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【発明の名称】 コンバインの露払い取付装置
【発明者】 【氏名】竹内 賢一朗

【氏名】水島 淳

【氏名】豊田 和男

【要約】 【課題】コンバインを条の終りで旋回させたときに、露払いが行えない箇所が発生していた。

【解決手段】走行車台3の前側に立毛穀稈を刈取る刈取機15と、この刈取機15の後側に刈取り穀稈を脱穀する脱穀機4とを設けると共に、該脱穀機4の一方側の横側で、該刈取機15の前端部(イ)と該脱穀機4の後端部(ロ)との間に形成されるコンバイン機体23の中央部(ハ)より、所定距離(L)前方に位置させて未刈立毛穀稈に付着した露を除去する露払い装置15を設けた。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 走行装置2の上側の走行車台3の前側に立毛穀稈を刈取る刈取機15と、該刈取機15の後側に刈取り穀稈を脱穀する脱穀機4と、該脱穀機4の一方側の横側に未刈立毛穀稈に付着した露を除去する露払い装置5を設けたコンバインにおいて、該刈取機15の前端部(イ)と該脱穀機4の後端部(ロ)との間に形成されるコンバイン機体23の中央部(ハ)より所定距離(L)前方に位置させて該露払い装置5を設けたことを特徴とするコンバインの露払い取付装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、走行装置の上側の走行車台の前側に立毛穀稈を刈取る刈取機と、該刈取機の後側に刈取り穀稈を脱穀する脱穀機とを設けると共に、該脱穀機の一方側の横側で、該刈取機の前端部と該脱穀機の後端部との間に形成されるコンバイン機体の中央部より、所定距離前方に位置させて未刈立毛穀稈に付着した露を除去する露払い装置を設けた技術であり、コンバインの露払い取付装置として利用できる。
【0002】
【従来の技術】コンバインで収穫作業をするときに、刈取る立毛穀稈に露が多く付着しているときは、脱穀機の横側で刈取機の前端部と、該脱穀機の後端部との間に形成されるコンバイン機体の後方部に設けた露を除去する露払い装置を左右方向に往復作動させ、この露払い装置で露を除去しながら、該刈取機で立毛穀稈が刈取りされ、この刈取り穀稈は該脱穀機へ供給されて脱穀される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】露払い装置がコンバイン機体の後方部に設けられていることにより、条の終りに畦などがあって、この畦により、該コンバイン機体の最終端を通過させることができずに、旋回動作に入ることにより、露払いができない箇所が発生することがあり、露払い残し部ができることがあったが、この発明により、この問題を解消しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】このために、この発明は、走行装置2の上側の走行車台3の前側に立毛穀稈を刈取る刈取機15と、該刈取機15の後側に刈取り穀稈を脱穀する脱穀機4と、該脱穀機4の一方側の横側に未刈立毛穀稈に付着した露を除去する露払い装置5を設けたコンバインにおいて、該刈取機15の前端部(イ)と該脱穀機4の後端部(ロ)との間に形成されるコンバイン機体23の中央部(ハ)より所定距離(L)前方に位置させて該露払い装置5を設けたことを特徴とするコンバインの露払い取付装置の構成とする。
【0005】
【発明の作用】コンバインで収穫作業をするときに、刈取る立毛穀稈に露が多く付着しているときには、脱穀機4の横側で刈取機15の前端部(イ)と、該脱穀機4の後端部(ロ)との間に形成されるコンバイン機体23の中央部(ハ)より、所定距離(L)前方に位置させて設けた露払い装置5を左右方向に往復作動させ、この露払い装置5で露を除去しながら、該刈取機15で立毛穀稈が刈取りされ、この刈取り穀稈は該脱穀機4へ供給されて脱穀される。
【0006】
【発明の効果】露払い装置5がコンバイン機体23の前後方向の中央部(ハ)より、所定距離(L)前方に位置させて設けたことにより、条の刈取り終りのときに、確実にその条の露払いを行うことができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。コンバイン1の走行装置2の上側に走行車台3を設け、この走行車台3の上側に載置した脱穀機4の一方側、例えば、本実施例では、左側に装着して未刈立毛穀稈に付着した露を除去する露払い装置5の前後方向の装着位置を図示して説明する。
【0008】前記コンバイン1の走行車台3の下側には、土壌面を走行する左右一対の走行クロ−ラ6を張設した走行装置2を配設し、該走行車台3の上側には、フィ−ドチエン7と挾持杆7aとで挾持されて移送される刈取り穀稈を脱穀し、脱穀済み穀粒を選別回収して一時貯留する穀粒貯留タンク8を平面視横側に設けた脱穀機4を載置した構成である。
【0009】前記穀粒貯留タンク8の後側には、縦移送螺旋9aを内装した排出支持筒9と、この排出支持筒9の上端部に排出螺旋10aを内装した排出オ−ガ10を収縮自在、上下回動、及び左右旋回可能に横方向へ配設した構成である。前記走行車台3の前部には、前端位置から立毛穀稈を分離する分草体11と、この分離された穀稈を引き起す引起装置12と、引起された穀稈を刈取る刈刃装置13と、刈取られた穀稈を移送して、フィ−ドチエン7と挾持杆7aとへ受渡しする穀稈掻込搬送装置14等を設けてなる刈取機15は、油圧駆動によって伸縮シリンダ16により、土壌面に対して昇降自在に作用させる構成である。
【0010】前記脱穀機4側の前部には、操作ケ−ス17で操作室18を形成し、この操作室18内には、コンバイン1の各部を操作制御する操作装置19と、走行操作等の各種の操作を行う作業者が搭乗する操縦席20等を設けた構成である。この操縦席20の下部には、エンジン21を載置した構成である。これら走行装置2、刈取機15、脱穀機4、及びエンジン21等によって、該コンバイン1の機体22を構成している。該刈取機15の分草体11の前端部(イ)から該脱穀機4の後端部(ロ)までの間は、該コンバイン1の全長を形成するコンバイン機体23とした構成である。
【0011】前記刈取機15の穀稈掻込搬送装置14によって形成される穀稈移送経路中には、刈取られて移送される穀稈に接触作用することにより、脱穀機4へ穀稈の供給の有無を検出する穀稈センサ24を設けた構成である。又、走行車台3の前部に装架された走行用ミッション25内には、その出力回転数に基づいて、走行車速を検出する車速センサ25aを設けた構成である。
【0012】前記脱穀機4の一方側、例えば、左側の左側機壁29の外側には、図1〜図6で示す如く未刈立毛穀稈に付着する露を除去する露払い装置5を、該脱穀機4の外側方向へ回動自在に装着した構成である。この装着位置は刈取機15の分草体11の先端部(イ)と該脱穀機4の後端部(ロ)との間に形成されるコンバイン機体23の前後方向の中央部(ハ)位置より、所定距離(L)前方へ位置させて設け、条の刈取り終りのときに、確実に未刈立毛穀稈に付着する露を除去することができる構成である。
【0013】前記露払い装置5の支持部は、図3で示す如く支持主柱26の上端部側には、平面視L字形状の支持板27を固着して設け、この支持板27の上下端部には、中央部に各挿入孔28aを設けた各支持ボス28を固着した構成である。この支持主柱26の下端部に固着した取付板26aは、走行車台3の外側面へボルト、及びナット等で装着すると共に、該支持板27の一方側を脱穀機4を形成する一部である左側機壁29の外側面へボルト、及びナット等で装着した構成である。
【0014】前記露払い装置5の保持部は、図3で示す如く平面視L字形状の取付板30の一方側の端部には、取付軸31を固着して設け、この取付軸31の上下方向略中央部、及び下端部には、各回動ボス32を回着して設け、この各回動ボス32の中心部には、各回動ピン32aの下端部を突出させて設けた構成である。この取付板30の後側の下端部には、所定長さの支持杆33を固着して設け、該支持杆33の基部側と、該取付軸31の下端部との間には、補強板34を設けて、この支持杆33の基部を補強した構成である。
【0015】前記各回動ボス32の各回動ピン32aは、各支持ボス28の各挿入孔28aへ挿入する構成として、露払い装置5の保持部が回動する構成である。前記取付板30には、モ−タ35をボルト、及びナット等で前後方向に装着した構成であり、このモ−タ35は脱穀機4の左側機壁29へ可能なかぎり近接させて設けた構成である。これにより、該脱穀機4の該左側機壁29の保持部の強度アップ材を減少させることができる。このモ−タ35の軸35a端部には、クランク板36を設け、このクランク板36には、クランク軸36aを固着し、このクランク軸36aの軸端部には、ロ−ラ37を回転自在に軸支した構成である。
【0016】前記露払い装置5の移動部は、図3で示す如く支持杆33に、所定間隔に複数個の側面視クランク形状の移動受板38の上端部を回動自在に吊り下げ状態にピン39aで装着した構成である。該各移動受板38の下端部には、所定長さの移動支持杆40をピン39bで回動自在に装着した構成である。前記支持杆33の一方側の端部(基部側)には、断面形状コ字状の回動板41の上下方向略中央部を支持ピン42で、回動自在に、開口部を前方へ向けて装着し、下端は移動支持杆40の一方側の端部(基部側)に、ピン39cで回動自在に装着した構成である。
【0017】前記回動板41の上端部の左右両側壁内には、モ−タ35のロ−ラ37を挿入し、このモ−タ35の回転により、露払い装置5を作用状態に脱穀機4の左側に、左右方向に位値すべく回動操作を行って、作用状態にしたときには、移動部の該回動板41の下部が該支持ピン42を回動中心として、左右に回動移動する構成である。この回動移動に伴って、該移動支持杆40も同時に左右に回動移動する構成である。
【0018】前記回動板41の回動中心の回動ピン42位置より、モ−タ35の中心位置を上部に位置させた構成である。これにより、露払い作業のときに、未刈立毛穀稈の穂先が、このモ−タ35の回転体部に接触することがなくなり、この未刈立毛穀稈の姿勢を乱すことがなく、又、籾があおられて、脱粒することを防止できる。
【0019】前記取付板30を板状に構成し、モ−タ35を左右方向に設け、回動板41の開口部を正面視左方へ向けて、支持杆33へ装着した構成として、露払い装置5の移動部の該回動板41は、前後方向に往復移動させる構成とするもよい。前記移動支持杆40の下部には、図3で示す如く除去具44の露払い線45a、及び露払い板45bを設けた受板43を複数個をボルト、及びナット等で装着した構成である。この受板43には、弾性材の樹脂材等よりなる超細丸形状の線材よりなる変形が容易な軟質の露払い線45aは、前後に複数列で左右に多数本植設すると共に、この露払い線45aの前側には、弾性材の樹脂材等よりなる板形状で変形させることが比較的に困難な硬質の露払い板45bを所定間隔で複数個設けた構成である。この露払い板45aは下部へ向けて両側より、逆山形状に傾斜させると共に、下部を順次後方へ向けて湾曲させて、下端部を該露払い線45aへ喰い込ませた構成である。
【0020】前記露払い装置5の移動部の受板43に設けた各露払い線45bと、露払い板45bとが、左右方向へ往復移動制御されることにより、未刈立毛穀稈に付着する露を除去して、脱穀機4の脱穀性能、及び選別性能を向上させると共に、脱穀能率を向上させる構成である。前記露払い装置5を作用状態位置へ操作したときには、この露払い装置5の自然回動を防止する回動防止杆46は、脱穀機4の左側機壁29に設けた保持板47と、支持杆33の前外側面の略中央部に設けた中保持板48との間に設けて、自然回動を防止する構成である。
【0021】又、前記露払い装置5を脱穀機4の左側機壁29の外側へ収納状態に操作したときには、支持杆33の前外側面の先端部に設けた外保持板49と、中保持板48とに回動防止杆46を差し換えする構成である。
【出願人】 【識別番号】000000125
【氏名又は名称】井関農機株式会社
【出願日】 平成11年8月6日(1999.8.6)
【代理人】
【公開番号】 特開2001−45837(P2001−45837A)
【公開日】 平成13年2月20日(2001.2.20)
【出願番号】 特願平11−224036