| 【発明の名称】 |
コンバインの運転部構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】新保 喜崇
|
| 【要約】 |
【課題】運転部の操作性と運転部への乗降性とを向上させること。
【解決手段】機体の左右仮想中心線上に運転部を設けると共に、同運転部内に設けた座席を上記左右仮想中心線上に配置し、同座席の左右側方にそれぞれ左側操作コラムと右側操作コラムとを配置して、各操作コラムに操作手段を振り分けて配置したこと。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 運転床部に、ハンドルを取り付けたハンドルコラムと、同ハンドルを操作する運転者が着座する座席とを前後方向に間隔を開けて配設したコンバインの運転部構造であって、機体の左右仮想中心線上に運転部を設けると共に、同運転部内に設けた座席を上記左右仮想中心線上に配置し、同座席の左右側方にそれぞれ左側操作コラムと右側操作コラムとを配置して、各操作コラムに操作手段を振り分けて配置したことを特徴とするコンバインの運転部構造。 【請求項2】 運転床部上に、ハンドルコラムと座席との間を左右方向に横断する乗降用通路を形成し、同乗降用通路を通して運転部の左右いずれの方向からも乗降が行えるようにしたことを特徴とする請求項1記載のコンバインの運転部構造。 【請求項3】 左・右操作コラムは、それぞれの前壁を座席の前端と同等位置若しくはそれよりも後方位置に配置し、各操作コラムの直前方位置に乗降用通路が形成されるようにしたことを特徴とする請求項2記載のコンバインの運転部構造。 【請求項4】 右側操作コラムは、左側操作コラムよりも後方に位置ずれさせて配置して、座席の右側方に形成される右側乗降用通路の前後幅を、座席の左側方に形成される左側乗降用通路の前後幅よりも広幅に形成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のコンバインの運転部構造。 【請求項5】 右側操作コラムには、機体の右側上部に設けた穀粒搬出オーガを操作するためのオーガ操作手段を配置して、その他の操作手段は左側操作コラムに配置したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のコンバインの運転部構造。 【請求項6】 各操作手段の上面には、それぞれ各種操作パネルを設けたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のコンバインの運転部構造。 【請求項7】 ハンドルコラムの左側方で、かつ、左側操作コラムの前方位置にレバーコラムを配設し、同レバーコラムに主変速操作レバーを取り付ける一方、左側操作コラムに副変速操作レバーを取り付けたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のコンバインの運転部構造。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、コンバインの運転部構造に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、コンバインの運転部構造の一形態として、運転床部に、ハンドルを取り付けたハンドルコラムと、同ハンドルを操作する運転者が着座する座席とを前後方向に間隔を開けて配設し、同座席の左側方に操作コラムを配設する一方、座席の右側方に乗降口を設けて、同乗降口より運転部に乗降するようにしている。 【0003】そして、操作コラムは、前後方向に縦長の箱状に形成して、同操作コラムの上面より各種操作レバーを突出させると共に、同上面に各種操作パネルを設けている。 【0004】また、座席の背後には、機体に設けた穀粒搬出オーガを操作するためのオーガ操作手段を配置している。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】ところが、上記したコンバインの運転部構造では、座席の左側方にのみ配設されている操作コラムに各種操作レバーと各種操作パネルが設けられているために、運転者は右手でハンドルを把持したまま、左手で各種操作レバー若しくは各種操作パネルを操作しなければならず、左手だけの操作範囲が広く、その移動量が大きくなっているという操作性の不具合がある。 【0006】そして、乗降口は、座席の右側方に形成されているだけであるために、機体を停止させた際に、何らかの事情で乗降口側から乗降ができない場合があり、機体の停止場所が制約されるという不具合がある。 【0007】また、座席の背後に配置したオーガ操作手段を操作する際には、運転者は、まず、右側方をむいて座席に着座し、同状態より上半身を後方へねじりながら半身の状態で、オーガ操作手段を操作しなければならず、操作がし難いという不具合もある。 【0008】 【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、運転床部に、ハンドルを取り付けたハンドルコラムと、同ハンドルを操作する運転者が着座する座席とを前後方向に間隔を開けて配設したコンバインの運転部構造であって、機体の左右仮想中心線上に運転部を設けると共に、同運転部内に設けた座席を上記左右仮想中心線上に配置し、同座席の左右側方にそれぞれ左側操作コラムと右側操作コラムとを配置して、各操作コラムに操作手段を振り分けて配置したことを特徴とするコンバインの運転部構造を提供せんとするものである。 【0009】また、 本発明は、 以下の構成にも特徴を有する。■運転床部上に、ハンドルコラムと座席との間を左右方向に横断する乗降用通路を形成し、同乗降用通路を通して運転部の左右いずれの方向からも乗降が行えるようにしたこと。 【0010】■左・右操作コラムは、それぞれの前壁を座席の前端と同等位置若しくはそれよりも後方位置に配置し、各操作コラムの直前方位置に乗降用通路が形成されるようにしたこと。 【0011】■右側操作コラムは、左側操作コラムよりも後方に位置ずれさせて配置して、座席の右側方に形成される右側乗降用通路の前後幅を、座席の左側方に形成される左側乗降用通路の前後幅よりも広幅に形成したこと。 【0012】■右側操作コラムには、機体の右側上部に設けた穀粒搬出オーガを操作するためのオーガ操作手段を配置して、その他の操作手段は左側操作コラムに配置したこと。 【0013】■各操作手段の上面には、それぞれ各種操作パネルを設けたこと。 【0014】■ハンドルコラムの左側方で、かつ、左側操作コラムの前方位置にレバーコラムを配設し、同レバーコラムに主変速操作レバーを取り付ける一方、左側操作コラムに副変速操作レバーを取り付けたこと。 【0015】 【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態について説明する。 【0016】すなわち、本発明に係るコンバインの運転席構造は、基本的構造として、運転床部に、ハンドルを取り付けたハンドルコラムと、同ハンドルを操作する運転者が着座する座席とを前後方向に間隔を開けて配設している。 【0017】そして、 本発明では、特徴的構造として、 機体の左右仮想中心線上に運転部を設けると共に、同運転部内に設けた座席を上記左右仮想中心線上に配置し、同座席の左右側方にそれぞれ左側操作コラムと右側操作コラムとを配置して、各操作コラムに操作手段を振り分けて配置している。 【0018】このようにして、操作手段を左右側操作手段に振り分けて配置しているために、運転者は、各操作コラムに近い方の手で、各操作コラムに設けられた操作手段を操作することができる。 【0019】従って、片手で操作する操作手段の操作範囲を小さくすることができて、操作する片手の移動量を少なくすることができて、操作性を向上させることができる。 【0020】しかも、 本発明では、運転床部上に、ハンドルコラムと座席との間を左右方向に横断する乗降用通路を形成し、同乗降用通路を通して運転部の左右いずれの方向からも乗降が行えるようにしている。 【0021】このようにして、運転者は、機体を停止させた周囲の状況に関わりなく、適宜左右いずれか一方の方向から楽に乗降することができる。 【0022】従って、機体を停止させる場所の制約がなくなり、便宜性を向上させることができる。 【0023】さらに、 本発明では、左・右操作コラムは、それぞれの前壁を座席の前端と同等位置若しくはそれよりも後方位置に配置し、各操作コラムの直前方位置に乗降用通路が形成されるようにしている。 【0024】このようにして、乗降用通路を左右方向に直状に形成することができるために、運転者は同乗降用通路を通ってスムーズに乗降を行うことができる。 【0025】また、 本発明では、右側操作コラムは、左側操作コラムよりも後方に位置ずれさせて配置して、座席の右側方に形成される右側乗降用通路の前後幅を、座席の左側方に形成される左側乗降用通路の前後幅よりも広幅に形成している。 【0026】このようにして、乗降頻度の多い右側乗降用通路を広幅に形成しているために、運転者は同右側乗降用通路より楽に乗降を行うことができて、運転者の疲労を低減させることができる。 【0027】そして、 本発明では、右側操作コラムには、機体の右側上部に設けた穀粒搬出オーガを操作するためのオーガ操作手段を配置して、その他の操作手段は左側操作コラムに配置ている。 【0028】このようにして、運転者は、右側方を向いて座席に着座することにより、機体の右側上部に設けた穀粒搬出オーガを視認しながらオーガ操作手段を操作することができるために、かかる操作の確実性と安全性とを良好に確保することができる。 【0029】しかも、 本発明では、各操作コラムの上面に、それぞれ各種操作パネルを設けている。 【0030】このようにして、各種操作パネルを各操作パネルの上面である床面より一定高さだけ高い位置に配置しているために、運転者は座席に着座した状態でも、また、運転床部に起立した状態でも各種操作パネルを楽に操作することができて、各種操作パネルの操作性を向上させることができる。 【0031】さらに、 本発明では、ハンドルコラムの左側方で、かつ、左側操作コラムの前方位置にレバーコラムを配設し、同レバーコラムに主変速操作レバーを取り付ける一方、左側操作コラムに副変速操作レバーを取り付けている。 【0032】このようにして、比較的頻繁に操作する主変速レバーをハンドルコラムの左側方で、かつ、左側操作コラムの前方位置にレバーコラムを介して配置しているために、運転者は、右手でハンドルを把持したまま、左手で楽に主変速レバーを操作することができる。 【0033】そして、レバーコラムは、左側操作コラムの前方位置に配置して、両コラム間に左側乗降用通路を確保しているために、運転者は、運転部の左側方からの乗降も楽に行うことができる。 【0034】 【実施例】以下に、本発明の実施例を、図面を参照しながら説明する。 【0035】図1〜図3は、本発明に係るコンバインAとしての汎用コンバインを示しており、同コンバインAは、左右一対のクローラ式の走行部1,1 上に機体フレーム2を載設し、同機体フレーム2の前端部に刈取部4を搬送部5を介して昇降自在に取り付け、機体フレーム2上において、同搬送部5の直後方位置に脱穀部6を配設し、同脱穀部6の直下方位置に揺動選別部7を配設する一方、同揺動選別部7の後方上部であって、脱穀部6の直後方位置に排藁処理部8を配設している。 【0036】しかも、コンバインAは、機体フレーム2の前端部であって、搬送部5の直上方位置に運転部9を配設し、同運転部9の直後方位置であって、脱穀部6の直上方位置に穀粒貯留部10を配設し、同穀粒貯留部10の直後方位置であって、排藁処理部8の直上方位置に原動機部11を配設している。 【0037】ここで、本発明の要旨をなす運転部9の構造について、図1〜図4を参照しながら説明し、その後にその他の構成部について図1〜図3を参照しながら説明する。 【0038】すなわち、運転部9は、図4にも示すように、機体の左右仮想中心線C上に配設しており、機体フレーム2上の前端中央部に略矩形箱型状のキャビン65を配設し、同キャビン65内の底部に張設した運転床部66上に、ハンドル67を取り付けたハンドルコラム68と、同ハンドル67を操作する運転者が着座する座席69とを前後方向に間隔を開けて配設すると共に、これらハンドルコラム68と座席69とを上記左右仮想中心線C上に配置し、同座席69の左右側方にそれぞれ左側操作コラム70と右側操作コラム71とを配置して、各操作コラム70,71 に後述する各操作手段84,85 を振り分けて配置し、ハンドルコラム68の左側方で、かつ、左側操作コラム70の前方位置にレバーコラム72を配設し、同レバーコラム72に主変速操作レバー73を取り付ける一方、左側操作コラム70に操作手段85の一部である副変速操作レバー74を取り付けて構成している。 【0039】そして、運転床部66上に、ハンドルコラム68と座席69との間を左右方向に横断する乗降用通路75を形成し、同乗降用通路75を通してキャビン65の左右側壁76,77 に形成した乗降口78,79 のいずれからでも乗降が行えるようにしている。80はフロントガラス、81は天井壁、82は後壁、83は、乗降口78,79 に開閉自在に取り付けた開閉扉である。 【0040】ここで、左・右操作コラム70,71 は、それぞれの前壁70a,71a を座席69の前端69a よりも後方位置に配置し、各操作コラム70,71 の直前方位置に乗降用通路75が形成されるようにしている。 【0041】しかも、右側操作コラム71は、左側操作コラム70よりも後方に位置ずれさせて配置して、座席69の右側方に形成される右側乗降用通路75b の前後幅W 2を、座席69の左側方に形成される左側乗降用通路75a の前後幅W 1よりも広幅に形成している。W3は、右側操作コラム71の後方位置ずれ幅である。 【0042】このようにして、 運転部9 内には、 左右側の乗降口78,79 のいずれからも乗降通路75を通して乗降が行えるようにしており、 特に、 乗降頻度の多い右側乗降用通路75b の前後幅W2を左側乗降用通路75a の前後幅W1よりも広幅に形成しているために、 乗降が楽に行える。また、右側操作コラム71の上面には、機体の右側上部に設けた後述の穀粒搬出オーガ60を操作するためのオーガ操作手段84を配置すると共に、各種操作パネル86を設ける一方、左側操作コラム70には、その他の操作手段85を配置すると共に、各種操作パネル87を設けている。 【0043】そして、オーガ操作手段84は、右側操作コラム71の上面において、 右側前部にオーガクラッチスイッチ88を配置し、 その後方位置にオーガ自動旋回スイッチ89を配置し、 その後方位置にオーガ操作レバー90を配置して構成している。また、 各種操作パネル86は、 オーガクラッチスイッチ88の右側方に点灯ランプ91を配置し、 オーガ自動旋回スイッチ89の右側方にも点灯ランプ92を配置し、 オーガ操作レバー90の前後左右側方にそれぞれオーガ下降表示体93とオーガ上昇表示体94とオーガ左旋回表示体95とオーガ右旋回表示体96とを配置して構成している。113は、 携帯電話等を収容するための小物入れである。ここで、 穀粒搬出オーガ60は、 グレンタンク58の後方位置に置いて、 基端部を中心に上下回動自在かつ左右旋回自在として、 機体の右側に配置しており、 運転者は、 座席69の右側後方に配置したオーガ操作手段84を操作する際に、 同穀粒搬出オーガ60の動作を視認しながら操作を行うことができて、 操作上の確実性と安全性とを良好に確保することができる。そして、 その他の操作手段85は、左側操作コラム70の上面において、 左側に前記副変速操作レバー74と刈取部揺動制御用の手動操作スイッチ97と刈り高さ切り替えスイッチ98と刈り高さ設定ダイヤル99とを前方から後方へ順次配置し、 右側にリール操作レバー100 と刈り取りクラッチ入切スイッチ101 と脱穀クラッチ入切スイッチ102 と刈取部揺動制御入切スイッチ103 と自動刈り高さ入切スイッチ104 とリール同調入切スイッチ105 とを前方から後方へ順次配置して構成している。また、 各種操作パネル87は、リール操作レバー100 の前後左右側方にそれぞれ前進表示体106 と後退表示体107 と高速表示体108 と低速表示体109 とを配置し、 刈り取りクラッチ入切スイッチ101 と脱穀クラッチ入切スイッチ102 と自動刈り高さ入切スイッチ104 の各左側近傍位置に点灯ランプ110,111,112 をそれぞれ配置して構成している。ここで、 刈取部4は、 前後方向の軸線廻りに揺動自在に取り付けて、 機体の揺動姿勢変化にかかわりなく水平姿勢を保持すべく自動姿勢制御が行えるようにしており、 かかる自動姿勢制御を行う際には、 上記した刈取部揺動制御入切スイッチ103 を入りにすればよく、 また、 手動で刈取部4の姿勢を操作する際には、 上記した手動操作スイッチ97を操作すればよい。そして、 刈取部4には掻き込みリール19を設けており、 同掻き込みリール19は、 前後方向に進退位置調節自在としており、 かかる進退位置調節はリール操作レバー100 を前後方向へ回動操作して行うようにしている。このように、 本実施例では、 ハンドルコラム68の左側方に主変速操作レバー73を取り付けたレバーコラム72を配置すると共に、 座席69の左側方にオーガ操作手段84以外の操作手段85を配置しているために、 運転者は、 右手でハンドル67を把持したまま、左手で主変速操作レバー73とオーガ操作手段84以外の操作手段85とを適宜選択的に操作することができて、操作性を向上させることができる。この際、 レバーコラム72と左側操作コラム70との間には、 左側乗降用通路75aが形成されているために、 運転者が左側の乗降口78から乗降する際にも上記操作手段85の存在は何ら支障とならない。従って、 本実施例では、 運転部9 の操作性の向上と運転部9 への乗降性の向上とを同時に達成することができる。次に、上記した運転部9以外の各構成部について、図1〜図3を参照しながら説明する。 【0044】走行部1は、前後方向に伸延する走行フレーム12の前端部に駆動輪14を取り付ける一方、走行フレーム12の後端部に遊動輪15を取り付け、これら駆動輪14と遊動輪15との間に履帯16を巻回している。 【0045】そして、駆動輪14は、原動機部11に連動連結したミッション( 図示せず) に連動連結している。図中、17は転動輪である。 【0046】刈取部4は、搬送部5の先端部にプラットホーム18を連設し、同プラットホーム18の前側上方位置に掻き込みリール19を配置すると共に、プラットホーム18の下端部に刈刃装置20を設け、同刈刃装置20の後方位置に横送りオーガ21を配置している。図中、22はディバイダー、23は伝動機構である。 【0047】このようにして、刈取部4では、圃場に植立した穀桿を掻き込みリール19によって掻き込みながら刈刃装置20で穀桿の根本部分を刈り取り、その後、刈り取った穀桿を横送りオーガ21により機体の中央部に寄せ集めて、後方の搬送部5へ受け渡すようにしている。 【0048】搬送部5は、機体フレーム2の前端部にフィーダハウス24を上下回動自在に取付け、同フィーダハウス24の内部に搬送コンベア25を配設する一方、機体フレーム2の前端上部に搬送ビータ26を配設している。図中、27は、フィーダハウス24を上下回動させて昇降させる油圧シリンダーである。 【0049】このようにして、搬送部5では、刈取部4で刈り取った穀桿を搬送コンベア25と搬送ビータ26とで後方の脱穀部6へ搬送するようにしている。 【0050】脱穀部6は、左右幅方向に軸線を向けた第1 ロータ28と第2 ロータ29とを、前後方向に間隔を開けて配設し、各ロータ28,29の直下方位置に受網30,31を配設している。図中、32,33は各ロータ28,29の外周部に形成したスクリュー羽根、34は扱歯、35,36は上部壁、37は第1 ロータ28の右側端部と第2 ロータ29の右側端部とを連通連結する連通路である。 【0051】このようにして、脱穀部6では、搬送部5によって搬送された穀桿は、第1 ロータ28の作用によって第1 ロータ28の左側端部から右側端部へ移送されながら脱穀処理された後、第2ロータ29の作用によって第2 ロータ29の右側端部から左側端部へ移送されながら脱穀処理され、脱穀処理された穀粒は受網30,31を通過して下方の揺動選別部7へ落下される一方、排藁は後方の排藁処理部8へ移送されるようにしている。 【0052】揺動選別部7は、第1 ロータ28と第2 ロータ29の直下方位置に、フィードパン38とチャフシーブ39とグレンシーブ40とから一体的に形成された揺動体41を上下方向に揺動可能に配設し、同揺動体41の前側下部に、左右幅方向に軸線を向けた唐箕42を回動可能に配設し、同唐箕42と揺動体41の中途下部とを送風路43によって連通連結し、揺動体41の後側下部に穀粒受樋44を配設している。 【0053】このようにして、揺動選別部7では、揺動体41を揺動させることによって、フィードパン38で穀層を均平化して選別の効率化を図ると共に、比重選別を行った後、チャフシーブ39によって穀粒と排藁とを粗選別し、その後、グレンシーブ40と唐箕42から生起される唐箕風とによって穀粒と排藁とを精選別し、続いて、精選別した穀粒を穀粒受樋44に移送させる一方、排藁を排藁処理部8へ移送させて、穀粒と排藁とを完全に選別・分離するようにしている。 【0054】排藁処理部8は、第2ロータ29の直後方位置に、左右幅方向に軸線を向けた略円筒状の搬送ビータ62を回動可能に配設し、同搬送ビータ62の後方位置に、左右幅方向に軸線を向けた吸引ファン46を回動可能に配設し、同吸引ファン46の後方位置に略円筒状のカッター45を配設している。図中、47はカッター刃である。 【0055】このようにして、排藁処理部8では、脱穀部6で脱穀処理された排藁を搬送ビータ62によりカッター45へ搬送し、同カッター45により排藁を破砕処理して、この破砕処理した後の排藁を機体の外部へ搬出するようにしている。また、吸引ファン46の作用によって揺動選別部7で選別された排藁も機体の外部に搬出するようにしている。 【0056】穀粒貯留部10は、第1 ロータ28と第2 ロータ29の直上方位置にグレンタンク58を配設し、同グレンタンク58に穀粒受樋44を揚穀コンベア59を介して連通連結するとともに、グレンタンク58に穀粒搬出オーガ60を連通連結している。 【0057】このようにして、穀粒貯留部10では、揺動選別部7によって選別された穀粒を揚穀コンベア59によりグレンタンク58の内部に貯留すると共に、穀粒搬出オーガ60により機体の外部に搬出できるようにしている。 【0058】原動機部11は、機体の後側上部に略矩形箱型状のエンジンルーム63を形成し、同エンジンルーム63の内部にエンジン61を配設し、同エンジン61を刈刃装置20やミッション等の各動力機構部に伝動機構(図示省略)を介して連動連結している。 【0059】このようにして、原動機部11では、エンジン61を駆動させることによって、各動力機構部が連動して作動するようにしている。 【0060】 【発明の効果】本発明によれば、次のような効果が得られる。 【0061】■請求項1記載の本発明では、機体の左右仮想中心線上に運転部を設けると共に、同運転部内に設けた座席を上記左右仮想中心線上に配置し、同座席の左右側方にそれぞれ左側操作コラムと右側操作コラムとを配置して、各操作コラムに操作手段を振り分けて配置している。 【0062】このようにして、操作手段を左右側操作手段に振り分けて配置しているために、運転者は、各操作コラムに近い方の手で、各操作コラムに設けられた操作手段を操作することができる。 【0063】従って、片手で操作する操作手段の操作範囲を小さくすることができて、操作する片手の移動量を少なくすることができて、操作性を向上させることができる。 【0064】■請求項2記載の本発明では、運転床部上に、ハンドルコラムと座席との間を左右方向に横断する乗降用通路を形成し、同乗降用通路を通して運転部の左右いずれの方向からも乗降が行えるようにしている。 【0065】このようにして、運転者は、機体を停止させた周囲の状況に関わりなく、適宜左右いずれか一方の方向から楽に乗降することができる。 【0066】従って、機体を停止させる場所の制約がなくなり、便宜性を向上させることができる。 【0067】■請求項3記載の本発明では、左・右操作コラムは、それぞれの前壁を座席の前端と同等位置若しくはそれよりも後方位置に配置し、各操作コラムの直前方位置に乗降用通路が形成されるようにしている。 【0068】このようにして、乗降用通路を左右方向に直状に形成することができるために、運転者は同乗降用通路を通ってスムーズに乗降を行うことができる。 【0069】■請求項4記載の本発明では、右側操作コラムは、左側操作コラムよりも後方に位置ずれさせて配置して、座席の右側方に形成される右側乗降用通路の前後幅を、座席の左側方に形成される左側乗降用通路の前後幅よりも広幅に形成している。 【0070】このようにして、乗降頻度の多い右側乗降用通路を広幅に形成しているために、運転者は同右側乗降用通路より楽に乗降を行うことができて、運転者の疲労を低減させることができる。 【0071】■請求項5記載の本発明では、右側操作コラムには、機体の右側上部に設けた穀粒搬出オーガを操作するためのオーガ操作手段を配置して、その他の操作手段は左側操作コラムに配置している。 【0072】このようにして、運転者は、右側方を向いて座席に着座することにより、機体の右側上部に設けた穀粒搬出オーガを視認しながらオーガ操作手段を操作することができるために、かかる操作の確実性と安全性とを良好に確保することができる。 【0073】■請求項6記載の本発明では、各操作コラムの上面に、それぞれ各種操作パネルを設けている。 【0074】このようにして、各種操作パネルを各操作パネルの上面である床面より一定高さだけ高い位置に配置しているために、運転者は座席に着座した状態でも、また、運転床部に起立した状態でも各種操作パネルを楽に操作することができて、各種操作パネルの操作性を向上させることができる。 【0075】■請求項7記載の本発明では、ハンドルコラムの左側方で、かつ、左側操作コラムの前方位置にレバーコラムを配設し、同レバーコラムに主変速操作レバーを取り付ける一方、左側操作コラムに副変速操作レバーを取り付けている。 【0076】このようにして、比較的頻繁に操作する主変速レバーをハンドルコラムの左側方で、かつ、左側操作コラムの前方位置にレバーコラムを介して配置しているために、運転者は、右手でハンドルを把持したまま、左手で楽に主変速レバーを操作することができる。 【0077】しかも、レバーコラムは、左側操作コラムの前方位置に配置して、両コラム間に左側乗降用通路を確保しているために、運転者は、運転部の左側方からの乗降も楽に行うことができる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000006851 【氏名又は名称】ヤンマー農機株式会社
|
| 【出願日】 |
平成11年7月16日(1999.7.16) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080160 【弁理士】 【氏名又は名称】松尾 憲一郎
|
| 【公開番号】 |
特開2001−28927(P2001−28927A) |
| 【公開日】 |
平成13年2月6日(2001.2.6) |
| 【出願番号】 |
特願平11−203878 |
|