| 【発明の名称】 |
コンバインの穀稈移送停止装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】里路 久幸
【氏名】越智 昌次
【氏名】永木 和男
【氏名】岡田 利彦
【氏名】奥本 康治
【氏名】井原 靖
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| 【要約】 |
【課題】刈取機から補助移送装置を経て脱穀機へ刈取り穀稈を移送供給するが、これら引継ぎのときに、刈取り穀稈のこぼれを防止しようとするものである。
【解決手段】補助移送装置4で移送する刈取り穀稈をフィ−ドチエン6と挾持杆とで引継ぎ挾持移送中に脱穀する脱穀機を設けると共に、穀稈を刈取る刈取機2を昇降操作する昇降シリンダを設け、この昇降シリンダで該刈取機2を上昇制御中は該刈取機2の作動停止に連動して、制御装置で該補助移送装置4の作動を停止制御する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 刈取機2で刈取った刈取り穀稈を受けて移送する補助移送装置4から該刈取り穀稈をフィ−ドチエン6と挾持杆7とで引継ぎ挾持移送中に脱穀する脱穀機5と、該刈取機2を昇降操作する昇降シリンダ20等を設けたコンバインにおいて、該昇降シリンダ20で該刈取機2を上昇制御中は該刈取機2の作動停止に連動して該補助移送装置4の作動を停止制御する制御装置9を設けたことを特徴とするコンバインの穀稈移送停止装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、補助移送装置で移送する刈取り穀稈をフィ−ドチエンと挾持杆とで引継ぎ挾持移送中に脱穀する脱穀機を設けると共に、穀稈を刈取る刈取機を昇降操作する昇降シリンダを設け、この昇降シリンダで該刈取機を上昇制御中は該刈取機の作動停止に連動して、制御装置で該補助移送装置の作動を停止制御する技術であり、コンバインの穀稈移送停止装置として利用できる。 【0002】 【従来の技術】コンバインで立毛穀稈を刈取り収穫作業のときは、このコンバインの前部に設けた刈取機で刈取った刈取り穀稈は、この刈取機の穀稈掻込移送装置で移送され、脱穀機の前部に設けた補助移送装置で受けて移送され、更に該脱穀機のフィ−ドチエンと挾持杆とで引継ぎ挾持移送され、この挾持移送中に該脱穀機で脱穀され、脱穀済みで選別済みの穀粒を一時貯留する。 【0003】この刈取り収穫作業中は條刈りの最終端部では、前記コンバインを旋回させるが、この旋回のときは、刈取機を所定高さまで上昇移動させて旋回する。この旋回が終了すると元の高さ位置へこの刈取機を下降させて、刈取り収穫作業を継続する。この刈取機を所定高さまで上昇移動のときは、この刈取機の作動は停止すると共に、脱穀機のフィ−ドチエンも停止し、該刈取機で移送中の刈取り穀稈は停止状態で旋回する。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】刈取り収穫作業中の旋回のときは、刈取機を上昇移動させて旋回するが、この旋回のときは、この刈取機と脱穀機のフィ−ドチエンとの作動は停止されるが、補助移送装置は作動していることにより、上昇操作のときにこの刈取機は即時停止しないこと、及び元の位置へ復元操作のときは、この刈取機とこの補助移送装置との関係位置が変り、このために、刈取り穀稈の引継ぎがスム−ズに行われず、刈取り穀稈のこぼれが発生していたが、この発明により、この問題点を解決しようとするものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】このために、この発明は、刈取機2で刈取った刈取り穀稈を受けて移送する補助移送装置4から該刈取り穀稈をフィ−ドチエン6と挾持杆7とで引継ぎ挾持移送中に脱穀する脱穀機5と、該刈取機2を昇降操作する昇降シリンダ20等を設けたコンバインにおいて、該昇降シリンダ20で該刈取機2を上昇制御中は該刈取機2の作動停止に連動して該補助移送装置4の作動を停止制御する制御装置9を設けたことを特徴とするコンバインの穀稈移送停止装置の構成とする。 【0006】 【発明の作用】コンバインで立毛穀稈を刈取り収穫作業のときは、このコンバインの前部に設けた刈取機2で刈取った刈取り穀稈は、この刈取機2の穀稈掻込移送装置で移送され、脱穀機5の前部に設けた補助移送装置4で受けて移送され、更に該脱穀機5のフィ−ドチエン6と挾持杆7とで引継ぎ挾持移送され、この挾持移送中に該脱穀機5で脱穀され、脱穀済みで選別済みの穀粒を一時貯留する。 【0007】この刈取り収穫作業中は條刈りの最終端部では、前記コンバインを旋回させるが、この旋回のときは、刈取機2を所定高さまで上昇移動させて旋回する。この旋回が終了すると元の高さ位置へこの刈取機2を下降させて刈取り収穫作業を継続する。この刈取機を所定高さまで上昇移動操作のときは、この刈取機2の作動が停止され、この作動停止に連動して、制御装置9で補助移送装置4の作動が停止される。又、この刈取機2の作動停止と同時に脱穀機5のフィ−ドチエン6も停止される。これら刈取機2と、補助移送装置4と、フィ−ドチエン5が停止され、刈取り穀稈の移送経路が全て停止し、刈取り穀稈を全て停止状態で旋回する。 【0008】 【発明の効果】刈取機2を上昇操作すると、この刈取機2は停止され、この停止に連動して補助移送装置4も停止され、これら両者が同時に停止することにより、刈取り穀稈を引継ぎのときのこぼれを防止できると共に、この補助移送装置4の作動の確実化、及び該刈取機2を上昇のときに、この補助移送装置4が停止していることにより、この補助移送装置4から刈取り穀稈のこぼれを防止できる。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。コンバイン1の前部に設けた刈取機2で刈取った刈取り穀稈を穀稈掻込移送装置3で移送して、補助移送装置4へ供給され、この補助移送装置4で引継ぎ移送し、更に該刈取機2の後部で走行車台14に載置した脱穀機5のフィ−ドチエン6と挾持杆7とにより、引継ぎ挾持して移送する構成である。該コンバイン1の該刈取機2を上昇操作したときは、この刈取機2の作動が停止されると共に、この刈取機2の作動停止に連動して、制御装置9で該補助移送装置4の作動を停止し、刈取り穀稈の移送を停止する穀稈移送停止装置8を図示して説明する。 【0010】前記コンバイン1の走行車台14の下部には、土壌面を走行する左右一対の走行クロ−ラ15aを張設した走行装置15を配設し、該走行車台14の上側には、図8、及び図9で示す如く補助移送装置4から供給され、フィ−ドチエン6と挾持杆7等によって引継ぎ挾持されて、移送される刈取り穀稈を移送中に脱穀し脱穀済み穀粒を選別回収して、一時貯留する穀粒貯留タンク16を横側に装着した脱穀機5を載置した構成である。 【0011】前記脱穀機5の前部には、刈取る立毛穀稈を分離するナロ−ガイド17a及び分草体17bと、この分草体17bには、立毛穀稈の有無を検出する穀稈センサ17cと、分離された穀稈を引起す引起装置18と、引起された穀稈を掻込み、掻込みされた穀稈を刈取る刈刃装置19と、刈取られた穀稈を移送する穀稈掻込移送装置3等を設けて刈取機2を構成している。 【0012】前記刈取機2には、後方上部へ傾斜する支持杆20bを設け、この支持杆20bの上部に設けた支持パイプ20aに設けた保持メタル21は、走行車台14の上側に上部へ突出させて設けた支持装置10の取付板10a上部の横側に設けたメタル受板11aに装着した支持メタル11で保持させ、この支持メタル11で該刈取機2の上下回動の回動中心を支持する構成である。この刈取機2は油圧駆動による昇降シリンダ20により、該支持メタル11を回動中心として、土壌面に対して昇降自在に作用させる構成である。 【0013】前記穀稈掻込移送装置3は、図6、及び図7で示す如く下部には、前部の複数個の掻込スタ−ホイル62aと、平面視ハ字形状の左右両側の掻込移送チエン62bと、中央部の掻込移送チエン62bと、後部の調節移送チエン63と、上部には、穂先ラグ64bを所定間隔に装着した穂先移送チエン64a等よりなる構成である。 【0014】前記調節移送チエン63は、移送始端部の伝動ケ−ス63aを回動中心として、扱ぎ深モ−タ63bでポテンションメ−タ63c、及び上下調節装置63d等を介して、刈取る穀稈の稈長に応じ上下調節移動する構成である。 【0015】前記刈取機2の刈刃装置19の後方部には、この刈取機2の上下移動を検出する刈取上下センサ65を設け、この刈取上下センサ65の検出により、この刈取機2の上下位置を検出する構成である。 【0016】前記コンバイン1の刈取機2と、脱穀機5のフィ−ドチエン6と、補助供給装置4との伝動構成は、本発明に関係する箇所のみを、図4で示す如く説明する。前記刈取機2の回転駆動は、図4で示す如くエンジン34の回転が油圧式無段変速装置66を介して走行用のミッションケ−ス37へ入力され、このミションケ−ス37の伝動機構37bの出力軸66aの軸端部のプ−リ66bと、該刈取機2の支持パイプ20aに内装した入力軸67の一方側の軸端部のプ−リ67aとに掛け渡したベルト67bにより、この刈取機2の各部を回転駆動する構成である。 【0017】前記補助移送装置4は入力軸67の他方側の軸端部に設けたプ−リ21aと、伝動ケ−ス13の伝動機構13aの下軸22軸端部に設けたプ−リ22aとに掛け渡したベルト23により、刈取機2の回転を介して、この補助移送装置4の外・内補助移送チエン26・27を回転駆動する構成である。 【0018】前記脱穀機5のフィ−ドチエン6の回転駆動は、エンジン34の回転が送風機軸68a、一・二番螺旋軸68b・68c、及びカウンタ軸68dを介してフィ−ドチエンケ−ス69の伝動機構69aの入力軸69bへ入力され、この伝動機構69aにより、このフィ−ドチエン6を回転駆動する構成である。 【0019】前記刈取機2の回転駆動、及び停止は、図4で示す如く刈取機用モ−タ70の軸端部に設けたテンションア−ム70aの先端部に設けたテンションプ−リ70bが、この刈取機用モ−タ70の正逆回転によって、このテンションプ−リ70bが該テンションア−ム70aを介して作動され、この作動により、ベルト67bが「入」・「切」されて、この刈取機2を回転駆動、及び停止する構成であると共に、この刈取機2の回転駆動、及び停止に連動して、補助移送装置4も同時に回転駆動、及び停止する構成である。 【0020】前記脱穀機2のフィ−ドチエン6の回転駆動、及び停止は、図4で示す如くフィ−ドチエンケ−ス69の伝動機構69aのカウンタ軸69c・69cに設けた固定用と摺動用の爪クラッチ71、71の「入」・「切」により、このカウンタ軸69cを回転駆動、及び停止する構成であり、これに連動して、該フィ−ドチエン6を回転駆動、及び停止する構成である。 【0021】前記支持メタル11と脱穀機5の前側機壁5aの折曲部5bとの間には、図8、及び図9で示す如く断面形状コ字形状の接続プレ−ト12を設けた構成である。 【0022】前記接続プレ−ト12の外側面には、図8、及び図9で示す如く穀稈移送装置8の補助移送装置4の伝動機構13aを内装した伝動ケ−ス13を設け、この伝動ケ−ス13に軸支した下軸22の一方側の軸端部に設けたプ−リ22aと、保持メタル21の外側に設けたプ−リ21aとには、ベルト23を掛け渡した構成である。 【0023】前記伝動ケ−ス13に軸支した中軸24の一方側の軸端部には、スプロケット24aを軸支して設け、他方側の軸端部には、ギヤ−24bを軸支して設けた構成である、このスプロケット24aと、下軸22の他方側の軸端部に設けたスプロケット22bとには、チエン23aを掛け渡した構成である。 【0024】前記伝動ケ−ス13に軸支した上軸25の一方側の軸端部には、ギヤ−25aを軸支して設けると共に、他方側の軸端部には、スプロケット25bを軸支した構成である。このギヤ−25aと、中軸24のギヤ−24bとは噛合する構成である。 【0025】前記補助移送装置4は、図8、及び図9で示す如く外補助移送チエン26と、内補助移送チエン27とよりなる構成である。前記内補助移送チエン27は、上軸25のスプロケット25bと、支持軸28で軸支した二段スプロケット29の内側スプロケット29aと、該上軸25の上側に設けた支持軸30aで軸支したスプロケット30bとに、略三角形状に掛け渡した構成であり、この内補助移送チエン27の上側部は略水平状態に形成した構成である。 【0026】前記外補助移送チエン26は、二段スプロケット29の外側スプロケット29bと、支持軸30cで軸支したスプロケット30dとに掛け渡した構成であり、この外補助移送チエン26の上側部はチエン摺し等により、大外径の円形状に形成した構成であり、この外補助移送チエン26の外側には、箱形状の安全カバ−26aを設けた構成である。 【0027】前記穀稈移送装置8のフィ−ドチエン6の移送始端部の前後位置、及び上下位置は支持軸30aと略同じ位置とし、又、左右方向位置は外補助移送チエン26と略同じ位置とし、これらの位置に前スプロケット6aをチエン前支持軸6bで軸支して設けると共に、移送終端部には、後スプロケット6cをチエン支持軸6dで軸支して設け、これら前・後スプロケット6a,6c,及びテンションスプロケット7aには、該フィ−ドチエン6を掛け渡した構成である。 【0028】前記フィ−ドチエン6は脱穀機5の左側上部に設け、このフィ−ドチエン6の上側には、上下に移動自在で複数個に分割した挾持杆6を設けた構成である。前記フィ−ドチエン6は、図4で示す如くフィ−ドチエンケ−ス69内に内装した伝動機構69a内に爪クラッチ71を設け、この爪クラッチ71を自動で「入」・「切」操作により、該フィ−ドチエン6を自動で回転駆動、及び自動で停止する構成である。 【0029】前記刈取機2の穀稈掻込移送装置3で移送される刈取り穀稈は、補助移送装置4の外補助移送チエン26と内補助移送チエン27との両者へ供給され、これら外・内補助移送チエン26、27で確実に株元側と、この株元側より若干穂先側との両者を引継ぎして移送し、更にフィ−ドチエン6と挾持杆7とへ供給され、これらフィ−ドチエン6と挾持杆7とで挾持し、脱穀機5内を挾持移送中に脱穀する構成である。 【0030】前記補助移送装置4の外・内補助移送チエン26、27の全幅は、図8、及び図9で示す如くフィ−ドチエン6の全幅より、狭幅に形成した構成であり、刈取り穀稈の引継ぎの向上、及び穀稈のこぼれを防止した構成である。 【0031】前記補助移送装置4の内補助移送チエン27の移送終端部と、フィ−ドチエン6の移送始端部とは、図8、及び図9で示す如く重合状態に構成し、この内補助移送チエン27から、フィ−ドチエン6への穀稈の引継ぎの向上、及び穀稈のこぼれを防止した構成である。 【0032】前記外補助移送装置4の外補助移送チエン26は、図8、及び図9で示す如く支持軸28を回動中心として、移送始端部側が上下に回動する構成であり、穀稈の稈長により、上下に回動移動させる構成である。 【0033】前記脱穀機5側には、コンバイン1の操作制御を行う操作装置32と、操縦作業者が搭乗する操縦席33等を設け、この操縦席33の下部には、エンジン34等を搭載すると共に、後方には、穀粒貯留タンク16を設置する。これら走行装置15、脱穀機5、刈取機2、及びエンジン34等によって、該コンバイン1の機体35を構成している。 【0034】前記操作装置32は、図5で示す如く各種の操作レバ−、各種の操作ダイヤル、及び各種のスイッチ等を設けた構成であるが、本発明に関す箇所のみ説明する。 【0035】前記操作装置32は、コンバイン1で立毛穀稈を収穫作業のときに、刈取り條の最終端部で旋回のときに、刈取機2を自動で所定位置まで上昇制御させるために操作するオ−トリフトスイッチ72a、油圧式無段変速装置66を作動操作する変速レバ−72bの下方部に設けた刈取自動停止スイッチ72c、及び各種表示する表示装置73に内装した制御装置9等を設けた構成である。 【0036】前記刈取機2を刈取り條の最終端部で旋回のときに、この刈取機2を所定位置まで自動で上昇制御させるときには、オ−トリフトスイッチ72a、及び刈取自動停止スイッチ72cをON状態に操作すると共に、所定時間の間か、又は所定距離走行の間か、いずれか一方の間は穀稈センサ17cがOFF状態のままが継続されると、自動でこの刈取機2は所定位置まで、昇降シリンダ20の作動によって、上昇制御され、この所定位置を刈取上下センサ65が検出すると、上昇を停止する構成である。 【0037】前記刈取機2の穀稈掻込移送装置3によって、形成される穀稈搬送経路中には、刈取られて移送される穀稈に接触作用することにより、脱穀機5へ穀稈供給の有無を検出する穀稈センサ36を設けている。走行車台14の前端部に装架された走行用の伝動機構37bを内装したミッションケ−ス37の伝動経路中には、その出力回転数に基づく走行車速を検出する車速センサ37aを設けた構成である。 【0038】前記脱穀機5は、図10で示す如く上部には、脱穀室38と、排塵処理室39と、二番処理室40とを設け、下部には、選別室41を各々配置した構成である。該脱穀室38内には、刈取り穀稈を脱穀処理する扱胴38aを前後方向に軸架内装した構成である。 【0039】前記脱穀室38を平面視の右側に平行し前部の二番処理室40内には、還元される未脱穀物(二番物)を前方へ移送しながら処理し、選別室41へ排出する二番処理胴40aと、後部の排塵処理室39内には、該脱穀室38から供給される一部の未脱穀処理物を後方へ移送しながら再処理する排塵処理胴39aとを同軸で軸架内装した構成である。 【0040】前記脱穀室38の平面視左側の扱ぎ口42に沿って、刈取り穀稈を挾持するフィ−ドチエン6と、挾持杆7とを配設すると共に、扱胴38aの外周に装着した扱歯38bの外周縁下部から扱胴カバ−43までの間を包囲する扱網44aと、排塵処理胴39a、及び二番処理胴40aの外周部に装着した各処理歯39b、40bの各外周縁下部側を包囲する後側に排塵網44bと、前側に漏下具44cとを各々配設している。これら排塵網44b、及び漏下具44cの移送終端部には、各排塵・二番排出口45a,45bを設けた構成である。40cは二番排出羽根である。 【0041】前記刈取機2の穀稈掻込移送装置3と、補助移送装置4等とで移送される刈取り穀稈は、扱き口42の下側で前側機壁5aから前方へ突出させて設けた入口漏斗31で受け、上下移動自在な挾持杆7と、フィ−ドチエン6とによって挾持されて引継ぎされ、脱穀室38内へ供給され、この脱穀室38内を移送中に脱穀する構成である。 【0042】前記選別室41内には、扱網44aから漏下した脱穀物と漏下具44c、及び排塵網44bから漏下した処理物と、二番排出口45bから排出される処理物と、排塵排出口45aから排出される排塵物との供給を受け、移送しながら揺動選別する揺動選別装置46を、扱胴38aの軸方向に沿わせて設けている。 【0043】前記揺動選別装置46は前部より、順次移送棚47a,チャフシ−ブ47b,ストロ−ラック47cを設け、該チャフシ−ブ47bの下部には、グレンシ−ブ47dを設けた構成であり、該チャフシ−ブ47bは移送角度を調節可能に構成し、漏下量を調節できる構成である。前部の上手側の前端部に揺動支点48aを設けると共に、後端部に設けた揺動カム48bによって揺動可能に架設した構成である。 【0044】前記揺動選別装置46の移送方向始端部(上手側)の下部には、送風羽根49aを回転自在に内装した送風機47を設け、この送風機49で起風した選別風を送風して穀粒と塵埃とに、風選別する構成である。 【0045】脱穀済み排藁は、排藁チエン50と排藁挾持杆51との間で挾持し、後方へ移送する構成である。前記送風機49の下手側の先端部は、一番選別棚53から流下選別される穀粒を収容し、一番螺旋54aにより、横送りする一番受樋54の上手側と接続し、その下手側は該一番選別棚53の下端部と接続させ、この一番選別棚53の下側には、二番送風機55を設けた構成である。 【0046】前記二番送風機55の下手側には、二番選別棚56を設け、この二番選別棚56から流下選別される未脱穀処理物(二番物)を収容し、二番螺旋57aにより、横送りする二番受樋57の上手側上端部と、一番選別棚53の下側面との間には、送風口58を設けた構成であり、該二番受樋57の下手側の上端部は、該二番選別棚56の下端部に重接状態に位置させ、この二番選別棚56の上端部は、機外へ放出させた構成である。 【0047】前記一番螺旋54aで横送りされた穀粒は、揚穀装置(図示せず)等で引継ぎして、穀粒貯留タンク16内へ揚送して貯留する構成である。前記二番螺旋57aで横送りされた未脱穀処理物(二番物)を引継ぎして、二番処理室40内へ揚送する二番揚送螺旋59aを内装した二番還元筒59を脱穀機5の平面視右側に斜設した構成である。 【0048】前記揺動選別装置48の移送終端部の上方側には、送風機51の選別風、及び二番送風機55の選別風と、該揺動選別装置46の揺動選別とによる選別塵埃は、排塵フアン52で機外へ排する構成である。 【0049】前記穀粒貯留タンク16の後側には、縦移送螺旋61aを内装した排出支持筒61を略垂直姿勢で回動可能に支承して設け、この排出支持筒61の上端部には、その全長がコンバイン1の前後長に亘る機外へ穀粒を排出する排出螺旋60aを収縮自在に内装した排出オ−ガ60を収縮自在、上下回動、及び左右旋回可能に横方向へ配設した構成である。 【0050】前記脱穀機5の後部には、図11、及び図12で示す如く平面視右側の外部を回動支点74aとして、排藁チエン50と排藁挾持杆51とにより、挾持して移送された排藁を切断する切断刃74bと繰込ロ−ル74c等よりなるカッタ装置74を後方へ開閉自在に設けた構成である。 【0051】前記脱穀機5の後端部とカッタ装置74の前端部との接合部75bで、扱胴カバ−43とカッタ上カバ−75との間の下側面には、排藁の詰りを検出するON−OFFスイッチ方式の排藁センサ75aを設けた構成である。 【0052】従来は前記フィ−ドチエン6の移送終端部と、排藁チエン50の移送始端部との間に設けられていることにより、該排藁チエン50の後方部での詰りが検出できなかったが、この発明により、これを解消できると共に、カッタ装置74を開状態に操作することにより、排藁の詰りの除去が容易である。 【0053】前記排藁センサ75aは、図13で示す如く排藁チエン50の移送終端部側で、カッタ上カバ−75の下側面に設けた構成である。これにより、排藁の詰りを早く検出できると共に、排藁の移送の障害になることがなく、排藁の詰りを減少させることができる。 【0054】前記排藁チエン50は、図14、及び図15で示す如く移送終端部を回動支点76として、上下に回動自在な構成とすると共に、該排藁チエン50の所定距離左側位置には、排藁の穂先側を移送する穂先ラグ77aを所定間隔に設けた穂先移送チエン77を設けた構成である。 【0055】前記排藁センサ75aは回動支点76より、側面視前方位置で、更に平面視穂先移送チエン77の左側に位置させて設けた構成である。これにより、排藁が詰ったときは、前記排藁チエン50を上方へ回動させることにより、詰った排藁を容易に除去することができ、又、穂先移送チエン77、及び該排藁チエン50の左側に排藁センサ75aを設けたことにより、株元側が穂先側に比較して、移送する層厚が厚いことによって、確実に詰りを検出することができる。 【0056】前記制御装置9は、図2で示す如く穀稈センサ17cの穀稈の有無の検出と、刈取り上下センサ65の検出と、オ−トリフトスイッチ72a、及び刈取自動停止スイッチ72cとの操作が入力インタ−フェイス78aからCPU78bへ入力される構成であり、これらの入力により、このCPU78bから出力インタ−フェイス78cを経て刈取機用モ−タ70が正逆回転作動され、この作動により、刈取機2、及び補助移送装置4を自動で回転駆動、及び停止制御すると共に、爪クラッチ71が「入」、「切」作動され、この作動により、脱穀機5のフィ−ドチエン6を自動で回転駆動、及び停止制御する構成である。 【0057】前記刈取機2の上昇制御、及び停止制御と、補助移送装置4、及びフィ−ドチエン6の停止制御について説明すると、刈取り作業中で刈取り條の最終端部で旋回を行うときに、この刈取機2をCPU78bへ設定して記憶させた所定の上昇位置(H1)まで自動上昇制御させるときは、刈取り作業開始のときにオ−トリフトスイッチ72aと、刈取自動停止スイッチ72cとをON操作し、このON操作がCPU78bへ入力された後に、刈取り作業を開始して、刈取り條の最終端まで刈取りが終了し、穀稈センサ17cのOFFが該CPU78bへ入力され、この入力から該CPU78bへ設定して記憶させた所定時間が経過するか、又は所定距離走行すると、該CPU78bにより、この刈取機2は昇降シリンダ20の作動により、自動で上昇制御が開始され、後述する該オ−トリフトスイッチ72aをON操作のときの設定上昇位置(H2)より、所定位置下方の該CPU78bへ設定して記憶させた所定の上昇位置(H1)を刈取上下センサ65が検出し、この検出が該CPU78bへ入力され、この入力により、刈取機用モ−タ70が逆回転作動されて、テンションプ−リ70bが切状態に作動され、これら刈取機2、及び補助移送装置4を回転駆動するベルト67bが切状態に作動される。これによって、これら刈取機2の回転駆動が停止制御され、この停止制御に連動して、補助移送装置4の回転駆動が停止制御されると共に、フィ−ドチエンケ−ス69内の爪クラッチ71が切作動され、フィ−ドチエン6の回転駆動が停止制御される構成である。 【0058】前記刈取機2、補助移送装置4、及びフィ−ドチエン6は、該刈取機2を上昇制御のときの停止制御について、図1で示すフロ−チャ−トに沿って説明すると、前記刈取機2で刈取り作業が開始され(S−101)、オ−トリフトスイッチ72aと刈取自動停止スイッチ72cとがONが判定され(S−102)、NOと判定されると刈取機用モ−タ70は停止制御されず、又、爪クラッチ71は切作動制御されず、これら両者により、これら刈取機2、補助移送装置4、及びフィ−ドチエン6の回転駆動が停止されない(S−103)。YESと判定されると穀稈センサ17cがONが判定され(S−104)、NOと判定されると(S−104)へ戻る。YESと判定されると刈取上下センサ65がONで設定の上昇位置(H1)か判定され(S−105)、NOと判定されると刈取り作業が継続される(S−106),YESと判定されると該刈取機用モ−タ70は停止制御され、又、該爪クラッチ71は切作動制御され、これら両者により、これら刈取機2、補助移送装置4、及びフィ−ドチエン6の回転駆動を停止制御する(S−107)。 【0059】又、前記刈取機2がオ−トリフトスイッチ72aをON操作したときは、この刈取機2の上昇位置(H2)をCPU78bに設定して記憶させた構成であり、この設定の上昇位置(H2)を刈取上下センサ65が検出して該CPU78bへ入力されると、この入力により、昇降シリンダ20の作動が停止され、該刈取機2の上昇制御がこのCPU78bで停止制御される構成である。この時点で旋回操作を開始するもよく、又は前段の該刈取機2、補助移送装置4、及びフィ−ドチエン6が停止直後で、該刈取機2は上昇中であるが、旋回操作を開始するもよい。 【0060】前記の制御によって、穀稈掻込移送装置3の調節移送チエン63から補助移送装置4の外補助移送チエン26への引継ぎのときに、刈取り穀稈のこぼれを防止できる構成であり、又、この補助移送装置4の作動の確実化を図った構成である。 【0061】前記刈取機2で畦ぎわの刈取り作業時の補助移送装置4の増速回動制御は、刈高調節ダイヤル79を短稈位置への操作と、引起装置15に設けた刈取り穀稈の短稈を検出する短稈センサ80がOFF状態とが、CPU78bへ入力されるか、又はこれらいずれか一方が入力され、更に該刈取機2は昇降シリンダ20の作動により、この刈取機2は短稈刈取り位置へ上昇制御され、この上昇を刈取上下センサ65が検出して該CPU78へ入力され、この入力に連動して、該補助移送装置4の外・内移送チエン26、27の回転は、所定回転増速制御する構成である。増速はプ−リ22aを割プ−リとし、ベルト23部にテンションプ−リ(図示せず)を設けた構成である。 【0062】これにより、短稈の刈取り穀稈の株元側を移送する補助移送装置4を早くし、株元側を先行させて入口漏斗31へ送り込み、フィ−ドチエン6部での刈取り穀稈の詰りが防止できる。又、高刈り時は該補助移送装置4への引継ぎを向上させることができる。 【0063】前記刈取機2で畦ぎわの刈取り作業時の補助移送装置4の上下回動制御は、刈高調節ダイヤル79の短稈位置への操作と、短稈センサ80がOFF状態とが、CPU78bへ入力されるか、又はこれらいずれか一方が入力され、更に該刈取機2は昇降シリンダ20の作動により、短稈刈取り位置へ上昇制御され、この上昇を刈取上下センサ65で検出されて該CPU78bへ入力され、この入力に連動して、穀稈掻込搬送装置3の調節移送チエン63は深扱ぎ側へ所定量移動制御され、又、この移動制御に連動して、該補助移送装置4の外補助移送チエン26の移送始端部側は、支持軸28を回動中心として、所定量上部へ回動移動する構成である。 【0064】旋回部での上昇制御により、急激に高刈りとなり、刈取りされる刈取り穀稈の稈長は短かくなることがあり、引継ぎ部での穀稈のこぼれが発生していたが、これにより、前記調節移送チエン63と外補助移送チエン26との両者は、同時に調節されることにより、穀稈のこぼれが防止できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000125 【氏名又は名称】井関農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年11月19日(1999.11.19) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2001−145415(P2001−145415A) |
| 【公開日】 |
平成13年5月29日(2001.5.29) |
| 【出願番号】 |
特願平11−330269 |
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