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【発明の名称】 モーアの刈草搬送構造
【発明者】 【氏名】石森 正三

【氏名】山下 信行

【氏名】永井 宏樹

【氏名】大島 博

【氏名】原田 選也

【氏名】川畑 博志

【要約】 【課題】騒音の低減化を図りながら刈草搬送効率の向上を図れるようにする。

【解決手段】ハウジング13内にブレード12を縦軸芯P1周りに回転可能に装備してあるモーアの刈草搬送構造において、ブレード12の後縁に、外側ほど回転方向上手側に位置する外向きの第1起風部12bと、第1起風部12bよりも内向きで第1起風部12bの外側に位置する第2起風部12cとを有するように、回転方向に向けて凹入する形状に形成された起風翼12Bを備えた。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ハウジング内にブレードを縦軸芯周りに回転可能に装備してあるモーアの刈草搬送構造であって、前記ブレードの後縁に、外側ほど回転方向上手側に位置する外向きの第1起風部と、該第1起風部よりも内向きで前記第1起風部の外側に位置する第2起風部とを有するように、回転方向に向けて凹入する形状に形成された起風翼を備えてあるモーアの刈草搬送構造。
【請求項2】 前記ハウジング内に、前記ブレードの回転軌跡に沿って湾曲するバキュームプレートを吊設してある請求項1記載のモーアの刈草搬送構造。
【請求項3】 前記ブレードを左右方向に並設し、前記ハウジングに、隣接する所定のブレードの縦軸芯間から後上方向に向けて刈草を案内する後ろ上がり傾斜姿勢の排出案内経路を形成し、各ブレードに伝動するベルト式伝動機構に、前記所定のブレードを、前記排出案内経路ではそれぞれが前方から後方に向かうように互いに逆向きに回転させる逆転伝動経路部を設けてある請求項1又は2記載のモーアの刈草搬送構造。
【請求項4】 前記バキュームプレートを、その上下中間部よりも下端側ほど前記回転軌跡に近接する下窄まり形状に形成してある請求項2又は3記載のモーアの刈草搬送構造。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハウジング内にブレードを縦軸芯周りに回転可能に装備してあるモーアの刈草搬送構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記のようなモーアの刈草搬送構造においては、例えば、特開平7−79629号公報で開示されているように、ブレードの後縁外端側を上向きに折り曲げることで、ブレードに、その外側ほど回転方向下手側に位置する内向きの起風翼を備えさせ、その回転に伴って発生する起風翼からの搬送風によって、ブレードで切断された刈草を所定の排出口に向けて搬送するようにしていた。
【0003】ちなみに、排出口まで搬送された刈草を排出口から機外に放出する場合には、刈草の放出を起風翼からの搬送風で行うことが考えられており、又、排出口まで搬送された刈草を、排出口から機体後部に装備される集草容器までダクトを介して搬送する場合には、排出口から集草容器に向けて刈草を搬送する搬送風を供給する電動ファンを設けることが考えられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の従来技術のように起風翼が内向きに形成されている場合には、起風翼からの搬送風がブレードの回転軌跡に対して内向きの指向性を持つようになり、それによって、ブレードの回転軌跡外に搬送されずにブレードと連れ回る刈草が多くなることから、ブレードで切断された刈草が所定の排出口に向けて搬送され難くなる不都合を招くようになっていた。
【0005】そこで、そのような不都合を回避するために、ブレードに、その外側ほど回転方向上手側に位置する外向きの起風翼や、ブレードの回転軌跡に対して直交する方向の起風翼を備えさせることも考えられるが、外向きの起風翼を備えさせた場合には、起風翼からの搬送風がブレードの回転軌跡に対して外向きの指向性を持つようになり、それによって、刈草のブレードとの連れ回りを抑制できるだけでなく、その搬送風にて搬送される刈草を回転速度の速いブレードの外端側に寄せ集めることができることから、ブレードで切断された刈草を所定の排出口に向けて効率良く搬送することができる反面、起風翼からの搬送風がブレードに近接するハウジングの縦壁に衝突することによって発生する破裂音に起因した騒音の増大を招くようになる。又、ブレードの回転軌跡に対して直交する方向の起風翼を備えさせた場合には、起風翼からの搬送風がブレードの回転軌跡に対する接線に沿う方向の指向性を持つようになることから、外向きの起風翼を備えさせた場合に比較して、破裂音に起因した騒音の増大は抑制できるものの、搬送風による回転速度の速いブレードの外端側への刈草の寄せ集めを行えないことから、刈草搬送効率の向上を図る上で改善の余地がある。
【0006】本発明の目的は、騒音の低減化を図りながら刈草搬送効率の向上を図れるようにすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明のうちの請求項1記載の発明では、ハウジング内にブレードを縦軸芯周りに回転可能に装備してあるモーアの刈草搬送構造において、前記ブレードの後縁に、外側ほど回転方向上手側に位置する外向きの第1起風部と、該第1起風部よりも内向きで前記第1起風部の外側に位置する第2起風部とを有するように、回転方向に向けて凹入する形状に形成された起風翼を備えた。
【0008】〔作用〕上記請求項1記載の発明によると、ブレードの回転に伴って、第1起風部からは、ブレードの回転軌跡に対して外向きの指向性を持った搬送風が発生し、第2起風部からは、第1起風部からの搬送風よりも内向きの指向性を持った搬送風が発生するようになる。
【0009】つまり、第1起風部からの搬送風によって、ブレードで切断された刈草を、ブレードとの連れ回りを抑制しながら回転速度の速いブレードの外端側に寄せ集めることができる上に、第2起風部からの搬送風によって、外端側に寄せ集められた刈草の外向きの指向性を弱めることができて、ブレードに近接するハウジングの縦壁への刈草の衝突に起因した搬送力の低下を抑制できることから、ブレードで切断された刈草を、より効率良く所定の排出口に向けて搬送することができるようになる。しかも、第2起風部からの搬送風によって、第1起風部からの搬送風の外向きの指向性を弱めることができることから、起風翼からの搬送風がブレードに近接するハウジングの縦壁に衝突することによって発生する破裂音に起因した騒音の増大や、外向きの指向性が強くなることに起因したハウジング内からの搬送風の漏れ出しによる搬送力の低下を抑制できるようになる。
【0010】〔効果〕従って、騒音の低減化を図りながら刈草搬送効率の向上を効果的に図れるようになった。
【0011】本発明のうちの請求項2記載の発明では、上記請求項1記載の発明において、前記ハウジング内に、前記ブレードの回転軌跡に沿って湾曲するバキュームプレートを吊設した。
【0012】〔作用〕上記請求項2記載の発明によると、バキュームプレートにより搬送風の漏れ出しを抑制できることから、その分、搬送風による刈草の排出口に向けての搬送をより効率良く行えるようになる。
【0013】〔効果〕従って、刈草搬送効率の向上を更に図れるようになった。
【0014】本発明のうちの請求項3記載の発明では、上記請求項1又は2記載の発明において、前記ブレードを左右方向に並設し、前記ハウジングに、隣接する所定のブレードの縦軸芯間から後上方向に向けて刈草を案内する後ろ上がり傾斜姿勢の排出案内経路を形成し、各ブレードに伝動するベルト式伝動機構に、前記所定のブレードを、前記排出案内経路ではそれぞれが前方から後方に向かうように互いに逆向きに回転させる逆転伝動経路部を設けた。
【0015】〔作用〕上記請求項3記載の発明によると、排出案内経路においては、所定のブレードからのそれぞれの搬送風が排出案内経路の前方から後方に向けて流動するようになる。しかも、所定のブレードからのそれぞれの搬送風は、第2起風部の作用によって、互いの排出案内経路での流動を阻害し合うようになる外向きの指向性が弱められている。その結果、各ブレードからの搬送風によって排出案内経路に向けて搬送された刈草を、排出案内経路においては、その経路で合流する所定のブレードからの搬送風の相乗作用によって軽快に排出流動させることができるようになる。又、これによって、モーアの排出口から機体後部に配備される集草容器に向けて刈草を搬送する場合であっても、排出口から集草容器に向けて刈草を搬送する搬送風を供給する集草用の電動ファンを設けずに、刈草を集草容器に搬送することできるようになる。
【0016】〔効果〕従って、排出案内経路での刈草搬送効率の向上を図れるとともに、集草用の電動ファンを設けない分、刈り取り集草作業の低燃費化を図れるようになった。
【0017】本発明のうちの請求項4記載の発明では、上記請求項2又は3記載の発明において、前記バキュームプレートを、その上下中間部よりも下端側ほど前記回転軌跡に近接する下窄まり形状に形成した。
【0018】〔作用〕上記請求項4記載の発明によると、ブレードの回転に伴って発生する搬送風は、空間の大きいブレードの上方に向けて流動しながら、バキュームプレートに沿って流動するようになることから、搬送風のバキュームプレートの下方からの漏れ出しに起因した搬送力の低下を抑制できる上に、未刈草の引き起こし作用を高めることができて、刈り取り性能の向上を図れるようになる。又、バキュームプレートの上下中間部がブレードから離れることにより、起風翼からの搬送風がバキュームプレートに衝突することによって発生する破裂音に起因した騒音の増大を抑制できるようになる。
【0019】〔効果〕従って、バキュームプレートの簡単な改良によって、騒音の低減化を更に図りながら、より一層の刈草搬送効率の向上を図れるようになった。
【0020】
【発明の実施の形態】図1には草刈機の全体側面が示されており、この草刈機は、左右一対の前輪1と後輪2とを備えた走行機体Aの下腹部に、昇降リンク機構3を介してモーアBを昇降可能に吊り下げ装備するとともに、走行機体Aの後部に、モーアBから排出される刈草をダクト4を介して集草する集草容器Cを連結装備することによって構成されている。
【0021】図1〜3に示すように、走行機体Aは、その前部に搭載されたエンジン5、機体後部に配備された静油圧式無段変速装置6、静油圧式無段変速装置6の後部に連設されたギヤ式変速装置7、及び、ギヤ式変速装置7の左右に配設された減速装置8、などによって構成されており、エンジン5からの走行用の動力が、伝動軸9を介して静油圧式無段変速装置6に伝達されるとともに静油圧式無段変速装置6にて変速され、その変速後の動力がギヤ式変速装置7にて減速され、その減速後の動力が、ギヤ式変速装置7の後端下部に配備された差動機構7Aから左右の差動軸10を介して左右の減速装置8に伝達され、左右の減速装置8にて更に減速された動力が、左右の後車軸11を介して左右の後輪2に伝達されるようになっている。
【0022】図1及び図2に示すように、モーアBは、左右方向に並設される3枚のブレード12、それらのブレード12を縦軸芯P1周りに回転可能に支持するハウジング13、及び、ハウジング13の上部に配備されたベルト式伝動機構14、などによって構成されており、エンジン5からの作業用の動力が、ベルトテンション式の作業クラッチ15及び伝動軸16を介してベルト式伝動機構14に伝達され、ベルト式伝動機構14から各ブレード12に伝達されるようになっている。
【0023】図1に示すように、集草容器Cは、ギヤ式変速装置7の後方に配備された油圧シリンダ17の作動による集草容器Cの前上部に設定された支点P2周りでの上下揺動操作によって、その姿勢を、その前部に形成された開口Caをダクト4に連通させる前向きの作業姿勢と、ダクト4を介して集草した刈草を開口Caから排出する下向きの排出姿勢とに切り換えられるように構成されている。
【0024】図1〜3に示すように、走行機体Aにおいて、左側の減速装置8は、その右側面上部が左側の機体フレーム18に連結されるとともに、その右側面下部にギヤ式変速装置7が直結されている。右側の減速装置8は、その左側面上部が右側の機体フレーム18に連結されるとともに、その左側面下部に、右側の差動軸10を外囲する差動軸ケース19を介してギヤ式変速装置7が連結されている。この構成から、静油圧式無段変速装置6とギヤ式変速装置7とが走行機体Aの左側に偏位した状態で配備されるようになり、ギヤ式変速装置7と右側の減速装置8と差動軸ケース19との間に、ダクト4を通すための大きい空間が形成されるようになっている。
【0025】図2、図4及び図5に示すように、モーアBのハウジング13には、各ブレード12からの刈草を、隣接する所定のブレード12の一例である中央のブレード12と右側のブレード12との縦軸芯P1間に向けて案内する搬送案内経路R1と、その縦軸芯P1間から後上方向に向けて刈草を案内する後ろ上がり傾斜姿勢の排出案内経路R2とが備えられている。つまり、モーアBは、各ブレード12にて切断された刈草を、その後方に向けて放出するリアディスチャージ型に構成されている。搬送案内経路R1は、各ブレード12の回転軌跡kに略沿うように湾曲形成された状態でハウジング13に吊設されるバキュームプレート20、バキュームプレート20と一定距離を隔てて対向するように立ち上げ形成されたハウジング13の左右の内部縦壁13a、及び、バキュームプレート20と左右の内部縦壁13aとに亘るハウジング13の第1上壁部分13bによって形成されている。排出案内経路R2は、中央のブレード12の縦軸芯P1と右側のブレード12の縦軸芯P1との間において対向する左右の縦壁13c、及び、左右の縦壁13cに亘るハウジング13の第2上壁部分13d、などによって形成されている。
【0026】図2及び図5に示すように、モーアBのベルト式伝動機構14には、伝動軸16に中央のブレード12の支軸12aを伝動連結する入力部14A、中央のブレード12と右側のブレード12とを排出案内経路R2ではそれぞれが前方から後方に向かうように互いに逆向きに回転させる逆転伝動経路部14B、及び、中央のブレード12と左側のブレード12とを同方向に回転させる正転伝動経路部14Cが設けられている。この構成から、各ブレード12にて切断された刈草は、各ブレード12の回転に伴って発生する起風作用により、搬送案内経路R1を通って排出案内経路R2に導かれるようになっている。
【0027】逆転伝動経路部14Bは、中央のブレード12の支軸12aと一体回転する第1駆動プーリ14a、右側のブレード12の支軸12aと一体回転する第1従動プーリ14b、それらのプーリ14a,14bの間に配設された一対の中継プーリ14c、第1従動プーリ14bの後方に配設された補助プーリ14d、第1従動プーリ14bに対しては背面掛け状態となるようにそれらのプーリ14a〜14dに亘って回し掛けられた伝動ベルト14e、及び、バネ14fの付勢で伝動ベルト14eを緊張させるテンションプーリ14g、などによって構成されている。尚、逆転伝動経路部14Bの各プーリ14a〜14d,14gにはVプーリが、伝動ベルト14eには六角ベルトが採用されている(図5参照)。
【0028】正転伝動経路部14Cは、中央のブレード12の支軸12aと一体回転する第2駆動プーリ14h、左側のブレード12の支軸12aと一体回転する第2従動プーリ14j、それらのプーリ14h,14jに亘って回し掛けられた伝動ベルト14k、及び、バネ14mの付勢で伝動ベルト14kを緊張させるテンションプーリ14n、などによって構成されている。尚、正転伝動経路部14Cの各プーリ14h,14j,14nにはVプーリが、伝動ベルト14kにはVベルトが採用されている(図5参照)。
【0029】図2及び図4に示すように、逆転伝動経路部14Bにおいて、一対の中継プーリ14cは、中央のブレード12の縦軸芯P1と右側のブレード12の縦軸芯P1とを結ぶ線L1よりも前方側に位置するように配置設定されており、これによって、逆転伝動経路部14Bは前記線L1よりも前方側を迂回するようになり、その分、排出案内経路R2を、その前端が前記線L1よりも前方側に位置する状態に延出形成することができるようになっている。
【0030】その結果、排出案内経路R2では、中央のブレード12と右側のブレード12とが排出案内経路R2に略沿う状態で回転するようになり、それらのブレード12の起風作用によって得られる搬送風の流動方向と、排出案内経路R2による刈草案内方向とが一致するようになることから、搬送風にて搬送される刈草を、より円滑に排出案内経路R2に導くことができるとともに排出案内経路R2に沿って軽快に排出流動させることができるようになっている。
【0031】図4〜6に示すように、各ブレード12における外端側の前縁には、ブレード12の回転に伴って未刈草を切断する刃先12Aが形成され、又、各ブレード12における外端側の後縁には、ブレード12の回転に伴って搬送風を発生させる起風翼12Bが備えられている。尚、各ブレード12の外端側は前下がり姿勢に設定されており、これによって、切断後の植立草がブレード12の底面に摺接することに起因した刈り取り抵抗の増大を抑制でき、その分、刈り取り性能の向上を図れるようになっている。
【0032】起風翼12Bは、外側ほど回転方向上手側に位置する外向きの第1起風部12bと、第1起風部12bよりも内向きとなるように外側ほど回転方向下手側に位置する姿勢に設定された状態で第1起風部12bの外側に位置する第2起風部12cとを有するように、回転方向に向けて凹入する形状に形成されており、ブレード12の回転に伴って、第1起風部12bからは、ブレード12の回転軌跡kに対して外向きの指向性を持った搬送風F1が発生し、第2起風部12cからは、第1起風部12bからの搬送風F1よりも内向きとなるブレード12の回転軌跡kに対して内向きの指向性を持った搬送風F2が発生するようになっている。
【0033】この構成から、第1起風部12bからの搬送風F1によって、ブレード12で切断された刈草を、ブレード12との連れ回りを抑制しながら回転速度の速いブレード12の外端側に寄せ集めることができる上に、第2起風部12cからの搬送風F2によって、外端側に寄せ集められた刈草の外向きの指向性を弱めることができて、ブレード12に近接するハウジング13の縦壁としてのバキュームプレート20への刈草の衝突に起因した搬送力の低下を抑制できることから、ブレード12で切断された刈草を、ハウジング13の排出口13Aに向けて、より効率良く搬送することができるようになっている。しかも、第2起風部12cからの搬送風F2によって、第1起風部12bからの搬送風F1の外向きの指向性を弱めることができることから、起風翼12Bからの搬送風F1,F2がバキュームプレート20に衝突することによって発生する破裂音に起因した騒音の増大や、外向きの指向性が強くなることに起因した各案内経路R1,R2からの搬送風F1,F2の漏れ出しによる搬送力の低下を抑制できるようになっている。
【0034】図5に示すように、バキュームプレート20は、その上下中間部よりも下端側ほどブレード12の回転軌跡kに近接する下窄まり形状の一例として、その上端側ほどブレード12の回転軌跡kから離間する上拡がり形状に形成されており、これによって、ブレード12の回転に伴って発生する搬送風F1,F2を、空間の大きいブレード12の上方に向けて流動させながら、バキュームプレート20に沿って流動させることができるので、搬送風F1,F2のバキュームプレート20の下方からの漏れ出しに起因した搬送力の低下を抑制できる上に、未刈草の引き起こし作用を高めることができて、刈り取り性能の向上を図れるようになっている。又、バキュームプレート20の上方側ほどブレード12から離れることによって、起風翼12Bからの搬送風F1,F2がバキュームプレート20に衝突することによって発生する破裂音に起因した騒音の増大を更に抑制できるようになっている。
【0035】〔別実施形態〕以下、本発明の別実施形態を列記する。
■ モーアBとしては、サイドディスチャージ型に構成されたものであってもよい。
■ モーアBに装備するブレード12の数量は種々の変更が可能である。
■ 排出案内経路R2が形成される隣接する所定のブレード12の選定は種々の変更が可能であり、例えば、上記の実施形態においては、隣接する所定のブレード12として中央のブレード12と左側のブレード12とを選定するようにしてもよい。
■ 起風翼12Bの第2起風部12cとしては、第1起風部12bよりも内向きで第1起風部12bの外側に位置するものであれば、ブレード12の回転軌跡kに対して直交する姿勢に設定されたものであってもよく、又、外側ほど回転方向上手側に位置する姿勢に設定されたものであってもよい。
■ バキュームプレート20としては、図7に示すように、その上下中間部よりも下端側ほどブレード12の回転軌跡kに近接する下窄まり形状の一例として、その上下中間部が外方に膨出するように湾曲形成〔図7の(イ)参照〕あるいは屈曲形成〔図7の(ロ)参照〕されたものであってもよく、又、その上半部がハウジング13に対して垂直姿勢になるように湾曲形成〔図7の(ハ)参照〕あるいは屈曲形成〔図7の(ニ)参照〕されたものであってもよい。これらの場合には、上記実施形態において例示した上拡がり形状のものに比較して、バキュームプレート20の搬送案内経路R1側でのハウジング13に対する夾角を大きくすることができ、その分、ハウジング13とバキュームプレート20との間に濡れた刈草などが付着して刈草搬送の障害になることを抑制できることから、刈草搬送効率の向上を図れるようになる。
【出願人】 【識別番号】000001052
【氏名又は名称】株式会社クボタ
【出願日】 平成11年8月11日(1999.8.11)
【代理人】 【識別番号】100107308
【弁理士】
【氏名又は名称】北村 修一郎
【公開番号】 特開2001−45826(P2001−45826A)
【公開日】 平成13年2月20日(2001.2.20)
【出願番号】 特願平11−227361