トップ :: A 生活必需品 :: A01 農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業




【発明の名称】 コンバインの露払い用モ−タ取付装置
【発明者】 【氏名】竹内 賢一朗

【氏名】豊田 和男

【氏名】山本 昌一

【氏名】市丸 智之

【氏名】水島 淳

【要約】 【課題】脱穀機の横側機壁の外側に作用状態、及び収納状態に回動自在に設けて、未刈立毛穀稈の露を除去する露払い装置の除去具を回動駆動する露払い用モ−タが、これら両状態に操作しても、該横側機壁に干渉しない位置に設けようとするものである。

【解決手段】走行車台3上側の刈取り穀稈を脱穀する脱穀機4の左側機壁29の外側に回動自在に装着して、未刈立毛穀稈の露を除去する露払い装置5の除去具44を回動駆動する露払い用モ−タ35は、作用状態、及び収納状態に操作したときであっても、該左側機壁29に干渉しない位置に設けた。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 走行車台3上側に載置した刈取り穀稈の供給を受けて脱穀する脱穀機4と、該脱穀機4の一方側の横側に未刈立毛穀稈に付着する露を除去する作用状態及び収納状態に回動自在な露払い装置5とを設けたコンバインにおいて、該露払い装置5の該露を除去する除去具44を回動駆動する露払い用モ−タ35は作用状態位置及び収納状態位置においても、該脱穀機4の横側機壁29に干渉しない位置に設けたことを特徴とするコンバインの露払い用モ−タ取付装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、走行車台上側に刈取り穀稈を脱穀する脱穀機と、この脱穀機の一方側の横側に未刈立毛穀稈に付着する露を除去する作用状態、及び収納状態に回動自在な除去具を設けた露払い装置を設けると共に、該除去具を回動駆動する露払いモ−タは作用状態位置、及び収納状態位置においても、該脱穀機の横側機壁に干渉しない位置に設けた技術であり、コンバインの露払い用モ−タ取付装置として利用できる。
【0002】
【従来の技術】コンバインで収穫作業をするときに、刈取る立毛穀稈に露が多く付着しているときは、脱穀機の横側で後方部が外方向へ突出した状態に収納した露払い装置は、この脱穀機の横側に左右方向に略直角状態に回動操作して固定させる。露払いモ−タを回転始動させて、この露払いモ−タで露払い装置の除去具が回動駆動され、この除去具が左右方向に往復移動され、未刈立毛穀稈の露を除去しながら、刈取機で立毛穀稈が刈取りされ、この刈取り穀稈は該脱穀機へ供給されて脱穀される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】脱穀機の横側に露払い装置を収納するときは、露払いモ−タがこの脱穀機の横側機壁に当接することが発生し、このために、該脱穀機の横外側へ同じ幅で収納させることができずに、該露払い装置の後方部が該脱穀機より、平面視後方部が外側へ突出した傾斜状態となり、このために、未刈立毛穀稈に露が少ないときは、該露払い装置を収納状態で収穫作業を行うことにより、この後部の突出部で立毛穀稈が押されて乱れが発生し、刈取り作業が困難になったり、立毛穀稈があおられて脱粒が発生したり、又、路上走行時に突出部が危険であったが、この発明により、これらの問題点を解消しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】このために、この発明は、走行車台3上側に載置した刈取り穀稈の供給を受けて脱穀する脱穀機4と、該脱穀機4の一方側の横側に未刈立毛穀稈に付着する露を除去する作用状態及び収納状態に回動自在な露払い装置5とを設けたコンバインにおいて、該露払い装置5の該露を除去する除去具44を回動駆動する露払い用モ−タ35は作用状態位置及び収納状態位置においても、該脱穀機4の横側機壁29に干渉しない位置に設けたことを特徴とするコンバインの露払い用モ−タ取付装置の構成とする。
【0005】
【発明の作用】コンバインで収穫作業をするときに、刈取る立毛穀稈に露が多く付着しているときは、脱穀機4の一方側の横側機壁29に、未刈立毛穀稈に付着する露を除去する作用状態、及び収納状態に回動自在で収納状態に設けた露払い装置5を、作用状態に該脱穀機4の横側に左右方向に略直角状態に回動操作して固定させる。
【0006】前記露払い装置5の露を除去する除去具44を回動駆動する該露払い装置5を作用状態、及び収納状態に操作したときでも、脱穀機4の横側機壁29に干渉しない位置に設けた露払い用モ−タ35を始動操作し、この除去具44を左右方向に往復移動させ、左右往復移動するこの除去具44で未刈立毛穀稈の露を除去しながら、刈取機で立毛穀稈が刈取りされ、この刈取り穀稈は該脱穀機4へ供給されて脱穀される。
【0007】
【発明の効果】脱穀機4の横側機壁29の外側に回動自在に設けた露払い装置5の露払い用モ−タ35は、この露払い装置5を作用状態、及び収納状態に回動移動させたときでも、該横側機壁29に干渉しない位置に設け、又、該露払い装置5を収納状態のときには、該脱穀機4の横外側へ略同じ幅で収納状態になることにより、未刈立毛穀稈に露が少ないときに、該露払い装置5を収納状態で収穫作業を行っても、立毛穀稈を押すことがなくなり、この立毛穀稈に乱れが発生したり、あおられて脱粒することもなくなる。又、路上走行時の危険も防止できる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。コンバイン1の走行装置2の上側に走行車台3を設け、この走行車台3の上側に載置した脱穀機4の一方側、例えば、本実施例では、左側に装着して未刈立毛穀稈に付着した露を除去する露払い装置5の露払い用モ−タ35の取付位置を図示して説明する。
【0009】前記コンバイン1の走行車台3の下側には、土壌面を走行する左右一対の走行クロ−ラ6を張設した走行装置2を配設し、該走行車台3の上側には、フィ−ドチエン7と挾持杆7aとで挾持されて移送される刈取り穀稈を脱穀し、脱穀済み穀粒を選別回収して一時貯留する穀粒貯留タンク8を平面視横側に設けた脱穀機4を載置した構成である。
【0010】前記穀粒貯留タンク8の後側には、縦移送螺旋9aを内装した排出支持筒9と、この排出支持筒9の上側には、排出螺旋10aを内装した排出オ−ガ10を収縮自在、上下回動、及び左右旋回可能に横方向へ配設した構成である。前記走行車台3上側面には、上方へ突出する支持主柱3aを設け、この支持主柱3aには、上下端部に挿入孔3cを設けた回動メタル3bを装着した構成である。この回動メタル3bのこの各挿入孔3cには、チエン摺し4aを装着した回動軸4bの上下に設けた支持ピン4cを挿入した構成であり、このチエン摺し4aに脱穀機4のフィ−ドチエン7を装着した構成である。この各支持ピン4cを回動中心として、該フィ−ドチエン7、及び該チエン摺し4a等を該脱穀機4に対して左右方向に回動移動する構成である。
【0011】前記走行車台3の前部には、前端位置から立毛穀稈を分離する分草体11と、左端部の該分草体11の外側には、回動自在にナロ−ガイド11aと、これら両者により、分離された穀稈を引き起す引起装置12と、引起された穀稈を刈取る刈刃装置13と、刈取られた穀稈を移送して、フィ−ドチエン7と挾持杆7aとへ受渡しする穀稈掻込搬送装置14等よりなる刈取機15は、油圧駆動によって伸縮シリンダ16により、土壌面に対して昇降自在に作用させる構成である。
【0012】前記脱穀機4側の前部には、操作ケ−ス17で操作室18を形成し、この操作室18内には、コンバイン1の各部を操作制御する操作装置19と、走行操作等の各種の操作を行う作業者が搭乗する操縦席20等を設けた構成である。この操縦席20の下部には、エンジン21を載置した構成である。これら走行装置2、刈取機15、脱穀機4、及びエンジン21等によって、該コンバイン1の機体22を構成している。
【0013】前記刈取機15の穀稈掻込搬送装置14によって形成される穀稈移送経路中には、刈取られて移送される穀稈に接触作用することにより、脱穀機4へ穀稈の供給の有無を検出する穀稈センサ24を設けた構成である。又、走行車台3の前部に装架された走行用ミッション25内には、その出力回転数に基づいて、走行車速を検出する車速センサ25aを設けた構成である。
【0014】前記脱穀機4の一方側、例えば、左側の左側機壁29の外側には、図1〜図6で示す如く未刈立毛穀稈に付着する露を除去する露払い装置5を、該脱穀機4の外側方向へ回動自在に装着した構成である。この露払い装置5の、この回動位置である後逑する回動ボス32に設けた回動ピン32aの回動中心位置(ロ)は、フィ−ドチエン7を回動する回動軸4bに設けた支持ピン4cの回動中心位置(イ)に近接させた所定距離後方位置に、図4で示す如く設けた構成である。
【0015】従来は前記露払い装置5が作用状態のときには、未刈立毛穀稈側に大きく突出することにより、この露払い装置5の除去具44が左右方向に回動移動すると、機体22の振動が増幅されて、チエン摺し4aにも振動が伝わり、脱穀機4に内装された扱胴と、フィ−ドチエン7との関係寸法が変化することが発生し、脱穀性能を低下させることが発生していたが、前記の構成により、該フィ−ドチエン7の回動中心位置(イ)に、該露払い装置5の回動中心位置(ロ)を近接させたことにより、該チエン摺し4aの振動が減少して、該フィ−ドチエン7の振動を減少させることができて、脱穀性能の低下を防止できる。
【0016】又、前記露払い装置5の回動中心位置(ロ)を形成する後逑する支持主柱26の左右方向の位置は、刈取機15のナロ−ガイド11aを作業状態に開操作したときには、この開状態の該ナロ−ガイド11a内に、図1、及び図6で示す如く位置させて設けた構成である。これにより、収穫作業中は刈取る立毛穀稈は、前記ナロ−ガイド11aで分離され、露払い装置5の支持主柱26を該ナロ−ガイド11a内に設けたことにより、刈取る立毛穀稈は、この支持主柱26へ引掛りを防止することができる。
【0017】前記露払い装置5の支持部は、図3で示す如く支持主柱26の上端部側には、平面視L字形状の支持板27を固着して設け、この支持板27の上下端部には、中央部に各挿入孔28aを設けた各支持ボス28を固着した構成である。この支持主柱26の下端に固着した取付板26aは、走行車台3の外側面へボルト、及びナット等で装着すると共に、該支持板27の一方側を脱穀機4を形成する一部である左側機壁29の外側面へボルト、及びナット等によって装着した構成である。
【0018】前記露払い装置5の保持部は、図3で示す如く平面視L字形状の取付板30の一方側の端部には、取付軸31を固着して設け、この取付軸31の上下方向略中央部、及び下端部には、各回動ボス32を固着して設け、この各回動ボス32の中心部には、各回動ピン32aの下端部を突出させて設けた構成である。この取付板30の後側の下端部には、所長さの支持杆33を固着して設け、該支持杆33の基部側と、該取付軸31の下端部との間には、補強板34を設け、この支持杆33の基部を補強した構成である。
【0019】前記回動ボス32の各回動ピン32aは、各支持ボス28の各挿入孔38aへ挿入する構成として、露払い装置5の保持部が回動する構成である。前記取付板30には、露払い用モ−タ35をボルト、及びナット等で前後方向に装着した構成であり、この露払い用モ−タ35は、図1、及び図2で示す如く露払い装置5を作用状態位置、及び収納状態位置へ回動移動させたときであっても、これら両位置では、この露払い用モ−タ35は脱穀機4の左側機壁29へ干渉しない状態に設けた構成であり、脱穀機4の横側へ収納状態に露払い装置5を操作したときに、該脱穀機4の横側から外側へ突出する幅は、前後で略同じ幅に構成している。
【0020】前記露払い用モ−タ35の軸35a端部には、クランク板36を設け、このクランク板36には、クランク軸36aを固着し、このクランク軸36の軸端部には、ロ−ラ37を回転自在に軸支した構成である。前記露払い装置5の移動部は、図3で示す如く支持杆33に、所定間隔に複数個の側面視クランク形状の移動受板38の上端部を回動自在に吊り下げ状態にピン39aで装着した構成である。該各移動受板38の下端部には、所定長さの移動支持杆40をピン39bで回動自在に装着した構成である。
【0021】前記支持杆33の一方側の端部(基部側)には、断面形状コ字形状の回動板41の上下方向略中央部を支持ピン42で回動自在に、開口部を前方へ向けて装着し、下端部は移動支持杆40の一方側の端部(基部側)に、ピン39cで回動自在に装着した構成である。前記回動板41の上端部の左右両側壁内には、露払い用モ−タ35のロ−ラ37を挿入し、この露払い用モ−タ35の回転により、露払い装置5を作用状態に脱穀機4の左側に、左右方向に位置すべく回動操作を行って、作用状態にしたときには、移動部の該回動板41の下部が該支持ピン42を回動中心として、左右に回動移動する構成である。この回動移動に伴って、該移動支持杆40も同時に左右に回動移動する構成である。
【0022】前記移動支持杆40の下部には、図3で示す如く立毛穀稈に付着する露を除去する除去具44を設け、この除去具44は露払い線45aと露払い板45bとよりなり、これら露払い線45aと露払い板45bとを設けた受板43を複数個をボルト、及びナット等で該移動支持杆40の下部へ装着した構成である。前記受板43には、弾性材の樹脂材等よりなる超細丸形状の線材よりなる変形が容易な軟質の露払い線45aは、前後に複数列で左右に多数本植設すると共に、この露払い線45aの前側には、弾性材の樹脂材等よりなる板形状で変形させることが比較的に困難な硬質の露払い板45bを所定間隔で複数個設けた構成である。この露払い板45bは下部へ向けて両側より、逆山形状に傾斜させると共に、下部を順次後方へ向けて湾曲させて、下端部を該露払い線45aへ喰い込ませた構成である。
【0023】前記露払い装置5の移動部の受板43に設けた除去具44の露払い線45aと、露払い板45bとが左右方向へ往復移動制御されることにより、未刈立毛穀稈に付着する露を除去して、脱穀機4の性能を向上させる構成である。前記露払い装置5を作用状態位置へ操作したときには、この露払い装置5の自然回動を防止する回動防止板46は、脱穀機4の左側機壁29に設けた保持板47と、支持杆33の前外側面の略中央部に設けた中保持板48との間に設けて、自然回動を防止する構成である。
【0024】又、前記露払い装置5を脱穀機4の左側機壁29の外側へ収納状態に操作したときには、支持杆33の前外側面の先端部に設けた外保持板49と、中保持板48とに回動防止杆46を着し換えする構成である。露払い装置50の回動支持ボス51を装着した支持板52をフィ−ドチエン7を覆うチエンカバ−53、又は左側機壁29に、図7、及び図8で示す如くボルト等で装着した構成である。
【0025】支持杆54の上側には、モ−タ取付板55を装着し、このモ−タ取付板55には、モ−タ56を装着した構成である。図8で示す如く露払い装置50をチエンカバ−53、(左側機壁29)側へ収納状態に回動操作したときには、このモ−タ56がチエンカバ−53、(左側機壁29)に当接を防止するために、このチエンカバ−53に凹部59を設けた構成である。
【0026】前記支持杆54の基部に設けた受ボス57には、回動ボス58を設け、この回動ボス58と回動支持ボス51とは、支持ピン60を設けて連接させて、該支持杆54側が回動移動する構成である。これにより、前記露払い装置5を収納状態に操作したときには、脱穀機4のチエンカバ−53に近接した状態に収納できる。
【出願人】 【識別番号】000000125
【氏名又は名称】井関農機株式会社
【出願日】 平成11年8月6日(1999.8.6)
【代理人】
【公開番号】 特開2001−45838(P2001−45838A)
【公開日】 平成13年2月20日(2001.2.20)
【出願番号】 特願平11−224037