| 【発明の名称】 |
球根の袋詰め収穫装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】小林 定道
|
| 【要約】 |
【課題】掘り出した球根を、作業者が取り扱い易い大きさの袋に順次詰め込んで収穫することができるようにする。
【解決手段】台車B上に、土と球根の混合物を移送する間に球根を採取してホッパー12に投入する分別採集手段Fと、該分別採集手段Fの下方部に包袋手段Gとを備え、該包袋手段Gは、間欠回転可能に設けた回転板20上に袋16を着脱自在に保持する複数のキャリア21を円周方向に沿って配列し、一つのキャリア21がホッパー12の下口15に対向する状態に設け、各キャリア21を回転板20に対して、収納される球根の荷重によって、起立の状態から前記円周の外側に向かって傾倒可能に軸支し、第1スプリング29で無負荷の状態で起立する状態に復帰可能に付勢してあり、ホッパー12の下口15と対向する部位に、該部位に存在するキャリア21の球根の荷重で傾倒するに伴い、センサー34を起動して回転板20をキャリアの幅分回転駆動する制御手段Hを備えていることを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 台車(B)上に、畝から掬い上げた土と球根の混合物を一方向へ移送する間に球根を採取してホッパー(12)に投入する分別採集手段(F)と、該分別採集手段(F)の下方部に包袋手段(G)とを備え、該包袋手段(G)は、間欠回転可能に設けた回転板(20)上に球根収納袋(16)を着脱自在に保持する複数のキャリア(21)を円周方向に沿って配列していると共に、その一つのキャリア(21)が前記ホッパー(12)の下口(15)に対向する状態に設け、各キャリア(21)を回転板に対して、収納される球根の荷重によって、起立の状態から前記円周の外側に向かって傾倒可能に軸支していると共に、第1スプリング(29)で無負荷の状態で起立する状態に復帰可能に付勢してあり、前記ホッパー(12)の下口(15)と対向する部位に、該部位に存在するキャリア(21)の球根の荷重で傾倒するに伴って、センサー(34)を起動して回転板(20)をキャリア(21)の幅分回転駆動する制御手段(H)を備えていることを特徴とする球根の袋詰め収穫装置。 【請求項2】 前記制御手段(H)は、ホッパー(12)の下口(15)と対向する部位に、該部位に存在するキャリア(21)に充填された球根の荷重で傾倒するに伴って押し下げられ、第2スプリング(32)で複動する可動板(30)と、該可動板(30)の傾倒に伴い回転板(20)を駆動するモータに指令するセンサー(34)とからなり、可動板(30)はキャリア(21)の幅分の長さを持っていることを特徴とする請求項1に記載の球根の袋詰め収穫装置。 【請求項3】 前記可動板(30)に続く部位に円周方向に延長する支持レール(36)を備え、その可動板(30)側とは反対側の末端部にキャリア(21)を、各キャリア(21)の配列する円周の外側に向かって転倒する下り坂の傾斜面(37)を備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の球根の袋詰め収穫装置。 【請求項4】 畝から掬い上げた土と球根の混合物から球根を選別し集める分別採集手段(F)と、当該分別採集手段(F)によって集められた球根を袋詰めする包袋手段(G)を具備し、前記分別採集手段(F)は、前記混合物から球根を選別し得るスピードで当該混合物を移送するコンベア(40)及び選別した球根を受けて包袋手段(G)へ誘導するホッパー(41)から構成され、前記包袋手段(G)は、円周状に配列された複数のキャリア(42)が一体となって水平回転可能に支持され、各キャリア(42)は、各々採集用の袋(44)を係止する支持枠(45)を備えると共に、キャリア本体(46)が、前記ホッパー(41)を経て袋詰め位置(P)へ誘導・供給される球根で満たされた袋(44)の重量を以て回転軸(O)の外側へ傾倒する様に支持され、その傾倒を検出すべく袋詰め位置(P)に備えられたセンサー(57)の起動毎に各キャリア(42)を袋詰め位置(P)へ順次間欠移送する様な間欠回転制御を行う制御手段(H)を具備することを特徴とする球根の袋詰め収穫装置。 【請求項5】 前記袋(44)の口部の支持枠(45)に対する係止を解除すべく球根で満たされた袋(44)をキャリア本体(46)の傾倒方向へ誘導する送り出しガイド(47)を具備することを特徴とする前記請求項4に記載の球根の袋詰め収穫装置。 【請求項6】 前記袋詰め位置(P)を当該包袋手段(G)の最後尾部に設定したことを特徴とする前記請求項4又は請求項5のいずれかに記載の球根の袋詰め収穫装置。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、育成されたチューリップ球根を掘り起こし、畝から掬い採って複数の袋に順次ほぼ一定量づつ採集する球根の袋詰め収穫装置に関する。 【0002】 【従来の技術】この種の装置として、例えば特開平9−322622号公報によって開示してあるように、チューリップの畝は他の野菜などの畝より高いことから、高床式トラクターによる作業車に掘起し手段と、球根を採取する掬取り手段とを設け、この作業車で牽引される台車に球根を上方へ移送する搬送手段と、採取した球根と共に混在する土石のみを排除し球根を移送する分別部と、分別された球根を収納箱に投入する格納部とを設けたもので、収納する箱は1畝で収穫できる量の全てを収納することができる程の大きなもので、採集した後に、その畝の端に箱を降ろし、空の箱を載せ替えて隣の畝の採集を行うように使用されるもので、この箱は大きく重いものであるから、人手では取り扱うことができず、フォークリフト等の機械力によって搬送されるものである。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記の装置は、フォークリフトなどの作業機械を用意する必要があることから、一般に大量生産者には都合が良いが、少量生産者には負担が掛かり敬遠され、更に圃場の立地条件、例えば横に用水が流れている場合に、フォークリフトが入り難い場合もあり、箱詰め以外の手段が要望された。 【0004】本発明は以上のことから、作業者が持ち運びできる重さの袋詰めにして収穫できるように改良することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明による解決手段は、台車上に、畝から掬い上げた土と球根の混合物を一方向へ移送する間に球根を採取してホッパーに投入する分別採集手段と、該分別採集手段の下方部に包袋手段とを備え、該包袋手段は、間欠回転可能に設けた回転板上に球根収納袋を着脱自在に保持する複数のキャリアを円周方向に沿って配列していると共に、その一つのキャリアが前記ホッパーの下口に対向する状態に設け、各キャリアを回転板に対して、収納される球根の荷重によって、起立の状態から前記円周の外側に向かって傾倒可能に軸支していると共に、第1スプリングで無負荷の状態で起立する状態に復帰可能に付勢してあり、前記ホッパーの下口と対向する部位に、該部位に存在するキャリアの球根の荷重で傾倒するに伴って、センサーを起動して回転板をキャリアの幅分回転駆動する制御手段を備えていることを特徴とする。 【0006】前記「畝から掬い上げた土と球根の混合物を一方向へ移送する」の掬い上げ手段は、従来の手段、例えば前記特開平9−322622号公報に記載の手段を使用することもできる。 【0007】前記「分別採集手段の下方部に包袋手段を備え」、と記載する下方部とは、落差を付ける意味であって、直下に限ることがなく、分別採集手段より下方に存在すればよい。 【0008】また、前記制御手段は、ホッパーの下口と対向する部位に、該部位に存在するキャリアに充填された球根の荷重で傾倒するに伴って押し下げられ、第2スプリングで復動する可動板と、該可動板の傾倒に伴い回転板を駆動するモータに指令するセンサーとからなり、上記可動板はキャリアの幅分の長さを持っていることを特徴とする。 【0009】更に、前記可動板に続く部位に円周方向に延長する支持レールを備え、その可動板側とは反対側の末端部にキャリアを、各キャリアの配列する円周の外側に向かって転倒する下り坂の傾斜面を備えていることを特徴とする。 【0010】加えて、上記課題を解決する為に成された本発明による球根の袋詰め収穫装置は、畝から掬い上げた土と球根の混合物から球根を選別し集める分別採集手段と、当該分別採集手段によって集められた球根を袋詰めする包袋手段を具備し、前記分別採集手段は、前記混合物から球根を選別し得るスピードで当該混合物を移送するコンベア及び選別した球根を受けて包袋手段へ誘導するホッパーから構成され、前記包袋手段は、円周状に配列された複数のキャリアが一体となって水平回転可能に支持され、各キャリアは、各々採集用の袋を係止する支持枠を備えると共に、キャリア本体が、前記ホッパーを経て袋詰め位置へ誘導・供給される球根で満たされた袋の重量を以て回転軸の外側へ傾倒する様に支持され、その傾倒を検出すべく袋詰め位置に備えられたセンサーの起動毎に各キャリアを袋詰め位置へ順次間欠移送する様な間欠回転制御を行う制御手段を具備することを特徴とする。 【0011】前記構成において、前記袋の口部の支持枠に対する係止を解除すべく球根で満たされた袋をキャリア本体の傾倒方向へ誘導する送り出しガイドを具備する場合や、前記袋詰め位置を前記包袋手段の最後尾部に設定する場合がある。 【0012】 【作用】上記の装置によれば、稼働する前に、円周方向に配列する各キャリアに袋(網袋)を設置しておき、そこで台車を作業車によって畝に沿って走行することにより、掘り出された球根が台車の分別採集手段に至り、そこで分別された球根がホッパーを通じて下方に設けているキャリア内の袋に投入される。袋内に適当な量の球根が入充されると、その重量によってキャリアが傾倒し、その傾斜する動作をセンサーで受信し、モータを駆動して回転板をキャリア1個分の幅の距離間回転され、球根を入充したキャリアはホッパーの下口から離反し、次に並ぶ未入充のキャリアがホッパーの下口に至って停止し、順次落下して来る球根を受け入れるもので、以上の動作を繰り返し行われ、入充した袋をキャリアから手動で取り出しても良いが、傾斜面を持つ支持レールが備えてあれば、その傾斜面に至り、キャリアが深く傾き、袋が自動的に落下するものである。そこで空のキャリアに再び袋を設置すれば良いが、キャリアの個数によっては1畝で収穫できる量を処理することもできるので、新たに袋を設置する必要もない場合もある。 【0013】 【発明の実施の形態】本発明による実施形態は、図1に示しているように、高床でチューリップ畝に適し、畝の両溝間を走行する既製のトラクターよりなる作業車Aに台車Bを牽引できるように取り付けるもので、作業車Aの前進する前側を前方と称し、後退する方を後方として説明すると、作業車Aの前方に畝の表層土を畝溝へ排除して球根をほぼ露出する掘起し手段Cを設け、作業車Aの車体中間部より後方に亘り球根と土石の混合物を掘り出して取り込む掬取り手段Dを備え、更に作業車Aの後部に、前記混合物を台車B上に移送する搬送手段Eを設け、台車Bの上部に分別採集手段Fを備え、その下方部に球根の包袋手段Gを設けたもので、この包袋手段Gは、複数の球根収納袋を円周に沿い一袋づつ順次間欠的に送って球根を収納するもので、その間欠的に送る送り制御手段Hを備えている。 【0014】前記分別採集手段Fは、搬送手段Eによって移送されてくる混合物内の球根を手動あるいは自動的に土石から分離してホッパーに挿入し、土石は畝上に排出するものである。尚、手動で選別する場合には、土石を分別採集手段Fの後方部に設けた排土部Iを通じて排出するものである。また自動的に選別する場合には、前記特開平9−322622号公報に記載の複数列設したブラシローラーにより、ブラシローラーから土石を排出し、ブラシローラーで搬送された球根をブラシローラー列の端より落下してホッパーに落とし込むものである。 【0015】前記送り制御手段Hは、電気的制御によって一袋づつを1ピッチとして間欠的に送る公知の手段、あるいは機械的に制御する手段による場合とがある。 【0016】以上のように、袋詰めされた袋を手動によって降ろしても良いが、台車から順次自動的に落下することが最も好ましい。 【0017】 【実施例】本発明を前述の手動選別で、間欠送りを機械的制御による実施例によって説明すると、図1に示しているように、作業車Aの前方に設けている掘起し手段Cは、作業車Aに上下動自在に取り付けられ、スクリュー羽根1に鋸刃状の刃を付けたもので、作業車Aとは別設のエンジン2によって回転駆動されるものであり、スクリュー羽根1を回転することにより、球根を覆う土を掘り起こすと共に、球根の茎を切断して球根を土中より浮上するものである。 【0018】掬取り手段Dは、図1に示しているように、先端に目皿状をなす掘起し部3を備え、これに続いて目皿状の第1コンベア4をその掘起し部3側が低くなるように傾斜して作業車Aに取り付けてあると共に、シリンダー5によって掘起し部3側が上昇できるようになっている。 【0019】搬送手段Eは、作業車Aの後端部に取り付け、前記第1コンベア4で移送される混合物を台車Bの上部へ搬送するもので、目皿状の第2コンベア6に多数の突片7を列設したものである。 【0020】台車Bは作業車Aに牽引されるように着脱自在に取り付けられるもので、畝溝を走行するタイヤ8と畝上を走行する補助車9を備えるもので、該台車Bの上部に平行する一対のブラシローラ10を介して設けた分別採集手段Fが設けてある。この分別採集手段Fは、前記搬送手段Eの第2コンベア6で上昇してくる混合物を台車Bの後方へ水平に移送するベルトによる第3コンベア11と、選別された球根を落とし込んで下方へ誘導するホッパー12とで形成するもので、図2に示しているように、第3コンベア11の両脇部に作業員が搭乗して選別作業を行うステップ13を備え、且つ第3コンベア11の両脇に沿ってホッパー12の上口14が開放してあり、作業者は第3コンベア11で搬送されてくる混合物から球根を選び取り、上口14から落とし込む作業を行うものである。また、第3コンベア11に残る土石は、そのまま通過し、排土部Iから排出されるものである。 【0021】次にホッパー12に落とし込まれた球根はホッパー12の下口15から落下し、下方部に設けた包袋手段Gにおいて網製の複数の球根収納袋16に順次投入されるものである。一方前記排土部Iは左右一対の樋17より、土石を畝乃至その溝に排除するものである。 【0022】上記包袋手段Gは、図3と図4に示しているように、台車Bの床部18上に起立する回転軸19で水平に回転する回転板20を設け、該回転板20に複数のキャリア21(図示のものは6個)を円周方向に互いに接合した状態で配列してあり、しかも円周に配列した各キャリア21のうちの1個が、前記ホッパー12の下口15に対向しているもので、回転板20を回転することにより、隣り合う各キャリア21が順次下口15に対向するようになっている。 【0023】前記キャリア21には前記袋16を収容するものであって、横断面形がU字状をなし、上面及び前面を開放し底板22を有するものであり、しかも回転板20に各キャリア21を起立し、且つその開放した正面が前記配列する円周の外側に向けて配列してあると共に、球根が袋16に充填された時点で、そのキャリア21が前記円周の外側に向かって傾倒するように設けるものである。尚袋16は、各キャリア21の上方部に設けた支持枠23に、袋16の口部を係止しキャリア21内に垂れ下げて取り付けるものである。 【0024】上記の傾倒を可能とする取り付け構造は、図4に示しているように、キャリア21の底板22における背面部、即ち前記円周の内側部をヒンジ24で上下方向に揺動自在に枢支し、更に、キャリア21に回転板20に向かって突出するアーム25を設け、回転板20に起立して設けた支杆26に、前記アーム25をそれぞれガイド溝27,28を介して上下及び前後に摺動自在に連結してあり、またキャリア21を第1スプリング29でキャリア21が直立する方向に付勢してある。 【0025】従って、ホッパー12から落下した球根はキャリア21に設けた袋16内に収納され、充満するとその重量でキャリア21がその正面側が低くなるように傾倒するものであり、また充満した袋16をキャリア21から取り外すことにより、第1スプリング29によって起立するように復元するものである。 【0026】以上のように傾倒した際に、回転板20を回動して、傾倒しているキャリア21をホッパー12の下口15から離反し、次のキャリア21が下口15に自動的に対向するように制御手段Hを備えるものである。 【0027】送り制御手段Hは機械的制御によるもので、図4と図5に示しているように、台車Bにおけるホッパー12の下口15に対向するキャリア21の下方部に、可動板30を固定板31に対しヒンジ連結して上下に揺動自在に設け、しかもその可動板30は第2スプリング32によって水平な状態に保ち、且つ可動板30のヒンジ連結側とは反対側の端部が、前記キャリア21の下方に位置するように設けてあり、更に可動板30の水平を保っている状態で、傾倒していない水平状にあるキャリア21の底板22に設けているボールによる支持脚33に当接するように形成してある。 【0028】また可動板30には、各キャリア21の配列する円周方向に延長部30aを有するもので、キャリア21が傾倒することにより可動板30も傾倒し、キャリア21を1ピッチ回動するまで可動板30が傾倒状態を保持できるように、前記延長部30aの長さが決められている。 【0029】上記可動板30の傾倒により起動されるセンサー34が可動板30の下方部に備えられ、そのセンサー34の検知によって、前記回転軸19をモータ(図示省略)で駆動するものであり、可動板30の下降を検知してモータを起動し、傾倒するキャリア21が延長部30aから外れ、可動板30への押圧力が解除された時点で第2スプリング32によって復帰することによりモータを停止するものである。 【0030】尚、台車Bには、各キャリア21が水平状態を保つように、前記可動板30を除く部分に、前記キャリア21の支持脚33を載置して案内するレール35が設けてある。 【0031】次に袋16に球根を満載して1ピッチづつ図3において右回り方向に回るもので、2ピッチ回転した処でキャリア21が前に向かって倒れ、袋16を自動的にキャリア21から落下するように構成しているものである。 【0032】上記の自動落下するための構造は、前記レール35のうち可動板30の延長部30aに続く部分を独立して固定し、これを支持レール36と称して説明するが、この支持レール36は図6の(イ)(ロ)図によって示しているように、可動板30が傾倒して沈んでいる時の高さと同一高さに固定してあり、先端部に下り坂の傾斜面37が形成してある。従って、支持レール36上を走行するキャリア21は傾倒しているが、傾斜面37に至るとその傾倒角度が順次深くなり、球根を充填している袋16がキャリア21から滑り落ちるものである。 【0033】以上の構造であるから、チューリップ畝から球根を採集するには、各キャリア21に球根収納袋16を取り付け、掘起し手段Cのエンジン2を駆動し、作業車Aを畝に沿って前進することにより、畝の表層部の土が排除され、次いで掬取り手段Dで球根を含む混合物を掬い取り、その混合物が搬送手段Eを介して分別採集手段Fの第3コンベア11上に移送され、そこで作業員の手で球根を選び取ってホッパー12の上口14に落とし込む。また土石はそのまま進み排土部Iから排除される。 【0034】ホッパー12に挿入された球根は下口15から落下して対向するキャリア21に取り付けている球根収納袋16に順次投入され、袋16にほぼ一杯になると、その荷重でキャリア21が傾倒し、その傾倒をセンサー34で検出し、モータが駆動して回転板20をキャリア21の1ピッチ分回転して停止する。その回転によって次の空のキャリア21が下口15に対向し、再び球根を受け込む作用が繰り返されるものである。 【0035】一方、充填された袋16を保持するキャリア21は、図6の(ハ)〜(ニ)図のように、支持レール36上に移送され、次に回転すると、そのキャリア21が傾斜面37に至り、順次深く傾倒し、保持されていた袋16がキャリア21より自動的に畝上に落下するものである。 【0036】図8に示す球根の袋詰め収穫装置(以下、収穫装置と記す。)は、台車B上に、畝から掬い上げた土と球根の混合物から球根を選別し集める分別採集手段Fと、当該分別採集手段Fによって集められた球根を袋詰めする包袋手段Gと、分別採集後に当該分別採集手段F上に残った排土を適正な排土位置へ誘導する排土手段Jと、作業員が搭乗して選別作業を行うステップ48を具備したものである。 【0037】包袋手段Gは、図9の如く円盤状の回転板49の縁部に沿って円周状に等角度間隔で配列された六つのキャリア本体46がその上下揺動を可能とするヒンジ50及び前記回転板49を介し一体となって水平回転可能に台車Bに支持されたものである。各キャリア本体46の背後(回転軸O側)には、袋44を係止する支持枠45が各々添設されてそれぞれがキャリア42を形作っており、各キャリア42の支持枠45は、前記回転板49から起立する起立支持枠51とその上端部にキャリア本体46の底板に対向する形で固着されたリング部52とで構成されている。 【0038】各キャリア本体46は、前記ホッパー41の最深部及び後部の開口部(以下、下口43と記す。)から落下する球根で満たされた前記袋44の重量を以て回転軸Oの外側へ傾倒し、一定の球根で満たされない場合には、前記支持枠45を構成する起立支持枠51又は前記回転板49の中央部に固定された支持ガイド53に、キャリア本体46の背部がほぼ接する程度(当接しても良い)の起立状態に復帰する様に、前記支持ガイド53と各キャリア本体46間に架設するスプリング54等の適当な付勢手段を介して支持されている。 【0039】上記構成に加え、当該包袋手段Gでは、各キャリア42に装着された袋44が球根で満たされる毎に前記回転板49を一定角度回転させその回転毎に一つのキャリア42を順次袋詰め位置Pに停止させ、当該キャリア42における支持枠45のリング部52及び当該支持枠45に係止される袋44の口部を、図9(イ)の如く球根が供給される方向へ対向せしめるという間欠回転制御が制御手段Hによって行われている。 【0040】前記キャリア42における支持枠45のリング部52や、当該支持枠45に係止される袋44の口部へ球根を供給する役割は前記分別採集手段Fが担っている。この例における分別採集手段Fは、前記混合物を、当該混合物から球根を選別し得るスピードで移送する選別コンベア40と、選別した球根を受けて包袋手段Gへ誘導するホッパー41と、当該ホッパー41の下口43から排出された球根を前記キャリア42における支持枠45のリング部52の位置、即ち当該支持枠45に係止される袋44の口部へ移送する誘導コンベア55とで構成されている。 【0041】ホッパー41は、収穫装置を引く作業車Aの進行方向に対して左右にほぼ対称に傾斜するV字状の滑り面56を有し、その最深部及び後部を下口43として開口させ収穫装置の前方から後方へ流れる誘導コンベア55を以て当該下口43を通った球根を袋詰め位置P、即ち収穫装置の最も後寄り(包袋手段Gの最後尾部に相当する。)であってその中央部に存在するキャリア42のリング部52に係止された袋44の口部目がけて落下させるべく誘導・搬送する。 【0042】この例では、前記袋詰め位置Pに停止するキャリア本体46の下方に当該キャリア本体46の傾倒(図9参照)を検出するセンサー57を設定し、袋詰め位置Pに停止しているキャリア42上の袋44が満たされることによる当該キャリア本体46の傾倒を以て台車Bへ上下揺動可能に枢支されている可動板58の下面に固定された検出片59をセンサー57に近接させ、当該検出片59の近接又は接触によるセンサー57の起動をトリガーとして6個のキャリア42が支持された回転板49を隣接するキャリア42の支持間隔に相当する角度1ピッチ分だけ回転させる。場合によっては前記袋詰め位置Pにキャリア42が存在しない間の球根の供給を停止すべく、前記センサー57の起動をトリガーとして選別コンベア40を一時停止させる制御を前記制御手段Hによる制御に加えても良い。 【0043】球根の重量によるキャリア本体46の傾倒により、キャリア本体46に乗っている袋44に対しては、底板の傾斜によって滑落しようとする力が働き、同時に、台車Bに固着された固定フレーム60における滑落しようとしている袋44の中間部に相当する位置に設置された送り出しガイド47の外縁に沿って回転移送されることにより、キャリア本体46の内側から外側へ押し出される力が加わる。これらの力が相俟って前記支持枠45のリング部52から袋44が好適に外れ、球根で満たされた袋44が袋詰め位置Pのほぼ真下、即ち、圃場の中央に落下することとなる。この様に、球根で満たされた袋44が台車Bの包袋手段Gの最後尾部で落下させられれば、落下後に台車Bの車輪61に曳かれて球根が損傷することもない。 【0044】前記排土手段Jは、当該分別採集手段Fの選別コンベア40から落下する排土を袋詰め位置Pを避けて台車Bの側方へ誘導する排土コンベア62と、当該排土コンベア62により搬送され落下した排土を、適正な排土位置、即ち、轍部を避けた畝上に誘導して散布する送り筒63とで構成される。当該排土手段Jの存在によって、包袋手段Gの最後尾部に位置せしめた袋詰め位置Pへの土の散乱が回避出来ると共に、台車Bの轍部への排土の散乱が防止され、隣接する畝を掘り起こす際に台車Bが傾くことによる掬い取り作業への悪影響が回避できる。 【0045】 【発明の効果】本発明による球根の袋詰め収穫装置によれば、掘り出された球根をホッパーを通じて袋に所定量詰め込み、その袋をホッパーの下部より送り出し、次の空の袋をホッパーの下部に送り込み順次球根を詰め込むもので、連続して袋詰めされるため、収穫の作業が迅速に行われるようになる。 【0046】しかも袋を保持するキャリアは、詰め込まれる球根の量に従って傾倒し、その傾倒によってセンサーを起動し、円周方向に回転してホッパーの下部より送り出すものであるから、袋に詰め込まれる量が一定となり、作業員が取り扱うことができる量が収まる大きさの袋を用いることにより、荷出しの条件が悪い所であっても容易に収穫をすることができるようになる。 【0047】更に、袋詰めの後にキャリアを傾倒することにより、袋が自動的にキャリアより落とすことができるので、キャリアから取り出す作業が省け、キャリアに袋を取り付ける簡単な作業のみで収穫が可能となる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】591142932 【氏名又は名称】有限会社コバヤシ
|
| 【出願日】 |
平成12年8月1日(2000.8.1) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100090206 【弁理士】 【氏名又は名称】宮田 信道
|
| 【公開番号】 |
特開2001−157508(P2001−157508A) |
| 【公開日】 |
平成13年6月12日(2001.6.12) |
| 【出願番号】 |
特願2000−232964(P2000−232964) |
|