| 【発明の名称】 |
コンバインの刈取部昇降装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】山崎 達也
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| 【要約】 |
【課題】ワンショット信号を発して刈取部を昇降制御する操作手段を、探し出し易い位置に設けてコンバインの操作性を向上させる。
【解決手段】刈取部昇降装置は、昇降可能な刈取部20を昇降制御する操作レバーと、刈取部20の上昇規制位置及び下降規制位置を設定する設定手段31と、ワンショット信号により、設定手段31にて設定された規制位置まで刈取部20の昇降作動を保持する保持手段32と、を備え、ワンショット信号を発する操作手段13を操作レバーに配置してある。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 昇降可能な刈取部を昇降制御する操作レバーと、前記刈取部の上昇規制位置及び下降規制位置を設定する設定手段と、ワンショット信号により、前記設定手段にて設定された規制位置まで前記刈取部の昇降作動を保持する保持手段と、を備え、前記ワンショット信号を発する操作手段を前記操作レバーに配置したことを特徴とするコンバインの刈取部昇降装置。 【請求項2】 前記操作手段が、前記操作レバーの頭部に配置された上昇用スイッチ及び下降用スイッチであり、前記上昇用スイッチ又は下降用スイッチのワンショット操作により、前記刈取部を前記設定手段にて設定された規制位置に昇降してなる請求項1に記載のコンバインの刈取部昇降装置。 【請求項3】 前記操作手段が、前記操作レバーの頭部に配置された始動スイッチと、前記操作レバーの操作により前記刈取部の上昇又は下降を選択する昇降方向選択手段とを有し、前記始動スイッチを操作した状態での前記操作レバーの上昇方向又は下降方向の操作に基づく前記昇降方向選択手段のワンショット操作により、前記刈取部を前記設定手段にて設定された規制位置に昇降してなる請求項1記載のコンバインの刈取部昇降装置。 【請求項4】 前記刈取部が前記設定手段にて設定された下降規制位置まで下降した後、前記始動スイッチと前記昇降方向選択手段とを操作し続けることによって、前記設定手段による下降規制作動を中断する中断手段を備えたことを特徴とする請求項3に記載のコンバインの刈取部昇降装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、コンバインの刈取部昇降装置、詳しくは、ワンショット信号を発して刈取部を昇降制御する操作手段を備えた刈取部昇降装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、コンバインの刈取部昇降装置は、コンバインの操縦席に設けられた、ワンショット信号を発する操作手段を操作することによって、刈取部を昇降制御するようになっていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の刈取部昇降装置の操作手段は、種々の計器類が設けてあるフロントパネルや、操縦席の脇のパネルに設けられていたため、コンバインを操縦しながら探し出すのが困難であった。とくに、手探りで探し出す場合、誤って、他の機構の操作部材に触れて、コンバインを誤操縦するおそれがあった。 【0004】(目的)本発明は、ワンショット信号を発して刈取部を昇降制御する操作手段を探し出し易い位置に設けて、コンバインの操作性を向上させた刈取部昇降装置を提供することを目的としている。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記課題は、本発明の、昇降可能な刈取部(20)を昇降制御する操作レバー(11)と、前記刈取部(20)の上昇規制位置及び下降規制位置を設定する設定手段(31)と、ワンショット信号により、前記設定手段(31)にて設定された規制位置まで前記刈取部(20)の昇降作動を保持する保持手段(32,45)と、を備え、前記ワンショット信号を発する操作手段(13,43)を前記操作レバー(11)に配置した刈取部昇降装置によって解決される。 【0006】本発明の刈取部昇降装置の前記操作手段(13)は、前記操作レバー(11)の頭部(11a)に配置された上昇用スイッチ(14)及び下降用スイッチ(15)であり、前記上昇用スイッチ(14)又は下降用スイッチ(15)のワンショット操作により、前記刈取部(20)を前記設定手段(31)にて設定された規制位置に昇降させるようになっている。 【0007】本発明の刈取部昇降装置の前記操作手段(43)は、前記操作レバー(11)の頭部(11a)に配置された始動スイッチ(41)と、前記操作レバー(11)の操作により前記刈取部(20)の上昇又は下降を選択する昇降方向選択手段(42)とを有し、前記始動スイッチ(41)を操作した状態での前記操作レバー(11)の上昇方向又は下降方向の操作に基づく前記昇降方向選択手段(42)のワンショット操作により、前記刈取部(20)を前記設定手段(31)にて設定された規制位置に昇降するようになっている。 【0008】本発明の刈取部昇降装置は、前記刈取部(20)が前記設定手段(31)にて設定された下降規制位置まで下降した後、前記始動スイッチ(41)と前記昇降方向選択手段(42)とを操作し続けることによって、前記設定手段(31)による下降規制作動を中断する中断手段(47)を備えている。 【0009】(作用)操作手段(13,43)を操作して操作手段(13,43)からワンショット信号を発すると、刈取部(20)は、昇降状態が保持手段(32,45)に保持されて、設定手段(31)によって設定された上昇規制位置或いは下降規制位置まで昇降して、停止する。また、操作手段(13,43)を操作しないで、操作レバー(11)を操作しても、刈取部(20)は、昇降する。すなわち、操作手段(13,43)、操作レバー(11)の何れを操作しても、刈取部(20)は、昇降する。オペレータは、操作手段(13,43)が操作レバー(11)に配設されているので、コンバインを操縦しながら操作手段(13,43)を容易に探し出せる。 【0010】なお、本発明の刈取部昇降装置において、操作手段(13)が、操作レバー(11)の頭部(11a)に配置されて、ワンショット操作により、刈取部(20)を昇降させる上昇用スイッチ(14)及び下降用スイッチ(15)であると、刈取部(20)を昇降させる方向のスイッチに触れるだけで、設定手段(31)にて設定された規制位置まで、刈取部(20)が昇降する。 【0011】また、本発明の刈取部昇降装置において、操作手段(43)が、操作レバー(11)の頭部(11a)に配置された始動スイッチ(41)と、操作レバー(11)の操作により刈取部(20)の上昇又は下降を選択する昇降方向選択手段(42)とを有し、始動スイッチ(41)を操作した状態での操作レバー(11)の上昇方向又は下降方向の操作に基づく昇降方向選択手段(42)のワンショット操作により、刈取部(20)を設定手段(31)にて設定された規制位置に昇降させるようになっていると、オペレータは、刈取部(20)の昇降方向を操作レバー(11)の操作方向によって認識しながら、始動スイッチ(41)を押して、刈取部(20)を昇降させることができる。すなわち、操作レバー(11)と、始動スイッチ(41)とのワンショット操作によって、刈取部(20)が昇降する。 【0012】さらに、本発明の刈取部昇降装置において、設定手段(31)による下降規制作動を中断する中断手段(47)を備えていると、刈取部(20)が設定手段(31)にて設定された下降規制位置まで下降した後、なおも始動スイッチ(41)と昇降方向選択手段(42)とを操作し続けると、中断手段(47)が作動し、刈取部(20)は、下降規制位置よりもさらに下降する。 【0013】 【発明の効果】本発明のコンバインの刈取部昇降装置は、ワンショット信号を発する操作手段(13,43)を、昇降可能な刈取部(20)を昇降制御する操作レバー(11)に配設したので、次に効果を奏する。 【0014】操作レバー(11)は手探りででも探し出すことができるので、操作手段(13,43)も容易に探し出すことができ、コンバインの操作性を向上させることができる。 【0015】操作手段(13,43)をワンタッチ操作すると、刈取部(20)が自動的に昇降するようになっているため、オペレータが、操作手段(13,43)をワンタッチ操作した後、操作レバー(11)を握ったままで、引き続いて操作レバー(11)を操作して、他の操作をコンバインに行わせることができ、コンバインの操作性を向上させることができる。 【0016】本発明のコンバインの刈取部昇降装置において、操作手段(13)が、操作レバー(11)に配置された上昇用スイッチ(14)及び下降用スイッチ(15)であると、上昇用スイッチ(14)及び下降用スイッチ(15)によって、刈取部(20)の昇降方向を容易に選択することができる。 【0017】本発明のコンバインの刈取部昇降装置において、始動スイッチ(41)を操作した状態で、操作レバー(11)の上昇方向又は下降方向の操作に基づく昇降方向選択手段(42)のワンショット操作により、刈取部(20)を設定手段(31)にて設定された規制位置に昇降させるようになっていると次の効果を奏する。 【0018】刈取部(20)の昇降方向の選択操作を操作レバー(11)で行い、刈取部(20)の昇降操作を始動スイッチ(41)で行い、しかも、両方の操作を同時に行わなければ刈取部(20)が昇降しないようになっているので、オペレータが刈取部(20)の昇降方向を認識することができて、刈取部(20)の昇降方向を誤ることがない。 【0019】始動スイッチ(41)は、刈取部(20)の昇降を始動させるだけであるので、1つで済み、刈取部昇降装置の構造を簡単にすることができる。 【0020】上記両方の操作が、ワンタッチ操作であるので、刈取部(20)が所定位置に昇降するまで、オペレータが、操作レバー(11)を操作状態に保持しておく必要がなく、この間、コンバインに他の動作もさせることができ、コンバインの操作性を向上させることができる。 【0021】本発明のコンバインの刈取部昇降装置において、始動スイッチ(41)と昇降方向選択手段(42)とを操作し続けることによって、設定手段(31)による下降規制作動を中断する中断手段(47)を備えていると、下降規制位置よりも低い所望の刈り高さで刈り取りを行うことができる。 【0022】なお、上述した括弧内の符号は、図面を参照するために符したものであって、何ら構成を限定するものではない。 【0023】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。 【0024】[第1実施形態]第1実施形態の刈取部昇降装置は、操向兼刈取部昇降用レバー11と、上昇用スイッチ14及び下降用スイッチ15との、何れによっても刈取部20を昇降制御することができるようになっている。しかも、上昇用スイッチ14及び下降用スイッチ15は、操向兼刈取部昇降用レバー11の頭部11aに設けられ、探し易い位置に配設されている。 【0025】コンバインの運転台10には、図1に示すように、操向兼刈取部昇降用レバー(操作レバー)11や刈高ポジション設定ダイヤル12等が設けられている。操向兼刈取部昇降用レバー11の頭部11aには、上昇用スイッチ14及び下降用スイッチ15が設けられている。上昇用スイッチ14と下降用スイッチ15は、操作手段13(図2参照)を構成している。 【0026】操向兼刈取部昇降用レバー11は、矢印■の方向へ傾けられて、その状態が保持されていると、その保持されている間、操向兼刈取部昇降用レバー11に連動する下降用リフトスッチ21を作動させ、昇降制御手段17によって下降用リフトバルブ22を制御し、油圧シリンダ19を作動させて、刈取部20を下降させることができるようになっている。下降用リフトスイッチ21と、後述する上昇用リフトスイッチ16は、操向兼刈取部昇降用レバー11の根元近傍に設けられ、フートブーツ33内に収められている。 【0027】また、操向兼刈取部昇降用レバー11は、矢印■の方向へ傾けられて、その状態が保持されていると、その保持されている間、操向兼刈取部昇降用レバー11に連動する上昇用リフトスッチ16を作動させ、昇降制御手段17によって上昇用リフトバルブ18を制御し、油圧シリンダ19を作動させて、刈取部20を上昇させることができるようになっている。 【0028】さらに、操向兼刈取部昇降用レバー11は、■の方向へ傾けられて、その状態が保持されていると、その保持されている間、操向兼刈取部昇降用レバー11に連動する右旋回用スイッチ23をONにし、機体旋回制御手段24によって右旋回用クラッチバルブ25を制御して、コンバインを右旋回走行させることができるようになっている。 【0029】そして、操向兼刈取部昇降用レバー11は、■の方向へ傾けられて、その状態が保持されていると、その保持されている間、操向兼刈取部昇降用レバー11に連動する左旋回用スイッチ26をONにし、機体旋回制御手段24によって左旋回用クラッチバルブ27を制御して、コンバインを左旋回走行させることができるようになっている。 【0030】上昇用スイッチ14はワンタッチ操作されると、ワンショット信号を発するようになっている。昇降制御手段17は、上昇用スイッチ14のワンショット信号を受けると、後述する保持手段32で刈取部20の上昇状態を保持し、後述する設定手段31によって設定された上昇規制位置まで上昇させるようになっている。 【0031】同様に、下降用スイッチ15もワンタッチ操作されると、ワンショット信号を発するようになっている。昇降制御手段17は、下降用スイッチ15のワンショット信号を受けると、後述する保持手段32で刈取部20の下降状態を保持し、後述する設定手段31によって設定された下降規制位置(刈高位置)まで下降させるようになっている。 【0032】刈高ポテンション設定ダイヤル12は、刈取部20の下降規制位置と、上昇規制位置とを設定するダイヤルで、それらの位置は記憶部30に記憶されるようになっている。なお、刈取部20の昇降位置は、刈取部20の動きにともなって、可変する可変抵抗器からなるリフトポテンショメータ29の可変位置によって検知され、昇降制御部17によって判断されるようになっている。刈高ポジション設定ダイヤル12、記憶部30は、設定手段31を構成している。 【0033】上記昇降制御手段17は、刈取部20を昇降制御するようになっている。また、上記機体旋回制御手段24は、コンバインを左右方向に旋回走行制御するようになっている。昇降制御手段17内には、上昇用スイッチ14及び下降用スイッチ15から送られてきたワンショット信号によって、刈取部20が、上昇規制位置及び下降規制位置に昇降するまで、刈取部20の昇降動作状態を保持する保持手段32が組み込まれている。これらの制御手段17,24,32は、コンバインを制御するコントロールユニット28に組み込まれている。 【0034】次に、第1実施形態の刈取部昇降装置の動作を図3のフローチャートに基づいて説明する。 【0035】(操向兼刈取部昇降用レバー11による刈取部20の上昇制御)操向兼刈取部昇降用レバー11を矢印■方向に傾けると、上昇用リフトスイッチ16が作動し(S11)、オートアップフラグとオートダウンフラグとが0に設定され(S12、S13)、昇降制御手段17によって、刈取部(本フローチャートにおいては「前処理」と言う)20が上昇させられる(S14)。この上昇は、操向兼刈取部昇降用レバー11を傾けている間、行われる。 【0036】したがって、前処理20が上昇規制位置に到達する以前に、操向兼刈取部昇降用レバー11の傾きを解除すると、その時点で、前処理20の上昇が停止する。しかし、操向兼刈取部昇降用レバー11を傾けている間に、前処理20が上昇規制位置に到達したときには、不図示の機械的手段によって、前処理20の上昇が停止させられる。 【0037】(操向兼刈取部昇降用レバー11による刈取部20の下降制御)操向兼刈取部昇降用レバー11を矢印■方向に傾けると、下降用リフトスイッチ21が作動し(S15)、オートアップフラグとオートダウンフラグとが0に設定され(S16、S17)、昇降制御手段17によって、前処理20が下降させられる(S18)。この下降は、操向兼刈取部昇降用レバー11を傾けている間、行われる。 【0038】したがって、前処理20が下降規制位置に到達する以前に、操向兼刈取部昇降用レバー11の傾きを解除すると、その時点で、前処理20の下降が停止する。しかし、操向兼刈取部昇降用レバー11を傾けている間に、前処理20が下降規制位置に到達したときには、ポテンションメータ29によって前処理20の下降位置が検知され、昇降制御手段17によって停止させられる。 【0039】(上昇用スイッチ14による刈取部20の上昇制御)前処理20を昇降操作する以前において、上昇用リフトスイッチ16と下降用リフトスイッチ21はOFF(S11、S15)に、オートダウンフラグの初期値は0になっている(S19 )。この状態で、上昇用スイッチ(S3)14をONにすると(S20)、上昇用スイッチ(S3)14は、これまで、1度もONになっていなかったため(S21)、オートアップフラグは0から1に変わる(S22)。 【0040】そして、ポテンションメータ20によって検知される前処理20の位置が、記憶手段30に記憶されている上昇規制位置より低い場合、前処理20は昇降制御手段17によって、上昇規制位置(設定高さ)まで上昇させられる(S23、S24、S25)。また、前処理20の位置が、上昇規制位置の高さの場合、前処理20は、そのままの位置に保持される。そして、オートアップフラグが1から0に変更される(S26)。 【0041】(下降用スイッチ15による刈取部20の下降制御)前処理20を昇降操作する以前において、上昇用リフトスイッチ16と下降用リフトスイッチ21はOFF(S11、S15)に、オートダウンフラグと、オートアップフラグの初期値は0になっている(S19、S27 )。この状態で、下降用スイッチ(S4)15をONにする(S28)。下降用スイッチ(S4)15は、これまで、1度もONになっていなかったため(S29)、オートダウンフラグは0から1に変わる(S30)。 【0042】そして、オートアップフラグは0(S23)、オートダウンフラグは1(S31)であるので、ポテンションメータ20によって検知される前処理20の位置が、下降規制位置(刈高位置、設定高さ)より高い場合、前処理20は昇降制御手段17によって、下降規制位置まで下降させられる(S32、S33)。また、前処理20の位置が、下降規制位置より低い場合、前処理20は、その位置に保持される。そそして、オートダウンフラグが1から0に変更される(S34)。 【0043】なお、上昇用スイッチ14、下降用スイッチ15のワンショット信号に基づいて、昇降制御手段17が前処理20を昇降制御している間に、操向兼刈取部昇降用レバー11を操作すると、その時点で、昇降制御手段17による昇降制御が解除されるようになっている。 【0044】また、フローチャートから解かるように、上昇用スイッチ14、下降用スイッチ15の操作よりも、操向兼刈取部昇降用レバー11の操作の方が優先するようになっている。 【0045】[第2実施形態]第2実施形態の刈取部昇降装置は、操向兼刈取部昇降用レバー11と、始動スイッチ41との両方をワンタッチ操作すると、操向兼刈取部昇降用レバー11の傾けられた方向に応じて、刈取部20を昇降制御することができるようになっている。 【0046】また、第2実施形態の刈取部昇降装置は、操向兼刈取部昇降用レバー11を傾けたままにしておくと、その間、始動スイッチ41を操作しなくても、刈取部20の昇降状態を保持することができるようになっている。 【0047】さらに、第2実施形態の刈取部昇降装置は、刈取部20を、下降規制位置である刈高位置よりさらに低い位置に下降させることができるようになっている。 【0048】また、第2実施形態の刈取部昇降装置は、始動スイッチ41と、下降インチングスイッチ46とを、各々単独で操作すると、刈取部20を小刻みに昇降(インチング昇降)することができるようになっている。 【0049】なお、第2実施形態の刈取部昇降装置において、第1実施形態の刈取部昇降装置と同一部分については同一符号を付して、その部分の説明は省略する。 【0050】図1に示すように、操向兼刈取部昇降用レバー(操作レバー)11の頭部11aには、刈取部20の昇降を開始させる始動スイッチ41が1つと、下降インチングスイッチ46が1つ設けられている。始動スイッチ41は、操向兼刈取部昇降用レバー11の後傾又は前傾による上昇用リフトスイッチ16又は下降用リフトスイッチ21の作動にともなって、刈取部20を昇降させることができるようになっている。したがって、上昇用リフトスイッチ16と下降用リフトスイッチ21は、刈取部20の昇降方向を選択するため、昇降方向選択手段42を構成している。また、上昇用リフトスイッチ16、下降用リフトスイッチ21及び始動スイッチ41は、刈取部20を昇降操作するため、操作手段43を構成している。 【0051】昇降制御手段44は、上昇用リフトスイッチ16及び下降用リフトスイッチ21、ならびに始動スイッチ41からワンショット信号を受けて、刈取部20を昇降制御するようになっているが、各スイッチ16,21,41から受ける信号が、ワンショット信号であるため、その信号に基づいた刈取部20の昇降状態を保持しておかなければならない。このため、昇降制御手段44内には、刈取部20の昇降状態を保持する保持手段45が設けられている。 【0052】また、昇降制御手段44は、刈取部20を下降規制位置(刈高位置)より、さらに下降制御するとき、記憶部30に記憶されている下降規制位置を無視する必要がある。このため、オペレータが、下降用リフトスイッチ21と始動スイッチ41をON状態に継続することによって、中断手段47によって、記憶部30が一時的に作用しないようにすることができるようになっている。 【0053】次に、第2実施形態の刈取部昇降装置の動作を、図6乃至図8のフローチャートに基づいて説明する。 【0054】(刈取部20の上昇制御)最初、解除フラグは0に設定されている(S41)。操向兼刈取部昇降用レバー11を矢印■方向に傾けると、上昇用リフトスイッチ16がONになる(S42)。初めて上昇用リフトスイッチ16をONにしたため、前回、上昇用リフトスイッチ16はOFFになっている(S43)。そして、始動スイッチ(S5)41をONにすると(S44)、オートアップフラグが1に設定され(S45)、そのときの刈取部(本フローチャートの説明においては、「前処理」と言う)20の位置は、リフトポテンションメータ29によって検知される(S46、S47)。 【0055】前処理20が上昇規制位置(設定高さ位置)にあるときには、オートアップフラグが0に設定されて(S48)、昇降制御手段44は、前処理20を上昇させずに、その位置に停止させておく。前処理20が上昇規制位置よりも低い位置あるとき、昇降制御手段44は、前処理20を上昇させる(S49)。そして、S41、S42を経て、S43に至る。上昇用リフトスイッチ16は、保持手段45にON状態として記憶されている(S43)。そして、オートアップフラグが1であるため(S50)、昇降制御手段44の保持手段45が前処理20の上昇状態を保持して前処理20の上昇を保持する。前処理20は、上昇規制位置まで上昇し、リフトポテンショメータ29によって、そのことが検知されると、昇降制御手段44によって、上昇規制位置に停止させられる。 【0056】なお、以上の動作において、始動スイッチ(S5)41をONにしないで、操向兼刈取部昇降用レバー11を矢印■方向に傾けたままにしておくと、操向兼刈取部昇降用レバー11の傾きを解除するまで、前処理20は、上昇が保持され(S41、S42、S43、S44、S51、S52、S53)、上昇規制位置まで上昇すると、昇降制御手段44によって、上昇が停止される。 【0057】(刈取部20の下降制御)最初、解除フラグは0に設定されている(S41)。操向兼刈取部昇降用レバー11を矢印■方向に傾けると、上昇用リフトスイッチ16がOFFのまま(S42)、下降用リフトスイッチ21がONになる(S54)。初めて下降用リフトスイッチ21をONにしたため、前回、下降用リフトスイッチ21はOFFになっている(S55)。そして、始動スイッチ(S5)41をONにすると(S56)、オートダウンフラグが1に設定され(S57)、そのときの前処理20の高さ位置がリフトポテンションメータ29によって検知される(S46、S58、S59)。 【0058】前処理20が下降規制位置(設定高さ位置)にあるときには、オートダウンフラグが0に設定されて(S60)、昇降制御手段44は、前処理20を下降させずに、その位置に停止させておく。前処理20が上昇規制位置よりも高い位置あるとき(S59)、昇降制御手段44は、前処理20を下降させる(S61)。今回の解除フラグは0であり(S63)、前回の解除フラグも0である(S63)。したがって、後述する(S64)を経て、S41に戻る。その後、S42、S54を経て、S55に至る。前回、下降用リフトスイッチ21は、ONになっており(S55)、且つ保持手段45によって、下降用リフトスイッチ21のON状態が記憶されているため(S65)、解除フラグは0から1に変更される(S66)。このため、再度、S46、S58を経て、下降中の前処理20が下降規制位置に到達しているか否かを判断する(S59)。前処理20が下降規制位置に到達していることによって、オートダウンフラグが1から0に変更される(S60)。これによって、昇降制御手段44が前処理20の下降を停止する。 【0059】なお、以上の動作において、始動スイッチ(S5)41をONにしないで、操向兼刈取部昇降用レバー11を矢印■方向に傾けたままにしておくと、操向兼刈取部昇降用レバー11の傾きを解除するまで、前処理20は、下降が保持される(S41、S42、S54、S55、S56、S68、S69、S70、S71、S46、S58、S60、S62、S67、S41、S42、S54)。そして、再度、S55に至る。このとき、下降用リフトスイッチ21は、ONのままであるため、S65を経て、オートダウンフラグの値の判断がされる(S72)。オートダウンフラグの値は、0であるので、前処理20は、下降規制位置まで下降させられて、昇降制御手段44によって、停止される。 【0060】(前処理の下降規制位置よりさらなる下降制御−刈高解除制御)操向兼刈取部昇降用レバー11を矢印■方向に傾けて下降用リフトスイッチ21をONにし(S41、S42、S54)、始動スイッチ41をONにして前処理20を下降させる(S55、S56)。その後、S57、S46、S58、S59、S61、S62、S63、S64、S41、S54を経て、再度S55に至る。前回、下降用リフトスイッチ21は、ONであったため、S65、S66、S46、S58、S59、S61、S62、S67を経て、S41に戻り、そして、S62に至る。このとき、解除フラグは1から0に戻り、且つ、前回の解除フラグは1であったので(S63)、復帰タイマがセットされる(S73)。この復帰タイマには、前処理20が下降規制位置よりさらに下降したその位置から復帰上昇に変わるのに要する時間がセットされる。そして、その復帰タイマにセットされた時間が終了していれば(S64)、前処理20が、下降規制位置より低い位置あるか否かが判断され(S72)、下降規制位置より下降していれば、下降規制位置に上昇復帰させられる(S75)。しかし、上記時間が経過してないとき、或いは前処理20が、下降規制位置より高い位置あるとき、S46に戻り、前処理20は、下降を継続させられる。なお、前処理20は、下降規制位置より、さらに下降させられるとき、記憶部30に記憶されている下降位置が中断手段47によって無視され、下降制御手段44によって下降させられる。 【0061】(刈取部の上昇制御、下降制御におけるインチング制御)上昇用リフトスイッチ16と下降用リフトスイッチ21とが、OFF(S41、S42、S54)の状態で、始動スイッチ(S5)41をONにすると(S76)、前処理20は、昇降制御手段44によって小刻みに上昇(インチング上昇)させられる(S77)。下降インチングスイッチ(S6)46をONにしたときは(S78)、下降規制位置まで、小刻みに下降(インチング下降)させられる(S79、S80)。このインチング制御も、昇降制御手段44によって、行われる。 【0062】なお、インチング制御の説明において、刈取部20は、高さを微調節するとき、昇降制御手段44の制御によって、小刻みに昇降(インチング昇降)するようになっているが、小刻みに昇降せずに、微調節しない通常の昇降速度より遅く連続的に昇降するようにしても、小刻みに昇降しているときと同様に、微調節が可能である。 【0063】また、小刻みに昇降するときも、微調節しない通常の昇降速度より遅く小刻みに昇降するようにしてもよい。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001878 【氏名又は名称】三菱農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年1月24日(2000.1.24) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100082337 【弁理士】 【氏名又は名称】近島 一夫 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−204217(P2001−204217A) |
| 【公開日】 |
平成13年7月31日(2001.7.31) |
| 【出願番号】 |
特願2000−14977(P2000−14977) |
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