| 【発明の名称】 |
コンバイン |
| 【発明者】 |
【氏名】西田 和彦
【氏名】平岡 実
【氏名】戸成 厚史
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| 【要約】 |
【課題】刈取り部フレームの走行機体に対する揺動角に基づいて刈取り部の走行機体に対する高さを検出する回転センサーを備えているコンバインにおいて、回転センサーとその操作部材との連動を切る手間を掛けることなく刈取り部を走行機体から分離できるようにする。
【解決手段】刈取り部のメインフレーム6の基端部6aが、走行機体の支持部19によって回動自在に支持される。回転センサー21がセンサーステー23、作動油タンクTを介して走行機体の機体フレーム部分18に支持されている。刈取り部が下降する際、メインフレーム6の基端部6aによって支持されている操作部材22が回転センサー21の操作部21aに押圧作用して、この操作部21aが回動する。刈取り部が上昇する際、回転センサー21の操作部21aが回転センサー21の自己復元力で操作部材22に追随して回動する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 植立穀稈を刈り取り、刈取り穀稈を脱穀装置に供給する刈取り部のフレームを上下揺動自在に支持する支持部を、フレームの分離操作が自在な状態で走行機体に備え、刈取り部の走行機体に対する高さを前記フレームの支持部に対する揺動角に基づいて検出する回転センサーを備えてあるコンバインであって、前記回転センサーを、基準位置に自己復元自在に構成するとともに走行機体と前記フレームとの一方に支持させ、回転センサーの操作部を操作する操作部材を、前記操作部に当接作用する接触式に構成するとともに走行機体と前記フレームとの他方に支持させ、フレームが支持部に対して一方向に揺動する際には、この揺動力のために操作部材が操作部に押圧作用してこの操作部が回動し、かつ、フレームが支持部に対して他方向に揺動する際には、回転センサーの自己復元力によってこれの操作部が回動するように構成してあるコンバイン。 【請求項2】 前記回転センサーを、前記フレームのうちの前記支持部に回動自在に連結している基端部の下方で前記支持部の横側近くに配置して走行機体に支持させてある請求項1 記載のコンバイン。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、植立穀稈を刈り取り、刈取り穀稈を脱穀装置に供給する刈取り部のフレームを上下揺動自在に支持する支持部を、フレームの分離操作が自在な状態で走行機体に備え、刈取り部の走行機体に対する高さを前記フレームの支持部に対する揺動角に基づいて検出する回転センサーを備えてあるコンバインに関する。 【0002】 【従来の技術】上記コンバインにあっては、回転センサーを刈取り部フレームと走行機体との一方に取り付け、回転センサーを操作するための操作部材を刈取り部フレームと走行機体との他方に取付け、刈取り部が昇降すると、これに伴って刈取り部フレームが走行機体に対して上下揺動することによって回転センサーと操作部材が相対回動し、この相対回動によって回転センサーの操作部が回転操作されるように構成するものである。このため、従来、回転センサーの操作部と、操作部材とにわたって連結ピンを取付けて回転センサーと操作部材とを連動させることにより、回転センサーと操作部材の相対回動による回転センサーの操作を可能にされていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】従来、刈取り部を走行機体から取り外す際、回転センサーの操作部と操作部材とを連結している連結ピンを取り外して回転センサーと操作部材の連動を解除する煩わしい手間が掛かっていた。また、その連動解除を忘れて刈取り部フレームを支持部から分離させ、回転センサーが破損する事態を招かれることがあった。本発明の目的は、センサーと操作部材との連動を解除するための特別な手間を不要にするとともにセンサー破損を招かないようにしながら刈取り部を取り外せるようにできるコンバインを提供することにある。 【0004】 【課題を解決するための手段】請求項1による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。 【0005】〔構成〕植立穀稈を刈り取り、刈取り穀稈を脱穀装置に供給する刈取り部のフレームを上下揺動自在に支持する支持部を、フレームの分離操作が自在な状態で走行機体に備え、刈取り部の走行機体に対する高さを前記フレームの支持部に対する揺動角に基づいて検出する回転センサーを備えてあるコンバインであって、前記回転センサーを、基準位置に自己復元自在に構成するとともに走行機体と前記フレームとの一方に支持させ、回転センサーの操作部を操作する操作部材を、前記操作部に当接作用する接触式に構成するとともに走行機体と前記フレームとの他方に支持させ、フレームが支持部に対して一方向に揺動する際には、この揺動力のために操作部材が操作部に押圧作用してこの操作部が回動し、かつ、フレームが支持部に対して他方向に揺動する際には、回転センサーの自己復元力によってこれの操作部が回動するように構成してある。 【0006】〔作用〕刈取り部のフレームが支持部に連結した状態では、回転センサーの操作部と、これに対する操作部材とが回転センサーの自己復元力のために互いに当接し合い、この当接によって回転センサーと操作部材とが連動するものである。これにより、刈取り部を支持部から分離させる際には、この分離に伴って回転センサーの操作部と、操作部材とが自ずと切り離れるようにしながら、刈取り部を走行機体に連結した際には、刈取り部が昇降してそのフレームが上下揺動するに伴って回転センサーが自己復元の方向やこれとは反対の方向に操作されるようにできる。 【0007】〔効果〕刈取り部を走行機体から取り外すに当たり、刈取り部フレームを支持部から分離させるだけで回転センサーと操作部材とが自ずと切り離れ、回転センサーと操作部材の連動を解除するための特別な手間を掛けることなく容易にかつ能率よく取り外し作業でき、かつ、従来において連動解除を忘れた場合に発生することがあったセンサー破損を招くことなく取り外し作業できる。 【0008】請求項2による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。 【0009】〔構成〕請求項1による発明の構成において、前記回転センサーを、前記フレームのうちの前記支持部に回動自在に連結している基端部の下方で前記支持部の横側近くに配置して走行機体に支持させてある。 【0010】〔作用〕回転センサーと支持部との前記位置関係により、刈取り部を取り外したり取り付ける際に支持部が回転センサーをガードしてフレームなどが回転センサーに当たることを回避する状態を得るものである。 【0011】〔効果〕センサーがフレームなどとの接触によって破損することを回避しながら刈取り部を着脱することが可能であり、しかも、支持部をガード手段に利用して構造面などで有利にできる。 【0012】 【発明の実施の形態】図1に示すように、稲、麦などの植立穀稈を機体横方向に並ぶ複数列の引き起こし装置1によって引き起こし処理するとともにバリカン型の刈取り装置2によって刈り取り処理し、刈取り穀稈を株元側に搬送作用する挟持搬送装置と、穂先側に搬送作用する係止搬送装置とから成る搬送装置3によって脱穀装置4の脱穀フィードチェーン4aの始端部に供給する刈取り部5のメインフレーム6の基端部を、クローラ式の走行装置7、運転座席8が設けられている運転部、前記脱穀装置4を備えている走行機体の前部に機体横向きの軸芯Pまわりで回動自在に連結し、前記メインフレーム6と、走行機体の機体フレームとにわたって取り付けてあるリフトシリンダ9によって刈取り部5を走行機体に対して前記軸芯Pのまわりで揺動させて昇降させるように、かつ、走行機体の運転座席8の下方に位置するエンジンの回転出力を伝動ケースに兼用してある前記メインフレーム6を介して刈取り部5の前記各装置1,2,3に伝達するように構成して、コンバインを構成してある。 【0013】図5に示すように、前記メインフレーム6の基端部6aが備える入力プーリ10に対するエンジン出力の伝達をベルトテンションクラッチによって入り切り操作するように構成し、このベルトテンションクラッチにより、刈取り部5の各装置1,2,3の駆動を入り切りする刈取りクラッチ11を構成してある。 【0014】前記ベルトテンションクラッチの伝動ベルトを伝動入りの緊張状態と、伝動切りの緩み状態とに切り換えるテンションアーム11aに操作ケーブルを介して連動しているクラッチ切り換えレバー、このクラッチ切り換えレバーを揺動操作するカム機構12、このカム機構12のカム体を回動操作する電動式のクラッチモータ13のそれぞれにより、刈取りクラッチ11を切り換え操作する駆動機構14を構成し、前記クラッチモータ13の駆動回路部に連係しているクラッチ制御機構15に、刈取り部5の走行機体に対する高さを検出する高さ検出装置20、クラッチセンサー16、高さ設定器17を連係させてある。 【0015】図2、図6などに示すように、前記高さ検出装置20は、走行機体の機体フレームの一部分18に取付けボルトによって固定されている左右一対のブロック体で成り、前記メインフレーム6の基端部6aの左右端部を各別に回動自在に支持する左右一対の支持部19,19どうしの間に位置する作動油タンクTと、この作動油タンクTの上方に機体横向きに位置する前記メインフレーム6の前記基端部6aとの間に位置する回転式ポテンショメータで成る回転センサー21と、この回転センサー21の操作部21aに接触作用する操作部材22とによって構成してある。 【0016】回転センサー21の本体は、前記作動油タンクTの上部に下端側が固定されているセンサーステー23の上端部に取付けネジによって固定してあり、前記作動油タンクTの下端部の両端側が取付けボルトによって前記支持部19との共締めで前記機体フレーム部分18に締め付け固定され、作動油タンクTの上端部の両端側が前記支持部19の上端側部分19aと下端側部分19bとを締め付け連結するボルトによってその上端側部分19aとの共締めによってその下側部分19bに締め付け固定されていることにより、回転センサー21は走行機体に支持されている。回転センサー21の前記操作部21aは、回転センサー21の機体横向きの回転操作軸に基端部が一体回動自在に連結しているリンク部材によって形成するとともに、図6に示す如く機体側面視で操作部21aの先端が前記回転操作軸の下方に位置する回動位置を基準位置とし、この基準位置から機体後方側に回動操作するように、かつ、回転センサー21が有する自己復元力によって前記基準位置に自動的に復元するように構成してある。前記操作部材22は、前記メインフレーム6の基端部6aに一端側が取付けネジによって一体回動自在に連結し、他端側が前記操作部21aに機体前方側から当接するように構成したアーム部材によって構成してある。 【0017】すなわち、図4(イ)、(ロ)に示すように、刈取り部5が下降操作されると、メインフレーム6が下降揺動してその基端部6aが支持部19に対してD方向に回動するために、操作部材22が操作部21aに押圧作用してこの操作部21aがD方向に回動する。刈取り部5が上昇操作されると、メインフレーム6が上昇揺動してその基端部6aが支持部19に対してU方向に回動するために、操作部21aが回転センサー21の自己復元力によって操作部材22に追随してU方向に回動する。これにより、高さ検出装置20は、回転センサー21により、刈取り部5の走行機体に対する高さをメインフレーム6の支持部19に対する揺動角に基づいて検出してこの検出結果を電気信号にしてクラッチ制御機構15に出力する。 【0018】クラッチセンサー16は、前記カム機構12の回転カムに回転操作部が連動しているポテンショメータで成り、その回転カムの回転操作位置に基づいて刈取りクラッチ11が入りと切りのいずれになっているかを検出し、この検出結果を電気信号にしてクラッチ制御機構15に出力する。 【0019】高さ設定器17は、操作具17aを人為的に回転操作することにより、刈取りクラッチ11を入りから切りに切り換えさせるときの刈取り部5の対機体持ち上げ高さを任意の高さに設定し、この設定持ち上げ高さを電気信号にしてクラッチ制御機構15に出力するものである。 【0020】クラッチ制御機構15は、マイクロコンピュータで成り、高さ検出装置20の回転センサー21、クラッチセンサー16、高さ設定器17それぞれからの情報を基に、刈取りクラッチ11を切り換え操作するように駆動機構14を自動的に操作する。すなわち、刈取り部5が上昇操作されるに伴って高さ検出装置20の回転センサー21による検出高さが高さ設定器17による設定高さになると、駆動機構14のクラッチモータ13をクラッチ切り側に操作し、このモータ操作に伴って刈取りクラッチ11が切りに切り換わると、クラッチセンサー16からの情報に基づいてクラッチモータ13の駆動を停止させて刈取りクラッチ11を切りに維持させる。刈取り部5が下降操作されるに伴って高さ検出装置20の回転センサー21による検出高さが設定高さになると、駆動機構14のクラッチモータ13をクラッチ入り側に操作し、このモータ操作に伴って刈取りクラッチ11が入りに切り換わると、クラッチセンサー16からの情報に基づいてクラッチモータ13の駆動を停止させて刈取りクラッチ11を入りに維持させる。 【0021】これにより、枕地で機体を旋回させるなどの場合、刈取り部5を上昇操作してその走行機体に対する高さが高さ設定器17によって予め設定してある設定高さになると、クラッチ制御機構15が刈取りクラッチ11を自動的に切り側に切り換え操作し、刈取り部5を停止側に切り換える特別な手間を掛けることなく引き起こし装置1、刈取り装置2および搬送装置3が停止する状態にして走行できる。この後、刈取り部5を下降操作してその走行機体に対する高さが設定高さになると、クラッチ制御機構15が刈取りクラッチ11を自動的に入り側に切り換え操作し、刈取り部5を駆動側に切り換える特別な手間を掛けることなく引き起こし装置1、刈取り装置2および搬送装置3を駆動できる。 【0022】図6などに示すように、前記左右一対の支持部19,19それぞれの前記メインフレーム6の基端部6aを回動自在に支持する軸受け部を、支持部19の上端側部分19aとの一体成型によってこの上端側部分19aに固定されている半割部分と、この固定側の半割部分の端部に一端側が連結ピン19cによって回動自在に連結している半割部分19dとで成る開閉式に構成してある。すなわち、左右一対の支持部19,19それぞれの可動側の半割部分19dを連結ピン19cの機体横向きの軸芯まわりで揺動操作することにより、左右の支持部19,19それぞれがメインフレーム6の基端部6aを両半割部分の間を通して機体前方側に取り外したり、機体前方側から両半割部分の間を通して取り付けたりできる開き状態と、メインフレーム6の基端部6aを回動自在に支持する閉じ状態とに切り換わるように構成してある。 【0023】つまり、刈取り部5や走行機体を点検するとか修理するなどの作業を行うに当たり、図7に示す如く刈取り部5と走行機体との間に作業用間隙を設けられるようにしてある。 【0024】すなわち、刈取り部5を地面上に下降させて接地支持される状態になると、メインフレーム6が備える前記入力プーリ10から伝動ベルトを取り外し、かつ、リフトシリンダ9のシリンダロッドをメインフレーム6に連結しているリンク30とメインフレーム6が備えるリンク固定ブラケット31とにわたって取り付けてリンク30のメインフレーム6に対する揺動をロックするように構成してあるロックピン32を取り外してリンク30の揺動ロックを解除する。そして、左右の支持部19,19それぞれの軸受け部を前記開き状態に切り換え、走行機体を後進移動させてメインフレーム6を左右の支持部19,19から分離させることにより、刈取り部5を走行機体に対してその前方側に切り離して刈取り部5と走行機体との間に作業用間隙を形成する。このとき、メインフレーム6と左右の支持部19とが分離するに伴って高さ検出装置20の操作部材22と回転センサー21の操作部21aとが自ずと離れ、回転センサー21と操作部材22の連動を切る手間を掛けることなく刈取り部5と走行機体とを分離させられる。 【0025】点検などの作業を終えると、走行機体を前進移動させてメインフレーム6を左右の支持部19,19に連結する。このとき、回転センサー21の操作部21aは回転センサー21の自己復元力によって前記基準位置になっており、操作部21aを支持する手間を掛けることなく、操作部材22が操作部21aに対してこれの前方側に位置するようにしてメインフレーム6を左右の支持部19,19に連結できる。 【0026】〔別実施形態〕図8は、別の実施形態を備える高さ検出装置20を示し、この高さ検出装置20にあっては、回転センサー21を、左右の支持部19,19に連結しているメインフレーム6の基端部6aの直下で一方の支持部19の内側近くに配置し、この支持部19から延出するセンサーステー23に固定することによって走行機体に支持させてある。操作部材22をメインフレーム6の基端部6aに支持させてある。これにより、図9(イ)、(ロ)に示すように、刈取り部5が下降操作されると、メインフレーム6が下降揺動してその基端部6aが支持部19に対してD方向に回動するために、操作部材22が操作部21aに押圧作用してこの操作部21aがD方向に回動する。刈取り部5が上昇操作されると、メインフレーム6が上昇揺動してその基端部6aが支持部19に対してU方向に回動するために、操作部21aが回転センサー21の自己復元力によって操作部材22に追随してU方向に回動する。 【0027】図10は、さらに別の実施形態を備える高さ検出装置20を示し、この高さ検出装置20にあっては、回転センサー21を、メインフレーム6の基端部6aに一端側が取付けネジによって固定しているセンサーステー23の他端側に固定することによってメインフレーム6に支持させ、操作部材22を支持部19に支持させることによって走行機体に支持させてある。これにより、図11(イ)、(ロ)に示すように、刈取り部5が下降操作されると、メインフレーム6が下降揺動してその基端部6aが支持部19に対してD方向に回動するために、操作部材22が操作部21aに押圧作用し、この操作部21aが回転センサー21の本体に対してD方向と反対方向に回動する。刈取り部5が上昇操作されると、メインフレーム6が上昇揺動してその基端部6aが支持部19に対してU方向に回動するために、操作部21aが回転センサー21の自己復元力によって回転センサー21の本体に対してU方向と反対方向に回動する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ
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| 【出願日】 |
平成12年2月3日(2000.2.3) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100107308 【弁理士】 【氏名又は名称】北村 修一郎
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| 【公開番号】 |
特開2001−211716(P2001−211716A) |
| 【公開日】 |
平成13年8月7日(2001.8.7) |
| 【出願番号】 |
特願2000−26202(P2000−26202) |
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