、中スプロケット56aを回転自在に軸支して設けると共に、この支持軸56の前後両側には、前・後チエン摺し56b,56cを設けた構成である。
【0049】前記支持軸56の先端部には、クランク板29を設け、このクランク板29には、クランク軸29aを固着して設け、このクランク軸29aの先端部には、ロ−ラ29bを回転自在に軸支して設けた構成である。前記脱穀機4の左側機壁4cには、受板57を設け、この受板57には、支持軸57aを固着して設け、この支持軸57aの上端部には、略三角形状の回動受板57bを回動自在に設け、この回動受板57bの下側面には、コ字形状の回動板32を設け、この回動板32の前後壁板間には、ロ−ラ29bを挿入した構成である。
【0050】前記回動受板57bの後端部には、除去具33を装着した移動支持杆31を回動自在に設けた構成である。この移動支持杆31は支持杆27へ複数個の移動受板30で回動自在に吊り下げ状態に支持した構成である。前記中スプロケット56aの回転駆動により、露払機41のロ−ラ29bが回転駆動され、このロ−ラ29bの回転駆動により、支持軸57aを回動中心として、回動受板57bを介して移動支持杆31の除去具33が回動されて、立毛穀稈に付着する露を除去する構成である。
【0051】これにより、前記露払機41専用のモ−タが必要なくなり、このために大幅なコスト低減ができた。又、収穫作業中の旋回時等は、フィ−ドチエン10が停止状態になると、該露払機41も自動停止することにより、無用な騒音、及び振動を防止することができる。
【0052】前記露払機41は、図17で示す如くこの露払機41を非作用状態である収納状態に操作したときは、チエンカバ−34aから突出しない構成である。このために、図10で示す支持装置41aの支持主柱42、及び支持板42aの外側へ突出する突出量を最小の突出量とした構成である。
【0053】これにより、前記露払機41がコンバイン1の機体1aより、外側へ突出していないことにより、路上走行時等において、この露払機41が路上走行時に、障害物等へ当接することがなくなり、このために、この露払機41が破損することがなくなった。
【0054】前記左右両側の引起装置13の外側面の上部には、図18で示す如く前方へ突出する平行リンク構成の支持装置58の基部を上下回動自在に設けた構成である。この支持装置58の前端部には、露払機41を上下回動自在に装着した構成である。
【0055】前記支持装置58の基部には、ギヤ−58aを設け、このギヤ−58aと回動用モ−タ59に設けたギヤ−59aとは噛合した構成であり、この回動用モ−タ59の回転により、該支持装置58を介して前端部の露払機41が昇降移動する構成である。
【0056】これにより、コンバイン1で圃場内を廻り刈取り収穫作業のときから、露を除去することができる。前記脱穀機4の左側機壁4cの前後方向、及び上下方向の所定位置には、図19、及び図20で示す如く外側へ突出する支持杆60を設け、この支持杆60の所定位置には、複数個の前方へ突出する支持板60aを設け、この支持板60aには、送風機61の外ケ−ス61aに設けた取付板61bをボルト、及びナット等で装着した構成である。該送風機61の外ケ−ス61a内には、モ−タ62を内装して設け、このモ−タ62の軸端部には、送風羽根62aを装着した構成であり、この送風羽根62aには、網状の安全カバ−62bを設け、この送風機61はスイングする構成である。
【0057】前記各送風機61の回転駆動により、この各送風機61からの起風により、立毛穀稈に付着する露を除去する構成である。これにより、簡単な構成で立毛穀稈の露が除去できるし、又、操作が簡単である。
【0058】刈取る穀稈が通過する通過路63を形成する左右両側の各引起装置13には、引起ラグ13aを所定間隔に装着した引起チエン13bを内装した前・後引起ケ−ス13c,13dを設け、該前引起ケ−ス13cの前側面の上下方向には、図21、及び図22で示す如く多数本のブラシ64を装着した左・右ブラシ取付板64a,64bを前後方向に所定の隙間(L)を設けると共に、左右両側の該ブラシ63の先端部は所定寸法重合(M)させた構成である。このブラシ64、64により、該各引起装置13、13間の該通過路63部を上部へ移送される刈取る穀稈に付着する露を除去する構成である。
【0059】これにより、前記引起装置13で引起される立毛穀稈に付着する露を簡単な構成のブラシ64により、簡単に除去することができる。刈取る穀稈が通過する通過路63を形成する左右両側の前記各引起装置13の各前引起ケ−ス13cの外側面には、図23、及び図24で示す如く左右両側に設けた支持メタル65a,65aで回転軸65を回転自在に軸支した構成である。この回転軸65の外周部で、左右両側の該引起装置13、13の該前引起ケ−ス13c,13c間の該通過路63部には、多数本のブラシ65bを引起ラグ13aに対して略直角に、円周3箇所に植設した構成である。このブラシ65bにより、該各引起装置13、13間の該通過路63部を上部へ移送される刈取る穀稈に付着した露を除去する構成である。
【0060】これにより、前記引起装置13で引起される立毛穀稈に付着する露を簡単な構成のブラシ65bにより、簡単に除去することができる。
【出願人】 【識別番号】000000125
【氏名又は名称】井関農機株式会社
【出願日】 平成12年2月4日(2000.2.4)
【代理人】
【公開番号】 特開2001−211722(P2001−211722A)
【公開日】 平成13年8月7日(2001.8.7)
【出願番号】 特願2000−27812(P2000−27812)