| 【発明の名称】 |
コンバインの自動走行装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】白方 幹也
【氏名】平山 秀孝
【氏名】水本 寛和
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| 【要約】 |
【課題】コンバインのグレンタンク内の穀粒量が設定値以上となると、自動的に刈取作業を中断してコンバインをトラックの近傍まで移動走行させて、効率の良い作業を実行するようにする。
【解決手段】コンバインの任意の位置にはGPS衛星1からの電波を受信可能な受信装置2を設けてコンバインの位置を検出可能に構成し、該受信装置2にて受信した信号に基づいて予め設定した位置を自動走行するコンバインにおいて、グレンタンク3内の穀粒量を検出する穀粒量検出手段4を設け、該穀粒量検出手段4が予め設定した設定値以上を検出すると、刈取作業を中断してトラック5へ自動的に移動するように構成したことを特徴とするコンバインの自動走行装置の構成とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 コンバインの任意の位置にはGPS衛星1からの電波を受信可能な受信装置2を設けてコンバインの位置を検出可能に構成し、該受信装置2にて受信した信号に基づいて予め設定した位置を自動走行するコンバインにおいて、グレンタンク3内の穀粒量を検出する穀粒量検出手段4を設け、該穀粒量検出手段4が予め設定した設定値以上を検出すると、刈取作業を中断してトラック5へ自動的に移動するように構成したことを特徴とするコンバインの自動走行装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、コンバインの自動走行装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来のコンバインの自動走行装置は、単にGPS衛星からの電波を受信して、予め設定した位置を自動走行する構成であった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】前述のようなコンバインの自動走行装置では、刈取作業においては自動走行可能ではあるが、グレンタンク内の穀粒が満杯となった場合において、トラックの位置まで自動的に走行することができなかった。 【0004】本発明は、このような問題点を解消しようとするものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、上述した課題を解決するために、次の如き技術手段を講ずるものである。すなわち、コンバインの任意の位置にはGPS衛星1からの電波を受信可能な受信装置2を設けてコンバインの位置を検出可能に構成し、該受信装置2にて受信した信号に基づいて予め設定した位置を自動走行するコンバインにおいて、グレンタンク3内の穀粒量を検出する穀粒量検出手段4を設け、該穀粒量検出手段4が予め設定した設定値以上を検出すると、刈取作業を中断してトラック5へ自動的に移動するように構成したことを特徴とするコンバインの自動走行装置としている。 【0006】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1には、農業機械であるコンバインの左側面の全体図が示されている。 【0007】走行装置6を有する車台7の前方には、植立穀稈を刈り取って後方に搬送する刈取装置8と、該刈取装置8から搬送されてきた穀稈を受け継いでさらに後方のフィードチェン9向けて搬送する供給搬送装置10が設けられている。前記車台7上には供給搬送装置10から搬送されてきた穀稈をフィードチェン9で受け継ぎ搬送しながら脱穀選別する脱穀装置11、該脱穀装置11にて脱穀選別した穀粒を一時貯溜するグレンタンク3と、操作部12が載置されている。そして、エンジンは、車台7の前部に搭載して各装置の回転各部を伝動できる構成としている。 【0008】前記走行装置6は、エンジンから走行伝動装置13を介して駆動する構成としている。また、コンバインの任意の位置(本実施例では操作部12のキャビン12aの上面部には、GPS衛星1からの電波を受信可能な受信装置2を設けている。 【0009】このようなコンバインを走行させて作業を開始すると、植立穀稈は刈取装置8で刈り取られて後方へ搬送され、その後、フィードチェン9の始端部に引き継がれて挾持搬送されながら脱穀装置11にて脱穀選別される。該脱穀装置11にて脱穀選別された穀粒は、グレンタンク3内へと搬送されて一時貯溜される。圃場内での走行は、作業者が手動にて実行する場合もあるが、前述のごとくGPS衛星1からの電波を受信可能に構成しているので、予め設定した位置を自動走行可能となっている。 【0010】また、車台6を昇降させる昇降手段が走行装置6と車台7との間に設けられている。まず、走行装置6について、図2に基づいて説明する。走行装置6は、無端帯状のクローラ14と、該クローラ14を回転させる駆動スプロケット15と、所定間隔をおいて設けられていてクローラ14を地面に接地させる複数の接地転輪16と、地面の凹凸に対応する可動転輪17と、前記接地転輪16と可動転輪17を支持するトラックローラフレーム18と、クローラ14に張力を与える移動スプロケット19と、該移動スプロケット19を移動調節する調節装置20と、クローラ14の垂れ下がりを防止する支持転輪21等から構成されている。これと同じ構成のものが左右一対に設けられている。 【0011】次に、昇降手段について図3と図4に基づいて説明する。昇降手段は左右の走行装置6と車台7との間に設けられている。トラックローラフレーム18には、その前部に前部アーム22がピン23に遊嵌連結し、後部には後部アーム24がピン25に遊嵌連結している。前部アーム22の他端は、車台7に固定されている支持台26の前部ローリング軸27に遊嵌連結していて、さらに、前部ローリング軸27にはアーム28が遊嵌連結している。前部アーム22とアーム28は連結固定されている。前記後部アーム24の他端は、車台7に固定している連結アーム29の後部ローリング軸30に遊嵌連結していて、さらに、後部ローリング軸30には、アーム31が遊嵌連結している。後部アーム24とアーム31は連結固定されている。また、アーム28とアーム31は、連結ロッド32で遊嵌連結していて、さらに、前記アーム31の端部には、油圧シリンダ33のピストンロッド34の端部が遊嵌連結している。油圧シリンダ33は、車台7に対して遊嵌しているプレート33aに遊嵌していて、その遊嵌軸芯からプレート33bが設けられ、その端部はピッチングアーム35に連結している。 【0012】前記プレート33bは、油圧シリンダ33のピストンロッド34を移動可能にするためのものである。また、前記プレート33aにて油圧シリンダ33を吊り下げ状態としているのは、ピッチング油圧シリンダ36を作動させた時において、油圧シリンダ33のピストンロッド34が移動しないためのもである。 【0013】従って、油圧シリンダ33のピストンロッド34を伸ばすと、図3の左側面図において、アーム31は時計方向に回転して連結ロッド32を引っ張り、該連結ロッド32はアーム28を時計方向に回転させる。すると、後部アーム24と前部アーム22は共に時計方向に回転して、これにより、トラックローラフレーム18は車台7に対して下方へと下がる。左右の油圧シリンダ33のピストンロッド34を同時に伸ばすと、対地面に対しては、車台7は上昇することとなる。 【0014】また、油圧シリンダ33のピストンロッド34を縮めると、前述の動きと反対の動きとなるので、トラックローラフレーム18は車台7に対して上方へと上がる。左右の油圧シリンダ33のピストンロッド34を同時に短縮すると、対地面に対しては、車台7は下降することとなる。 【0015】前記油圧シリンダ33はコンバインが左右傾斜(ローリング)した時において、その修正にも使用する。例えば、圃場の影響でコンバインの走行装置6が左側に傾斜すると、車台7も左側に傾斜してしまい、該車台7に載置されている操作部12も左側に傾斜するので、該操作部12に乗っているオペレータの乗りごこちは悪くなると共に、脱穀装置11も左側に傾斜して脱穀した穀粒の選別も悪くなる。そこで、このような時は、左側の油圧シリンダ33のピストンロッド34を伸ばして、車台7の左側を上昇させて車台7を略平行にするのである(ローリング制御)。コンバインの傾斜状態は、車台7上に設置している傾斜センサ37で検出する。コンバインが右側に傾斜した時は、右側の油圧シリンダ33のピストンロッド34を伸長して、車台7の右側を上昇させるのである。 【0016】本実施例のコンバインにおいては、車台7の前後方向を傾斜させる前後傾斜手段が設けられているので、該前後傾斜手段について説明する。連結アーム29の一端はピッチングアーム35とピン38で連結されていて、該ピッチングアーム35は、車台7に対して軸39にて遊嵌連結されている。具体的には、該軸39は走行フレーム40に軸受41にて回動可能に支持されている。コンバインの前進方向に対して右側のピッチングアーム35のみ、上方に突出していて(突出部35a)、その端部には車台7に対して遊嵌しているピッチング油圧シリンダ36のピストンロッド42の端部が遊嵌している。 【0017】ピストンロッド42を伸長すると、ピッチングアーム35は軸39を支点にして時計回りに回動する。ピン38もピッチングアーム35と共に時計回りに回動するので、連結アーム29,後部ローリング軸30,後部アーム24,ピン25は上昇する。該ピン25は、トラックローラフレーム18の後部を上昇させるので、車台7の後部とクローラ14との間の間隔は短くなり、後下がり傾斜、即ち、車台7(コンバイン全体)は前上がり傾斜となる。 【0018】ピストンロッド42を短縮すると、前述の反対の動きとなり、車台7の後部とクローラ14との間隔は長くなり、後上がり傾斜、即ち、車台7(コンバイン全体)は前下がり傾斜となる。 【0019】このようなピッチングの動きは、基本的にはコンバインの前後方向の傾斜を略水平にするためのものである。圃場面が湿田の時には、コンバインは前述のごとく前後方向にも傾斜するので、これを防止するためのものである。具体的な動きは、傾斜センサ37が車台7(コンバイン全体)の前後方向の移動を検出すると、水平とするものであり、例えば、走行装置6と共に車台7が前側に傾斜すると、ピッチング油圧シリンダ36のピストンロッド42を伸長して、前上がり傾斜として、車台7(コンバイン全体)を水平とするものである。 【0020】また、走行装置6と共に車台7が後側に傾斜すると、ピッチング油圧シリンダ36のピストンロッド42を短縮して、車台7の後部を走行装置6に対して上方へと移動させて、車台7(コンバイン全体)を水平とするのである。 【0021】前述のような構成を備えたコンバインが圃場内を走行して作業するときにおいて、圃場が乾田であれば基本的に問題はないが、湿田状態であると問題が発生する。即ち、湿田状態であれば走行装置6と共に車台7が沈下して、該車台7が圃場面に当接して大きな走行抵抗となる。 【0022】そこで、湿田時においては、自動的に湿田状態か否かを判定して、湿田状態であれば自動的に車台7を上昇させるようにする。このような構成とすることにより、湿田状態での走行に対応できるようになる。 【0023】GPS衛星1からの電波を受信装置2にて受信して予め設定した場所を刈り取りながら自動走行するコンバインにおいて、該コンバインのグレンタンク3には該グレンタンク3内の穀粒を検出可能な穀粒量検出手段4(以下、穀粒量センサという)が設けられている。該穀粒量センサ4が予め設定した設定値以上の穀粒量を検出すると、刈取作業を一時中断すると共にコンバインをトラック5の近傍(トラックの荷台へ穀粒排出可能な位置)へ自動的に移動走行させるように構成する。もちろん、コンバイン側のCPUはトラック5の位置を認識して確認しておく必要がある。図5は圃場の平面図を示しているが、コンバイン43のグンタンク3がA地点にて満杯となると、B地点まで後進してC地点へと向かうようにする。 【0024】前述のごとく、コンバイン43のグレンタンク3内の穀粒量が設定値以上となると、コンバインは自動的にトラック5近傍へと向かうので作業効率が大幅に向上する。グレンタンク3内の穀粒量の設定値としては、基本的には満杯状態が良いが、満杯に近い状態でもよい。要するに、作業者が任意に設定できるようにしておけば良い。 【0025】図5に示しているように、コンバイン43はA地点からC地点に向かうにあたり、未刈稈を踏まないようにB地点まで後進する必要がある。即ち、トラック5の近傍までコンバイン43が自動的に移動するに際し、該コンバイン43はどの場所にいても未刈穀稈を踏まないようにしなければならない。 【0026】このため、圃場44内に刈り取る前に存在していた未刈穀稈の範囲の位置をコンバインのCPUに記憶させておくようにする(D地点,E地点,F地点,G地点)。このD,E,F,Gの各地点は、コンバイン43が90゜旋回した時点のGPS衛星1から受信した電波にて記憶しておくようにする。さらに、コンバイン43が未刈穀稈を刈り取って走行してきた過去の経路を所定距離、又は、所定時間毎に記憶しておくようにする。これにより、コンバインが刈取走行を停止した時点における未刈穀稈の範囲が特定できるようになるので、コンバイン43がトラック5へ向かう際に、未刈穀稈を避けて走行できるようになる。 【0027】キャビン12a付のコンバインにおいては、前述のごとく、GPS衛星1からの電波を受信する受信装置2は、キャビン12aの上面部に設置する構成としたが、キャビン無しのコンバインにおいては、グレンタンク3内の穀粒を排出するオーガ45の上面部に設ける構成とする。該オーガ45は、コンバインの上部に位置するので、GPS衛星1からの電波を効率良く受信できるようになる。 【0028】また、前記受信装置2はグレンタンク3の上面部に設置するように構成してもよい。前述のごとく、オーガ45やグレンタンク3はキャビン無しのコンバインにおいては、比較的上部に位置するので、GPS衛星1からの電波を効率良く受信できるよになる。特に、キャビン無しのコンバインにおいては、グレンタンク3の上面部は最も高い位置に位置するので、電波を良好に受信できる。また、コンバインにおいては、刈取走行作業中は塵埃が多く発生するが、受信装置2を比較的高い位置に設置することにより、塵埃の影響を防止することできる。 【0029】前記受信装置2の設置場所としては、図7に示すように刈取装置8の門構え部8a内に設置するよに構成してもよい、該門構え部8aはオーガ45やグレンタンク3ほどは高くないが、周辺に何も無い構成なのでGPS衛星1からの電波を良好に受信できる。また、門構え部8a内においては、塵埃はほとんど侵入してこないように構成している。門構え部8a内の周りは、電波が通過可能な部材(樹脂等)にて覆っているので、塵埃の侵入を防止できるようになっている。このように、受信装置2を門構え部8a内に設置すると、急に雨が降ってきても雨に当たるのを防止できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000125 【氏名又は名称】井関農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年9月2日(1999.9.2) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2001−69836(P2001−69836A) |
| 【公開日】 |
平成13年3月21日(2001.3.21) |
| 【出願番号】 |
特願平11−248804 |
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