| 【発明の名称】 |
野菜収穫機 |
| 【発明者】 |
【氏名】松井 幹夫
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| 【要約】 |
【課題】玉葱や人参などの根菜作物を圃場から堀り取り処理する野菜収穫機において、茎葉部切離し後の根菜作物が、畝上に放出されたときに、駆動車輪によって破損されないようにする。
【解決手段】エンジン12や駆動車輪18・19などから構成された自走車両10の前部に、根菜作物27を抜き上げ搬送する移送装置(24・25・28)と、移送途上の根菜作物27から茎葉部27aを切り離す切断装置31と、茎葉部切離し後の根菜作物27を機体後方に放出する放出装置49とを備えた野菜収穫機において、根菜作物27が放出される位置の両側に、根菜作物27の放出位置を規制する放出位置制御板50・50を垂設した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 エンジンや駆動車輪などから構成された自走車両の前部に、根菜作物を抜き上げ搬送する移送装置と、移送途上の根菜作物から茎葉部を切り離す切断装置と、茎葉部切離し後の根菜作物を機体後方に放出する放出装置とを備えた野菜収穫機において、根菜作物が放出される位置の両側に、根菜作物の放出位置を規制する放出位置制御板を垂設したことを特徴とする野菜収穫機。 【請求項2】 前記放出位置制御板を合成樹脂製の板状部材により形成したことを特徴とする請求項1記載の野菜収穫機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、玉葱や人参などのような根菜作物を圃場から堀り取り、堀り取った根菜作物を揚上搬送して処理する歩行・自走型の収穫機、特に、玉葱収穫機に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、エンジンや駆動車輪などから構成された自走車両の前部に、圃場の地中の根の部分を掘り上げて掘進する掘取装置と、根菜作物を抜き上げて搬送する移送装置と、移送途上の根菜作物から茎葉部を切り離す切断装置と、茎葉部切離した後の根菜作物を機体後方に放出する放出装置とを備え、茎葉部を除去したあとの根菜作物をコンベアなどの手段によって畝上へ落下させたりコンテナ等へ収容するようにした玉葱収穫機が知られている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の玉葱収穫機においては、茎葉部切離し後の根菜作物が、畝上に放出されたときに、畝側方の谷部へ落下し、駆動輪によって破損するおそれがあった。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するための手段を説明する。請求項1においては、エンジン12や駆動車輪18・19などから構成された自走車両10の前部に、根菜作物27を抜き上げ搬送する移送装置(24・25・28)と、移送途上の根菜作物27から茎葉部27aを切り離す切断装置31と、茎葉部切離し後の根菜作物27を機体後方に放出する放出装置49とを備えた野菜収穫機において、根菜作物27が放出される位置の両側に、根菜作物27の放出位置を規制する放出位置制御板50・50を垂設したものである。請求項2においては、前記放出位置制御板50・50を合成樹脂製の板状部材により形成したものである。 【0005】 【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明の玉葱収穫機を示す全体側面図、図2は同じく平面図、図3は同じく背面図、図4は切断装置を示す側面図、図5は切断装置の駆動軸を示す断面図、図6は切断装置を示す断面図である。 【0006】まず、本発明の玉葱収穫機の全体構成について図1、図2、図3により説明する。玉葱収穫機は、自走車両10と作業部11とで構成されている。自走車両10は、エンジン12と、その出力部に連動する伝導機構を内装したミッションケース13と、該ミッションケース13から左右に延設する伝導ケース14・15、および各々の伝導ケースに連設する左右のファイナルケース16・17と、それぞれのファイナルケース16・17に軸支する駆動車輪18・19と、ミッションケース13及び左右のファイナルケース16・17に支持して前方に延設するフレーム20・20と、一方の駆動車輪18の前方延長線上に配置したゲージホイル21と、該ゲージホイル21を調節操作するゲージホイル調節ハンドル41と、フレーム20上方に延設する操縦ハンドル22などで構成されている。 【0007】左右の伝導ケース14・15のうち一方の伝導ケース15は、伸縮ロッド15aを該伝導ケース15に伸縮自在に内嵌して、該伸縮ロッド15aとファイナルケース17とを連結している。伝導ケース15の前方に横設したトレッド調節管51には、エンジンの動力により伸縮可能な伸縮ロッド51aが内嵌され、該伸縮ロッド51aの先端には連結板52を設けて、伸縮ロッド51aと前記ファイナルケース17とを連結している。そして、このトレッド調節管51の伸縮ロッド51aを伸縮させることによって、畝幅に合わせて駆動車輪18・19のトレッドを調節するように構成している。 【0008】自走車両10の前方に設けた作業部11は、前低後高に傾設される上部搬送装置24と、該上部搬送装置24の下方にあって略水平に設けられる下部搬送装置25と、畝23に列状に植立する根菜作物27を掘り取る堀取装置28と、下部搬送装置25の移送終端部に配設する放出装置49と、上部搬送装置24の下方で下部搬送装置の上方に配設する切断装置31などによって構成されており、これらによって畝23に列状に植立する根菜作物27を収穫するのである。 【0009】上部搬送装置24は、左右に併設した搬送ケース32・32に軟弾性の搬送無端帯33・33を各々巻回張設し、両搬送無端帯33・33間に形成される挟持移送経路A1に前記根菜作物27の茎葉部27aの先端寄り部分を挟持して移送するように構成される。そして、挟持移送搬送路A1の移送終端部には、図2に示すように、平面視において機体側方に屈曲した移送ガイド42を設けて、前記切断装置31によって切断された根菜作物27の茎葉部27aを機体側方に排出するように構成している。 【0010】また、挟持移送経路A1の搬送始端側には、弾性搬送突起付の無端帯を備えた左右一対の掻込装置35・35が装設されるとともに、掻込装置35・35の進行方向前方部位には、畝23に植立する複数列の根菜作物27の茎葉部27aを左右に分け捌くためのデバイダ48・48・・・が配設されて、その後部に茎葉部27aを引き上げる縦回し型分草装置36が装設されている。さらに、挟持移送路A1の搬送始端部の下方部位には、縦回し型分草装置36に導入される根菜作物27の地中部分の適宜下方部位を掘り上げながら進行する堀取装置28が設けられている。 【0011】一方、下部搬送装置25は、左右一対の軟弾性搬送無端帯37・37が形成する挟持移送経路A2によって前記根菜作物27の首部27bを挟持し移送するように構成されるものであり、挟持移送経路A2の移送終端部に放出装置49を連設している。該放出装置49は前高後低に配設され、後端は前端よりも機体側方寄りに位置し、茎葉部27aが切断された根菜作物27を機体後部側方に放出するよう構成している。 【0012】また、根菜作物27が放出される側のフレーム20には放出位置制御板50が垂設され、下部搬送装置25の下側方に位置し、放出される根菜作物27が機体側方に行き過ぎないように放出位置を制御して、駆動車輪18などによる根菜作物27の破損を防止している。放出位置制御板50は、根菜作物27が放出される位置に合わせて垂設される板状部材であり、本実施例においては、合成樹脂により形成されている。しかしながら、これに限るものではなく、他の部材により形成してもよい。また、根菜作物27が放出される位置の両側に配設してもよい。 【0013】前記下部搬送装置25の上方かつ上部搬送装置24の下方位置には、回転刃31aを備えた切断装置31が配設され、切断装置支持板44に上下位置調節可能に、支持固定されている。前記トレッド調節管51の上方には駆動力取出し口45が開口し、該駆動力取出し口45と切断装置31とをフレキシブルシャフト43にて連結することで、前記回転刃31aを回転駆動している。本実施例において、切断装置31には回転刃31aを搭載しているが、これに限るものではなく、レシプロ刃などの駆動型切断刃を搭載してもよい。また、駆動力取出し口45に伝達される駆動力は、連結軸管46内の伝動軸を介して分草装置駆動軸管47内の駆動軸にも伝達され、前記縦回し型分草装置36を駆動している。 【0014】次に、切断装置31についての説明を図4、図5、図6により説明する。前記上部搬送装置24の下方に、該上部搬送装置24と略平行で前低後高に配設された斜めフレーム54の固定アーム54a・54bに、切断装置支持板44が固設されている。切断装置支持板44には、長孔で形成された固定孔44aが斜めフレーム54と略平行に設けてあり、該固定孔44aに、先端に螺子部を形成した切断装置31の本体60を挿入し、該本体60の先端部に、固定孔44aの反対側から内面に螺子を形成した略円筒形状の固定キャップ61を螺合し、本体60と固定キャップ61とで固定孔44aの縁部を挟持して、切断装置31を切断装置支持板44に取付固定している。尚、前記本体60と固定キャップ61との螺合を緩めることで切断装置31の固定状態を解除して、該切断装置31が固定孔44a内を摺動することが可能となる。これにより、切断装置31の上下位置を調節することができる。 【0015】図5において、入力ベベルケース56には、両端にベベルギア55a・55bを配設した入力軸55が内蔵され、第一入力駆動軸57が該入力軸55と垂直方向に横設されている。入力軸55はエンジンからの駆動力をベベルギア55aにより伝達され、ベベルギア55bにより第一入力駆動軸57を回転駆動する。第一入力駆動軸57の駆動力は、該第一入力駆動軸57の一端と連結した第二入力駆動軸58へ伝達され、さらに第二入力駆動軸58と連結した切断装置駆動軸59へ伝達される。切断装置駆動軸59の先端は、駆動力取出し口45から挿入したフレキシブルシャフト43と連結されている。また、切断装置駆動軸59の駆動力は、前記連結軸管46内の伝動軸にも伝えられて、機体前方の縦回し型分草装置36を駆動している。 【0016】前記切断装置31は、本体60と回転刃31aとから構成され、該本体60には水平回転軸64と垂直回転軸65とが内蔵されている。該水平回転軸64と垂直回転軸65とはベベルギアにて連結され、垂直回転軸65の先端には回転刃31aを固設している。また、前記本体60の先端部に、内面に螺子を形成した略円筒形状の固定キャップ61を螺合し、本体60と固定キャップ61とで切断装置支持板44の固定孔44aの縁部を挟持して、切断装置31を切断装置支持板44に取付固定している。固定キャップ61の外周にはハンドル62・62を固設して、固定キャップ61の回転操作を行い易く構成している。 【0017】このように、切断装置支持板44に取付固定した切断装置31の駆動力入力口63へ、前記フレキシブルシャフト43の一端を挿入して、水平回転軸64と連結して切断装置駆動軸59の駆動力を切断装置31に伝達している。回転駆動された水平回転軸64は、垂直回転軸65に伝達されて、回転刃31aが回転するのである。尚、前記本体60と回転刃31aとの間の間隙には巻き付き防止ボス66を設けて、切断した根菜作物27の茎葉部27aなどが、回転部分に巻き付いたり、からんだりしないように構成している。 【0018】上記のように構成された玉葱収穫機を、根菜作物27が植立している圃場において歩行型の自走車両10を自走させると、複数列の根菜作物27の茎葉部27aが縦回し型分草装置36によって左右に分け捌かれるとともに、掻込装置35・35によって掻込まれる。その後、上部搬送装置24によって根菜作物の茎葉部27aの先端寄り部位が維持されるとともに、その根菜作物の地中部が掘取装置28によって掘り上げられる。 【0019】こうして掘り上げられた根菜作物27は、茎葉部27aの先端寄り部位が上部搬送装置24に挟持され続けるとともに、首部27bが下部搬送装置25に挟持されて上下搬送装置24・25の移送作用でもって機体後方に搬送される。そして、この根菜作物27は、首部27bが下部搬送装置25に挟持されることによって、上方に移動することがないように規制されるので、前後方向において切断装置31の設置位置に至った時点での、首部27bから上部搬送装置24までの茎葉部27aの長さが所定の長さに保たれる。 【0020】このような体勢で切断装置31まで搬送された根菜作物27がさらに後方に搬送されると、この根菜作物27の茎葉部27aの先端部分が切断装置31によって切断され、首部27bから切断装置31までの長さの茎葉部が根側に残存しながら搬送されていく。茎葉部27aの先端が切断された根菜作物は、切断装置31の後方に位置するガイド棒53・53にその茎葉部をガイドされつつ、放出装置49にまで案内されて、該放出装置49によって機体後部側方に放出される。機体から放出された根菜作物27は、放出位置制御板50によって放出位置が規制され、畝23上の所要の場所に放出される。 【0021】また、前記切断装置31の上下位置を下部位置に調節して、切断後の根側に残存する茎葉部を短く設定したときには、根菜作物が下部搬送装置25から放出装置49へ受け継がれずに、該下部搬送装置25後端から直接畝23上に放出される場合がある。この場合においても、根菜作物の落下位置が前記放出位置制御板50によって規制され、畝23の谷部へ落下することを防止している。尚、切断装置31により切断された茎葉部27aの先端部分は、上部搬送装置24によって機体上部後方に搬送され、前記移送ガイド42に案内されながら機体側方の畝23の谷部へ放出されるのである。 【0022】収穫された根菜作物27の茎葉部27aは、切断装置31により、その先端部を切断されるが、切断装置31は駆動力取出し口45からフレキシブルシャフト43を介して駆動され、また切断装置支持板44の固定孔44a内を移動可能に構成しているので、切断装置31の上下方向の切断位置を変化させることができ、切断後の茎葉部の長さを所望の長さに調節することができる。 【0023】 【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次のような効果を奏するのである。エンジンや駆動車輪などから構成された自走車両の前部に、根菜作物を抜き上げ搬送する移送装置と、移送途上の根菜作物から茎葉部を切り離す切断装置と、茎葉部切離し後の根菜作物を機体後方に放出する放出装置とを備えた野菜収穫機において、根菜作物が放出される位置の両側に、根菜作物の放出位置を規制する放出位置制御板を垂設したことによって、収穫した根菜作物を機体後部の放出装置から放出した際に、畝上の所要の場所に放出することができ、駆動車輪などにより破損する恐れがなくなった。 【0024】また、収穫した根菜作物の、切断後の根側に残存する茎葉部が短く、根菜作物が移送装置の後端から直接畝上に放出された場合でも、駆動車輪の通路である畝の谷部へ落下することが防止でき、往復作業時において隣の畝を走行して収穫作業を行なう収穫機の駆動車輪によって既に収穫した根菜作物が破損されることがなくなり、その結果、収穫効率の向上を図ることができた。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005164 【氏名又は名称】セイレイ工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年2月13日(1997.2.13) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080621 【弁理士】 【氏名又は名称】矢野 寿一郎
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| 【公開番号】 |
特開2001−157512(P2001−157512A) |
| 【公開日】 |
平成13年6月12日(2001.6.12) |
| 【出願番号】 |
特願2000−335790(P2000−335790) |
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