| 【発明の名称】 |
コンバインの露払装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】今村 英一
【氏名】竹内 賢一朗
【氏名】市丸 智之
【氏名】水島 淳
【氏名】豊田 和男
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| 【要約】 |
【課題】雨露のあるときのコンバイン作業を行い易くする。
【解決手段】コンバインに装着の露払装置1の露払幅Aを、この刈取装置2の刈取幅Bと同幅ないし広幅に構成することを特徴とするコンバインの露払装置の構成。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】コンバインに装着の露払装置1の露払幅Aを、この刈取装置2の刈取幅Bと同幅ないし広幅に構成することを特徴とするコンバインの露払装置。 【請求項2】脱穀装置3の外側部に沿うフィードチエン4のチエンカバー5を、前側のカバー軸6の回りに外方へ開回動可能とすると共に、露払フレーム7をこのチエンカバー5の外側面に開閉可能に支持することを特徴とするコンバインの露払装置。 【請求項3】コンバイン機体の横外側方へ張出可能の露払装置1の先端部にランプ8を有することを特徴とするコンバインの露払装置。 【請求項4】露払位置の穀稈の有無を検出する穀稈センサ9によって露払装置1の露払伝動を入り切りすることを特徴とするコンバインの露払装置。 【請求項5】車体10に対して刈取装置2を上昇することによって露払装置1の露払伝動を停止することを特徴とするコンバインの露払装置。 【請求項6】車速に応じて露払装置1の露払速度を変更することを特徴とするコンバインの露払装置。 【請求項7】車速が速くなることによって露払装置1の露払伝動を高めると共に脱穀網11を振動し、または振動を高めることを特徴とする請求項6に記載のコンバインの露払装置。 【請求項8】車速が速くなることによって露払装置1の露払伝動を高めると共に脱穀選別室12に除湿風を吹き込み、または除湿風の吹込量を増すことを特徴とする請求項6、または7に記載のコンバインの露払装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、コンバインの露払装置に関する。 【0002】 【発明が解決しようとする課題】コンバインの露払装置は、刈取装置による刈取ろうとする穀稈の雨、露を予め払い落して、穀稈の刈取および脱穀処理を円滑に行わせようとするものである。しかし、露払が行われない部分が残されると、とくに脱穀装置部における脱穀選別の影響を受け易く、作業能率が低下することとなる。 【0003】 【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明は、コンバインに装着の露払装置1の露払幅Aを、この刈取装置2の刈取幅Bと同幅ないし広幅に構成することを特徴とするコンバインの露払装置の構成とする。 【0004】請求項2に記載の発明は、脱穀装置3の外側部に沿うフィードチエン4のチエンカバー5を、前側のカバー軸6の回りに外方へ開回動可能とすると共に、露払フレーム7をこのチエンカバー5の外側面に開閉可能に支持することを特徴とするコンバインの露払装置の構成とする。 【0005】請求項3に記載の発明は、コンバイン機体の横外側方へ張出可能の露払装置1の先端部にランプ8を有することを特徴とするコンバインの露払装置の構成とする。請求項4に記載の発明は、露払位置の穀稈の有無を検出する穀稈センサ9によって露払装置1の露払伝動を入り切りすることを特徴とするコンバインの露払装置の構成とする。 【0006】請求項5に記載の発明は、車体10に対して刈取装置2を上昇することによって露払装置1の露払伝動を停止することを特徴とするコンバインの露払装置の構成とする。請求項6に記載の発明は、車速に応じて露払装置1の露払速度を変更することを特徴とするコンバインの露払装置の構成とする。 【0007】請求項7に記載の発明は、車速が速くなることによって露払装置1の露払伝動を高めると共に脱穀網11を振動し、または振動を高めることを特徴とする請求項6に記載のコンバインの露払装置の構成とする。請求項8に記載の発明は、車速が速くなることによって露払装置1の露払伝動を高めると共に脱穀選別室12に除湿風を吹き込み、または除湿風の吹込量を増すことを特徴とする請求項6、または7に記載のコンバインの露払装置の構成とする。 【0008】 【発明の効果】請求項1に記載の発明では、コンバイン作業時は、露払装置1で露払の行われた穀稈が刈取装置2で刈取られて、刈取搬送および脱穀選別処理される。この露払装置1による露払幅Aは刈取装置1による刈取幅Bと同幅ないし広幅に構成されているため、刈取装置1による刈取られる穀稈は未露払の部分をなくして、刈取作用はもとより脱穀選別作用を円滑に行わせることができ、雨露のある穀稈のコンバイン作業を能率よく行わせることができる。 【0009】請求項2に記載の発明では、露払装置の露払フレーム7を、脱穀装置3のフィーチエン4部側の外側方へ張り出させて露払を行わせたり、また、このチエンカバー5の外側面に沿わせるように収納させる形態において、このチエンカバー5を前側のカバー軸6の回りに外方へ開回動するときは、この外側の露払フレーム7を外側に支持したままの状態で簡単に行うことができて、フィードチエン4のメンテナンス等を行うことができ、チエンカバー5を開くとき露払フレーム7が邪魔にならないようにすることができ、露払フレームの配置を容易に行わせることができる。 【0010】請求項3に記載の発明では、露払装置1の張出側先端部にランプを点灯させることによって暗い作業条件においても露払域を明示することができ、障害物に対する接触等を防止できて、安全性、作業性を高めることができる。請求項4に記載の発明では、露払装置1による露払位置における穀稈の有無を穀稈センサ9で検出することによって、穀稈が有るときは露払伝動を入りにして露払伝動を行わせるが、穀稈がないときはこの露払伝動を停止することができ、露払伝動の自動的入り切りによって操作性をよくすることができる。 【0011】請求項5に記載の発明では、露払装置1の露払伝動によって穀稈に付着する雨露の振払い効果を高めることができるが、この露払伝動は刈取装置2を上昇して非刈取位置にすることによって自動的に停止することができ、操作性を高めることができる。 【0012】請求項6に記載の発明では、露払装置1は露払伝動によって穀稈に付着する雨露の振払い効果が高められるが、この露払速度は、車速に応じて自動的に変更される。このため、車速が一定領域以上に高速になると露払速度も高速に切替えられて、露払い効果を高めることができる。そして車速に応じて穀稈の刈取量も増大するため、この露払い効果を高めることによって、脱穀選別性能の低下を防止しようとするものである。しかも、この露払速度の変更は車速に応じて自動的に行われるために操作性を高めることができる。 【0013】請求項7に記載の発明では、このような露払伝動の変速と共に、高速刈取走行時には脱穀網11の振動をも自動的に行わせたり、または高めることによって、網詰りをなくして脱穀選別を良好に維持させることができる。請求項8に記載の発明では、この露払伝動の自動変更と共に、脱穀選別室12に除湿風を吹き込み、またはこの除湿風の吹込量を増すものであるから、脱穀選別量が増大しても、除湿風の吹き込み、または吹込風量の増大によって脱穀選別物を除湿させて選別の行われ易い状態とし、選別性能の低下を防止するものである。 【0014】 【発明の実施の形態】この発明に係る露払装置は、乗用、多条刈形態のコンバインにおいて有効に利用できる。刈取幅の広いコンバインでは、露払装置による露払が良好に行われることを要する。このため、露払装置をコンバイン機体の横側に張り出させて幅広く露払を行わせ、刈取装置による刈取行程の前行程として早期に露払させて、この露払行程よりも遅れた後行程で刈取を行わせて、露払の効果を高めようとするものである。 【0015】このような露払装置は、コンバイン機体の横方向へ大きく張出すために機体の格納時等では邪魔になり易く、非作業時には機体の脱穀装置部の横側面に沿わせるように収納させるようにしている。また、この露払装置には、露払の効果を一層高めるために、露払作用体を振動ない振動させるように露払速度を変速できる形態とする。 【0016】また、このような露払速度の変速だけでは、十分目的を達成でき難い場合は、脱穀装置における脱穀網を振動させたり、キャビン用エアコン等として使用される除湿風の一部を利用して脱穀選別風として送り込み、脱穀選別性能を高めることもできる。 【0017】そこで、請求項1に記載の発明は、コンバインに装着の露払装置の露払幅を、この刈取装置の刈取幅と同幅ないし広幅に構成することを特徴とするコンバインの露払装置であり、未露払部分をなくして、刈取、脱穀選別作用を円滑に行わせる。 【0018】ここにおいて、露払幅は、露払装置によって露払いを行いうるコンバインの走行方向に対する左右横方向の幅を示す。また刈取幅は、刈取装置によって刈取られる穀稈の左右横方向の幅を示す。また、請求項2に記載の発明は、脱穀装置の外側部に沿うフィードチエンのチエンカバーを、前側のカバー軸の回りに外方へ開回動可能とすると共に、露払フレームをこのチエンカバーの外側面に開閉可能に支持することを特徴とするコンバインの露払装置であり、フィードチエン部のメンテナンスを行い易くし、露払フレームの配置を容易に行わせる。 【0019】ここにおいて、脱穀装置が刈取装置の後部に配置されるため、このフィードチエンが機体の外側に沿って前後方向にわたって設けられる。露払装置は、刈取装置の後方の脱穀装置部の横側に配置されて、このフィードチエンの外側を覆うチエンカバーの外側に位置されることとなる。このような配置形態では、フィードチエンやチエンカバー等を前側のチエン軸やカバー軸等の回りに外方へ回動させて脱穀側面を開放するとき、この外側の露払装置をチエンカバーと一体的に内外に開閉することによって、このチエンカバー等の開閉を行い易くする。 【0020】請求項3に記載の発明は、コンバイン機体の横外側方へ張出可能の露払装置の先端部にランプを有することを特徴とするコンバインの露払装置であり、露払装置の安全を図ると共に、作業性を高める。ここに、ランプは露払装置による露払域を表示するものであるため、点滅する形態であってもよく、また照明灯として前方部の未刈穀稈域を照明する形態とすることもできる。 【0021】請求項4に記載の発明は、露払位置の穀稈の有無を検出する穀稈センサによって露払装置の露払伝動を入り切りすることを特徴とするコンバインの露払装置であり、穀稈センサによって穀稈を検出しなくなると自動的に露払伝動を停止して操作性をよくする。 【0022】ここにおいて、露払装置は、露払作用体として、例えば、後記実施例のようにブラシ形態の構成とすることができるが、単なる板状、水平棒状、カーテン状、さらにはエアノズルからエアカーテン状に噴風させるエアカーテン形態等として、穀稈の穂部を搖動ないし振動させて付着の雨露を払い落すことができる構成とすることができる。そして、露払装置は、これらの露払作用体を左右や前後等へ搖動ないし振動させて、この露払作用体による穀稈への接触搖動作用を増大させて、露払い効果を高めるものである。 【0023】そして、穀稈センサは、露払装置自体に装着することができるが、脱穀装置や刈取装置等の機体本体側に装着して、露払位置の穀稈の有無を検出する形態とすることもできる。また、露払伝動は、この露払装置自体を駆動するための伝動等のモータを装着する形態では、このモータのスイッチを入り切りして行わせるようにするもよく、また、機体側からの伝動で行わせる形態では、この伝動機構のクラッチを入り切りするように構成するもよい。 【0024】請求項5に記載の発明は、車体に対して刈取装置を上昇することによって露払装置の露払伝動を停止することを特徴とするコンバインの露払装置であり、刈取装置を、非刈取位置へ上昇することによって、自動的に露払伝動を停止して、操作性を高める。 【0025】ここにおいて、コンバインでは、畦際等で刈取装置を刈取位置から非刈取位置へ上昇させることによって、この刈取装置や、刈取穀稈を脱穀装置へ搬送する穀稈搬送装置、さらには脱穀装置のフィードチエン等の伝動を自動停止する形態に利用することができる。これらの伝動停止と共に、前記露払伝動をも停止する形態とすることができる。 【0026】さらに、請求項6に記載の発明では、車速に応じて露払装置の露払速度を変更することを特徴とするコンバインの露払装置であり、穀稈の刈取量に応じた露払い効果を維持して、脱穀選別性能を良好に維持できる。また、請求項7に記載の発明は、車速が速くなることによって露払装置の露払伝動を高めると共に脱穀網を振動し、または振動を高めることを特徴とするもので、脱穀網の振動によって脱穀選別を良好に維持する。さらには、請求項8に記載の発明では、車速が速くなることによって露払装置の露払伝動を高めると共に脱穀選別室に除湿風を吹き込み、または除湿風の吹込量を増すことを特徴とするもので、脱穀選別風の除湿性を高めることによって、濡れ扱ぎ脱穀物の風選別効果を高めるものである。 【0027】ここにおいて、露払速度は、前記露払伝動で変速されるもので、この露払速度を車速によって自動的に変速するものである。この車速変速に比例して無段階に変速できる形態とすることもできるが、車速がある一定の速度以上に高速域になると、これによって露払速度を低速域から高速域に切替る有段変速の切替形態とすることもできる。 【0028】また、脱穀網を振動させる形態では、車速が低速域では振動されないが、高速域になると振動装置によって振動される形態とするもよく、また、低速域でも脱穀網の振動が行われながら、高速域になるとこの振動数が増す形態とすることもできる。 【0029】さらには、脱穀選別室に除湿風を吹き込む形態にあっても、車速によって除湿風の吹き込みを行わせたり、この除湿風の風量を増すように切替る形態とすることができる。 【0030】 【実施例】コンバインは、クローラ13を有して走行しうる車体10に、刈取装置2を昇降可能に装着し、脱穀装置3を搭載する。また、この脱穀装置3と反対の側には操縦席14、およびこれを覆うキャビン15、グレンタンク16等を搭載している。 【0031】刈取装置2は、所定刈取幅の刈刃装置17、穀稈引越装置18、分草杆19、刈取穀稈を集送して後方へ搬送する穀稈搬送装置20等からなり、多条の穀稈を刈り取って後方の脱穀装置3へ搬送供給できる。脱穀装置3は、扱胴21を扱胴軸22で軸装する脱穀室23や、この脱穀室23の脱穀網11下方に形成される脱穀選別室12を有する。この脱穀室23外側の移送口24に沿って下側のフィードチエン4と、上側の脱穀カバー25に一体の挾扼杆26とが設けられて、穀稈の株元部を挾持して移送しながら扱胴21の回転で脱穀させる。 【0032】この脱穀選別室12には、搖動選別棚27が設けられて、脱穀室23から漏下ないし排出される脱穀物を搖動移送しながら選別できる。また、この下側には圧風唐28や選別風路29、一番樋30、二番樋31等を配置する。この一番樋30は側部のグレンタンク16上に選別穀粒を搬送するように揚穀機32を連結し、二番樋31は二番物を脱穀室23または処理室へ還元供給するように構成される(図面省略)。 【0033】脱穀室23の後側には、排塵室33が構成されて、上部には排稈装置(図面省略)があって、フィードチエン4から搬送される排稈を、後方の排稈結束装置34などの排稈処理装置へ排送する。また、この排塵室33には吸引排塵機(図面省略)があって、脱穀室23や脱穀選別室12等から排出される排塵物を吸引して機外へ排出させる。 【0034】このような脱穀装置3のフィードチエン4や、この外側を覆うチエンカバー5は、前端部側を回動中心として後端部側が外側方へ向けて開放回動されるように構成される。また、このチエンカバー5後側部の後部カバー34が前側部を中心に回動して外側へ回動されて開放できる。 【0035】露払装置1は、このチエンカバー5の前部に固定の支持ブラケット35に体して、支持ピン36を上側から嵌合させて着脱されると共に、この支持ピン36の回りに前後水平方向に回動できる回動ブラケット37を介して、露払フレーム7を装着する。この支持ブラケット35には支持アーム38を下方へ突出させて、この支持アーム38の下端部を機体一部のフレーム39にボルト40で締めつけて固定することができる。露払フレーム7はこの支持ピン36の回りに開閉回動できるが、チエンカバー5をカバー軸6の回りに開閉回動するときは、このボルト40を外した状態にしておく。 【0036】また、露払フレーム7には、吊下リンク41や駆動リンク42等を介してブラシ状の露払作用体43を取付けて、この駆動リンク42を露払フレーム7上に固定の電動モータ44による電動で揺動することによって、露払作用体43を露払フレーム7の方向に沿って揺動することができる。 【0037】この露払フレーム7の先端は、チエンカバー5側に沿わせて収納位置へ回動させたとき、後側の後部カバー34よりも前側に位置する程度の長さに設定されて、この後部カバー34の開閉回動の邪魔にならないように構成している。45はグレンタンク16の収容穀粒を取出す排穀オーガである。 【0038】前記フィードチエン4は、このチエンフレーム46の前端部が、機体一部の支持ブラケット47に上下方向のカバー軸6で着脱可能に支持されると共に、このカバー軸6の回りに後端側が外方へ回動しうる構成としている。また、このフィードチエン4の外側を覆うチエンカバー5もこのチエンフレーム46部に着脱可能に設けられて、一体的にカバー軸6の回りに後端部が外方へ開回動される。なお、このカバー軸6はフィードチエン4の回動支軸と共用の構成としたが、各別に独立した支持構成としてもよい。また、チエンフレーム46の後端部は閉鎖回動した位置で機体側の一部に係合固定する構成としている。 【0039】前記露払装置1の露払幅Aは、露払作用体43の穀稈に対する露払いの作用幅を示すもので、この露払作用体43がモータ44によって駆動揺動される形態では、揺動幅域を含めた幅となる。また、この露払作用体43が固定で揺動しない形態では、この露払作用体の全幅となる。これに対して、刈取幅Bは、レシプロ形態の刈刃装置17の横幅として設定される。そして、この露払幅Aを刈取幅Bと同じか、または、広くなるように(A≧B)設定している。 【0040】このため、コンバインの刈取装置2で刈取られる穀稈刈取条に隣接の未刈稈条が、機体の横側へ大きく突出される露払装置1によって露払作用を受ける。そして、この露払作用を受けた穀稈条が刈取装置2により相当時間の後において続いて刈取られる。このとき、刈取穀稈における未露払の部分はなく、しかも、露払後相当の時間を経る間における水滴落下の進んだ状態、すなわち水分の少ない状態にして刈取を行うことができる。 【0041】つぎに、フィードチエン4は、チエンカバー5と共に支持ブラケット47に対してカバー軸6の回わりに前後水平状に開閉回動される。この閉鎖位置では、フィードチエン4が挾扼杆26の下側に対向して、穀稈搬送装置20から搬送される刈取穀稈を挾持して移送口24に沿わせて後方へ搬送しながら脱穀させる。また、開放位置では、フィードチエン4やチエンカバー5が機体の横側へ回動されて、移送口24や脱穀室23の横側を開放させて、穀稈の搬送詰りや、伝動機構の調整等を行い易くする。 【0042】このようなチエンカバー5の開放時は、支持アーム38を、この下端部のボルト40を緩めてフレーム39から取外す。また、チエンカバー5に支持される露払装置1は、収納位置D(図4、図6)でこのチエンカバー5に対して固定されることはもとより、この収納位置Dから露払位置C(図1〜図3、図5)へ開いた状態では、この露払フレーム7とチエンカバー5との間にわたって係合の固定ロッド48によって連結固定される。このため、チエンカバー5に露払装置1を取付けているときは、収納位置Dにした状態のままでこのチエンカバー5を開閉回動することができる。 【0043】つぎに、前記ランプ8は、図1に示すように、露払フレーム7の先端部に取付けられて、機体側の電源によって点灯させる。この露払フレーム7は、キャビン15内の操縦席14側から最も遠い側に張り出されるが、このランプ8の点灯によって先端部の位置を明示できる。 【0044】つぎに、前記露払作用体43を揺動する露払伝動は、露払フレーム7の先端部に設けられる穀稈センサ9の穀稈有無の検出によって行われる。この穀稈センサ9は、穀稈に摺接するアクチュエータ49を有するが、光反射センサや超音波センサ等によって検出しうる形態とするもよい。この穀稈センサ9が穀稈を検出するときは、モータ44のスイッチをONして、露払伝動を行うが、穀稈を検出しなくなるとモータ44のスイッチをOFFにして、露払伝動を自動停止する。 【0045】さらには、前記刈取装置2を刈取昇降シリンダ50の伸縮によって昇降する場合には、この上昇によって露払伝動を自動停止する。この刈取装置2が旋回操向時等非刈取高さに上昇されると、これを高さセンサ51が検出して、刈取装置2各部の伝動を停止すると共に、露払伝動のモータ44のスイッチをOFFにして停止させる。この刈取装置2が下降されて刈取位置になると自動的に刈取伝動と共に露払う伝動も開始される。 【0046】刈取装置2を上昇することによって、刈取装置2や、穀稈搬送装置20、およびフィードチエン4等の伝動を自動的に停止する刈取制御形態では、これらと同時に露払伝動のモータ44をも停止することができる。つぎに、前記露払速度の変速は、前記モータ44に代えて可変モータ54を設け、クローラ13の伝動による走行速度を検出する車速センサ52を、コントローラ53に入力し、このコントローラ53から可変モータ54を出力して増減速することができる(図7)。この露払速度は、車速に応じて無段階に変速するもよく、また、車速が一定以上に変速になることによって可変モータ54を高速に切替えるように有段切替えの構成とするもよい。 【0047】また、この場合において、脱穀網11を振動する形態では、図8のように、脱穀室23の下側に設ける脱穀網11の下側に扱胴軸22と平行状の偏心カム55のカム軸56を、前後フレーム57に軸支して伝動回転させる。この偏心カム55を脱穀網11の網枠58と一体のカムホロワ59に摺接させる。 【0048】前記車速センサ52が高速位置を検出することによって可変モータ54を高速変速して、露払装置1の露払速度を高速に変速すると共に、このカム軸56の伝動クラッチを入りにして、偏心カム55で脱穀網を振動させて、脱穀目詰りを防止すると共に、脱穀物の漏下を促進するものである。また、このカム軸56の伝動は、露払時は常時伝動回転状態として、車速が高速になるとこのカム軸56の回転を高くするように変速する構成とするもよい。 【0049】さらに、前記脱穀選別室12に除湿風を吹き込む形態では、図9、図10のように、脱穀装置3の前フレーム57に沿ってエアダクト60を設けて、このエアダクト60のノズル61を脱穀選別室12の揺動選別棚27の前側上側にのぞませる。エアダクト60は前記エアコンを有するキャビン15内に連通させて、ブロワによってこのキャビン15内のエアコンによる除湿風をエアダクト60へ送風する構成としている。また、このエアダクト60は、キャビン15に代えてエンジンルームに連通させて送風する構成とするもよい。 【0050】前記露払装置1の露払伝動を車速に応じて変速すると共に、エアダクト60から脱穀選別室12への除湿風の吹き込みを開始させたり、ないし吹込量を増すように構成することもできる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000125 【氏名又は名称】井関農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年12月22日(1999.12.22) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2001−178240(P2001−178240A) |
| 【公開日】 |
平成13年7月3日(2001.7.3) |
| 【出願番号】 |
特願平11−364508 |
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