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【発明の名称】 コンバイン
【発明者】 【氏名】藤田 靖

【氏名】竹内 賢一朗

【氏名】平山 秀孝

【氏名】松澤 宏樹

【要約】 【課題】穀粒の水分含有量の大小にかかわらず、適切に脱穀処理できて、穀粒の水分含有量に応じて、エンジンに過負荷を課すことがなく、また藁屑発生率を上昇させないで、脱穀制御を行うコンバインを提供すること。

【解決手段】刈り取った穀稈から得られる穀粒の水分センサS10の検出結果から、穀粒の含有水分量が大と検出された場合に、穂先センサS4および株元センサS5の検出感度を敏感側に変更し、穀稈の扱深さ調節手段(供給調節装置)を浅扱ぎ側に調節する。これにより穀粒の水分含有量が正常である場合は勿論、水分含有量が大の場合でも、扱胴の回転動力が増大せず、エンジンに過負荷を課すことがなく、また藁屑発生率を上昇させることがなく、選別不良を惹起させることがなく、三番ロスが増大しない脱穀制御を行うコンバインを提供することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 穀稈の刈取装置と、刈り取った穀稈の穂先検出手段と、穀稈の扱深さ調節手段と、脱穀手段とを具備するコンバインにおいて、刈り取った穀稈から得られる穀粒の水分含有量検出手段を設け、穀粒の水分含有量が高く検出された場合には、穀稈の穂先検出手段の感度を敏感側に変更し、穀稈の扱深さ調節手段を浅扱ぎ側に調節して脱穀する制御装置を備えたことを特徴とするコンバイン。
【請求項2】 穀稈の穂先検出手段の穂先検出値のディレーを減少させることにより穀稈の穂先検出手段の感度を敏感側に変更することを特徴とする請求項1記載のコンバイン。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、穀類の収穫作業などを行う農業用のコンバインに関する。
【0002】
【従来の技術】コンバインは刈取脱穀作業を開始すると、圃場の穀稈は刈取装置の前端下部にある分草具によって分草作用を受け、次いで穀稈引起し装置の引起し作用によって倒伏状態から直立状態に引起こされ、穀稈の株元が刈刃に達して刈取られ、穀稈の供給搬送装置に受け継がれて順次連続状態で後部上方に搬送される。
【0003】穀稈の供給搬送装置の後部では扱深さを調節して、フィードチェンから脱穀装置に供給され、脱穀装置において回転する扱胴の扱歯によって脱穀される。そして、脱穀処理物は選別室で選別処理され、脱穀選別した穀粒はグレンタンクに一時貯留し、貯留量が多くなるとオーガによりコンバインの外部に搬出する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】コンバインを用いることにより圃場の穀物の収穫作業、すなわち刈取り、脱穀作業は省力化され、かつ能率化されてきた。コンバインによる収穫作業は、コンバインに搭乗するオペレータの運転操作により行われる。圃場に植立する穀稈を刈取りするためには、オペレータは、穀物の条列に合わせてコンバインの走行方向を操舵し、刈取り高さを適正にするために圃場地面からの刈取装置の高さを昇降操作調節する。
【0005】刈取り作業と平行して行われる脱穀作業は、脱穀装置をオペレータが手動操作でも調節できる構造としているが、実際には、脱穀装置の調節操作結果は直接には目視することができず、例えばグレンタンクに貯留した穀粒の状況から判断するなど、調節操作結果が判明するまでに相当の時間遅れが発生することは避けられない。
【0006】このため、刈取装置から脱穀装置に刈取り穀稈を搬送する経路に各種複数の穀稈センサ類を設置し、また脱穀装置内にも穀粒流量などのセンサ類を設置して、センサ出力を制御装置で演算処理して、穀稈の扱深さの調節など脱穀装置の運転制御を自動化することが行われている。
【0007】これらの自動化では、穀稈の長さ、穂先位置などの外形寸法、穀稈搬送量、穀粒および二番穀粒の流量など、主として外観的に検出できる物理量を検出して制御を行っているので、圃場における穀稈の植生、生育状況による穀稈分別、穀粒着実の変化に関しては比較的良好に検出が行われ、脱穀装置を調節制御できるという効果が得られている。
【0008】しかしながら、穀物種類、刈取り時期、刈取り前の天候などにより変化する穀粒含有水分量については、適切な検出手段がなく、含有水分量の大小の影響による脱穀動作不良発生、選別不良発生の問題を解決できていない。
【0009】すなわち、水分含有量が多い穀粒の脱穀処理においては、扱胴回転動力が増大して、エンジンに対する負荷の増大による能率低下、藁屑発生率の上昇による選別不良、三番ロスの増大による穀粒回収効率の低下などの問題が発生する。
【0010】そこで、本発明の課題は、穀粒の水分含有量の大小にかかわらず、適切に脱穀処理できて、穀粒の水分含有量が正常である場合はもちろん、水分含有量が多い場合でも、扱胴の回転動力が増大せず、エンジンに過負荷を課すことがなく、また、藁屑発生率を上昇させないで、選別不良を惹起させることがなく、三番ロスが増大しない脱穀制御を行うことができるコンバインを提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は次の構成により解決される。すなわち、穀稈の刈取装置と、刈り取った穀稈の穂先検出手段と、穀稈の扱深さ調節手段と、脱穀手段とを具備するコンバインにおいて、刈り取った穀稈から得られる穀粒の水分含有量検出手段を設け、穀粒の水分含有量が高く検出された場合には、穀稈の穂先検出手段の感度を敏感側に変更し、穀稈の扱深さ調節手段を浅扱ぎ側に調節して脱穀する制御装置を備えたコンバインである。
【0012】ここで、穀稈の穂先検出手段の感度を敏感側に変更することは、穀稈の穂先検出手段の検出値のディレーを減少させることより簡単にでき、穀稈の穂先検出手段の設置位置を変えるなどの手間をかけないで行うことができる。
【0013】
【発明の効果】本発明では、穀物種類、刈取り時期、刈取り前の天候などにより穀粒含有水分量が変化し、水分含有量が大で脱穀動作不良、および選別不良が発生するような場合に、穀粒の水分含有量検出手段を設け、穀粒の水分含有量が高く検出されると、穀稈の穂先検出手段の感度を敏感側に変更し、穀稈の扱深さ調節手段を浅扱ぎ側に調節して脱穀する制御装置を備え、穀稈の扱深さ位置を適切に調節制御する構成としたことを特徴とし、これにより穀粒の水分含有量が正常である場合は勿論、水分含有量が大の場合でも、扱胴の回転動力が増大せず、エンジンに過負荷を課すことがなく、また、藁屑発生率を上昇させないで、選別不良を惹起させることがなく、三番ロスが増大しない脱穀制御を行うコンバインを提供することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面により説明する。図1に本発明の実施の形態の穀類の収穫作業を行うコンバイン1の側面図を示し、図2はその内部の刈取装置、脱穀装置の一部を示す側面略図であり、図3は図1の内部の刈取装置、脱穀装置の一部を示す平面略図であり、図4はコンバイン1の側面図においてセンサおよびアクチュエータの配置を示す概略図であり、図5はコンバインの脱穀装置の一部切り欠き側面断面図であり、図6は図5のB−B線矢視の脱穀装置の平面断面図であり、図7は図5のC−C線矢視の脱穀装置立面断面図であり、図8は図6のD−D線矢視の脱穀装置の後部の立面断面図であり、図9は図8のE−E線矢視の排藁処理室下部の立面図であり、図10は本発明の実施の形態の制御回路のブロック図である。
【0015】図1に示すコンバイン1の車体フレーム2の下部には、ゴムなどの可撓性材料材を素材として無端帯状に成型したクローラ4を駆動スプロケット4aと複数の遊動転輪4bとに巻回し、乾田はもちろんのこと、湿田においても沈下しないで走行できる構成の走行装置3を備え、車体フレーム2の前部には刈取装置6を搭載し、車体フレーム2の上部には脱穀装置15を搭載する。脱穀装置15は、側方にフィードチェン14を有し(図7)、上側に扱胴69を軸架した扱室66を配置し、下側に選別室50を設け、供給された刈取穀稈を脱穀選別する(図5)。
【0016】図3に示すように、脱穀装置15にはフィードチェン14の内側に沿わせて補助フィードチェン17を設け、始端部をフィードチェン14から伝動される伝動スプロケット17aに巻回し,終端部を脱穀装置15内の扱室への供給口の近くまで延長して設け、後述する供給調節装置30から受け継いだ穀稈をフィードチェン14と共同して、又は、単独で扱室66へ供給する。
【0017】また、車体フレーム2の上部側部で刈取装置6と脱穀装置15との間に操縦台20を設け、操縦台20は図示しないキャビンで覆うこともあり、オペレータの作業環境を良好に維持する構成としている。
【0018】刈取装置6は、図2に示すように車体フレーム2の前部に設けた刈取支持台7に刈取支持フレーム13の後部を上下に回動自由に枢着して、この刈取支持フレーム13に刈刃11や後述の各穀稈搬送、調節装置を装着している。
【0019】刈取装置6は、前端下部に分草具8を、その背後に傾斜状にした穀稈引起し装置9を、その後方底部には刈刃11を設け、さらに図2、図3に示すように刈刃11と前述のフィードチェン14及び補助フィードチェン17の始端部との間に、掻込搬送装置21と、前部搬送装置22と、扱深さ調節装置26と、供給調節装置30とを順次穀稈の受継搬送と扱深さ調節とができるように配置して、かつ前述の刈取支持フレーム13に取り付けて伝動可能に構成している。
【0020】掻込搬送装置21は、図2と図3に示すように、下部の掻込輪体21aと上部の掻込無端帯21bとからなり、各刈取穀稈条列ごとに前記刈刃11の上方に設け、穀稈を後方へ掻込搬送する構成としている。
【0021】前部搬送装置22は、株元搬送チェン22aと穂先搬送ラグ22bとからなり、その始端部を前記掻込搬送装置21の終端部に受継可能に臨ませ、多条の刈取穀稈を後方上方へ搬送して終端部分において左右の搬送穀稈を合流する構成としている。前記穂先搬送ラグ22bは平面視において、進行方向に向かって前部の右側からフィードチェン14の始端部側に傾斜して設けた一方側を刈取装置6の後部まで延長して設け、連続状態で穀稈穂部を搬送する構成としている。
【0022】扱深さ調節装置26は、始端部を前記前部搬送装置22の株元搬送チェン22aの終端部に搬送穀稈の株元を受継可能に臨ませて設け、後方上方に延長して終端部を後述する供給調節装置30の始端部に臨ませて設けている。該扱深さ調節装置26は始端部を刈取支持フレーム13に枢着して終端側が搬送穀稈の稈身方向に沿って上下に揺動する構成としている(図2参照)。扱深さ調節制御アクチュエータM1は、図3に示すように前記扱深さ調節装置26の近傍で上側に装備しており、連杆27を介してその扱深さ調節装置26に連動可能に連結して設け、図10に示すような制御装置100のCPU101から出力される操作信号に基づいて駆動され、扱深さ調節を行う構成としている。
【0023】供給調節装置30は図2、図3に示すように、根元チェン31と挟持杆32とによって穀稈を挟持して搬送するように設け、扱深さ調節装置26の終端部から受け継いだ穀稈をフィードチェン14および補助フィードチェン17の始端部に受け渡して供給調節を行う構成としている。そして、供給調節装置制御アクチュエータM2は、図示しない伝動部材を介して制御装置100のCPU101から出力される操作信号に基づいて駆動され、扱深さ調節装置26と共同して、あるいは供給調節装置30単独で扱深さ調節を行う。
【0024】供給調節装置30をより具体的に説明すると、図3に示すように、供給調節装置30は前述の刈取支持フレーム13の基部からフィードチェン14および補助フィードチェン17側へ位置している一体の伝動ボックス36の上面に軸架した駆動スプロケット37と、根元チェン31の搬送側を内面から案内する可動チェンレール38に軸架した転輪39と、それらより前側に位置してテンション機能を持つテンションローラ40とに根元チェン31を巻回して構成している。
【0025】そして、可動チェンレール38は、上述の通り、根元チェン31の搬送側を内面から案内するもので、前記伝動ボックス36から斜め前方側に突出して延長した固定の支持アーム41の前部に回動自由に支持して設け、先端部の前記転輪39側が、補助フィードチェン17の始端部に対して遠近移動できる構成としている。さらに、テンションローラ40は、前記支持アーム41の中間部に固着した固定機枠42に一端を回動自由に枢着したテンションアーム43の他端に回転自由に取り付け、テンションアーム43をテンションスプリング44によって外側(根元チェン31を張る方向)に張圧して構成している。
【0026】供給調節装置制御アクチュエータM2は、根元チェン31の下方において、一方側を刈取支持フレーム13側に固着し、他方側を前記した固定機枠42に取り付けて装備し、ロッド45を介して前記可動チェンレール38に連結して設け、制御装置100のCPU101から出力される操作信号に基づいて駆動され、供給調節制御を行う構成としている。
【0027】以上のように、供給調節装置制御アクチュエータM2は、図3に示すように、前述の扱深さ調節制御アクチュエータM1と接近した位置に配置され、その上方には後方まで延長されている穂先搬送ラグ22bのケースが位置した関係になっている。
【0028】そして、挟持杆32は、図3に示すように、供給調節が行われる根元チェン31の穀稈搬送面に常時沿って張圧状態で搬送穀稈を挟持できるように、前後2つの張圧ばね46a、張圧ばね46bとによって張圧させて構成している。後側の張圧ばね46bは、前側の張圧ばね46aより張圧ストロークを長くして挟持杆32の調節距離が長く取れるようにして、根元チェン31後部の移動に充分追従できる構成としている。
【0029】供給搬送装置30において扱深さを調節された穀稈は、主脱穀部である扱室66の入口66aから扱室66に挿入される(図7参照)。扱室66に軸架された扱胴69は、その表面に多数の扱歯69aが設けられており、図示しない駆動機構により、エンジンからの動力を刈取脱穀クラッチを経て伝動され、図5ないし図7の矢印B方向に回転する。扱室66に挿入された穀粒のついた穀稈は、レールガイド14cに沿って移動するフィードチェーン14と、スプリング14bで付勢されたフィードチェン挟扼杆14aとの間に挟扼され、図5、図6の矢印A方向に移送されながら、矢印B方向に回転する扱胴69の扱歯69aと扱網74との相互作用により脱穀される。穀稈から分離された被処理物(穀粒や藁くず)は扱網74を矢印C1方向(図7)に通過して、揺動棚51で受け止められる。揺動棚51は図示しない揺動棚駆動機構の作動により上下前後方向に揺動するので、被処理物は矢印D方向(図5)に移動しながら、唐箕79からの送風を受けて風力選別され、比重の重い穀粒はシーブ53および選別網63を矢印E方向に通過し、一番棚板64で集積され、一番ラセン65から一番揚穀筒(図示せず)を経てグレンタンク8へ搬送される。グレンタンク18に貯留された穀粒は、オーガ19を経由してコンバイン1の外部へ搬送される。
【0030】揺動棚41の上の被処理物のうち軽量のものは、揺動棚51の揺動作用と唐箕79の送風に吹き飛ばされてシーブ53の上を矢印D方向に移動し、ストローラック62の上で大きさの小さい二番穀粒は矢印G方向に落下して二番棚板85に集められ、二番ラセン86で二番揚穀筒87へ搬送される(図5)。
【0031】二番穀粒は、正常な穀粒、枝梗粒、藁くずおよび藁くずの中に正常な穀粒が刺さっているササリ粒などの混合物であり、二番揚穀筒87の中を二番揚穀筒ラセンにより矢印H方向(図5、図7参照)に揚送されて、二番処理室入口から二番処理室67の上方へ放出される。二番処理室67の下部に軸架する二番処理胴70は図示しない駆動装置により図6および図7の矢印J方向に回転する。二番穀粒は二番処理胴70に植設してある多数の処理歯70aに衝突しながら矢印I方向(図5および図6)に進行する間に二番穀粒の分離と枝梗粒の枝梗の除去を行い、一部の被処理物は二番処理胴受網75から矢印C2方向(図5)に通過して揺動棚51に落下し、大部分の被処理物は二番処理室67の終端から二番処理胴送風羽根70bの送風に送られて矢印C3方向(図5)に揺動棚51に落下して扱室66からの被処理物と合流する。
【0032】扱室66の終端に到達した被処理物で、藁くずなど短尺のものは、排塵処理室入口68aから矢印A2(図6)方向に投入されて排塵処理室68に入り、排塵処理室68を矢印K方向に進行して、二番処理胴70と一体に回転する排塵処理胴71に周設された螺旋71aによって搬送とともに処理が行われ、残留していた穀粒や藁くずは解砕されて、排塵処理胴受網76を矢印C4方向(図5)に通過して揺動棚51の上に落下する。
【0033】図5および図6に示すように、脱穀装置15の後部に横断流ファン91を設け、排塵処理室68を含む脱穀装置15内で発生する排塵のうち、比重の軽い藁くず、枝梗および塵埃を含む空気を横断流ファン羽根車91aの回転による送風で吸引し、横断流ファン出口91bから矢印L方向へ吹き出して、コンバイン1の外部へ放出する。
【0034】排塵処理室68から揺動棚51の終端部に矢印M(図5)のように落ちた排塵のうち二番穀粒、三番穀粒など小径で比重の重いものは、揺動棚51の終端部のストローラック62あるいはシーブ53を矢印G方向へ通過して二番棚板85に落下し、再び二番処理室67において処理される。排塵処理室68から揺動棚51の終端部に矢印Mのように落ちた排塵のうち、やや長めの藁くずはストローラック62で受けとめられ、揺動棚51の揺動運動と、唐箕79の送風力により矢印Fのように揺動棚51の終端部から排出され圃場に放出される。
【0035】扱室66を図6の矢印A方向に進行し、扱室66の終端に到達した被処理物の中の脱穀された穀稈で長尺のままのものは、図6に示す矢印A1方向に搬送され、排藁処理室95に投入される(図6、図8)。排藁処理室95の入口部には水平方向に出入りして入口部を開放、または閉鎖する入口ダンパー95aを備え、入口ダンパー95aを開放した場合には、排藁は矢印P方向(図8)に落下して、藁用カッター92、93により切断される。藁用カッター92および93はそれぞれ駆動アクチュエータM3およびM4により制御された回転速度で回転駆動される。藁用カッター92および93で細かく切断された切藁は、駆動アクチュエータM5で回転駆動される螺旋状の拡散手段94で軸方向(コンバイン1の幅方向)に拡散されて圃場に落下放出される。
【0036】また、カッター92で切断しないで藁を自然落下させるドロッパ作業のため排藁処理室95の入口ダンパー95aを図8の参考線で示す位置に閉鎖した場合には、排藁は藁用カッター92で切断されることなく矢印Q方向(図8)に落下して圃場に放出される構成である。排藁処理室95の後部には寄せ板96を備え(図9)、該寄せ板96は制御アクチュエータM6で左右方向に移動制御できるので、寄せ板96の位置移動により矢印Q方向に落下する排藁の圃場への放出姿勢を変更調節できる構成としている。
【0037】つぎに各検出手段と、マイクロコンピューターCPU101を利用した制御装置100について、主として図2ないし図4および図10を用いて説明する。
【0038】まず、前部穀稈センサS1と後部穀稈センサS2(穀稈の有無検出手段)は、穀稈引起し装置9の裏側の低位置と、後方まで延長させた穂先搬送ラグ22bのカバー下側位置とにそれぞれ設け、前部搬送装置22の搬送経路の始端部分と終端部分とにおいて、搬送穀稈の有無を検出する構成としている。前部穀稈センサS1は図3に示すように、左右一対のセンサS1a、S1bからなる。
【0039】短稈センサS3(稈長検出手段)は、前記穀稈引起し装置9の裏側に設け、刈取直後の穀稈の稈長を検出できる構成とし、穂先センサS4と株元センサS5(稈長検出手段)は、前述した後方まで延長させた穂先搬送ラグ22bのカバー上方に位置する連結機枠47から穀稈の搬送通路に垂下して設け、搬送中の穀稈丈を検出する構成としている。
【0040】また、扱深さ調節装置26のポジションを検出する扱深さ調節ポジションセンサS6、供給調節装置30の根元チェン31のポジションを検出する供給調節装置チェンポジションセンサS7、脱穀レバースイッチS8、手動調節スイッチS9を備える構成としている。
【0041】さらに本発明の実施の形態の特徴である穀粒水分センサS10を備える構成である。穀粒水分センサS10については後に詳述する。
【0042】つぎに、制御装置100は、マイクロコンピューターCPU101を利用した制御手段であって、基本的には入力側に各センサ類を接続して検出情報を入力し、予め設定記憶させている情報と各センサからの入力情報に基づいて、出力側に接続している扱深さ調節装置制御アクチュエータ制御アクチュエータM1、および供給調節装置制御アクチュエータM2の動作を制御しながら、脱穀装置15における扱深さ調節を行う構成となっている。
【0043】すなわち、制御装置100のCPU101は図10に示すように、入力側に前部穀稈センサS1、後部穀稈センサS2、短稈センサS3、穂先センサS4、株元センサS5、扱深さ調節ポジションセンサS6、供給調節チェンポジションセンサS7、脱穀レバースイッチS8、手動調節スイッチS9、穀粒水分センサS10、および車速センサS11をそれぞれ接続している。そして、制御装置100のCPU101は、出力側に扱深さ調節深扱ぎ側リレーR1、扱深さ調節浅扱ぎ側リレーR2を介して扱深さ調節装置制御アクチュエータM1を、供給調節装置深扱ぎ側リレーR3、供給調節装置浅扱ぎ側リレーR4を介して供給調節装置制御アクチュエータM2をそれぞれ調節制御する構成としている(図10)。
【0044】扱深さ調節制御アクチュエータM1は、短稈センサS3、穂先センサS4と株元センサS5の検出情報に基づいて制御され、基本的には穀稈穂部の先端が穂先センサS4と株元センサS5との間を通過する位置をニュートラルゾーンとして最適の扱深さ位置と判断して調節する構成としている。
【0045】本発明の実施の形態において、穀粒水分センサS10の検出結果から、穀粒の含有水分量が大と検出された場合に、穂先センサS4および株元センサS5の検出感度を変更する構成を特徴とする。
【0046】供給調節装置制御アクチュエータM2は、前部穀稈センサS1と短稈センサS3との検出情報に基づいて制御され、前部穀稈センサS1が検出状態にあって、短稈センサS3が非検出状態(短稈検出状態)になると、制御作動して供給調節装置30を深扱ぎ側に調節する構成としている。
【0047】前部穀稈センサS1と後部穀稈センサS2(穀稈の有無検出手段、以下同じ)は、穀稈引起し装置9の裏側の低位置と、後方まで延長させた穂先搬送ラグ22bのカバー下側位置とにそれぞれ設け、搬送経路の始端部分と終端部分とにおいて、搬送穀稈の有無を検出する。
【0048】穀稈の扱深さ調節の手順を含め、本発明の実施の形態のコンバイン1の作動は次のように行われる。まず、エンジン(図示せず)を始動して、図示しない刈取クラッチ装置や脱穀クラッチ装置を入り操作して機体の回転各部を伝動しながら、コンバイン1を前進走行に操作すると、CPU101は、脱穀クラッチレバースイッチS8、車速センサS11からそれぞれ作業開始の信号が入力されて立ち上がり、制御作動を開始する。
【0049】コンバイン1が刈取脱穀作業を開始すると、圃場の穀稈は、刈取装置6の前端下部にある分草具8によって分草作用を受け、次いで穀稈引起し装置9の引起し作用によって倒伏状態から直立状態に引起こされ、穀稈の株元が刈刃11に達して刈取られ、掻込搬送装置21の掻込輪体21aと掻込無端帯21bとの作用を受けて掻込まれ、前部搬送装置22に受け継がれて順次連続状態で後部上方に搬送される(図2、図3)。
【0050】穀稈は左右の前部搬送装置22によって、多数の条列が集められて搬送されて前部搬送装置22の後部で合流し、扱深さ調節装置26から供給調節装置30に順次連続状態で受け継がれ、フィードチェン14の始端部に達して脱穀装置15に供給される。
【0051】脱穀装置15において、穀稈は、株元がフィードチェン14に挟持された状態で搬送されながら、穂先部分が扱室66内に挿入されて通過する過程で、回転する扱胴69の扱歯69aによって脱穀される。そして、脱穀処理物は、下方の選別室50に達して唐箕79からの選別風と揺動棚51の揺動選別作用を受けて選別処理され、脱穀選別した穀粒はグレンタンク18に一時貯留され、貯留量が蓄積したらオーガ19によりコンバイン1の外部に搬出する。
【0052】圃場において通常の刈取脱穀作業が行われているとき、前部穀稈センサS1及び後部穀稈センサS2は、それぞれ搬送穀稈が検出されて入力され、また、短稈センサS3は穀稈丈を検出して入力しているが、扱深さ調節装置26(図2)は、穂先センサS4と株元センサS5からの検出出力がCPU101に入力され、それに基づいてCPU101から出力される操作信号によって扱深さ調節制御アクチュエータM1が制御作動され、連杆27(図2)を介して自動的に扱深さが調節されている。この場合、制御装置100は、搬送穀稈の穂先位置が穂先センサS4と株元センサS5との間を通過する位置が最も適する扱深さの位置と判断し、その位置に扱深さ調節装置26の調節位置を合わせるように制御している。
【0053】刈取り作業中、前部穀稈センサS1および後部穀稈センサS2からそれぞれ搬送穀稈が検出されて入力され、また、短稈センサS3は、畦際の高刈や、生育不良の穀稈刈取りで刈取り搬送される穀稈丈が規定以下の穀稈を検出して入力している。
【0054】扱深さ調節装置26は、穂先センサS4と株元センサS5からの検出情報が制御装置100に入力され、それに基づいて制御装置100から出力される操作信号によって扱深さ調節制御アクチュエータM1が駆動され、連杆27を介して自動的に扱深さが調節されている。前部穀稈センサS1および後部穀稈センサS2の検出信号が入力されて、穀稈の搬送状態にもかかわらず、穂先センサS4と株元センサS5のいずれからも検出信号が発信されない場合は、CPU101は、搬送穀稈が短く、穀稈の穂先位置が低いので、そのまま搬送すれば脱穀装置15において浅扱ぎとなると判断して、扱深さ調節制御アクチュエータM1を深扱ぎ側に調節する。
【0055】しかしながら、本発明の実施の形態では、穀粒水分センサS10の検出結果から、穀粒の含有水分量が大の場合には、穂先センサS4と株元センサS5とのそれぞれの感度を敏感側に変更し、穂先センサS4と株元センサS5の感度が通常であれば、穂先センサS4と株元センサS5のいずれからも検出信号が発信されない状態であっても、感度が敏感となった株元センサS5が穀稈の穂先を検出して、あたかも、穀稈の穂先位置が穂先センサS4と株元センサS5との間を通過する最も適当な扱深さの位置と判断するように作用させる。
【0056】すなわち従来例では、扱深さ調節装置26および供給搬送装置30において、穀稈を適正扱深さ位置で挟持して搬送しても、穀粒の含有水分量が大の場合には、穂先部分の重量増加により穂先が垂れ下がり、穂先センサS4と株元センサS5のいずれからも検出信号が発信されない状態となり、CPU101は浅扱ぎと判定して、扱深さ調節装置26および/または供給搬送装置30を深扱ぎ側に調節して搬送することにしていた。
【0057】含有水分量の増大による穂先重量の増加は、穀稈の搬送姿勢にも影響して、穂先側が遅れる、いわゆる穂先遅れ状態で穀稈を搬送することになる。穂先遅れ状態でも、前記同様に穂先センサS4と株元センサS5のいずれからも検出信号が発信されないので、CPU101は浅扱ぎと判定して深扱ぎ側に調整するので、穀稈は穂先遅れの分だけ余分に深扱ぎされていた。
【0058】穀粒の含有水分量が大のため、穂先の垂れ下がりや、穂先遅れにより、浅扱ぎと判定して深扱ぎ側の調節が行われると、実際には適正扱深さを超えた深扱ぎが行われるので、脱穀装置15の扱胴69の回転負荷は著しく増大して、エンジンに過負荷を課すことになる。これにより、エンジン過負荷にもとづく作業能率の低下だけでなく、藁屑発生率増加による選別不良、選別ロスの増大を招くことになる。
【0059】本発明の実施の形態では、穀粒の含有水分量が大の場合に、穂先部分の重量増加による穂先の垂れ下がり、あるいは穂先遅れ搬送など、従来例であれば穂先センサS4と株元センサS5のいずれからも検出信号が発信されず、CPU101は浅扱ぎと判定する状態であっても、穀粒水分センサS10の検出結果から、穂先センサS4と株元センサS5とのそれぞれの感度を敏感側に変更するので、穂先が垂れ下がった位置にあっても株元センサS5が穂先を検出する。その結果、CPU101は穂先位置が穂先センサS4と株元センサS5との間を通過する最も適当な扱深さの位置と判定する。
【0060】したがって、本発明の実施の形態によれば、穀粒の含有水分量が大で、穂先の垂れ下がりや、搬送姿勢に穂先遅れがあっても、制御装置のCPUは深扱ぎと判定することなく、深扱ぎ側への調節を行うことがないので、適正扱深さで脱穀することができる。
【0061】穂先センサS4と株元センサS5の感度の敏感側への変更は、センサの取付位置の変更を行うことなく、CPU101内部でセンサ信号のディレーを減少することにより行うことができる。例えば、図11に示すようにセンサS4、S5がオンした後、標準作業時には150ミリ秒経過した後に扱深さ調節装置26および/または供給調節装置30の扱深さ調製出力が開始するが、前記出力をxミリ秒早めることでセンサ感度を敏感側へ変更する。
【0062】こうして、穀粒の水分含有量が大であっても、脱穀装置15の扱胴69の回転負荷は適正に保持され、エンジンに過負荷を課すことがなく、エンジン過負荷にもとづく作業能率の低下をまねくことがないうえ、脱穀選別作業において藁屑発生率が増加することがなく、選別不良をまねくことがなく、選別不良に基づく選別ロスの増大を招くことがないという極めて優れた効果を得ることができる。
【0063】上記例は、穀粒の水分含有量検出結果により、穂先センサS4と株元センサS5とのそれぞれの感度を敏感側に変更して扱深さを調節制御する方法であるが、穀粒水分含有量検出結果によりエンジン、扱胴69、フィードチェン14、二番処理胴70、排塵処理胴71、揺動棚51、揚穀ラセン、オーガ19のそれぞれの回転速度を調節制御し、シーブ53の開閉角度を調節制御し、また唐箕79および横断流ファン91のそれぞれの送風風量を調節制御してもよい。
【0064】また、穀粒の水分含有量は、近赤外線分光反射率測定器あるいは電気抵抗測定器などで検出することができるが、いずれの計測器を用いる場合でも、測定する穀粒のサンプリングを適切に行う必要があり、かつ穀粒と葉柄を分離し、さらに含有水分量と付着水滴量とを確実に分離測定する必要がある。
【0065】それゆえ、本発明の実施の形態では、脱穀装置15の回転する扱胴69を収容する扱室66の前端部に内部の湿度を測定する湿度センサを取り付けて、これを穀粒含有水分量検出センサS10とした(図5、図6)。扱室66の内部の湿度は、脱穀される穀粒の含有水分量と強い相関を有するので、湿度センサという極めて単純な構成で、安価な検出器を提供することができる。
【0066】本発明の変形例を図12に示す。図12は本変形例の制御回路のブロック図である。本変形例によれば、排藁の水分含有量が大の場合の排藁切断状態を良好に保ち、高能率の作業を行うことができる。
【0067】脱穀装置15から搬送されて排藁処理室95に投入され、藁用カッター92および93で切断する排藁切断作業において、排藁に含まれる水分状態によって排藁の切断状態が変化する。排藁の含有水分量が大の場合には、排藁の単位搬送距離あたりのカッター切刃の作用回数が多い、すなわちカッター92、93の回転速度が大のほど切断状態が良好になる。しかしカッター92、93の回転速度を大にすると、藁用カッター92、93を駆動するアクチュエータM3、M4の駆動動力が増大してエンジン負荷を増大させるとともに、カッター切刃の磨耗が急増するという問題がある。
【0068】そこで本例では、図12の制御回路のブロック図に示すように、排藁水分センサS12の水分検出結果により、排藁の含有水分量が大と検出された場合には、CPU101は藁用カッター増速リレーR7を駆動して藁用カッター93の駆動アクチュエータM4を増速し、藁用カッター減速リレーR6を駆動して藁用カッター92の駆動アクチュエータM3を減速するように作動する。藁用カッター92は減速するので排藁の搬送距離は減少し、一方藁用カッター93を増速するので単位搬送距離あたりのカッター刃先作用回数は増大する。したがって、水分の多い排藁の切断性能が向上するように作用するとともに、両方の藁用カッター92,93を通常回転速度で駆動する場合に比べて、駆動動力はほとんど変化しないし、カッター切刃の摩耗増大も防止できる。
【0069】排藁水分センサS12としては、穀粒と同様に近赤外線分光反射率測定器、電気抵抗測定器あるいは排藁処理室95の湿度測定器を用いることができるが、近似的には、上述の穀粒水分センサS10の検出結果を用いることにより、排藁水分センサS12を省略することもできる。
【0070】本例によれば、排藁の水分含有量を検出して、水分が大の場合には、一方の藁用カッターを増速し、他方の藁用カッターを減速するので、高水分含有排藁の切断性能を向上するとともに、カッター駆動動力の増大を防止し、さらにカッター切刃の磨耗増大を防止するという優れた効果を得ることができる。
【0071】本発明の実施の形態の別の変形例を図13に示す。図13は本例の排藁水分含有量と拡散手段回転速度との関係を示す線図である。本例によれば、排藁の水分含有量が大の場合の切り藁の拡散状態を良好に保ち、高能率の作業を行うことができる。
【0072】脱穀装置15から搬送されて排藁処理室95に投入され、藁用カッター92および93で切断する排藁切断作業において、排藁に含まれる水分状態によって排藁の切断状態が変化する。前記変形例により、水分が大の場合でも良質の切り藁を製造することができるが、切り藁に含まれる水分による切り藁の重量変化、付着水分による切り藁と切り藁との吸着、切り藁と排藁処理室95各部との粘着などにより、切り藁の圃場拡散状態は変化する。
【0073】本例では、図12の制御回路ブロック図に示すように、排藁の含有水分量を排藁水分センサS12で検出して、CPU101は排藁の含有水分量が大の場合には拡散手段増速リレーR9を作動させ、拡散手段駆動アクチュエータM5の回転速度を増速し、拡散手段94(図8)の螺旋を高速で回転して、藁用カッター92、93から落下してくる切り藁をコンバイン1の幅方向に拡散した後に圃場へ放出するように作用する。排藁含有水分量と拡散手段回転速度との関係は、一例として図13の線図に示すように、水分含有量がある値までは回転速度を変化させないが、水分含有量が一定値を超えると、水分含有量の増大に比例して拡散手段回転速度を増大するように作動する。
【0074】本例によれば、排藁中の含有水分量が大の場合に、切り藁の拡散放出作業時の、切り藁の重量増大、付着力増大により拡散状態が変化する現象に対して、拡散手段94の回転速度を増大するように制御するので、拡散状態を良好に保ちながら、高能率の作業が可能になるとともに、排藁が湿っているので高速でも良く切断でき、藁用カッターの性能向上が可能になるという優れた効果を得ることができる。
【0075】本発明の実施の形態のさらに別の変形例を図14に示す。図14は本例の排藁水分含有量と寄せ板位置との関係を示す線図である。本例によれば、排藁の水分含有量が大の場合のドロッパ(カッターで切断しないで自然落下させること)放出する排藁の落下姿勢を良好に保ち、高能率の作業を行うことができる。
【0076】ドロッパ放出作業時において、脱穀装置15から搬送された排藁は、排藁処理室95の入口ダンパ95aが閉鎖されているので、藁用カッター92および93で切断されることなく、ドロッパガイド95bに案内されて矢印Q方向(図8)に落下し、圃場に放出される。排藁の落下時の姿勢は、排藁に含まれる水分状態による排藁の重量変化、付着水分による排藁と排藁の吸着、排藁と排藁処理室95各部との粘着などにより変化する。
【0077】本例では、図12の制御回路ブロック図に示すように、排藁の含有水分量を排藁水分センサS12で検出して、CPU101は排藁の含有水分量が大の場合には寄せ板右リレーR11を作動させ、寄せ板駆動アクチュエータM6を駆動し、寄せ板96を図の右方向(図9)に移動する。脱穀装置15から落下してくる排藁は、寄せ板96により姿勢を調節された後に圃場へ放出される。排藁含有水分量と寄せ板96の位置との関係は、一例として図14の線図に示すように、水分含有量がある値までは寄せ板96の位置を変化させないが、水分含有量が一定値を超えると、水分含有量の増大に比例して寄せ板96の図14の右方向移動量を増大するように作動する。
【0078】本例によれば、排藁中の含有水分量が大の場合に、排藁のドロップ放出作業時の、排藁の重量増大、付着力増大により落下姿勢が変化して不安定になり、左右方向に拡散してしまう現象に対して、寄せ板96の位置を図14の右方向に移動して排藁の落下時の拡散をなくす姿勢制御により、排藁の落下姿勢を良好に保ちながら、理想状態での作業が可能になるとともに、ドロッパ性能向上が可能になる。
【出願人】 【識別番号】000000125
【氏名又は名称】井関農機株式会社
【出願日】 平成12年1月26日(2000.1.26)
【代理人】 【識別番号】100096541
【弁理士】
【氏名又は名称】松永 孝義
【公開番号】 特開2001−204227(P2001−204227A)
【公開日】 平成13年7月31日(2001.7.31)
【出願番号】 特願2000−16891(P2000−16891)