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【発明の名称】 野菜移植機
【発明者】 【氏名】竹山 智洋

【氏名】和田 俊郎

【氏名】大垣 洋三

【要約】 【課題】1つのロータリケースに2つ1組の苗植付爪を取付けた多連形苗植付爪において、該爪に付着する泥土の掻落しを行うスクレーパの構成簡単にして容易な組込みを可能とさせる。

【解決手段】中央駆動軸(49)を中心として回転するロータリケース(48)の両端側に取付ける2つ1組の開孔型苗植付爪(25)により同一軌跡(B)上で180度位相を異ならせて苗植付爪(25)を上下動させて1条分の苗植付けを行う苗植付装置(18)を設けると共に、これら1組の苗植付爪(25)の前後外側面及び内側面に付着する泥土を掻落すスクレーパ(82)(83)(84)を設ける。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 中央駆動軸を中心として回転するロータリケースの両端側に取付ける2つ1組の開孔型苗植付爪により同一軌跡上で180度位相を異ならせて苗植付爪を上下動させて1条分の苗植付けを行う苗植付装置を設けると共に、これら1組の苗植付爪の前後外側面及び内側面に付着する泥土を掻落すスクレーパを設けたことを特徴とする野菜移植機。
【請求項2】 苗植付爪の下動時に前側スクレーパを爪の前外側面に、苗植付爪の上動時に後側及び内側用のスクレーパを爪の後外側面及び内側面に当接させて泥土の掻落しを行うように設けたことを特徴とする請求項1記載の野菜移植機。
【請求項3】 前側用スクレーパを機体に固定支持させると共に、後側及び内側用スクレーパを揺動アームを介し機体に一体揺動可能に支持させたことを特徴とする請求項2記載の野菜移植機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は苗トレイから1株分の玉ネギ、葉ネギ、白ネギなどの野菜苗を取出して圃場に植付けるようにした野菜移植機に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来、苗載台の苗トレイから1つの苗取出爪によって取出した苗を1つの苗植付爪に受継いで1条分の苗植付けを行っているが、これら爪の作業速度には限界があって速くできないため、玉ネギなどのような植付株間(8〜10cm)の短い作物の場合、車速を遅くして(例えば0.2m/s前後)植付株間の短い作物に対応させるなどしていたが、作業能率が極めて悪いという不都合があった。
【0003】このため、中央駆動軸を中心として回転するロータリケースに取付ける2つの苗植付爪を同一軌跡上で180度位相を異ならせて上下動させて、従来1つの苗植付爪で1回の苗植付動作を行うのに対し、2つの苗植付爪によって同一植付動作時間内に2回の苗植付けを行って車速を2倍に増速させるなどした手段がある。そして1つの苗植付爪構成にあって該爪に付着する泥土の掻落しを行うスクレーパの場合、前後2つのスクレーパで構成し、植付爪が下動するときには前後スクレーパを爪の前側及び後側に、また上動するとき後スクレーパを爪の内側にそれぞれ当接させて泥土の掻落しを行っているが、ロータリケースに2つの苗植付爪を取付けた構成の場合、下動中の爪と上動中の爪の両方に後スクレーパがラップする状態となるなどして、従来のようなスクレーパ構成では適正な泥土の除去が行えないという不都合があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】したがって本発明は、中央駆動軸を中心として回転するロータリケースの両端側に取付ける2つ1組の開孔型苗植付爪により同一軌跡上で180度位相を異ならせて苗植付爪を上下動させて1条分の苗植付けを行う苗植付装置を設けると共に、これら1組の苗植付爪の前後外側面及び内側面に付着する泥土を掻落すスクレーパを設けて、苗植付爪の上下動作中に構成簡単なスクレーパによって、爪の前後外側面及び内側面に付着する泥土を確実に掻落し、植付速度を高速とさせた作業能率良好な高速植付作業を安定維持させるものである。
【0005】また、苗植付爪の下動時に前側スクレーパを爪の前外側面に、苗植付爪の上動時に後側及び内側用のスクレーパを爪の後外側面及び内側面に当接させて泥土の掻落しを行うように設けて、最小数3つのスクレーパによって苗植付爪に付着する泥土を適正に除去して、スクレーパ構成のコンパクト化とスクレーパの植付装置内への組込みの容易化を図るものである。
【0006】さらに、前側用スクレーパを機体に固定支持させると共に、後側及び内側用スクレーパを揺動アームを介し機体に一体揺動可能に支持させて、最小数3つからなる構成簡単なスクレーパを2つ1組の苗植付爪に有効に作用させて、確実な付着泥土の掻落しを可能とさせて、スクレーパ機能を向上させるものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。図1は移植機の全体側面図、図2は同全体平面図、図3は移植部の側面説明図、図4は移植部の平面説明図であり、図中(1)はエンジン(2)を搭載する移動機体、(3)は前後スライドフレーム(4)(5)に機体(1)を左右スライド自在に支持する固定フレーム、(6)はスライドアーム(7)を介して機体(1)をスライド動作させる油圧式スライドシリンダ、(8)はミッションケース(9)からの駆動横軸(10)に左右伝動ケース(11)を介し上下揺動自在に支持する左右の後車輪、(12)は前記固定フレーム(3)の前端側にアクスルフレーム(13)を介し上下揺動自在に支持する左右の前車輪、(14)は固定フレーム(3)後端側のスイング軸(15)を介し前後車輪(12)(8)を上下揺動させる油圧式スイングシリンダ、(16)は機体(1)の後方にシャーシフレーム(17)を介し装設する苗供給装置、(18)は左右の後車輪(8)間に装設してミッションケース(9)に植付駆動ケース(19)を介して連結させる苗植付装置、(20)は畝面(M)を鎮圧する左右1対の鎮圧ローラであり、前記苗供給装置(16)の左右往復移動する苗載台(21)上の苗トレイ(22)より1株分のポット苗(N)を箸形苗取出爪(23)でもって取出し、この取出されたポット苗(N)を前記苗植付装置(18)のマルチカッタ(24)と連動して上下動するホッパ開孔形苗植付爪(25)に放出供給して、操向ハンドル(26)操作による機体(1)の走行中畝面(M)に一定間隔毎のポット苗(N)の植付け(移植)を行うように構成すると共に、機体(1)の左右スライド調節によって植付条位置の変更などを行うように構成している。
【0008】また、(27)は前記スイングシリンダ(14)を動作させて機体(1)を昇降操作する昇降レバー、(28)は植付クラッチの入切を行う植付クラッチレバー、(29)は走行速度を変速する主変速レバー、(30)は機体(1)を左右方向に位置調節するスライド調節レバー、(31)は左右後車輪(8)の駆動を停止させて機体(1)を旋回操作する左右サイドクラッチレバーである。
【0009】前記苗取出爪(23)及び苗植付爪(25)は、1つの苗載台(21)の苗トレイ(22)に対し一定の間隔を有して左右に並設させ、同位相駆動して1つの苗トレイ(22)から2条分の苗取りと同時2条の苗植付けを行うと共に、各苗取出爪(23)及び苗植付爪(25)における各1条分の同一爪運動軌跡(A)(B)上で180度位相を異ならせて、2回の苗取り及び苗植付けを行うように設けて、苗取速度及び苗植付速度を略2倍に増速させて高速苗取作業及び植付作業を行うように構成している。
【0010】前記苗取出爪(23)は、前記シャーシフレーム(17)側の固定ブラケットに位相調節板(32)を固定させ、一方向に等速回転させるロータリケース(33)を取出爪駆動軸(34)を介して調節板(32)に支持させ、駆動軸(34)を中心としたロータリケース(33)の180度対称位置に2つの爪ケース(35)の基端爪ケース軸(36)を取付け、これら爪ケース(35)の先端に苗取出爪(23)をそれぞれ取付けて、ロータリケース(33)の等速1回転中に同一爪運動軌跡(A)で180度位相を異ならせて、交互に苗トレイ(22)より1条分2株の苗(N)の取出しを行うように構成している。
【0011】また、前記取出爪駆動軸(34)は、ミッションケース(9)に連動連結する植付クラッチケースからの伝動チェン(37)に連結させて、植付クラッチのオン時に左右2組(2条分)の苗取出爪(23)を同位相で駆動して、1つの苗トレイ(22)より2条分のポット苗(N)の同時取出しを行うと共に、苗植付爪(25)に同時受継ぎを行うように構成している。
【0012】さらに前記苗載台(21)は、シャーシフレーム(17)に固設する左右サイドフレーム(38)間のガイドレール(39)と横送り駆動軸(40)に左右往復動自在に支持させると共に、苗載台(21)に縦送り駆動軸(41)を介し支持する駆動スプロケット(42)と、遊転軸(43)を介し支持する遊転スプロケット(44)間に張架する縦送りチェン(45)の所定間隔毎の縦送りピンを苗トレイ(22)のポット底部間に掛合させて、苗載台(21)が左右移動終端に到達したとき縦送り軸(46)の縦送りカム(47)を介して苗トレイ(22)を1ピッチ分縦送りするように構成している。
【0013】図5乃至図12に示す如く、前記ミッションケース(9)左右両側の植付駆動ケース(19)内側にそれぞれ取付ける単一のロータリケース(48)の両端側に2つの苗植付爪(25)を設けるもので、前記駆動ケース(19)の植付駆動軸(49)に一体的にロータリケース(48)を取付け、ミッションケース(9)からの出力を駆動ケース(19)内の駆動チェン(19a)を介し植付駆動軸(49)に伝達してロータリケース(48)を回転させると共に、該ケース(48)内の駆動軸(49)にサンギヤ(50)を遊嵌させ、サンギヤ(50)を位相調節板(51)を介し位相調節自在に植付駆動ケース(19)に固定させ、サンギヤ(50)に小径のアイドルギヤ(52)を介しプラネタリギヤである遊星ギヤ(53)を常噛させ、ロータリケース(48)にアイドルギヤ(52)のギヤ軸(54)を、またロータリケース(48)の固定ケース軸(55)に遊星ギヤ(53)をそれぞれ回転自在に支持させ、前記サンギヤ(50)と遊星ギヤ(53)を同一歯数の伝達比が1のギヤ構成に設けて、ロータリケース(48)の回転時にも遊星ギヤ(53)を定常姿勢に保つように構成している。
【0014】また、前記ケース軸(55)に小径の固定ギヤ(56)を一体的に取付け、該ギヤ(56)と同一歯数でギヤ(56)を中心とした180度対向位置でギヤ(56)に常噛させる2つの出力ギヤ(57)(58)と、前記ケース軸(55)を中心としてロータリケース(48)に回転自在に支持するギヤケース(59)とを設け、遊星ギヤ(53)とギヤケース(59)との間に単一の固定ギヤ(56)と2つの出力ギヤ(57)(58)とを一列状に配設させ、2つの出力ギヤ(57)(58)の出力軸であるギヤ軸(60)(61)を遊星ギヤ(53)とギヤケース(59)に回転自在に支持させて、ロータリケース(48)の1回転中に2つの出力ギヤ(57)(58)のギヤ軸(60)(61)をロータリケース(48)の回転方向と逆方向に1回転させるように構成している。
【0015】そして、前記ギヤ軸(60)(61)に基端を固着するクランクアーム(62)(63)先端に前後アーム軸(64)(65)を固設し、前後アーム軸(64)(65)の基端を単一の連結板(66)の両端に遊嵌して、該連結板(66)によって前後アーム軸(64)(65)を一体的に連結させると共に、前記苗植付爪(25)の前後爪体(25a)(25b)を開閉する開閉筒軸(67)(68)をアーム軸(64)(65)先端側に回動自在に支持させ、前記ギヤ軸(60)(61)を中心としたクランクアーム(62)(63)の回転中も開閉筒軸(67)(68)を水平姿勢に保って、苗植付爪(25)を常に略垂直姿勢で上下動させるように構成している。
【0016】また、前記筒軸(67)(68)外周に前後開閉アーム(69)(70)の中間部を固設させ、後開閉アーム(70)に突設する半円形突出部(71)と、前開閉アーム(69)に形成する半円形陥没部(72)とを係合連結させ、前後開閉アーム(69)(70)の上端側に形成する突出バネ座部(73)(74)間に圧縮バネ(75)を介設して、前後爪体(25a)(25b)に閉方向のバネ力を付勢すると共に、後開閉アーム(70)の下端側に固設する結合部材(76)に突出長さ調節自在にストッパボルト(77)を取付け、前開閉アーム(69)の下端下方に延設する開閉部材(78)に前記バネ(75)力でストッパボルト(77)を当接させるとき前後爪体(25a)(25b)の先端側を下向きとした定常姿勢で閉保持するように構成している。
【0017】さらに、前記後アーム軸(65)に爪開閉カム(79)を固設させると共に、前記開閉部材(78)に突出長さ調節自在に開閉ネジ部材(80)を取付け、苗植付爪(25)の下動に連動して爪開閉カム(79)の外周カム面(79a)の凸部をネジ部材(80)先端に摺接させてネジ部材(80)を押し下げるときには、図11矢印に示す如くアーム軸(64)(65)を中心として開閉アーム(69)(70)を回動させ爪体(25a)(25b)を開放状態とさせて、爪体(25a)(25b)内に保持する苗(N)を畝面(M)に放出するように構成している。
【0018】このように、ロータリケース(48)の1回転中に該ケース(48)の両端側に取付ける2つの苗植付爪(25)を縦長の同一楕円植付軌跡(B)上で180度位相を異ならせて上下運動させるもので、図8に示す如くロータリケース(48)が横長姿勢となるとき、先端側を内方向に各クランクアーム(62)(63)を水平とさせて、2つの苗植付爪(25)をケース(48)中心部の略同一高さ位置で近接させ、図7に示す如くロータリケース(48)が縦長姿勢となるとき、先端側を外方向に各クランクアーム(62)(63)を起立させて、2つの苗植付爪(25)の一方を植付軌跡(B)の最上動位置に位置させて苗取出爪(23)からの苗(N)の受継ぎを行う一方、他方の苗植付爪(25)を植付軌跡(B)の最下動位置に位置させて受継ぎ苗(N)の放出を行って、1条分の苗(N)の植付けを行うように構成している。
【0019】また、単一のロータリケース(48)の両側に2つの苗植付爪(25)を取付け、該ロータリケース(48)の1回転中に2つの苗植付爪(25)によって、同一植付軌跡(B)上で180度位相を異ならせて苗植付動作を行うように設けて、コンパクトな苗植付構造のもので従来より略2倍に植付速度を増速させた高速植付けを可能とさせるもので、ロータリケース(48)の1回転中に2つの苗植付爪(25)が相互に近接する状態のときにも、苗植付爪(25)やクランクアーム(62)(63)など干渉することなくスムーズな植付けを行うものである。
【0020】さらに、ロータリケース(48)の回転に連動して前後爪体(25a)(25b)を開閉する開閉アーム(69)(70)及び開閉カムなど開閉機構(81)も、苗植付爪(25)とクランクアーム(62)(63)間で苗植付爪(25)の略前後中間に軽量且つコンパクトに配置させて、前後の苗植付爪(25)が相互に近接するときにも開閉機構(81)同志の干渉を防止し、また苗植付爪(25)が地面に突入するときも開閉機構(81)は地面との隙間を確保して苗植付爪(25)の開閉精度を向上させることができる。
【0021】図13乃至図16に示す如く、前記苗植付爪(25)の前後外側面及び内側面に付着する泥土を掻落すゴム板製など弾性材製の前後外側用スクレーパ(82)(83)及び内側用スクレーパ(84)を備えるもので、前記駆動ケース(19)とシャーシフレーム(17)間に連結支持させる覆土アーム(85)の中間左右両側に左右のスクレーパ取付台(86)を固設させ、各取付台(86)に3つのスクレーパ(82)(83)(84)を1組として取付けて、左右ロータリケース(48)にそれぞれ取付ける1条用2つの苗植付爪(25)の前後外側面及び内側面に付着する泥土を、各1組のスクレーパ(82)(83)(84)によってロータリケース(48)の1回転中に掻落して取除くように構成している。
【0022】前記取付台(86)を固設する覆土アーム(85)は左右2つのロータリケース(48)間略中央に略平行に配設させ、左右取付台(86)の前側面にボルト(87)及び長孔(88)を介して背面視L形状の前取付板(89)を前後位置調節自在に固定させると共に、前取付板(89)の底板部(89a)に左右長手の前外側用スクレーパ取付軸(90)基端を固設させ、該取付軸(90)先端のスクレーパ台(91)にボルト(92)を介し前外側用スクレーパ(82)の前端側を固定させ、凹形の後端縁部(82a)を下動中の爪体(25a)の前外周面に当接させて、爪体(25a)の前外周面に付着する泥土を掻落すように構成している。
【0023】また、左右取付台(86)の後側面にボルト(87)及び長孔(88)を介して平板状の後取付板(93)を固定させ、該取付板(93)側面の固定枢軸(94)に内側用スクレーパ取付軸(95)基端のボス軸(96)を回動自在に支持させると共に、取付軸(95)先端のスクレーパ台(97)にボルト(92)を介し内側用スクレーパ(84)の中央部を固定させるもので、該スクレーパ(84)は前後両端を略同形の半円端縁部(84a)(84b)に形成し、上動中の爪体(25a)(25b)の内周部に前後端縁部(84a)(84b)を当接させて、爪体(25a)(25b)の内側面に付着する泥土を掻落すように構成している。
【0024】さらに、前外側用スクレーパ(82)と略同形状の後外側用スクレーパ(83)を後外側用スクレーパ取付軸(98)先端のスクレーパ台(99)にボルト(92)を介し固定させ、該取付軸(98)の基端を内側用スクレーパ取付軸(95)の基端に固定させて、後外側用と内側用のスクレーパ(83)(84)を一体回動自在に枢軸(94)させると共に、内側用スクレーパ(84)の後端縁部(84b)と後外側用スクレーパ(83)の凹形前端縁部(83a)とを若干巾重合させ、内側用スクレーパ(84)を爪体(25a)(25b)の内周面に当接させるときには、外側用スクレーパ(83)を爪体(25b)の外周面にも当接させて、爪(25)の内側面及び後側面に付着する泥土を略同時に掻落すように構成している。
【0025】また、前記後取付板(93)側面に固設するストッパ台(100)と内側用スクレーパ取付軸(95)間にボス軸(96)外周を巻回させる捩りコイルバネ(101)を介設してスクレーパ(83)(84)に前方向側に回動するバネ力を付勢すると共に、内側用スクレーパ取付軸(95)の固定板(102)に取付ける回動規制部材(103)を、前記ストッパ台(100)に位置調節自在に取付けるストッパボルト(104)の頭部にコイルバネ(101)力で当接させて、スクレーパ(83)(84)に外力が作用しないときには取付姿勢を一定維持させ、スクレーパ(83)(84)による泥土の掻落し作業中爪(25)とスクレーパ(83)(84)との接触によってバネ(101)力に抗しスクレーパ(83)(84)に後方向の回動力が作用したときには枢軸(94)を中心としてスクレーパ(83)(84)を後方に回動させて、爪(25)に対し常に一定以上の加圧力でスクレーパ(83)(84)を作用させて、良好な泥土の掻落しを行うように構成している。
【0026】さらに、内側用スクレーパ取付軸(95)より一定間隔を有した下方位置には、前記スクレーパ(83)(84)の後方向の回動を規制する後回動規制部材(105)を配置させるもので、後取付板(93)側面より突出させる固定板(106)に規制部材(105)を取付けて、内側用スクレーパ取付軸(95)と規制部材(105)との当接でもってスクレーパ(83)(84)の後方向に対する最大回動規制を行うように構成している。
【0027】上記からも明らかなように、中央駆動軸(49)を中心として回転するロータリケース(48)の両端側に取付ける2つ1組の開孔型苗植付爪(25)により同一軌跡(B)上で180度位相を異ならせて苗植付爪(25)を上下動させて1条分の苗植付けを行う苗植付装置(18)を設けると共に、これら1組の苗植付爪(25)の前後外側面及び内側面に付着する泥土を掻落す3つ1組のスクレーパ(82)(83)(84)を設けたもので、苗植付爪(25)の上下動作中に3つ1組から成る構成簡単なスクレーパ(82)(83)(84)によって、爪(25)の前後外側面及び内側面に付着する泥土を確実に掻落して、植付速度を高速とさせた作業能率良好な高速植付作業を安定維持させることができる。
【0028】また、苗植付爪(25)の下動時に前側スクレーパ(82)を爪(25)の前外側面に、苗植付爪(25)の上動時に後側及び内側用2つのスクレーパ(83)(84)を爪(25)の後外側面及び内側面に当接させて泥土の掻落しを行うように設けたもので、最小数3つのスクレーパ(82)(83)(84)によって苗植付爪(25)に付着する泥土を適正に除去して、スクレーパ構成のコンパクト化とスクレーパ(82)(83)(84)の植付装置(18)内への組込みの容易化を図ることができる。
【0029】さらに、前側用スクレーパ(82)を機体に固定支持させると共に、後側及び内側用スクレーパ(83)(84)を揺動アームを介し機体に一体揺動可能に支持させたもので、最小数3つからなる構成簡単なスクレーパ(82)(83)(84)を2つ1組の苗植付爪(25)に有効に作用させて、確実な付着泥土の掻落しを可能とさせて、スクレーパ機能を向上させることができる。
【0030】
【発明の効果】以上実施例から明らかなように本発明は、中央駆動軸(49)を中心として回転するロータリケース(48)の両端側に取付ける2つ1組の開孔型苗植付爪(25)により同一軌跡(B)上で180度位相を異ならせて苗植付爪(25)を上下動させて1条分の苗植付けを行う苗植付装置(18)を設けると共に、これら1組の苗植付爪(25)の前後外側面及び内側面に付着する泥土を掻落すスクレーパ(82)(83)(84)を設けたものであるから、苗植付爪(25)の上下動作中に構成簡単なスクレーパ(82)(83)(84)によって、爪(25)の前後外側面及び内側面に付着する泥土を確実に掻落して、植付速度を高速とさせた作業能率良好な高速植付作業を安定維持させることができるものである。
【0031】また、苗植付爪(25)の下動時に前側スクレーパ(82)を爪(25)の前外側面に、苗植付爪(25)の上動時に後側及び内側用のスクレーパ(83)(84)を爪(25)の後外側面及び内側面に当接させて泥土の掻落しを行うように設けたものであるから、最小数3つのスクレーパ(82)(83)(84)によって苗植付爪(25)に付着する泥土を適正に除去して、スクレーパ構成のコンパクト化とスクレーパ(82)(83)(84)の植付装置(18)内への組込みの容易化を図ることができるものである。
【0032】さらに、前側用スクレーパ(82)を機体に固定支持させると共に、後側及び内側用スクレーパ(83)(84)を揺動アームを介し機体に一体揺動可能に支持させたものであるから、最小数3つからなる構成簡単なスクレーパ(82)(83)(84)を2つ1組の苗植付爪(25)に有効に作用させて、確実な付着泥土の掻落しを可能とさせて、スクレーパ機能を向上させることができるものである。
【出願人】 【識別番号】000006851
【氏名又は名称】ヤンマー農機株式会社
【識別番号】000125853
【氏名又は名称】株式会社 神崎高級工機製作所
【出願日】 平成12年5月30日(2000.5.30)
【代理人】 【識別番号】100062270
【弁理士】
【氏名又は名称】藤原 忠治
【公開番号】 特開2001−333611(P2001−333611A)
【公開日】 平成13年12月4日(2001.12.4)
【出願番号】 特願2000−159362(P2000−159362)