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【発明の名称】 葉切機
【発明者】 【氏名】乾 全喜

【氏名】佐々木 志郎

【要約】 【課題】ゴボウなど野菜の後工程処理が良好な茎葉の切断を可能とさせる。

【解決手段】機体進行方向に水平な回転軸(12)に刃ホルダ(14)を放射状に固定させると共に、野菜葉(B)を切断するフレール刃(16)を刃ホルダ(14)先端に取付ける。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 機体進行方向に水平な回転軸に刃ホルダを放射状に固定させると共に、野菜葉を切断するフレール刃を刃ホルダ先端に取付けたことを特徴とする葉切機。
【請求項2】 フレール刃で切断した野菜葉を進行方向の左右一側に放出案内する放出カバーを、フレール刃の外周カバーの左右一端側に取付けたことを特徴とする請求項1記載の葉切機。
【請求項3】 フレール刃の外周カバーの左右一端側に放出カバーを高さ調節自在に取付けたことを特徴とする請求項2記載の葉切機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコボウ等根菜類の収穫の前工程で茎葉を切断刃で刈取るようにした葉切機に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来ゴボウの茎葉など野菜葉を切断する手段としては、機体進行方向に直交の左右方向に水平な回転軸に取付けるロータリ刃を用いているが、全面刈りとなって切断された葉が圃場全面に散らばって集草に手間どるばかりでなく、葉を充分に刈取るため土表面まで刃先を近づけた場合には土と接触する切断刃を有して、刈取られた葉に土を混入させ後処理を困難とさせたり、切断刃を損傷させる不都合があった。
【0003】
【課題を解決するための手段】したがって本発明は、機体進行方向に水平な回転軸に刃ホルダを放射状に固定させると共に、野菜葉を切断するフレール刃を刃ホルダ先端に取付けて、回転軸を中心として放射且つ大径状に配置されるフレール刃を、土に食い込ませることなどなく、土表面まで最大に近接させてコボウなど根菜類の茎葉を良好に切断すると共に、切断した茎葉を機体進行方向の一側に集めて容易に拾い上げて、葉回収作業などでの能率向上化を図るものである。
【0004】また、フレール刃で切断した野菜葉を進行方向の左右一側に放出案内する放出カバーを、フレール刃の外周カバーの左右一端側に取付けて、フレール刃によって刈取られた茎葉を放出カバーの案内によって良好に機体進行方向の一側に集めて、この後工程処理の能率向上化を図るものである。
【0005】さらに、フレール刃の外周カバーの左右一端側に放出カバーを高さ調節自在に取付けて、茎葉の生育状況や刈取量など各種条件に応じて放出カバーを適正高さに調節して刈取茎葉の良好な放出を可能とさせて、集草効果を向上させるものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。図1は葉切機の全体側面図、図2は同平面図であり、前後輪(1)(2)・エンジン(3)・運転席(4)・操向ハンドル(5)など備えるトラクタ(6)の後方に、ゴボウなどの根菜類である野菜(A)の野菜葉である茎葉(B)を切断する菜切装置(7)を3点リンク機構(8)を介し昇降自在に装設している。
【0007】図3乃至図5に示す如く前記葉切装置(7)は、トラクタ(6)のミッションケース(9)後部のPTO軸(10)に自在継手(11)を介し連結させる前後方向に水平な回転軸(12)と、該回転軸(12)の後端に固設する面板(13)に放射状に且つ等間隔に基端を固設する刃ホルダ(14)と、各刃ホルダ(14)先端の前後面に枢軸(15)を介し揺動自在に取付ける前後1組のフレール刃(16)と、フレール刃(16)の外側を略半円状に覆う外周カバー(17)と、該外周カバー(17)の左右一側端に調節ボルト(18)を介し取付高さ調節自在に取付けてフレール刃(16)によって切断された茎葉(B)をカバー(17)外側に放出案内する放出カバー(19)と、該放出カバー(19)の左右両側下端間を枢着板(20)を介し連結する横フレーム(21)と、横フレーム(21)の固着板(22)に後端を固設させ3点リンク機構(8)のロワリンク(23)に先端を連結させる左右ロワリンクブラケット(24)と、前記外周カバー(17)上部中央の支持フレーム(25)の前端側に固設させて3点リンク機構(8)のトップリンク(26)に前端を、また左右ロワリンクブラケット(24)に左右マスト(27)を介し中間を連結させるトップリンクブラケット(28)と、左右ロワリンクブラケット(24)の外側に固設する尾輪ホルダ(29)に調節ボルト(30)及び支柱(31)を介し取付高さ調節自在に支持する尾輪(32)などを備え、ミッションケース(9)上部の油圧リフト(33)のリフトアーム(34)にリフトロッド(35)を介し左右ロワリンク(23)を連結させて葉切装置(7)を昇降させると共に、尾輪(32)の取付高さの調節によってゴボウ(A)に対する切断高さ位置を変更するように構成している。
【0008】前記フレール刃(16)は先端側を左右外側方に彎曲させて略L形状に形成し、刃ホルダ(14)を挾んで前後に彎曲部(16a)を外側として対称に取付けて、図5に示す如く、回転軸(12)を中心とした刃ホルダ(34)の回転時には遠心力でもって、フレール刃(16)を放射方向に突出させて、フレール刃(16)の彎曲部(16a)で茎葉(B)たたき切るように構成している。
【0009】本実施例は上記の如く構成するものにして、圃場に植立するゴボウ(A)に対し、最下位置のフレール刃(16)を土に食い込ませることなく圃場面ぎりぎりまで近接させて茎葉(B)の切断を行うもので、茎葉(B)の切り残しのない後処理良好な切断が行えると共に、図6に示す如く切断した茎葉(B)はフレール刃(16)の回転方向となる機体進行方向の左側に飛散させ放出カバー(19)の案内によって、機体進行方向に沿って左側に1列状に集草させて、この回収作業時には茎葉(B)を容易に拾い上げて後工程での作業能率を向上させることができる。
【0010】またフレール刃(16)の回転作業時には回転軸(12)を中心としたフレール刃(16)先端円軌跡の直径は従来のロータリ刃やモーアに比べ大巾に大となり、フレール刃(16)のスピードも高速となって茎葉(B)の確実な切断が行われると共に、機体の走行速度が高速となっても支障なく安定した切断を維持させることができる。
【0011】さらに、前記放出カバー(19)は取付高さばかりでなく取付傾斜角調節自在に外周カバー(17)に設けても良く、放出カバー(19)の傾斜角を適宜調節することによって、茎葉(B)の放出方向も変化させて落下集草位置を変更させることができる。
【0012】
【発明の効果】以上実施例から明らかなように本発明は、機体進行方向に水平な回転軸(12)に刃ホルダ(14)を放射状に固定させると共に、野菜葉(B)を切断するフレール刃(16)を刃ホルダ(14)先端に取付けたものであるから、回転軸(12)を中心として放射且つ大径状に配置されるフレール刃(16)を、土に食い込ませることなどなく、土表面まで最大に近接させてコボウ(A)など根菜類の茎葉(B)を良好に切断すると共に、切断した茎葉(B)を機体進行方向の一側に集めて容易に拾い上げて、回収作業などでの能率向上化を図ることができる。
【0013】また、フレール刃(16)で切断した野菜葉(B)を進行方向の左右一側に放出案内する放出カバー(19)を、フレール刃(16)の外周カバー(17)の左右一端側に取付けたものであるから、フレール刃(16)によって刈取られた茎葉(B)を放出カバー(19)の案内によって良好に機体進行方向の一側に集めて、この後工程処理の能率向上化を図ることができるものである。
【0014】さらに、フレール刃(16)の外周カバー(17)の左右一端側に放出カバー(19)を高さ調節自在に取付けたものであるから、茎葉(B)の生育状況や刈取量など各種条件に応じて放出カバー(19)を適正高さに調節して刈取茎葉(B)の良好な放出を可能とさせて、集草効果を向上させることができるものである。
【出願人】 【識別番号】000006851
【氏名又は名称】ヤンマー農機株式会社
【出願日】 平成11年11月17日(1999.11.17)
【代理人】 【識別番号】100062270
【弁理士】
【氏名又は名称】藤原 忠治
【公開番号】 特開2001−136820(P2001−136820A)
【公開日】 平成13年5月22日(2001.5.22)
【出願番号】 特願平11−326359