| 【発明の名称】 |
野菜収穫機 |
| 【発明者】 |
【氏名】水津 清明
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| 【要約】 |
【課題】コンベアによって移送される野菜の量が増加する場合には該コンベアの移送速度を増速して、移動用車両上への野菜の移送能率を上げ、収穫作業の能率を向上させる。
【解決手段】走行装置6を有する移動用車両2と、移動用車両2上へ野菜を移送するコンベア3と、コンベア3によって移送される野菜の量を検出する野菜移送量検出手段42と、野菜移送量検出手段42の検出結果に基づいてコンベア3の移送速度を変速するコンベア速度制御手段43とを設ける。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 走行装置6を有する移動用車両2と、該移動用車両2上へ野菜を移送するコンベア3と、該コンベア3によって移送される野菜の量を検出する野菜移送量検出手段42と、該野菜移送量検出手段42の検出結果に基づいて前記コンベア3の移送速度を変速するコンベア速度制御手段43とを設けたことを特徴とする野菜収穫機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、野菜収穫機に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来より、圃場に植生する野菜、例えば西瓜の収穫作業は、この西瓜を蔓切りして運搬車まで積み込む作業を全て手作業で行わねばならず、この西瓜が重量物であるために甚だ重労働を強いられるものであった。そこで、例えば、特開平9−142670号公報や特開平7−289050号公報に記載されているように、走行装置を有する移動用車両に、該移動用車両上へ野菜を移送するコンベアを設けた野菜収穫機が試みられてきた。 【0003】これにより、圃場での収穫作業は手作業で行う必要があるものの、この収穫した野菜をコンベア上に置けば、この野菜を自動的に移動用車両上に移送して積み込み、運搬することができる。このようにして野菜収穫機を圃場作業者の収穫作業に追走させれば、積み込んだ野菜を一括して集積場へ運搬することができ、作業の効率化が図れるというものである。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の特開平9−142670号公報や特開平7−289050号公報に記載された野菜収穫機においては、コンベアが常に一定速度で駆動回転される構成である。このため、圃場作業者の人数が多い場合等には、コンベア上に載置供給する西瓜の量を多くできるものの、コンベアの移送速度が一定であるがために、過供給にならないよう、西瓜の載置供給を控えねばならなくなる。 【0005】従って、作業能率の向上を図ることができないものであった。 【0006】 【課題を解決するための手段】この発明は、上述の如き課題を解決するために、次の様な技術的手段を講ずる。すなわち、走行装置6を有する移動用車両2と、該移動用車両2上へ野菜を移送するコンベア3と、該コンベア3によって移送される野菜の量を検出する野菜移送量検出手段42と、該野菜移送量検出手段42の検出結果に基づいて前記コンベア3の移送速度を変速するコンベア速度制御手段43とを設けたことを特徴とする野菜収穫機の構成としたものである。 【0007】このような野菜収穫機において、収穫作業を行う際には、走行装置6とコンベア3とを駆動しながら移動用車両2を圃場内において低速走行させる。そして、圃場作業者(A)は、圃場に植生する野菜を手作業で収穫して野菜収穫機のコンベア3上に載置供給する。すると、コンベア3上に載置供給された野菜は、該コンベア3によって移動用車両2上へ移送される。尚、移動用車両2上では、移送されてきた野菜を機体上作業者(B)の手作業等により、貯留部へ収納可能である。 【0008】しかして、このような収穫作業において、コンベア3によって移送される野菜の量が野菜移送量検出手段42によって検出され、この検出結果に基づいて、コンベア速度制御手段43によりコンベア3の移送速度が変速される。即ち、コンベア3によって移送される野菜の量が増加する場合には、コンベア速度制御手段43によってコンベア3の移送速度が増速され、一方、コンベア3によって移送される野菜の量が減少する場合には、コンベア速度制御手段43によってコンベア3の移送速度が減速される。 【0009】 【発明の効果】以上のように、この発明は、走行装置6を有する移動用車両2と、該移動用車両2上へ野菜を移送するコンベア3と、該コンベア3によって移送される野菜の量を検出する野菜移送量検出手段42と、該野菜移送量検出手段42の検出結果に基づいて前記コンベア3の移送速度を変速するコンベア速度制御手段43とを設けたことを特徴とする野菜収穫機としたので、例えばコンベア3によって移送される野菜の量が増加する場合には該コンベア3の移送速度を増速して、移動用車両2上への野菜の移送能率を上げ、収穫作業の能率を向上させることができる。 【0010】 【発明の実施の形態】この発明の実施の形態について説明する。まず、収穫対象野菜を西瓜(イ)とし、圃場において手作業で収穫した西瓜(イ)を、移動用車両2の一側に設けた移送コンベア装置3(コンベア3)に供給して移動用車両2上へ移送する構成とする。そこで、これら移動用車両2、及び移送コンベア装置3等よりなる野菜収穫機1を図示して説明する。 【0011】図1〜図4に示すように、前記移動用車両2の車台4の下部には、土壌面を走行する左右一対の走行クロ−ラ5を張設した走行装置6を配設すると共に、後端部の左右両側には、補助車輪5aを設ける。また、該車台4の平面視右側の前方部には、作業者が搭乗する操縦席7を設け、該操縦席7の前方部には、操作装置8を設ける。 【0012】前記操作装置8は、移送コンベア装置3の移送終端部近傍で立ち作業する作業者Bによって操作可能な位置に配置する。また、図7、図8に示すように、該操作装置8には、移動用車両2の走行速度を前後に無段階に変速操作する主変速手段9を設ける。該主変速手段9には、例えば、低速位置へ操作して低速の走行速度を設定し、この設定した走行速度状態を保持するか又はこの低速の走行速度を更に遅い略半分の超低速に切換える補助切換手段10を設ける。また、前記操作装置8には、左右方向への操作により走行方向を調節する方向切換手段11と、アクセルレバ−12、及び副変速切換手段13を設ける。尚、前記補助切換手段10は、主変速手段9の近傍に配置する。これにより、前記補助切換手段10の切換操作によって、主変速手段9の操作で設定される低速から高速までの走行速度は、該補助切換手段10の切換操作により、閉位置への操作ではそのままの走行速度に維持され、開位置への操作では略半分の遅い走行速度に切換られる構成である。 【0013】そして、前記操縦席7の下部で且つ車台4の上側には、エンジン14を搭載すると共に、該車台4の上側には、西瓜(イ)を収納して貯留するコンテナ15を搭載する。また、前記車台4上側における後方一側、例えば平面視右側には、前記コンテナ15の下側に回転自在に設けたコンテナ用車輪15aを保持する三角形状で所定幅の車輪固定具16,16を前後方向に所定間隔を設けて装着する。これにより、該コンテナ15搭載時の搭載位置の位置決めが容易になると共に、西瓜(イ)を投入する際に、該コンテナ15の移動が防止できる。尚、後側のコンテナ用車輪15aは操向しない構成であるが、これを従動操向自在に構成するもよい。 【0014】また、前記車台4の車輪固定具16を装着した側の前部には、コンテナ15を平面視右側へ移動させた際に、該コンテナ15の前側で右側のコンテナ用車輪15aを受ける補助受台17を設ける。これにより、該コンテナ15の移動が容易であると共に、該コンテナ15をフォ−クリフトにより積み降ろしする作業が容易となる。 【0015】そして、前記車台4の上側には、コンテナ15の搭載部と、移送コンベア装置3で移送される西瓜(イ)を移送終端部で取り出してコンテナ15へ投入する等の後処理作業を行う作業者Bの搭乗位置とを仕切るL字形状の仕切板18を設け、該仕切板18の高さを、作業者Bが容易に越えることができる高さに設定する。このように該仕切板18を設けたことにより、コンテナ15の積み込み及び積み降しをフォ−クリフトにより、安全に行うことができる。 【0016】また、図9の油圧回路図に示す如く、エンジン14からの回転を変速する変速器19は、一方側に姿勢可変式の斜盤を有する可変ポンプ20を設け、前記主変速手段9の操作位置に応じて、該可変ポンプ20の斜盤姿勢を調節して走行速度を無段変速できる構成とする。尚、前記変速器19の他方側にはモ−タ21を設けると共に、中間部位には変速回路22を設ける。そして、前記補助切換手段10の開位置への切換操作により、前記モ−タ21へ送油する送油量を減少制御する可変絞り弁23を作動させる構成とする。また、前記補助切換手段10を開位置へ切換操作すると、前記可変絞り弁23が絞り状態に作動し、前記モ−タ21の回転数を前記主変速手段9の操作で変更して得られる走行速度は、略半分の遅い速度に変更される。 【0017】また、24はオイルタンクであり、該オイルタンク24から一方側のポンプ25aを介して送られる送油によって、上下シリンダ26及びサイドクラッチ操作用のプッシュシリンダ27,27を作動制御する構成である。尚、28,29は切換弁である。また、前記オイルタンク24から他方側のポンプ25bを介して送られる送油は、切換弁30を経てコンベアモ−タ31へ送油される構成である。尚、該コンベアモ−タ31によって移送コンベア装置3を回転駆動する構成である。 【0018】しかして、図3、図4に示すように、前記車台4の上側で平面視前部の左側には、移送コンベア装置3を縦軸回動自在に軸支する主支柱メタル32を設ける。そして、移送コンベア装置3の前後両側に設けた根元支持板33の、収穫作業状態時に前側になる該根元支持板33の外側へ突出させて設けた受メタル34aに、主支柱34bを設け、該主支柱34bを前記主支柱メタル32へ挿入して支持させ、前記移送コンベア装置3を縦軸回動自在に構成する。 【0019】そして、前記移送コンベア装置3は、前後両側に根元支持板33と、先支持板35とを設け、該根元支持板33の移送終端部側には、鼓形状のプ−リ36aを回転自在に軸支する。また、前記先支持板35の移送始端部側には、回動自在に回動ピン35aで軸支した回動杆35bを設け、該回動杆35bの一方側の先端部には、鼓形状のプ−リ36bを回転自在に軸支して設け、これら各プ−リ36a,36bに移送ベルト37を掛け渡す。尚、この状態において、前記移送ベルト37の断面形状は、V字状ないしU字状となる。また、該移送ベルト37の周面には、所定間隔で前後両側に移送板37aを装着しており、移送コンベア装置3前側で手作業で西瓜(イ)を収穫する作業者Aにより、前記移送ベルト37上へ収穫された西瓜(イ)が載置供給され、該移送ベルト37周面に設けた移送板37aによって西瓜(イ)が係止移送される構成である。尚、前記回動杆35bの他方側の端部には、固定用溝35cを設け、該固定用溝35cを前記先支持板35のボルト35dへ挿入して蝶ナット等により締結する。 【0020】また、前記根元支持板33と先支持板35との接合部は、左右方向に傾斜させた構成であり、前側のこれら両支持板33,35の接合部には、各接合メタル38a,38bを設け、これら各接合メタル38a,38bの接合孔部には、接合ピン39を左右方向に傾斜状態に挿入し、接合させて構成する。従って、移送コンベア装置3は、前記接合ピン39を回動支点として、先端部側を回動させて折り畳み可能である。そして、移送コンベア装置3を折り畳み状態に操作したときには、前記回動ピン39を回動支点として、先端部の前記先支持板35の移送始端部を上部とし、接合部を下部として、先支持板35側を傾斜状態に折り畳む構成である。 【0021】即ち、先端部側の前記先支持板35を折り畳む操作を行うときは、回動杆35bを回動させて、移送ベルト37をプ−リ36bから取り外した後に前記先支持板35を折り畳み、その後に、前記移送ベルト37を根元部側の根元支持板33,33間の上側へ折り畳み状態に収納する構成とする。これにより、折り畳み操作が容易となり、また、接合部を傾斜させることにより、折り畳んで収納したときに、その全長が短くなり、収納幅も狭くすることができる。 【0022】また、前記主支柱34bに設けた保持板40と前側の根元支持板33に設けた支持杆40aとの間には、調節シリンダ41を設け、該調節シリンダ41の作動により、保持板40に設けた回動ピン40bを回動中心として、移送コンベア装置3を上下回動させる構成とする。そして、前記根元支持板33の外側面の移送終端部には、移送ベルト37を回転駆動する重量物であるコンベアモ−タ31、及び、減速器43等を設ける。これにより、上下回動支点の回動ピン40b部から先端部が長い構成の移送コンベア装置3のバランスをとることができる。 【0023】しかして、前記移送コンベア装置3の中間部には、野菜移送量検出手段42を設ける。該野菜移送量検出手段42は、前記移送コンベア装置3の中間部において、該移送コンベア装置3の前後両側に、夫々、投光器42aと受光器42bとを対向配置して構成する。これにより、該投光器42aから受光器42bへ到達する光が遮断されることにより、移送中の西瓜(イ)の通過を検出することができるものである。従って、前記投光器42aから受光器42bへ到達する光の遮断間隔によって、移送中の西瓜(イ)の単位時間あたりの通過量を検出可能である。 【0024】そして、図10に示すように、コントロ−ラ43(コンベア速度制御手段43)に対して、その入力側に自動速度制御入り切りスイッチ44と前記投光器42aと受光器42bとを接続する一方、その出力側に前記コンベアモ−タ31へ送油を行う切換弁30の作動ソレノイド45を接続する。この構成により、自動速度制御入り切りスイッチ44を入りにし、移送コンベア装置3を回転駆動し、移動用車両2を前進走行させながら収穫作業を行う際、作業者は、圃場に植生する西瓜(イ)を手作業で蔓切りして収穫し、この西瓜(イ)を移送コンベア装置3上に載置する。この作業は連続して行われるため、駆動中の移送コンベア装置3上に次々と西瓜(イ)が載置供給されることとなるが、この西瓜(イ)の単位時間あたりの供給量が多くなると、これを野菜移送量検出手段42によって検出し、作動ソレノイド45への通電パルスのデュ−ティ−比を大きくして、コンベアモ−タ31への単位時間あたりの送油量を増大させ、移送コンベア装置3の回転駆動速度を増速する。一方、西瓜(イ)の単位時間あたりの供給量が少なくなると、これを野菜移送量検出手段42によって検出し、作動ソレノイド45への通電パルスのデュ−ティ−比を小さくして、コンベアモ−タ31への単位時間あたりの送油量を減少させ、移送コンベア装置3の回転駆動速度を減速する。即ち、圃場の状態に応じて収穫作業者数を変更した場合、移送コンベア装置3上への西瓜(イ)の供給量が変化するが、移送コンベア装置3の回転駆動速度を変速することにより、このような収穫作業能率の変化に対応できるものである。 【0025】また、前記移送コンベア装置3の姿勢を水平制御可能に構成してもよい。即ち、図11に示すように、コントロ−ラ46に対して、その入力側に、移送コンベア装置3を回転駆動させるコンベア起動スイッチ47と、調節シリンダ41を伸長作動させて移送コンベア装置3を上昇傾動させるコンベア上昇スイッチ48と、調節シリンダ41を短縮作動させて移送コンベア装置3を下降傾動させるコンベア下降スイッチ49と、移送コンベア装置3を主支柱34bを中心として横方向回動させるコンベア旋回スイッチ57と、主支柱34bを中心とした移送コンベア装置3の横方向回動位置(旋回位置)を検出するコンベア回動位置センサ50と、移送コンベア装置3の傾斜姿勢を検出する水平センサ51と、移送コンベア装置3の姿勢を設定するコンベア傾き調整ダイヤル52と、自動傾き制御入り切りスイッチ53とを接続する。一方、前記コントロ−ラ46に対して、その出力側には、コンベアモ−タ31へ送油を行う切換弁30の作動ソレノイド45と、調節シリンダ41を伸長させる切換弁の上昇ソレノイド54と、調節シリンダ41を短縮させる切換弁の下降ソレノイド55と、移送コンベア装置3を主支柱34bを中心として横方向回動させるコンベア回動モ−タ56とを接続する。 【0026】この構成により、自動傾き制御入り切りスイッチ53を入りとすると、移動用車両2の傾斜に拘らず、水平センサ51の検出結果に基づき、移送コンベア装置3をコンベア傾き調整ダイヤル52によって設定した姿勢に維持制御すべく、前記上昇ソレノイド54及び下降ソレノイド55に出力がなされる。また、コンベア旋回スイッチ57を操作して、移送コンベア装置3を主支柱34bを中心として横方向回動させ、移動用車両2の側部に沿う前後方向に収納すると、前記コンベア回動位置センサ50がこの収納状態を検出し、前述の水平センサ51に基づく移送コンベア装置3の姿勢制御が停止する。そして、これに続いて、コンベア下降スイッチ49を操作すると、所定の傾斜姿勢にまで移送コンベア装置3が自動的に下降して停止する。これにより、移送コンベア装置3収納時に、自動傾き制御入り切りスイッチ53をいちいち切り操作する必要がなく、操作性が向上する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000125 【氏名又は名称】井関農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年8月2日(1999.8.2) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2001−45847(P2001−45847A) |
| 【公開日】 |
平成13年2月20日(2001.2.20) |
| 【出願番号】 |
特願平11−218998 |
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