| 【発明の名称】 |
施肥機 |
| 【発明者】 |
【氏名】小松 仁
【氏名】八坂 祐子
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| 【要約】 |
【課題】施肥ポンプの駆動停止時に肥料流路を減圧して施肥ノズルからの肥料流出を防止する流路圧力調整機構を備える施肥機において、減圧時の流路圧力が条止めの有無によって変動する不都合を解消する。
【解決手段】施肥ポンプ8L、8Rの駆動停止時に肥料流路を減圧して施肥ノズル6からの肥料流出を防止する流路圧力調整機構16を設けるにあたり、該流路圧力調整機構16を、施肥ポンプ8L、8Rから条止めバルブ11に至る肥料流路(送りパイプ12)に介設する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 肥料タンク内の流動性肥料を、複数の施肥ノズルに圧送する施肥ポンプを備えると共に、該施肥ポンプから各施肥ノズルに至る肥料流路に、施肥ポンプから圧送される流動性肥料を施肥ノズル側に供給する施肥状態と、施肥ポンプから圧送される流動性肥料を戻し流路を介して肥料タンク側に戻す条止め状態とに切換可能な条止めバルブをそれぞれ介設した施肥機において、前記施肥ポンプの駆動停止時に肥料流路を減圧して施肥ノズルからの肥料流出を防止する流路圧力調整機構を設けるにあたり、該流路圧力調整機構を、施肥ポンプから条止めバルブに至る肥料流路に介設したことを特徴とする施肥機。 【請求項2】 請求項1において、流路圧力調整機構は、電磁ソレノイドの動力で肥料流路の加圧および減圧を行い、かつ施肥ポンプに連繋される施肥作業クラッチの入り操作に応じて肥料流路を加圧する一方、施肥作業クラッチの切り操作に応じて肥料流路を減圧することを特徴とする施肥機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、乗用施肥田植機等の施肥機の技術分野に属するものである。 【0002】 【従来の技術】一般に、施肥機のなかには、肥料タンク内の流動性肥料を、複数の施肥ノズルに圧送する施肥ポンプを備えると共に、該施肥ポンプから各施肥ノズルに至る肥料流路に、施肥ポンプから圧送される流動性肥料を施肥ノズル側に供給する施肥状態と、施肥ポンプから圧送される流動性肥料を戻し流路を介して肥料タンク側に戻す条止め状態とに切換可能な条止めバルブをそれぞれ介設したものがある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の様な施肥機では、機体回行時等に施肥ポンプの駆動を停止させても、肥料流路内の圧力が直ちに低下しないため、ポンプ駆動停止後も施肥ノズルから流動性肥料が流出する許りでなく、施肥作業再開時に前記流出分だけ施肥開始のタイミングが遅れる不都合があった。そこで、施肥ポンプの駆動停止時に肥料流路を減圧して施肥ノズルからの肥料流出を防止する流路圧力調整機構を設けることが提案されているが、前述した条止めバルブを備える施肥機では、減圧時の流路圧力が条止めの有無によって変動する可能性があるため、肥料流路が十分に減圧されずに肥料が流出したり、或いは肥料流路が過剰に減圧されて施肥ノズルから泥等を吸引してしまう不都合があった。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、肥料タンク内の流動性肥料を、複数の施肥ノズルに圧送する施肥ポンプを備えると共に、該施肥ポンプから各施肥ノズルに至る肥料流路に、施肥ポンプから圧送される流動性肥料を施肥ノズル側に供給する施肥状態と、施肥ポンプから圧送される流動性肥料を戻し流路を介して肥料タンク側に戻す条止め状態とに切換可能な条止めバルブをそれぞれ介設した施肥機において、前記施肥ポンプの駆動停止時に肥料流路を減圧して施肥ノズルからの肥料流出を防止する流路圧力調整機構を設けるにあたり、該流路圧力調整機構を、施肥ポンプから条止めバルブに至る肥料流路に介設したことを特徴とするものである。つまり、減圧時の流路圧力が条止めの有無によって変動しないため、流路圧力の変動で肥料が流出したり、施肥ノズルから泥等を吸引してしまう不都合がない。また、流路圧力調整機構は、電磁ソレノイドの動力で肥料流路の加圧および減圧を行い、かつ施肥ポンプに連繋される施肥作業クラッチの入り操作に応じて肥料流路を加圧する一方、施肥作業クラッチの切り操作に応じて肥料流路を減圧することを特徴とするものである。つまり、施肥作業クラッチの入切操作に応じて肥料流路を瞬時に加圧または減圧することができるため、ポンプ駆動停止時の肥料流出防止効果を高めることができる許りでなく、作業再開時のタイミング遅れも防止することができる。 【0005】 【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態の一つを図面に基づいて説明する。図面において、1は乗用施肥田植機の走行機体であって、該走行機体1の後部には、昇降リンク機構2を介して植付部3が連結されている。そして、植付部3は、マット苗が載置される苗載台4、該苗載台4の下端部から苗を掻取って田面に植付ける複数のプランタアーム5等を備えるが、各プランタアーム5の側方近傍には、植付条に沿って土中に流動性肥料Aを吐出する施肥ノズル6がそれぞれ設けられている。 【0006】7L、7Rは機体前部に左右振り分け状に設けられる肥料タンクであって、該肥料タンク7L、7Rに貯溜される流動性肥料Aは、施肥ポンプ8L、8Rの駆動に伴って各施肥ノズル6に圧送されるが、施肥ポンプ8L、8Rにポンプ動力を供給するポンプ動力伝動経路には、ポンプ動力を変速する施肥変速機構9と、ポンプ動力を植付部3の昇降操作に連動して入切する施肥クラッチ機構10とが介設されている。 【0007】11は前記施肥ポンプ8L、8Rから施肥ノズル6に至る各肥料流路にそれぞれ介設される条止めバルブであって、該条止めバルブ11は、施肥ポンプ8L、8Rから送りパイプ12を介して圧送される流動性肥料Aを、施肥パイプ13を介して施肥ノズル6側に供給する施肥状態と、施肥ポンプ8L、8Rから圧送される流動性肥料Aを、戻しパイプ14を介して肥料タンク7L、7R側に戻す条止め状態とに切換可能に構成されている。即ち、各条止めバルブ11の切換レバー11a操作に基づいて任意の施肥ノズル6に対する肥料供給を停止させることが可能であるが、本実施形態の条止めバルブ11は、各肥料流路の流れを監視するインジケータ15と一体的に構成されている。 【0008】16は各肥料流路の圧力を調整する流路圧力調整機構であって、該流路圧力調整機構16は、各肥料流路に連通する単一のシリンダ17、該シリンダ17に気密的に嵌入するピストン18、該ピストン18を押込み方向に付勢する弾機19、該弾機19の付勢力に抗してピストン18を引く電磁ソレノイド20、該電磁ソレノイド20を前記施肥クラッチ機構10の入切に連動して励磁する施肥クラッチスイッチ21等で構成されている。つまり、施肥クラッチ機構10が切り作動した場合は、電磁ソレノイド20によるピストン18の引き作動に伴い、各肥料流路内の流動性肥料Aをシリンダ17内に吸入して各肥料流路を減圧する一方、施肥クラッチ機構10が入り作動した場合は、弾機19によるピストン18の押し作動に伴い、シリンダ17内の流動性肥料Aを各肥料流路に排出して各肥料流路を加圧することになる。そのため、施肥ポンプ駆動停止時には、各肥料流路の自動的な減圧に基づいて施肥ノズル6からの肥料流出を防止できる一方、施肥ポンプ駆動開始時には、各肥料流路の自動的な加圧に基づいて施肥開始遅れを防止できることになるが、本実施形態の流路圧力調整機構16は、電磁ソレノイド20の動力で各肥料流路を瞬時に加圧または減圧するため、施肥ポンプ駆動停止時の肥料流出防止効果や、施肥ポンプ駆動開始時の施肥開始遅れ防止効果を高めることができるようになっている。 【0009】また、18aは前記ピストン18の先端面に形成される複数の凸部であって、該凸部18aは、ピストン18がシリンダ17内に押し込まれた際、シリンダ17の各肥料流路連通口17aに嵌入して肥料流路連通口17aを気密的に塞ぐようになっている。つまり、単一のシリンダ17で複数の肥料流路圧力を調整するにあたり、シリンダ17内に空気が入ると、加圧もしくは減圧に際して各肥料流路に圧力差が生じるため、上記凸部18aで肥料流路連通口17aからの空気の流入を規制している。 【0010】さて、前記流路圧力調整機構16を肥料流路に介設するにあたり、本発明においては、施肥ポンプ8L、8Rから条止めバルブ11に至る肥料流路(送りパイプ12)に流路圧力調整機構16を介設している。つまり、条止めバルブ11の下手側肥料流路(施肥パイプ13)においては、条止めによって肥料流路内の流動性肥料Aが流失している可能性があるが、条止めバルブ11の上手側肥料流路(送りパイプ12)においては、条止め状態であっても肥料流路内に流動性肥料Aが存在するため、何れかの肥料流路が条止めされた状態で圧力調整を実行しても、各肥料流路を略均等に圧力調整することが可能になり、その結果、条止めに起因する圧力変動で施肥ノズル6から流動性肥料Aが流出したり、施肥ノズル6から泥等を吸引してしまう等の不都合を防止することができるようになっている。 【0011】叙述の如く構成されたものにおいて、肥料タンク7L、7R内の流動性肥料Aを、複数の施肥ノズル6に圧送する施肥ポンプ8L、8Rを備えると共に、該施肥ポンプ8L、8Rから各施肥ノズル6に至る肥料流路に、施肥ポンプ8L、8Rから圧送される流動性肥料Aを施肥ノズル6側に供給する施肥状態と、施肥ポンプ8L、8Rから圧送される流動性肥料Aを戻しパイプ14を介して肥料タンク7L、7R側に戻す条止め状態とに切換可能な条止めバルブ11をそれぞれ介設したものであるが、前記施肥ポンプ8L、8Rの駆動停止時に肥料流路を減圧して施肥ノズル6からの肥料流出を防止する流路圧力調整機構16を設けるにあたり、該流路圧力調整機構16を、施肥ポンプ8L、8Rから条止めバルブ11に至る肥料流路(送りパイプ12)に介設したため、減圧時の流路圧力が条止めの有無によって変動することがなく、その結果、流路圧力の変動で流動性肥料Aが流出したり、施肥ノズル6から泥等を吸引してしまう不都合を回避することができる。 【0012】また、流路圧力調整機構16は、電磁ソレノイド20の動力で肥料流路の加圧および減圧を行い、かつ施肥ポンプ8L、8Rに連繋される施肥クラッチ機構10の入り操作に応じて肥料流路を加圧する一方、施肥クラッチ機構10の切り操作に応じて肥料流路を減圧するため、施肥クラッチ機構10の入切操作に応じて肥料流路を瞬時に加圧または減圧することができ、その結果、ポンプ駆動停止時の肥料流出防止効果を高めることができる許りでなく、作業再開時のタイミング遅れも防止することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001878 【氏名又は名称】三菱農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年4月11日(2000.4.11) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100085394 【弁理士】 【氏名又は名称】廣瀬 哲夫
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| 【公開番号】 |
特開2001−292611(P2001−292611A) |
| 【公開日】 |
平成13年10月23日(2001.10.23) |
| 【出願番号】 |
特願2000−109253(P2000−109253) |
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