| 【発明の名称】 |
自走式根菜収穫機 |
| 【発明者】 |
【氏名】楢原 陽三郎
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| 【要約】 |
【課題】移動時等作業を行わぬ際は走行部へ作業部ができうる限り近接し、一方作業時には作業の必要に応じて適度に作業部が運転席のない左右一側に延出可能である機構を持った自走式根菜収穫機のレイアウトを実施する。
【解決手段】走行機体の左右一側の作業部10で根菜を掘り起こし、後方に搬送して根菜の葉部の切断を行い、根部を他側に配設されているコンテナに載置する自走式根菜収穫機であって、該作業部10を左右方向へ位置調節可能に構成し、前記左右位置調節させるための油圧シリンダー62を、作業部10の上下回動支点の近傍に配置した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 走行機体の左右一側の作業部で根菜を掘り起こし、後方に搬送して根菜の葉部の切断を行い、根部を他側に配設されているコンテナに載置する自走式根菜収穫機であって、該作業部を左右方向へ位置調節可能に構成したことを特徴とする自走式根菜収穫機。 【請求項2】 前記左右位置調節させるためのアクチュエーターを、作業部の上下回動支点の近傍に配置したことを特徴とする請求項1記載の自走式根菜収穫機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、根菜類、特に人参を収穫する自走式根菜収穫機において、根菜を引き抜き後方に搬送し、さらに葉の切断を行う作業部を左右摺動可能とする構成に関する。 【0002】 【従来の技術】従来から、大根や人参等を収穫する自走式根菜収穫機は公知となっており、クローラ式走行装置上部の左右一側に運転席を配置し、他側に進行方向と平行に引抜きコンベアを配置し、この引抜きコンベアの前部に鍬状のサブソイラーからなる掘起し装置を配置して、この掘起し装置を土中に挿入して、下方より根菜を土中より掘り起こし、引抜きコンベアのベルトにて根菜の葉部分を両側より挟持して斜め上方に搬送しながら引抜き、搬送部後端にカッターを配置して、該カッターにより根菜の葉の根元部を切断し、下部コンベアに落下した根菜を、選別コンベアに受渡し、該選別コンベアにより選別後の根菜を収納容器に収納するように構成されている。この従来の構成においては、前記引き抜きコンベア、掘起こし装置、カッターから構成される作業部は左右位置調整はできなかった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】前記作業部が機体の左右中央に配置されていると、複数条植えの圃場では、隣接する未掘取根菜を走行装置が踏んでしまう。そこで、作業部は走行部に対して左右一側に配置すると、機体幅が広いものとなり、作業開始時に走行装置が植え付けられた根菜を踏まないように、自走式根菜収穫機が走行する部分はあらかじめ手掘しておかなければならなかった。また、作業部が機体側部に位置するので、機体の左右バランスが悪くなっていた。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次に該課題を解決する為の手段を説明する。即ち、走行機体の左右一側の作業部で根菜を掘り起こし後方に搬送して根菜の葉部の切断を行い、根部を他側に配設されているコンベアに載置する自走式根菜収穫機であって、該作業部を左右位置調節可能に構成したものである。また、前記左右位置調節させるためのアクチュエーターを、作業部の上下回動支点の近傍に配置したものである。 【0005】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を説明する。図1は自走式根菜収穫機の側面図、図2は同じく平面図、図3は同じく正面図である。 【0006】自走式根菜収穫機、特に人参収穫を主目的とする根菜収穫機の全体構成について説明する。まず、走行機体は水平状に配置したメインフレーム1の下方にクローラ式走行装置2が配設されており、メインフレーム1の右(進行方向に向かって右側)前上に運転操作部70が配設されている。運転操作部70は前部にフロントコラム4を立設し、その上部に操向操作と掘起し装置71の昇降操作を同時に行える操作レバー5が突設され、側部にアクセルレバーが配設されている。前記フロントコラム4の後方に運転座席7が配設され、その下後方にエンジン室が配設されている。 【0007】そして、走行機体の左側に作業部10となる根菜を掘取り、後方へ搬送し、葉部分を切除する機構と、その後部に根部をコンテナ9に収容する機構が配設されている。つまり、メインフレーム1左側前方より、引起し装置40、引抜き高さを設定するゲージ輪43、根菜の葉部分を引き上げる引上げ装置41、その下方に土中の根菜を掘り上げるための掘起し装置71、引起し装置40の後部より、掘り上げた根菜の葉部の両側を挟持搬送する引き抜きコンベア30、引抜きコンベア30の後方にカッター47、その下方から側方にコンテナへ搬送する選別コンベア50が配置されている。 【0008】この一連の根菜収穫機の各装置について具体的に説明する。まず、掘起し装置71は、前記メインフレーム1の前端の上部と下部に回動支点軸20・21が横設されており、この回動支点軸20・21上に上リンク22と下リンク23の後部がそれぞれ左右摺動可能、かつ、上下回動可能に枢支され、上リンク22と下リンク23の前部がブラケット25と枢結されている。この上リンク22と下リンク23が平行リンクを形成し、このブラケット25にサブソイラ24の上端が支持されている。 【0009】前記下リンク23の後端には、アーム26を介して油圧シリンダーからなる昇降シリンダー27と連結されて、この昇降シリンダー27を作動させることによって作業部10を昇降可能としている。前記上リンク22の前部には偏心カムを介してサブソイラ24の上部が支持され、該偏心カムを回動させてサブソイラ24を振動駆動できるようにし、根菜の下方より土中を振動して、根菜を浮き上がらせ、引抜きが容易にできるようにしている。 【0010】そして、前記メインフレーム1・1より上方に支持体32を立設し、該支持体32上には回動支点軸32aが横架されている。一方、前記引抜きコンベア30の後部がコンベア支持フレーム31に支持され、該コンベア支持フレーム31の下部にボスが固定され、該ボスが前記回動支点軸32a上に左右摺動可能、かつ、回動可能に外嵌されている。そして、前記引抜きコンベア30の前部は前記掘起し装置71と連結され、前記昇降シリンダー27の伸縮によって、回動支点軸32aを中心に上下回動して、引抜き高さを変更したり、持ち上げたりできるようにしている。 【0011】前記引抜きコンベア30は、搬送フレーム30L・30Rを前後方向平行に、前低後高に傾斜して配置し、この搬送フレーム30L・30Rの前後両端にプーリー33・33を配置し、ガイドプーリー34・34・・・と図示せぬテンションプーリーを配し、搬送ベルト30a・30aを巻回している。該搬送ベルト30a・30aは、ウレタン樹脂や発砲スチロール等のスポンジ状の弾性を有するベルトであり、左右に配設したガイドプーリー34・34・・・によってベルト30a・30aを挟み込み、該搬送ベルト30a・30aの挟持面に根菜の葉部を挟持するようにしている。 【0012】そして、引抜きコンベア30の前端部よりアームを前方に突出して、引起し装置40を上下高さ調整可能に固設している。この引起し装置40はタイン40a・40a・・・を突出したベルトを上下方向に対向して巻回し、根菜の葉部を中央上方へ引き上げるようにしている。そして、前記引起し装置40より前方に連結体を前方に突出して引上げ装置41を取り付けている。該引上げ装置41は引起し装置40と同様にタイン41a・41a・・・を突出したベルトを前後面で上下方向に左右に配置して、収穫条の左右両端から葉部を引き上げるようにしている。 【0013】そして、前記引起し装置40より前側方にゲージ輪43が配置されている。このゲージ輪43は支持アーム42の先端に回転自在に支持され、該支持アーム42の他端は前記ブラケット25に高さ調節可能に連結され、該ゲージ輪43の支持高さを調整することで、引起し装置40及び引上げ装置41からなる前処理装置の先端の高さ、つまり、根菜の葉部の挟持位置と、サブソイラ24の深さを調節できる。 【0014】そして、前記引抜きコンベア30の後部には葉部排出コンベア44を水平方向で後方へ延設されている。該引抜きコンベア30の中途部には、水平コンベア45を前後方向水平に後方に延出されており、該水平コンベア45の下方には根菜を案内する肩揃えガイド51を配設しており、該肩揃えガイド51と水平コンベア45との間において、カッター47を配置している。引抜きコンベア30により搬送された根菜の葉部は、前記水平コンベア45に引き継がれ、根菜の根部上端が位置決めされながら後方へ搬送され、葉部が所定の位置でカッター47によって切断され、根部はその下方に配設された選別コンベア50上に落とされ、葉部は前記葉部排出コンベア44に搬送されて後方から圃場面に落下される。 【0015】肩揃えガイド51は、引抜きコンベア30の傾斜角度より緩く前低後高に配設して、前記引抜きコンベア30によって搬送される根菜の根部上部の高さを揃えるものである。 【0016】選別コンベア50は、本機後部で左右方向に配設されて幅広のローラーコンベアよりなり、側方へ送りながら根菜に付着した土を落とすようにしている。この選別コンベア50の終端下方にはコンテナ載置台54が配置され、このコンテナ載置台54はコンテナ9を載置している。 【0017】このような構成において、前記サブソイラ24によって浮き上がらせた根菜は、引抜きコンベア30よりなる搬送装置によって、引抜き、後方に搬送される。そして、前記引抜きコンベア30の後部において、カッター47によって葉部が切断され、根部は選別コンベア50上に落下して右方へ搬送され、選別されてコンテナ9に収納される。 【0018】次に、本発明の作業部10の左右摺動機構に関して説明する。前記作業部10を構成する引起し装置40、引上げ装置41、掘起し装置71、ゲージ輪43、引抜きコンベア30等は、回動支点軸20・21・32aを中心に上下回動でき、前記昇降シリンダー27によって昇降される。そして、該回動支点軸20・21・32a上には、それぞれ上リンク22と下リンク23とコンベア支持フレーム31が左右摺動可能に支持されている。前記コンベア支持フレーム31の回動基部は図4に示すように、回動支点軸32a上にボス61が軸心方向に摺動自在に嵌合され、該ボス61の縁部61aにアクチュエーターとなる油圧シリンダー62のピストンロッド先端が固設され、該油圧シリンダー62はメインフレーム1側に固定され、回動支点軸32aにできるだけ近づけた近傍位置に油圧シリンダー62を配置している。そして、前記ボス61外周上に前記コンベア支持フレーム31の回動基部が回動自在に枢支されている。 【0019】このように構成することによって、前記油圧シリンダー62を伸縮すると、ボス61が回動支点軸32a上を左右に摺動し、該ボス61上に配設した引抜きコンベア30等の作業部10が左右に摺動できるのである。そして、作業部10を機体中心側へ摺動させると、作業部10の重心が機体左右中心側に位置して走行安定性を向上できる。また、畝を跨いで収穫作業するときにも安定して作業を行える。逆に、油圧シリンダー62を伸長して作業部10を外側へ摺動させると、隣接する条の根菜を踏むことなく、収穫作業を行うことができるのである。 【0020】 【発明の効果】本発明は以上のように構成したので、次のような効果を奏するのである。即ち請求項1に示す如く、走行機体の左右一側の作業部で根菜を掘り起こし後方に搬送して根菜の葉部の切断を行い、根部を他側に配設されているコンベアに載置する自走式根菜収穫機であって、該作業部を左右方向へ位置調節可能に構成したので、移動時には作業部を走行部左右中心側にできる限り近づけて位置させ、機体幅を小さくして機体の重量バランスを安定させることができ、走行安定性も向上できる。また、機体幅が小さいために作業場への進入時での手掘り領域を狭めることができ、畝を跨いで作業する場合にも安定した作業が可能となる。さらには作業部を外側へ適度に摺動させることで、未収穫の根菜を踏むことなく収穫作業を行うことができ、また、左右片側のクローラーが畝間に位置して機体が傾斜する場合にも、作業部を摺動させて、クローラーを畝間または畝上に乗り上げた状態で、作業部が左右水平に保ったまま収穫作業を行えるようになるのである。 【0021】また、請求項2に示す如く、前記左右位置調節させるためのアクチュエーターを、作業部の上下回動支点の近傍に配置したので、左右位置調整時に作業部が捩じれることがなく、安定して左右方向へ摺動することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006851 【氏名又は名称】ヤンマー農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年7月21日(1999.7.21) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080621 【弁理士】 【氏名又は名称】矢野 寿一郎
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| 【公開番号】 |
特開2001−28918(P2001−28918A) |
| 【公開日】 |
平成13年2月6日(2001.2.6) |
| 【出願番号】 |
特願平11−205689 |
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