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【発明の名称】 農用車両の防除タンク搭載装置
【発明者】 【氏名】永井 真人

【氏名】今井 征典

【氏名】越智 健市

【氏名】藤岡 伸悟

【氏名】宮内 康弘

【要約】 【課題】農用車両の防除タンクの容量の拡大。

【解決手段】農用車両のフロア11に取り付けた座席フレーム12により座席13の前部を支持して、座席13の後部下方に空間部14を形成し、座席13の左右両側及び後側部を左・右タンク部19a,19a及び後タンク部19bにより取り囲んだ状態で防除タンク19を搭載し、防除タンク19の左・右タンク部19a,19aの前部内側相互間を接続する前中央タンク部19cを、座席13の後部下方の空間部14に入り込ませる。座席13の下方にはフレーム構成部材のない空間部14を形成して、防除タンク19の前中央タンク部19cを座席13の後部下方の空間部14に入りこますことにより、防除タンク19の容量を拡大することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 農用車両のフロア11に座席13を構成するにあたり、フロア11に取り付けた座席フレーム12により座席13の前部を支持して、座席13の後部下方に空間部14を形成し、防除タンク19の左・右タンク部19a,19a及び後タンク部19bにより前記座席13の左右両側部及び後側部を取り囲んだ状態で防除タンク19を搭載し、前記防除タンク19の左・右タンク部19a,19aの前部内側相互間を接続する前中央タンク部19cを座席13の下方の前記空間部14に入り込ませるようにしたことを特徴とする農用車両の防除タンク搭載装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、農用車両の防除タンク搭載装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来の農用車両の座席は次のように構成されていた。即ち、主フレーム2のフロア11上面に座席13を支持する座席フレーム12を設け、この座席フレーム12を、左・右縦フレーム部12a,12aと、左・右縦フレーム部12a,12aの上端部に左右方向に沿うように取り付けている横フレーム部12bと、横フレーム部12bの左右中央部から後方に向けて延出している左・右支持フレーム部12c,12cと、左・右支持フレーム部12c,12cの後端部とフロア11上面との間を連結する左・右後縦フレーム部12d,12dにより構成し、この左・右支持フレーム部12c,12cに座席13を取り付ける構成である。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】従来装置では、座席13の後部とフロア11との間を左・右後縦フレーム部12d,12dにより支持しているため、座席13の周囲に防除タンク19を設けるにあたり、防除タンク19の左右方向中央部を座席13の下方まで延長させて配置することができず、防除タンク19の大容量化に一定の限界があった。
【0004】そこで、この発明はこのような問題点を解消しようとするものである。
【0005】
【問題を解決するための手段】このような技術的課題を解決するためにこの発明は、農用車両のフロア11に座席13を構成するにあたり、フロア11に取り付けた座席フレーム12により座席13の前部を支持して、座席13の後部下方に空間部14を形成し、防除タンク19の左・右タンク部19a,19a及び後タンク部19bにより前記座席13の左右両側部及び後側部を取り囲んだ状態で防除タンク19を搭載し、前記防除タンク19の左・右タンク部19a,19aの前部内側相互間を接続する前中央タンク部19cを座席13の下方の前記空間部14に入り込ませるようにしたことを特徴とする。
【0006】
【発明の作用及び効果】この発明は、前記のように、座席フレーム12を例えば左・右縦フレーム部12a,12a、左・右縦フレーム部12a,12aの上端部に左右方向に沿うように取り付けている横フレーム部12b、横フレーム部12bの左右中央部から後方に向けて延出している左・右支持フレーム部12c,12cにより構成し、横フレーム部12b及び左・右支持フレーム部12c,12cにより座席13を支持し、座席13の後部下方には座席の支持部材のない空間部14を形成したので、防除タンク19の前中央タンク部19cを座席13の下方まで入りこますことができて、防除タンク19の容量を拡大することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例の形態について説明する。図1〜図3には農用車両の一種である乗用管理機1が図示されている。この乗用管理機1は、主フレーム2、エンジン(図示省略)、前輪4,4を支架するフロントアクスルケース5、後輪6,6を支架するリヤーアクスルケース7、ハンドル8、運転席9、ボンネット10、エンジン(図示省略)から前輪4,4及び後輪6,6に動力を伝達する走行伝動装置(図示省略)、主フレーム2の後部に設けた作業機に動力を伝達するPTO伝動装置(図示省略)等により構成されている。
【0008】図4に示すように、主フレーム2における前後方向中間部のフロア11上面には、座席フレーム12を取り付けている。この座席フレーム12は、左・右縦フレーム部12a,12a、左・右縦フレーム部12a,12aの上端部に左右方向に沿うように取り付けている横フレーム部12b、横フレーム部12bの左右中央部から後方に向けて延出している左・右支持フレーム部12c,12cにより、側面視L型形状で構成されていて、横フレーム部12b及び左・右支持フレーム部12cにより座席13を支持し、座席13の下方にはフレームの構成部材のない空間部14が構成されている。
【0009】主フレーム2における座席13の左右前方部から左・右前安全フレーム15,15を立設し、前記座席フレーム12の横フレーム部12bにおける左右両端部から左・右後安全フレーム16,16を立設し、これら左・右前安全フレーム15,15及び左・右後安全フレーム16,16の上部に天井安全フレーム17を取り付けて、運転席安全ガード18を構成している。
【0010】座席13の周囲を覆うように防除タンク19を設けている。防除タンク19は、座席13の左右両側に位置する左・右タンク部19a,19a、左・右タンク部19a,19aの後部交互間を接続し且つ座席13の後側に位置する後タンク部19b、及び、左・右タンク部19a,19aの前端部相互間を接続し、且つ、座席13の後部下方に位置するように入り込ませる前中央タンク部19cにより構成されている。
【0011】また、前記左・右後安全フレーム16,16の下半分を上方ほど後側に位置するに後方に傾斜するように構成し、上半分を縦方向に沿わせて構成し、左・右後安全フレーム16,16における下半分の後傾斜部に、防除タンク19における左・右タンク部19a,19aの上縁部を沿わせている。
【0012】従来装置の座席フレーム12は、図4にその一部を仮想線で示すように、次のように構成されていた。即ち、主フレーム2の前後方向中間部のフロア11上面に座席フレーム12を設けている。この座席フレーム12は、左・右縦フレーム部12a,12a、左・右縦フレーム部12a,12aの上端部に左右方向に沿わせて取り付けている横フレーム部12b、横フレーム部12bの左右中央部から後方に向けて延出している左・右支持フレーム部12c,12c、及び、左・右支持フレーム部12c,12cの後端部と主フレーム2上面との間を連結する左・右後縦フレーム部12d,12dにより、側面視逆U字型形状に構成されていた。
【0013】従って、座席13の後部は左・右後縦フレーム部12d,12dにより支持されているため、座席13の周囲に防除タンク19を設けるにあたり、防除タンク19の前側中央部を座席13の下方まで延長させることができず、防除タンク19の大容量化に一定の限界があった。
【0014】しかし、この実施例では、前記のように座席フレーム12を左・右縦フレーム部12a,12a、左・右縦フレーム部12a,12aの上端部に左右方向に沿わせて取り付けている横フレーム部12b、横フレーム部12bの左右中央部から後方に向けて延出している左・右支持フレーム部12c,12cにより、側面視L型形状で構成し、横フレーム部12b及び左・右支持フレーム部12c,12cにより座席13を支持する構成としたので、座席13の後部下方にはフレームの構成部材のない空間部14が形成されることとなり、防除タンク19の前中央タンク部19cを座席13の後部下方まで入り込ませることができて、容量を拡大することができた。
【0015】次に、図5に基づき運転席安全ガード18の被覆構成について説明する。例えば、図4のように運転席安全ガード18を構成し、運転席安全ガード18の前・後側面カバー部20a,20b及び左・右側面カバー部20c,20cからなる運転席カバー20により被覆している。
【0016】この前・後側面カバー部20a,20bを透明の例えばビニール材により構成し、左・右側面カバー部20c,20cを例えば半透明のビニール材により構成し、左・右側面カバー部20c,20cには例えば透明なアクリル板により窓21を構成し、前記前・後側面カバー部20a,20b及び左・右側面カバー部20c,20cの境界部を幌布22により接続している。運転席カバー20の左・右側面カバー部20c,20cの運転者が乗り降りする部分をファスナ23により開閉できる構成としている。
【0017】運転席カバー20の左右両側部及び後側部の下端部には、左・右補助カバー24a,24a及び後補助カバー24bを取り付け、防除タンク19を搭載する場合には、図5(2)に示すように、左・右補助カバー24a,24a及び後補助カバー24bを巻き上げ支持しておき、また、防除タンク19を取り外した場合には、図5(1)に示すように、左・右補助カバー24a,24a及び後補助カバー24bを下方に垂らして、運転席安全ガード18の下部を閉鎖し、左・右補助カバー24a,24aの前端縁と運転席カバー20の端縁とをファスナ23により接続閉鎖し、後補助カバー24bの左右両端縁部と左・右補助カバー24a,24aの後端縁部とをファスナ23で接続閉鎖し、また、左・右補助カバー24a,24a及び後補助カバー24bの下端部をマジックテープ25,25,…により運転席安全ガード18のフロア11に接着し密閉状態としている。
【0018】しかして、冬季でも運転席カバー20,左・右補助カバー24a,24a及び後補助カバー24bにより運転席カバー20を閉鎖密閉し、寒さを防ぎながら快適な運転をすることができる。次に、図6について説明する。この実施例は、乗用管理機1から防除タンク19を取り外した場合のデザインの向上を図ろうとするものである。
【0019】座席フレーム12における左・右縦フレーム部12a,12aの後側部に、左・右開閉板26,26の前端部をヒンジにより開閉自在に接続し、乗用管理機1から防除タンク19を取り外した場合には、左・右開閉板26,26を左右両側に回動した開いた状態として、機体両側面の前後方向に沿った状態として、チョウボルト27,27をフロア11のナットに締め付け係止する。また、防除タンク19を搭載する場合には、左・右開閉板26,26を前側に回動し収納状態として、座席13の下方に空間部14を形成し、防除タンク19を搭載する。
【0020】しかして、防除タンク19を取り外した場合にも、左・右開閉板26,26を左右両側に回動し座席13の下部空間を閉鎖することにより、デザイン面での違和感を解消することができる。
【出願人】 【識別番号】000000125
【氏名又は名称】井関農機株式会社
【出願日】 平成12年4月10日(2000.4.10)
【代理人】
【公開番号】 特開2001−292610(P2001−292610A)
【公開日】 平成13年10月23日(2001.10.23)
【出願番号】 特願2000−107896(P2000−107896)