| 【発明の名称】 |
播種機 |
| 【発明者】 |
【氏名】蔭山 英明
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| 【要約】 |
【課題】低コストで、且つ、種子の大小や重量にかかわらず確実に種子の落下を検出できる播種機を提供する。
【解決手段】ホッパー15と、このホッパー15の開口部15aを塞ぐ位置に回転自在に配置され、円周外面16aの円周方向に所定の間隔を隔てて排種穴16bをそれぞれ設けた播種ロール16とを備え、この播種ロール16の回転時に排種穴16bに入り込んだ種子Wのみを播種ロール16の回転と共に回転移動させることによって排種するようにした播種機10において、播種ロール16の円周外面16aの円周方向に、各排種穴16bの位置を通り、且つ、各排種穴16b内に連通する円周溝16cを設け、この円周溝16c内に配置されたスイッチローラ23を有し、このスイッチローラ23が排種穴16b内の種子Wで溝退出方向に移動することにより動作する接触式スイッチ20を設けた。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 内部に多数の種子が収納され、下側に開口部を有するホッパーと、このホッパーの前記開口部を塞ぐ位置に回転自在に配置され、円周外面の円周方向に所定の間隔を隔てて排種穴をそれぞれ設けた播種ロールとを備え、この播種ロールの回転時に前記排種穴に入り込んだ種子のみを前記播種ロールの回転と共に回転移動させることによって排種するようにした播種機において、前記播種ロールの前記円周外面の円周方向に、前記各排種穴の位置を通り、且つ、該各排種穴内に連通する円周溝を設け、この円周溝内に配置された溝移動部を有し、この溝移動部が前記排種穴内の種子で溝退出方向に移動することにより動作する接触式スイッチを設けたことを特徴とする播種機。 【請求項2】 請求項1記載の播種機であって、前記円周溝は前記排種穴と同じ深さに設定されていることを特徴とする播種機。 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の播種機であって、前記溝移動部は前記接触式スイッチの可動アームに回転自在に支持されたスイッチローラであることを特徴とする播種機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、種子を所定の間隔毎に自動的に点播(排種)する点播機等の播種機に関する。 【0002】 【従来の技術】この種の従来の播種機として、図6〜図8に示す手押し式のものがある。図6に示すように、播種機1は前輪2Aと後輪2Bとが回転自在に支持された支持フレーム3を有している。この支持フレーム3の略中央上には多数の種子Wを投入により収納する漏斗状のホッパー4が固定されている。このホッパー4の下側には開口部4aが設けられている。この開口部4aを塞ぐ位置には播種ロール5が回転自在に設けられている。この播種ロール5の駆動軸6は後輪2Bの軸2Cにベルト7や図示しないプーリ等を介して連結され、後輪2Bの駆動により回転されるようになっている。 【0003】図7,図8に示すように、播種ロール5の円周外面5aには、円周方向に一定の間隔を隔てて排種穴5bがそれぞれ設けられている。また、播種ロール5の下方位置で、且つ、該播種ロール5より種子Wが落下する位置には衝撃検知センサ9が設けられている。この衝撃検知センサ9は種子Wの落下衝撃を検出し、該衝撃検知センサ9がこれを検出すると音が出力されるように構成されている。尚、図6中符号8は握持フレームである。 【0004】上記構成において、手押し式の播種機1が手で押されて前輪2Aと後輪2Bが駆動すると、この後輪2Bの駆動によって播種ロール5が回転する。すると、播種ロール5の各排種溝穴5bに入り込んだ種子Wが播種ロール5と共に回転移動され、下方位置に来ると自重により次々に落下する。この順次落下する種子Wが衝撃検知センサ9に当たった後に地面に次々に落下することにより、種子Wが所定の間隔毎に自動的に排種される。 【0005】この際、播種ロール5より落下する種子Wが衝撃検知センサ9に当たることにより音が出るため、作業者がこの音で種子Wの落下が適切に行われているか否かを確認できる。即ち、音が不連続になった場合には播種ロール5の排種穴5bに種子Wが詰まっている等の事態が発生したことを認識できる。また、音が全く聞こえなくなった場合にはホッパー4内に種子Wがなくなったか、或いは、ホッパー4内で種子Wが詰まっている事態が発生したことを認識できる。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従来の播種機1では、播種ロール5からの種子Wの落下状態を検出するのに衝撃検知センサ9を用いており、衝撃検知センサ9は圧電素子等を利用して種子Wの落下衝撃を検出するものであるため、非常に高価であるという問題があった。また、衝撃検知センサ9は種子Wが小さく軽い場合には検出不良を起こすおそれもある。 【0007】そこで、本発明は、前記した課題を解決すべくなされたものであり、低コストで、且つ、種子の大小や重量にかかわらず確実に種子の落下を検出できる播種機を提供することを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、内部に多数の種子が収納され、下側に開口部を有するホッパーと、このホッパーの前記開口部を塞ぐ位置に回転自在に配置され、円周外面の円周方向に所定の間隔を隔てて排種穴をそれぞれ設けた播種ロールとを備え、この播種ロールの回転時に前記排種穴に入り込んだ種のみを前記播種ロールの回転と共に回転移動させることによって排種するようにした播種機において、前記播種ロールの前記円周外面の円周方向に、前記各排種穴の位置を通り、且つ、該各排種穴内に連通する円周溝を設け、この円周溝内に配置された溝移動部を有し、この溝移動部が前記排種穴内の種子で溝退出方向に移動することにより動作する接触式スイッチを設けたことを特徴とする。 【0009】この播種機では、接触式スイッチの溝移動部が播種ロールの回転によって円周溝内を移動し、播種ロールの排種穴内に種子があると溝移動部が種子に接触して溝退出方向に移動し、播種ロールの排種穴内に種子がないと溝移動部が溝退出方向に移動しないことによって、排種穴内の種子の有無を検出できる。 【0010】請求項2の発明は、請求項1記載の播種機であって、前記円周溝は前記排種穴と同じ深さに設定されていることを特徴とする。 【0011】この播種機では、請求項1の発明の作用に加え、播種ロールの排種穴内に種子がない場合には溝移動部が溝退出方向に全く移動せず、播種ロールの排種穴内に種子がある場合にはどんなに小さいものでも溝移動部が溝退出方向に移動する。 【0012】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2記載の播種機であって、前記溝移動部は前記接触式スイッチの可動アームに回転自在に支持されたスイッチローラであることを特徴とする。 【0013】この播種機では、請求項1又は請求項2の発明の作用に加え、接触式スイッチのスイッチローラが播種ロールの回転によって円周溝内をスムーズに移動すると共にスムーズに種子を乗り越える。 【0014】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。 【0015】図1〜図5は本発明の一実施形態を示し、図1は手押し式の播種機の側面図、図2は同播種機に用いられる接触式スイッチと播種ロールの関係を示す説明図、図3は同接触式スイッチと播種ロールの関係を示す斜視図、図4は同接触式スイッチの動作前の状態を示す部分拡大断面図、図5は同接触式スイッチの動作時の状態を示す部分拡大断面図である。 【0016】図1に示すように、手押し式の播種機10は、前輪11と後輪12とが回転自在に支持された支持フレーム13を有している。この支持フレーム13には握持フレーム14が固定されている。この握持フレーム14を作業者が握持して播種機10を手で押すことができるようになっている。支持フレーム13の略中央上には多数の種子Wを投入により収納するホッパー15が固定されている。このホッパー15は透明樹脂により漏斗状に形成されていて、その下側には開口部15aが設けられている。この開口部15aを塞ぐ位置には播種ロール16が回転自在に設けられている。この播種ロール16の駆動軸17は後輪12の軸12Aにベルト18や図示しないプーリ等を介して連結され、後輪12の駆動により回転されるようになっている。 【0017】図2〜図5に示すように、播種ロール16は樹脂により略円柱状に形成されていて、その中央に駆動軸17に嵌合される軸孔16Aを形成してある。この軸孔16Aに嵌合される駆動軸17の両端側はホッパー15と一体に設けられたホッパー両側壁下部15b,15b間に回転自在に支持されている。また、播種ロール16の円周外面16aには、円周方向に一定の間隔毎に半円球凹状の排種穴16bがそれぞれ設けられている。 【0018】さらに、播種ロール16の円周外面16aの円周方向には、各排種穴16bの位置を通り、且つ、該各排種穴16b内に連通する円周溝16cが設けられている。この円周溝16cの深さは、排種穴16bの深さと同じに設定されている。さらに、播種ロール16の円周外面16aで、且つ、ホッパー15の開口部15aより回転下流側には、円周外面16aに沿って金属製の落下防止ガイド板19が設けられている。図2に示すように、この落下防止ガイド板19には矩形のスイッチローラ挿入孔19aが設けられている。 【0019】接触式スイッチ(リミットスイッチ)20は、ホッパー前壁下部15cに形成された取付孔15dに圧入嵌合等により固定されたスイッチ本体21と、このスイッチ本体21に一端が固定され、弾性で撓み変形する可動アーム22と、この可動アーム22の先端に回転自在に支持された溝移動部としてのスイッチローラ23と、可動アーム22の撓み変形により移動する可動端子部24と、この可動端子部24が移動することにより接触する固定端子部(図示省略)とから構成されている。 【0020】スイッチローラ23は落下防止ガイド板19のスイッチローラ挿入孔19aを介して播種ロール16の円周溝16cに挿入されるようになっている。そして、接触式スイッチ20は、スイッチローラ23が播種ロール16の円周溝16c内に位置する位置ではオフ状態で、スイッチローラ23が播種ロール16の円周溝16cの溝退出方向(円周溝16cの底面側から円周外面16a側へ移動する方向)に移動して可動アーム22が撓み変形するとオン状態となる。この接触式スイッチ20のオン・オフ出力は、例えばブザー回路に接続され、オン出力によりブザーが鳴るように構成されている。 【0021】上記構成において、播種機10が手で押されて前輪11と後輪12が駆動すると、この後輪12の駆動によって播種ロール16が回転する。すると、播種ロール16の各排種穴16bに入り込んだ種子Wが播種ロール16と共に回転移動され、接触式スイッチ20のスイッチローラ23の位置を越えて落下防止ガイド板19の存在しない下方位置に来ると自重により次々に落下する。以上より種子Wが所定の間隔毎に自動的に点播(排種)される。 【0022】上記動作過程にあって、図4に示すように、接触式スイッチ20のスイッチローラ23は、播種ロール16の回転によって円周溝16c内を回転しながら移動する。そして、播種ロール16の排種穴16b内に種子Wがあると、図5に示すように、スイッチローラ23が種子Wに接触して円周溝16cの溝退出方向に移動し、これにより、可動アーム22が撓み変形して接触式スイッチ20がオンする。接触式スイッチ20がオンすると、ブザーが鳴る。 【0023】また、播種ロール16の排種穴16b内に種子Wがないと、接触式スイッチ20のスイッチローラ23が播種ロール16の円周溝16cの溝退出方向に移動しないため、ブザーが鳴らない。以上より、接触式スイッチ20によって種子Wの落下状態が検出され、作業者はブザー音で種子Wの落下が適切に行われているか否かを確認できる。即ち、音が不連続になった場合には播種ロール16の排種穴16bに種子Wが詰まっている等の事態が発生したことを確認できる。さらに、音が全く聞こえなくなった場合にはホッパー15内に種子Wがなくなったか、或いは、ホッパー15内で種子Wが詰まっている事態が発生したことを認識できる。 【0024】ここで、接触式スイッチ20自体は機械的なオン・オフ接点のみの構成であるから低コストであり、小さい種子Wでも軽い種子Wでも接点移動可能であることから検出可能であり、かかる接触式スイッチ20によって排種穴16b内の種子Wの有無を検出するため、低コストで、且つ、種子Wが大小や重量にかかわらず確実に種子Wの落下が検出できる。 【0025】また、播種ロール16の円周溝16cは、排種穴16bと同じ深さに設定されているので、播種ロール16の排種穴16b内に種子Wがない場合にはスイッチローラ23が全く移動せず、播種ロール16の排種穴16b内に種子Wがある場合にはどんなに小さいものでもスイッチローラ23が移動するため、より精密、且つ、確実な検出ができる。 【0026】さらに、溝移動部を接触式スイッチ20の可動アーム22に回転自在に支持されたスイッチローラ23にて構成したので、接触式スイッチ20のスイッチローラ23が播種ロール16の回転によって円周溝16c内をスムーズに移動すると共にスムーズに種子Wを乗り越えるため、播種ロール16の回転抵抗を小さくできると共に、該播種ロール16の円周溝16cの摩耗を少なくできる。また、種子Wへのダメージがほとんどないという利点がある。 【0027】尚、前記実施形態では、接触式スイッチのオン・オフ出力はブザー回路に接続され、オン出力によりブザーが鳴るように構成されているが、種子の落下の有無を作業者に認識させる手段であれば良く、例えばライトの点滅でも良い。また、接触式スイッチの溝移動部はスイッチロールに限らず、播種ロールの円周溝内を摺動によって移動し、種子に当接するとこれを乗り越える形状に形成したものであれば良い。さらに、手押し式の播種機の後輪の駆動により播種ロールを駆動するようにしたが、トラクタの後部に直装してPTO軸の駆動により回転するようにしても良い。 【0028】 【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明によれば、ホッパーと、このホッパーの開口部を塞ぐ位置に回転自在に配置され、円周方向に所定間隔毎に排種穴を設けた播種ロールとを備えた播種機において、播種ロールの円周外面の円周方向に、各排種穴の位置を通り、且つ、各排種穴内に連通する円周溝を設け、この円周溝内に配置された溝移動部が排種穴内の種子で溝退出方向に移動することにより動作する接触式スイッチを設けたので、接触式スイッチの溝移動部が播種ロールの回転によって円周溝内を移動し、播種ロールの排種穴内に種子があると溝移動部が種子に接触して溝退出方向に移動し、播種ロールの排種穴内に種子がないと溝移動部が溝退出方向に移動しないことによって排種穴内の種子の有無を検出し、かかる接触式スイッチが機械的なオン・オフ接点のみの構成であるから低コストであり、小さい種子でも軽い種子でも接点移動可能であり、且つ、種子が大小や重量にかかわらず確実に種子の落下を検出できる。 【0029】請求項2の発明によれば、播種ロールの円周溝を各排種穴と同じ深さに設定したので、播種ロールの排種穴内に種子がない場合には接触式スイッチの溝移動部が全く可動せず、播種ロールの排種穴内に種子がある場合にはどんなに小さいものでも溝移動部が可動するため、より精密かつ確実な検出ができる。 【0030】請求項3の発明によれば、溝移動部を接触式スイッチの可動アームに回転自在に支持されたスイッチローラとしたので、接触式スイッチのスイッチローラが播種ロールの回転によって円周溝内をスムーズに移動すると共に種子をスムーズに乗り越える。これにより、播種ロールの回転抵抗を小さくできると共に、播種ロールの円周溝の摩耗を少なくでき、また、種子へのダメージがほとんどないという利点がある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006895 【氏名又は名称】矢崎総業株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年4月6日(2000.4.6) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100083806 【弁理士】 【氏名又は名称】三好 秀和 (外8名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−286202(P2001−286202A) |
| 【公開日】 |
平成13年10月16日(2001.10.16) |
| 【出願番号】 |
特願2000−104839(P2000−104839) |
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