| 【発明の名称】 |
刈払い機 |
| 【発明者】 |
【氏名】ヨハン トルンプフ
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| 【要約】 |
【課題】刈払い機において、振動が発生しても、内燃機関の機能安定な作動のもとに低いアイドリング回転数を無制限に設定できるようにする。
【解決手段】エンジンケース(2)はスリーブ状のカラー(10)によって操縦管(5)の内燃機関側端部(7)とほぼ同軸にオーバーラップしている。カラー(10)の自由端(11)は、操縦管(5)の内燃機関側端部(7)に対し予め設定可能な間隔(a)を持って位置し、且つ操縦管(5)と相対回転不能に結合されている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】エンジンケース(2)内に配置され、操縦管(5)の一端(6)に配置された工具ヘッド(3)を駆動する内燃機関(1)を備え、内燃機関(1)がそのエンジンケース(2)によって操縦管(5)の他端(7)に固定され、操縦管(5)内に、内燃機関(1)の従動部を工具ヘッド(3)と結合させている駆動軸(8)が支持されている刈払い機において、エンジンケース(2)がスリーブ状のカラー(10)によって操縦管(5)の内燃機関側端部(7)とほぼ同軸にオーバーラップし、カラー(10)の自由端(11)が、操縦管(5)の内燃機関側端部(7)に対し予め設定可能な間隔(a)を持って位置し、且つ操縦管(5)と相対回転不能に結合されていることを特徴とする刈払い機。 【請求項2】前記間隔(a)が操縦管(5)の径(D)の複数倍であることを特徴とする、請求項1に記載の刈払い機。 【請求項3】前記自由端(11)が半径方向の回転阻止部(37)を介して操縦管(5)と結合されていることを特徴とする、請求項1または2に記載の刈払い機。 【請求項4】前記自由端(11)内に、操縦管(5)の孔(13)内へ突出するねじ(12)が保持されていることを特徴とする、請求項3に記載の刈払い機。 【請求項5】操縦管(5)の内燃機関側端部(7)が、カラー(10)のエンジンケース(2)付近で支持部(14)で支持されていることを特徴とする、請求項1から4までのいずれか一つに記載の刈払い機。 【請求項6】支持部(14)が縦方向ストッパー(15)を有していることを特徴とする、請求項5に記載の刈払い機。 【請求項7】支持部(14)がラジアル軸受(16)を有していることを特徴とする、請求項5または6に記載の刈払い機。 【請求項8】ラジアル軸受(16)が滑り軸受(17)として構成されていることを特徴とする、請求項7に記載の刈払い機。 【請求項9】滑り軸受(17)または操縦管(5)の表面(18,19)の少なくとも1つの表面が、滑り軸受(17)の領域において、摩擦値が大きくなるように加工されていることを特徴とする、請求項8に記載の刈払い機。 【請求項10】カラー(10)内に、自由端(11)と支持部(14)の間に位置するように支持リブ(29)が設けられていることを特徴とする、請求項1から9までのいずれか一つに記載の刈払い機。 【請求項11】カラー(10)が2つの半シェル(20,21)から形成されていることを特徴とする、請求項1から10までのいずれか一つに記載の刈払い機。 【請求項12】カラー(10)が合成物質からなり、特に射出成形法で製造されていることを特徴とする、請求項1から11までのいずれか一つに記載の刈払い機。 【請求項13】それぞれの半シェル(20,21)が、エンジンケース(2)のそれぞれ1つの部分シェル(22,23)と一体に形成されていることを特徴とする、請求項11または12に記載の刈払い機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンケース内に配置され、操縦管の一端に配置された工具ヘッドを駆動する内燃機関を備え、内燃機関がそのエンジンケースによって操縦管の他端に固定され、操縦管内に、内燃機関の従動部を工具ヘッドと結合させている駆動軸が支持されている刈払い機に関するものである。 【0002】 【従来の技術】刈払い機で作業を行なうため、刈払い機の重心領域に配置される操縦グリップが設けられる。たとえばアイドリングのような好ましくない回転数範囲では、内燃機関を備えたエンジンケースが操縦管に対して相対運動し、それによってねじり振動が生じることが実際に明らかとなっている。アイドリングでねじり振動が生じると、内燃機関に機能不良が発生し、エンジンが停止してしまうことがある。このような振動を防止するため、回転数をより高く設定することができるが、これにより望ましくないほどの多量の有害物質が排出されることになる。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、この種の刈払い機において、振動が発生しても、内燃機関の機能安定な作動のもとに低いアイドリング回転数を無制限に設定できるようにすることである。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記の課題は、本発明によれば、エンジンケースがスリーブ状のカラーによって操縦管の内燃機関側端部とほぼ同軸にオーバーラップし、カラーの自由端が、操縦管の内燃機関側端部に対し予め設定可能な間隔を持って位置し、且つ操縦管と相対回転不能に結合されていることによって解決される。 【0005】エンジンケースは管状のカラーを備え、カラーは操縦管の内燃機関側端部と所定の長さにわたって同軸にオーバーラップしている。カラーはその自由端において操縦管と相対回転不能に結合され、この場合結合部位は、操縦管の内燃機関側端部に対し予め設定可能な長さの構造的間隔を有している。これにより、操縦管の、回転ばねとして作用する、操舵棒とエンジンケースの間の部分が短縮されて、その固有振動数が上昇する。カラー自身もねじりばねとして作用するが、操縦管とは異なり、横断面、壁厚、材料選択に関し回転振動問題の条件に適宜適合させることができる。特にカラーを射出成形されるプラスチックで実施すると、ばね剛性が適合する利点に加えて、金属材料の操縦管に比べてプラスチックの材料をかなり削減できる利点がある。さらに、カラーは、操縦管に比べて横断面が大きいので、人間工学的に成形されたグリップとして利用することができる。 【0006】合目的なのは、カラーと操縦管との相対回転不能結合部の領域に、カラー内に配置され、操縦管の孔のなかに突出するねじを回転阻止部として設けることである。このようにして、操縦グリップや工具ヘッドを組み付けた操縦管をエンジンケースに対し継続的に且つ最小コストで方向づけることが保証されている。 【0007】操縦管の、カラー内へ自由に突出している端部は、内燃機関の付近において、縦方向ストッパーとラジアル軸受とを備えた支持部によって案内されているのが有利である。これにより、簡単な構造的手段で、操縦管をそのなかに案内されている駆動軸とともに内燃機関に対し精密に方向づけることが保証され、同時にカラーの曲げ荷重が軽減する。さらに、ラジアル軸受(滑り軸受として簡潔な形状で実施される)により、操縦管の内燃機関側端部に対しエンジンケースを回動させることが可能になり、これによりカラーは、悪影響なしにねじりばねおよびねじりダンパーとして作用することができる。補助的に、操縦管または滑り軸受の表面の少なくとも1つを、摩擦値が大きくなるように加工してよい。これにより、エンジンケースが操縦管に対し回転振動するときに摩擦が発生し、よって振動の緩衝効率が増大する。 【0008】カラーを2つの半シェルの形状で構成することにより(半シェルはそれぞれエンジンケースの部分シェルと一体に形成されているのが有利である)、個々の部品を簡単に製造することができるばかりでなく、組み立ても迅速になる。同時に、両シェルを互いに螺合させることにより、カラーと操縦管との相対回転不能結合部をクランプによって簡単に実現することができる。 【0009】 【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。図1は、刈払い機を2つのグリップ24を用いて操縦グリップ9にて保持する操作者を示している。操舵棒とも呼ばれる操縦グリップ9は、刈払い機の重心領域に設けた操縦管5に固定されている。操縦グリップ9は湾曲グリップ等として構成してもよい。操縦管5の一端6には、回転可能な切断工具4を備えた工具ヘッド3が配置されている。操縦グリップ9で刈払い機を操縦することにより、切断工具4は矢印25で示した湾曲軌道に沿って操縦される。操縦管5の他端7にはエンジンケース2が固定され、エンジンケース2内には内燃機関1が配置されている。切断工具4と内燃機関1とは、操縦管5内で受容されている回転可能な駆動軸8を介して互いに結合されている。図示した実施形態では、内燃機関1は、そのクランク軸軸線27が操縦管5の縦中心軸線26に対し同軸であるように配置されている。 【0010】図2の横断面図からわかるように、エンジンケース2は、上部部分シェル22と下部部分シェル23の2つの部分から形成されている。エンジンケース2は、操縦管5を取り囲むカラー10を有している。カラー10を一体の管として形成し、これをエンジンケース2と一体に形成するか、或いはフランジ固定するのが有利である。カラー10を形成している管は、図示した実施形態では2つの半シェル20,21からなり、この場合上部半シェル20はエンジンケース2の上部部分シェル22と一体に、そして下部半シェル21はエンジンケース2の下部部分シェル23と一体にそれぞれ射出成形プラスチック部材として形成されている。カラー10の自由端11は、操縦管5の内燃機関側の端部7に対し間隔aを持って操縦管5と相対回転不能に結合されている。前記間隔aは操縦管5の径Dの複数倍であり、図示した実施形態ではほぼ7倍である。さらに前記自由端11は、操縦管5のための回転阻止部を有している。この回転阻止部は、図示した実施形態では、半シェル21で保持され、操縦管5の孔13に係合しているねじ12として形成されている。操縦管5は内燃機関1に近い内燃機関側端部7の領域で支持されており、その支持部14は、縦方向ストッパー15と、半径方向の力を吸収するためのラジアル軸受16とを有している。ラジアル軸受16は、図示した実施形態では滑り軸受17として形成され、これにより、回転弾性的なエンジンケース2は操縦管5の内燃機関側端部7に対し回動することができる。滑り軸受17の表面18と操縦管5の、端部7の領域における表面19とは、摩擦値を高めるように加工されて、滑り軸受17が操縦管5の端部7に対しエンジンケース2内で振動しながら相対回動する際に、摩擦力が一層の防振作用をなすようにするのが合目的である。 【0011】操縦管5内には、駆動軸8を受容するため、プラスチック管からなる軸ガイド28が設けられている。下部部分シェル23は、操縦管5の内燃機関側端部7の領域に、滑り軸受17へのアクセスのために保守穴32を有しており、この保守穴32を通じて、必要な場合には、防振作用を制御するため、摩擦値を高める手段または摩擦値を減らす手段を挿入することができる。 【0012】前記自由端11と支持部14の間には支持リブ29が設けられている。支持リブ29は、負荷時に薄壁のカラー10を半径方向において操縦管5に対し支持させることができ、しかも、同調する防振システムを阻害することはない。部分シェル23は、支持リブ29の領域に小シェル30を有し、この小シェル30内で、アクセレーターケーブル34(図3)を貫通させるための可撓性の保護管31が保持されている。 【0013】カラー10の半シェル21を一体成形したエンジンケース2の下部部分シェル23を、図3に内部図で示した。自由端11の領域には、下部部分シェル23を上部部分シェル22と螺着させるための2つの孔36が設けられている。両孔36の間には、操縦管5の回転阻止部37としてのねじ12(図2)を受容するための別の穴38が設けられている。ラジアル軸受け16の領域には、同様に両部分シェル23と22を互いに螺着させるための別の2つの孔36が設けられている。滑り軸受16はリブ構造を持っており、これにより優れた支持能力が考慮されているとともに、薄壁に関する射出成形技術の必要条件が考慮されている。ラジアル軸受16には、アクセレーターケーブル34を貫通させるための溝49が設けられている。アクセレーターケーブル34は、小シェル30の領域において締付け板35によって保持され、そこでケーシング内部から外側へグリップ24(図1)のほうへ案内されている。自由端11とラジアル軸受16の間には、ねじり剛性に影響することなくカラー10の横断面部を補強して曲げ強さを大きくするための縦リブ48が配置されている。カラー10は、自由端11およびラジアル軸受16の領域において、操縦管5と孔36を受容するために十分な幅を有している。この横断面部に比べてカラー10の小シェル30の領域は先細りになっており、これによってねじり剛性が所望の大きさに設定されているとともに、カラー10は人間工学的なグリップとして成形されている。 【0014】図4によれば、操縦管5内には、軸ガイド28がその星形の横断面によって調心されて保持されている。操縦管5のための回転阻止部は、ねじ12がねじ山50によって下部半シェル21内で保持され、操縦管5の孔内へ遊びを持って突出するように構成されている。両半シェル20,21は水平方向の分離面41を相互に有し、両側で、溝44に係合しているそれぞれ1つの突起43によって互いに方向づけられている。両半シェル20,21は締付け板、スナップコネクタ等によって互いに結合させることができ、図示した実施形態では、互いに螺合している。このため2つの孔36が設けられ、これらの孔36を通じてタッピンねじ(図を簡単にするため図示していない)を挿入して、それぞれの袋穴39にねじ込まれ、ねじ頭が段部40に載置されるようにする。突起43と溝44の大きさは、両半シェル20,21の間に隙間42が生じるように選定されている。この隙間42により、段部40に載置されているねじ頭を持ったねじ結合部を締めると操縦管5が締め付けられ、それによって自由端11と操縦管5との相対回転不能な結合が得られる。他方、相対回転不能な形状拘束的結合部、または形状拘束的結合部と摩擦結合部との組み合わせでもよい。 【0015】図5に図示した横断面図からわかるように、アクセレーターケーブル34はロックフック46を備えた締付け板35によって保持されている。締付け板35は、上部半シェル20に設けた支持リブ29のように支持リブとして作用するように成形されている。この場合、締付け板35または支持リブ29と操縦管5の間に隙間45が設けられ、操縦管5に対するカラー10の回動が阻止されないようになっている。 【0016】ラジアル軸受16の領域における下部半シェル21と上部半シェル20との螺合部は、図6によれば、自由端11の領域における孔36、段部40、および袋穴39による螺合部と同様に構成されている(図4)。大きな強度を得るため、および射出成形法の必要条件を考慮するため、両半シェル20,21はリブ47のシステムから構成されている。分離面41の隙間42は突起43の領域に設けられ、その結果両半シェル20,21はラジアル軸受16の領域で互いに面一に当接し、これにより、ラジアル軸受16内での操縦管5の所定の回転運動が保証されている。
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| 【出願人】 |
【識別番号】598052609 【氏名又は名称】アンドレアス シュティール アクチエンゲゼルシャフト ウント コンパニー
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| 【出願日】 |
平成12年11月22日(2000.11.22) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100063130 【弁理士】 【氏名又は名称】伊藤 武久 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−190123(P2001−190123A) |
| 【公開日】 |
平成13年7月17日(2001.7.17) |
| 【出願番号】 |
特願2000−356331(P2000−356331) |
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