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【発明の名称】 コンバイン
【発明者】 【氏名】林 順二

【要約】 【課題】刈取部3の前部構造を従来よりも簡易化させて、刈取作動部15の保守管理を容易となし、また刈取作動部15から縦搬送装置8の前端部への刈取穀稈の継送を円滑に行わせる。

【解決手段】掻込み装置19、引起し装置20a、20b及び刈取装置21等の刈取作動部15を平行リンク機構14を介して機台に左右移動可能に支持させると共に、機台2側の刈取入力軸43と前記刈取作動部15とを揺動伝動ケース31で結合し、且つ、刈取作動部15から脱穀部9まで刈取穀稈を搬送する縦搬送装置8の設けられたコンバインにおいて、縦搬送装置8を揺動伝動ケース31の後端部fに係着させ、縦搬送装置8が揺動伝動ケース31と同体状に左右揺動される構成となす。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 掻込み装置、引起し装置及び刈取装置等の刈取作動部を平行リンク機構を介して機台に左右移動可能に支持させると共に、機台側の刈取入力ケースと前記刈取作動部とを揺動伝動ケースを介して連結し、且つ、刈取部から脱穀部に刈取穀稈を搬送する縦搬送装置の設けられたコンバインにおいて、縦搬送装置の装置フレームを揺動伝動ケースの後端部に係着し、縦搬送装置が前記揺動伝動ケースと同体状に左右揺動されることを特徴とするコンバイン。
【請求項2】 機台前部の特定横向き軸回りへ上下揺動される刈取主フレームを機台前方へ張り出させ、この刈取主フレームに掻込み装置、引起し装置及び刈取装置等の刈取作動部を平行リンク機構を介して機台に左右移動可能に支持させた刈取部と、この刈取部で刈り取った穀稈を脱穀部まで搬送する縦搬送装置とを備えたコンバインにおいて、前記特定横向き軸と同心に配置され且つ刈取主フレームと一体状となされた刈取入力ケースに縦向き伝動ケース部を形成し、またこの縦向き伝動ケース部に一端側を左右揺動自在に結合させ且つ他端側を刈取作動部の特定箇所に左右揺動自在に結合させた揺動伝動ケースを設け、さらに揺動伝動ケースの後端部に縦搬送装置の装置フレームを第二の特定横向き軸回りの揺動自在に装設すると共に、揺動伝動ケースに支持された長さ調整機構により前記装置フレームの前端部が適当高さに保持されることを特徴とするコンバイン。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は掻込み装置、引起し装置及び刈取装置等の刈取作動部が機台に平行リンク機構を介して左右移動可能に支持されたコンバインに関する。
【0002】
【従来の技術】機台前部の特定横向き軸回りへ上下揺動される刈取主フレームを機台前方へ張り出させ且つ、この刈取主フレームに掻込み装置、引起し装置及び刈取装置等の刈取作動部を平行リンク機構を介して左右移動可能に支持させた刈取部と、この刈取部で刈り取った穀稈を脱穀部まで搬送する縦搬送装置とを備えたコンバインは存在している。
【0003】この種のコンバインでは、刈取作動部を水平移動させたとき、この水平移動に連動して縦搬送装置の前端部を左右移動させ、刈取部で刈り取られた刈取穀稈を脱穀部まで円滑に搬送させるようになすため、縦搬送装置の後端部は機台前部箇所に特定縦軸回りの揺動自在に支持させ、一方、縦搬送装置の前端部は刈取作動部と同体部位に固定された縦向きの係合部材を有する結合手段を介して刈取作動部に結合させている(例えば、特開平9−84437号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来のコンバインでは、複雑な刈取部の前部構造を一層複雑化させて刈取作動部の保守管理を困難となし、また刈取作動部と縦搬送装置の前端部との結合手段に穀稈が引っ掛かる等して穀稈の円滑な流れを阻害する虞があるほか、前記結合手段の遊隙に起因したガタツキ音が発生する等の問題がある。本発明は、これらの問題点を解消し得るものとコンバインを提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明のコンバインは次のようになす。即ち、請求項1に記載したように、掻込み装置、引起し装置及び刈取装置等の刈取作動部を平行リンク機構を介して機台に左右移動可能に支持させると共に、機台側の刈取入力ケースと前記刈取作動部とを揺動伝動ケースを介して連結し、且つ、刈取部から脱穀部に刈取穀稈を搬送する縦搬送装置の設けられたコンバインにおいて、縦搬送装置の装置フレームを揺動伝動ケースの後端部に係着し、縦搬送装置が前記揺動伝動ケースと同体状に左右揺動される構成となす。
【0006】さらに詳細には、請求項2に記載したように、機台前部の特定横向き軸回りへ上下揺動される刈取主フレームを機台前方へ張り出させ、この刈取主フレームに掻込み装置、引起し装置及び刈取装置等の刈取作動部を平行リンク機構を介して機台に左右移動可能に支持させた刈取部と、この刈取部で刈り取った穀稈を脱穀部まで搬送する縦搬送装置とを備えたコンバインにおいて、前記特定横向き軸と同心に配置され且つ刈取主フレームと一体状となされた刈取入力ケースに縦向き伝動ケース部を形成し、またこの縦向き伝動ケース部に一端側が左右揺動自在に結合され且つ他端側が刈取作動部の特定箇所に左右揺動自在に結合された揺動伝動ケースを設け、さらに揺動伝動ケースの後端部に縦搬送装置の装置フレームを第二の特定横向き軸回りの揺動自在に装設すると共に、揺動伝動ケースに支持された長さ調整機構により前記装置フレームの前端部が適当高さに保持されるようになす。
【0007】この発明によれば、縦搬送装置はこれの後端部回りの左右揺動力を揺動伝動ケースから縦搬送伝動ケースを介して直接に付与されるため、これの前端部と、掻込み装置、引起し装置及び刈取装置等の刈取作動部とを従来の結合手段を介して結合させる必要のないものとなる。しかも、従来構造の殆どが利用されるものとなる。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係るコンバインの平面図、図2は前記コンバインの正面図、図3は前記コンバインの前部を示す平面図、図4は前記コンバインの前部を示す側面図である。
【0009】これらの図に於いて、1a及び1bは左右の走行クローラであり、これら走行クローラ1a、1bには機台2を支持させ、機台2の前部には刈取部3を前方張出状の上下揺動可能に設け、機台2上方の前部右側には操縦操作レバー4、主変速操作レバー5及び運転席6等からなる操縦部7を設けると共に、前部左側には縦搬送装置8を設けている。また機台2上方で縦搬送装置8の後方には扱胴9a、処理胴9b及びフィードチェン9cを備えた脱穀部9を設け、この脱穀部9の後方に排藁搬送チェン10及び排藁処理部11を連設すると共に、操縦部7の後方に籾タンク12を設けている。
【0010】上記コンバインの作動を説明すると、走行クローラ1a、1bで圃場を走行しつつ刈取部3で圃場に植生した稲を刈り取り、この刈り取った稲を縦搬送装置8で脱穀部9まで搬送し、ここで脱粒処理を行い、こうして脱穀された籾を籾タンク12内に蓄積させ、一方では、排藁を排藁処理部11で寸断する等して圃場へ排出するように作動する。
【0011】上記刈取部3は図3及び図4に示すように、刈取主フレーム13と、この刈取主フレーム13に平行リンク機構14を介して左右変位可能に支持された刈取作動部15とを備えてなる。この際、刈取主フレーム13は縦支持杆13aの先端に横支持杆13bを固着したものとなされる。そして、この刈取主フレーム13の支持構造は、機台2前部に立設された受け台16の上部に形成した軸受部に横向きの刈取入力ケース17を回動自在に支持させると共に、この刈取入力ケース17の長さ途中に縦支持杆13aの後端を固定させ、この縦支持杆13aの長さ途中と機台2に固定された支持片との間に油圧シリンダ18を架設し、この油圧シリンダ18の伸縮作動により縦支持杆13aが刈取入力ケース17回りへ上下揺動されるようになされる。
【0012】刈取作動部15は左右一対の掻込み部19a、19bからなる掻込み装置、左右一対の引起し装置20a、20b及び刈取装置21等を具備したものとなされるのであって、さらに詳細には、前後向きの刈取フレーム15a、15b、15cを左右及び中央の三位置に配置し、各刈取フレーム15a、15b、15cの先端に分草板22a、22b、22cを固定し、各刈取フレーム15a、15b、15cの後端を横伝動ケース23に固定し、各刈取フレーム15a、15b、15cの長さ途中に刈刃台24を架設し、この刈刃台24にバリカン式の刈取装置21を支持させ、左右の刈取フレーム15a、15bの先端近傍から支持杆25a、25bを起立させてその対応する側の引起し装置20a、20bのケース下部を支持さ、また横伝動ケース23の左端ギヤケース23aから左引起し伝動ケース26を起立させてその上端に左引起し駆動ケース26aを形成して左側の引起し装置20aのケース上部を支持させ、また前記横伝動ケース23の右端ギヤケース23bから右引起し伝動ケース27を起立させてその上端に右引起し駆動ケース27aを形成して右側の引起し装置20bのケース上部を支持させ、さらに前記横伝動ケース23の右寄り箇所に掻込み支持部材28を設け、この掻込み支持部材28及び右側の引起し装置20bのケース下部後面に、右側の掻込み部19bをなすスターホイールa1及び掻込みベルトb1を支持させ、一方、左側の刈取フレーム15a及び左側の引起し装置20aに左側の掻込み部をなすスターホイールa2及び掻込みベルトb2を右側のそれらa1、b1に連動される状態に支持させた構成となされる。
【0013】平行リンク機構14は、前記横支持杆13bの左右端に支持アーム29a、29bを縦軸c、cを介して揺動自在に装着し、これら支持アーム29a、29bの先端部を横伝動ケース23の左右端部に固設した支持部材30a、30bに縦軸d、dを介して枢着するほか、支持アーム29a、29bの一定揺動角度毎にこれら支持アーム29a、29bの揺動を規制し得るものとした図示しない揺動規制手段を設けたものとなす。
【0014】次に縦搬送装置8の支持構造等について説明すると、特開平9−163845号公報に開示されたものに準じたものとなすのであって、即ち、図5に示すように刈取入力ケース17に正面視縦向きとなされた縦伝動ケース部17aを形成し、この伝動ケース部17aにこれの回りへ左右揺動される揺動伝動ケース31を設け、この揺動伝動ケース31の後端部をなす刈取出力ケース31aに特定水平軸x1回りの回動自在に横伝動ケース部eを形成し、また図6及び図7に示すように揺動伝動ケース31の先端部をなす出入り作動伝動ケース31bは右引起し伝動ケース27の上部ケース27bの長さ途中に外嵌枢着された入力ケース27cに連結し、また横伝動ケース部eには図8及び図9に示す縦搬送装置8の装置フレーム8aの後端部fを支持させると共にこの後端部fに逆U字形支持杆32の一端を固定し、一方この支持杆32の他端側に装置フレーム8aの長さ途中を支持させ、前記揺動伝動ケース31の連結伝動ケース31cと逆U字形支持杆32との間を、図8〜図10に示すようにに穀稈wの扱深さを調整するための長さ調整機構33により結合したものとなしてある。
【0015】縦搬送装置8の装置フレーム8aはこれの後端部fから上下二段に形成された細長状の図示しない支持部材を斜め下方へ延出させたものとなされており、下側の支持部材にはスプロケット34b、34cを支持させ、これらスプロケット34b、34cと後端部fのスプロケット34aとに無端状の下部挟持搬送チェン35を周回作動自在に掛け回すと共にこのチェン34の搬送経路部に対向させて装置フレーム8aに固定した図示しない挟扼杆を設け、一方、上側の図示しない支持部材の先端にはスプロケット36bを支持させ、このスプロケット36bと後端部fのスプロケット36aとに無端状の上部搬送タイン付チェン37を周回作動自在に掛け回している。なお、mは装置フレーム8aと逆U字形支持杆32との間に斜設した穀稈案内板である。
【0016】揺動伝動ケース31は図6及び図7に示すように、縦伝動ケース部17aに回動自在に内嵌された前記刈取出力ケース31aと、このケース31aを前方へ延長するための連結伝動ケース31cと、刈取出力ケース31aの後部に装着されたカバー部材31dと、前記連結伝動ケース31cの前部に出入り自在に嵌挿される出入り作動伝動ケース31bとを備えたものとなされる。
【0017】長さ調整機構33は、図6及び、図8〜図10に示すように、連結伝動ケース31cに固定された台座g1、g2にモータ38及び、このモータ38で正逆回転される前後向きのネジ軸39を前後方向に設けると共に、ネジ軸39にナット体40を螺合させ、このナット体40に出力アーム41の一端を軸着し、このアーム41の他端を逆U字形支持杆32に固定された延長部材42に軸着し、前記モータ38の正逆回転により逆U字形支持杆32と連結伝動ケース31cとの相対距離を近接離反させるように形成されている。
【0018】次に機台2側から刈取部3への動力伝動系統について説明する。図5に示すように、刈取入力ケース17の中心部に支持された刈取入力軸43の右端に、機台2上に設けられた図示しないエンジンの回転を伝達されるプーリ44を固定し、縦伝動ケース部17aの中心部に、前記刈取入力軸43とベベルギヤ45a、45bを介して連動連結された縦軸46を設け、刈取出力ケース31a内には縦軸46に固定されたベベルギヤ47aとこれに噛み合わされたベベルギヤ47bを配置し、出力側のベベルギヤ47bに横伝動ケース部eの中心部に設けられた横軸48の一端を固定し、この横軸48の他端と、縦搬送装置8の装置フレーム8aの後端部fに略縦向きに装着された縦搬送駆動軸49とをベベルギヤ50a、50bを介して連動連結し、縦搬送駆動軸49の上端に固定されたスプロケット36aに上部搬送タイン付チェン37を掛け回し、その駆動軸49の下端に固定されたスプロケット34aに挟持搬送チェン35を掛け回している。
【0019】また図5、図7及び図11等に示すように、刈取出力ケース31a内には前記ベベルギヤ47bに噛み合わされたベベルギヤ51を回転変位のみ自在に設け、このベベルギヤ51の中心に透設された多角形摺動孔51aに刈取伝動軸52の後端部を軸方向変位のみ自在に嵌挿させると共に連結伝動軸52の前端部を出入り作動伝動ケース31bの中心部に支持させ且つ、入力ケース27c内に配置したベベルギヤ53a、53bを介して、右引起し伝動ケース27の上部ケース27b内に設けられた上部右引起し伝動軸54と連動連結させている。
【0020】そして、上部右引起し伝動軸54の上端は、右側の引起し装置20bを駆動するために右引起し駆動ケース27a内に設けられた右引起し駆動軸55と、ベベルギヤ機構56を介して連動連結させ、一方、上部右引起し伝動軸54の下端は右引起し伝動ケース27に形成されたギヤケース27d内に設けられた平歯車機構57を介して、右引起し伝動ケース20bの下部ケース27e内に設けられた下部右引起し伝動軸58と連動連結させ、次にこの下部右引起し伝動軸58の下端を、ギヤケース23b内に配置したベベルギヤ機構59を介して、横伝動ケース23の中心部に支持された横伝動軸60の右端と連動連結させ、この横伝動軸60の長さ途中箇所と、支持部材28に起立状に設けられた下部駆動軸61とをベベルギヤ62を介して連動連結させ、この下部駆動軸61にネジ歯車機構63を介して右側のスターホイールa1を、そして往復駆動機構64を介して刈取装置21を駆動するようになしている。
【0021】さらに横伝動軸60の左端はギヤケース23a内に配置したベベルギヤ機構65を介して左引起し伝動ケース26内の左引起し伝動軸66の下端を連動連結させ、この左引起し伝動軸66の上端は、左側の引起し装置20aを駆動するために左引起し駆動ケース26a内に設けられた左引起し駆動軸67と、ベベルギヤ68を介して連動連結させている。
【0022】次に上記実施例のコンバインの取扱い例及び作動を説明する。コンバインによる刈取作業中、未刈り側を左にして回り刈り作業を行う場合は必要に応じ、刈取作動部15の左右移動の規制を解除させるように操作し、続いて手操作力で刈取作動部15を左右移動範囲の左側終端位置に移動させる。この際、支持アーム29a、29bは刈取作動部15(引起し装置20a、20b、掻込み装置19及び刈取装置21等)を支持した状態で縦軸c、c回りへ揺動し、図3中の仮想線位置kに達する。このとき、再び刈取作動部15の左右移動の規制を行わせるのであり、これにより刈取作動部15は左右移動範囲の左側終端位置に固定された状態となる。
【0023】この固定状態で回り刈り作業を行うと、未刈り穀稈と左側の走行クローラ1aとの間隔が大きくなり、走行クローラ1aが走行時に押し出す泥土によって未刈り穀稈が押し倒される事態は生じ難くなる。
【0024】また中割り作業を行う場合は、刈取作動部15を右側に押す等の上記に準じた操作を行い、刈取作動部15を左右移動範囲の右側終端位置に固定させる。この際、支持アーム29a、29bは縦軸c、c回りへ揺動して固定された状態となり、刈取作動部15は機体幅の中央に位置され、左右端の分草板22a、22bが左右の走行クローラ1a、1bの真正面に位置する。これにより、左右の走行クローラ1a、1bは刈取中に機体左右の未刈り穀稈を踏み付けることなく進行し、刈取作動部15は機体左右の未刈り穀稈を踏み倒すことなく機体前方の穀稈を円滑に刈り取るものとなる。
【0025】さらに畦際刈り作業を行う場合は、上記に準じた操作を行うことにより、刈取作動部15を畦側の左右移動範囲の終端位置まで移動させるのであり、これにより畦側の走行クローラ1a又は1bがその畦に乗り上げる事態は防止される。
【0026】上記のほか、刈取作動部15を適当寸法だけ左右移動させて、刈取作動部15を未刈り穀稈の条列に合わせるように操作することも可能であり、これにより的確な刈取作業が行われるものとなる。
【0027】上記のように刈取作動部15を左右移動させると、入力ケース27cもこれに同調して左右移動するのであり、このため揺動伝動ケース31は縦伝動ケース部17aの縦軸46を中心として左右方向へ揺動される。この揺動の際、縦軸46と、支持アーム29a、29bの後端を支持した縦軸cとの位置が異なるため、入力ケース27cと縦軸cとの距離が変動するのであり、この変動は、出入り作動伝動ケース31bが連結伝動ケース31cに対し出入り作動することにより吸収され、刈取作動部15の左右移動を阻害するものとならない。
【0028】そして、揺動伝動ケース31の上記揺動は刈取出力ケース31aを介して縦搬送装置8の装置フレーム8aを縦軸46回りへ揺動させるのであり、これにより縦搬送装置8の前端部は、刈取作動部15の左右移動にも拘わらず、しかも縦搬送装置8の前端部と刈取作動部15との従来の結合手段を要することなく、略一定高さを維持したまま、掻込み装置19に対する一定相対位置を自動的に保持されるのであり、従って掻込み装置19により掻き込まれた刈取穀稈は刈取作動部15の左右位置の如何に拘わらず常に円滑に縦搬送装置8に継送されるものとなる。
【0029】脱穀部9での刈取穀稈の扱ぎ深さを調整するときはモータ38を正逆何れかへ作動させるのであり、モータ38を正転させたときはナット体40が前方へ移動され、縦搬送装置8の装置フレーム8aは逆U字形支持杆32を介して横伝動ケース部eの横軸48回りの下方へ揺動される。このように揺動された縦搬送装置8の前端部は刈取穀稈の下部を挟持して搬送することにより脱穀部9での扱ぎ深さを増大させるのであり、またモータ38を逆転させたときはナット体40が後方へ移動され、縦搬送装置8は前述とは対称的に作動されて脱穀部9での扱ぎ深さを減少させる。
【0030】
【発明の効果】上記のように構成した本発明によれば、刈取作動部と縦搬送装置の前端部との結合手段を設けることなく、縦搬送装置を刈取部に対し自動的に一定相対配置となすことができて刈取部の前部構造を従来よりも簡易化させることができるのであり、この簡易化により、刈取作動部の保守管理が容易に行えるようになると共に刈取作動部から縦搬送装置の前端部への刈取穀稈の継送を従来よりも円滑に行わせることができるようになり、また刈取作動部と縦搬送装置の先端部との間において従来の結合手段に起因したガタツキ音の生じないものとなる。請求項2によれば、従来構造の利用可能性に優れたものとなる。
【出願人】 【識別番号】000005164
【氏名又は名称】セイレイ工業株式会社
【出願日】 平成11年9月20日(1999.9.20)
【代理人】
【公開番号】 特開2001−86838(P2001−86838A)
【公開日】 平成13年4月3日(2001.4.3)
【出願番号】 特願平11−265773