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【発明の名称】 作業機械の表示装置
【発明者】 【氏名】林 繁樹

【氏名】中 珠喜

【氏名】仲島 鉄弥

【要約】 【課題】作業機械に備えた作業部が作動中であるときには、その作業部が作動中であることを作業者に知らせて、作業者が誤った操作を行うことを適切に回避させるようにする。

【解決手段】作業機械に備えた作業部が作動中である場合に、画像表示部に、作業機械の運転において作業者に知らせるべき報知情報として、作業部が作動中であることを表わす作動中情報が表示される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 作業機械の運転において作業者に知らせるべき報知情報を管理する制御手段と、その制御手段によって前記報知情報を画像情報として表示するように制御される画像表示部とが設けられている作業機械の表示装置であって、前記制御手段が、作業機械に備えた作業部が作動中である場合に、前記画像表示部に、前記報知情報として前記作業部が作動中であることを表わす作動中情報を表示させるように構成されている作業機械の表示装置。
【請求項2】 前記制御手段が、前記作動中情報を文章によって表示させるように構成されている請求項1記載の作業機械の表示装置。
【請求項3】 前記制御手段が、前記報知情報として、通常の報知情報である通常情報を前記画像表示部に表示させるとともに、前記作業部が作動中である場合には、前記画像表示部に、前記通常情報に代えて前記作動中情報を表示させるように構成されている請求項1又は2記載の作業機械の表示装置。
【請求項4】 前記作業部が、手動の作動指令に基づいて作動を開始し、且つ、手動の停止指令に基づいて作動を停止すべく、その作動が制御されるように構成され、前記制御手段が、前記作業部が前記作動指令に基づいて作動を開始した後、前記停止指令に基づいて作動を停止するまでの間、前記作動中情報を表示させるように構成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の作業機械の表示装置。
【請求項5】 前記作業部が、手動の移動指令に基づいて目標移動位置に向けて自動的に移動して停止すべく、その移動が制御されるように構成され、前記制御手段が、前記作業部が前記移動指令に基づいて前記目標移動位置に向けて移動しているときに、前記作動中情報として移動中情報を表示させるように構成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の作業機械の表示装置。
【請求項6】 前記作業機械が刈取収穫用のコンバインにて構成され、前記画像表示部が運転部に設けられるとともに、前記作業部として、穀粒貯留用のタンクからの穀粒排出用のアンローダが、前記手動の作動指令としての排出作動指令に基づいて前記タンクからの穀粒排出作動を開始し、且つ、前記手動の停止指令としての排出停止指令に基づいて前記穀粒排出作動を停止するように構成されて設けられ、前記制御手段が、前記アンロ−ダが前記排出作動指令に基づいて前記穀粒排出作動を開始した後、前記排出停止指令に基づいて前記穀粒排出作動を停止するまでの間、前記作動中情報として穀粒排出中情報を表示させるように構成されている請求項4記載の作業機械の表示装置。
【請求項7】 前記作業機械が刈取収穫用のコンバインにて構成され、前記画像表示部が運転部に設けられるとともに、前記作業部として、穀粒貯留用のタンクからの穀粒排出用のアンローダが、前記手動の移動指令としてのアンロ−ダ移動指令に基づいて、格納位置及び穀粒排出用の作業位置を前記目標移動位置として、そのいずれか一方の位置から他方の位置に移動するように構成されて設けられ、前記制御手段が、前記アンロ−ダが前記アンロ−ダ移動指令に基づいて前記格納位置及び前記作業位置のいずれか一方の位置から他方の位置に向けて移動しているときに、前記作動中情報としてアンロ−ダ移動中情報を表示させるように構成されている請求項5記載の作業機械の表示装置。
【請求項8】 前記作業機械が刈取収穫用のコンバインにて構成され、前記画像表示部が運転部に設けられるとともに、前記作業部として、穀粒貯留用のタンクが、前記手動の移動指令としてのタンク張出変更指令に基づいて、そのタンク張出状態が標準である標準位置及びそれよりも外方側へ張り出した張出位置を前記目標移動位置として、そのいずれか一方の位置から他方の位置に移動するように構成されて設けられ、前記制御手段が、前記タンクが前記タンク張出変更指令に基づいて前記標準位置及び前記張出位置のいずれか一方の位置から他方の位置に向けて移動しているときに、前記作動中情報としてタンク張出変更中情報を表示させるように構成されている請求項5記載の作業機械の表示装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作業機械の運転において作業者に知らせるべき報知情報を管理する制御手段と、その制御手段によって前記報知情報を画像情報として表示するように制御される画像表示部とが設けられている作業機械の表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記作業機械の表示装置では、例えば特開平10−75625号公報に示されるように、作業機械の一例である刈取収穫用のコンバインにおいて、例えば、エンジンの回転数情報や負荷情報等の通常の報知情報、及び、異常が発生したことを報知する警報情報等をLCD表示器等の画像表示部に表示させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記作業機械には、各種の作業を行うための作業部が備えられている。例えば上記コンバインにおいては、貯留容積を増加させるために外方側に張出操作自在に構成された穀粒貯留用のタンクや、そのタンク内に貯留された穀粒を外部に排出するために、旋回、昇降及び穀粒排出作動自在に構成された穀粒排出用のアンローダ等が作業部として備えられている。
【0004】しかしながら、従来では、上記作業部が作動中であっても、前記画像表示部には特に表示がされなかったので、以下のような不具合があった。例えば上記コンバインにおいて、穀粒排出用のアンローダを作動させて、穀粒を貯留しているタンク内の穀粒をトラック等の荷台に排出しているときに、運転部等に設けられる前記画像表示部には特に表示がされないので、作業者が穀粒排出作動中であることをうっかり忘れて、例えばコンバインを移動させるような誤った操作を行うおそれがある。そして、この場合には、コンバインの移動により、アンローダにて排出されている穀粒が地面にこぼれるという不具合が生じる。
【0005】本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、上記従来技術の不具合を解消させるために、作業機械に備えた作業部が作動中であるときに、作業者が誤った操作を行うことを適切に回避させるようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1によれば、前記制御手段が、作業機械に備えた作業部が作動中である場合に、前記画像表示部に、前記報知情報として前記作業部が作動中であることを表わす作動中情報を表示させるように構成されている。従って、作業機械に備えた作業部が作動中である場合には、その作業部の作動中情報が画像情報として表示され、作業者がその作動中情報の表示を見て上記作業部が作動中であることを確認することになるので、作業者が上記作業部が作動中であることを忘れて誤った操作をすることを適切に回避できるようになる。
【0007】請求項2によれば、請求項1において、前記制御手段が、前記作動中情報を文章によって表示させるように構成されている。従って、例えば作動中の作業部の名称等だけが単に表示されるものに比べて、作動中情報を文章によって迅速且つ容易に理解させるようにすることができる。
【0008】請求項3によれば、請求項1又は2において、前記制御手段が、前記報知情報として、通常の報知情報である通常情報を前記画像表示部に表示させるとともに、前記作業部が作動中である場合には、前記画像表示部に、前記通常情報に代えて前記作動中情報を表示させるように構成されている。従って、通常の運転状態では、通常情報が画像表示部に表示され、作業部が作動中になったときに、その通常情報に代えて作動中情報を表示するように画像表示部の表示が切り換えられるので、作業者が通常情報を見て通常の運転操作を適切に行いながら、上記作動中情報の表示を確実に行わせることができる。
【0009】請求項4によれば、請求項1〜3のいずれか1項において、前記作業部が、手動の作動指令に基づいて作動を開始し、且つ、手動の停止指令に基づいて作動を停止すべく、その作動が制御されるように構成され、前記制御手段が、前記作業部が前記作動指令に基づいて作動を開始した後、前記停止指令に基づいて作動を停止するまでの間、前記作動中情報を表示させるように構成されている。従って、作業部が、手動の作動指令に基づいて作動を開始した後、手動の停止指令に基づいて作動を停止するまでの間、その作業部の作動中情報が表示されるので、作業者が上記作業部の作動を開始させた後、停止指令の指示を忘れて、作業部が停止すべき状態を過ぎて作動し続けるような不都合を適切に回避させることができる。
【0010】請求項5によれば、請求項1〜3いずれか1項において、前記作業部が、手動の移動指令に基づいて目標移動位置に向けて自動的に移動して停止すべく、その移動が制御されるように構成され、前記制御手段が、前記作業部が前記移動指令に基づいて前記目標移動位置に向けて移動しているときに、前記作動中情報として移動中情報を表示させるように構成されている。従って、作業部が、手動の移動指令に基づいて目標移動位置に向けて自動的に移動しているときに、その作業部の移動中情報が表示されるので、作業者が、作業部が移動中であることを忘れて、例えば作業部を手動操作で移動させるような誤った操作を行うことを適切に回避させることができる。
【0011】請求項6によれば、請求項4において、前記作業機械が刈取収穫用のコンバインにて構成され、前記画像表示部が運転部に設けられるとともに、前記作業部として、穀粒貯留用のタンクからの穀粒排出用のアンローダが、前記手動の作動指令としての排出作動指令に基づいて前記タンクからの穀粒排出作動を開始し、且つ、前記手動の停止指令としての排出停止指令に基づいて前記穀粒排出作動を停止するように構成されて設けられ、前記制御手段が、前記アンロ−ダが前記排出作動指令に基づいて前記穀粒排出作動を開始した後、前記排出停止指令に基づいて前記穀粒排出作動を停止するまでの間、前記作動中情報として穀粒排出中情報を表示させるように構成されている。
【0012】従って、刈取収穫用のコンバインにおいて、穀粒排出用のアンローダが、手動の排出作動指令に基づいて穀粒貯留用のタンクからの穀粒排出作動を開始した後、手動の排出停止指令に基づいて前記穀粒排出作動を停止するまでの間、穀粒排出中情報が運転部に設けた画像表示部に表示されるので、作業者が、アンローダが穀粒排出作動中であることを忘れて、例えばコンバインを移動させるような誤った操作を行い、アンローダにて排出されている穀粒が地面にこぼれるような不具合を適切に回避させることができる。
【0013】請求項7によれば、請求項5において、前記作業機械が刈取収穫用のコンバインにて構成され、前記画像表示部が運転部に設けられるとともに、前記作業部として、穀粒貯留用のタンクからの穀粒排出用のアンローダが、前記手動の移動指令としてのアンロ−ダ移動指令に基づいて、格納位置及び穀粒排出用の作業位置を前記目標移動位置として、そのいずれか一方の位置から他方の位置に移動するように構成されて設けられ、前記制御手段が、前記アンロ−ダが前記アンロ−ダ移動指令に基づいて前記格納位置及び前記作業位置のいずれか一方の位置から他方の位置に向けて移動しているときに、前記作動中情報としてアンロ−ダ移動中情報を表示させるように構成されている。
【0014】従って、刈取収穫用のコンバインにおいて、穀粒貯留用のタンクからの穀粒排出用のアンローダが、手動のアンロ−ダ移動指令に基づいて、格納位置及び穀粒排出用の作業位置のいずれか一方の位置から他方の位置に向けて移動しているときに、アンロ−ダ移動中情報が運転部に設けた画像表示部に表示されるので、作業者が、アンローダが自動的に移動中であることを忘れて、例えばアンローダを手動操作で移動させたり、あるいは、上記アンロ−ダの移動中に、コンバインを移動させるような誤った操作を行うことを適切に回避させることができる。
【0015】請求項8によれば、請求項5において、前記作業機械が刈取収穫用のコンバインにて構成され、前記画像表示部が運転部に設けられるとともに、前記作業部として、穀粒貯留用のタンクが、前記手動の移動指令としてのタンク張出変更指令に基づいて、そのタンク張出状態が標準である標準位置及びそれよりも外方側へ張り出した張出位置を前記目標移動位置として、そのいずれか一方の位置から他方の位置に移動するように構成されて設けられ、前記制御手段が、前記タンクが前記タンク張出変更指令に基づいて前記標準位置及び前記張出位置のいずれか一方の位置から他方の位置に向けて移動しているときに、前記作動中情報としてタンク張出変更中情報を表示させるように構成されている。
【0016】従って、刈取収穫用のコンバインにおいて、穀粒貯留用のタンクが、手動のタンク張出変更指令に基づいて、標準位置及び張出位置のいずれか一方の位置から他方の位置に向けて移動しているときに、タンク張出中情報が運転部に設けた画像表示部に表示されるので、作業者が、タンクの張出状態が変更中であることを忘れて、例えばタンクの張出状態を手動操作で変更させたり、あるいは、上記タンクの張出状態が変更中に、コンバインを移動させるような誤った操作を行うことを適切に回避させることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、作業機械の表示装置に係る発明の実施形態を、作業機械としてのコンバインに適用した場合について図面に基づいて説明する。図1〜図3に示すように、コンバインは、左右一対のクローラ走行装置30を備える機体Vの前部に、刈取昇降シリンダ5によって横軸心X周りに上下揺動操作自在な状態で刈取部1が付設され、その刈取部1の後方に、運転部31、刈取穀稈を脱穀・選別する脱穀部2、脱穀部2から供給される穀粒を貯留する穀粒貯留用のタンク3、及びこの穀粒貯留用のタンク3からの穀粒排出用のアンローダ32等が搭載されて構成されている。
【0018】図2に示すように、刈取部1は、先端部に付設された分草具33、穀稈の引き起こし装置34、引き起こした穀稈の株元を切断する刈り刃35、刈り取られた穀稈を寄せ集めて後方へ搬送する補助搬送装置37、先端側で刈取穀稈を受け取って脱穀部2のフィードチェーン52に受け渡す縦搬送装置36等を備えている。又、刈取部1の地面に対する高さを検出するための超音波センサS6と、穀稈が触れるとオン作動して刈取り作業中であることを検出する株元センサS2とが設けられている。そして、上記超音波センサS6の情報に基づいて、刈取部1の対地高さが目標設定高さに維持されるように、前記刈取昇降シリンダ5の作動を制御する刈高制御が実行される。尚、上記補助搬送装置37や、縦搬送装置36等の穀稈搬送経路には、穀稈の詰まりを検出するための刈取詰まり検出スイッチS14が設けられている(図13参照)。
【0019】前記縦搬送装置36(尚、図2では、縦搬送装置36の機能を説明するために、図1と一部記載が異なっている部分がある)は、穀稈の株元側を挟持搬送する株元搬送装置36a、穀稈の穂先側を係止搬送する穂先搬送装置36b及び穂先案内板36cからなり、刈取部1の揺動軸心Xと同一軸心周りで揺動自在に支持されるとともに、扱深さモータM1によって揺動調節自在に設けられ、これによって、補助搬送装置37から受け取る穀稈の挟持箇所が稈長方向に変更され、脱穀部2での扱深さが調節できるように構成されている。又、刈取穀稈の搬送経路中において、上記扱深さモータM1による扱深さ調節箇所よりも搬送方向下手側に、稈長方向に間隔を置いて並置されて、穀稈が接触すると揺動してオン作動するスイッチ式の一対の穂先センサS8a,S8bが設けられている。そして、上記一対の穂先センサS8a,S8bの間に穀稈の穂先が位置する状態(株元側センサS8bがオンで、穂先側センサS8aがオフの状態)を適正扱深さ状態として、その適正扱深さ状態に維持されるように、上記扱深さモータM1の作動を制御する扱深さ制御が実行される。
【0020】図3に示すように、機体前方に向かって左から2番目の分草具33には、複数個の分草具33の間に導入される穀稈列に対する機体Vの機体横方向での位置を検出するために、穀稈に接当して機体後方側に揺動する検出バーを備えた左右一対の方向センサS1が設けられている。そして、走行機体Vが植立穀稈に沿って自動走行するように、上記一対の方向センサS1の情報に基づいて、左右の各クローラ走行装置30への動力伝達を入り切りする左右の操向用クラッチ(図示しない)を夫々作動させる操向用シリンダ9L,9R(図13参照)の作動を制御する方向制御が実行される。つまり、左右のクローラ走行装置30のうち動力伝達が切られた側に機体Vが旋回するので、機体Vが適正位置からずれている場合には、上記ずれとは反対側のクローラ走行装置30への動力伝達を切るように上記操向用シリンダ9L,9Rを作動させて走行方向を修正する。
【0021】左右の各クローラ走行装置30には、駆動スプロケット30a、テンション転輪30b、及び複数の従動輪30cを備えた左右のトラックフレーム30dが設けられるとともに、左右のトラックフレーム30dを機体Vに対して各別に昇降駆動するためのローリング用シリンダ30eが設けられ、機体Vには、その水平面に対する機体の傾きを検出するローリングセンサS4が設けられている。そして、地面の状態にかかわらず機体姿勢を水平姿勢等の所定姿勢に維持するように、上記ローリングセンサS4の情報に基づいて、左右のローリング用シリンダ30eの作動を制御する水平制御が実行される。
【0022】前記アンローダ32は、先端部に下向き姿勢の排出口32aを備え、基端側が横軸心Z周りに上下揺動自在な状態で支持部32bに支持されるとともに、その上下揺動駆動するためのアンローダ用油圧シリンダ62が設けられ、又、支持部32bが縦軸心Y周りに旋回操作自在な状態で機体Vに枢支されるとともに、その旋回駆動用の旋回用モータM3が設けられている。又、上記支持部32bの旋回位置を検出するためのポテンショメータ式のアンローダ位置センサS3と、アンローダ32が上昇限界位置まで上昇操作されていることを検出する上限位置検出用リミットスイッチS17が設けられている。図3には、刈取作業中等においてアンローダ32を収納するための格納位置に操作した状態が示されている。又、前記運転部31に位置している作業者を保護するために、アンローダ32が設定高さ以上の昇降位置(具体的には、上昇限界位置)でないと旋回操作が禁止される旋回禁止領域(ガードゾーンK)が設定されている。
【0023】そして、上記アンローダ位置センサS3や、上限位置検出用リミットスイッチS17や、左右方向への旋回操作の限界位置を検出するリミットスイッチ(図示しない)等の情報に基づいて、アンローダ32の作動を制御するアンローダ制御が実行される。尚、図示しないが、アンローダ32には、スクリュー式の搬送装置が内装されて、タンク3の底部側から穀粒を揚送して上記排出口32aから排出するように構成されており、その搬送装置への動力の入り切りクラッチを作動させる排出用モータM7が設けられている(図13参照)。
【0024】図5に示すように、前記穀粒貯留用のタンク3が、そのタンク張出状態が標準である標準位置(図のロの位置)及びそれよりも外方側へ張り出した張出位置(図のイの位置)とに移動自在に構成されている。以下、具体的に説明すると、タンク3には、機体横側方に張り出した張出姿勢と機体内方側に引退した格納姿勢とに切換え可能な貯留容量増大用の補助タンク3aが備えられている。この補助タンク3aは、上記格納姿勢のときにタンク3の側面をなす外側壁80と、この外側壁80に連設された前後の側壁81と、天板82とで構成され、タンク3の側面下部に機体前後方向に沿う状態で設けた支軸P周りに出退揺動自在に枢着されている。天板82は、その出退方向での内側端部を、タンク3の上側部に前後一対設けたピニオンギア83と一体回動する回動軸84に枢着するとともに、その出退方向での外側端部を、補助タンク3aの外側壁80の上側部に枢着し、且つ、出退方向における中間箇所で屈折可能に構成している。補助タンク3aの側壁81の上端縁部にフランジ状に連設した円弧状の補強部材85に、前記支軸Pを中心とする円弧に沿ってギア部85aが形成され、このギア部85aに上記ピニオンギア83が歯合している。そして、張出用モータM8によって前記回動軸84を回動駆動することによりピニオンギア83が回動され、ギア部85a、補強部材85、側壁81を介して補助タンク3aが出退揺動されるように構成されている。尚、タンク3内には、タンク3内に貯留されている穀粒の量を検出するモミセンサS11が、タンク3の底部から天井部に亘って所定間隔で上下5箇所に設置した検出スイッチS11a〜S11eに構成されて設けられている。
【0025】脱穀部2は、図4に示すように、扱胴51を収納する扱室A、刈取部1から供給される穀稈を搬送するフィードチェーン52、トウミ53と揺動選別板54とからなる選別装置B、穀粒回収用の一番口55、及び、穀粒と藁屑との混合物(二番物)を回収するための二番口56等を備えている。そして、扱室Aで脱穀された処理物のうち単粒化したものは、扱室Aの下部に設けられた受網57から選別装置Bに漏下し、それ以外の処理物は受網57の後端部より選別装置Bに落下する。尚、上記一番口55にて回収された穀粒は、スクリュー式の搬送装置65にて揚送されたのち上端部に設けた排出口65aから前記タンク3内に投入され(図5参照)、二番口56にて回収された二番物は、スクリュー式の二番搬送装置63によって、上記揺動選別板54の始端側に戻されるように構成され、その二番搬送装置63の回転駆動軸には、その回転数を検出する2番回転センサS16が設けられている。又、脱穀部2の後方側には、脱穀部2から排出される排藁を切断する排ワラカッタ部64が設けられ、その排ワラカッタ部64の詰まりを検出するためのカッタ詰まり検出スイッチS15が設けられている(図1参照)。
【0026】上記フィードチェーン52には、図2に示すように、挟持レール52aがフィードチェーン52側に押圧付勢される状態で対向配置され、回動駆動されるフィードチェーン52と挟持レール52aとによって穀稈の株元部を挟持保持して搬送するように構成されている。ただし、扱室Aの前部側に位置する挟持レール部分が、レール上げモータM2等によって、フィードチェーン52から離間する上方位置に移動自在に構成されている。これによって、刈取穀稈を扱室Aの横側方で挟持搬送しながら脱穀処理する通常状態とともに、刈取穀稈の稈長が極端に短いような場合に、穀稈の全稈を扱室Aに投入するように、上記レール上げモータM2等を駆動させるレール制御が実行できるように構成されている。
【0027】選別装置Bの揺動選別板54は、トウミ53の上方に位置するグレンパン58、その後方に位置するチャフシーブ59、その下方に位置するグレンシーブ61等を備えている。チャフシーブ59は、処理物移送方向に並置された複数個の帯板状部材からなり、その隣接する帯板状部材の間隔(チャフ開度)がチャフ開度調節モータM4によって変更されるように構成されている。尚、S10は、揺動選別板54上の処理物の層厚を検出するシーブセンサである。トウミ53は、揺動選別板54上の藁屑を吹き飛ばすためのものであり、後方側のファンケースカバー53aをトウミ風力調節モータM5にて開閉操作することにより、揺動選別板54上の処理物に及ぼす風力(トウミ風力)が変更されるように構成されている。つまり、カバーの開度が大きいほど前方側への風力が小さくなって、トウミ風力が小さくなる。
【0028】そして、選別装置Bでの選別処理が適正に行われるように、扱室Aからの漏下処理物量に応じて、チャフ開度調節モータM4及びトウミ風力調節モータM5の作動を制御する脱穀制御が実行される。ここで、走行速度が速くなると、扱室Aに供給される刈取穀稈量が多くなって扱室Aからの漏下処理物量が多くなるので、後述の車速センサS7の情報に基づいて判別される扱室Aへの穀稈供給量が多いほど、上記チャフ開度及び上記トウミ風力が大になるように制御される。
【0029】次に、動力伝達系を図6に示す。機体Vに搭載されたエンジンEの出力は、脱穀クラッチ37を介して脱穀部2に伝達されるとともに、走行クラッチ38及び無段変速装置39を介してクローラ走行装置30のミッション部40に伝達される。ミッション部40に伝達された出力は、ミッション部40に設けた副変速装置(図示しない)を経てクローラ走行装置30に伝達されるとともに、刈取クラッチ47を介して刈取部1に伝達される。S9は、脱穀クラッチ37の入切状態を検出する脱穀スイッチであり、S7は、ミッション部40への入力回転数により走行速度を検出するための車速センサであり、S5は、電磁ピックアップ式のエンジン回転数センサである。又、無段変速装置39を変速操作するための変速モータM6、及び副変速装置の変速用の油圧クラッチ等(図示しない)が設けられている。ここで、エンジンEに対する負荷が大きくなるほど、エンジン回転数が低下することから、無負荷時のエンジン回転数(基準回転数)からの回転数低下量によって、エンジンEの負荷が判別される。そして、エンジンEの能力を極力有効に利用できるようにするために、上記車速センサS7にて検出される走行速度が設定上限速度を超えない条件で、前記エンジン回転数センサS5の情報に基づいて判別されるエンジン負荷が適正範囲に維持されるように、変速モータM6の作動を制御する車速制御が実行される。
【0030】次に、上述した各種の制御(刈高制御、扱深制御、方向制御、水平制御、アンローダ制御、レール制御、脱穀制御等)の起動指令や、制御目標値等の情報を入力する入力手段、及び、各種情報の表示手段について説明する。
【0031】図7に示すように、運転部31の座席31Aの左横脇に、座席に近い側から順に、上記各制御の起動スイッチや調整ボリューム等を備えた基本スイッチモジュールMU1(図8参照)と、水平制御の起動スイッチや手動操作スイッチ等を備えた水平制御スイッチモジュールMU3(図10参照)とが配置され、さらに、走行速度を変速操作するための手動変速レバー7が、握り部7Aを上記基本スイッチモジュールMU1の上方に位置させる状態で設けられている。尚、この手動変速レバー7の操作に応じて前記変速モータM6が駆動される。一方、座席31Aの右側前方には、乗降部31Bが設けられ、座席右側後部位置には、前記アンローダ32を操作するためのスイッチ等を備えたアンローダスイッチモジュールMU2(図9参照)が配置されている。
【0032】運転部31の右前方側には、刈取部1を手動で昇降操作する刈取昇降レバーと走行機体Vを手動で左右に旋回操作するステアリングレバーとに兼用構成された十字操作式の刈高操向レバー8が設けられている。つまり、この刈高操向レバー8を後方側に揺動操作すると刈取部1が上昇する一方、前方側に揺動操作すると刈取部1が下降し、刈高操向レバー8を左側に揺動操作すると機体が左旋回する一方、右側に揺動操作すると機体が右旋回する。尚、この刈高操向レバー8の刈取昇降及び操向操作の各方向での揺動操作量を検出するために、夫々ポテンショメータにて構成された刈取昇降検出センサS12及び操向操作検出センサS13が設けられている(図14参照)。
【0033】前記基本スイッチモジュールMU1には、図8に示すように、脱穀及び扱深さ制御用操作ユニット部41、車速制御用操作ユニット部42、方向制御用操作ユニット部43、刈高制御用操作ユニット部44、レール制御用操作ユニット部45、及び、予備用の操作ユニット部46とが装備されている。尚、予備用の操作ユニット部46は、上記以外の制御を追加したような場合に、その操作ユニット部として使用される。
【0034】前記脱穀及び扱深さ制御用操作ユニット部41には、照光式の押しボタンスイッチに構成された扱深さ制御の起動スイッチ41a、麦、稲及び濡れの中から1つの作物条件を選択する作物切換ボリューム41b、チャフ開度を調節するためのチャフボリューム41c、及び、トウミ風力を調節するためのトウミボリューム41dが一体形成されている。ここで、上記1つの作物条件において、チャフボリューム41cを開側に回すほど、前記穀稈供給量に対するチャフ開度の制御状態が全体として開き側に変更調節され、トウミボリューム41dを強側に回すほど、前記穀稈供給量に対するトウミ風力の制御状態が全体として強側に変更調節される。又、作物条件の選択により、麦、稲、濡れの順で、上記チャフ開度の制御状態が全体として開き側に変更調節され、トウミ風力の制御状態が全体として強側に変更調節される。
【0035】車速制御用操作ユニット部42には、照光式の押しボタンスイッチに構成された車速制御の起動スイッチ42aと、上限車速を設定する車速制限ボリューム42bとが一体形成されている。方向制御用操作ユニット部43には、照光式の押しボタンスイッチに構成された方向制御の起動スイッチ43aと、旋回力を調節するための旋回力切換ボリューム43bとが一体形成されている。ここで、旋回力切換ボリューム43bを大側に回すと、ディーティ駆動される前記操向用シリンダ9L,9Rのオフ時間に対するオン時間の比(ディーティ比)が大側に変更されて旋回力が大きくなり、小側に回すと、上記ディーティ比が小側に変更されて旋回力が小さくなる。
【0036】刈高制御用操作ユニット部44には、照光式の押しボタンスイッチに構成された刈高制御の起動スイッチ44aと、目標刈高さを設定するための刈高さ調整ボリューム44bとが一体形成されている。レール制御用操作ユニット部45には、レール制御を入り切りする起動スイッチ45aと、レール制御の入り切り状態を表示するレール制御ランプ45bとが一体形成されている。尚、図8は、チャフボリューム41c、トウミボリューム41d、車速制限ボリューム42b、旋回力切換ボリューム43b、及び刈高さ調整ボリューム44bによる各切換えを7段階に調整できるもの(クリック付き)を例示する。
【0037】アンローダスイッチモジュールMU2には、図9に示すように、照光式の押しボタンスイッチに構成されたアンローダ32の自動作動の起動及び停止用の自動・停止スイッチ50a、照光式の押しボタンスイッチに構成されたタンク張出し開スイッチ50bとタンク張出し閉スイッチ50c、十字操作キーに構成されてアンローダ32を手動で上昇・下降・右旋回・左旋回操作するための手動操作スイッチ50d、及び、アンローダ32の穀粒排出用の作業位置としての目標停止位置を、機体左側、機体後部側、機体右側のうちから選択する停止位置選択ボリューム50eが一体形成されている。尚、図3に、アンローダ32が上記機体左側位置K1、機体後部側位置K2、機体右側位置K3の各位置に位置した状態を一点鎖線にて示す。
【0038】つまり、上記自動・停止スイッチ50aが消灯している状態で押し操作することによって、前記格納位置から上記作業位置へ、あるいは、上記作業位置から前記格納位置へアンローダ32を自動的に移動させるためのアンローダ移動指令が指示されるとともに、自動・停止スイッチ50aが点灯状態になる。また、アンローダ32が上記自動移動中に、アンローダ32を緊急停止させることができ、このとき、同時に、自動・停止スイッチ50aが消灯する。又、上記タンク張出し開スイッチ50bを押し操作することによって、タンク3を前記標準位置から前記張出位置に変更させるタンク開操作指令が指示され、上記タンク張出し閉スイッチ50cを押し操作することによって、タンク3を前記張出位置から前記標準位置に変更させるタンク閉操作指令が指示される。
【0039】水平制御スイッチモジュールMU3には、図10に示すように、照光式の押しボタンスイッチに構成された水平制御の起動用の自動スイッチ60a、照光式の押しボタンスイッチに構成されて水平制御モードを上げ基準と下げ基準とに切り換える水平モード切替スイッチ60b、照光式の押しボタンスイッチに構成された後進時機体上昇スイッチ60c、十字操作キーに構成されて機体姿勢を右上げ・左上げ・上げ・下げの各状態に操作するための手動操作スイッチ60d、及び、水平制御の作動時(自動モード)における目標傾斜状態を設定する水平調整ボリューム60eが一体形成されている。
【0040】前記アンローダ32の先端部には、図1及び図3に示すように、アンローダ32の旋回、昇降及びタンク3からの穀粒排出の各操作指令を指示するための操作具66が、アンローダ32に対して着脱自在な状態で設けられている。具体的には、図11に示すように、操作具66は、片手で握り保持可能なように縦長状に形成され、アンローダ32の旋回並びに昇降指令を指示する十字型の第1操作スイッチ67と、アンローダ32による穀粒排出作動を指示する第2スイッチ68とを備えている。上記第1操作スイッチ67には、アンローダ32の上昇を指示する上昇指示部67a、下降を指示する下降指示部67b、左旋回を指示する左旋回指示部67c及び右旋回を指示する右旋回指示部67dが設けられ、第2スイッチ68には、タンク3からの穀粒排出作動を指示する排出作動指示部68aと、タンク3からの穀粒排出作動の停止を指示する排出停止指示部68bとが、排出停止指示部68bを排出作動指示部68aよりも上方に位置する状態で左右に並べて設けられている。尚、69は、取付具66を抜け止め状態に保持してアンローダ32に装着させるための保持具である。つまり、上記排出作動指示部68aを押し操作することによって排出作動指令が指示され、上記排出停止指示部68bを押し操作することによって排出停止指令が指示される。
【0041】運転部31の左前方側のパネルには、各種の情報を表示するための表示用モジュールMU4が設けられている。この表示用モジュールMU4には、図12に示すように、図示しない燃料タンク内の燃料残量を示す指示針式の燃料メータ70a、指示針式のタコメータ70b、LCD式の水温メータ70c、前記タンク3内のモミの量を表示するモミLCD70d、及び、各種のメッセージやグラフ等の画像情報を表示する主LCD70eが設けられ、さらに、左右のウインカランプ70fや、充電(チャージ)70g4、ブレーキ70g3、オイル70g2、及びチェック70g1の各種の警報ランプや、前記副変速装置の切換状態が高速、標準、倒伏及び中立のいずれの状態であるかを表示する副変速ランプ70hが設けられている。尚、上記水温メータ70cと、主LCD70eとは、横長状の1つのLCD表示画面を左右で区切って、右側部分を水温メータ70cの表示用に、左側部分を主LCD70eの表示用に用いている。
【0042】図12には、上記主LCD70eに、エンジンの負荷レベルを示すバーグラフを上側に、前記シーブセンサS10にて検出される脱穀部2の揺動選別板54上での処理物量を示すバーグラフを下側に、夫々表示したものを例示している。又、表示用モジュールMU4の右側方には、チェックスイッチ71と、表示切換スイッチ72とが設けられ、この両スイッチ71,72は、押し操作されているときだけオン状態になり、押し操作されないときはオフ状態となる押ボタン式のスイッチに構成されている。
【0043】そして、図13及び図14に示すように、コンバイン全体の制御を集中して実行する中央制御部CUと、刈取部1、脱穀部2、タンク部(タンク3とアンローダ32にて構成される)、本機部4等の機体各部に分散配置される複数個の端末制御部LU(LU1〜LU5)及び各モジュールMU(MU1〜MU4)とが、高速通信線T1及び低速通信線T1を介して通信可能に接続されている。前記中央制御部CUは、コンバインを動作させるために複数の制御(前述の扱深制御、脱穀制御、車速制御、方向制御、刈高制御、レール制御、アンローダ制御、水平制御等)を実行可能に構成されている。
【0044】制御情報検出用のセンサ類SW及び作業用のアクチュエータ類AKが、前記複数個の端末制御部LUのいずれかに接続されて、その接続された端末制御部LUに対して信号を入出力するように構成されている。アクチュエータ類AKは、機体各部に備えた作業装置を作動させるための前記油圧シリンダや電動モータ等からなり、センサ類SWは、各種の制御情報をON/OFFの二値情報として検出するスイッチ等からなる。
【0045】具体的には、図13に例示するように、刈取部1に配置される端末制御部LU3から、前記扱深さモータM1に対する駆動信号が出力されるとともに、端末制御部LU3に、前記方向センサS1、前記株元センサS2、前記穂先センサS8a,S8b、及び前記刈取詰まり検出スイッチS14の各検出信号が入力されている。脱穀部2に配置される端末制御部LU4から、前記レール上げモータM2、前記チャフ開度調節モータM4及び前記トウミ風力調節モータM5に対して駆動信号が出力されるとともに、端末制御部LU4に、前記カッタ詰まり検出スイッチS15の検出信号が入力されている。
【0046】本機部4に配置される2つの端末制御部LU1,2のうちで、1つの端末制御部LU2から、前記変速モータM6に対する駆動信号が出力されるとともに、端末制御部LU2に、前記脱穀スイッチS9及び前記副変速装置の変速状態を切り換えるための副変速スイッチ(図示しない)の信号が入力され、他の端末制御部LU1は、油圧出力専用の端末制御部に構成されて、この端末制御部LU1から、前記刈取昇降シリンダ5、前記操向用シリンダ9L,9R、前記ローリング用シリンダ30e、及び前記アンローダ用油圧シリンダ62を駆動するための各ソレノイドに対する各駆動信号が出力されている。タンク部に配置される端末制御部LU5から、前記旋回用モータM3、排出用モータM7及び張出用モータM8に対する各駆動信号が出力されるとともに、端末制御部LU5に、前記モミセンサS11及び前記上限位置検出用リミットスイッチS17の検出信号が入力されている。
【0047】アクチュエータ類AKの駆動のために高速通信処理が要求される信号が入出力する端末制御部(以下、高速端末部と称す)LU1〜LU5が、高速通信線T1によって前記中央制御部CUに接続される一方、高速通信処理が要求されない信号が入出力する前記各スイッチモジュールMU1〜3及び表示用モジュールMU4が、低速通信線T2によって前記中央制御部CUに接続されている。そして、中央制御部CUが、高速通信線T1に接続された各高速端末部LU1〜5に対して、各アドレスを指定するポーリングセレクティング方式にて多重通信しながら、各高速端末部LU1〜5との間で高速の通信処理を実行するように構成されている。
【0048】図14に示すように、中央制御部CUには、制御処理用のマイクロコンピュータCPUと、高速通信用の通信用ドライバーDRと、低速通信用の通信用ドライバーDR’とが設けられている。上記制御用のマイクロコンピュータCPUには、ポテンショメータ等の連続的に変化する情報を検出するアナログ式センサからのアナログ入力信号や、回転数等を検出するためのパルス式センサからのパルス入力信号や、前記操作具66からの操作信号が入力されるとともに、前記エンジンEに対する燃料供給を遮断してエンジン停止させるためのエンジン停止ソレノイドSOLに対する駆動信号や、警報用のブザー48及び警報ランプ49に対する駆動信号が出力されている。上記アナログ入力信号として、前記アンローダ位置センサS3、前記ローリングセンサS4、前記超音波センサS6、前記シーブセンサS10、前記刈取昇降検出センサS12及び操向操作検出センサS13からの各検出信号が入力され、上記パルス入力信号として、前記車速センサS7と、前記2番回転センサS16からの検出信号が入力され、さらに、電源投入用のメインスイッチMWの信号が入力されている。
【0049】上記制御用のマイクロコンピュータCPUには、制御データ記憶用のRAM等からなるメモリRAMが内蔵されるとともに、EEPROM等の不揮発性のメモリMEMが接続され、メモリRAMには、センサ類の検出データや、各スイッチモジュールMU1〜MU3のスイッチ等の入力データや、前記アクチュエータ類AKに対する駆動データ等が記憶され、不揮発性のメモリMEMには、機械稼働中に発生した各種のエラー情報(後述の自己診断データ)等が記憶される。
【0050】又、前記中央制御部CUのマイクロコンピュータCPUが、標準機能としてシリアル通信インターフェース機能を備えており、一方、図15及び図16に示すように、各スイッチ及び表示モジュールMU1〜4に設けられる入出力信号処理用のコントローラ29が、同様にシリアル通信インターフェース機能を標準機能として備えたワンチップマイコン等にて構成されている。そして、中央側のマイクロコンピュータCPUと各モジュール側のコントローラ29に備えた両方のシリアル通信インターフェース機能を用いて、中央制御部CUが、前記低速通信線T2を介して直接、各モジュールMU1〜4との間で低速の通信処理を実行するように構成されている。具体的には、中央制御部CUは、各モジュールMU1〜4に対して設定されたアドレスを順次指定しながら、ポーリングセレクティング方式にて、各モジュールMU1〜4からのデータ(各手動スイッチや調整用ボリュームのデータ)の入力、及び、各モジュールMU1〜4に対するデータの出力(各ランプや表示部の表示データ)を行う。
【0051】図16に示すように、表示用モジュールMU4において、コントローラ29に、燃料(フューエル)センサ、水温センサ、前記エンジン回転数センサS5、及びオイルスイッチからの各検出信号と、オルタネータの出力電圧とが入力され、コントローラ29は、これらの入力信号及び中央制御部CUから送信される表示用データに基づいて、燃料メータ70a、タコメータ70b、水温メータ70c、モミLCD70d、主LCD70e、副変速ランプ70h、及び、チェックランプ70g1を表示作動させる。尚、コントローラ29は、上記エンジン回転数センサS5、燃料センサ、水温センサ等の検出情報を、中央制御部CUからの送信要求に応じて送信する。
【0052】一方、左右のウインカランプ70fは、各ウインカスイッチの入り操作によって点灯し、チャージランプ70g4は、オルタネータからの出力電圧によって消灯し、ブレーキランプ70g3は、ブレーキスイッチの入り操作によって点灯し、オイルランプ70g2は、オイルスイッチの入り操作によって点灯する。又、前記チェックスイッチ71と、前記表示切換スイッチ72の各情報も、前記コントローラ29に入力されている。尚、表示切換スイッチ72は、機械の稼動時間(以下、アワーメータという)とバッテリー電圧の情報を、所定時間(例えば5秒間)表示させるように(図17(イ)参照)、前記主LCD70eの表示内容を切り換えるために使用される。
【0053】前記中央制御部CUを利用して、コンバインの運転において作業者に知らせるべき報知情報を管理する制御手段CUが構成され、前記主LCD70eを利用して、上記中央制御部CUによって前記報知情報を画像情報として表示するように制御される画像表示部70eが構成されている。そして、中央制御部CUが、通常の報知情報である通常情報を前記主LCD70eに表示させるとともに、コンバインに備えた作業部が作動中である場合には、前記主LCD70eに、前記通常情報に代えて、前記報知情報として前記作業部が作動中であることを表わす作動中情報を文章によって表示させるように構成されている。
【0054】上記通常情報として、図17に示すように、アワーメータとバッテリー電圧の情報、及びエンジン回転数の情報、あるいは、図12に示すように、エンジンの負荷レベルを示すバーグラフを上側に、脱穀部2の揺動選別板54上での処理物量(シーブレベル)を示すバーグラフを下側に表示したものなどが表示される。
【0055】次に、上記作動中情報の表示について説明すると、上記作業部として、その作動制御の構成が異なる2つのタイプの作業部が備えられている。第1のタイプの作業部は、手動の作動指令に基づいて作動を開始し、且つ、手動の停止指令に基づいて作動を停止すべく、その作動が前記中央制御部CUによって制御されるように構成されている。そして、前記中央制御部CUが、前記作業部が前記作動指令に基づいて作動を開始した後、前記停止指令に基づいて作動を停止するまでの間、前記作動中情報を表示させるように構成されている。具体的には、この第1のタイプの作業部として、前記アンローダ32が、上記手動の作動指令としての前記排出作動指令(排出作動指示部68aによって指示される)に基づいて前記タンク3からの穀粒排出作動を開始し、且つ、上記手動の停止指令としての前記排出停止指令(排出停止指示部68bによって指示される)に基づいて前記タンク3からの穀粒排出作動を停止するように構成され、中央制御部CUが、前記アンロ−ダ32が前記排出作動指令に基づいて前記穀粒排出作動を開始した後、前記排出停止指令に基づいて前記穀粒排出作動を停止するまでの間、前記作動中情報として穀粒排出中情報を表示させるように構成されている。穀粒排出中情報として、図18(イ)に示すように、「モミ排出中」の文字が前記主LCD70eに例えば1秒周期で点滅表示される。
【0056】第2のタイプの作業部は、手動の移動指令に基づいて目標移動位置に向けて自動的に移動して停止すべく、その移動が前記中央制御部CUによって制御されるように構成されている。そして、前記中央制御部CUが、前記作業部が前記移動指令に基づいて前記目標移動位置に向けて移動しているときに、前記作動中情報として移動中情報を表示させるように構成されている。具体的には、第2のタイプの作業部として、前記アンローダ32が、上記手動の移動指令としての前記アンロ−ダ移動指令(前記自動・停止スイッチ50aにて指示される)に基づいて、前記格納位置及び穀粒排出用の作業位置を前記目標移動位置として、そのいずれか一方の位置から他方の位置に移動するように構成され、前記中央制御部CUが、前記アンロ−ダ32が前記アンロ−ダ移動指令に基づいて前記格納位置及び前記作業位置のいずれか一方の位置から他方の位置に向けて移動しているときに、前記作動中情報としてアンロ−ダ移動中情報を表示させるように構成されている。アンロ−ダ移動中情報として、図18(ロ)及び(ハ)に示すように、「オーガ張出し中」及び「オーガ格納中」の文字が前記主LCD70eに例えば1秒周期で点滅表示される。尚、オーガはアンロ−ダを表わす用語であり、「オーガ張出し中」は、格納位置から作業位置への移動中に表示され、「オーガ格納中」は、作業位置から格納位置への移動中に表示される。
【0057】又、上記第2のタイプの作業部として、前記タンク3が前記手動の移動指令としてのタンク張出変更指令(前記タンク張出し開スイッチ50bにて指示されるタンク開操作指令及びタンク張出し閉スイッチ50cにて指示されるタンク閉操作指令)に基づいて、前記標準位置及び前記張出位置を前記目標移動位置として、そのいずれか一方の位置から他方の位置に移動するように構成され、前記中央制御部CUが、前記タンク3前記タンク張出変更指令に基づいて前記標準位置及び前記張出位置のいずれか一方の位置から他方の位置に向けて移動しているときに、前記作動中情報としてタンク張出変更中情報を表示させるように構成されている。タンク張出変更中情報として、図18(ニ)及び(ホ)に示すように、標準位置から張出位置への移動中には、「張出し開」の文字が前記主LCD70eに例えば1秒周期で点滅表示され、張出位置から標準位置への移動中には「張出し閉」の文字が前記主LCD70eに例えば1秒周期で点滅表示される。
【0058】前記中央制御部CUは、前記各制御を実行する場合に、各高速端末部LU1〜5及び各モジュールMU1〜4から通信線T1,T2を介して送信されたセンサ類SW及びスイッチ等の各入力データに基づいて、アクチュエータ類AKに対する適正駆動内容を判定して、その適正駆動内容を駆動データとして、通信線T1を介してアクチュエータ類AKが接続された高速端末部LUに送信し、アクチュエータ類AKが接続された高速端末部LUが、上記受信した駆動データに基づいてアクチュエータ類AKに対して駆動信号を出力するように構成されている。
【0059】例えば、前記刈高制御の場合について具体的に説明すると、中央制御部CUは、前記基本スイッチモジュールMU1との通信によって、刈高制御用操作ユニット部44に備えた刈高制御の起動スイッチ44aがオンしていると判断したときには、前記刈高さ調整ボリューム44bにて入力される目標高さ情報及び前記超音波センサS6の対地高さ情報に基づいて刈取高さを目標高さに維持するための前記刈取昇降シリンダ5に対する適正駆動内容を判別し、その適正駆動内容を制御データとして上記刈取昇降シリンダ5が接続された高速端末部LU1に送信する。そして、上記高速端末部LU1は、受信した制御データに従って前記刈取昇降シリンダ5を昇降作動させる。
【0060】又、前記中央制御部CUは、各高速端末部LU1〜5及び各モジュールMU1〜4から通信線T1,T2を介して送信されたセンサ類SW及びスイッチ等の各入力データに基づいて、前記ランプやLCD表示器等の各種の表示手段に表示する適正表示内容を判定して、その適正表示内容を表示用データとして通信線T1を介して各モジュールMU1〜4に送信し、一方、各モジュールMU1〜4は、中央制御部CUから受信した前記表示用データに基づいて、上記表示手段に対して駆動信号を出力するように構成されている。
【0061】上記刈高制御の場合について具体的に説明すると、中央制御部CUは、前記基本スイッチモジュールMU1からの受信データによって、刈高制御の起動スイッチ44aのオン状態を確認すると、基本スイッチモジュールMU1に対して、照光式スイッチに構成された上記起動スイッチ44aを点灯させる指令データを送信するとともに、表示用モジュールMU4に対して、主LCD70eに刈高制御の起動メッセージを表示する表示指令を送信する。そして、基本スイッチモジュールMU1は、中央制御部CUから受信した点灯指令データに従って、上記刈高制御の起動スイッチ44aを点灯作動させ、表示用モジュールMU4は、中央制御部CUから受信した表示指令に従って、上記主LCD70eに、「刈高自動[入]」のメッセージを、所定時間(例えば、5秒間)表示する。
【0062】尚、刈高制御の起動スイッチ44aをオフしたときには、上記主LCD70eに、「刈高自動[切]」のメッセージが、所定時間(例えば、5秒間)表示され、又、前記刈高さ調整ボリューム44bを操作して、目標高さ情報を変更するときにも、中央制御部CUと表示用モジュールMU4の間の通信に基づいて、刈高さ調整ボリューム44bによって変更される目標刈高さの値が、主LCD70eにバーグラフ表示される。
【0063】次に、図20〜図23に示すフローチャートに基づいて、前記中央制御部CUによる制御動作について説明する。メインフロー(図20)では、メインスイッチMWがオフ状態からオン状態に操作されて電源が投入され、中央制御部CUに電力が供給されて(尚、このとき、各高速端末部LU1〜5及び各モジュールMU1〜4にも電力が供給される。)、制御がスタートすると、前記チェックスイッチ71のオンオフ状態を検出して、チェックスイッチ71がオン状態であれば微調節モードに起動される。一方、チェックスイッチ71がオフ状態であれば通常モードに起動され、この通常モードにおいてチェックスイッチ71のオンオフ状態を検出して、チェックスイッチ71がオン状態に変化すれば、自己診断モードに起動される。
【0064】上記微調節モードでは、刈取部1、脱穀部2等の機械各部が基準状態にあるときの前記各センサ類の検出情報に対応させて、各センサ類の検出情報から機械各部の実動作状態を求めるための基準値の情報(微調節データという)を、前記メモリMEMに記憶させる。具体的には、以下に例示するような微調節データが記憶される。
(1)左右の各方向センサS1が機体横方向位置に復帰している状態を基準状態としてそのときの各方向センサS1の検出値(2)刈取部1を対象として基準状態として上限位置に上昇させたときの刈取昇降検出センサS12の検出値(3)アンローダ32を対象として基準状態として前記ホーム位置に旋回させたときのアンローダ位置センサS3の検出値(4)機体Vを対象として基準状態として水平状態にしたときのローリングセンサS4の検出値【0065】通常モードでは、図21に示すように、各高速端末部LU1〜5及び各モジュールMU1〜4との間で通信するための通信制御処理、前記報知情報の管理処理、表示制御処理、及び、前記複数の制御を実行するための作業制御処理を行う。尚、この作業制御処理では、各センサ類の検出情報と前記記憶させた微調節データの情報に基づいて機械各部の実動作状態を求めて、その実動作状態の情報に基づいて前記アクチュエータ類AKの作動を制御する。
【0066】表示制御処理では、図22及び図23に示すように、先ず、警報情報が発生しているか否かを判断する。警報情報の表示例を図19に示すが、(イ)は前記刈取詰まり検出スイッチS14にて刈取部1での穀稈詰まりが検出されていることを表わす「刈取詰まり」、(ロ)は、前記カッタ詰まり検出スイッチS15にて排藁の詰まりが検出されていることを表わす「カッタ詰まり」、(ハ)は、前記2番回転センサS16にて二番搬送装置63での二番物の詰まりが検出されていることを表わす「2番詰まり」、(ニ)は、前記モミセンサS11にて貯留タンク3での穀粒の満杯状態が検出されていることを表わす「モミ満杯」、(ホ)は、藁屑等の付着によって前記穂先センサS8a,S8bの検出状態が異常であり、点検を要することを表わす「穂先センサ→点検」、(ヘ)は、エンジンEが過負荷状態であることを表わす負荷警報としての「減速して下さい」、もしくは、前記シーブセンサS10にて検出される処理物量が過大であることを表わすシーブ警報としての「減速して下さい」の各表示である。
【0067】次に、メインスイッチMWがオフからオンに操作された後、エンジンEが始動されるまでは、アワメータとバッテリー電圧の情報を主LCD70eに表示させる。エンジンEが始動された後、脱穀部2が駆動されて刈取作業状態になるまでは、エンジン回転数を主LCD70eに表示させ、刈取作業状態になるに伴って、前記負荷レベルとシーブレベルを主LCD70eに表示させる。
【0068】次に、アンローダ32が前記格納位置から作業位置へ、あるいは、作業位置から格納位置への自動移動中であるか否かを判断して、アンローダ32が自動移動中あれば、前述のアンロ−ダ移動中情報を表示するように主LCD70eの表示を切り換え、又、アンローダ32が穀粒排出作動中であるか否かを判断して、穀粒排出作動中であれば、前述の穀粒排出作動中情報を表示するように主LCD70eの表示を切り換、又、タンク3の張出状態が変更中であるか否かを判断して、張出状態変更作動中であれば、前述のタンク張出変更中情報を表示するように主LCD70eの表示を切り換える。
【0069】また、前記タンク3内に設定量以上の穀粒が残っている状態でタンク閉操作が指示されたときには、タンク閉操作ができないことを示す閉操作不可情報、例えば「モミが残っています」等の文章を主LCD70eに表示させる。尚、タンク3内に設定量以上の穀粒が残っているか否かは、例えば、前記モミセンサS11に備える5個の検出スイッチS11a〜S11eのうちの下から3番目までの各スイッチS11a〜S11cが穀粒の存在を検出しているか否かによって判断する。つまり、前記中央制御部CUが、前記タンク3内の穀粒貯留量を検出する穀粒量検出手段としての前記モミセンサS11の検出情報に基づいて、前記タンク張出し閉スイッチ50cにて前記タンク閉操作指令が指示されたときに、前記タンク3内に設定量以上の穀粒が残っている場合には、前記主LCD70eに、前記タンク3の閉操作ができないことを示す閉操作不可情報を表示させるように構成されている。
【0070】さらに、アンローダ32が前記ガードゾーンKとの境界に位置し、且つ、昇降位置が上昇限界位置でない状態で、ガードゾーンKへの旋回操作が指示されたときには、旋回操作が可能な方法を指示するために、「オーガを上昇して下さい」等の上昇操作を指示する情報を前記主LCD70eに表示させる。つまり、前記中央制御部CUが、アンローダ32の旋回位置を検出する旋回位置検出手段としての前記アンローダ位置センサS3、及び、アンローダ32の昇降位置を検出する昇降位置検出手段としての前記上限位置検出用リミットスイッチS17の検出情報に基づいて、前記旋回操作指令手段としての前記手動操作スイッチ50dにて旋回操作指令が指示されたときに、アンローダ32が設定高さ以上の昇降位置(具体的には、上昇限界位置)でないと旋回操作が禁止される旋回禁止領域(ガードゾーンK)に旋回されるような場合には、前記主LCD70eに、アンローダ32の上昇操作を指示する上昇操作指示情報を表示させるように構成されている。
【0071】自己診断モードでは、前記メモリMEMに記憶されている前記自己診断データの情報を読み出して、前記主LCD70eに表示させる。自己診断モードにおいて、前記チェックスイッチ71が押されると、自己診断モードを終了する。尚、上記自己診断データとしては、前記作物切換ボリューム41b、前記車速制限ボリューム42b、前記シーブセンサS10等のボリューム類や、方向センサS1、アンローダ位置センサS3等のセンサ類の故障による検出エラー(例えば、有り得ない値となったり、値が全く変化しないような場合等)、あるいは、アンローダ旋回用モータM3、チャフ開度調節モータM4等のアクチュエータ類の故障による作動エラー(例えば、作動がロックしたり、全く動作しないような場合等)の情報が記憶されている。
【0072】〔別実施形態〕次に、別実施形態について説明する。上記実施形態では、制御手段として、作業機械の各部に備えた端末制御部LUや各モジュールMUとの間で通信しながら、機械全体の制御を集中して行う中央制御部CUにて構成したが、これ以外に、作業機械に備えた単一の制御部にて構成するようにしてもよい。
【0073】上記実施形態では、画像表示部としてLCD式の表示器70eを用いたが、これ以外の画像表示装置を用いるようにしてもよい。
【0074】上記実施形態では、作動中情報を表示させる対象となる作業部を、穀粒排出用のアンローダ32、及び、穀粒貯留用のタンク3とする場合について説明したが、これ以外の作業部について作動中情報を表示させるようにしてもよい。
【0075】上記実施形態においては、本発明を作業機械としての刈取収穫用のコンバインに適用したが、本発明をコンバイン以外の作業機械に適用することもできる。そして、コンバイン以外の作業機械では、前記作業部や、前記作動中情報及び通常情報について適宜変更されることになる。
【出願人】 【識別番号】000001052
【氏名又は名称】株式会社クボタ
【出願日】 平成11年10月27日(1999.10.27)
【代理人】 【識別番号】100107308
【弁理士】
【氏名又は名称】北村 修一郎
【公開番号】 特開2001−120033(P2001−120033A)
【公開日】 平成13年5月8日(2001.5.8)
【出願番号】 特願平11−304886