| 【発明の名称】 |
作業機 |
| 【発明者】 |
【氏名】芳野 正彦
【氏名】土居 一紀
【氏名】越智 孝司
【氏名】萩山 丈士
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| 【要約】 |
【課題】エアコンのコンデンサ冷却用ファンの外気吸込口の詰まりを防ぎ、そのメンテナンス作業を容易にしてコンデンサの冷却を効果的に行う作業機を提供すること。
【解決手段】穀類の刈取と脱穀を行い、かつ操縦席の空調を行うコンデンサを含む空調装置を備えた作業機において、空調装置のコンデンサを収納し、かつコンデンサを冷却するための外気吸込口を有するコンデンサボックス12を機体内に設け、コンデンサボックス12にコンデンサ13のエア吸引式の冷却ファン14とエア排出式排塵ファン15を設ける。2つのファン14、15を、例えば、一定時間間隔で交互に回転を切り換える構成とすることにより、冷却ファン14で外気を吸引してコンデンサ13を冷却し、排塵ファン15でコンデンサ収納部12の外気吸込口の金網16などに付着した塵をエアにより外気に向けて吹き飛ばすことができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 走行部と該走行部上の機体に穀類を刈り取り、刈り取った穀類の脱穀後の穀粒を一時的に貯留する各装置と、走行部などを操縦するための操縦席と該操縦席の空調を行うコンデンサを含む空調装置を備えた作業機において、空調装置のコンデンサを収納し、かつコンデンサを冷却するための外気吸込口を有するコンデンサ収納部を機体内に設け、該コンデンサ収納部にコンデンサの冷却ファンとコンデンサ収納部内の排塵ファンを設けたことを特徴とする作業機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、穀類の収穫作業などを行う農業用のコンバイン、ハーベスタなどの作業機に関する。 【0002】 【従来の技術】作業機の例としてコンバインを例に説明する。コンバインは圃場内を走行中に穀稈の刈取りと脱穀作業を行い、脱穀選別した穀粒を一時貯留し、貯留量が蓄積したらオーガによりコンバインの外部に搬出する作業機である。 【0003】コンバインを用いることにより圃場の穀物の収穫作業、すなわち刈取り、脱穀作業は省力化され、かつ能率化されてきた。コンバインによる収穫作業は、コンバインに搭乗するオペレータの運転操作により行われる。オペレータは、各種の運転操作を次々と行わなければならないが、オペレータの精神的労働強度を軽減させるために操縦席が快適な作業空間であることが必要であり、コンバインの操縦席を囲うキャビンを設け、当該キャビン内部の冷暖房用のエアコンをコンバインに設けることが最も望ましい。 【0004】また、キャビンを用いないで、操縦席に着座するオペレータに向かう空調風吹出口を操縦席の後部に設けた比較的安価なエアコン、いわゆるスポットクーラを備えたコンバインがある。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】前記エアコンを搭載したコンバインにおいて、エアコンのコンデンサを冷却する必要があり、コンデンサは外気に触れやすいボックス内に配置され、コンデンサ近傍に配置された冷却ファンで外気を吸入して空冷されている。 【0006】このとき、コンバインなどの作業機は圃場上で操作されるので、穀類の刈取作業時に生じる排わらなどが舞い上がるなどのために、冷却ファンが収納されるコンデンサボックスの外気吸込口には金網を設けて外部からごみが機体内に入り込まないようにしている。 【0007】しかし、この外気吸込口の金網にはごみ、ほこり、排わらが詰まり易く、外気吸込口の金網が詰まると、コンデンサの冷却が効果的にできなくなるおそれがあるので、そのメンテナンス作業を頻繁に行う必要がある。 【0008】そこで、本発明の課題はエアコンのコンデンサ冷却ファンの外気吸込口の詰まりを防ぎ、そのメンテナンス作業を容易にしてコンデンサの冷却を効果的に行うことができる作業機を提供することである。 【0009】 【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は、走行部と該走行部上の機体に穀類を刈り取り、刈り取った穀類の脱穀後の穀粒を一時的に貯留する各装置と、走行部などを操縦するための操縦席と該操縦席の空調を行うコンデンサを含む空調装置を備えた作業機において、空調装置のコンデンサを収納し、かつコンデンサを冷却するための外気吸込口を有するコンデンサ収納部を機体内に設け、該コンデンサ収納部にコンデンサの冷却ファンとコンデンサ収納部内の排塵ファンを設けた作業機により解決される。 【0010】コンデンサの冷却ファンにはエア吸引式のものが使用されるので、冷却ファンで外気を吸引してコンデンサを冷却するが、コンデンサ収納部内に排わらなどの大きなごみなどが入らないようにするために、コンデンサ収納部の外気吸込口には金網を張ってある場合が多い。しかし、冷却ファンにより外気を吸引する過程で、この金網に塵が付着することは避けられない。 【0011】そこで、本発明の上記構成により、エア吸引式の冷却ファンと、望ましくは同軸上にエア排出式の排塵ファンを設け、これら2つのファンを、例えば、一定時間間隔で交互に回転を切り換える構成とすることにより、冷却ファンで外気を吸引してコンデンサを冷却し、排塵ファンでコンデンサ収納部の外気吸込口の金網などに付着した塵をエアにより外気に向けて吹き飛ばすことができる。こうしてコンデンサの冷却と外気吸込口の金網の詰まり防止を共に行うことができる。 【0012】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面により説明する。図1に本発明の実施の形態の穀類の収穫作業を行うコンバインの側面図、図2にはコンバインの平面略図、図3にはコンデンサボックスの側面図、図4はコンデンサボックスの正面図を示す。 【0013】図1に示すコンバイン1の車体フレーム2の下部には、ゴムなどの可撓性材料を素材として無端帯状に成型したクローラ4を駆動スプロケット4aと複数の遊動転輪4bとで巻回し、乾田はもちろんのこと湿田においても沈下しないで走行できる構成の走行装置3を備え、車体フレーム2の前部には刈取装置6を搭載し、車体フレーム2の上部には脱穀装置7(図2)を搭載する。脱穀装置7で脱穀され、わらなどと選別された穀粒はグレンタンク8に一時貯留され、グレンタンク8に穀粒が蓄積されればオーガ9によりコンバイン1の外部へ穀粒を搬出する。 【0014】また、車体フレーム2の上方側部で刈取装置6と脱穀装置7(図2)との間に、オペレータが搭乗して操縦するキャビン11内に操縦席10が設けられている。また、キャビン11内にはエアコン本体(図示せず)が設けられ、その空調風吹出口(図示せず)がキャビン11内の適所に設けられている。 【0015】エアコンは次のように冷媒の膨張と圧縮を利用して外部との熱の授受を行う熱ポンプである。冷媒を断熱膨張させて低温低圧の液体として蒸発器に送り、蒸発器で外気と熱交換により熱を吸収して蒸発させて外部には冷風に送り、冷媒を気化させる。この気化した冷媒を圧縮機で高温高圧の気体に変えてコンデンサに送り、ここで外部との熱交換で外部には高温風を送り、冷媒は冷却され、高圧の液体になる。この高圧の液体となった冷媒を膨張体に送り、再び断熱膨張させる。 【0016】したがって、冷媒を液化するコンデンサは高温になるので、エアコン作動時にはコンデンサを冷却する必要がある。そのため、コンデンサボックス12を機体の外気に触れる箇所に配置する必要があるが、本実施の形態では、コンデンサとその冷却ファンを収納するコンデンサボックス12を機体後方(進行方向に対して)右側の側面に垂直に立て、外気吸込口を機体右側の比較的ほこりの少ない方向に向けて配置する。 【0017】一般にコンバイン1などの作業機では、グレンタンク8が配置されている側(図1、図2に示すコンバイン1の場合は車体の進行方向に向かって右半分)は圃場内の穀類を刈り取った既刈側、その反対側の脱穀装置7が配置されている部分(図1、図2に示すコンバイン1の場合は車体の進行方向に向かって左半分)は圃場内の穀類を未だ刈り取っていない未刈側と呼ぶことがある。 【0018】そのため、図1、図2に示すコンバイン1の進行方向の右半分の機体側面は圃場の既刈領域に面しているので、穀物の刈取作業時などに生じる排わらなどの舞い上がりがない。そのため、コンデンサの冷却ファンの外気吸込口がほこりなどで詰まるおそれはなく、また、コンデンサの冷却を効果的に行うこができる。 【0019】また、図3、図4に示す本発明の実施の形態では、コンデンサボックス12内にコンデンサ13を挟んで対称位置にコンデンサ冷却用の電動ファン14と排塵用の電動ファン15を同軸上に設けている。またコンデンサ13には冷媒循環路17が接続されている。 【0020】冷却ファン14はエア吸引式のものであり、外気を吸引してコンデンサ13を冷却するが、このときコンデンサボックス12内に排わらなどの大きなごみなどが入らないようにするために、コンデンサボックス12の外気吸込口には金網16を張ってある。しかし、冷却ファン14により外気を吸引する過程で、この金網16に塵が付着することは避けられない。 【0021】そこで、図3に示すようにエア吸引式の冷却ファン14と同軸にエア排出式の排塵用の電動ファン15を設け、これら2つの電動ファン14、15を一定時間間隔で交互に回転を切り換える構成とすることにより、冷却ファン14で外気を吸引してコンデンサ13を冷却し、排塵ファン15でコンデンサボックス12の外気吸込口の金網16に付着した塵をエアにより外気に向けて吹き飛ばすことができる。冷却ファン14が作動中は排塵ファン15は吸引空気流のため少し連れ回りをする。こうしてコンデンサ13の冷却と外気吸込口の金網16の詰まり防止を共に行うことができる。 【0022】また、図5のタイムチャートに示すように、コンデンサボックス12内に設けた冷却用と排塵用の各電動ファン14、15について、パワステレバー(図示せず)を一定時間以上(例、2秒以上)作動させた時のみ冷却ファン14を停止し、排塵ファン15を作動させる構成とすることができる。 【0023】パワステレバーを2秒程度以上作動させる場合は、コンバイン1は旋回走行モードに入っているので、刈取作業をしていないため比較的塵の少ない状態であり、冷却ファン14を停止させ、排塵ファン15を作動させることにより、電動ファンの作動による塵の発生を最小限に抑えることができる。 【0024】また、コンデンサボックス12内に設けた冷却用と排塵用の電動ファン14、15をエアコンの図示しないコンプレッサのオン・オフと連動して、以下のように交互に切り換える構成とすることもできる。 コンプレッサON → 冷却ファン駆動コンプレッサOFF → 冷却ファン停止、排塵ファン駆動【0025】また、コンデンサボックス12の外気吸込口の金網16をスライド式にし、金網16を取り外し可能とすると同時に、コンデンサボックス12の下部に清掃口18を設けた構成とすると金網16の取り外してのコンデンサボックス12内の清掃と、金網16の取り外し時のコンデンサボックス12内の清掃をし易くなる。 【0026】また、コンデンサボックス12内に冷却ファン14と排塵ファン15を設け、冷却ファン14側にのみ図3に示すようにシュラウド(筒:冷却用エアの通路を規制)19を設けた構成とすると、コンデンサ13だけが効果的に冷却されるように、冷却風の通路を規制することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000125 【氏名又は名称】井関農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年8月6日(1999.8.6) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100096541 【弁理士】 【氏名又は名称】松永 孝義
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| 【公開番号】 |
特開2001−45846(P2001−45846A) |
| 【公開日】 |
平成13年2月20日(2001.2.20) |
| 【出願番号】 |
特願平11−223371 |
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