トップ :: A 生活必需品 :: A01 農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業




【発明の名称】 芝刈機
【発明者】 【氏名】長谷川 哲

【氏名】小田 尚

【氏名】岡村 英澄

【氏名】中村 雅道

【氏名】澤田 憲生

【氏名】辻村 学

【氏名】山村 俊裕

【要約】 【課題】ファンが起こす風だけでは集草が困難な長芝屑をスムーズに集草させ、かつ、芝屑の風洞内での詰まりを防止するようにしたロータリー式の芝刈機を提供する。

【解決手段】刈り取った長芝屑を引っ掛けて強制的に集草部14へ送り出す突起23をファン10の上面に上方に突出するように設けた。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 芝刈機本体の内部に風洞を設けると共に、羽根を有した円盤状のファンを上記風洞内の芝刈機本体の底部に回転自在に装着し、上記ファンと共に水平に回転駆動して芝を刈る芝刈刃をファンの下部に配し、ファンの羽根により引き起こされた風により上記芝刈刃で刈り取った芝屑が風洞を介して送られる集草部を風洞と連通するように芝刈機本体の後方に設けた芝刈機において、刈り取った長芝屑を引っ掛けて強制的に集草部へ送り出す突起をファンの上面に上方に突出するように設けたことを特徴とする芝刈機。
【請求項2】 突起をファンの上面で上方に突設した羽根が有するファンからの高さと同等またはそれ以上の高さを有するように上記ファンから突設させ、且つファンの上記羽根よりも外径側に設けたことを特徴とする請求項1に記載の芝刈機。
【請求項3】 突起をファンの羽根と一体に形成したことを特徴とする請求項1に記載の芝刈機。
【請求項4】 突起をファンの回転方向に対して流線型に形成したことを特徴とする請求項1に記載の芝刈機。
【請求項5】 突起をファンの上面の外径側以外の部分にも突設させたことを特徴とする請求項1に記載の芝刈機。
【請求項6】 突起に長芝屑を切断する切断刃を設けたことを特徴とする請求項1に記載の芝刈機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロータリー式の芝刈機であり、詳しくはファンが起こす風だけでは集草が困難な長芝屑をスムーズに集草させ、かつ、芝屑の風洞内での詰まりを防止するようにした芝刈機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来からロータリー式の芝刈機に係る発明は、図16に示すように、箱状の芝刈機本体1'の内部にモーター2'が設けられ、その他の部分の空洞を風洞3'とした構成を有している。上記風洞3'は芝刈機本体1'の後方に配置された集草部(図示せず)と連通しているものであり、芝刈機本体1'の底面前端部1a'において開口8'を有するものである。円盤状のファン10'はモーター2'とモーター軸2a'を介して連設し、モーター2'の駆動で水平面で回転するファン10'は芝刈機本体内部の底面付近に設けられるものであり、芝刈刃9'をファン10'の下端に設け、上記開口8'に臨むようにしてある。なお、上記のような構成を有する芝刈機は、開口8'付近で回転している上記芝刈刃9'によって芝を刈り取ると共に、回転されたファン10'が図中の風の流れHを起こして刈り取った芝屑を風洞3'を介して集草部に送風させ、刈り取った芝屑を集草部に集めるものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、刈り取られた芝屑が水気を帯びていたり、または長芝屑の場合は芝屑の重量が重いものであり、ファン10'で起こされた風の流れHでは集草部に集めることが困難な場合がある。このような場合には、風洞3'の周壁に張り付いてしまったりして集草部に集草される前で溜まってしまったりするものである。一度溜まりだした芝屑は新たに刈り取られて風洞3'に取り込まれた芝屑を次々と巻き込みながら溜まり状態を助長させてしまうものである。上記のような芝屑の溜まり状態が風洞3'の空間内の集草部へ通じる空間を塞いでしまうほど風洞3'内に充塞されるようになると、刈られた芝屑が全く集草部に集められない状態となり、新しく刈り取られた芝屑は風洞3'内に溜まる一方になり、ファン10'の回転を阻害するようになったり、新しく刈られた芝屑を風洞3'内に取り込むことができずに外部に撒き散らしてしまったりすることが起きるものである。この問題を解決する手段の一例としては、単純にファン10'の起こす風の出力を上げるというものもあるが、これによると、出力モーター2'の大型化に伴い装置の大型化を図らねばならなかったり、ファン10'及びモーター2'から発生する騒音が大きいものとなってしまい、住宅街などの近隣への迷惑が問題とされるなどその弊害は無視できないものである。
【0004】本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、ファンが起こす風だけでは集草が困難な長芝屑をスムーズに集草させ、かつ、芝屑の風洞内での詰まりを防止するようにしたロータリー式の芝刈機を提供することを課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために本発明の請求項1に係る芝刈機は、芝刈機本体1の内部に風洞3を設けると共に、羽根22を有した円盤状のファン10を上記風洞3内の芝刈機本体1の底部に回転自在に装着し、上記ファン10と共に水平に回転駆動して芝を刈る芝刈刃9をファン10の下部に配し、ファン10の羽根22により引き起こされた風により上記芝刈刃9で刈り取った芝屑が風洞3を介して送られる集草部14を風洞3と連通するように芝刈機本体1後方に設けた芝刈機において、刈り取った長芝屑を引っ掛けて強制的に集草部14へ送り出す突起23をファン10の上面に上方に突出するように設けたことを特徴とするものである。刈り取った長芝屑を引っ掛けて強制的に集草部14へ送り出す突起23をファン10の上面に上方に突出するように設けたことより、突起23が刈り取った長芝屑を引っ掛けて強制的に集草部14へ送り出し、また、風洞3の周壁への長芝屑の張り付き及び風洞3内の芝屑の詰まりを防ぐことができ、ファン10の風量及び風速の出力を上げることない低騒音運転で効果的に集草部14へ集草されるものである。
【0006】また、本発明の請求項2に係る芝刈機は、請求項1において、突起23をファン10の上面で上方に突設した羽根22が有するファン10からの高さと同等またはそれ以上の高さを有するように上記ファン10から突設させ、且つファンの上記羽根22よりも外径側に設けたことを特徴とするものである。これにより突起23をファンの上面で上方に突設した羽根22が有するファン10からの高さと同等またはそれ以上の高さを有するように設けたことにより、刈り取った長芝屑が引っ掛かりやすいものとなり、効果的に風洞内の芝屑の詰まりを防ぐことができるものである。また、突起23をファンの上記羽根22よりも外径側に設けたことにより、突起23の動作範囲を大きく設けることができ、効果的に風洞3内の芝屑の詰まりを防ぐことができるものである。
【0007】また、本発明の請求項3に係る芝刈機は、請求項1において、突起23をファン10の羽根22と一体に形成したことを特徴とするものである。これにより部品点数を少なくすることができ、製法上の簡易さを期することができるものである。
【0008】また、本発明の請求項4に係る芝刈機は、請求項1において、突起23をファン10の回転方向Fに対して流線型に形成したことを特徴とするものである。これにより突起23が回転することで誘発される風切音の騒音を極力抑えることができるものである。
【0009】また、本発明の請求項5に係る芝刈機は、請求項1において、突起23をファン10の上面の外径側以外の部分にも突設させたことを特徴とするものである。これにより突起23の作動範囲を広げることができ、風洞3内に取込まれた長芝屑を確実に突起23に引っ掛けて集草部14へ強制的に送ることができ、効果的に風洞3内の芝屑の詰まりを防ぐことができるものである。
【0010】また、本発明の請求項6に係る芝刈機は、請求項1において、突起23に長芝屑を切断する切断刃24を設けたことを特徴とするものである。これにより、刈り取られて風洞3内に取込まれた長芝屑を切断して短芝屑にすることができ、風洞3内の芝屑の詰まりの原因である長芝屑を少なくすることができ、効果的に風洞3内の芝屑の詰まりを防ぐことができるものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。
【0012】図1乃至8に本発明の実施の形態の例を示す。図2及び3に示すようにロータリー式の芝刈機は、概略して芝刈機本体1とハンドル25と把手部39から構成されるものである。ハンドル25は芝刈機本体1の両側面の後方上部に設けた継手26を介して回転自在に装着されているものであり、ハンドル25の芝刈機本体1側と反対側の端部にて把手部39を固着しているものである。把手部39にはスイッチ40が設けられ、スイッチ40からは電源コード41が延出し、電源コード41はハンドル25に沿って延びており、芝刈機本体1内に敷設されたモーター2まで繋がっているものである。
【0013】芝刈機本体1は図2に示すように、芝刈機本体1は両側面の前後端に車輪6を有する箱状の形状を有するものであり、蓋ハウジング4及びハウジング5で形成されるものである。蓋ハウジング4はハウジング5にかぶさるように引っ掛けて固着されるものであり、ハウジング5は下記の動力部7及び風洞3を形成すると共に芝刈機本体1の外郭を形成するものである。芝刈機本体1内部には中央部分に動力部7が設けられ、動力部7の周りを囲むように風洞3が形成されている。風洞3は後述するファン10の回転方向Fと同方向である風上から風下に向かって、特に天井が高くなりながらその体積を広げるように形成しているものである。また、風洞3の一部を形成する芝刈機本体1の底面板19の前端部1aにおいて開口8を有し、上記開口8に臨む底面板19の先端部分には熊手状の芝取込み具21を設けているものである。また、風洞3は芝刈機本体1の後部においても開口13を有するものであり、芝刈機本体1の後部に着脱自在に装着される集草部14と上記開口13を介して連通するものである。このように芝刈機本体1に底面板19を設け、開口8を底面の前端部に設けたことは、地面の凹凸からくる衝撃から芝刈機本体1または後述するファン10等を保護することを期したものである。
【0014】動力部7では、モーター2がマウント12を介してビス11にてハウジング5に固定されるものであり、モーター2から延出するモーター軸2aの先端をハウジング5に穿かれた軸孔より突出させ、動力部7の下部の風洞3内に位置させてある。ここで、モーター軸2aは断面D字型の形状を有し、また、モーター軸2aの表面にはネジ山が形成されるものである。
【0015】ファン10は図1に示すように、円盤状の形状を有するものであり、その上面には複数条の羽根22が上方に向かって突設し、また、突起23が上方に向かって突設しているものである。上記羽根22は円周に亘って中心から放射状に配置しているものであり、また、上記突起23は上記羽根22よりも外径側で1/4回転ごとの位置に配置しているものである。なお、突起23は羽根22よりも高さを有するものである。また、ファン10は中心付近には肉厚有するボス部18を有し、上記ボス部18には軸方向に貫通する軸孔17が穿設されている。ここで上記軸孔17はモーター軸2aと略同径の断面D字型の形状を有するものである。また、ファン10の下面には複数の芝刈刃9がビス20を介して固着されているものである。上記芝刈刃9は平板状の形状であり、少なくともファン10より突出する先端の回転方向Fに対しては刃を有し、長手方向の中央付近でビス20が挿入されるビス孔を有するものである。上記のような構成を有するファン10は、風洞3内に突出したモーター軸2aを軸孔17に嵌合し、更にバネ座金15及び六角ナット16をモーター軸2aに螺設することで、風洞3内の駆動部の下部においてモーター2と抜け止め固着されるものである。このとき、ファン10の下面に固着された芝刈刃9の先端は、風洞3の底面板19に設けた開口8に臨むような位置で、且つ、芝取込み具21の上方に位置しているものである。また、上記のようにモーター軸2a及び軸孔17を断面D字型に形成し嵌合させることで、ファン10との接合部分でモーター2の回転出力の空回りを防止し、ロスなくファン10に伝動することができるものである。
【0016】ハンドル25は図4に示すように、太パイプ27の内部に細パイプ28を挿入しスライドさせて、位置決め調節器29にて位置決めを無段階に行う無段階伸縮機構を有するものである。太パイプ27は芝刈機本体1と継手26を介して回転自在に接続しており、また、芝刈機本体1側と反対側の端部には調節孔30を有し、上記調節孔30をおおうように位置決め調節器29が設けてあるものである。細パイプ28は太パイプの内径よりも細い径を有し、芝刈機本体1側の端部ではストッパー31が固着されているものであり、芝刈機本体1側と反対側の端部では把手部39と連設するものである。ここでストッパー31は図6に示すように、太パイプ27と細パイプ28の間の空間の板状部材31aと細パイプ28を貫通する箱状部材31bの2点の部材から構成されるものである。位置決め調節器29は図5に示すように、レバー32が回転継手33を介して回転支持され、太パイプ27の調節孔30に挿入すると共にレバー32と細パイプ28の間の位置に圧縮プレート34及び圧着材35を配置し、太パイプ27と細パイプ28の間の空間に設ける板状部材有するストッパー36を設けて構成されるものである。ここで直方柱状の圧着材35は板状の圧縮プレート34に接着剤で固着されているものであり、樹脂製の圧縮プレート34に比してゴムなどから製造された圧着材35はそのバネ係数が顕著に低い値のものである。このようにレバー32からの一点に係る押付力をバネ係数の高い圧縮プレート34で受けることで、変形を伴わずにその押付力を面全体で圧着材35に伝えることができるものである。また、ここでストッパー36を設けたことにより、把手部39方向に細パイプ28を引っ張っても細パイプ28のストッパー31と引っ掛かるため、細パイプ28の把手部39方向の引き抜きを防止することができるものである。なお、連結部38は対向するハンドル25の位置決め調節器29と連接する強度補強材である。
【0017】このような構成を有する位置決め調節器29のレバー32は回転継手33の周りの肉厚に変化をつけたものを用いており、図5に示すように、レバー32を回転させることによりカムの原理によって押付力に強弱をつけて圧縮プレート34及び圧着材35を押すことができ、強い押付力を受けたバネ定数の低い圧着材35が細パイプ28に強く押しつけられて細パイプの形状に併せて変形して密着することで細パイプ28との摩擦力が高まり、もとの押付力も相俟って細パイプ28を安定的に保持することができ、それは細パイプ28の場所を選ばずできるもので、無段階にハンドル25を伸縮できるものである。なお、固定状態を解く場合は図7に示すようにレバー32を締める方向と逆方向に回転させればいいものである。
【0018】なお、参考に図15のグラフを表す。(a)は圧着材35に用いられたゴムなどの弾性体の圧縮量と押付力の関係であり、(b)は圧着プレ−ト34の用いられた樹脂の圧縮量と押付力の関係である。これよりバネ係数の低い弾性体で構成される圧着材35とバネ係数の高い樹脂材で構成される圧縮プレート34の圧縮量と押付力の関係は、バネ係数の低い弾性体の方が樹脂に比べてある押付力Pに対して圧縮量を大きく持つことができるものである(L1>L2)。細パイプ28を固定する保持力は押付力と摩擦力の積に比例するものであるので、少ない押付力で多量の圧縮量を得られることのできるバネ係数の低い圧着材35は細パイプ28に合わせて形状を変化させることができ、細パイプ28との接触面積を広くとることができることで摩擦力を高めることができ、小さい押付力でも細パイプ28を固定する保持力を大きなものとすることができるものである。また、バネ係数の高い樹脂に起こりがちな応力緩和も抑制するので、時経的にも押付力が低下しにくいものである。以上よりバネ定数の低い弾性体を用いた圧着材35は、細パイプ28への圧着材に適しているのである。また、上記のように圧着材35を使用した場合、位置決め調節器29に関して言うと、小さい押付力を発生させればいいので各構成部品にかかるストレスも高いものとならずに、部品精度や強度、寿命などの点にそれほどシビアにならなくていいものであり、量産性に優れているといえるものである。
【0019】把手部39は図8に示すように、スイッチ40が固定グリップ42と可動グリップ43の間に設けられているものである。また上記固定グリップ42と可動グリップ43の間にはバネ(図示せず)が設けられている。上記のような構成のスイッチ40は、グリップ42,43を握ることにより、スイッチ40が通電して電源をオンの状態にするものであり、グリップ42,43の握りを弱めると上記バネにより可動グリップ43は固定グリップ42から離されて、スイッチ40の通電状態が解かれ電源がオフの状態になるものである。また、固定グリップ42からはスイッチ40と繋がる電源コード41が延出し、ハンドル25に沿って芝刈機本体1方向へ導かれている。上述したが、上記電源コード41は把手部39のスイッチ40と芝刈機本体1内部のモーター2とを繋げるものであり、その経路はハンドル25の左右どちらか一方のハンドル25に沿って設けられているものであり、図5に示すように位置決め調節器29の対向するハンドル25側に設けてあるコード固定部37に電源コード41が挿入嵌合されるものである。このように、電源コード41をハンドル25に沿わせて設け、ハンドル25に固定させたことから、電源コード41がたるまないものである。また、上記コード固定部37よりも芝刈機本体1側で固定することも好ましく、このようにすることで更に電源コード41をハンドル25に固定させることができ、ハンドル25を継手26で芝刈機本体1の上面側に回転させて折り畳む場合にも、折り畳む分だけ狭くなる芝刈機本体1とハンドル25の間で挟まり噛み込まれることを低コストで未然に防止することができるものである。
【0020】上記の構成を有する芝刈機は、収納時には芝刈機本体1側に倒してあることの多いハンドル25を運転するに程よい位置に回転し位置設定し、また収納時には一番短い丈にしてあることの多いハンドル25を位置決め調節器29のレバー32を用いて運転するに程よい位置に調節する。そして把手部39のグリップ42,43を握って電源をオンの状態にして運転するものである。電源がオンの状態になると、モーター2が回転をし、モーター軸2aを介してファン10が回転するものである。上記のようにファン10が回転すると、図9に示すように、風洞3内ではファン10の上面に設けられた羽根22が風を引き起こし、開口8から開口13に向かって風の流れEができるものである。またファン10の下面には複数の芝刈刃9が固着されているものであるので、芝刈刃9も回転されるものである。このような状態で芝刈機本体1を地面に沿わせることで、開口8に臨む位置にある芝取込み具21が接した芝を挟んで立たせ、開口8から風洞3内に取り込むものである。芝取込み具21のすぐ上方には芝刈刃9が回転して控えているため、上記風洞3内に取込まれた芝が芝刈刃9によって切断されるものである。切断された芝の芝屑は、上述した風洞3内の風の流れEにより風洞3内に取込まれ、芝屑のうち短芝屑は重量も軽いためそのまま風の流れEに載って開口13から芝刈機本体1の後方の集草部14に排出され、集草されるものである。芝屑のうち長芝屑は重量も比較的重く、風の流れEに乗りきれないことが多いが、表面面積が大きいのでファン10の上面で回転する突起23に引っ掛かることが多く、強制的に送り出されて開口13から集草部14に排出されるものである。なお、従来の技術のところで述べたが、突起23がない場合では、図10に示すように、芝屑は風洞3内に溜まって芝屑溜まりGを発生させ、更に相乗的に芝屑溜まりGは風洞3を塞ぐほどの大きなものとなってしまうが、突起23が設けられた場合には、少なくとも突起23の作動範囲においては確実に芝屑溜まりGは回転する突起23により強制的に除去されるものであり、助長されることはないものである。
【0021】また、実施の形態の他例として、図11に示すように、ファン10の上面に突設した突起23を、同じくファン10の上面に突設して設ける羽根22と一体に形成することも好ましいものである。本例では羽根22のファン10外径側端部に突起23が設けられているものである。このようにすることで、ファン10を製造するときに突起23をファン10に固着する作業工程及び部品点数を減らすことができ、製法上の簡易さを期することができるものである。
【0022】また、実施の形態の他例として、図12に示すように、突起23を回転方向Fに対して流線型に形成しファン10の上面に設けることも好ましいものである。ファン10が回転すると、突起23は羽根22と違って空気を切るような形状を有しているので、風切音が発生してしまうものであるが、本例のように回転方向Fに対して流線型に突起を形成することで空気との抵抗を減らすことができ、風切音の発生を極力抑えることができ、芝刈機が発する騒音を減ずることができるものである。
【0023】また、実施の形態の他例として、図13に示すように、突起23をファン10の上面の外径側だけでなくその中心方向にも設けることも好ましいものである。このようにすることで、突起23の作動範囲を広げることができ、風洞3内に取込まれた長芝屑を確実に突起23に引っ掛けることができ、強制的に集草部14に送り出すことができ、効果的に風洞3内の芝屑の詰まりを防ぐことができるものである。
【0024】また、実施の形態の他例として、図14に示すように、突起23に長芝屑を切断する切断刃24を設けたことも好ましいものである。このようにすることで、刈り取られて風洞3内に取込まれた長芝屑を切断して短芝屑にすることができ、風洞3内の芝屑の詰まりの原因である長芝屑を少なくすることができ、効果的に風洞3内の芝屑の詰まりを防ぐことができるものである。
【0025】
【発明の効果】上記のように本発明の請求項1記載の芝刈器にあっては、芝刈機本体の内部に風洞を設けると共に、羽根を有した円盤状のファンを上記風洞内の芝刈機本体の底部に回転自在に装着し、上記ファンと共に水平に回転駆動して芝を刈る芝刈刃をファンの下部に配し、ファンの羽根により引き起こされた風により上記芝刈刃で刈り取った芝屑が風洞を介して送られる集草部を風洞と連通するように芝刈機本体後方に設けた芝刈機において、刈り取った長芝屑を引っ掛けて強制的に集草部へ送り出す突起をファンの上面に上方に突出するように設けたので、突起が刈り取った長芝屑を引っ掛けて強制的に集草部へ送り出し、また、風洞の周壁への長芝屑の張り付き及び風洞内の芝屑の詰まりを防ぐことができ、ファンの風量及び風速の出力を上げることない低騒音運転で効果的に集草部へ集草されるものである。
【0026】また、本発明の請求項2記載の芝刈機は、請求項1の効果に加えて、突起をファンの上面で上方に突設した羽根が有するファンからの高さと同等またはそれ以上の高さを有するように上記ファンから突設させたので、刈り取った長芝屑が引っ掛かりやすいものとなり、効果的に風洞内の芝屑の詰まりを防ぐことができるものであり、ファンの上記羽根よりも外径側に設けたので突起の動作範囲が大きく設けることができ、効果的に風洞内の芝屑の詰まりを防ぐことができるものである。
【0027】また、本発明の請求項3記載の芝刈機は、請求項1の効果に加えて、突起をファンの羽根と一体に形成したので、ファンを製造するときに突起をファンに固着する作業工程及び部品点数を少なくすることができ、製法上の簡易さを期することができるものである。
【0028】また、本発明の請求項4記載の芝刈機は、請求項1の効果に加えて、突起をファンの回転方向に対して流線型に形成したので、空気との抵抗を減らすことができ、突起が回転することで誘発される風切音の騒音を極力抑えることができるものである。
【0029】また、本発明の請求項5記載の芝刈機は、請求項1の効果に加えて、突起をファンの上面の外径側以外の部分にも突設させたので、突起の作動範囲を広げることができ、風洞内に取込まれた長芝屑を確実に突起に引っ掛けて集草部へ強制的に送ることができ、効果的に風洞内の芝屑の詰まりを防ぐことができるものである。
【0030】また、本発明の請求項6記載の芝刈機は、請求項1の効果に加えて、突起に長芝屑を切断する切断刃を設けたので刈り取られて風洞内に取込まれた長芝屑を切断して短芝屑にすることができ、風洞内の芝屑の詰まりの原因である長芝屑を少なくすることができ、効果的に風洞内の芝屑の詰まりを防ぐことができるものである。
【出願人】 【識別番号】000005832
【氏名又は名称】松下電工株式会社
【出願日】 平成11年11月10日(1999.11.10)
【代理人】 【識別番号】100087767
【弁理士】
【氏名又は名称】西川 惠清 (外1名)
【公開番号】 特開2001−128527(P2001−128527A)
【公開日】 平成13年5月15日(2001.5.15)
【出願番号】 特願平11−319853