| 【発明の名称】 |
収穫機の刈取部構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】林 順二
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| 【要約】 |
【課題】左右のスターホイール28a、28b間に詰まった刈取穀稈を容易迅速に除去することができるようにする。
【解決手段】刈刃装置21で刈り取った刈取穀稈を凹凸歯で掻き寄せて後方へ送り込むものとなされた左右一対の噛合いホイール28a、28bを備えた収穫機の刈取部において、一方のホイール28aを、他方のホイール28bに対し左右方向の近接離反作動可能に装設する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 刈刃装置で刈り取った刈取穀稈を凹凸歯で掻き寄せて後方へ送り込むものとなされた左右一対の噛合いホイールを備えた収穫機の刈取部において、一方のホイールを、他方のホイールに対し左右方向の近接離反作動可能に装設したことを特徴とする収穫機の刈取部構造。 【請求項2】 刈刃装置で刈り取った刈取穀稈を凹凸歯で掻き寄せて後方へ送り込むものとなされた左右一対の噛合いホイールを備えた収穫機の刈取部において、一方のホイールをこれの回転中心から半径方向へ一定長離れた特定縦軸回りの左右揺動可能に装着したことを特徴とする収穫機の刈取部構造。 【請求項3】 刈刃装置で刈り取った刈取穀稈を凹凸歯で掻き寄せて後方へ送り出すものとなされた左右一対の噛合いホイールを備えた収穫機の刈取部において、一方のホイールを縦軸回りの左右揺動自在に装着すると共に手操作による固定解除可能となされた固定手段を介して使用状態位置に保持させる構成となしたことを特徴とする収穫機の刈取部構造。 【請求項4】 刈取前穀稈を引き起こす引起こし装置と、刈刃装置で刈り取った刈取穀稈を凹凸歯で掻き寄せて後方へ送り出すものとなされた左右一対の噛合いホイールとを備えた収穫機の刈取部において、一方のホイールを縦向きの引起こし伝動軸ケースに支持アーム部材を介して左右揺動自在に支持させると共に、前記支持アーム部材をノブボルトを介して刈取部フレームの特定位置に固定させたことを特徴とする収穫機の刈取部構造。 【請求項5】 刈取前穀稈を引き起こす引起こし装置と、刈刃装置で刈り取った刈取穀稈を凹凸歯で掻き寄せて後向き搬送装置の搬送始端へ送り出すものとなされた左右一対の噛合いホイールと、各ホイールに対応して斜め外前方へ張り出させて刈取穀稈をその対応したホイールへ掻き込むものとした無端状の掻込みベルトとを備えた収穫機の刈取部において、一方のホイールを縦向きの引起こし伝動軸ケースに支持アーム部材を介して左右揺動自在に支持させると共に、前記掻込みベルトの上方を覆うように設けたカバー部材の前端部をノブボルト結合手段を介して引起こし装置の支持フレーム部材に固定させたことを特徴とする収穫機の刈取部構造。 【請求項6】 刈刃装置で刈り取った刈取穀稈を凹凸歯で掻き寄せて後方へ送り出すものとなされた左右一対の噛合いホイールを備えた収穫機の刈取部において、一方のホイールを左右揺動自在で、しかも他方のホイールに向けて付勢したことを特徴とする収穫機の刈取部構造。 【請求項7】 刈刃装置で刈り取った刈取穀稈を凹凸歯で掻き寄せて後方へ送り出すものとなされた左右一対の噛合いホイールを備えた収穫機の刈取部において、一方のホイールを縦向きの引起こし伝動軸ケースに支持アーム部材を介して左右揺動自在に支持させ、しかもスプリングの弾力で他方のホイールへ向けて引張させたことを特徴とする収穫機の刈取部構造。 【請求項8】 スプリングの弾力を手操作による解除自在となしたことを特徴とする請求項7記載の収穫機の刈取部構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、収穫機の刈取部構造に関する。 【0002】 【従来の技術】コンバインの刈取部は、一般に、刈取前穀稈を引き起こす引起こし装置と、刈刃装置で刈り取った刈取穀稈を凹凸歯で掻き寄せて後向き搬送装置の搬送始端へ送り出すものとなされた左右一対の噛合いホイール(スターホイール)と、各ホイールに対応して斜め外前方へ張り出させて刈取穀稈をその対応したホイールへ掻き込むものとした無端状の掻込みベルトとを備えた構造となされている。上記した左右一対のスターホイールはそれらの相対位置を支持部材やボルト等で固定状態となされているのであって、それらホイールを離反させるには道具を使用して支持部材やボルトを刈取部フレームから離脱させることが必要となるものとなされている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記したコンバインの刈取部では、その使用中、刈取穀稈が左右のスターホイール間に詰まることがあり、このように詰まった穀稈は除去しなければならないが、スターホイールの周辺空間が狭隘であること等からその除去に困難を伴うのが通常であり、場合によっては一方のスターホイールを取り外すことが必要となることもあり得るのであり、その際の手間は多大なものとなる。本発明は、上記問題点に鑑みて創案したもので、左右一対の噛合いホイール間に詰まった穀稈を簡便に除去することができ、また前記ホイール間に穀稈が詰まるのを抑制して穀稈の詰まり除去の手間を軽減させることのできる収穫機の刈取部構造を提供することを目的とする。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明では、請求項1に記載したように、刈刃装置で刈り取った刈取穀稈を凹凸歯で掻き寄せて後方へ送り出すものとなされた左右一対の噛合いホイールを備えた収穫機の刈取部において、一方のホイールを、他方のホイールに対し左右方向の近接離反作動可能に装設する。これによれば、一方のホールが他方のホイールから簡便に近接離反されるものとなり、左右の噛合いホイール間に詰まった刈取穀稈は容易迅速に除去され、また前記一方のホイールは迅速に使用状態に復帰されるようになる。 【0005】上記発明は次のように具体化することができる。即ち、請求項2に記載したように、一方のホイールをこれの回転中心から半径方向へ一定長離れた特定縦軸回りの左右揺動可能に装着する。これにより、一方のホイールは簡易な構造により、他方のホイールに対し左右方向の近接離反作動可能となる。 【0006】また請求項3に記載したように、一方のホイールを特定縦軸回りの左右揺動自在に支持させると共に手操作による固定解除可能となされた固定手段を介して使用状態位置に保持させる構成となす。これによれば、一方のホイールが道具を使用しないでも、特定縦軸回りの左右へ揺動される状態となったり或いは使用状態位置に固定されるものとなる。 【0007】また請求項4に記載したように、刈取前穀稈を引き起こす引起こし装置と、刈刃装置で刈り取った刈取穀稈を凹凸歯で掻き寄せて後方へ送り込むものとなされた左右一対の噛合いホイールとを備えた収穫機の刈取部において、一方のホイールを縦向きの引起こし伝動軸ケースに支持アーム部材を介して左右揺動自在に支持させると共に、前記支持アーム部材をノブボルトを介して刈取部フレームの特定位置に固定させる。これによれば、引起こし伝動軸ケースがホイールの支持に有効利用されるものとなり、またノブボルトの脱着により、一方のホイールが左右揺動自在となる。 【0008】また請求項5に記載したように、刈取前穀稈を引き起こす引起こし装置と、刈刃装置で刈り取った刈取穀稈を凹凸歯で掻き寄せて後向き搬送装置の搬送始端へ送り出すものとなされた左右一対の噛合いホイールと、各ホイールに対応して斜め外前方へ張り出させて刈取穀稈をその対応したホイールへ掻き込むものとした無端状の掻込みベルトとを備えた収穫機の刈取部において、一方のホイールを縦向きの引起こし伝動軸ケースに支持アーム部材を介して左右揺動自在に支持させると共に、前記掻込みベルトの上方を覆うように設けたカバー部材の前端部をノブボルト結合手段を介して引起こし装置の支持フレーム部材に固定させる。これによれば、引起こし伝動軸ケース及び引起こし装置の支持フレーム部材がホイールの支持に有効利用され、またノブボルトの脱着により、一方のホイールが左右揺動自在となる。 【0009】また請求項6に記載したように、刈刃装置で刈り取った刈取穀稈を凹凸歯で掻き寄せて後方へ送り出すものとなされた左右一対の噛合いホイールを備えた収穫機の刈取部において、一方のホイールを左右揺動自在で、しかも他方のホイールに向けて付勢する。これによれば、刈取穀稈が多いときは一方のホイールは刈取穀稈の存在により付勢力に抗して他方のホイールから離間されるため、刈取穀稈は左右のホイール間に詰まり難くなり、また刈取穀稈が少ないときは一方のホイールは付勢力により他方のホイールに近接するため、刈取穀稈はその多少に拘わらず確実に弾圧状に挟み付けられ後方へ送り出されるものとなる。 【0010】また請求項7に記載したように、一方のホイールを縦向きの引起こし伝動軸ケースに支持アーム部材を介して左右揺動自在に支持させ、しかもスプリングの弾力で他方のホイールへ向けて引張させる。これによれば、一方のホイールは刈取穀稈が少ないときは小さな付勢力でそれを他方のホイールとの間に挟み付け、逆に刈取穀稈が多いときは大きな付勢力でそれを他方のホイールとの間に挟み付けるようになり、刈取穀稈は刈取穀稈量に対応した適度な挟み付け力で確実に後方へ送り出されるものとなり、詰まりも生じ難くなる。 【0011】また請求項8に記載したように、スプリングの弾力を手操作による解除自在となす。これによれば、スプリングの弾力が簡便に解除され、一方のホイールが小さな力で他方のホイールに対し離反するものとなり、穀稈の詰まり除去の操作が容易となる。 【0012】 【発明の実施の形態】図1は本発明に係る収穫機の一種であるコンバインの前部を示す左側面図、図2は前記コンバインの正面図、図3は前記コンバインの前部の平面図、図4は前記コンバインの刈取部の右側面図、図5は前記刈取部の駆動系統を示す図、図6は前記刈取部の要部を示す平面図、図7は前記刈取部の要部を示す側面視断面、図8は前記刈取部の要部の作動説明図である。 【0013】本実施例のコンバインは、図1〜図4に示すように、機台1を支持した走行部2、機台1前方に位置され機台1上の特定横向き軸をなす刈取入力軸3回りの上下変位可能に形成された刈取部4、機台1上部の概ね中央に装設された脱穀部5、この脱穀部5の前方右側の機台1上に形成された操縦部6、前記脱穀部5右側の機台1上に配設された穀粒タンク7、及び、脱穀部5後方の機台1上に配設された図示しない排藁処理部を備えてなり、条植穀稈を機体の走行中に刈り取って脱穀し、こうして得られた穀粒及び切れわら等の混合物を選別することにより精選された穀粒を順次に穀粒タンク7内に貯留させるように作動するものである。 【0014】上記走行部2は左右一対の走行クローラ2aからなっており、これら走行クローラ2aのトラックフレーム8に前記機台1を支持させている。そして刈取部4は、機台1の前部から張り出した状態に形成された支持機構9と、この支持機構9により左右移動自在に支持された刈取部前部10とからなっている。先ず、支持機構9について説明すると、機台1上に左右一対の軸受台11a、11bを起立させ、これら軸受台11a、11bの上部に軸受を介して刈取入力軸ケース12を回動自在に支持し、この軸ケース12の長さ途中から刈取主フレーム13を機台1前部から前斜め下方へ張り出させ、この刈取主フレーム13と機台1との間に伸縮シリンダ装置14を架設して刈取主フレーム13を上下方向の揺動駆動可能となし、この刈取主フレーム13の先部に左右向き支持杆15を固定し、この支持杆15の各端部に前後向きの揺動アーム16a、16bの後端を軸着すると共に各揺動アーム16a、16bの先端を左右向き伝動軸ケース17の左右端部に固定されたコ字形結合部材17a、17bに軸着し、二つの揺動アーム16a、16bと、左右向き支持杆15及び左右向き伝動軸ケース17とで平行リンクを形成したものとなしてある。 【0015】次に刈取部前部10について説明すると、左右向き伝動軸ケース17の両端部と中央箇所のそれぞれから前後向き刈取フレーム部材18a、18b、18cを前方へ張り出させ、これら前後向き刈取フレーム部材18a、18b、18cに前側から順に、機体進行方向の左右で隣接した条植穀稈を分草するデバイダ19a、19b、19c、分草された条植穀稈を引き起こす左右一対の引起こし装置20a、20b、条植穀稈を刈り取る刈刃装置21、及び、刈り取られる前の穀稈や、刈り取られた後の穀稈(刈取穀稈)を特定箇所へ掻き込む掻込み装置22、22を装設したものとなしてある。 【0016】この際、左右の各引起こし装置20a、20bの下部は前後向き刈取フレーム部材18a、18cから起立させた支持フレーム部材23a、23bに固定させ、また左側の引起こし装置20aの上部後面は左右向き伝動軸ケース17の左端から起立させた左引起こし伝動軸ケース24aの上部に引起こし入力部25aを介して支持させると共に、右引起こし装置20bの上部後面は左右向き伝動軸ケース17の右端から起立させた右引起こし伝動軸ケース24bの上部に引起こし入力部25bを介して支持させ、さらに左右の引起こし装置20a、20bの上部間を左右方向の外力に対し十分な剛性を発揮する構造となすように正面視逆U字形の管部材26で結合させる。この管部材26には、直径凡そ20mm〜40mm程度の鋼管が使用される。掻込み装置22は一対からなる無端状の掻込みベルト27a、27bを平面視で左右対称の前拡がり配置に設けると共に、各掻込みベルト27a、27bの後部下方にはそれぞれ1つの噛合いホイール(スターホイール)28a、28bを設け、これらスターホイール28a、28bの凹凸歯をかみ合わせたものとなす。 【0017】刈取部前部10と脱穀部5との間には刈取部4の一部をなす後向き搬送装置29が設けてあり、この搬送装置29は株元側を挟持搬送する搬送チェーン部30と、穂先側を係止搬送する搬送タイン部31とを備えている。搬送チェーン部30及び搬送タイン部31はそれぞれの後端部を前記刈取入力軸ケース12にこの入力軸ケース12中心線回りの揺動可能で、しかも略縦向き駆動軸32回りの横向き揺動可能に支持され、前後長さ途中を図示しない支持機構に支持され、刈取主フレーム13と連動して上下揺動すると共に、刈取部前部10の左右移動に連動してそれぞれの前端部a、bが左右移動するほか、これら前端部a、bが同体状となって刈取部前部10に対し上下へ調整移動されるものとなされている。 【0018】刈取入力軸ケース12の左右長さ途中と右引起こし伝動軸ケース24b上部とは伸縮作動可能となされた揺動伝動ケース34を介して連結されている。この揺動伝動ケース34は図4に示すように、刈取入力軸ケース12の左右長さ途中に略縦向きの軸c回りの揺動自在に係着された縦伝動ケース35と、この縦伝動ケース35から前方へ張り出させた後部伝動ケース36aと、この後部伝動ケース36aの前部内孔に出入り自在に内挿され且つ前端を右引起こし伝動軸ケース24b上部に固定された前部伝動ケース36bとからなる。 【0019】操縦部6は操縦席37や、各種操縦レバー等を備えたものとなしてあり、38は脱穀部5のフィードチェーンであって、搬送装置34の搬送した刈取穀稈を受け継いで搬送するように作用するものである。 【0020】次に刈取部4の駆動系統について図1〜図5を参照して説明する。刈取入力軸ケース12の中心部に設けられた刈取入力軸3の右端に、機台1上に設けた図示しないエンジンの回転を伝達されるプーリ39を固定し、縦伝動ケース35の内方には、刈取入力軸3とベベルギヤ40a、40bを介して連動連結された縦軸41と、この縦軸41に固定されたベベルギヤ42aと、このベベルギヤ42aに噛み合わされて回転のみ自在となされたベベルギヤ42bを配置し、一方では刈取入力軸ケース12の左端に張出し状且つ回転自在に接続された搬送伝動ケース12a(図2参照)を設け、この伝動ケースの内方に刈取入力軸3を到達させ、この刈取入力軸3の左端と、搬送装置29の後端部に配設された前記略縦向き駆動軸32とをベベルギヤ43a、43bを介して連動連結し、略縦向き駆動軸32上端に搬送タイン部31の入力部をなすスプロケット44を固定し、また略縦向き駆動軸32の下端に挟持搬送チェーン部30の入力部をなすスプロケット45を固定している。 【0021】また、ベベルギヤ42bの中心に透設された多角形摺動孔に前部伝動ケース36b及び後部伝動ケース36a内に設けられた刈取伝動軸46の後端部を軸方向変位のみ自在に嵌挿させると共に、刈取伝動軸46の前端部を前記右引起こし伝動ケース24b上部内方に設けられた右引起し伝動軸47aに、ベベルギヤ48a、48bを介して連動連結させている。 【0022】そして、上側右引起し伝動軸47aの上端は、右側の引起し装置20bの引起こし入力部25b内に設けられた右引起し駆動軸49bと、ベベルギヤ機構50bを介して連動連結させ、一方、上側右引起し伝動軸47aの下端は右引起し伝動ケース24bの長さ途中に形成されたギヤケースd内に設けられた平歯車機構51を介して、右引起し伝動ケース24bの下部内に設けられた下側右引起し伝動軸47bの上端と連動連結させ、次にこの下側右引起し伝動軸47bの下端を、ベベルギヤ機構52を介して、左右向き伝動軸ケース17の中心部に支持された左右向き伝動軸53の右端と連動連結させ、この伝動軸53の長さ途中箇所と、左右向き伝動軸ケース17の長さ途中に固定した支持伝動ケース54に設けられた下部駆動軸55とをベベルギヤ56を介して連動連結させ、この下部駆動軸55にネジ歯車機構57を介して右側のスターホイール28bや掻込みベルト27bを、そしてクランク駆動機構58を介して刈刃装置21を駆動するようになしている。なお、左側のスターホイール28aや掻込みベルト27aは右側のスターホイール28bとスターホイール28aとの凹凸歯による噛合いにより追従回転される。 【0023】さらに左右向き伝動軸53の左端はベベルギヤ機構59を介して左引起し伝動軸ケース24a内の左引起し伝動軸60の下端を連動連結させ、この左引起し伝動軸60の上端は、左側の引起し装置20aの引起こし入力部25aに設けられた左引起し駆動軸49aと、ベベルギヤ61を介して連動連結させている。 【0024】次に刈取部前部10を左右方向の特定位置に係止させるための係止手段Eを形成するのであって、具体的には、次のようになしてある。 【0025】即ち、図4に示すように、右側の引起こし装置20bの上部後面に固定された特定支点軸61回りに揺動される横向きアーム部材62と、この横向きアーム部材62にピン結合され右引起こし伝動軸ケース24bの特定高さ位置に設けられた案内部材63を介して上下変位可能に案内された折り曲げ状の縦向き棒部材64と、この棒部材64の下端部が係合して刈取部前部10の左右移動を特定位置に固定させるための係合部65とを備えている。 【0026】この際、縦向き棒部材64の下端には係合ピン部66を設け、この係合ピン部66の先端は先細り状となす。そして、コ字形結合部材17bの上面の特定位置には係合ピン部66の挿通される透孔を形成すると共に、この透孔に合致させて筒部材67を固着し、この筒部材67に係合ピン部66を内挿し上下変位自在に案内させる。 【0027】係合部65は、揺動アーム16bの前端上部に平坦面部68を同体状に形成し、且つ、揺動アーム16bの前端をコ字形結合部材17bに結合させた結合軸69を中心とした円弧上の二位置に、前記筒部材67に案内された係合ピン部66を上方から内挿される透孔を形成したものとなす。 【0028】案内部材63は縦向き棒部材64の挿通される透孔を有する板部材となすのであり、この板部材63は支持片72を介して右引起こし伝動軸ケース24bに固定させる。そして、板部材63の下面側の縦向き棒部材64部分に圧縮スプリング73を外嵌させ、このスプリング73の下端を縦向き棒部材64に固定されたバネ受け板74に支持させ、圧縮スプリング73の弾力で縦向き棒部材64を下方へ付勢させる。 【0029】さらに前記縦向き棒部材64を上下変位させるための操作レバー75を、結合部材26を把握した状態の手で操作できる位置に設けるのであって、即ち、横向きアーム部材62の長さ途中から操作レバー75を起立させ、この操作レバー75の操作部75aの位置を結合部材26の縦向き部26aに関連させている。 【0030】次に本発明に係る特徴的構成等について図6〜図8を参照して説明する。左引起こし伝動軸ケース24aの特定高さ位置に回動メタル76を介して支持アーム部材77を左右揺動自在に支持させ、この支持アーム部材77の先端部に略縦向きの回転中心軸78を固定し、この回転中心軸78の上部に掻込みベルト27aの案内プーリ79aを、そして下部にスターホイール28aをボールベアリングを介して回転自在に装着している。 【0031】そして、回転中心軸78の案内プーリ79a上側箇所にカバー部材80aを固定し、このカバー部材80aを斜め外前方へ延伸させて、この部材80aの先端部の下面側に先側の案内プーリ81aを軸着し、この案内プーリ81aと前記案内プーリ79aとに掻き込みベルト27aを掛け回している。これにより、掻き込みベルト27aはカバー部材80aに覆われた状態となる。 【0032】カバー部材80aの前端部はノブボルト結合手段82を介して左側の引起こし装置20aの支持フレーム部材23aに固定させてある。この際、ノブボルト結合手段82は、カバー部材80aの先端部上面に固着された付加片83と、支持フレーム部材23aに固着された支持片84とを備え、付加片83には雌ネジ部85を形成すると共に、支持片84の前記雌ネジ部85の対応箇所には透孔を設け、この透孔にノブボルト86のネジ部を挿通させて前記雌ネジ部85にねじ込む構成となす。 【0033】また上記スターホイール28aの右側で刈取部フレーム(左側の引起こし伝動軸ケース24b等)の特定箇所に略縦向きの回転駆動軸87を設け、この回転駆動軸87の上部に掻込みベルト27bの案内プーリ79bを、そして下部にスターホイール28bを固定している。 【0034】そして案内プーリ79b上側箇所にあって回転駆動軸87の上部を支持した回転軸駆動ケース88にカバー部材80bを固定し、このカバー部材80bを先のカバー部材80aと対称配置となるように斜め外前方へ延伸させ、このカバー部材80bにスターホイール28bと対応させた案内プーリ81bや掻込みベルト27bを先の案内プーリ81aや掻込みベルト27aと同様に装設している。なお、カバー部材80bの前端部は結合板89を介して右側の引起こし装置20bの支持フレーム部材23bに固定させてある。90a及び90bは刈取フレーム部材18a、18bに固定された案内棒であり、91a、91b、92a及び92bは刈取フレーム部材に固定された案内棒である。 【0035】次に上記実施例の要部の取扱い例及び作動を説明する。コンバインによる穀稈の刈取作業中は、デバイダ19a、19b、19cが2条分の条植穀稈を分草し、引起こし装置20a、20bが各条毎に穀稈を引き起こし、刈刃装置21が引き起こされた穀稈を刈り取り、こうして得られた刈取穀稈を掻込みベルト27a、27bが刈取幅中央へ掻き集め、左右のスターホイール28a、28bがこの掻き集めた刈取穀稈を、その凹凸歯で噛み込むように掻き込んで後向き搬送装置29の搬送始端に送り込むように作動する。この際、案内棒90a、90b、91a、91b、92a、92bが刈取穀稈を特定方向へ案内する。この作業中、植立穀稈の粗密や機体進行速度の遅速等に起因して刈刃装置21で刈り取られる時間当たり穀稈量(刈取穀稈量)は頻繁に変化するものとなる。 【0036】そして、この刈取穀稈量が過大になったり刈取穀稈の姿勢が悪くなると、スターホイール28a、28bによる的確な掻込みが乱され、スターホイール28a、28b間に刈取穀稈の詰まりが生じることがあるのであり、このようなときは次のように対処する。 【0037】作業者はコンバインの作動を停止させ後、ノブボルト86を手回ししてそのネジ部を付加片83の雌ネジ部85から外し、さらに支持片86の透孔から抜き取って、ノブボルト結合手段82の結合状態を解除させ、次にカバー部材80aを持って、これを図8の仮想線kで示すように左引起こし駆動軸ケース24a回りの外方へ揺動させ、一方のスターホイール28aを他方のスターホイール28bから離反させる。 【0038】これにより、左右のスターホイール28a、28b間は図8に示すように広く開放された状態となるのであり、この状態の下で、左右のスターホイール28a、28b間に手を挿し入れ、ここに詰まった刈取穀稈を除去する。 【0039】この除去作業が終了したとき、カバー部材80aを内方へ揺動させて元位置に復帰させ、ノブボルト86のネジ部を支持片86の透孔に挿通させ付加片83の雌ネジ部85にねじ込んで、ノブボルト結合手段82を結合状態に復帰させる。この後、再びコンバインを作動状態となし、刈取作業を続行する。 【0040】次に上記実施例の変形例について説明する。上記ノブボルト結合手段82は省略し、代わりに一方のスターホイール28aを他方のスターホイール28bに向けて付勢した状態となすのであり、このため、例えば支持アーム部材77と、刈取部フレーム(支持フレーム部材23a)との間に引張スプリングを張設し、スターホイール28aの自由状態ではこのスターホイール28aと他方のスターホイール28bの凹凸歯が噛み合って引張スプリングの弾力で圧接されるようになす。この際、引張スプリングの弾力は簡易操作により解除できるようになすのであて、例えば引張スプリングの掛止箇所を簡易に外せるようになす。 【0041】これによれば、刈取穀稈量が過大となったときは、その量に応じて一方のスターホイール28aが引張スプリングの弾力に抗して他方のスターホイール28bから離反するものとなり、この離反作動が左右のスターホイール28a、28b間の刈取穀稈の詰まりを防止する。 【0042】このような離反作動にも拘わらずスターホイール28a、28b間に刈取穀稈が詰まったときは引張スプリングの掛止箇所を外す等してその弾力を消失させておき、次に上記実施例の場合と同様にスターホイール28aを左引起こし伝動軸ケース24a回りの外方へ揺動させ、詰まった刈取穀稈を除去するのであり、その後、スターホイール28aを正常位置に復帰させ、先に外された引張スプリングの掛止箇所を掛け止めてスターホイール28aに対するその弾力を復帰させる。 【0043】逆に刈取作業中に刈取穀稈量が過小になると、スターホイール28a、28bの使用状態において、先の実施例のように左右のスターホイール28a、28bの相対配置が固定されていると、これらスターホイール28a、28bによる安定的な掻き込みが損なわれる傾向となるが、この変形例の場合は刈取穀稈量が全く存在しないときにも一方のスターホイール28aが他方のスターホイール28bに圧接されるため、たとえ少ない刈取穀稈であっても、これを適当な弾圧力で噛み込み込むことができ、的確に後向き搬送装置29の搬送始端に送り込むものとなる。 【0044】 【発明の効果】上記のように構成した本発明によれば、一方のスターホールを簡便に他方のスターホイールに対し近接離反させることができるため、左右のスターホイール間に詰まった刈取穀稈を容易迅速に除去することができるようになる。 【0045】請求項2によれば、一方のスターホイールを簡易な構造により、他方のスターホイールに対し左右方向へ近接離反させることができる。 【0046】請求項3によれば、一方のスターホイールを道具を使用しないでも、縦軸回りの左右へ揺動させると共に使用位置に固定させることができるようになる。 【0047】請求項4によれば、引起こし伝動軸ケースがスターホイールの支持に利用されるため従来構造の有効利用が図れるのであり、また簡便に取り扱えるものとなる。 【0048】請求項5によれば、引起こし伝動軸ケース及び引起こし装置の支持部材が利用されて、一層、従来構造の有効利用が図れるのであり、また左右揺動されるスターホイールが強固に支持されるほか、使い勝手の良いものとなる。 【0049】請求項6によれば、一方のスターホイールが刈取穀稈量に応じて左右揺動するようになるため、刈取穀稈の詰まりが生じ難くなると共に、少ない刈取穀稈でも的確に後向き搬送装置に送り込ませることができるものとなる。 【0050】請求項7によれば、一方のスターホイールが刈取穀稈の少ないときには小さな付勢力でそれを他方のスターホイールとの間に挟み付け、逆に刈取穀稈の多いときには大きな付勢力でそれを他方のスターホイールとの間に挟み付けるようになり、刈取穀稈を適度な挟付け力で確実に後方へ送り込むものとなる。 【0051】請求項8によれば、請求項6及び請求項7の発明における一方のスターホイールを少ない力で容易に左右揺動させることができるものとなる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005164 【氏名又は名称】セイレイ工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年11月18日(1999.11.18) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2001−145413(P2001−145413A) |
| 【公開日】 |
平成13年5月29日(2001.5.29) |
| 【出願番号】 |
特願平11−328651 |
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