| 【発明の名称】 |
コンバインの穀粒水分測定装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】藤田 靖
【氏名】竹内 賢一朗
【氏名】平山 秀孝
【氏名】松澤 宏樹
|
| 【要約】 |
【課題】穀粒の水分値の検出終了から脱穀機の各部を調節制御するこの調節制御の遅れを防止しようとするものである。
【解決手段】脱穀機2へ刈取り穀稈を供給して、脱穀するこの脱穀機2の上手側には、粒水分値を検出する穀粒水分検出装置3を設け、この検出した穀粒水分値に基づいて、該脱穀機2の各部を制御装置で調節制御する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 刈取り穀稈の供給を受けて脱穀する脱穀機2と、穀粒水分値を検出する穀粒水分検出装置3を該脱穀機2の上手側に設けたコンバインにおいて、該穀粒水分検出装置3で検出した穀粒水分値に基づいて該脱穀機2の扱胴26、二番処理胴28、送風機37及び揺動選別装置35等の各部を調節制御する制御装置59を設けたことを特徴とするコンバインの穀粒水分測定装置。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、脱穀機へ刈取り穀稈を供給して脱穀するこの脱穀機の上手側に穀粒水分値を検出する穀粒水分検出装置を設け、検出した穀粒水分値に基づいて該脱穀機の各部を制御装置で調節制御する技術であり、コンバインの穀粒水分測定装置として利用できる。 【0002】 【従来の技術】コンバインで立毛穀稈を収穫作業するときは、前部の刈取機で刈取りされた刈取り穀稈は、脱穀機へ供給され、この脱穀機の扱胴で脱穀され、脱穀済み穀粒は送風フアンと揺動選別装置の両者により、風選別と揺動選別とで選別され、選別済み穀粒は穀粒貯留タンク内へ供給されて一時貯留される。 【0003】又、脱穀中に発生した未脱穀処理物(二番物)は、二番還筒で二番処理室内へ還元されて二番処理胴で再度脱穀処理される。この脱穀作業中は、特開平10−313666の如く前記穀粒貯留タンクに設けた穀粒水分検出装置で穀粒の水分値が検出され、検出穀粒水分値が所定水分値以上の高水分値のときには、脱ぷ粒の発生を防止するために、扱胴の回転数を所定値低回転に制御装置で調節制御され、低回転数の扱胴で脱穀作業が行われる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】穀粒水分値を検出する穀粒水分検出装置が穀粒貯留タンク部に設けられていることにより、穀粒が脱穀機へ供給されてから穀粒水分値の検出までに時間を要して、検出の遅れが発生し、扱胴の回転数の調節制御の遅れとなり、この間に脱ぷ粒の発生が多くなったり、選別性能が低下することがあったが、この発明により、これらの問題点を解決しようとするものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】このために、この発明は、刈取り穀稈の供給を受けて脱穀する脱穀機2と、穀粒水分値を検出する穀粒水分検出装置3を該脱穀機2の上手側に設けたコンバインにおいて、該穀粒水分検出装置3で検出した穀粒水分値に基づいて該脱穀機2の扱胴26、二番処理胴28、送風機37及び揺動選別装置35等の各部を調節制御する制御装置59を設けたことを特徴とするコンバインの穀粒水分測定装置の構成とする。 【0006】 【発明の作用】コンバインで立毛穀稈を収穫作業するときは、前部の刈取機で刈取りした刈取り穀稈は、脱穀機2へ供給され、この脱穀機2の扱胴26で脱穀され、この脱穀済みの穀粒は送風機37と揺動選別装置35の両者により、風選別と揺動選別とで選別され、選別済み穀粒は穀粒貯留タンク内へ供給されて一時貯留される。 【0007】又、脱穀中に発生した未脱穀処理物(二番物)は、二番還元筒で二番処理室内へ還元されて二番処理胴28で再度脱穀処理される。この脱穀作業中は、前記脱穀機2の上手側である。例えば、刈取り穀稈を受けて該脱穀機2へ案内供給する入口漏斗、又は刈取機等のいずれかに設けた穀粒水分検出装置3で穀粒水分値が検出され、この検出穀粒水分値に基づいて該脱穀機2の各部である扱胴26、二番処理胴28、送風機37、及び揺動選別装置35等の回転数、及び漏下量等が適正に制御装置59によって、調節制御されて脱穀作業が行われる。 【0008】 【発明の効果】穀粒水分値を検出する穀粒水分検出装置3が脱穀機2の上手側に設けられていることにより、この脱穀機2へ刈取り穀稈が供給される前段で、穀粒水分値が検出されることにより、検出の遅れが発生することがなくなり、又、該脱穀機2へ刈取り穀稈が供給される前段で、穀粒水分値に最適な状態に該脱穀機2の各部が調節制御されることにより、脱ぷ粒の発生防止、3番飛散粒の増加防止、及び選別選能の向上を図ることができる。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。コンバイン1に載置した脱穀機2へ刈取り穀稈を供給して脱穀する穀粒の水分値を検出する穀粒水分検出装置3を該脱穀機2の上手側に設けた状態を図示して説明する。 【0010】前記コンバイン1の車台6bの下部には、土壌面を走行する左右一対の走行クロ−ラ6aを張設した走行装置6を配設し、該車台6b上部には、フィ−ドチエン7と挾持杆7aとに挾持されて搬送される刈取り穀稈を脱穀し、脱穀された穀粒を選別回収して、一時貯留する穀粒貯留タンク8を横側に装着した脱穀穀2を載置している。 【0011】前記脱穀機2の前部には、前端位置から立毛穀稈を分草する分草体9と、この分草された穀稈を引き起す引起装装置10と、引き起された穀稈を刈り取る刈刃装置11と、刈り取られた穀稈を搬送し、フィ−ドチエン7と挾持杆7aとへ受渡しする穀稈掻込搬送装置12等を設けた刈取機13は、油圧駆動による伸縮シリンダ14により、土壌面に対して昇降自在に作用させる構成としている。 【0012】前記脱穀機2側には、コンバイン1の操作制御を行う操作装置15と、作業者が搭乗する操縦席16とは、運転ケ−ス16aで形成した運転室16b内に設け、この操縦席16の下部には、エンジン17を搭載すると共に、後方には、穀粒貯留タンク8を設置する。これら走行装置6、脱穀機2、刈取機13、エンジン17等によって、該コンバイン1の機体18を構成している。 【0013】前記刈取機13の穀稈掻込搬送装置12によって形成される穀稈搬送経路中には、刈り取られて搬送される穀稈に接触作用することにより、脱穀機2へ穀稈供給の有無を検出する穀稈センサ19を設けている。車台4の前端部に装架された走行用ミッション20の伝動経路中には、その出力回転数に基づく走行車速を検出する車速センサ21を設けた構成としている。 【0014】前記脱穀機2は、図1、及び図2で示す如く上部側には、脱穀室22と、排塵処理室23と、二番処理室24とを設け、下部側には、選別室25を各々配置した構成である。該脱穀室22内には、各種の多数の扱歯26aを装着して刈取り穀稈を脱穀処理する扱胴26を前後方向に軸架内装した構成としている。 【0015】平面視前記脱穀室22の右側に平行し前部側に位置させた二番処理室24内には、還元される未脱穀処理物(二番物)を前方へ移送しながら処理し、選別室25へ排出する移送始端部から順次多数の処理歯27aと、二番排出羽根27bとを装着した二番処理胴28と、後部側に位置させた排塵処理室23内には、該脱穀室22から供給される一部の未脱穀処理物を後方へ移送しながら再処理する移送始端部から順次排塵移送螺旋29aと、排塵排出羽根29bとを装着した排塵処理胴30とは、二番処理胴軸28aと、排塵処理胴軸30aとで個別に軸架内装した構成としている。 【0016】前記脱穀室22の平面視左側の扱ぎ口26bに沿って、刈取り穀稈を挾持するフィ−ドチエン7と、挾持杆7aとを配設すると共に、扱歯26aの外周縁下部から扱胴カバ−32aまでの間を包囲する扱網26cと、処理歯27a、及び排塵移送螺旋29aの各外周縁下部側を段差を設けて包囲する後側には、棒状部材を所定間隔に設けた漏下具33と、二番受網34とを各々配設している。該漏下具33の移送終端部側には、該排塵処理室23内で処理された藁屑、及び稈切等の排塵物を排出する排塵排出口33aを設け、又、該二番受網34の移送終端部側には、二番処理室24内で脱穀処理された一部の処理物を排出する二番排出口34aを設けた構成である。該脱穀機22の前側機壁31の前扱ぎ口31aの下側には、刈取機13の穀稈掻込搬送装置12で移送される刈取り穀稈を受けて、この脱穀室22内へ案内して供給する前方へ所定長さ突出させて入口漏斗32を設けた構成である。 【0017】前記扱胴カバ−32aの内側面には、図2で示す如く脱穀処理物へ抵抗の付加を調節して、移送終端部側へ脱穀処理物の移送を遅くしたり、又は早くして、脱穀室22内での脱穀処理物のこなれ状態を調節する前後方向へ回動自在に脱穀室抵抗板32bを設けた構成である。この脱穀室抵抗板32bは抵抗板モ−タ32cで自動回動制御する構成である。 【0018】前記選別室25内には、扱網26cから漏下した脱穀物と、漏下具33、及び二番受網34から漏下した処理物と、二番排出口34aから排出される処理物と、排塵排出口33aから排出される排塵物との供給を受けて、移送しながら揺動して選別する揺動選別装置35は、扱胴26の軸方向に沿わせて設けている。この揺動選別装置35は前部より、順次移送棚36a,チャフシ−ブ36b,ストロ−ラック36cを設け、該チャフシ−ブ36bの下部には、グレンシ−ブ36dを設けた構成であり、該チャフシ−ブ36bは移送角度を調節可能に構成し、漏下量を調節できる構成としている。該揺動選別装置35の前部の下側には、揺動支点メタル35aを設け、後部の下側には、カムロ−ラ35bを設けて揺動回動させて、穀粒と藁屑とに揺動選別する構成である。 【0019】前記揺動選別装置35の移送棚36の移送終端部近傍には、図1で示す如く脱穀済み穀粒の多半の穀粒が通過するこの通過穀粒量を検出する穀粒量センサ35cを設けた構成である。 【0020】前記揺動選別装置35の移送方向始端部側(上手側)の下部には、送風羽根37aを回転自在に内装した送風機37を設け、この送風機37で起風した選別風を送風して穀粒と塵埃とに風選別する構成であり、37bは風割である。 【0021】前記送風機37の下手側の先端部は、一番選別棚38から流下選別される穀粒を収容して一番螺旋39aにより、横送りする一番受樋39bの上手側と接続し、その下手側は該一番選別棚38の下端部と接続させ、この一番選別棚38の上端部近傍下側には、二番選別棚40から流下選別される未脱穀処理物(二番物)を収容して、二番螺旋41aにより、横送りする二番受樋41bの上手側上端部を適宜の間隔を設けて、重接状態に位置させ、この二番選別棚40の上端部は、機外へ開放させた構成である。 【0022】前記一番螺旋39aで横送りされた穀粒を引継ぎして、穀粒貯留タンク8内へ一番揚送螺旋42dを内装した一番移送筒42cで揚送して一時貯留する構成である。 【0023】前記二番螺旋41aで横送りされた未脱穀処理物(二番物)を引継ぎして、二番処理室24内へ揚送する揚送螺旋42bを内装した二番還元筒42aを脱穀機2の平面視右側に斜設した構成である。 【0024】前記揺動選別装置35の移送終端部上方側には、送風機37の選別風と、該揺動選別装置35の揺動選別とによる選別塵埃を共に機外へ排出する排塵フアン43を設けた構成である。 【0025】前記穀粒貯留タンク8内の底部には、貯留穀粒を後方へ横送りする横移送螺旋8aを前後方向に設けると共に、横送りされた穀粒を引継して、継手ケ−ス44を介して方向変換する縦移送螺旋45bを内装した排穀支持筒45aを略垂直姿勢で回動可能に、該継手ケ−ス44の上側で該穀粒貯留タンク8の後側に支承して設け、この排穀支持筒45aの上端部を支点として、その全長がコンバイン1の前後長に亘り伸縮して、機外へ穀粒を排出する排出移送螺旋46bを内装した排出オ−ガ46aを設けた構成である。 【0026】前記扱胴26は、エンジン17から扱胴伝動機構56を介して回転駆動する構成であり、該エンジン17の回転数は該扱胴伝動機構56で回転制御され、該扱胴26の回転数が調節制御される構成である。又、走行装置6の走行車速は走行ミッション20で回転制御され、この走行装置6の走行車速が調節制御される構成である。 【0027】前記フィ−ドチエン7は変速用のチエンモ−タ47で回転駆動する構成であり、二番処理胴28は変速用の二番モ−タ48で回転駆動する構成であり、排塵処理胴30は変速用の排塵モ−タ49で回転駆動する構成であり、揺動選別装置35のチヤフシ−ブ36bの開閉制御は揺動モ−タ50で調節制御する構成であり、送風機37は変速用の送風機モ−タ51で回転駆動する構成であり、排塵フアン43は変速用の排塵フアンモ−タ52で回転駆動する構成であり、一番移送筒42cの一番揚送螺旋42dは変速用の一番移送モ−タ53で回転駆動する構成であり、二番還元筒42aの揚送螺旋42bは変速用の二番移送モ−タ55で回転駆動する構成であり、排出支持筒45aの縦移送螺旋45b、及び排出オ−ガ46aの排出移送螺旋46bは変速用のオ−ガモ−タ54で回転駆動する構成である。 【0028】前記脱穀機2の上手側である入口漏斗32の前端部近傍には、開口57を設け、この開口57の下側には、図1、及び図4で示す如く穀粒を受ける漏斗58を設け、この漏斗58の下側には、穀粒水分検出装置3の破砕式水分センサ4を設けた構成である。刈取機13の穀稈掻込搬送装置12で移送される刈取り穀稈は、該入口漏斗32へ供給され、この供給のときに落ちる穀粒は該開口57部へ穀稈によって集められて、この開口57部から該漏斗58を経て該破砕式水分センサ4内へ供給され、この供給された穀粒の水分値はこの破砕式水分センサ4で検出される構成である。 【0029】又は前記脱穀機2の上手側である刈取機13の穀稈掻込搬送装置12の移送終端部には、図4で示す如く穀粒水分検出装置3の近赤外線式水分センサ5を設けた構成である。該刈取機13の該穀粒掻込搬送装置12で移送される刈取り穀稈には、この近赤外線式水分センサ5からの近赤外線が照射され、穀粒の水分値はこの近赤外線式水分センサ5で検出される構成である。 【0030】前記の穀粒水分検出装置3の破砕式水分センサ4か、又は近赤外線式水分センサ5かいずれか一方を装着する構成である。この穀粒水分検出装置3で検出した穀粒の水分値により、脱穀機2の各部を調節制御する構成である。又、該穀粒水分検出装置3を該脱穀機2の上手側に設けて、穀粒水分値の検出を早くし、刈取り穀稈を脱穀する脱穀開始までに、該脱穀機2の各部の調節制御を可能にした構成である。この各部の調節は後逑する。 【0031】前記操作装置15の箱体内には、制御装置59を設け、この制御装置59内には、CPU60を設けた構成である。前記制御装置59のCPU60には、図3で示す如く装着した穀粒水分検出装置3のいずれか一方の破砕式水分センサ4、又は近赤外線式水分センサ5が検出した穀粒の穀粒水分値と、穀粒量センサ35cが検出した移送棚36aを通過する通過穀粒量と、車速センサ21が検出した走行装置6の走行車速値と、穀稈センサ19が検出した穀稈の有無とが入力される構成である。又、これらの入力により、このCPU60で扱胴伝動機構56と、走行ミッション20とが制御されると共に、抵抗板モ−タ32cと、チエンモ−タ47と、二番モ−タ48と、排塵モ−タ49と、揺動モ−タ50と、送風機モ−タ51と、排塵機モ−タ52と、一番移送モ−タ53と、オ−ガモ−タ54と、二番移送モ−タ55とが始動、停止、及び回転数の制御が行われる構成である。 【0032】次に穀粒水分検出装置3が検出した検出穀粒水分値が制御装置59の該CPU60へ設定して記憶させた所定値以上であると判定すると、前記脱穀機2の各部を制御する構成である。各部の制御は次の如く行われる構成である。 【0033】図5で示す如く前記扱胴伝動機構56が制御され、扱胴26の回転数をCPU60へ設定して記憶させた所定値低回転に制御すると共に、抵抗板モ−タ32cを始動制御されて、扱胴カバ−32aに設けた脱穀室抵抗板32bが、脱穀室22内の脱穀処理物を早く排出する側へ制御し、更に一番移送筒42c内の一番移送螺旋42dの回転数を該CPU60へ設定して記憶させた所定回転数低回転に制御する構成である。 【0034】これにより、穀粒の水分値が高水分値であると、前記脱穀室22内で穀粒、藁屑、及び稈切等の流れが悪くなり、この脱穀室22内で停滞することが発生して、詰りが発生したり、又、穀粒の損傷の原因になっていたが、脱穀室抵抗板32bによって流れが良好となり、回転数低下によって穀粒の損傷が防止できる。 【0035】図6で示す如く前記扱胴26の回転数を所定値低回転に制御すると共に、チエンモ−タ47の回転数をCPU60へ設定して記憶させた所定値低回転に制御して、フィ−ドチエン7の回転数を該CPU60へ設定して記憶させた所定値低回転に制御する構成である。 【0036】これにより、扱胴回転数を低下させると穀粒の損傷は防止されるが、扱ぎ残し粒が多く発生するが、前記フィ−ドチエン7の回転数を低下させて、これを防止する。 【0037】図7で示す如く前記排塵フアンモ−タ52の回転数を、CPU60へ設定して記憶させた所定値低回転に制御して、排塵フアン43の回転数を、該CPU60へ設定して記憶させた所定値低回転に制御する構成である。 【0038】これにより、穀粒の水分値が高水分値であると、藁屑、及び穀切等の発生が多くなり、排出性が悪くなって詰りの原因になるが、前記排塵フアン43の回転数を増加させて、排出性能を向上させて詰りを防止する。 【0039】前記穀粒水分検出装置3が検出した検出穀粒水分値が制御装置59のCPU60へ設定して記憶させた所定値以上であると共に、揺動選別装置35の移送棚36aを流下する穀粒の流下量を、穀粒量センサ35cが検出する検出穀粒流下量によって、図8で示す如く該CPU60へ設定して記憶させた設定流下量と、この検出穀粒流下量とが比較され、この検出される穀粒流下量別に対応すべく流下量別に設定して記憶させた設定回転数に扱胴26、フィ−ドチエン7、及び排塵フアン43の回転数を制御すると共に、脱穀室抵抗板32bの開閉制御も、検出される穀粒流下量別に対応すべく流下量別に設定して記憶させた開度に制御する構成である。 【0040】これにより、穀粒水分値だけで前記脱穀機2の各部の制御を行うと、穀粒流量が少ないときは、穀粒のロスが増加したり、又、選別性能が低下することがあったが、水分値に穀粒流下量を追加して制御することにより、これらを防止することができる。 【0041】前記穀粒水分検出装置3が検出した検出穀粒水分値が、制御装置59のCPU60へ設定して記憶させた所定値以上であると共に、走行装置6の走行車速を検出する車速センサ21が検出した検出車速が、該CPU60へ設定して記憶させた所定以下のときには、脱穀機2の各部を制御する構成である。各部の制御は次の如く行われる構成である。 【0042】図9で示す如く前記扱胴26及び、二番処理胴28の回転数をCPU60に設定して記憶させた所定値低回転に制御する構成である。これにより、穀粒水分値が高水分値のときは、前記扱胴26の回転が高ければ脱穀性能(穀粒損傷)が低下する。又、走行車速の低速のときは、供給される穀稈が少ないために、脱穀に関する制御は特に行わないのが一般的な考えであるが、穀粒の損傷が多くなることがあったが、これらを防止することができる。 【0043】図10で示す如く走行車速、及び穀粒水分値が所定値以上のときは、前記揺動選別装置35のチャフシ−ブ36b間の穀粒が漏下する隙間をCPU60に設定し記憶させた複数段階の所定隙間を、一段階分狭く制御する構成である。 【0044】これにより、穀粒が漏下する隙間を狭くすることにより、穀粒の選別性能を向上させることができる。前記穀粒水分検出装置3が検出した検出穀粒水分値が、所定値以上のときは、図11で示す如く排出支持筒45aの縦移送螺旋45b、及び排出オ−ガ46aの排出移送螺旋46bの回転数をCPU60へ設定して記憶させた所定値低回転に制御する構成である。 【0045】これにより、穀粒の損傷を防止することができる。前記穀粒水分検出装置3が検出した検出穀粒水分値が、制御装置59のCPU60へ設定して記憶させた所定値以上であると共に、揺動選別装置35の移送棚36aを流下する穀粒量を検出する穀粒量センサ35cが検出した検出穀粒量が、該CPU60へ設定して記憶させた所定量以下のときは、脱穀機2の各部を制御する構成である。各部の制御は次の如く行われる構成である。 【0046】図12で示す如く前記送風機37の送風羽根37aの回転数をCPU60に設定して記憶させた複数段階の所定回転数を一段分低回転に制御する構成である。又、検出穀粒量が該CPU60へ設定して記憶させた所定値以上のときには、該送風羽根37aの回転数は、変更制御しない構成である。 【0047】図13で示す如く検出穀粒水分値が前記CPU60へ設定して記憶させた所定穀粒値上であると共に、走行装置6の走行車速を車速センサ21が検出した検出車速値が、該CPU60へ設定して記憶させた所定車速値以下のときには、送風機37の送風羽根37aの回転数を、該CPU60設定して記憶させた一段分低回転に制御する構成である。 【0048】これにより、走行車速が減速されても、前記送風羽根37aの回転数は大幅に低回転に変更制御されないことにより、選別性能を確保することができる。図14で示す如く検出穀粒水分値が、前記CPU60へ設定して記憶させた所定穀粒水分値以上であると共に、検出穀粒量が、該CPU60へ設定して記憶させた所定穀粒量以下のときには、扱胴26、二番処理胴28、及び一番移送筒42c内の一番揚送螺旋42dの回転数を、該CPU60へ設定して記憶させた所定回転数低回転に制御する構成である。 【0049】これにより、検出穀粒量が少量のときには、前記扱胴26、及び二番処理胴28の回転を低下させても脱穀性能を低下させることがない。又、穀粒量が少量であることにより、一番移送筒42cに詰りが発生することなく、揚送できて穀粒の損傷が防止できる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000000125 【氏名又は名称】井関農機株式会社
|
| 【出願日】 |
平成11年9月8日(1999.9.8) |
| 【代理人】 |
|
| 【公開番号】 |
特開2001−78537(P2001−78537A) |
| 【公開日】 |
平成13年3月27日(2001.3.27) |
| 【出願番号】 |
特願平11−254327 |
|