| 【発明の名称】 |
乗用移植機 |
| 【発明者】 |
【氏名】横山 芳樹
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| 【要約】 |
【課題】左右一対のローリング弾機を介して移植部を弾性的に支持する中間部材を、アクチュエータの駆動に基づいて強制揺動させる乗用移植機において、特殊形状のギヤ部材を不要にすると共に、ギヤ間のバックラッシュを最小限にして中間部材のガタツキや応答遅れを防止する。
【解決手段】移植部ホルダ9と移植部3との間に、左右一対の第一ローリング弾機12を介して移植部3を弾性的に支持する中間アーム11を設けると共に、該中間アーム11をモータ16の駆動に基づいて強制揺動させるにあたり、前記移植部ホルダ9に、モータ16の駆動に基づいてラック19を直線的に左右移動させるラック・ピニオン機構を設けると共に、前記中間アーム11とラック19との間に、相対的な上下移動を許容しつつ中間アーム11をラック19の移動に追随させる融通連結機構を介設する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 走行機体の後部に連結される移植部ホルダと、該移植部ホルダに左右揺動自在に連結される移植部との間に、移植部ホルダに対して左右揺動自在で、かつ左右一対のローリング弾機を介して移植部を弾性的に支持する中間部材を設けると共に、該中間部材をアクチュエータの駆動に基づいて強制揺動させる乗用移植機において、前記移植部ホルダに、アクチュエータの駆動に基づいてラックを直線的に左右移動させるラック・ピニオン機構を設けると共に、前記中間部材とラックとの間に、相対的な上下移動を許容しつつ中間部材をラック移動に追随させる融通連結機構を介設したことを特徴とする乗用移植機。 【請求項2】 請求項1の移植部ホルダに、ラックを左右方向に摺動案内するガイド部材を設けたことを特徴とする乗用移植機。 【請求項3】 請求項1の融通連結機構を、ラックに上下方向を向いて形成される長孔と、中間部材から長孔内に突出するピンとで構成したことを特徴とする乗用移植機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、乗用田植機等の乗用移植機の技術分野に属するものである。 【0002】 【従来の技術】近来、この種乗用移植機においては、走行機体の後部に連結される移植部ホルダと、該移植部ホルダに左右揺動自在に連結される移植部との間に、移植部ホルダに対して左右揺動自在で、かつ左右一対のローリング弾機を介して移植部を弾性的に支持する中間部材を設けると共に、該中間部材をアクチュエータの駆動に基づいて強制揺動させるものが提案されている。即ち、このものでは、走行機体の左右傾斜に拘わらず中間部材を垂直姿勢に保つことが可能であるため、中間部材が走行機体と一体的に傾斜した場合の如く、ローリング弾機の付勢力が偏って移植部が傾斜する不都合を回避できる利点がある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかるに従来では、中間部材を強制的に揺動させるアクチュエータ動力(モータ動力)を、移植部ホルダ側に設けられるピニオンギヤから、中間部材側に溶着される平ギヤに伝動していたため、平ギヤの噛合部を、中間部材の揺動支点を中心とする円弧状に形成する必要がある許りでなく、移植部ホルダと中間部材との間の組付誤差等を考慮してギヤ間のバックラッシュを大きく確保する必要があり、その結果、振動で中間部材がガタついたり、応答遅れが生じる可能性があった。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、走行機体の後部に連結される移植部ホルダと、該移植部ホルダに左右揺動自在に連結される移植部との間に、移植部ホルダに対して左右揺動自在で、かつ左右一対のローリング弾機を介して移植部を弾性的に支持する中間部材を設けると共に、該中間部材をアクチュエータの駆動に基づいて強制揺動させる乗用移植機において、前記移植部ホルダに、アクチュエータの駆動に基づいてラックを直線的に左右移動させるラック・ピニオン機構を設けると共に、前記中間部材とラックとの間に、相対的な上下移動を許容しつつ中間部材をラック移動に追随させる融通連結機構を介設したことを特徴とするものである。つまり、移植部ホルダ側で直線的に左右移動するラックに中間部材を追随させるようにしたため、特殊形状のギヤ部材を用いる必要がない許りでなく、ギヤ間のバックラッシュを最小限にすることができ、その結果、振動で中間部材がガタついたり、応答遅れが生じる不都合を可及的に解消することができる。また、移植部ホルダに、ラックを左右方向に摺動案内するガイド部材を設けたことを特徴とするものである。つまり、移植部ホルダ側でラックを摺動案内するため、ラック・ピニオン機構の噛合精度をさらに向上させることができる。また、融通連結機構を、ラックに上下方向を向いて形成される長孔と、中間部材から長孔内に突出するピンとで構成したことを特徴とするものである。つまり、相対的な上下移動を許容しつつ中間部材をラック移動に追随させる融通連結機構を、長孔とピンで簡略に構成しているため、コストダウンを図ることができる。 【0005】 【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態の一つを図面に基づいて説明する。図面において、1は乗用田植機の走行機体であって、該走行機体1の後部には、昇降リンク機構2を介して移植部3が連結されている。そして移植部3は、図示しないリフトシリンダの油圧伸縮作動に伴って昇降するが、これらの基本構成は何れも従来通りである。 【0006】前記移植部3は、左右両側に苗載台支持ステー4aが立設される移植部フレーム4、該移植部フレーム4から後方に突出する複数のプランタケース5、該プランタケース5の後端部に組付けられるプランタアーム6、前記移植部フレーム4に左右移動自在に支持され、かつプランタアーム6の掻取タイミングに合わせて強制的に横送りされる苗載台7、前記プランタケース5の下方に上下揺動自在に設けられるフロート8等で構成されるものであるが、前記移植部フレーム4は、昇降リンク機構2の後端部に連結される移植部ホルダ9に対し、ローリング支軸10を介して左右揺動自在に連結支持されている。 【0007】11は前記移植部ホルダ9と移植部3との間に介設される中間アーム(中間部材)であって、該中間アーム11の下端部に前後方向を向いて一体的に形成されるボス部11aは、前記ローリング支軸10を軸支する移植部ホルダ9のボス部9aに回動自在に外嵌しており、そのため、移植部ホルダ9および移植部3に対する中間アーム11の相対的な左右揺動が許容されるようになっている。 【0008】12は左右一対の第一ローリング弾機であって、該第一ローリング弾機12は、中間アーム11の上端部と、苗載台7の左右両端部との間に介設されている。即ち、移植部3の苗載台7を左右一対の第一ローリング弾機12を介して弾性的に支持しているため、フロート8の浮力に基づく移植部3の従動的な田面追随揺動を許容すると共に、苗載台7の横送りに伴う偏荷重をバランスすることができるようになっている。 【0009】13は前記移植部ホルダ9の一側部に設けられるモータユニットであって、該モータユニット13は、前記中間アーム11を強制揺動すべく設けられている。つまり、モータユニット13を駆動制御する制御部(図示せず)は、中間アーム11に取付けられる傾斜センサ14の検出値を入力すると共に、該検出値が水平値を保つようにモータユニット13を駆動制御するため、走行機体1の左右傾斜に拘わらず中間アーム11が垂直姿勢を維持し、その結果、中間アーム11と苗載台7との間に介設される左右の第一ローリング弾機12が常に有効に作用するようになっている。 【0010】さて、前記モータユニット13は、移植部ホルダ9にブラケット15を介して取付けられる減速機構付のモータ16、該モータ16の出力ギヤ16aに噛合する中間ギヤ17、該中間ギヤ17と一体回転するピニオンギヤ17a等で構成されているが、上記ピニオンギヤ17aは、移植部ホルダ9の後面部にガイド部材18を介して左右摺動自在に取付けられるラック19に噛合している。つまり、移植部ホルダ9には、モータ16の駆動に基づいてラック19を直線的に左右移動させるラック・ピニオン機構が構成されている。尚、ガイド部材18は、ラック19の上端縁部または下端縁部に外嵌すべく側面視冂(凵)字状に形成されており、計4個でラック19を左右方向直線移動自在に摺動案内している。 【0011】一方、20は前記中間アーム11の前面部に突設される連結ピンであって、該連結ピン20は、ラック19の左右中間位置に上下方向を向いて形成される長孔19aにブッシュ20aを介して嵌入しているため、ラック19に対する中間アーム11の相対的な上下移動を許容(ラック直線軌跡と連結ピン円弧軌跡との上下偏差を吸収)しつつ、中間アーム11をラック19の左右移動に追随させることになる。つまり、モータ16の正逆駆動に基づいて中間アーム11を強制揺動させるにあたり、移植部ホルダ9側で直線的に左右移動するラック19に中間アーム11を追随させるようにしたため、特殊形状のギヤ部材を用いる必要がない許りでなく、ギヤ間のバックラッシュを最小限にすることができ、しかも、ラック19と中間アーム11との間に介設される融通連結機構を、ラック19に形成した長孔19aと、中間アーム11に突設した連結ピン20とで構成しているため、構造を簡略化してコストダウンを図ることができるようになっている。 【0012】さらに、21は左右一対の第二ローリング弾機であって、該第二ローリング弾機21は、移植部3の全体荷重をバランスすべく、移植部ホルダ9と移植部3との間に介設されるものであるが、第二ローリング弾機21の移植部ホルダ9側は、前記ラック19の左右両端部に取付けられている。つまり、中間アーム11を垂直姿勢に保つべく左右方向に移動制御されるラック19に第二ローリング弾機21を取付けているため、走行機体1の左右傾斜に拘わらず第二ローリング弾機を有効に作用させることができるようになっている。 【0013】叙述の如く構成されたものにおいて、走行機体1の後部に連結される移植部ホルダ9と、該移植部ホルダ9に左右揺動自在に連結される移植部3との間に、移植部ホルダ9に対して左右揺動自在で、かつ左右一対の第一ローリング弾機12を介して移植部3を弾性的に支持する中間アーム11を設けると共に、該中間アーム11をモータ16の駆動に基づいて強制揺動させるものであるが、前記移植部ホルダ9に、モータ16の駆動に基づいてラック19を直線的に左右移動させるラック・ピニオン機構を設けると共に、前記中間アーム11とラック19との間に、相対的な上下移動を許容しつつ中間アーム11をラック19の移動に追随させる融通連結機構を介設している。即ち、移植部ホルダ9側で直線的に左右移動するラック19に中間アーム11を追随させるようにしたため、特殊形状のギヤ部材を用いる必要がない許りでなく、ギヤ間のバックラッシュを最小限にすることができ、その結果、振動で中間アーム11がガタついたり、応答遅れが生じる不都合を可及的に解消することができる。 【0014】また、前記移植部ホルダ9に、ラック19を左右方向に摺動案内するガイド部材18を設けたため、ラック・ピニオン機構の噛合精度をさらに向上させることができる。 【0015】また、前記融通連結機構を、ラック19に上下方向を向いて形成される長孔19aと、中間アーム11から長孔19a内に突出する連結ピン20とで構成したため、構造を簡略化してコストダウンを図ることができる。 【0016】尚、本発明は、前記実施形態に限定されないことは勿論であって、例えばモータユニット13、傾斜センサ14、ラック19等の配置は任意に変更することができ、因みに、側面視で傾斜センサ14とラック19との間にモータユニット13を配置すれば、中間アーム強制揺動機構をコンパクトに構成することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001878 【氏名又は名称】三菱農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年4月5日(2000.4.5) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100085394 【弁理士】 【氏名又は名称】廣瀬 哲夫
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| 【公開番号】 |
特開2001−286205(P2001−286205A) |
| 【公開日】 |
平成13年10月16日(2001.10.16) |
| 【出願番号】 |
特願2000−103827(P2000−103827) |
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