| 【発明の名称】 |
葉菜類収穫機 |
| 【発明者】 |
【氏名】本多 薫
【氏名】星原 宏文
【氏名】戸谷 貴之
【氏名】伊藤 岳彦
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| 【要約】 |
【課題】葉菜類の損傷を防止でき、かつ重量バランスの良好な葉菜類収穫機を提供する。
【解決手段】機体1の前側下部に根部切断装置7を設けるとともに、根部A2を切断した葉菜類Aを複条同時に搬送する左右一対の搬送装置8a,8bを前側下部から後側上部にわたって設ける。この機体1の前端部には葉菜類Aを搬送装置8a,8bの搬送始端側に複条同時に案内する案内装置9を設けるとともに、後端部に前記搬送装置8a,8bの搬送終端側からの葉菜類Aを収容する収容部10を設ける。両搬送装置8a,8bは、葉菜類Aを搬送始端側から搬送終端側に向けて搬送するとともに、搬送途中で葉菜類を立ち姿勢からやや横倒れした姿勢を経て横倒れに近い姿勢へと段階的に姿勢変更させる構成とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 搬送途中で葉菜類を立ち姿勢からやや横倒れした姿勢を経て横倒れに近い姿勢へと段階的に姿勢変更させる搬送装置と、この搬送装置から搬出される葉菜類を横倒れの姿勢で収容する収容部とを具備したことを特徴とする葉菜類収穫機。 【請求項2】 搬送装置は、葉菜類を搬送経路間隙に沿って斜め上方に搬送する第1の搬送部と、この第1の搬送部の搬送終端側の下方位置に搬送始端側が位置するように設けられ、前記第1の搬送部からの葉菜類を搬送面上に載置させて水平に搬送する傾斜状の第2の搬送部とを備え、前記第1の搬送部は、葉菜類を立ち姿勢からやや横倒れした姿勢に徐々に姿勢変更させながら搬送し、前記第2の搬送部は、前記第1の搬送部の搬送終端側から落下する葉菜類を受け取り、この受け取った葉菜類を横倒れに近い姿勢で搬送することを特徴とする請求項1記載の葉菜類収穫機。 【請求項3】 第1の搬送部は、搬送経路間隙を介して互いに離間対向した状態での走行により、葉菜類を立ち姿勢からやや横倒れした姿勢に徐々に姿勢変更させながら葉菜類を載置状態で搬送する対をなす無端形状の対向搬送ベルトを有し、第2の搬送部は、幅方向の一端から他端に向って下方に傾斜した状態での走行により、葉菜類を搬送面上に載置させて搬送する無端形状の幅広搬送ベルトを有することを特徴とする請求項2記載の葉菜類収穫機。 【請求項4】 第2の搬送部は、前低後高状の機体の後側上部位置に、搬送方向と交差する方向がこの機体の左右傾斜方向を向いた傾斜状態で配設されていることを特徴とする請求項2または3記載の葉菜類収穫機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、ほうれん草、小松菜、春菊、葱等の葉菜類を収穫する葉菜類収穫機に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、この種の葉菜類収穫機としては、例えば特開平7−135831号公報に記載されているように、圃場に作付けされた複条の葉菜類を一条ごとに収穫する葉菜類収穫機が知られている。 【0003】そして、この葉菜類収穫機には、葉菜類の根部を一条ごとに切断する根部切断装置が設けられているとともに、この根部切断装置にて根部の切断された葉菜類を一条ごとに斜め上方に搬送する搬送装置が設けられている。 【0004】また、この搬送装置は、搬送経路間隙内に葉菜類の一部を位置させた状態で、この葉菜類を両側方から締付け挟持しながら搬送するとともに、搬送途中で葉菜類を立ち姿勢から横倒れの姿勢に徐々に姿勢変更する構成とされている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来の葉菜類収穫機では、搬送装置が葉菜類を両側方から締付け挟持しながら搬送するとともに、搬送途中で葉菜類を立ち姿勢から横倒れの姿勢になるまで一気に大きく姿勢変更するので、葉菜類を比較的強い締付け力で挟持せざる得ず、葉菜類が損傷し易い問題を有している。 【0006】本発明は、このような点に鑑みなされたもので、葉菜類の損傷を防止できる葉菜類収穫機を提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】請求項1記載の葉菜類収穫機は、搬送途中で葉菜類を立ち姿勢からやや横倒れした姿勢を経て横倒れに近い姿勢へと段階的に姿勢変更させる搬送装置と、この搬送装置から搬出される葉菜類を横倒れの姿勢で収容する収容部とを具備したものである。 【0008】そして、この構成では、搬送装置が、搬送途中で葉菜類を立ち姿勢からやや横倒れした姿勢を経て横倒れに近い姿勢へと段階的に姿勢変更させるので、従来とは異なり葉菜類を比較的強い締付け力で挟持する必要がなく、搬送途中で葉菜類に無理な力が作用せず、葉菜類の損傷を防止する。 【0009】請求項2記載の葉菜類収穫機は、請求項1記載の葉菜類収穫機において、搬送装置は、葉菜類を搬送経路間隙に沿って斜め上方に搬送する第1の搬送部と、この第1の搬送部の搬送終端側の下方位置に搬送始端側が位置するように設けられ、前記第1の搬送部からの葉菜類を搬送面上に載置させて水平に搬送する傾斜状の第2の搬送部とを備え、前記第1の搬送部は、葉菜類を立ち姿勢からやや横倒れした姿勢に徐々に姿勢変更させながら搬送し、前記第2の搬送部は、前記第1の搬送部の搬送終端側から落下する葉菜類を受け取り、この受け取った葉菜類を横倒れに近い姿勢で搬送するものである。 【0010】そして、この構成では、第1の搬送部が葉菜類を立ち姿勢からやや横倒れした姿勢に徐々に姿勢変更させながら搬送し、第2の搬送部が第1の搬送部の搬送終端側から落下する葉菜類を受け取り、この受け取った葉菜類を横倒れに近い姿勢で搬送するので、葉菜類の損傷を防止しつつ、葉菜類を適切に姿勢変更可能である。 【0011】請求項3記載の葉菜類収穫機は、請求項2記載の葉菜類収穫機において、第1の搬送部は、搬送経路間隙を介して互いに離間対向した状態での走行により、葉菜類を立ち姿勢からやや横倒れした姿勢に徐々に姿勢変更させながら葉菜類を載置状態で搬送する対をなす無端形状の対向搬送ベルトを有し、第2の搬送部は、幅方向の一端から他端に向って下方に傾斜した状態での走行により、葉菜類を搬送面上に載置させて搬送する無端形状の幅広搬送ベルトを有するものである。 【0012】そして、この構成では、第1の搬送部の対向搬送ベルトが、搬送経路間隙を介して互いに離間対向した状態で走行し葉菜類を立ち姿勢からやや横倒れした姿勢に徐々に姿勢変更させながら葉菜類を載置状態で搬送するとともに、第2の搬送部の幅広搬送ベルトが、幅方向の一端から他端に向って下方に傾斜した状態で走行し葉菜類を搬送面上に載置させて搬送するので、葉菜類の損傷を効果的に防止しつつ、葉菜類を適切に搬送可能である。 【0013】請求項4記載の葉菜類収穫機は、請求項2または3記載の葉菜類収穫機において、第2の搬送部は、前低後高状の機体の後側上部位置に、搬送方向と交差する方向がこの機体の左右傾斜方向を向いた傾斜状態で配設されているものである。 【0014】そして、この構成では、第2の搬送部を前低後高状の機体の後側上部位置に搬送方向と交差する方向がこの機体の左右傾斜方向を向いた傾斜状態で配設したので、水平状態で配設した構成に比べて、機体の重量バランスが良好である。 【0015】 【発明の実施の形態】以下、本発明の葉菜類収穫機の一実施の形態の構成を図面を参照して説明する。 【0016】図1ないし図6は、ハウス栽培等における圃場に作付けされた複条の葉菜類Aを複条、例えば四条同時に収穫する半覆帯形で歩行型の葉菜類収穫機を示す図で、これら図1ないし図6において、1は前低後高状の機体で、この機体1は、作業者による運転操作部2の操作により、圃場の地表面3上を所定の進行方向に走行するもので、前側下部にはクローラ部5a,5b,5cが並設され、後側下部には後輪部6a,6bが設けられている。なお、機体1の左右の幅寸法は、進行方向前側が後側より少し広くなっている。 【0017】また、この機体1は、葉菜類Aの根部A2 を複条同時に切断する根部切断装置7が前側下部に設けられているとともに、この根部切断装置7にて根部A2 を切断された葉菜類Aを搬送始端側から搬送終端側に向けて複条同時に搬送する左右一対の搬送装置8a,8bが前側下部から後側上部にわたって設けられている。さらに、この機体1の前端部には、葉菜類Aの垂れた状態の葉部A1 を徐々に起して分草するとともに葉菜類Aを前記搬送装置8a,8bの搬送始端側に複条同時に案内する案内装置9が設けられており、後端部に前記搬送装置8a,8bの搬送終端側から搬出される葉菜類Aを収容する一つの収容部10が設けられている。 【0018】前記根部切断装置7は、図1、図2、図3および図5に示すように、地表面3下の土中を走行して葉菜類Aの根部A2 を切断する平面視略く字形状の左右一対の根切り刃11a ,11b を備え、これらの根切り刃11a ,11b の各々は、機体1のフレーム13に取り付けられた刃保持部15a ,15b にて略水平状に支持され、機体1の左右方向に並んで位置し、機体1の前後方向に振動可能となっている。なお、根切り刃11a ,11b の左右両端側に、図2に示されるように複数、例えば四つの切断部16a ,16b ,16c ,16d が形成されている。 【0019】そして、これらの刃保持部15a ,15b の各々は、根切り刃11a ,11bを振動させる振動手段18、根切り刃11a ,11b の土中の深さ位置を調節する深さ位置調節手段19等にて構成されている。 【0020】この振動手段18は、図3および図5に示すように、フレーム13に取り付けられた互いに離間対向した一対の細長矩形板状の取付枠21を有し、これらの両取付枠21間には、機体1の左右水平方向に軸方向を有する第1の支軸22および第2の支軸23が機体1の前後に互いに離間対向して平行に架け渡されている。この第1の支軸22は、軸方向の両端近傍に中間部材24の一側が連結固定され、これらの中間部材24の他側には共通の軸部材25が架け渡され、この軸部材25の軸方向の両端近傍には第1の揺れ部材26の上部が回動可能に連結されている。また、第2の支軸23は、軸方向の両端近傍に第2の揺れ部材27の上部が回動可能に連結されており、これら第1の揺れ部材26および第2の揺れ部材27の下部にて共通の振動アーム体30が保持されている。 【0021】この振動アーム体30は、先端側に向って下方向に傾斜状に位置し、先端下部に前記根切り刃11a ,11b の中央部が固着されている。また、この振動アーム体30の基端部には、機体1の左右水平方向に軸方向を有する回転体である押圧ローラ31が回転可能に設けられているとともに、ばね連結部32が上方に向って突設されている。また、このばね連結部32には付勢体としてのコイルばね33の一端部が連結されており、このコイルばね33の他端部が、前記両取付枠21の端縁を連結した連結部分21a に突出形成されたばね連結部34に連結されている。 【0022】そして、振動アーム体30の押圧ローラ31は、コイルばね33の付勢力により駆動軸35に取り付けられた楕円板形状の回転体である刃用板カム36に押し付けられ、駆動軸35の駆動回転に基づくこれら押圧ローラ31および刃用板カム36の回転により根切り刃11a ,11b が振動アーム体30とともに振動する。 【0023】一方、前記深さ位置調節手段19は、図3および図5に示すように、前記第1の支軸22の軸方向の中央近傍に一側が連結固定された中間部材41を有し、これらの中間部材41の他側には共通の軸部材42が架け渡され、この共通の軸部材42の軸方向の中央部に略筒状の連結部材43の一端部が回動可能に連結されている。 【0024】この連結部材43の他端面は開口しており、他端内周面には雌ねじ部44が形成されている。また、この連結部材43の雌ねじ部44には、タンブラ等の支持部材45にて回動可能に支持された回動杆体46の一端部に形成した雄ねじ部47が螺合されている。この回動杆体46の他端部には、継手部材48を介して深さ調節ハンドル50が取り付けられている。 【0025】そして、作業者が深さ調節ハンドル50を回すと、回動杆体46の回動に従って連結部材43がこの回動杆体46の軸方向に移動し、その結果、振動アーム体30の傾斜角度が変化し、根切り刃11a ,11b の深さ位置が変位する。 【0026】前記案内装置9は、図2および図4に示すように、複数、例えば四つの案内部51a ,51b ,51c ,51d にて構成され、案内部51a ,51b ,51c ,51d の各々は、案内始端側が下方向に傾斜した細長筒状の左右一対の回転案内体52a ,52b を備えているとともに、これらの両回転案内体52a ,52b の下方位置に位置する小回転案内体53a ,53b を備えている。この小回転案内体53a ,53b は、回転案内体52a ,52b と同様、案内始端側が下方向に傾斜しているが、この傾斜角度は回転案内体52a ,52b の傾斜角度に比べて小さく設定され、小さい葉部A1 に適切に対応できるようになっている。 【0027】また、これらの回転案内体52a ,52b の各々および小回転案内体53a ,53b の各々は、案内終端側が葉菜類A側に向う方向に傾斜、すなわち、案内終端側が互いに接近する方向に傾斜している。なお、小回転案内体53a ,53b の葉菜類A側に向う傾斜角度は、図3に示すように回転案内体52a ,52b の傾斜角度に比べて大きく設定され、小さい葉部A1 に適切に対応できるようになっている。 【0028】そして、これらの四つの案内部51a ,51b ,51c ,51d の回転案内体52a ,52b のうち、案内部51a の進行方向右側の回転案内体52b 、案内部51b の進行方向左側の回転案内体52a 、案内部51c の進行方向右側の回転案内体52b 、および、案内部51d の進行方向左側の回転案内体52a は、前記振動アーム体30の先端部に取り付けられた弾性支持体55にて支持されている。 【0029】すなわち、これらの回転案内体52a ,52b は、弾性支持体55にて支持された取付部材56に回転自在に取り付けられており、振動アーム体30の振動、つまり根切り刃11a ,11bの振動に従って振動可能となっている。また、これらの回転案内体52a ,52b は、深さ調節ハンドル50にて、根切り刃11a ,11b の深さ位置の調節とともに、高さ位置を調節可能である。 【0030】なお、弾性支持体55は、機体1の進行方向に長手方向を有する細長形状の板ばね等にて形成され、長手方向の一端側が略180度折り曲げられて、この折り曲げらた部分の下面に前記取付部材56が固定されている。また、対応する小回転案内体53a ,53b についても、同様に、前記振動アーム体30の先端部に取り付けられた弾性支持体55にて支持され、振動可能でかつ深さ調節ハンドル50で高さ位置調節可能である。 【0031】また、前記四つの案内部51a ,51b ,51c ,51d の回転案内体52a ,52b のうち、案内部51a の進行方向左側の回転案内体52a 、案内部51b の進行方向右側の回転案内体52b 、案内部51c の進行方向左側の回転案内体52a 、および、案内部51d の進行方向右側の回転案内体52b は、フレーム13に取り付けた案内体振動部60の先端部に取り付けられた弾性支持体55にて支持されている。 【0032】すなわち、これらの回転案内体52a ,52b および対応する小回転案内体53a ,53b は、弾性支持体55にて支持された取付部材56に回転自在に取り付けられており、案内体振動部60の振動に従って振動可能となっている。また、これらの回転案内体52a ,52b および小回転案内体53a ,53b は、例えば弾性支持体55の取替え等にて高さ位置を調節する。なお、機体1の左右両端の案内部51a ,51d の取付部材56には、回転案内体52a ,52b および小回転案内体53a ,53b に対向して同一構造の回転体52c ,52c および小回転体53c ,53c が回転自在に取り付けられている。 【0033】また、案内体振動部60は、図3および図6に示すように、フレーム13に取り付けられた互いに離間対向した一対の細長矩形板状の取付枠61を有し、この取付枠61の進行方向前側には機体1の左右水平方向に軸方向を有する支軸62が取り付けられ、これらの支軸62には第1の揺れ部材63の上部が回動可能に連結されている。また、取付枠61の進行方向後側には機体1の左右水平方向に軸方向を有する支軸64が取り付けられ、これらの支軸64には第2の揺れ部材65の上部が回動可能に連結されており、これら第1の揺れ部材63および第2の揺れ部材65の下部にて共通の案内体用振動アーム体70が保持されている。 【0034】この案内体用振動アーム体70は、先端側に向って下方向に傾斜状に位置し、先端上部に対応する前記弾性支持体55が取り付けられている。また、この案内体用振動アーム体70の基端部には、機体1の左右水平方向に軸方向を有する二つの回転体である押圧ローラ71が回転可能に設けられているとともに、二つのばね連結部72が上方に向って突設されている。また、これらのばね連結部72には二つの付勢体としてのコイルばね73の一端部が連結されており、これらのコイルばね73の他端部が、前記両取付枠61の端縁を連結した連結部分61a に突出形成した二つのばね連結部74に連結されている。 【0035】そして、案内体用振動アーム体70の押圧ローラ71は、コイルばね73の付勢力により前記駆動軸35に取り付けられた楕円板形状の回転体である刃用板カム76に押し付けられ、駆動軸35の駆動回転に基づくこれら押圧ローラ71および刃用板カム76の回転により回転案内体52a ,52b および対応する小回転案内体53a ,53b が案内体用振動アーム体70とともに振動する。 【0036】また、四つの案内部51a ,51b ,51c ,51d の回転案内体52a ,52b および小回転案内体53a ,53b は、共通の駆動軸35の駆動回転により同期的に振動するとともに、機体1の進行に基づいて葉菜類Aの垂れた葉部A1 の下方に入り込み、この葉部A1 の下面に接触して葉菜類Aから力を受けて回転する。この回転方向は葉菜類A側の部分が上から下へ向う方向である。そして、回転案内体52a ,52b および小回転案内体53a ,53b は、振動しつつ回転することで、対応する大きさの葉部A1 を傷めることなくほぐすようにして葉菜類Aの垂れた状態の葉部A1 を徐々に起しつつ分草し、この分草した葉菜類Aを前記搬送装置8a,8bの搬送始端側に案内する。 【0037】前記搬送装置8a,8bは、葉菜類Aを搬送始端側から搬送終端側に向けて搬送するとともに、搬送終端側での葉菜類Aの条数が搬送始端側での葉菜類Aの条数より少なくなる、例えば条数が半減するように搬送途中で葉菜類Aを合流させるもので、かつ、搬送途中で葉菜類Aを立ち姿勢からやや横倒れした姿勢を経て横倒れに近い姿勢へと段階的に姿勢変更させるものである。 【0038】そして、これらの搬送装置8a,8bの各々は、図1および図4に示すように、葉菜類Aを前低後高の傾斜方向である斜め上方に搬送する第1の搬送部81と、この第1の搬送部81の搬送終端側の下方位置に搬送始端側が位置しこの第1の搬送部81からの葉菜類Aを搬送面上に載置させて水平に搬送する第2の搬送部82とを備えている。 【0039】ここで、機体1の進行方向右側に位置する搬送装置8bの第1の搬送部81は、互いに平行状に位置する複数列、例えば二列の搬送経路間隙85,86に沿って葉菜類Aを複条同時に搬送する葉菜類用コンベヤである複条搬送手段87、一列の搬送経路間隙88に沿って葉菜類Aを搬送する葉菜類用コンベヤである単条搬送手段89、複条搬送手段87と単条搬送手段89との間に位置して複条搬送手段87の複数列の搬送経路間隙85,86の各々の搬送終端から単条搬送手段89の一列の搬送経路間隙88の搬送始端へと葉菜類Aを中継搬送する中継搬送手段90等にて構成されている。 【0040】この複条搬送手段87は、搬送始端側が下方向に傾斜した状態で機体1の前側に配設されており、この搬送始端に前記案内装置9から葉菜類Aが導入され、この導入された葉菜類Aを立ち姿勢のまま姿勢変更することなく斜め上方に搬送するものである。 【0041】そして、この複条搬送手段87は、機体1の前後方向に細長形状の搬送経路間隙85,86を介して互いに離間対向した状態での走行により、葉菜類Aを締付け挟持することなく載置状態で搬送する例えば二対をなす無端形状の可撓性を有する例えばゴム製の対向搬送ベルト91を有している。 【0042】これらの対向搬送ベルト91の各々は、図7および図8に示すように、互いに離間対向した状態で位置し上下方向に軸方向を有する回転体である駆動プーリ体93a,93b および従動プーリ94に走行可能に巻き掛けられている。なお、駆動プーリ体93a,93b および従動プーリ94のそれぞれの軸方向は互いに平行で、所定の傾斜面に対して直交する方向に一致している。また、駆動プーリ体93a,93b には一つの支軸に複数のプーリが取り付けられている。 【0043】この対向搬送ベルト91の表面には、葉菜類Aに当接してこの葉菜類Aの搬送経路間隙85,86からの落下を防止する複数の弾性変形可能な当接突部95が一体に突出形成されており、これらの当接突部95の各々は走行方向に互いに所定間隔をおいた状態で全周にわたって並んで位置している。 【0044】また、これらの当接突部95の各々は、可撓性を有する例えばゴム製の略細長矩形状のシート片部材の長手方向の両端部が幅狭平帯状のベルト基部91a の表面に接続されて円弧状、例えば半円形状に形成されている。なお、当接突部95の半径は、駆動プーリ体93a および従動プーリ94のそれぞれの半径と略等しい寸法に設定されている。 【0045】そして、これらの当接突部95の各々は、搬送経路間隙85,86の搬送始端位置および搬送終端位置では、弾性変形して扁平状になり、ベルト基部91a の表面からの突出量が減少する。すなわち、ベルト基部91a が駆動プーリ体93a,93b および従動プーリ94の外周面に沿って円弧状になると、当接突部95のベルト基部91aとの接続部分近傍が略直角になるまで大きく折れ曲り、当接突部95の接続部分近傍以外の部分が平面に近い形状になる。 【0046】なお、各当接突部95は、搬送始端位置および搬送終端位置の通過後には、もとの半円形状に復帰する。また、離間対向する対向搬送ベルト91の当接突部95の位置関係は、図7に示すように、葉菜類Aの葉部A1 の損傷をより効果的に防止するために、細長形状の搬送経路間隙85,86の全長にわたって略同一幅空間が保たれるように、交互位置に設定されている。なお、図示しないが、対向する対向搬送ベルト91の当接突部95同士が互いに向き合う同一位置に位置するように設定してもよい。 【0047】前記単条搬送手段89は、搬送始端側が下方向に傾斜した状態で機体1の後側に配設されており、この搬送始端に前記中継搬送手段90から葉菜類Aが導入され、この導入された葉菜類Aを図12に示すように立ち姿勢からやや横倒れした姿勢に徐々に姿勢変更させながら斜め上方に搬送するものである。 【0048】そして、この単条搬送手段89は、機体1の前後方向に細長形状の搬送経路間隙88を介して互いに離間対向した状態での走行により、葉菜類Aを締付け挟持することなく載置状態で搬送する例えば一対をなす無端形状の可撓性を有する例えばゴム製の対向搬送ベルト101a,101bを有している。 【0049】これらの対向搬送ベルト101a,101bは、図1、図8および図12に示すように、上下方向に軸方向を有する回転体である駆動プーリ体93a 、従動プーリ104 およびガイドプーリ105 に走行可能に巻き掛けられている。 【0050】そして、これらの駆動プーリ体93a 、従動プーリ104 およびガイドプーリ105のそれぞれの軸方向は互いに平行でなく、図12に示されるように従動プーリ104 の軸方向がガイドプーリ105 の軸方向および駆動プーリ体93a の軸方向に対して機体1の幅方向中央側に向って所定の角度だけ傾斜している。このため、対向搬送ベルト101a,101bは、その傾斜角度に応じて捩じられた状態で巻き掛けられている。 【0051】また、機体1の幅方向中央寄りに位置する一方の対向搬送ベルト101aは、葉菜類Aが機体1の幅方向中央側に向って適切に倒れるように、他方の対向搬送ベルト101bと比べて搬送終端部が機体1の前側位置に位置するとともに下方位置に位置している。なお、この対向搬送ベルト101a の搬送終端部は、前記第2の搬送部82の搬送始端部の上方位置に位置している。 【0052】また、これらの対向搬送ベルト101a,101bの表面には、前記複条搬送手段87の対向搬送ベルト91と同じように、葉菜類Aの搬送経路間隙88からの落下を防止する複数の弾性変形可能な当接突部106 が突出形成されている。 【0053】前記中継搬送手段90は、一端側が複数列の搬送経路間隙85,86の各々の搬送終端部に連通しかつ他端側が一列の搬送経路間隙88の搬送始端部に連通した中継搬送経路間隙88a を有し、この中継搬送経路間隙88a に沿って葉菜類Aを立ち姿勢のまま姿勢変更することなく斜め上方に搬送するものである。なお、中継搬送経路間隙88a 、搬送経路間隙85,86の幅寸法は、葉菜類Aの大きさに応じて適宜に設定されている。 【0054】そして、この中継搬送手段90は、機体1の前後方向に対して所定方向に少し傾斜した方向に長手方向を有する細長形状の中継搬送経路間隙88a の一側方にのみ位置する無端形状の可撓性を有する中継搬送ベルト111a,111bを有し、この中継搬送ベルト111a,111bは例えば断面略円形状のゴム材料等にて形成されている。 【0055】これらの中継搬送ベルト111a,111bの各々は、図8および図9に示すように、上下方向に軸方向を有する回転体である駆動プーリ体93b および従動プーリ112,113 に走行可能に巻き掛けられている。なお、駆動プーリ体93b および従動プーリ112 ,113 のそれぞれの軸方向は互いに平行で、所定の傾斜面に対して直交する方向に一致している。さらに、中継搬送ベルト111a,111bがそれぞれ有する一方の従動プーリ112 と駆動プーリ体93b との間には、主として動力伝達用の断面円形の丸ベルト114 が走行可能に巻き掛けられている。 【0056】そして、この丸ベルト114 の動力伝達に基づいて、中継搬送手段90の一方の中継搬送ベルト111aと前記対向搬送ベルト101aの一部とが、中継搬送経路間隙88aを介して互いに離間対向した状態で走行し、葉菜類Aを締付け挟持することなく載置状態で或いは締付け挟持に近い状態で搬送する。また同時に、他方の中継搬送ベルト111bと前記対向搬送ベルト101bの一部とが、中継搬送経路間隙88a を介して互いに離間対向した状態で走行し、葉菜類Aを締付け挟持することなく載置状態で或いは締付け挟持に近い状態で搬送する。そして、この中継搬送経路間隙88a の合流部分にて葉菜類Aがまとめられ、中継搬送手段90に二条で搬入された葉菜類Aが半数の一条となって搬出される。 【0057】なお、前記複条搬送手段87の対向搬送ベルト91、前記単条搬送手段89の対向搬送ベルト101a,101b、前記中継搬送手段90の中継搬送ベルト111a,111bおよび丸ベルト114 の各々は、所定の一部分を除いてカバー体115 にて覆われている。 【0058】また、機体1の進行方向右側に位置する搬送装置8bの第2の搬送部82は、図1および図13に示すように、機体1の前後水平方向に長手方向を有する左右一対の細長形状のコンベヤフレーム121a,121bを機体1の後側に有し、これらの両コンベヤフレーム121a,121bは、互いに離間対向した状態で異なる高さ位置に位置している。すなわち、機体1の幅方向中央に位置する一方のコンベヤフレーム121aは、機体1の幅方向一端に位置する他方のコンベヤフレーム121bより、高い高さ位置に位置している。 【0059】また、これらの両コンベヤフレーム121a,121bの長手方向の両端部間には、機体1の左右方向に軸方向を有する回転体である駆動ローラ122 および従動ローラ123が回転可能に傾斜状に架け渡され、これらの両駆動ローラ122 および従動ローラ123 間に無端形状の幅広搬送ベルト125 が幅方向の一端から他端に向って下方に傾斜した状態で走行可能に巻き掛けられている。この幅広搬送ベルト125 の搬送方向と交差する方向は、機体1の左右傾斜方向と一致している。 【0060】そして、この幅広搬送ベルト125 は、走行時に、前記第1の搬送部81の搬送終端側、すなわち、前記単条搬送手段89の搬送終端部から自重で落下する葉菜類Aを上側部分の搬送面125aで受け取り、この受け取った葉菜類Aを横倒れに近い姿勢を保持したまま、機体1の水平後方に搬送する。葉菜類Aは、単条搬送手段89からの落下時に、やや横倒れした姿勢から横倒れに近い姿勢に姿勢変更する。 【0061】なお、上記構成の搬送装置8bと機体1の進行方向左側に位置する搬送装置8aとは、互いに左右対称となっており、搬送装置8aも、前記搬送装置8bと同様の構成を備えている。そして、これらの両搬送装置8a,8bは、図1に示されるように、各々の幅広搬送ベルト125 ,125 から搬出される葉菜類Aが横倒れの姿勢で横方向に隣合う葉菜類A,A同士が重なり合わない状態で前記収容部10内に収容されるように、所定の間隔をおいた状態で機体1の左右方向に並設されている。 【0062】前記収容部10は、図4および図13に示すように、上面を開口した例えば一つの収容コンテナ126 を備え、この収容コンテナ126 はフレーム13のコンテナ載置部13a 上に着脱自在に取り付けられている。なお、このコンテナ載置台13a は昇降可能な構成でもよく、収容コンテナ126 を傾斜状にできるように揺動可能な構成としてもよい。 【0063】一方、図4において、131 は電力源で、この電力源131 にはモータ等の例えば一つの駆動源132 が接続されている。そして、この駆動源132 からの駆動力は、チェーン伝動機構或いはベルト伝動機構等の伝動手段133 を介して、前記駆動軸35に伝達されるとともに、搬送装置用駆動軸134 ,135 等を経て前記駆動プーリ体93a,93b および駆動ローラ122 に伝達されるようになっている。なお、これらの搬送装置用駆動軸134 ,135 は、前記左右一対の搬送装置8a,8bに共通のものであるので、これらの両搬送装置8a,8bの駆動プーリ体93a,93b および駆動ローラ122 は同期的に駆動回転する。また、この駆動源132 からの駆動力は、図4に示すように、チェーン伝動機構或いはベルト伝動機構等の伝動手段136 を介してクローラ部5a,5b,5cに伝達されるとともに、後輪部6a,6bにも伝達されるようになっている。 【0064】次に、上記一実施の形態の動作を説明する。 【0065】機体1の駆動源132 からの駆動力で、根部切断装置7の根切り刃11a ,11b が振動するとともに、案内装置9の回転案内体52a ,52b および小回転案内体53a,53b が振動し、かつ、両搬送装置8a,8bの第1の搬送部81における複条搬送手段87の対向搬送ベルト91、単条搬送手段89の対向搬送ベルト101a,101b、中継搬送手段90の中継搬送ベルト111a,111bおよび丸ベルト114 が走行するとともに、第2の搬送部82の幅広搬送ベルト125 が走行している状態の下、作業者が運転操作部2の操作により、機体1を進行方向に走行させる。 【0066】すると、この機体1の走行により、案内装置9の案内部51a ,51b ,51c ,51d が、図10に示すように、圃場に作付けされた複条の葉菜類Aの垂れた状態の葉部A1 を徐々に起して分草するとともに、葉菜類Aを搬送装置8a,8bの搬送始端側に複条同時に案内する。 【0067】この案内途中において、根部切断装置7の根切り刃11a ,11b の切断部16a ,16b ,16c ,16d が、葉菜類Aの根部A2 を複条同時に切断する。 【0068】そして、この根部切断装置7にて根部A2 を切断された葉菜類Aは、左右一対の搬送装置8a,8bにて機体1の後側上部まで複条同時に搬送され、その後、収容部10の収容コンテナ126 内に整列状に収容されて収穫される。 【0069】この搬送装置8a,8bによる搬送途中において、葉菜類Aが合流することで搬送終端側での葉菜類Aの条数が搬送始端側での葉菜類Aの条数より少なくなり、四条の葉菜類Aが二条の葉菜類Aとなる。 【0070】また、図11に示す搬送装置8a,8bの搬送始端で立ち姿勢にあった葉菜類Aが、搬送途中で図12および図13に示すように立ち姿勢からやや横倒れした姿勢を経て横倒れに近い姿勢へと段階的に姿勢変更し、収容部10の収容コンテナ126内では横倒れの姿勢で上下に積まれた状態で収容される。なお、葉菜類Aの大きさによっては、多少重なり合うことがあるが、隣合う葉菜類A同士が大きく重なり合うことはない。 【0071】そして、作業者が、機体1の向きを適宜に変え、圃場全体にわたって機体1を走行させることで、複条同時収穫により作業効率良く葉菜類Aの収穫作業を完了する。 【0072】このようにして、上記一実施の形態によれば、搬送装置8a,8bが、根部切断装置7にて根部A2 を切断された葉菜類Aを搬送始端側から搬送終端側に向けて搬送するとともに、搬送終端側での葉菜類Aの条数が搬送始端側での葉菜類Aの条数より少なくなるように搬送途中で葉菜類Aを合流させるので、複条同時収穫により作業効率を向上しつつ、搬送始端側での葉菜類Aの条数を搬送終端側でも維持する構成に比べて、搬送方向下流での葉菜類Aの取扱いを容易にでき、かつ、小型化を図ることができる。 【0073】特に、前低後高状の機体1の後側上部を小型化することで、機体の重量バランスが良好で、左右に揺れにくい構造となっており、葉菜類Aの葉部A1 の損傷を防止できる。 【0074】また、左右一対の搬送装置8a,8bから搬出される葉菜類Aが、横倒れの姿勢で横方向に隣合う葉菜類A同士が上下にほとんど重なり合わない状態で、収容コンテナ126 内に順次収容されるので、収容効率を高めることができるばかりでなく、葉菜類Aが絡み合うことなく収容でき、後の調製作業等を簡単にできる。すなわち、後工程において、いらない葉を取り除く作業、長い根を切る作業、定量を計って袋詰めする作業等を効率良く行うことができる。 【0075】さらに、左右一対の搬送装置8a,8bからの葉菜類Aは、隣合う葉菜類A同士の葉部A1 が向き合うように収容コンテナ126 内に収容されるので、根部A2 に付着した土が葉部A1 に付着してしまうことがない。 【0076】また、搬送装置8a,8bの複条搬送手段87が複数列の搬送経路間隙85,86に沿ってこの搬送経路間隙85,86内に葉菜類Aの一部を位置させた状態で葉菜類Aを載置状態で複条同時に搬送し、中継搬送手段90が複数列の搬送経路間隙85,86の各々から一列の搬送経路間隙88へと葉菜類Aを中継搬送し、単条搬送手段89が一列の搬送経路間隙88に沿ってこの搬送経路間隙88内に葉菜類Aの一部を位置させた状態で葉菜類Aを載置状態で搬送するので、簡単な構成であるにもかかわらず、搬送方向下流での葉菜類の取扱いを確実に容易にでき、かつ、小型化を図ることができる。 【0077】さらに、搬送装置8a,8bの第1の搬送部81における複条搬送手段87の対向搬送ベルト91、単条搬送手段89の対向搬送ベルト101a,101bが、互いに離間対向した状態で走行し、葉菜類Aを締付け挟持することなく載置状態で搬送するので、葉菜類Aの葉部A1の損傷を防止しつつ、葉菜類Aを適切に搬送できる。 【0078】また、搬送装置8a,8bが、互いに異なる構造の第1の搬送部81および第2の搬送部82を用いて、搬送途中で葉菜類Aを立ち姿勢からやや横倒れした姿勢を経て横倒れに近い姿勢へと段階的に姿勢変更させるので、葉菜類を比較的強い締付け力で挟持する必要がなく、葉菜類Aの葉部A1の損傷を防止できる。 【0079】さらに、搬送装置8a,8bの第1の搬送部81の対向搬送ベルト101a,101bが、搬送経路間隙85,86,88を介して互いに離間対向した状態で走行し、葉菜類Aを葉菜類Aを締付け挟持することなく載置状態で立ち姿勢からやや横倒れした姿勢に徐々に姿勢変更させながら搬送するとともに、第2の搬送部82の幅広搬送ベルト125 が、幅方向の一端から他端に向って下方に傾斜した状態で走行し葉菜類Aを搬送面125a上に載置させて搬送するので、葉菜類Aの葉部A1の損傷を効果的に防止しつつ、葉菜類Aを適切に搬送できる。 【0080】また、搬送装置8a,8bの第2の搬送部82を傾斜状に配設することにより、水平状に配設した構成に比べて機体1の後側の幅方向を小さくでき、前低後高状の機体1の後側上部を小型化でき、よって、機体の重量バランスが良好にできる。また、第2の搬送部82を設けたため、第1の搬送部81から葉菜類Aを収容部10内に直接落下させる構成に比べて、葉菜類Aの損傷を小さくできる。 【0081】さらに、搬送装置8a,8bの第1の搬送部81の対向搬送ベルト91,101a,101bの当接突部95,106 によって葉菜類Aの搬送経路間隙85,86,88,88a からの落下防止を図りつつ、対向搬送ベルト91,101a,101bが所定方向への走行により葉菜類Aを締付け挟持することなく載置状態で搬送するので、搬送途中で葉菜類Aの葉部A1に無理な力が作用することがなく、葉菜類Aの葉部A1の損傷を防止できる。 【0082】また、この当接突部95,106 は、対向搬送ベルト91,101a,101bの走行により搬送終端位置に到達したときに、弾性変形に基づいて対向搬送ベルト91,101a,101bの表面からの突出量が減少するので、葉菜類Aを持ち回ることがなく、葉菜類Aの葉部A1 の葉離れを良くでき、葉菜類Aをスムーズに搬出できる。 【0083】さらに、葉菜類Aの垂れた状態の葉部A1 を起しながら葉菜類Aを搬送装置8a,8bの搬送始端側に案内する案内装置9が、弾性支持体55を介在して機体1に支持されているので、圃場の地表面3の凹凸による機体1の振動等に基づいてこの板ばね等の弾性支持体55が弾性変形するため、案内装置9から葉菜類Aの葉部A1 に無理な力が作用することがなく、葉菜類Aの損傷を防止できる。 【0084】また、圃場の地表面3の凹凸により、機体1の前部が多少上下動しても、案内装置9の案内始端部は、弾性支持体55により地表面3に密着しているため、垂れて寝転んだ葉部A1 の下方に確実に入り込め、その葉部A1 を適切に掬い上げることができる。 【0085】なお、上記一実施の形態は、半覆帯形で歩行型の葉菜類収穫機である構成として説明したが、車輪形或いは覆帯形の構成でもよく、操縦席を備えた乗用型の構成でもよい。 【0086】また、いずれの実施の形態においても、根切り刃11a ,11bは、機体1の前後方向に振動可能として説明したが、例えば、機体1の左右水平方向、機体1の左右傾斜方向等、いずれの方向に振動可能な構成でもよく、或いは、固定支持した構成でもよい。 【0087】さらに、いずれの実施の形態においても、隣合う葉菜類A同士の葉部A1 が向き合う状態で二条の葉菜類Aが収容コンテナ126 内に収容されるように左右一対の搬送装置8a,8bを機体1に配置した構成について説明したが、図示しないが、隣合う葉菜類A同士の根部A2 が向き合う状態で二条の葉菜類Aが収容されるように左右一対の搬送装置8a,8bを機体1に配置した構成でもよい。 【0088】また、いずれの実施の形態でも、一対の搬送装置8a,8bを機体1に並設した構成として説明したが、機体1に一つの搬送装置8aのみを設けた構成でもよく、或いは、搬送装置8a,8b一対でなく二対以上の複数対設けた構成でもよい。 【0089】さらに、いずれの実施の形態でも、搬送装置8a,8bの単条搬送手段89は、図12に示すように、搬送経路間隙88を介して互いに離間対向した一対の対向搬送ベルト101a,101bを有し、これらの対向搬送ベルト101a,101bの各々を所定量だけ捩じった状態で駆動プーリ体93a 、従動プーリ104 およびガイドプーリ105 に走行可能に巻き掛けた構成として説明したが、例えば図14および図15に示す単条搬送手段89a の構成でも、単条搬送手段89と同様の作用効果を奏する。 【0090】この図14および図15に示す単条搬送手段89a は、搬送経路間隙88を介して互いに離間対向した位置に位置する一対の無端形状の対向搬送ベルト151a,151bを有しているとともに、一方の対向搬送ベルト151aの下方位置に位置する横倒し用搬送ベルト152 を有している。なお、これらの対向搬送ベルト151a,151bおよび横倒し用搬送ベルト152 は、前記単条搬送手段89の対向搬送ベルト101a,101bとは異なり、互いに平行な軸方向を有する回転体に巻き掛けられているため、途中で捩じられておらず、耐久性の向上が図られている。 【0091】すなわち、この単条搬送手段89a の対向搬送ベルト151a,151bは、駆動プーリ体93a 、従動プーリ104 およびガイドプーリ105 に代えて、回転体である駆動プーリ体153a 、従動プーリ154 およびガイドプーリ155 に走行可能に巻き掛けられている。これらの駆動プーリ体153a 、従動プーリ154 およびガイドプーリ155のそれぞれの軸方向は、互いに平行で、所定の傾斜面に対して直交する方向に一致している。 【0092】また、機体1の幅方向中央寄り側の一方の対向搬送ベルト151aの下方位置に位置する横倒し用搬送ベルト152 は、回転体であるガイドプーリ155 および従動プーリ156 に走行可能に巻き掛けられており、この従動プーリ156 の軸方向は、駆動プーリ体153a 、従動プーリ154 およびガイドプーリ155 のそれぞれの軸方向と互いに平行で所定の傾斜面に対して直交する方向に一致している。 【0093】そして、これらの一対の無端形状の対向搬送ベルト151a,151bおよび横倒し用搬送ベルト152 は、所定方向への走行により、中継搬送手段90から搬入された葉菜類Aを立ち姿勢からやや横倒れした姿勢に徐々に姿勢変更させながら斜め上方に載置状態で搬送し、その後、第2の搬送部82の幅広搬送ベルト125 へと搬出する。なお、図示しないが、横倒し用搬送ベルト152 を駆動プーリ体153a 、従動プーリ154 およびガイドプーリ155 に走行可能に巻き掛けた構成でもよい。 【0094】 【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、搬送装置が、搬送途中で葉菜類を立ち姿勢からやや横倒れした姿勢を経て横倒れに近い姿勢へと段階的に姿勢変更させるので、従来とは異なり葉菜類を比較的強い締付け力で挟持する必要がなく、搬送途中で葉菜類に無理な力が作用せず、葉菜類の損傷を防止できる。 【0095】請求項2記載の発明によれば、第1の搬送部が葉菜類を立ち姿勢からやや横倒れした姿勢に徐々に姿勢変更させながら搬送し、第2の搬送部が第1の搬送部の搬送終端側から落下する葉菜類を受け取り、この受け取った葉菜類を横倒れに近い姿勢で搬送するので、葉菜類の損傷を防止しつつ、葉菜類を適切に姿勢変更できる。 【0096】請求項3記載の発明によれば、第1の搬送部の対向搬送ベルトが、搬送経路間隙を介して互いに離間対向した状態で走行し葉菜類を立ち姿勢からやや横倒れした姿勢に徐々に姿勢変更させながら葉菜類を載置状態で搬送するとともに、第2の搬送部の幅広搬送ベルトが、幅方向の一端から他端に向って下方に傾斜した状態で走行し葉菜類を搬送面上に載置させて搬送するので、葉菜類の損傷を効果的に防止しつつ、葉菜類を適切に搬送できる。 【0097】請求項4記載の発明によれば、第2の搬送部を前低後高状の機体の後側上部位置に搬送方向と交差する方向がこの機体の左右傾斜方向を向いた傾斜状態で配設したので、水平状態で配設した構成に比べて、機体の重量バランスを向上できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000188009 【氏名又は名称】松山株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年1月24日(2000.1.24) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100062764 【弁理士】 【氏名又は名称】樺澤 襄 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−204224(P2001−204224A) |
| 【公開日】 |
平成13年7月31日(2001.7.31) |
| 【出願番号】 |
特願2000−15111(P2000−15111) |
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