| 【発明の名称】 |
作業機 |
| 【発明者】 |
【氏名】芳野 正彦
【氏名】土居 一紀
【氏名】越智 孝司
【氏名】萩山 丈士
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| 【要約】 |
【課題】エアコンのコンデンサ冷却用ファンの外気連通口がほこりなどで詰まることなく、かつコンデンサの冷却を効果的に行うことができる作業機を提供すること。
【解決手段】走行装置3上の機体2に穀類の刈取部6と刈り取った穀類の脱穀後の穀粒を一時的に貯留するグレンタンク8と操縦席10と該操縦席10の空調を行うコンデンサを含む空調装置を備えたコンバイン1において、空調装置のコンデンサを収納し、かつコンデンサを冷却するための外気吸込口を有するコンデンサボックス12をグレンタンク8配置側の機体側面に設ける。グレンタンク8側の機体側面は圃場上の穀物を刈り取った既刈側なので、排わらなどがコンデンサ冷却用ファンの外気吸込口を詰まらせることがなく、かつコンデンサの冷却を効果的に行うこができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 走行部と該走行部上の機体に穀類の刈取部と刈り取った穀類を脱穀する脱穀部と、脱穀後の穀粒を一時的に貯留するグレンタンクと、走行部などを操縦するための操縦席と該操縦席の空調を行うコンデンサを含む空調装置を備え、前記脱穀部が機体の進行方向に対して左半分側に配置され、グレンタンクが機体の進行方向に対して右半分側に配置された作業機において、空調装置のコンデンサを収納し、かつコンデンサを冷却するための外気吸込口を有するコンデンサ収納部をグレンタンク配置側の機体側面に設けたことを特徴とする作業機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、穀類の収穫作業などを行う農業用のコンバイン、ハーベスタなどの作業機に関する。 【0002】 【従来の技術】作業機の例としてコンバインを例に説明する。コンバインは圃場内を走行中に穀稈の刈取りと脱穀作業を行い、脱穀選別した穀粒を一時貯留し、貯留量が蓄積したらオーガによりコンバインの外部に搬出する作業機である。 【0003】コンバインを用いることにより圃場の穀物の収穫作業、すなわち刈取り及び脱穀作業は省力化され、かつ能率化されてきた。コンバインによる収穫作業は、コンバインに搭乗するオペレータの運転操作により行われる。オペレータは、各種の運転操作を次々と行わなければならないが、オペレータの精神的労働強度を軽減させるために操縦席が快適な作業空間であることが必要であり、コンバインの操縦席を囲うキャビンを設け、当該キャビン内部の冷暖房用のエアコンをコンバインに設けることが最も望ましい。 【0004】また、キャビンを用いないで、操縦席に着座するオペレータに向かう空調風吹出口を操縦席の後部に設けた比較的安価なエアコン、いわゆるスポットクーラを備えたコンバインがある。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】前記エアコンを搭載したコンバインにおいて、エアコンのコンデンサを冷却する必要があり、コンデンサは外気に触れやすい箇所に配置され、コンデンサ近傍に配置された冷却ファンで空冷されている。 【0006】しかし、コンバインなどの作業機は圃場上で操作されるので、穀物の刈取作業時に生じる排わらなどが舞い上がるなどのために、冷却ファンの外気吸込口がほこりなどで詰まることがあった。 【0007】そこで、本発明の課題はエアコンのコンデンサ冷却ファンの外気吸込口がほこりなどで詰まることなく、かつコンデンサの冷却を効果的に行うことができる作業機を提供することである。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は、走行部と該走行部上の機体に穀類の刈取部と刈り取った穀類を脱穀する脱穀部と、脱穀後の穀粒を一時的に貯留するグレンタンクと、走行部などを操縦するための操縦席と該操縦席の空調を行うコンデンサを含む空調装置を備え、前記脱穀部が機体の進行方向に対して左半分側に配置され、グレンタンクが機体の進行方向に対して右半分側に配置された作業機において、空調装置のコンデンサを収納し、かつコンデンサを冷却するための外気吸込口を有するコンデンサ収納部をグレンタンク配置側の機体側面に設けた作業機により解決される。 【0009】 【発明の効果】本発明によれば、グレンタンク側の機体側面は圃場上の穀物を刈り取った既刈側に位置することになるので、脱穀部側の機体側面に比べて、排わらなどが飛び交うおそれがなく、コンデンサ冷却ファンの外気吸込口を詰まらせることもなくなり、かつコンデンサの冷却を効果的に行うこができる。 【0010】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面により説明する。図1に本発明の実施の形態の穀類の収穫作業を行うコンバインの側面図、図2にはコンバインの平面略図(オーガの図示を省略)、図3にはコンデンサボックスの側面図を示す。 【0011】図1に示すコンバイン1の車体フレーム2の下部には、ゴムなどの可撓性材料を素材として無端帯状に成型したクローラ4を駆動スプロケット4aと複数の遊動転輪4bとで巻回し、乾田はもちろんのこと湿田においても沈下しないで走行できる構成の走行装置3を備え、車体フレーム2の前部には刈取装置6を搭載し、車体フレーム2の上部のコンバインの進行方向に向かって左半分の側には脱穀装置7(図2)を搭載している。脱穀装置7で脱穀され、わらなどと選別された穀粒はコンバインの進行方向に向かって右半分の側に配置されたグレンタンク8に一時貯留され、グレンタンク8に穀粒が蓄積されればオーガ9によりコンバイン1の外部へ穀粒を搬出する。 【0012】また、車体フレーム2の上方側部で刈取装置6と脱穀装置7との間に、オペレータが搭乗して操縦するキャビン11内に操縦席10が設けられている。また、キャビン10内にはエアコン本体(図示せず)が設けられ、その空調風吹出口(図示せず)がキャビン10内の適所に設けられている。 【0013】エアコンは次のように冷媒の膨張と圧縮を利用して外部との熱の授受を行う熱ポンプである。冷媒を断熱膨張させて低温低圧の液体として蒸発器に送り、蒸発器で外気と熱交換により熱を吸収して蒸発させて外部には冷風に送り、冷媒を気化させる。この気化した冷媒を圧縮機で高温高圧の気体に変えてコンデンサに送り、ここで外部との熱交換で外部には高温風を送り、冷媒は冷却され、高圧の液体になる。この高圧の液体となった冷媒を膨張体に送り、再び断熱膨張させる。 【0014】したがって、冷媒を液化するコンデンサは高温になるので、エアコン作動時にはコンデンサを冷却する必要がある。そのため、コンデンサボックス12(図2)を機体の外気に触れる箇所に配置する必要があるが、本実施の形態では、コンデンサとその冷却ファンを収納するコンデンサボックス12を機体後方(進行方向に対して)右側の側面のグレンタンク8の下方に垂直に立て、外気吸込口を機体右側の比較的ほこり、排わらなどの少ない方向に向けて配置する。 【0015】一般にコンバイン1などの作業機では、グレンタンク8が配置されている側(図1、図2に示すコンバイン1の場合は車体の進行方向に向かって右半分)は圃場内の穀類を刈り取った既刈側、その反対側(図1、図2に示すコンバイン1の場合は車体の進行方向に向かって左半分)は圃場内の穀類を刈り取っていない未刈側と呼ぶことがある。 【0016】そのため、図1、図2に示すコンバイン1の進行方向の右半分の車体側面は圃場の既刈領域に面しているので、穀物の刈取作業時などに生じる排わらなどの舞い上がりがない。そのため、冷却ファンの外気吸込口がほこりなどで詰まるおそれはなく、また、コンデンサの冷却を効果的に行うこができる。 【0017】また、エアコン用の冷媒が冷媒循環路を循環する過程で断熱膨張による気化と圧縮による液化を繰り返すが、冷媒循環路が完全密閉でないため、冷媒が冷媒循環路を繰り返し循環する過程で徐々に循環路から抜け出ることは避けられない。そのため、エアコン用の冷媒が冷媒循環路の途中に、循環路内部を透視できるリキッドアイ18を設けて、泡の発生状況を目視することで、冷媒の抜けの有無を確認することができるようになっている。 【0018】本実施の形態では前記リキッドアイ18をレシーバドライヤ19と一体に構成し、操縦席10の後ろ(キャビン11を設ける場合にはリヤハッチ11aを矢印Aのように開いて、操縦席10から作業ができる位置)に設ける。こうして、リキッドアイ18で容易に確認できるので、エアコンのメンテナンスが容易になった。 【0019】また、図3に示す例はコンデンサボックス12内に収納したコンデンサ13の冷却用の電動ファン14を設けるときに、この冷却ファン14と同軸に排塵用の電動ファン15を設けたものである。 【0020】冷却ファン14はエア吸引式のものであり、外気を吸引してコンデンサ13を冷却するが、このときコンデンサボックス12内に大きなごみなどが入らないようにするために、コンデンサボックス12の外気吸込口には金網16を張ってある。しかし、冷却ファン14により外気を吸引する過程で、この金網16に塵が付着することは避けられない。 【0021】そこで、図3に示すようにエア吸引式の冷却ファン14と同軸にエア排出式の排塵用の電動ファン15を設け、これら2つの電動ファン14、15を一定時間間隔で交互に回転を切り換える構成とすることにより、冷却ファン14で外気を吸引してコンデンサ12を冷却し、排塵ファン15でコンデンサボックス12の外気吸込口の金網16に付着した塵をエアにより機体の外側に向けて吹き飛ばすことができる。 【0022】なお、図1に示すオーガ9は合成樹脂製のズーム自在な穀類排出装置であり、ブロア20からエアーを流路21内に吹き出し、グレンタンク8内の貯留穀粒をグレンタンク8内の底部に開口した穀粒流出口8aの下方を通りオーガ9内に送り出す。そのため、穀粒流出口8aからエア風に同伴されて、穀粒が流出しオーガ9に搬送される。このようなエア風による穀粒搬送排出機構を有するオーガ9は、従来技術のオーガのような螺旋羽根により穀粒を送り出す機構と異なり、搬送時に穀粒が損傷することがない。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000125 【氏名又は名称】井関農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年8月6日(1999.8.6) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100096541 【弁理士】 【氏名又は名称】松永 孝義
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| 【公開番号】 |
特開2001−45845(P2001−45845A) |
| 【公開日】 |
平成13年2月20日(2001.2.20) |
| 【出願番号】 |
特願平11−223370 |
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