| 【発明の名称】 |
根菜収穫機の土壌被膜処理装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】河村 修
【氏名】生宗 丈治
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| 【要約】 |
【課題】根菜収穫機で掘り取る前に、土壌被膜を機械的に取り除き、労力を要せず能率を上げる。
【解決手段】圃場の根菜列にそって走行機台1を前進させると、根菜の茎葉部bは前処理装置6によって掻上げられる。土壌中に侵入するサブソイラ7の振動によって根部aが浮き上がり茎葉部bが引き抜き搬送帯2に挟持されて引き上げられ後上方に向けて搬送される。このときカッター4は下向きの押圧力が付与されて土壌表面の高低差に追従し、土壌被膜3に切込んで切開し掘り取り側とそうでない側とに縦割りしていく。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 圃場の根菜列にそって走行機台(1)を前進させると、根菜の茎葉部(b)は前処理装置(6)によって掻上げられ、土壌中に侵入するサブソイラ(7)の振動によって根部(a)が浮き上がり茎葉部(b)が引き抜き搬送帯(2)に挟持されて引き上げられ後上方に向けて搬送され、このときカッター(4)は下向きの押圧力が付与されて土壌表面の高低差に追従し、土壌被膜(3)に切込んで切開し掘り取り側とそうでない側とに縦割りしていくことを特徴とする根菜収穫機の土壌被膜処理装置。 【請求項2】 前記走行機台(1)の一側に、前処理装置(6)とサブソイラ(7)と引き抜き搬送帯(2)を設け、他側に操縦部(A)と縦搬送帯(8)を配設し、引き抜き搬送帯(2)の終端部下方に始端部を位置させるとともに終端部を縦搬送帯(8)の始端部上に位置させた根部搬送帯(9a)と、この根部搬送帯(9a)に並設して終端側が縦搬送帯(8)の上方を横切る茎葉部搬送帯(9b)とから成る横搬送帯(9)を横架したことを特徴とする請求項1記載の根菜収穫機の土壌被膜処理装置。 【請求項3】 前記引き抜き搬送帯(2)の終端部近くでこの搬送帯(2)の上側に、茎葉部(b)を挟持して吊持状態で搬送されてくる根菜の茎葉部(b)を荒切りするカッター(10)と、このカッター(10)によって荒切りされた切断葉を受継いで搬出するベルトコンベヤ(11)を設け、前記根部搬送帯(9a)と茎葉部搬送帯(9b)による搬送の途中に、茎葉部(b)を仕上げ切りするカッター(12)を取付け、茎葉部搬送帯(9b)の下方にコンテナ(13)を配置したことを特徴とする請求項2記載の根菜収穫機の土壌被膜処理装置。 【請求項4】 前処理装置(6)とサブソイラ(7)と引き抜き搬送帯(2)はシリンダー装置(15)により一体となって軸(16)を支点にして上下調節可能として、サブソイラ(7)の土壌中への侵入深さを調節することを特徴とする請求項1〜3記載のいずれかの根菜収穫機の土壌被膜処理装置。 【請求項5】 前記コンテナ(13)に、地面上に降ろしたり地面上のものの積み込みができる積み込み機構(17)を設けたことを特徴とする請求項3又は4記載の根菜収穫機の土壌被膜処理装置。 【請求項6】 上記積み込み機構(17)に付設した作業者用の背もたれ(18a)付きのステップ(18)は、前記の縦搬送帯(8)により搬送されたものを作業者によってコンテナ(13)内に収納するためのステップ(18)とすることを特徴とする請求項5記載の根菜収穫機の土壌被膜処理装置。 【請求項7】 前記カッター(4)は、引き抜き搬送帯(2)の支持構体(19)の始端側外側部に溶着した取付板(20)に締合ボルト(21)により取付けて垂設する支持杆(22)の下端に中途部を樞着した揺動杆(23)の下端に遊転自在に装着され、揺動杆(23)上端側と支持杆(22)の間に引張スプリング(24)を介装してカッター(4)に下向きの押圧力を付与し、また、前記締合ボルト(21)を抜いて差し替えることによって支持杆(22)の垂下長が変更してカッター(4)が上下に調節可能になっていることを特徴とする請求項1〜6記載のいずれかの根菜収穫機の土壌被膜処理装置。 【請求項8】 上記揺動杆(23)の揺動範囲を規制するストッパー(25)(26)が設けられていることを特徴とする請求項7記載の根菜収穫機の土壌被膜処理装置。 【請求項9】 前記カッター(4)によって切開した土壌被膜(3)を巻き取る巻取リール(5)が、カッター(4)後方の走行機台(1)の一側に装着され、円盤(27)の回転軸芯部から等距離離れた箇所から数本の棒体(28)を外側方に突設し各突出先端部を止着板(29)にそれぞれ溶着して截頭円錐形の巻取り部(5b)を形成していることを特徴とする請求項1〜8記載のいずれかの根菜収穫機の土壌被膜処理装置。 【請求項10】 上記巻取リール(5)へ巻き取る土壌被膜(3)のガイドの役目は、巻取リール(5)の後方に設けるところの横軸ローラ(31)と、その横軸ローラ(31)の前側に間隔をあけて設けた2本の縦軸ローラ(32)(32)とによって行わせることを特徴とする請求項9記載の根菜収穫機の土壌被膜処理装置。 【請求項11】 走行機台(1)に溶着した縦杆(33)の下端から横杆(34)を外側方に向けて突設し、その横杆(34)の外端部にくの字形取付板(35)の屈曲部を溶着するとともに、横杆(34)の基部から後上方に向け取付板(36)を突設して、各取付板(35)(36)の上端部との間に前記横軸ローラ(31)を遊転自在に装着し、前記横杆(34)の前面に縦のローラ軸(37)(37)を間隔をあけて立設して、このローラ軸(37)(37)に縦軸ローラ(32)(32)が遊転自在に装着されていることを特徴とする請求項10記載の根菜収穫機の土壌被膜処理装置。 【請求項12】 前記巻取リール(5)に電動モータ(M)からの回転動力を断続するクラッチ機構(C)を設け、該クラッチ機構(C)は、スイッチ(S)のONにより電動モータ(M)への通電を「切」して回転を停止し、OFFにより通電して電動モータ(M)を起動するようにすると共に、上記スイッチ(S)のON・OFFの作動は、前記横杆(34)の基部に縦溝(38a)を形成した扇形状の板体(38)を溶着して、前記くの字形取付板(35)の下端に外端側を嵌合したクラッチ棒(39)の内端側を前記縦溝(38a)に挿通して巻取リール(5)の巻取り部(5b)に巻き取る土壌被膜(3)の緊張力によってクラッチ棒(39)が上動して接触することによりONし、下動によりOFFするようにしていることを特徴とする請求項9〜11記載のいずれかの根菜収穫機の土壌被膜処理装置。 【請求項13】 巻取りが進行して巻取り部(5b)が径大になるなどして機体の前進速度よりも巻取り速度が速くなると、巻取られる土壌被膜(3a)の緊張力が強になりクラッチ棒(39)が上動してクラッチ棒(39)の内端側がスイッチ(S)に接触しクラッチ機構(C)は「切」して巻取りを停止し、そして、この停止によって前記の緊張力が弱くなるとクラッチ棒(39)は下動しクラッチ機構(C)は「入」して巻取りを再開することを特徴とする請求項12記載の根菜収穫機の土壌被膜処理装置。 【請求項14】 土壌被膜(3a)が掘り取りと同時に回収されると共に、一旦クラッチ機構(C)により巻取りを停止すればタイマーを介して一定時間経過後に巻取りを再開するようにすることを特徴とする請求項12又は13記載の根菜収穫機の土壌被膜処理装置。 【請求項15】 機体の前進速度に巻取リール(5)の巻取り速度を同調させることを特徴とする請求項12〜14記載のいずれかの根菜収穫機の土壌被膜処理装置。 【請求項16】 根菜収穫機のサブソイラ(7)は、偏心機構(40)によって振動しながらシリンダー装置(15)により上下動して土壌中への侵入深さが調節され、その調節の目印としてのマーカー(41)が取付けられ、掘り取り時における前方からの過負荷に対してシャーピン(42)が折損し、軸(43)を支点にして回動することによりサブソイラ(7)の上部がスイッチ(44)に接当し、スイッチのONによりエンジンを停止することを特徴とする請求項1〜15記載のいずれかの根菜収穫機の土壌被膜処理装置。 【請求項17】 走行機台(1)に搭載するエンジン(E)は、そのマフラー(45)を走行機台(1)の一側の掘り取り側と反対側に延出して排気するようにしていることを特徴とする請求項1〜16記載のいずれかの根菜収穫機の土壌被膜処理装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、圃場で大根や人参等の根菜を掘り取って収穫する根菜収穫機の土壌被膜処理装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、走行機台に植立する根菜の根部を浮き上がらせるサブソイラと、その茎葉部を挟持して斜め後上方に引き上げる引き抜き搬送帯を設けて、機体の前進により根菜を掘り取って走行機台に載置するコンテナに収納する根菜収穫機は公知である。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】このように、圃場で根菜を掘り取って収穫する根菜収穫機なるものは、従来公知であるが、この公知のものは、土壌の温度を適温にし水分を保ちながら雑草の生長を抑えて根菜の成育を促進するため用いた土壌被膜を掘り取る前に手作業で取り除かなければならず、労力を要して能率を上げることができないという問題点があった。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を達成するために、下記の手段を講じた。請求項1記載の根菜収穫機の土壌被膜処理装置は、圃場の根菜列にそって走行機台(1)を前進させると、根菜の茎葉部(b)は前処理装置(6)によって掻上げられ、土壌中に侵入するサブソイラ(7)の振動によって根部(a)が浮き上がり茎葉部(b)が引き抜き搬送帯(2)に挟持されて引き上げられ後上方に向けて搬送され、このときカッター(4)は下向きの押圧力が付与されて土壌表面の高低差に追従し、土壌被膜(3)に切込んで切開し掘り取り側とそうでない側とに縦割りしていくことを特徴とする。請求項2記載の根菜収穫機の土壌被膜処理装置は、上記請求項1記載の手段において、前記走行機台(1)の一側に、前処理装置(6)とサブソイラ(7)と引き抜き搬送帯(2)を設け、他側に操縦部(A)と縦搬送帯(8)を配設し、引き抜き搬送帯(2)の終端部下方に始端部を位置させるとともに終端部を縦搬送帯(8)の始端部上に位置させた根部搬送帯(9a)と、この根部搬送帯(9a)に並設して終端側が縦搬送帯(8)の上方を横切る茎葉部搬送帯(9b)とから成る横搬送帯(9)を横架したことを特徴とする。請求項3記載の根菜収穫機の土壌被膜処理装置は、上記請求項2記載の手段において、前記引き抜き搬送帯(2)の終端部近くでこの搬送帯(2)の上側に、茎葉部(b)を挟持して吊持状態で搬送されてくる根菜の茎葉部(b)を荒切りするカッター(10)と、このカッター(10)によって荒切りされた切断葉を受継いで搬出するベルトコンベヤ(11)を設け、前記根部搬送帯(9a)と茎葉部搬送帯(9b)による搬送の途中に、茎葉部(b)を仕上げ切りするカッター(12)を取付け、茎葉部搬送帯(9b)の下方にコンテナ(13)を配置したことを特徴とする。 【0005】請求項4記載の根菜収穫機の土壌被膜処理装置は、上記請求項1〜3記載のいずれかの手段において、前処理装置(6)とサブソイラ(7)と引き抜き搬送帯(2)はシリンダー装置(15)により一体となって軸(16)を支点にして上下調節可能として、サブソイラ(7)の土壌中への侵入深さを調節することを特徴とする。請求項5記載の根菜収穫機の土壌被膜処理装置は、上記請求項3又は4記載の手段において、前記コンテナ(13)に、地面上に降ろしたり地面上のものの積み込みができる積み込み機構(17)を設けたことを特徴とする。請求項6記載の根菜収穫機の土壌被膜処理装置は、上記請求項5記載の手段において、上記積み込み機構(17)に付設した作業者用の背もたれ(18a)付きのステップ(18)は、前記の縦搬送帯(8)により搬送されたものを作業者によってコンテナ(13)内に収納するためのステップ(18)とすることを特徴とする。請求項7記載の根菜収穫機の土壌被膜処理装置は、上記請求項1〜6記載のいずれかの手段において、前記カッター(4)は、引き抜き搬送帯(2)の支持構体(19)の始端側外側部に溶着した取付板(20)に締合ボルト(21)により取付けて垂設する支持杆(22)の下端に中途部を樞着した揺動杆(23)の下端に遊転自在に装着され、揺動杆(23)上端側と支持杆(22)の間に引張スプリング(24)を介装してカッター(4)に下向きの押圧力を付与し、また、前記締合ボルト(21)を抜いて差し替えることによって支持杆(22)の垂下長が変更してカッター(4)が上下に調節可能になっていることを特徴とする。 【0006】請求項8記載の根菜収穫機の土壌被膜処理装置は、上記請求項7記載の手段において、上記揺動杆(23)の揺動範囲を規制するストッパー(25)(26)が設けられていることを特徴とする。請求項9記載の根菜収穫機の土壌被膜処理装置は、上記請求項1〜8記載のいずれかの手段において、前記カッター(4)によって切開した土壌被膜(3)を巻き取る巻取リール(5)が、カッター(4)後方の走行機台(1)の一側に装着され、円盤(27)の回転軸芯部から等距離離れた箇所から数本の棒体(28)を外側方に突設し各突出先端部を止着板(29)にそれぞれ溶着して截頭円錐形の巻取り部(5b)を形成していることを特徴とする。請求項10記載の根菜収穫機の土壌被膜処理装置は、上記請求項9記載の手段において、上記巻取リール(5)へ巻き取る土壌被膜(3)のガイドの役目は、巻取リール(5)の後方に設けるところの横軸ローラ(31)と、その横軸ローラ(31)の前側に間隔をあけて設けた2本の縦軸ローラ(32)(32)とによって行わせることを特徴とする。請求項11記載の根菜収穫機の土壌被膜処理装置は、上記請求項10記載の手段において、走行機台(1)に溶着した縦杆(33)の下端から横杆(34)を外側方に向けて突設し、その横杆(34)の外端部にくの字形取付板(35)の屈曲部を溶着するとともに、横杆(34)の基部から後上方に向け取付板(36)を突設して、各取付板(35)(36)の上端部との間に前記横軸ローラ(31)を遊転自在に装着し、前記横杆(34)の前面に縦のローラ軸(37)(37)を間隔をあけて立設して、このローラ軸(37)(37)に縦軸ローラ(32)(32)が遊転自在に装着されていることを特徴とする。 【0007】請求項12記載の根菜収穫機の土壌被膜処理装置は、上記請求項9〜11記載のいずれかの手段において、前記巻取リール(5)に電動モータ(M)からの回転動力を断続するクラッチ機構(C)を設け、該クラッチ機構(C)は、スイッチ(S)のONにより電動モータ(M)への通電を「切」して回転を停止し、OFFにより通電して電動モータ(M)を起動するようにすると共に、上記スイッチ(S)のON・OFFの作動は、前記横杆(34)の基部に縦溝(38a)を形成した扇形状の板体(38)を溶着して、前記くの字形取付板(35)の下端に外端側を嵌合したクラッチ棒(39)の内端側を前記縦溝(38a)に挿通して巻取リール(5)の巻取り部(5b)に巻き取る土壌被膜(3)の緊張力によってクラッチ棒(39)が上動して接触することによりONし、下動によりOFFするようにしていることを特徴とする。請求項13記載の根菜収穫機の土壌被膜処理装置は、上記請求項12記載の手段において、巻取りが進行して巻取り部(5b)が径大になるなどして機体の前進速度よりも巻取り速度が速くなると、巻取られる土壌被膜(3a)の緊張力が強になりクラッチ棒(39)が上動してクラッチ棒(39)の内端側がスイッチ(S)に接触しクラッチ機構(C)は「切」して巻取りを停止し、そして、この停止によって前記の緊張力が弱くなるとクラッチ棒(39)は下動しクラッチ機構(C)は「入」して巻取りを再開することを特徴とする。請求項14記載の根菜収穫機の土壌被膜処理装置は、上記請求項12又は13記載の手段において、土壌被膜(3a)が掘り取りと同時に回収されると共に、一旦クラッチ機構(C)により巻取りを停止すればタイマーを介して一定時間経過後に巻取りを再開するようにすることを特徴とする。請求項15記載の根菜収穫機の土壌被膜処理装置は、上記請求項12〜14記載のいずれかの手段において、機体の前進速度に巻取リール(5)の巻取り速度を同調させることを特徴とする。請求項16記載の根菜収穫機の土壌被膜処理装置は、上記請求項1〜15記載のいずれかの手段において、根菜収穫機のサブソイラ(7)は、偏心機構(40)によって振動しながらシリンダー装置(15)により上下動して土壌中への侵入深さが調節され、その調節の目印としてのマーカー(41)が取付けられ、掘り取り時における前方からの過負荷に対してシャーピン(42)が折損し、軸(43)を支点にして回動することによりサブソイラ(7)の上部がスイッチ(44)に接当し、スイッチのONによりエンジンを停止することを特徴とする。請求項17記載の根菜収穫機の土壌被膜処理装置は、上記請求項1〜16記載のいずれかの手段において、走行機台(1)に搭載するエンジン(E)は、そのマフラー(45)を走行機台(1)の一側の掘り取り側と反対側に延出して排気するようにしていることを特徴とする。 【0008】 【発明の実施の形態】 【実施例】以下、本発明を実施例図に基づいて説明するのであるが、この例図に示す根菜収穫機の概要を先ず記載すると、走行機台(1)の一側に前処理装置(6)とサブソイラ(7)と引き抜き搬送帯(2)を設け、他側に操縦部(A)と縦搬送帯(8)を配設し、引き抜き搬送帯(2)の終端部下方に始端部を位置させるとともに終端部を縦搬送帯(8)の始端部上に位置させた根部搬送帯(9a)と、この根部搬送帯(9a)に並設して終端側が縦搬送帯(8)の上方を横切る茎葉部搬送帯(9b)とから成る横搬送帯(9)を横架し、前記引き抜き搬送帯(2)の終端部近くでこの搬送帯(2)の上側に、茎葉部(b)を挟持して吊持状態で搬送されてくるものの茎葉部(b)を荒切りするカッター(10)と、このカッター(10)によって荒切りされた切断葉を受継いで搬出するベルトコンベヤ(11)を設け、前記根部搬送帯(9a)と茎葉部搬送帯(9b)による搬送の途中に茎葉部(b)を仕上げ切りするデイスク式のカッター(12)を取付け、茎葉部搬送帯(9b)の下方にコンテナ(13)を載置している。 【0009】即ち、前処理装置(6)で植立する根菜の茎葉部(b)が掻上げられるとともにサブソイラ(7)の振動によって根部(a)が浮き上がり茎葉部(b)が引き抜き搬送帯(2)により挟持されて引き上げられ吊持状態で後上方に搬送され、終端部近くでカッター(10)により茎葉部(b)が荒切りされてその切除葉はベルトコンベヤ(11)により後方に搬出され、根部(a)側はローラ(14)(14)に順次接当し根部搬送帯(9a)と茎葉部搬送帯(9b)上に横倒れ状態に載置されて他側に送られ、その搬送の途中でカッター(12)により茎葉部(b)が仕上げ切りされて、根部(a)側は縦搬送帯(8)に受継がれ切断された葉は茎葉部搬送帯(9b)により縦搬送帯(8)の上方を通過して外側方に排出され、縦搬送帯(8)に受継がれた根部(a)側は後方に向けて搬送ののち作業者によりコンテナ(13)内に収納されるようになる。 【0010】そして、前記の前処理装置(6)とサブソイラ(7)と引き抜き搬送帯(2)はシリンダー装置(15)により一体となって軸(16)を支点にして上下調節可能でサブソイラ(7)の土壌中への侵入深さを調節し、コンテナ(13)は積み降ろし機構(17)によって地面上に降ろしたり地面上のものの積み込みができるようになり、(18)はこの積み込み機構(17)に附設した作業者用の背もたれ(18a)付きのステップであって、前記の縦搬送帯(8)により搬送されたものはこのステップ(18)上に立つ作業者によってコンテナ(13)内に収納されるのである。 【0011】次に、(4)はポリマルチのような土壌被膜(3)を切開する円盤状のカッターで、土壌表面に切込んで転動することにより土壌被膜(3)を切開していくのであって、「図1」〜「図3」に示すように、引き抜き搬送帯(2)の支持構体(19)の始端側外側部に溶着した取付板(20)に締合ボルト(21)により取付けて垂設する支持杆(22)の下端に中途部を樞着した揺動杆(23)の下端に遊転自在に装着され、揺動杆(23)上端側と支持杆(22)の間に引張スプリング(24)を介装してカッター(4)に下向きの押圧力を付与し、また、前記締合ボルト(21)を抜いて差し替えることによって支持杆(22)の垂下長が変更してカッター(4)が上下に調節可能になっている。なお、(25)(26)は揺動杆(23)の揺動範囲を規制するストッパーである。 【0012】また、(5)は前記カッター(4)によって切開した土壌被膜(3)を巻き取る巻取リールで、「図1」と「図4」〜「図6」に示してあるように、カッター(4)後方の走行機台(1)の一側に装着され、円盤(27)の回転軸芯部から等距離離れた箇所から数本(例図では6本)の棒体(28)を外側方に突設し各突出先端部を止着板(29)にそれぞれ溶着して截頭円錐形の巻取り部(5b)を形成し、巻取リール(5)は電動モータ(M)からチエンケース(30)内のチエンによって矢印(イ)方向に回転し、その巻取リール(5)の軸(5a)は機体の進行方向に対して直交している。 【0013】そして、この巻取リール(5)へ巻き取る土壌被膜(3)のガイドの役目は、巻取リール(5)の後方に設けるところの横軸ローラ(31)と、その横軸ローラ(31)の前側に間隔をあけて設けた2本の縦軸ローラ(32)(32)とによって行わせている。これらの横軸ローラ(31)と縦軸ローラ(32)はその全周面にゴム材が焼付けられて遊転自在に装着してあって、走行機台(1)に溶着した縦杆(33)の下端から横杆(34)を外側方に向けて突設し、その横杆(34)の外端部にくの字形取付板(35)の屈曲部を溶着するとともに、横杆(34)の基部から後上方に向け取付板(36)を突設して、各取付板(35)(36)の上端部との間に前記横軸ローラ(31)を遊転自在に装着し、前記横杆(34)の前面に縦のローラ軸(37)(37)を間隔をあけて立設して、このローラ軸(37)(37)に縦軸ローラ(32)(32)が遊転自在に装着されている。 【0014】また、(C)はこの巻取リール(5)に電動モータ(M)からの回転動力を断続するクラッチ機構で、スイッチ(S)のONにより電動モータ(M)への通電を「切」して回転を停止し、OFFにより通電して電動モータ(M)を起動するようにしている。 【0015】そして、このスイッチ(S)のON・OFFの作動は、前記横杆(34)の基部に縦溝(38a)を形成した扇形状の板体(38)を溶着して、前記くの字形取付板(35)の下端に外端側を嵌合したクラッチ棒(39)の内端側を前記縦溝(38a)に挿通して巻取リール(5)の巻取り部(5b)に巻き取る土壌被膜(3)の緊張力によってクラッチ棒(39)が上動して接触することによりONし、下動によりOFFするようにしている。 【0016】圃場における根菜は「図7」に示すように、2列に植栽され土壌表面は土壌被膜(3)で覆われている。そこで、この根菜列にそって機体を前進させると、根菜の茎葉部(b)は前処理装置(6)によって掻上げられ土壌中に侵入するサブソイラ(7)の振動によって根部(a)が浮き上がり茎葉部(b)が引き抜き搬送帯(2)に挟持されて引き上げられ後上方に向けて搬送されるようになる。このとき、カッター(4)は「図3」のように下向きの押圧力が付与されて土壌表面の高低差に追従し土壌被膜(3)に切込んで切開し掘り取り側とそうでない側とに縦割りしていくから、「図8」のように、掘り取り側の土壌被膜(3a)の端部をクラッチ棒(39)の下側から横軸ローラ(31)の後面側にそって引上げ2本の縦軸ローラ(32)(32)の間を通して巻取り部(5b)を構成する棒体(28)間に差し込み電動モータ(M)により矢印(イ)方向に回転する巻取リール(5)によって、根菜を掘り取ると同時に土壌被膜(3a)を巻取って回収する。 【0017】また、巻取りが進行して巻取り部(5b)が径大になるなどして機体の前進速度よりも巻取り速度が速くなると、巻取られる土壌被膜(3a)の緊張力が強になりクラッチ棒(39)が上動してクラッチ棒(39)の内端側がスイッチ(S)に接触しクラッチ機構(C)は「切」して巻取りを停止し、そして、この停止によって前記の緊張力が弱くなるとクラッチ棒(39)は下動しクラッチ機構(C)は「入」して巻取りを再開するのである。 【0018】実施例のものは、このようにして土壌被膜(3a)が掘り取りと同時に回収されるのであるが、一旦クラッチ機構(C)により巻取りを停止すればタイマーを介して一定時間経過後に巻取りを再開するようにしてもよく、また、機体の前進速度に巻取リール(5)の巻取り速度を同調させるように工夫してもよいのである。 【0019】なお、根菜収穫機のサブソイラ(7)は「図10」と「図11」に示すように偏心機構(40)によって振動しながら、シリンダー装置(15)により上下動して土壌中への侵入深さが調節されるのであるが、その調節の目印としてのマーカー(41)が取付けられており、掘り取り時における前方からの過負荷に対してシャーピン(42)が折損し軸(43)を支点にして(ロ)のように回動することによりサブソイラ(7)の上部がスイッチ(44)に接当しスイッチONによりエンジンを停止するなどの安全対策がとられている。 【0020】更に、この根菜収穫機に搭載するエンジン(E)は、そのマフラー(45)を走行機台(1)の一側の掘り取り側と反対側に延出して排気するようにしている。 【0021】 【発明の効果】本発明によれば、前処理装置(6)で植立する根菜の茎葉部(b)が掻上げられるとともにサブソイラ(7)の振動によって根部(a)を浮き上がらせることができ、カッター(4)を土壌表面に切り込ませて転動させることにより土壌被膜(3)を切開できる。また、本発明によれば、カッター(4)は、上下に調節可能にするとともに、下向きの押圧力を付与することによって、土壌表面に対する切込み深さが調節できるとともに土壌表面の高低差に追従し土壌被膜を確実に切開させることができる。また、本発明によれば、茎葉部(b)が引き抜き搬送帯(2)により挟持されて引き上げられ吊持状態で後上方に搬送され、終端部近くでカッター(10)により茎葉部(b)が荒切りされて、その切除葉はベルトコンベヤ(11)により後方に搬出される。また、根部(a)側はローラ(14)(14)に順次接当し、根部搬送帯(9a)と茎葉部搬送帯(9b)上に横倒れ状態に載置されて他側に送られ、その搬送の途中でカッター(12)により茎葉部(b)が仕上げ切りされて、根部(a)側は縦搬送帯(8)に受継がれ、切断された葉は茎葉部搬送帯(9b)により縦搬送帯(8)の上方を通過して外側方に排出され、縦搬送帯(8)に受継がれた根部(a)側は後方に向けて搬送ののち作業者によりコンテナ(13)内に収納される。 【0022】更に、本発明によれば、前処理装置(6)とサブソイラ(7)と引き抜き搬送帯(2)はシリンダー装置(15)により一体となって軸(16)を支点にして上下調節可能でサブソイラ(7)の土壌中への侵入深さを調節することができ、更に、コンテナ(13)は積み降ろし機構(17)によって地面上に降ろしたり地面上のものの積み込みが可能である。また、本発明によれば、積み込み機構(17)に付設した作業者用の背もたれ(18a)付きのステップ(18)により、縦搬送帯(8)により搬送されたものはこのステップ(18)上に立つ作業者によってコンテナ(13)内に収納することができる。 【0023】また、本発明によれば、引き抜き搬送帯(2)の支持構体(19)の始端側外側部に溶着した取付板(20)に締合ボルト(21)により取付けて垂設する支持杆(22)の下端に中途部を樞着した揺動杆(23)の下端に遊転自在に装着され、揺動杆(23)上端側と支持杆(22)の間に引張スプリング(24)を介装してカッター(4)に下向きの押圧力を付与し、また、前記締合ボルト(21)を抜いて差し替えることによって、支持杆(22)の垂下長を変更して、カッター(4)を上下に調節可能とすることができる。また、本発明によれば、前記カッター(4)によって切開した土壌被膜(3)を巻き取る巻取リール(5)は、カッター(4)後方の走行機台(1)の一側に装着され、円盤(27)の回転軸芯部から等距離離れた箇所から数本の棒体(28)を外側方に突設し各突出先端部を止着板(29)にそれぞれ溶着して截頭円錐形の巻取り部(5b)を形成し、巻取リール(5)は電動モータ(M)からチエンケース(30)内のチエンによって回転させることができる。 【0024】また、本発明によれば、巻取リール(5)の後方に設ける横軸ローラ(31)と、該横軸ローラ(31)の前側に間隔をあけて設けた2本の縦軸ローラ(32)(32)とは、巻取リール(5)へ巻き取る土壌被膜(3)のガイドの役目を果たすことができる。また、本発明によれば、これらの横軸ローラ(31)と縦軸ローラ(32)は遊転自在に装着してあって、走行機台(1)に溶着した縦杆(33)の下端から横杆(34)を外側方に向けて突設し、その横杆(34)の外端部にくの字形取付板(35)の屈曲部を溶着するとともに、横杆(34)の基部から後上方に向け取付板(36)を突設して、各取付板(35)(36)の上端部との間に前記横軸ローラ(31)を遊転自在に装着でき、前記横杆(34)の前面に縦のローラ軸(37)(37)を間隔をあけて立設して、このローラ軸(37)(37)に縦軸ローラ(32)(32)を遊転自在に装着できる。 【0025】また、本発明によれば、クラッチ機構(C)はこの巻取リール(5)に電動モータ(M)からの回転動力を断続することができ、スイッチ(S)のONにより電動モータ(M)への通電を「切」して回転を停止し、OFFにより通電して電動モータ(M)を起動するようにし、このスイッチ(S)のON・OFFの作動は、前記横杆(34)の基部に縦溝(38a)を形成した扇形状の板体(38)を溶着して、前記くの字形取付板(35)の下端に外端側を嵌合したクラッチ棒(39)の内端側を前記縦溝(38a)に挿通して巻取リール(5)の巻取り部(5b)に巻き取る土壌被膜(3)の緊張力によってクラッチ棒(39)が上動して接触することによりONさせ、下動によりOFFさせることができる。そして、根菜の茎葉部(b)は前処理装置(6)によって掻上げられ土壌中に侵入するサブソイラ(7)の振動によって根部(a)を浮き上がらせることができ、茎葉部(b)が引き抜き搬送帯(2)に挟持されて引き上げられ後上方に向けて搬送させることができる。 【0026】また、本発明によれば、カッター(4)は、下向きの押圧力が付与されて土壌表面の高低差に追従し、土壌被膜(3)に切込んで切開し掘り取り側とそうでない側とに縦割りさせることができ、掘り取り側の土壌被膜(3a)の端部をクラッチ棒(39)の下側から横軸ローラ(31)の後面側にそって引上げ2本の縦軸ローラ(32)(32)の間を通して巻取り部(5b)を構成する棒体(28)間に差し込み電動モータ(M)により巻取リール(5)によって、根菜を掘り取ると同時に土壌被膜(3a)を巻取って回収することができる。また、本発明によれば、巻取りが進行して巻取り部(5b)が径大になるなどして機体の前進速度よりも巻取り速度が速くなると、巻取られる土壌被膜(3a)の緊張力が強になりクラッチ棒(39)が上動してクラッチ棒(39)の内端側がスイッチ(S)に接触しクラッチ機構(C)は「切」して巻取りを停止し、そして、この停止によって前記の緊張力が弱くなるとクラッチ棒(39)は下動しクラッチ機構(C)は「入」して巻取りを再開させることができる。即ち、クラッチ機構(C)が巻き取る土壌被膜の緊張力により「切」して巻取り中に都合よくクラッチ機構(C)が切れて、操作の手間を省くとともに土壌被膜が切れて巻取りを中断するようなことがない。 【0027】また、本発明によれば、土壌被膜(3a)が掘り取りと同時に回収されるのであるが、一旦クラッチ機構(C)により巻取りを停止すればタイマーを介して一定時間経過後に巻取りを再開させることも可能である。また、機体の前進速度に巻取リール(5)の巻取り速度を同調させることができる。また、本発明によれば、根菜収穫機のサブソイラ(7)は、振動しながらシリンダー装置(15)により上下動し、土壌中への侵入深さが調節されるが、その調節の目印としてのマーカー(41)が取付けられており、掘り取り時における前方からの過負荷に対してシャーピン(42)が折損し軸(43)を支点にして回動することにより、サブソイラ(7)の上部がスイッチ(44)に接当しスイッチONによりエンジンを停止するなどの安全性を向上させることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005164 【氏名又は名称】セイレイ工業株式会社 【識別番号】000006851 【氏名又は名称】ヤンマー農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成8年9月6日(1996.9.6) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100105382 【弁理士】 【氏名又は名称】伴 正昭
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| 【公開番号】 |
特開2001−190112(P2001−190112A) |
| 【公開日】 |
平成13年7月17日(2001.7.17) |
| 【出願番号】 |
特願2000−376905(P2000−376905) |
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