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【発明の名称】 鋸刃形刃物
【発明者】 【氏名】沖 勉

【要約】 【課題】研磨作業が簡単であり、簡単に良好な切れ味を再現することができ、長期間の使用を可能にする鋸刃形刃物を提供する。

【解決手段】刃が形成された板材からなる刃部14の少なくとも一方の面に、刃の長手方向断面が略三角波形状の刃形成部16が、所定幅で刃端縁18に向かって形成されている。刃形成部16の刃端縁18が、板材の刃部14の背面に対して斜めに形成された刃形成研磨面22により設けられている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 刃が形成された板材の少なくとも一方の面に、上記刃の長手方向断面が略三角波形状の刃形成部が、所定幅で刃端縁に向かって形成され、上記刃形成部の刃端縁が、上記板材の面に対して斜めに形成された刃形成研磨面により設けられたことを特徴とする鋸刃形刃物。
【請求項2】 上記刃形成部は、上記刃の長手方向の断面が三角波形状になるように板材を成形して形成されたものである請求孔1記載の鋸刃形刃物。
【請求項3】 上記板材を成形して形成した上記刃を、上記刃端縁の山谷が互い違いになるように2枚重ね合わせて互いに固定したものである請求項2記載の鋸刃形刃物。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、主に人手により草木を切断するための鋸刃形刃物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば草を刈る鎌において、鋸刃状の刃先形状を有したものがあり、このような刃を有した鎌は、その刃が摩耗すると、刃の目を一つずつ専用のヤスリで研いで、良好な切れ味を再現していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術の場合、鋸刃状の刃の目を一つずつ研ぐ作業は面倒なものであり、刃の山が小さくなるとそれ以上研げないものであり、新しいものに替えなければならなかった。
【0004】この発明は上記従来の技術の問題点に鑑みてなされたものであり、研磨作業が簡単であり、簡単に良好な切れ味を再現することができ、長期間の使用を可能にする鋸刃形刃物を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、刃が形成された板材の少なくとも一方の面に、上記刃の長手方向断面が略三角波形状の刃形成部が、所定幅で刃端縁に向かって形成されている。上記刃形成部の刃端縁が、上記板材の面に対して斜めに形成された刃形成研磨面により設けられ、この刃形成研磨面により刃が形成された鋸刃形刃物である。
【0006】また、上記刃形成部は、板材を上記刃の長手方向の断面が三角波形状に成形して形成されたものである。さらに、上記板材を成形して形成した上記刃を、上記刃端縁の山谷が互い違いになるように2枚重ね合わせたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態について図面に基づいて説明する。図1〜図3はこの発明の鋸刃形刃物の第一実施形態を示すもので、この実施形態は鎌10についてのものである。この鎌10は、持ち手部12と刃物鋼材等の板材から成る刃部14から成る。この刃部14は、円弧状に湾曲した形状であり、その刃部14の一側面には、図3に示すように、その長手方向断面が略三角波形状の刃形成部16が、所定幅で刃端縁18に向かって形成されている。刃形成部16は、刃部14の一側面の幅の1/2以上に渡って形成され、この刃形成部16が設けられた面とは反対側の面は平らな面となっている。
【0008】刃形成部16の裏面側であって刃端縁18には、図3(b)に示すように、刃形成部16に対して刃部14の背面の背20側から刃端縁16の端部向かって所定角度で斜めに形成された鋸刃形成研磨面22が設けられている。この鋸刃形成研磨面22により、三角波形状の山部分が刃端縁18の先端部となり、谷部分が刃端縁18の谷部分となっている。なお、三角波形状の刃形成部16は、二等辺三角形の三角波以外に、斜辺の傾斜が異なる鋸波状の三角波形状でも良く、その形状は適宜設定し得る。
【0009】この実施形態の鎌によれば、使用により刃端縁18の刃が丸くなり切れ味が落ちてくると、鋸刃形成研磨面22を研磨機等で所定範囲または全体を一度に研磨すれば、刃端縁18は刃形成部16の三角波形状により鋭利な鋸刃状に再生される。そして、刃の再生は、刃形成部16の幅全部を使い切るまで可能であり、きわめて長期間の使用を可能にするものである。
【0010】次にこの発明の鋸刃形刃物の第二実施形態について図4〜図6を基にして説明する。ここで上記実施形態と同様の部材は同一の符号を付して説明を省略する。この実施形態も鎌についてのもので、この鎌10は、刃物鋼材等の板材をプレス加工等により刃部24の刃形成部26を成形したものである。この刃部24の形状は、図6(c)等に示すように、刃部24の刃形成部26の長手方向の断面が三角波形状に成形して形成されたものである。
【0011】刃形成部26の刃端縁28には、図3(b)等に示すように、刃形成部26に対して刃部24の背30から刃端縁26の端部向かって所定角度で斜めに形成された鋸刃形成研磨面32が設けられている。この鋸刃形成研磨面32により、三角波形状の山谷の一方の部分が刃端縁28の先端部となり、他方の部分が刃端縁28の谷部分となっている。なお、この三角波形状の刃形成部26も、二等辺三角形の三角波以外に、鋸波形状の三角波形状でも良く、その形状は適宜設定し得る。
【0012】この実施形態の鎌10によれば、使用により刃端縁28の刃が丸くなり切れ味が落ちてくると、鋸刃形成研磨面32を研磨機等で一度に研磨すれば、刃端縁28は刃形成部26の三角波形状により鋭利な鋸刃状に再生される。そして、刃の再生は、刃形成部26の幅全部を使い切るまで可能であり、きわめて長期間の使用を可能にするものである。
【0013】次にこの発明の鋸刃形刃物の第三実施形態について図7を基にして説明する。ここで上記実施形態と同様の部材は同一の符号を付して説明を省略する。この実施形態の鋸刃形刃物の刃は、上記第二実施形態の、刃物鋼材等の板材をプレス加工等により形成した刃部24を2枚重ねたものである。この刃部24の刃形成部26は、刃端縁28の先端部の山谷が互いに反対になるように半ピッチずらして重ね合わせたものである。さらに、図7(b)に示すように、鋸刃形成研磨面32が互いに内側を向いて対面するように重ね合わせたものである。これにより、鋸の歯のように一定の幅を持って対象物を切断することができる。
【0014】従って、この実施形態の鋸刃形刃物は、鋸と同様の使用方法が可能であり、また大きな木材等の加工や、木材加工機等にも利用可能である。この実施形態の場合、鋸刃形成研磨面32の研磨は、2枚の刃部24を一旦別々に分離して研磨する。
【0015】この実施形態の鋸刃形刃物によれば、鋸刃状に形成された刃部24を鋸と同様の使用方法が可能であり、上記実施形態と同様に、使用により刃端縁28の刃が丸くなり切れ味が落ちてくると、鋸刃形成研磨面32を研磨機等で一度に研磨すれば、刃端縁28は刃形成部26の三角波形状により鋭利な鋸刃状に再生される。そして、刃の再生は、刃形成部26の幅全部を使い切るまで可能であり、きわめて長期間の使用を可能にするものである。
【0016】なお、この発明の鋸刃形刃物の刃形状は適宜設定可能であり、三角波状の刃形成部も適宜の形状で適宜の長さ設定しうるものである。また、この鋸刃形刃物が適用される刃物の種類や形状は問わないものであり、例えば、円弧状の刃部の外側に刃形成部が設けられていても良く、刃形成部は直線状や曲線状を問わない。
【0017】
【発明の効果】この発明の鋸刃形刃物は、鋸刃形成研磨面を一様に研磨することにより簡単に鋭利な刃が再生される。しかも、研磨作業は研磨材を鋸刃形成研磨面に合わせればよいだけであり、極めて簡単なものであり、研磨時間を大幅に短縮し、研磨精度も高いものにすることができる。さらに、山谷状の刃形成部が刃物の刃部の幅に広く形成され、摩滅可能な範囲が広く再研磨により長期間の繰り返し使用が可能である。
【出願人】 【識別番号】393023411
【氏名又は名称】沖 勉
【出願日】 平成11年12月28日(1999.12.28)
【代理人】 【識別番号】100095430
【弁理士】
【氏名又は名称】廣澤 勲
【公開番号】 特開2001−178222(P2001−178222A)
【公開日】 平成13年7月3日(2001.7.3)
【出願番号】 特願平11−373086