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【発明の名称】 回転切断機械用の切断要素
【発明者】 【氏名】オルスト ヌエルブール

【要約】 【課題】作業時に上方を向く軸線を中心に回転する複数の切断部材10を有し、切断部材には切断要素15、16が取り付けられ、切断要素は野菜を切断するための活動領域39と切断要素を切断部材の支持体に連結する連結領域37とを有する、回転式切断機械1の切断要素15、16の曲げ剛性を強くする。

【解決手段】連結領域37が、その断面図において、相対的に平らな中心部43と、この中心部の延長面43aの片側に傾斜する第1エッジ44と、前記延長面の反対側に傾斜した第2エッジ45とを有する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 作業時に上方を向く軸線を中心に回転する複数の切断部材を有し、切断部材には切断要素が取り付けられ、切断要素は野菜を切断するための活動領域と切断要素を切断部材の支持体に連結する連結領域とを有する、回転式切断機械の切断要素において、上記連結領域(37)が、その断面図において、相対的に平らな中心部(43)と、この中心部の延長面(43a)の片側に傾斜する第1エッジ(44)と、前記延長面の反対側に傾斜した第2エッジ(45)とを有することを特徴とする切断要素。
【請求項2】 活動領域が切断部品の長手軸線を中心として連結領域に対して傾斜しており、中間領域が活動領域と連結領域とを結合している請求項1に記載の切断要素。
【請求項3】 連結領域の傾斜エッジが中間領域まで延びている請求項2に記載の切断要素。
【請求項4】 連結領域の傾斜エッジの向きが活動領域の連結領域に対する傾斜方向と同じである請求項2に記載の切断要素。
【請求項5】 活動領域が2つの切断エッジを有し、活動領域の連結領域に対する傾斜が、切断時に切断要素の活動切断エッジが切断要素の非活動切断エッジより切断機械走行する地面の近くに来るような傾斜である請求項2に記載の切断要素。
【請求項6】 連結領域の傾斜エッジが中間領域の反対側にアール(丸みを付けた部分)を有する請求項2に記載の切断部品。
【請求項7】 連結領域の中心部に、連結部品が挿通する切断要素をその支持体に連結させる孔を有する請求項1に記載の切断要素。
【請求項8】 連結部品を用いて各切断要素がその支持体に連結される請求項7に記載の切断要素。
【請求項9】 連結領域の傾斜エッジの高さが傾斜エッジの少なくとも1つが作業中に連結部品を保護するような高さである請求項7に記載の切断要素。
【請求項10】 切断要素が断面が台形な平らな部材から成る請求項1に記載の切断要素。
【請求項11】 複数の切断部品を有し、各切断部品は切断時に上向きの軸線を中心に回転し且つ支持体と少なくとも1つの切断要素とを備えている回転式切断機械において、切断要素が請求項1〜10のいずれか一項に記載の切断要素であることを特徴とする回転式切断機械。
【請求項12】 切断要素の支持体がディスクである、草刈機としての請求項11に記載の回転式切断機械。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、切断時に上方を向いた各回転軸線の周りを回転する互いに隣接して配置された複数の切断部材を有する回転切断機械用の切断要素に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記切断要素は野菜を切断する活動領域と、切断要素をその支持体に連結する連結領域とを有している。このような切断要素は当業者に公知である。国際特許第WO99/18769号には下記の領域1)〜3):1) 草刈機のディスクの周縁部に形成された軸にカッターを枢着自在に連結する孔を有する実質的に平らな第1端部、2) 2つの切断エッジを備えた実質的に平らな第2端部、3) 第1端部と第2端部はを連結する連結領域、を有し、第1端部および第2端部が実質的に平行且つ互いにオフセットした平面内にあるカッターを備えたディスク草刈機が開示されている。
【0003】このカッターの1つの特徴は、カッターの曲げ強度を増加させるために、連結領域を実質的に山形のプロフイルにした点にある。切断作業によって切断要素は磨耗し、切断エッジは切断要素の中心垂直面へ向かって徐々に進むということは当業者は経験から分かっている。上記の公知カッターではこの磨耗の移動は連結領域にある切断エッジが山の傾斜部に沿って上方へ後退するということを意味する。一方、第2の端部にある切断エッジは地面とほぼ平行な平面内にある。その結果、磨耗が始まると一つの同一カッターに沿った切断高さが直ぐに不均一になり、作業の品質が直ぐに低下してしまう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は切断要素の曲げ強度を確保することによって上記欠点を無くすことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は (1)野菜を切断するための、切断要素の一端部に存在する活動領域とよばれる第1領域と、(2)切断要素を切断部材の支持体に連結するための、切断要素の他端部に存在する連結領域とよばれる第2領域とを備えた切断要素において、連結領域が、その横断面において、相対的に平らな中心部と、この中心部の延長面から片側へ向かって傾斜する第1のエッジと、延長面の反対側へ向かって傾斜する第2のエッジとを有することを特徴としている。
【0006】エッジが立ち上がった上記プロフィルは切断要素の曲げ剛性を著しく高くする。相対的に平らな活動領域は複数または単数の切断エッジと一体になっている。磨耗が進行しても、切断高さは切断要素の全長に渡ってほぼ均一に維持される。本発明の上記以外の特徴は特許請求の範囲の従属請求項に記載されている。以下、添付図面を参照して本発明の実施例を説明するが、本発明が下記実施例に限定されるものではない。
【0007】
【実施例】図1はディスク型草刈機1の形をした回転切断機械を示している。この草刈機1は図示していない牽引車に結合されて作業時には前進方向2へ引張られる。このディスク型草刈機1は2本の車輪4を介して地面上を走行する本体3と、この本体3を牽引車に連結する引張り棒5とを備えている。本体3は切断機構6とシャーシ7とを有し、切断機構6が切断した収穫物を処理する機構を備えている場合もある。シャーシ7は公知の方法で引張り棒5と切断機構6とを連結している。切断機構6はそれがシャーシ7とは独立して地面の凹凸に追随することができるように、前後およびシャーシ7に対して回転可能な状態で、懸架装置8によってシャーシ7に連結されている。このディスク型草刈機1はさらに、牽引車の動力取出し装置から公知の方法で切断機構6を駆動する伝達部品9を備えている。このディスク型草刈機1の完全な説明はフランス国特許第2,759,531号に記載されている。
【0008】切断機構6は複数の切断部材10、10'を有し、作業中には少なくともその一部が地面上にくる。図1のディスク型草刈機1の例では切断機構6は作業時の前進移動2の方向に対して垂直な方向11にほぼ一定間隔に配置された8つの切断部材10、10'を備えている。各切断部材10、10'は上向きの軸線14を中心として各回転方向12、13に回転駆動される。この実施例では互いに隣接した2つの切断部材10、10'は互いに反対の回転方向12、13に回転される。すなわち、図1では第1切断部材10は上から見て時計方向12に右回転し、そのすぐ隣の切断部材10'は反時計方向13に回転する。しかし、各切断部材10、10'が互いに異なる回転方向12、13に振り分けられても本発明の範囲内であるということは容易に理解できよう。各切断部材10、10'は主として野菜を切断するための少なくとも1つの切断要素15、16を備えている。図1の実施例で、切断部材10、10'はそれぞれ2つの切断要素15、16を備えている。しかし、この数に限定されるものではなく、2より大きいのが好ましい。
【0009】図2は2つの切断要素15、16を備えた切断部材10、10'の一つの実施例の詳細な斜視図である。図2の切断部材10、10'は公知のものと同様に楕円形の支持体10aを有し、その中心部分18は円錐台形に隆起し、この中心部分18の上側表面には4つの取付け穴19と、1つの心出し用中心穴20とが形成されている。この切断部材10、10'をディスク型草刈機の切断機構6に連結する方法は当業者に周知である。各切断部品15、16は支持体10aの大きい方の直径21の両端部の近くに連結される。そのために支持体10aにはそれぞれ皿形部分23が形成されている。支持体10aはわずかに湾曲していて、大きい方の直径21の両側に傾斜部22を有している。図2の切断部材10、10'は少なくとも実質的に対称軸24に対して対称で、心出し用中心穴20のおかげで作業時に切断部材10、10'の回転軸14と一致するということは理解できよう。この形式の切断機械は切断部材10、10'の回転周期が高いので、切断機構6全体の機械的耐久性に有害な影響を与える過剰な不均衡を避けるために、このような注意が必要である。この切断部材10、10'のさらに詳細な説明はフランス国特許第2,774,853号に記載されている。
【0010】図3は、図2の矢印III方向(大きい方の直径21の方向)から図2の切断部材10、10'を見た時の図で、切断要素15、16は切断面で示されている。この実施例では各皿形部分23が支持体10aに溶接され且つ孔25を有している。この孔25は実質的に円筒形またはわずかに円錐台形をした上側部分26と、長孔の中間部分27と、円筒形の下側部分28とで構成されている。これらの部分26〜28は軸線29に対して同軸で、この軸線29は切断部材10、10'の対称軸24と実質的に平行である。
【0011】この実施例ではネジ50とナット31とから成る連結器具30によって切断要素15、16は各皿形部分23に連結されている。連結器具30は切断要素15、16と支持体10aとの間に作業中に軸線が上方を向く関節軸線29を維持する。この自由度によって切断要素15、16は切断部材10、10'の回転周期に応じた遠心力の作用で大きい方の直径21の方向へ放射状に延び、作業中に障害物に衝突しても避けることができる。ネジ50は下から上へ向かって(図3)ヘッド32、円筒形部分33、長孔部分34およびナット31と螺合するネジ部51を有している。円筒形部分33は切断部品15、16を案内し且つネジ50を孔25の下側部分28に心出しさせる役目をする。各皿形部分23およびネジ50の長孔部分27、34はネジ50が皿形部分23に対して回転しないようにする。従って、ネジ50をナット31に締付けたり、緩めたりする作業は1つの道具でできる。図3の実施例ではナット31は皿形部分23の穴25の上側部分26に完全に固定され、切断した収穫物と繰り返し接触して急激に磨耗することから保護される。切断要素15、16の軸線29方向の下向き並進運動はネジ50のヘッド32によって阻止され、上向き並進運動は皿形部分23の下側部分35によって阻止される。ネジ50および穴25の各部分の寸法は、ナット31をネジ50のネジ部51に締付けた時にネジ50のヘッド32と皿形部分23の下側部分35と間の距離が切断要素15、16の厚さより少なくともわずかに大きくなって、切断要素15、16がネジ50の軸線を中心として回動できるような寸法になっている。
【0012】図4〜7は本発明の切断要素15、16を種々の方向から見た時の図で、図4は平面図、図5は矢印Vに沿った断面図、図6は矢印VIから見た図、図7は矢印VIIから見た図である。本発明のこの実施例では、切断要素15、16は大きい底面47と小さい底面48とを有する台形部分36を有する平らなプロフィルから作られる。成形後の切断要素15、16は3つの個別領域:連結領域37、活動(active)領域39およびこれら2つの領域37、39を連結する中間領域38を有する。
【0013】台形部分36を有することによって、活動領域39には2つの先細エッジ40、40'ができ、追加の成形作業をする必要が無い。連結領域37は穴41とネジ50が通る実質的に平らな中心部43とを有するとともに、本発明では中心部43に対して傾斜して2つのエッジ44、45を有している。すなわち、中心部43は延長面43aを有し、その一方のエッジ44はこの延長面43aの片側に傾斜し、他方のエッジ45は延長面43aに対して反対側に傾斜している。従って、各エッジ44、45は互いに異なる方向に折れ曲り、連結領域37は切断要素15、16の長手軸線46に対して軸対称であることが分かる。このように軸対称であるので、切断要素15、16を各切断部材10、10'に連結した時に台形部分36の大きい方の底面47が下方または上方のいずれかを向くことになる。従って、ユーザは切断要素15、16を最大限使用することができる。連結領域37の傾斜エッジ44、45の高さは、傾斜エッジ44、45の少なくとも1つがネジ50のヘッド32に作業中に衝撃が加わらないように保護するように、決定される。
【0014】図4〜7に示した切断部品15、16の実施例で、活動領域39は、連結領域37の対称軸46を中心としてわずかに回転することによって、連結領域37に対してわずかに傾斜している。この傾斜は作業時に活動中の切断エッジ40が非活動中の切断エッジ40'よりも草刈機1が作業している地面により近く来るような傾斜であり、作業時に切断された収穫物を持ち上げる現象を生じさせて、切断された収穫物を切断部材10、10'によって前進移動方向とは反対方向へ運ばせる役目をする。切断部材10、10'には2つの回転方向12、13が存在するので、連結領域37に対して活動領域39の傾斜方向が異なる切断部品15、16が必然的に存在することになる。このために、時計方向12に回転する切断部材10を備えた切断要素15と反時計方向13に回転する切断部材10'を備える切断要素16とは互いに相違する。これら2つの切断要素15、16の区別を容易にするために、これらの切断要素は所定のマーク49を有している。図4〜7の実施例ではこの区別は成形時に活動領域39の大きい方の底面47および小さい底面48に刻印された矢印49で簡略化されている。この矢印49は切断要素15、16が連結される切断部材10、10'の回転方向12、13を示している。
【0015】中間領域38は連結領域37と活動領域39との間を緩やかに移行させる論役目をする。連結領域37の各傾斜エッジ44、45は中間領域38まで延び、活動領域39の切断エッジ40、40'の所で終わる。傾斜エッジ44、45は連結領域37に対して活動領域39の傾斜方向と同じ方向を向いており、切断要素15、16の成形時に中間領域38の変形を減少させる。中間領域38が過剰に変形すると、切断部品15、16の機械的耐久性に有害な影響が生じかねない。
【0016】折り曲げたエッジ44、45の中間領域38とは反対側にはアール52を付けて、このディスク型草刈機1で収穫した作物が引っ掛って作物の品質が損なわれる危険を減らすのが有利である。上記の切断要素15、16およびディスク型草刈機1は単なる一つの実施例と使用例であって、請求の範囲で規定される保護分野を何ら限定するものではない。
【出願人】 【識別番号】591090851
【氏名又は名称】クーン ソシエテ アノニム
【氏名又は名称原語表記】KUHN SOCIETE ANONYME
【出願日】 平成12年12月25日(2000.12.25)
【代理人】 【識別番号】100092277
【弁理士】
【氏名又は名称】越場 隆
【公開番号】 特開2001−211718(P2001−211718A)
【公開日】 平成13年8月7日(2001.8.7)
【出願番号】 特願2000−392738(P2000−392738)