| 【発明の名称】 |
リアディスチャージモーアの刈草排出案内構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】結城 三喜雄
【氏名】石森 正三
【氏名】永井 宏樹
【氏名】大島 博
【氏名】山下 信行
【氏名】箕浦 章
【氏名】林 正樹
【氏名】黒原 一明
【氏名】川畑 博志
【氏名】冨山 芳雄
【氏名】原田 選也
【氏名】藤井 隆司
|
| 【要約】 |
【課題】隣接する所定のブレードの縦軸芯間から後上方向に向けて刈草を排出する形式のリアディスチャージモーアにおいて、刈草排出効率の向上を図れるようにする。
【解決手段】ハウジング13に、左右に並設した複数のブレード12のうちの隣接する所定のブレード12の縦軸芯P1間から後上方向に向かう排出案内経路R2を形成し、各ブレード12に伝動するベルト式伝動機構14に、所定のブレード12を排出案内経路R2では前方から後方に向かうように互いに逆向きに回転させる逆転伝動経路部14Bを設け、逆転伝動経路部14Bに、逆転伝動経路部14Bを所定のブレード12の縦軸芯P1同士を結ぶ線L1よりも前方側に迂回させる中継プーリ14cを設け、排出案内経路R2を、その前端aが線L1よりも前方側に位置するように延出した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 左右方向に並設される複数のブレードを縦軸芯周りに回転可能に支持するハウジングに、隣接する所定のブレードの縦軸芯間から後上方向に向けて刈草を案内する後ろ上がり傾斜姿勢の排出案内経路を形成するとともに、各ブレードに伝動するベルト式伝動機構に、前記所定のブレードを、前記排出案内経路ではそれぞれが前方から後方に向かうように互いに逆向きに回転させる逆転伝動経路部を設けて、前記ハウジング内の刈草を前記排出案内経路に導くようにしてあるリアディスチャージモーアの刈草排出案内構造であって、前記逆転伝動経路部に、その逆転伝動経路部を前記所定のブレードの縦軸芯同士を結ぶ線よりも前方側に迂回させる中継プーリを設け、前記排出案内経路を、その前端が前記線よりも前方側に位置するように延出してあるリアディスチャージモーアの刈草排出案内構造。 【請求項2】 前記逆転伝動経路部を、前記中継プーリと、前記所定のブレードと一体回転する伝動プーリと、それらの各プーリに亘って一方の伝動プーリに対しては背面掛け状態となるように回し掛けられる伝動ベルトとから構成するとともに、前記逆転伝動経路部の各伝動プーリのプーリ径を、前記所定のブレードの回転速度が同じになるように設定してある請求項1記載のリアディスチャージモーアの刈草排出案内構造。 【請求項3】 前記逆転伝動経路部を、前記中継プーリと、前記所定のブレードと一体回転する伝動プーリと、前記中継プーリと一方の伝動プーリとに亘って回し掛けられる第1伝動ベルトと、前記中継プーリと他方の伝動プーリとに亘ってその伝動プーリに対しては背面掛け状態となるように回し掛けられる第2伝動ベルト、とから構成するとともに、前記中継プーリを位置調節可能に構成してある請求項1記載のリアディスチャージモーアの刈草排出案内構造。 【請求項4】 左右方向に並設される複数のブレードを縦軸芯周りに回転可能に支持するハウジングに、隣接する所定のブレードの縦軸芯間から後上方向に向けて刈草を案内する後ろ上がり傾斜姿勢の排出案内経路を形成するとともに、各ブレードに伝動するベルト式伝動機構に、前記所定のブレードを、前記排出案内経路ではそれぞれが前方から後方に向かうように互いに逆向きに回転させる逆転伝動経路部を設けて、前記ハウジング内の刈草を前記排出案内経路に導くようにしてあるリアディスチャージモーアの刈草排出案内構造であって、前記ハウジング内に、前記排出案内経路に向けて刈草を案内するバキュームプレートを設け、該バキュームプレートは、前記所定のブレードの回転軌跡に沿って湾曲する一対の排出湾曲部を備えるとともに、各排出湾曲部の排出案内終端位置を、それらの終端に対する接線が前記所定のブレードの縦軸芯同士を結ぶ線よりも後方側で前記排出案内経路の縦壁と交わるように設定してあるリアディスチャージモーアの刈草排出案内構造。 【請求項5】 前記一対の排出湾曲部の外側面同士に亘る横架部材を設けてある請求項4記載のリアディスチャージモーアの刈草排出案内構造。 【請求項6】 前記一対の排出湾曲部の排出案内終端を、それらに亘って接する円弧を描くように湾曲させてある請求項4記載のリアディスチャージモーアの刈草排出案内構造。 【請求項7】 左右方向に並設される複数のブレードを縦軸芯周りに回転可能に支持するハウジングに、隣接する所定のブレードの縦軸芯間から後上方向に向けて刈草を案内する後ろ上がり傾斜姿勢の排出案内経路を形成するとともに、各ブレードに伝動するベルト式伝動機構に、前記所定のブレードを、前記排出案内経路ではそれぞれが前方から後方に向かうように互いに逆向きに回転させる逆転伝動経路部を設けて、前記ハウジング内の刈草を前記排出案内経路に導くようにしてあるリアディスチャージモーアの刈草排出案内構造であって、前記排出案内経路を、前記所定のブレードの縦軸芯同士を結ぶ線の直交方向に沿う上手側経路部と、前後方向に沿う下手側経路部とから構成するとともに、前記下手側経路部を、その縦壁と前記上手側経路部の中心線との交点付近から外方側に膨出させてあるリアディスチャージモーアの刈草排出案内構造。 【請求項8】 左右方向に並設される複数のブレードを縦軸芯周りに回転可能に支持するハウジングに、隣接する所定のブレードの縦軸芯間から後上方向に向けて刈草を案内する後ろ上がり傾斜姿勢の排出案内経路を形成するとともに、各ブレードに伝動するベルト式伝動機構に、前記所定のブレードを、前記排出案内経路ではそれぞれが前方から後方に向かうように互いに逆向きに回転させる逆転伝動経路部を設けて、前記ハウジング内の刈草を前記排出案内経路に導くようにしてあるリアディスチャージモーアの刈草排出案内構造であって、前記ハウジング内に、前記排出案内経路に向けて刈草を案内するバキュームプレートを設けるとともに、前記バキュームプレートにおける前記排出案内経路との接続部を、前記所定のブレードの回転軌跡に沿うように湾曲させてあるリアディスチャージモーアの刈草排出案内構造。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、左右方向に並設される複数のブレードを縦軸芯周りに回転可能に支持するハウジングに、隣接する所定のブレードの縦軸芯間から後上方向に向けて刈草を案内する後ろ上がり傾斜姿勢の排出案内経路を形成するとともに、各ブレードに伝動するベルト式伝動機構に、前記所定のブレードを、それらの対向部位がそれぞれ前方から後方に向かうように互いに逆向きに回転させる逆転伝動経路部を設けて、前記ハウジング内の刈草を前記排出案内経路に導くようにしてあるリアディスチャージモーアの刈草排出案内構造に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、上記のようなリアディスチャージモーアの刈草排出案内構造では、図8及び図9に示すように、ベルト式伝動機構14の逆転伝動経路部14Bにおいても、伝動ベルト14eを、所定のブレード12と一体回転する一対の伝動プーリDに亘って、極力、最短距離で回し掛けるようにしていた。又、図10に示すように、ハウジング13内に吊設されるバキュームプレート20における所定のブレード12の回転軌跡kに沿って湾曲する一対の排出湾曲部20A同士の連結、並びに、バキュームプレート20の各接続部20Cによる排出案内経路R2との連結を、極力、最短距離で行うようにしていた。更に、同図に示すように、排出案内経路R2を、単純に、所定のブレード12の縦軸芯P1同士を結ぶ線L1の直交方向に沿う一定幅の上手側経路部R2aと、前後方向に沿う一定幅の下手側経路部R2bとから構成するようにしていた。ちなみに、モーアBにおいて、隣接するブレード12は、それらの間での刈り残しの発生を防止するために、それらの刈り取り領域が前後方向視で重なり合うように前後方向に位置ずれさせた状態で配設されることから、前述の上手側経路部R2aは左右方向に傾斜する姿勢で形成されるようになる。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところで、図8及び図9に示すように、ベルト式伝動機構14の逆転伝動経路部14Bにおいても伝動ベルト14eを極力最短距離で回し掛けるようにした従来技術においては、後ろ上がり傾斜姿勢の排出案内経路R2の前端aを、ハウジング13における所定のブレード12の縦軸芯P1同士を結ぶ線L1よりも後方側に位置させることで、排出案内経路R2の上壁13dへの伝動ベルト14eの接触を回避するようにしている。しかしながら、このようにすると、排出案内経路R2では、既に所定のブレード12が互いに離間する方向に向き始めて、それらのブレード12の起風作用によって得られる搬送風が、排出案内経路R2からそれぞれのブレード12の回転方向に向けて流動する状態になっていることから、排出案内経路R2に導入されずにハウジング13内で所定のブレード12と連れ回る刈草が多くなる不都合を招くようになっていた。 【0004】ちなみに、ベルト式伝動機構における逆転伝動経路部の配設位置を高くして、逆転伝動経路部を排出案内経路の上方を通過させるようにすれば、排出案内経路の上壁に伝動ベルトが接触することを回避しながらも、排出案内経路の前端を、ハウジングにおける所定のブレードの縦軸芯同士を結ぶ線よりも前方側に位置させることができることから、上記の不都合を回避することができるものの、逆転伝動経路部の配設位置を高くする分、モーアの上昇操作量が減少し、モーアを非作業位置まで上昇させた際の充分な地上高の確保が困難になることから、モーアを非作業位置に位置させた移動走行時にモーアが地上側の他物と接触し易くなる不都合を招くようになる。 【0005】一方、図10に示すように、バキュームプレート20における一対の排出湾曲部20A同士の連結を極力最短距離で行うようにした従来技術においては、その連結を最短距離で行うほど、各排出湾曲部20Aの排出案内終端に対する接線L2が、排出案内経路R2から前方側(排出方向上手側)に離れて、排出案内経路R2の縦壁13cに連なるハウジング13の内部縦壁13aと交わるようになり、これによって、所定のブレード12の起風作用によって得られた搬送風が、各排出湾曲部20Aに沿って流動した後に、対向する内部縦壁13aに向かうようになることから、それらの搬送風で搬送される刈草が排出案内経路R2に導入され難くなるとともに、刈草の一部が内部縦壁13aに密着した状態で滞留する不都合を招くようになっていた。 【0006】又、図10に示すように、バキュームプレート20と排出案内経路R2との連結を極力最短距離で行うようにした従来技術においては、その連結を最短距離で行うほど、所定のブレード12の回転軌跡kとバキュームプレート20における排出案内経路R2との接続部20Cとの間に形成される空間Sが大きくなり、その空間Sに刈草が滞留する不都合を招くようになっていた。 【0007】更に、図10に示すように、排出案内経路R2を、単純に、所定のブレード12の縦軸芯P1同士を結ぶ線L1の直交方向に沿う一定幅の上手側経路部R2aと、前後方向に沿う一定幅の下手側経路部R2bとから構成するようにした従来技術においては、上手側経路部R2aから下手側経路部R2bに導入される刈草が、下手側経路部R2bにおける上手側経路部R2aの中心線L3と交差する側の縦壁4aに激しく衝突することにより、その付近での流速が著しく低下して停滞するようになることから、下手側経路部R2bで刈草が詰まる不都合を招き易くなっていた。 【0008】本発明の目的は、隣接する所定のブレードの縦軸芯間から後上方向に向けて刈草を排出する形式のリアディスチャージモーアにおいて、刈草排出効率の向上を図れるようにすることにある。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明のうちの請求項1記載の発明では、左右方向に並設される複数のブレードを縦軸芯周りに回転可能に支持するハウジングに、隣接する所定のブレードの縦軸芯間から後上方向に向けて刈草を案内する後ろ上がり傾斜姿勢の排出案内経路を形成するとともに、各ブレードに伝動するベルト式伝動機構に、前記所定のブレードを、前記排出案内経路ではそれぞれが前方から後方に向かうように互いに逆向きに回転させる逆転伝動経路部を設けて、前記ハウジング内の刈草を前記排出案内経路に導くようにしてあるリアディスチャージモーアの刈草排出案内構造において、前記逆転伝動経路部に、その逆転伝動経路部を前記所定のブレードの縦軸芯同士を結ぶ線よりも前方側に迂回させる中継プーリを設け、前記排出案内経路を、その前端が前記線よりも前方側に位置するように延出した。 【0010】〔作用〕上記請求項1記載の発明によると、排出案内経路では、所定のブレードが排出案内経路に略沿う状態で回転するようになって、それらのブレードの起風作用によって得られる搬送風の流動方向と、排出案内経路による刈草案内方向とが一致するようになることから、搬送風にて搬送される刈草を排出案内経路に円滑に導くことができるとともに排出案内経路に沿って軽快に排出流動させることができるようになる。 【0011】又、ベルト式伝動機構における逆転伝動経路部の配設位置を高くする必要がなく、その分、モーアを非作業位置まで上昇させた際の地上高を充分に確保することができるので、モーアを非作業位置に位置させた移動走行時にモーアが地上側の他物と接触し易くなる、といった不都合を招くこともない。 【0012】しかも、排出案内経路の前端を所定のブレードの縦軸芯同士を結ぶ線の前方側まで延出する分、排出案内経路の勾配を緩やかにすることができ、刈草を排出案内経路に沿って流動させる際の抵抗を小さくすることができるようになる。その結果、後上方向に向けて刈草をより円滑に排出案内することができようになり、もって、濡れた刈草などが排出案内経路に付着することに起因した詰まりの発生を抑制できるようになる。 【0013】〔効果〕従って、刈草を後上方向に向けて排出案内するものでありながら、移動走行時にモーアが地上側の他物と接触し易くなる不都合を招くことなく、刈草排出効率の向上を図れるようになった。 【0014】本発明のうちの請求項2記載の発明では、上記請求項1記載の発明において、前記逆転伝動経路部を、前記中継プーリと、前記所定のブレードと一体回転する伝動プーリと、それらの各プーリに亘って一方の伝動プーリに対しては背面掛け状態となるように回し掛けられる伝動ベルトとから構成するとともに、前記逆転伝動経路部の各伝動プーリのプーリ径を、前記所定のブレードの回転速度が同じになるように設定した。 【0015】〔作用〕一般的に、大きい負荷がかかるブレードに伝動するベルト式伝動機構の伝動プーリ及び伝動ベルトには、伝動効率の高いVプーリ及びVベルトが採用されている。又、上記請求項2記載の発明のように、伝動ベルトを一方の伝動プーリに対して背面掛け状態に回し掛ける場合には、伝動ベルトとして、その背面側にもV字状の接合面を有する六角ベルトを採用する場合がある。 【0016】しかしながら、Vベルトや六角ベルトは、一般的に、腹面側よりも背面側の方が伝動プーリに対する接触面積が小さくなり、又、伝動プーリに対する有効径が大きくなるように形成されており、しかも、伝動プーリに対して腹面掛け状態で回し掛けるよりも背面掛け状態で回し掛ける方が伝動プーリに対する巻掛け角が小さくなる。 【0017】そのため、伝動ベルトが腹面掛けされる伝動プーリと背面掛けされる伝動プーリとでは、伝動ベルトに対する滑りの発生具合や有効径の違いから背面掛けされる伝動プーリの方が回転速度が遅くなる。そして、このような速度差がモーアにおいて発生すると、それらの伝動プーリと一体回転するそれぞれのブレードの回転速度にも影響を及ぼすようになり、ブレードの回転速度の差に起因した唸り音の発生を招くようになる。 【0018】そこで、上記請求項2記載の発明においては、それらの点を考慮して、逆転伝動経路部の各伝動プーリのプーリ径を、所定のブレードの回転速度が同じになるように設定するのであり、これによって、ブレードの回転速度の差に起因した唸り音の発生を防止できるようになる。 【0019】〔効果〕従って、モーア駆動時における騒音の低減化を図れるようになった。 【0020】本発明のうちの請求項3記載の発明では、上記請求項1記載の発明において、前記逆転伝動経路部を、前記中継プーリと、前記所定のブレードと一体回転する伝動プーリと、前記中継プーリと一方の伝動プーリとに亘って回し掛けられる第1伝動ベルトと、前記中継プーリと他方の伝動プーリとに亘ってその伝動プーリに対しては背面掛け状態となるように回し掛けられる第2伝動ベルト、とから構成するとともに、前記中継プーリを位置調節可能に構成した。 【0021】〔作用〕上記請求項3記載の発明によると、所定のブレードの縦軸芯同士を結ぶ線よりも前方側を迂回することによってベルト回し掛け長さが長くなる逆転伝動経路部を、伝動ベルトの1本当たりの回し掛け長さが短くなる2本ベルト構造とすることによって、その分、各伝動ベルトにおける弛み量を小さくすることができて、伝動プーリから不測に伝動ベルトが外れることを抑制できるようになる。 【0022】又、逆転伝動経路部の伝動ベルトに弛みが生じた場合には、中継プーリの位置調節を行うことで、中継プーリを、伝動ベルトを緊張させるテンションプーリとして機能させることができので、逆転伝動経路部に設置するテンションプーリの数量を削減できるようになる。 【0023】〔効果〕従って、構成の簡素化及び製造コストの低減化を図りながらも、伝動ベルトの伝動プーリからの不測の離脱を抑制できるようになった。 【0024】本発明のうちの請求項4記載の発明では、左右方向に並設される複数のブレードを縦軸芯周りに回転可能に支持するハウジングに、隣接する所定のブレードの縦軸芯間から後上方向に向けて刈草を案内する後ろ上がり傾斜姿勢の排出案内経路を形成するとともに、各ブレードに伝動するベルト式伝動機構に、前記所定のブレードを、前記排出案内経路ではそれぞれが前方から後方に向かうように互いに逆向きに回転させる逆転伝動経路部を設けて、前記ハウジング内の刈草を前記排出案内経路に導くようにしてあるリアディスチャージモーアの刈草排出案内構造において、前記ハウジング内に、前記排出案内経路に向けて刈草を案内するバキュームプレートを設け、該バキュームプレートは、前記所定のブレードの回転軌跡に沿って湾曲する一対の排出湾曲部を備えるとともに、各排出湾曲部の排出案内終端位置を、それらの終端に対する接線が前記所定のブレードの縦軸芯同士を結ぶ線よりも後方側で前記排出案内経路の縦壁と交わるように設定した。 【0025】〔作用〕上記請求項4記載の発明によると、各ブレードの起風作用によって得られる搬送風は、バキュームプレートの案内作用によって、各ブレードの刈り取り領域から各排出湾曲部の搬送案内終端に向けてバキュームプレートに沿って流動し、それらの終端への到達後は、それらの終端に対する接線に沿う方向の指向性を持って排出案内経路に向けて流動するようになる。そして、それらの終端に対する接線は、各排出湾曲部の排出案内終端位置を、それらの終端に対する接線が所定のブレードの縦軸芯同士を結ぶ線よりも後方側(排出方向下手側)で排出案内経路の縦壁と交わるように設定することによって、その延出方向が排出案内経路に沿う方向に近づくようになることから、各排出湾曲部の排出案内終端からの搬送風は、排出案内経路に沿う方向に近い指向性を持って排出案内経路に向けて流動し、排出案内経路において合流するようになる。 【0026】つまり、各ブレードからの搬送風によって、各ブレードにて刈られた刈草の排出案内経路に向けての搬送、並びに、排出案内経路への流入を円滑にすることができるとともに、排出案内経路においては、各ブレードからの搬送風の相乗効果によって刈草を後上方向に向けて強力に排出搬送することができるようになり、もって、刈草が滞留する不都合を効果的に抑制できるようになる。 【0027】〔効果〕従って、一対の排出湾曲部を備えたバキュームプレートを設けるとともに、各排出湾曲部の排出案内終端位置を特定するだけの簡単な改良で、刈草排出効率の向上を図れるようになった。 【0028】本発明のうちの請求項5記載の発明では、上記請求項4記載の発明において、前記一対の排出湾曲部の外側面同士に亘る横架部材を設けた。 【0029】〔作用〕前述の請求項4記載の発明においては、各排出湾曲部の排出案内終端位置を、それらの終端に対する接線が所定のブレードの縦軸芯同士を結ぶ線よりもより後方側で排出案内経路の縦壁と交わるように設定するほど、各排出湾曲部の排出案内終端からの搬送風が、排出案内経路に沿う方向に近い指向性を持って排出案内経路に向けて流動することから、刈草排出効率の向上を図れる反面、それらの終端同士の接合部が先鋭になり、各排出湾曲部における終端側の外側面に面する未刈草が、それらの外側面により接合部に集中して寄せ集められるようになって、それらの未刈草に対してはブレードの切断作用が及び難くなる、又は、ブレードによる切断長さ短くなることから、その接合部から後方に向けて筋状の刈り残しが発生する不都合を招くようになる。 【0030】そこで、上記請求項5記載の発明においては、一対の排出湾曲部の外側面同士に亘る横架部材を設けることによって、各排出湾曲部における終端側の外側面に面する未刈草が、それらの外側面によって接合部に集中して寄せ集められることを防止しているのであり、これによって、その接合部から後方に向けて筋状の刈り残しが発生することを回避できるようになる。 【0031】〔効果〕従って、刈草排出効率の向上と刈り取り性能の向上の両立を図れるようになった。 【0032】本発明のうちの請求項6記載の発明では、上記請求項4記載の発明において、前記一対の排出湾曲部の排出案内終端を、それらに亘って接する円弧を描くように湾曲させた。 【0033】〔作用〕上記請求項6記載の発明によると、一対の排出湾曲部の排出案内終端を湾曲させることで、各排出湾曲部における終端側の外側面に面する未刈草が、それらの外側面によって接合部に集中して寄せ集められることを防止しているのであり、これによって、その接合部から後方に向けて筋状の刈り残しが発生することを回避できるとともに、未刈草の接合部での集中を防止する部材を新たに設ける場合に比較して、構成の簡素化並びに製造コストの低減化を図れるようになる。 【0034】〔効果〕従って、構成の簡素化並びに製造コストの低減化を図りながら、刈草排出効率の向上と刈り取り性能の向上の両立を図れるようになった。 【0035】本発明のうちの請求項7記載の発明では、左右方向に並設される複数のブレードを縦軸芯周りに回転可能に支持するハウジングに、隣接する所定のブレードの縦軸芯間から後上方向に向けて刈草を案内する後ろ上がり傾斜姿勢の排出案内経路を形成するとともに、各ブレードに伝動するベルト式伝動機構に、前記所定のブレードを、前記排出案内経路ではそれぞれが前方から後方に向かうように互いに逆向きに回転させる逆転伝動経路部を設けて、前記ハウジング内の刈草を前記排出案内経路に導くようにしてあるリアディスチャージモーアの刈草排出案内構造において、前記排出案内経路を、前記所定のブレードの縦軸芯同士を結ぶ線の直交方向に沿う上手側経路部と、前後方向に沿う下手側経路部とから構成するとともに、前記下手側経路部を、その縦壁と前記上手側経路部の中心線との交点付近から外方側に膨出させた。 【0036】〔作用〕上記請求項7記載の発明によると、下手側経路部を、その縦壁と上手側経路部の中心線との交点付近から外方側に膨出させる分、上手側経路部から下手側経路部に導入される刈草が、下手側経路部における上手側経路部の中心線と交差する側の縦壁に激しく衝突することを回避でき、それによって、その衝突に起因した流速の低下による刈草の停滞を抑制できることから、下手側経路部で刈草が詰まる不都合を招き難くすることができるようになる。 【0037】〔効果〕従って、下手側経路部を、その縦壁と上手側経路部の中心線との交点付近から外方側に膨出させるだけの簡単な改良で、刈草排出効率の向上を図れるようになった。 【0038】本発明のうちの請求項8記載の発明では、左右方向に並設される複数のブレードを縦軸芯周りに回転可能に支持するハウジングに、隣接する所定のブレードの縦軸芯間から後上方向に向けて刈草を案内する後ろ上がり傾斜姿勢の排出案内経路を形成するとともに、各ブレードに伝動するベルト式伝動機構に、前記所定のブレードを、前記排出案内経路ではそれぞれが前方から後方に向かうように互いに逆向きに回転させる逆転伝動経路部を設けて、前記ハウジング内の刈草を前記排出案内経路に導くようにしてあるリアディスチャージモーアの刈草排出案内構造において、前記ハウジング内に、前記排出案内経路に向けて刈草を案内するバキュームプレートを設けるとともに、前記バキュームプレートにおける前記排出案内経路との接続部を、前記所定のブレードの回転軌跡に沿うように湾曲させた。 【0039】〔作用〕上記請求項8記載の発明によると、バキュームプレートにおける排出案内経路との接続部を所定のブレードの回転軌跡に沿うように湾曲させたことによって、所定のブレードの回転軌跡とバキュームプレートにおける排出案内経路との接続部との間に空間が形成されることを回避でき、もって、所定のブレードの回転軌跡とバキュームプレートにおける排出案内経路との接続部との間で刈草が滞留することを阻止できるようになる。 【0040】〔効果〕従って、バキュームプレートにおける排出案内経路との接続部を所定のブレードの回転軌跡に沿うように湾曲させるだけの簡単な改良で、刈草排出効率の向上を図れるようになった。 【0041】 【発明の実施の形態】図1には草刈機の全体側面が示されており、この草刈機は、左右一対の前輪1と後輪2とを備えた走行機体Aの下腹部に、昇降リンク機構3を介してモーアBを昇降可能に吊り下げ装備するとともに、走行機体Aの後部に、モーアBから排出される刈草をダクト4を介して集草する集草容器Cを連結装備することによって構成されている。 【0042】図1〜3に示すように、走行機体Aは、その前部に搭載されたエンジン5、機体後部に配備された静油圧式無段変速装置6、静油圧式無段変速装置6の後部に連設されたギヤ式変速装置7、及び、ギヤ式変速装置7の左右に配設された減速装置8、などによって構成されており、エンジン5からの走行用の動力が、伝動軸9を介して静油圧式無段変速装置6に伝達されるとともに静油圧式無段変速装置6にて変速され、その変速後の動力がギヤ式変速装置7にて減速され、その減速後の動力が、ギヤ式変速装置7の後端下部に配備された差動機構7Aから左右の差動軸10を介して左右の減速装置8に伝達され、左右の減速装置8にて更に減速された動力が、左右の後車軸11を介して左右の後輪2に伝達されるようになっている。 【0043】図1及び図2に示すように、モーアBは、左右方向に並設される3枚のブレード12、それらのブレード12を縦軸芯P1周りに回転可能に支持するハウジング13、及び、ハウジング13の上部に配備されたベルト式伝動機構14、などによって構成されており、エンジン5からの作業用の動力が、ベルトテンション式の作業クラッチ15及び伝動軸16を介してベルト式伝動機構14に伝達され、ベルト式伝動機構14から各ブレード12に伝達されるようになっている。 【0044】図1に示すように、集草容器Cは、ギヤ式変速装置7の後方に配備された油圧シリンダ17の作動による集草容器Cの前上部に設定された支点P2周りでの上下揺動操作によって、その姿勢を、その前部に形成された開口Caをダクト4に連通させる前向きの作業姿勢と、ダクト4を介して集草した刈草を開口Caから排出する下向きの排出姿勢とに切り換えられるように構成されている。 【0045】図1〜3に示すように、走行機体Aにおいて、左側の減速装置8は、その右側面上部が左側の機体フレーム18に連結されるとともに、その右側面下部にギヤ式変速装置7が直結されている。右側の減速装置8は、その左側面上部が右側の機体フレーム18に連結されるとともに、その左側面下部に、右側の差動軸10を外囲する差動軸ケース19を介してギヤ式変速装置7が連結されている。この構成から、静油圧式無段変速装置6とギヤ式変速装置7とが走行機体Aの左側に偏位した状態で配備されるようになり、ギヤ式変速装置7と右側の減速装置8と差動軸ケース19との間に、ダクト4を通すための大きい空間が形成されるようになっている。 【0046】図2、図4及び図5に示すように、モーアBのハウジング13には、各ブレード12からの刈草を、隣接する所定のブレード12の一例である中央のブレード12と右側のブレード12との縦軸芯P1間に向けて案内する搬送案内経路R1と、その縦軸芯P1間から後上方向に向けて刈草を案内する後ろ上がり傾斜姿勢の排出案内経路R2の前半部とが備えられており、排出案内経路R2の後半部を形成するダクト4がモーアBの昇降を許容する状態で外嵌接続されるようになっている。つまり、モーアBは、各ブレード12で切断された刈草を、その後方に向けて放出するリアディスチャージ型に構成されている。尚、搬送案内経路R1は、各ブレード12の回転軌跡kに略沿うように湾曲形成された状態でハウジング13に吊設されるバキュームプレート20、バキュームプレート20と一定距離を隔てて対向するように立ち上げ形成されたハウジング13の左右の内部縦壁13a、及び、バキュームプレート20と左右の内部縦壁13aとに亘るハウジング13の第1上壁部分13bによって形成されている。排出案内経路R2の前半部は、中央のブレード12の縦軸芯P1と右側のブレード12の縦軸芯P1との間において対向する左右の縦壁13c、及び、左右の縦壁13cに亘るハウジング13の第2上壁部分13d、などによって形成されている。 【0047】図2及び図5に示すように、モーアBのベルト式伝動機構14には、伝動軸16に中央のブレード12の支軸12aを伝動連結する入力部14A、中央のブレード12と右側のブレード12とを排出案内経路R2ではそれぞれが前方から後方に向かうように互いに逆向きに回転させる逆転伝動経路部14B、及び、中央のブレード12と左側のブレード12とを同方向に回転させる正転伝動経路部14Cが設けられている。この構成から、各ブレード12で切断されたハウジング13内の刈草は、各ブレード12の回転に伴って発生する起風作用により、搬送案内経路R1を通って排出案内経路R2に導かれるようになっている。 【0048】逆転伝動経路部14Bは、中央のブレード12の支軸12aと一体回転する伝動プーリDとしての第1駆動プーリ14a、右側のブレード12の支軸12aと一体回転する伝動プーリDとしての第1従動プーリ14b、それらのプーリ14a,14bの間に配設された一対の中継プーリ14c、第1従動プーリ14bの後方に配設された補助プーリ14d、第1従動プーリ14bに対しては背面掛け状態となるようにそれらのプーリ14a〜14dに亘って回し掛けられた伝動ベルト14e、及び、バネ14fの付勢で伝動ベルト14eを緊張させるテンションプーリ14g、などによって構成されている。尚、逆転伝動経路部14Bの各プーリ14a〜14d,14gにはVプーリが、伝動ベルト14eには六角ベルトが採用されている。 【0049】正転伝動経路部14Cは、中央のブレード12の支軸12aと一体回転する伝動プーリDとしての第2駆動プーリ14h、左側のブレード12の支軸12aと一体回転する伝動プーリDとしての第2従動プーリ14j、それらのプーリ14h,14jに亘って回し掛けられた伝動ベルト14k、及び、バネ14mの付勢で伝動ベルト14kを緊張させるテンションプーリ14n、などによって構成されている。尚、正転伝動経路部14Cの各プーリ14h,14j,14nにはVプーリが、伝動ベルト14kにはVベルトが採用されている。 【0050】逆転伝動経路部14Bにおいて、一対の中継プーリ14cは、中央のブレード12の縦軸芯P1と右側のブレード12の縦軸芯P1とを結ぶ線L1よりも前方側に位置するように配置設定されており、これによって、逆転伝動経路部14Bは前記線L1よりも前方側を迂回するようになり、その分、排出案内経路R2を、その前端aが前記線L1よりも前方側に位置する状態に延出形成することができるようになっている。 【0051】その結果、排出案内経路R2では、中央のブレード12と右側のブレード12とが排出案内経路R2に略沿う状態で回転するようになり、それらのブレード12の起風作用によって得られる搬送風の流動方向と、排出案内経路R2による刈草案内方向とが一致するようになることから、搬送風にて搬送される刈草を、より円滑に排出案内経路R2に導くことができるとともに排出案内経路R2に沿って軽快に排出流動させることができるようになっている。 【0052】逆転伝動経路部14Bにおいては、例えば、伝動ベルト14eが腹面掛けされる第1駆動プーリ14aと背面掛けされる第1従動プーリ14bのプーリ径を同じに設定した場合には、それらのプーリ14a,14bに対する伝動ベルト14eの巻掛け角や接触面積あるいは有効径の違いから、伝動ベルト14eが腹面掛けされる第1駆動プーリ14aよりも背面掛けされる第1従動プーリ14bの方が回転速度が遅くなり、それらのプーリ14a,14bと一体回転する各ブレード12の回転速度の差に起因した唸り音の発生を招くようになることから、それらの点を考慮して、それらのプーリ14a,14bと一体回転する各ブレード12の回転速度が同じになるように、第1従動プーリ14bのプーリ径が第1駆動プーリ14aのプーリ径よりも小さい値に設定されている。 【0053】一方、正転伝動経路部14Cにおいては、第2駆動プーリ14h及び第2従動プーリ14jに対して伝動ベルト14kが腹面掛け状態で同様に回し掛けられていることから、それらのプーリ14h,14jと一体回転する各ブレード12の回転速度が同じになるように、第2駆動プーリ14h及び第2従動プーリ14jの各プーリ径が同じ値に設定されている。 【0054】つまり、このモーアBにおいては、各ブレード12と一体回転する各プーリ14a,14b,14h,14jに対する各伝動ベルト14e,14kの回し掛け状態にかかわらず、各ブレード12が同じ速度で回転するようになっており、もって、各ブレード12の回転速度の差に起因した唸り音の発生を防止できるようになっている。 【0055】図4に示すように、バキュームプレート20には、排出案内経路R2の前方箇所において中央のブレード12と右側のブレード12のそれぞれの回転軌跡kに沿って湾曲する一対の排出湾曲部20Aが備えられている。各排出湾曲部20Aの排出案内終端位置bは、それらの終端に対する接線L2が、中央のブレード12と右側のブレード12の縦軸芯P1同士を結ぶ線L1よりも後方側で排出案内経路R2の縦壁13cと交わるようになる位置に設定されている。 【0056】これによって、各ブレード12の起風作用によって得られる搬送風が、バキュームプレート20の案内作用により、搬送案内経路R1を通って各排出湾曲部20Aの搬送案内終端に到達すると、それらの終端に対する接線L2に沿う方向、つまり、排出案内経路R2に沿う方向に近い方向の指向性を持って排出案内経路R2に向けて流動し、排出案内経路R2において合流するようになることから、各ブレード12からの搬送風による刈草の排出案内経路R2に向けての搬送、並びに、排出案内経路R2への流入を円滑にすることができるとともに、排出案内経路R2においては、各ブレード12からの搬送風の相乗効果によって刈草を後上方向に向けて強力に排出搬送することができるようになり、もって、排出案内経路R2にて刈草が滞留する不都合を効果的に抑制できるようになっている。 【0057】バキュームプレート20において、各排出湾曲部20Aの排出案内終端同士を接合する接合部20Bは、それらの排出案内終端に亘って接する円弧を描くように湾曲形成されており、これによって、その接合部20Bを先鋭に形成した場合(図10において二点鎖線で描いた部分を参照)に比較して、各排出湾曲部20Aにおける終端側の外側面20aに面する未刈草が、それらの外側面20aによって接合部20Bに集中して寄せ集められることを抑制でき、それらの未刈草に対して中央のブレード12と右側のブレード12とを好適に作用させることができるので、その接合部20Bから後方に向けて筋状の刈り残しが発生することを回避できるようになっている。 【0058】バキュームプレート20における排出案内経路R2との各接続部20Cは、中央のブレード12と右側のブレード12のそれぞれの回転軌跡kに沿うように湾曲形成されており、これによって、それらの接続部20Cを極力最短距離で排出案内経路R2に接続する場合(図10参照)のように、中央のブレード12と右側のブレード12のそれぞれの回転軌跡kとバキュームプレート20の接続部20Cとの間に空間Sが形成されることを回避でき、もって、それらの空間Sで刈草が滞留することを阻止できるようになっている。 【0059】排出案内経路R2は、中央のブレード12と右側のブレード12の縦軸芯P1同士を結ぶ線L1の直交方向に沿う上手側経路部R2aと、前後方向に沿う下手側経路部R2bとから構成されており、下手側経路部R2bを形成するダクト4は、その縦壁4aと上手側経路部R2aの中心線L3との交点cの前方箇所から左外方に向けて膨出するように形成されている。つまり、このように下手側経路部R2bを膨出形成している分、上手側経路部R2aから下手側経路部R2bに導入される刈草が、下手側経路部R2bにおける上手側経路部R2aの中心線L3と交差する側の縦壁4aに激しく衝突することを回避でき、それによって、その衝突に起因した流速の低下による刈草の停滞を抑制できることから、下手側経路部R2bにて刈草が詰まる不都合を招き難くすることができるようになっている。 【0060】〔別実施形態〕以下、本発明の別実施形態を列記する。 ■ モーアBにおいて、左右方向に並設されるブレード12の数量は種々の変更が可能である。 ■ 排出案内経路R2が形成される隣接する所定のブレード12の選定は種々の変更が可能であり、例えば、上記の実施形態においては、隣接する所定のブレード12として中央のブレード12と左側のブレード12とを選定するようにしてもよい。 ■ 逆転伝動経路部14Bにおいては、逆転用の伝動プーリD(第1従動プーリ14b)に背面掛けされる伝動ベルト14eとしてVベルトを採用するようにしてもよい。尚、この場合には、逆転用の伝動プーリDとして平プーリが採用されるようになる。 ■ 逆転伝動経路部14Bにおける正転用の伝動プーリD(第1駆動プーリ14a)と逆転用の伝動プーリD(第1従動プーリ14b)の各プーリ径は、採用する伝動ベルト14e,14qの断面形状やそれらの伝動プーリDに対する巻掛け角の差などに応じて種々の設定変更が可能なものである。 ■ 図6に示すように、逆転伝動経路部14Bを、中央のブレード12の支軸12aと一体回転する伝動プーリDとしての第1駆動プーリ14a、右側のブレード12の支軸12aと一体回転する伝動プーリDとしての第1従動プーリ14b、それらのプーリ14a,14bの間に位置調節可能に配設された上下一対の中継プーリ14c、第1従動プーリ14bの後方に配設された補助プーリ14d、第1駆動プーリ14aと下側の中継プーリ14cとに亘って回し掛けられる第1伝動ベルト14p、第1従動プーリ14bに対しては背面掛け状態となるように第1従動プーリ14bと上側の中継プーリ14cと補助プーリ14dとに亘って回し掛けられた第2伝動ベルト14q、及び、バネ14rの付勢で第2伝動ベルト14qを緊張させるテンションプーリ14s、などによる2本ベルト構造に構成してもよい。この構成によると、各伝動ベルト14p,14qの回し掛け長さが短くなって弛み量が小さくなることから、各伝動ベルト14p,14qのそれぞれのプーリ14a〜14d,14sからの不測の外れを抑制でき、又、中継プーリ14cの位置調節によって、回し掛け長さの短い第1伝動ベルト14pの弛み取りを行えることから、2本ベルト構造としながらも逆転伝動経路部14Bに設置するテンションプーリの数量(第1伝動ベルト14pに対するテンションプーリの分)を削減できるようになる。又、この構成においては、第1従動プーリ14bのプーリ径を第1駆動プーリ14aのプーリ径よりも小さい値に設定するのに代えて、上側の中継プーリ14cのプーリ径を下側の中継プーリ14cのプーリ径よりも大きい値に設定することによって、各ブレード12を同じ速度で回転させるようにすることも可能である。 ■ 図7に示すように、バキュームプレート20における各排出湾曲部20Aの排出案内終端同士を接合する接合部20Bを先鋭に形成して、それらの終端からの搬送風を、排出案内経路R2に沿う方向により近い指向性を持って排出案内経路R2に向けて流動させるようにしながらも、各排出湾曲部20Aの外側面20a同士に亘る横架部材21を設けて、各排出湾曲部20Aにおける終端側の外側面20aに面する未刈草が、それらの外側面20aによって接合部20Bに集中して寄せ集められることで、それらの未刈草に対してブレード12が好適に作用しなくなることを防止できるようにして、刈草排出効率の向上と刈り取り性能の向上を図れるようにしてもよい。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ
|
| 【出願日】 |
平成11年8月12日(1999.8.12) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100107308 【弁理士】 【氏名又は名称】北村 修一郎
|
| 【公開番号】 |
特開2001−45828(P2001−45828A) |
| 【公開日】 |
平成13年2月20日(2001.2.20) |
| 【出願番号】 |
特願平11−228615 |
|