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【発明の名称】 コンバインの刈取部伝動構造
【発明者】 【氏名】大本 啓一

【要約】 【課題】刈取部を、走行部伝動機構と作業部伝動系側とから択一的に伝動駆動させて穀稈の遅速搬送を防止してコンバイン作業を行えるコンバインの刈取部伝動構造を提供する。

【解決手段】エンジン4から刈取部2と走行装置並びに脱穀部3を伝動駆動してコンバイン作業を行なうコンバインの、刈取部2の伝動を、走行装置の車速に同調した走行部伝動機構42と脱穀部等の作業部伝動系9とから、伝動切換機構6を介して択一的に行なうとともに、この伝動切換機構6により走行部伝動機構42による伝動回転数が作業部伝動系9側の伝動回転数よりも低くなった場合には、走行部伝動機構42側から作業部伝動系9側に切換えて刈取部2を伝動させるように構成したコンバインの刈取部伝動構造にしている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 エンジン4から刈取部2及び走行装置並びに脱穀部3を伝動駆動してコンバイン作業を行なうコンバインにおいて、前記刈取部2の伝動を、走行装置の車速に同調した走行部伝動機構42と、車速に同調しない伝動系とから、伝動切換機構6を介して択一的に行なうとともに、該伝動切換機構6により上記走行部伝動機構42による伝動回転数が作業部伝動系9側の伝動回転数よりも低くなった場合に、走行部伝動機構42側から作業部伝動系9側に切換えて刈取部2を伝動させるように構成したことを特徴とするコンバインの刈取部伝動構造。
【請求項2】 伝動系切換機構6を、刈取部2の回転伝動軸25を走行部伝動機構42と作業部伝動系9から択一的に切換伝動させる一方向回転クラッチ機構6a,6bで構成した請求項1のコンバインの刈取部伝動構造。
【請求項3】 作業部伝動系9は、エンジン4から脱穀部3を伝動駆動する脱穀部伝動機構43にする請求項1又は2記載のコンバインの刈取部伝動構造。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、刈取部を走行装置の走行部伝動機構と作業部伝動系とから切換えて伝動させるコンバインの刈取部伝動構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、エンジンから刈取部及び走行装置並びに脱穀部を伝動駆動させてコンバイン作業を行なうコンバインは、前記走行装置をHST装置或いは無段変速装置からなる走行部伝動機構(トランスミッション)によって、走行速度(車速)を遅速域から低速及び高速域へと無段階に自由に変速操作することができる構成にしているとともに、刈取部の伝動を走行部伝動機構の前処理出力軸から取り出して行なうことにより、刈取部の駆動を車速と同調させて刈取脱穀させる刈取部伝動構造にしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような構成によるコンバインの刈取部伝動構造は、走行部伝動機構による機体の車速に対して、刈取部の刈取搬送能力が追随し、同調する利点があるが、車速が遅速走行される場合に、刈取部に極めて低回転数で伝動されることになり、刈取られた穀稈が穀稈搬送体で前記伝動に対応して遅速搬送されることになり、その結果、搬送乱れを生ずるとともに、脱穀部のフィードチェンとの継送が円滑に行なわれ難くなり、この部位や扱室の入口部で穀稈の漏落や脱穀時の切藁屑の発生が多くなる等の欠点がある。
【0004】また、上記のようなコンバインの刈取部伝動構造は、走行部伝動機構を後進にすると、刈取部は駆動を停止させるように構成されており、その後進時には刈取搬送中の穀稈は搬送径路中で停止されるので、機体の走行振動等によって傾倒する。そして乱れた姿勢で搬送を再開される結果、脱穀時の切藁屑が多く発生したり、詰り等を伴い易い等の問題がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記したような従来の問題点を解決するためになされたものであって、エンジン4から刈取部2及び走行装置1a並びに脱穀部3を伝動駆動してコンバイン作業を行なうコンバインにおいて、前記刈取部2の伝動を、走行装置1aの車速に同調した走行部伝動機構42と車速に同調しない伝動系とから、伝動切換機構6を介して択一的に行なうとともに、該伝動切換機構6により上記走行部伝動機構42による伝動回転数が作業部伝動系9側の伝動回転数よりも低くなった場合に、走行部伝動機構42側から作業部伝動系9側に切換えて刈取部2を伝動させるように構成している。
【0006】また、伝動系切換機構6を、刈取部2の回転伝動軸25を走行部伝動機構42と作業部伝動系9から択一的に切換伝動させる一方向回転クラッチ機構6a,6bで構成している。そして作業部伝動系9は、エンジン4から脱穀部3を伝動駆動する脱穀部伝動機構43にしている。
【0007】
【発明の実施の形態】次に本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0008】図1は本発明にかわるコンバインの刈取部伝動構造を示しており、このコンバインAは従来の装置と同様な配置構成で、図示しないクローラ式の走行装置1aを有する機体フレーム(走行機体)1に刈取部2と脱穀部3を前後方向に設けるとともに、これらの側方にエンジン4を搭載している。そしてこのエンジン4の出力軸4aからベルト伝動構造40,41を介して走行部伝動機構42と脱穀部伝動機構43に各別に入力伝動してコンバイン作業を行なうようにしている。
【0009】そして、上記走行部伝動機構42は、内部のHST又は他の無段変速手段の操作によって図示しない走行装置を所望の走行速度並びに前後進自在に変速して上記変速出力と同調回転をさせる前処理出力軸45から、刈取部2を刈取部伝動系5を介して伝動駆動させるようになっている。
【0010】一方、脱穀部伝動機構43は、扱胴出力軸43aからベルト伝動構造30を介して扱室31内に軸支された扱胴32を回転させるとともに、フィードチェン出力軸43bから後述する伝動系切換機構6を備えた脱穀部フィードチェン伝動系7の駆動スプロケット70を有するフィードチェン駆動軸71を介して、扱室31の扱口側に沿って張設されているフィードチェン33を駆動するように構成している。
【0011】次に上記脱穀部フィードチェン伝動系7について説明する。この脱穀部フィードチェン伝動系7は、前記フィードチェン33の駆動スプロケット70を軸端に有するフィードチェン駆動軸71を、前記フィードチェン出力軸43bと後述する刈取部伝動系5との間に設けた一方向回転クラッチ機構6a,6bからなる伝動系切換機構6とで構成している。
【0012】上記構成により、フィードチェン駆動軸71を刈取部伝動系5と、脱穀部フィードチェン伝動系7のうち高回転数側のものを択一的に選択してその伝動系からフィードチェン33を最遅速度にすることなく、適正回転をさせることができるようにしている。
【0013】なお、上記一方向回転クラッチ機構6a,6bは、高回転数側の動力を伝えるとともに、低回転数側の伝動を空転状態にさせて逃がすことができる、一般的に使用されている一方向伝動回転クラッチ接合型の廉価なものを採用できる。
【0014】また、この実施形態では、刈取部伝動系5の他方の作業部伝動系9として、脱穀部3の伝動を行なうベルト伝動構造41と脱穀部伝動機構43で構成された脱穀部伝動系を利用しているが、作業部伝動系9はこれに限ることなく、例えば後処理部或いは籾処理部等の伝動系を利用してもよいものである。
【0015】次に刈取部2及び刈取部伝動系5について説明する。この刈取部2は、従来の装置と同様な構成を有し、機体フレーム1の前部に回動可能に支持した刈取部支筒20に、刈取部フレームを介して、前側に刈刃22とこの刈刃22で刈取られた穀稈をフィードチェン33の始端部に向けて扱深さ調節可能に継送搬送をする扱深調節搬送体23等を一体的に設けた構成にしている。
【0016】そして刈取部支筒20内には、前記前処理出力軸45から後述する前処理クラッチ機構8を介して入り切り自在に入力して回転される回転伝動軸25を軸支し、その軸端側に設けたプーリ25aからベルト25bを介してフィードチェン駆動軸71に、一方向回転クラッチ機構6aを内装するプーリ25cを伝動させている。そして回転伝動軸25の中途部に設けたベベルギヤ噛合による屈折伝動機構26と縦伝動軸27と、屈折伝動機構26aを介して刈取搬送回転軸28を駆動し、更に刈刃22と扱深調節搬送体23を刈取搬送回転軸28を駆動するように構成にしている。
【0017】この構成により前記フィードチェン33は、刈取部伝動系5によって前処理クラッチ機構8と、回転伝動軸25と、プーリ25a,25c並びにこれに巻掛けたベルト25bと、一方向回転クラッチ機構6aとからなる駆動系によりフィードチェン33を、刈取部2の回転数に同調できる伝動系としている。
【0018】また、刈取部伝動系5は、エンジン4の動力をベルト40で伝動される走行部伝動機構42の前処理出力軸45に一方向回転クラッチ機構6bを設け、この前処理出力軸45に装着した出力プーリ45aと、刈取部伝動軸25の軸端に設けた入力プーリ25dとの間にベルト80を巻掛け、更にこのベルト80の中途にベルトクラッチ81を設けて、走行部伝動機構42から刈取部2に動力を入り切り操作可能に伝動する前処理クラッチ機構8を構成するようにしている。
【0019】また、上記前処理クラッチ機構8のベルトクラッチ81は、入力プーリ25dの内側で刈取部伝動軸25に設けたプーリ25aとフィードチェン駆動軸71の端部に設けたプーリ25cとに巻掛けたベルト25bを、上記ベルト80と同時に動力を入り切りをさせるようにしている。
【0020】したがって、ベルトクラッチ81を入り操作(ON)させると、刈取部伝動軸25を介して刈取部2を走行部伝動機構42で設定される「車速に同調」させて駆動する。これと同時にプーリ25aとベルト25bと、更にプーリ25cを介してフィードチェン駆動軸71によってフィードチェン33を駆動させ、ベルトクラッチ81の切り操作(OFF)によって両者の伝動駆動を断つことができるものである。
【0021】そして、上記の構成にあって前処理出力軸45と出力プーリ45aとの間に設けた一方向回転クラッチ機構6bと、作業部伝動系9のフィードチェン出力軸43bとプーリ25cとの間に設けた一方向回転クラッチ機構6aとからなる伝動系切換機構6を設置していることにより、刈取部2を刈取部伝動系5側と作業部伝動系9側とから択一的に伝動駆動することができる。
【0022】以上のように構成したコンバインAによる作業は、エンジン4から適宜なクラッチ機構の操作で走行部伝動機構42及び脱穀部伝動機構43を駆動させ、次いで前処理クラッチ機構8のベルトクラッチ81を「入り」状態にすると、機体を走行させながら刈取部2と脱穀部3を駆動させ、刈取部2の刈刃22で刈取った穀稈を扱深調節搬送体23によって後方送りし、その終端でフィードチェン33の始端に継送し、フィードチェン33は穀稈を挟持搬送して扱室31内に供給して扱胴32による脱穀作用を行ない、脱穀済の穀稈を終端から図示しないカッタ等の後処理装置に搬送供給して処理した後に排出することができ、一連のコンバイン作業を行なうことができるものである。
【0023】このようなコンバイン作業において、機体が高速度の車速で走行しながら刈取りをする、いわゆる“高速刈取”をしているときは、走行部伝動機構42の前処理出力軸45から入力されている刈取部伝動軸25は、上記車速と同調して伝動される。この場合はフィードチェン出力軸43bよりも高回転しているので、刈取部伝動軸25はプーリ25a、ベルト25b、プーリ25c、更に一方向回転クラッチ機構6aを介してフィードチェン駆動軸71を伝動してフィードチェン33を高速搬送可能にする。
【0024】このとき、脱穀部伝動機構43から駆動されている扱胴32及びフィードチェン出力軸43bは、略一定の脱穀設定回転数で伝動されており、この際のフィードチェン出力軸43bの回転数は上記の伝動によるフィードチェン駆動軸71よりも低いので、一方向回転クラッチ機構6aの一方向伝達機能によってフィードチェン出力軸43b側からの伝動は不能にされる。
【0025】即ち、一方向回転クラッチ機構6aは空転状態になるので、フィードチェン33速度はフィードチェン出力軸43bからの伝動は不能にされて図2に示すように、刈取部2が走行部伝動機構42によって変速操作される変速範囲に基づいて刈取部伝動軸25が同調して回転され、速度(走行速度)V1 からV2 の間において設定されることになる。
【0026】従って、「高速刈取時」には多量の穀稈が刈取部2から搬送供給されることになるが、フィードチェン33は刈取り走行速度に伴う穀稈の量に適応した搬送速度に追随するので、継送部での停滞や詰りを生ずることなく穀稈を扱室31内に送り込んで扱残しや切藁屑の発生を防止した良好な脱穀を行なうことができるものである。
【0027】また、走行部伝動機構42が「低速度」の車速に設定操作されて、刈取部伝動軸25がフィードチェン出力軸43bよりも「低回転数」になると、即ち、刈取部伝動軸25が前記図2のフィードチェン33及び刈取速度V1 以下においてフィードチェン駆動軸71を回転伝動しようとすると、フィードチェン出力軸43bが一方向回転クラッチ機構6aを介してフィードチェン駆動軸71を「増速回転」させるので、走行部伝動機構42側の一方向回転クラッチ機構6bは空転状態になって伝動を不能にされるから、刈取部2を遅速伝動することなく、フィードチェン駆動軸71側から伝動駆動させることができる。
【0028】そして、この場合にはフィードチェン33は図2で示すように車速に関連しない状態となって、脱穀部伝動機構43から扱胴32の回転数と同調させた所定の低回転域で、刈取部2及びフィードチェン33を速度V1 程度で伝動することにになる。
【0029】従って、刈取部2は走行部伝動機構42を、例えば「最低速度域」で遅速走行によってコンバイン作業を行なわせたとしても、脱穀部3を適正な脱穀作用を行なわせるように、フィードチェン出力軸43bの回転数によってフィードチェン33は伝動駆動されることになる。そして刈取った穀稈が従来の装置のように扱深調節搬送体23等で「遅速搬送」されることによる穀稈の傾倒や停滞等により乱れながら搬送される等の不具合を伴うことなく、整然と搬送されてフィードチェン33に良好に継送することができる等の特徴がある。
【0030】さらに、走行部伝動機構42を操作して機体を「後進」させるときは、一般に刈取部2を停止させた状態で、脱穀部3は駆動させながら「遅速後進走行」されるものであり、このため刈取部2で搬送中の穀稈は扱深調節搬送体23等に残置された状態となり、機体の振動による乱れが発生するものであるが、本発明に係るコンバインAによれば、前処理クラッチ機構8をONにしておけば、「遅速後進」されても、フィードチェン出力軸43bから一方向回転クラッチ機構6aを介して刈取部2は脱穀部3と関連させて伝動駆動されるから、刈取部2に穀稈を残置させることなくフィードチェン33に円滑に継送させてその脱穀を良好に行なうことができる。
【0031】上記のように、フィードチェン33は刈取部2の扱深調節搬送体23から低速度で送られる穀稈を速やかに継送して扱室31内に搬送するので、継送時の稈こぼしや、遅速で挟持搬送されることに伴う扱胴32による穀稈の引抜きや切藁屑の発生を防止した、コンバイン低速度走行時の脱穀をも円滑に行なうことができるものである。
【0032】そして、上記のように刈取部2を走行部伝動機構42と脱穀部伝動機構43から択一的に適正伝動させる選択切換は、刈取部伝動系5側と作業部伝動系9側とにそれぞれ設けた一方向回転クラッチ機構6a,6bによって自動的に行なうようにしたので、フィードチェン33の適正な回転数での伝動を、簡潔な構成でありながら、その耐久性を向上させることができる等の特徴がある。
【0033】また、手扱作業を行なう際に、前処理クラッチ機構8を「切り」にして刈取部2を停止させた状態において、フィードチェン33の適正回転数の伝動を行なうことができるので、手扱作業時に刈取部2が駆動されることによる無駄や煩わしさを解消することができる等の利点がある。
【0034】また、本発明は上記の構成に限ることなく、図3に示すような構成にしてもよく、この場合にも上記の装置と同様な作用及び効果を奏することができるものである。なお、図1の装置と同様な構成については説明を省略する。
【0035】即ち、同図のコンバインAは、フィードチェン33伝動用のプーリ25aを上記の入力プーリ25dの他端軸部に取付け、このプーリ25aとフィードチェン駆動軸71に一方向回転クラッチ機構6cを介して設けたプーリ25eにベルト25fを巻掛けた構成にすることにより、刈取部伝動軸25側の回転数がフィードチェン出力軸43bよりも高い場合には、一方向回転クラッチ機構6cを介して刈取部伝動軸25からフィードチェン駆動軸71を増速回転させるとともに、フィードチェン出力軸43b側の回転数が刈取部伝動軸25よりも高い場合は、一方向回転クラッチ機構6aを介してフィードチェン駆動軸71を回転伝動させることができるものである。
【0036】また、刈取部伝動系5は単一のベルトクラッチ81によって一方向回転クラッチ機構6bを有する出力プーリ45aと入力プーリ25dとの間に巻掛けたベルト80を入り切り操作可能な前処理クラッチ機構8に構成している。そして出力プーリ45aから一体的に延出させた円筒状の軸部45bに、一方向回転クラッチ機構6dを介して中間プーリ45cを設けている。
【0037】そしてこの中間プーリ45cと、図1に示す装置と同様な一方向回転クラッチ機構6aを有するプーリ25cにベルト25bを巻掛けた構成にしている。この構成により、前処理クラッチ機構8がONで、前処理出力軸45がフィードチェン駆動軸43bより高回転であるとき、この前処理出力軸45から一方向回転クラッチ機構6b、出力プーリ45a、ベルト80、入力プーリ25dを介して、刈取部2を走行部伝動機構42から伝動駆動させる。なお、一方向回転クラッチ機構6b,6d,6aを介し前処理出力軸45からフィードチェン駆動軸71への伝動は不能にしている。
【0038】そして、前処理出力軸45がフィードチェン出力軸43bよりも「遅速回転」されると、刈取部伝動軸25は3個の一方向回転クラッチ機構6a,6d,6b及び前処理クラッチ機構8を介して「増速回転」され、刈取部2は走行部伝動機構42による“遅速走行”に同調することなく、脱穀部伝動機構43によって設定される定回転伝動されるので、図1と同様に刈取部2による刈取部及び搬送を良好に行なうことができる。
【0039】なお、この場合は、前処理クラッチ機構8のベルトクラッチ81は1つのベルト80を入り切りさせればよいので、複数のベルトを同時に入り切りさせる場合のようにクラッチのタイミング合せのための調節を省力することができる利点がある。
【0040】
【発明の効果】上記のように、本発明のコンバインの刈取部伝動構造によれば、コンバイン作業時に“高速刈取り”を行なう際には、刈取部2が走行部伝動機構42を介して車速と同調して伝動駆動されるので、コンバインは穀稈を能率よく良好に刈取脱穀することができる。
【0041】また、このコンバインが“遅速走行”されると、伝動系切換機構6によって作業部伝動系9側から刈取部2を伝動駆動するので、穀稈の刈取りを速やかに行ないながら、刈取った穀稈を“遅速搬送”させることによる搬送乱れを生じさせることなく、フィードチェン33に継送させて切藁屑等の発生を防止しながら脱穀を良好に行なうことができる。
【0042】そして上記伝動系切換機構6は、一方向回転クラッチ機構を用いて行なうようにしたことにより、刈取部2を走行部伝動機構42と作業部伝動系9との切換えた伝動を的確に行なうことができるとともに、簡潔な構成にすることができる。
【0043】また、作業部伝動系9は、脱穀部3を伝動駆動する脱穀部伝動機構43にすることにより、刈取部2を簡単な構成でありながら、遅速走行時においても的確に伝動駆動を行なうことができる。
【出願人】 【識別番号】000001878
【氏名又は名称】三菱農機株式会社
【出願日】 平成11年12月28日(1999.12.28)
【代理人】 【識別番号】100066865
【弁理士】
【氏名又は名称】小川 信一 (外2名)
【公開番号】 特開2001−178246(P2001−178246A)
【公開日】 平成13年7月3日(2001.7.3)
【出願番号】 特願平11−373645