| 【発明の名称】 |
苗植機 |
| 【発明者】 |
【氏名】玉井 利男
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| 【要約】 |
【課題】この種の従来技術としては、実公昭60−2727号公報に示すように左右最外側の苗載台と苗受板端部とを折り曲げ収納して機体幅を小さくするような乗用型田植機がある。然し乍ら、上記のものは、左右両外側の苗載台と苗受板端部とを折り曲げ収納するものであって、その収納状態にする作業及び植付状態にする作業が非常に煩雑であった。
【解決手段】請求項1記載の発明は、左右往復移動する苗載台32の左右外側のうちの片側のみの2条分の苗載部32bを収納自在に構成すると共に、該収納自在に構成した2条分の苗載部32bに対応する苗植付け装置33…が装着された伝動ケース29bと整地フロート35を収納自在に構成した苗植機としたものであり、請求項2記載の発明は、7条植えの請求項1記載の苗植機としたものである。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 左右往復移動する苗載台32の左右外側のうちの片側のみの2条分の苗載部32bを収納自在に構成すると共に、該収納自在に構成した2条分の苗載部32bに対応する苗植付け装置33…が装着された伝動ケース29bと整地フロート35を収納自在に構成したことを特徴とする苗植機。 【請求項2】 7条植えの請求項1記載の苗植機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、多条植えの苗植機に関するものである。 【0002】 【従来技術と発明が解決しようとする課題】この種の従来技術としては、実公昭60−2727号公報に示すように左右最外側の苗載台と苗受板端部とを折り曲げ収納して機体幅を小さくするような乗用型田植機がある。 【0003】然し乍ら、上記のものは、左右両外側の苗載台と苗受板端部とを折り曲げ収納するものであって、その収納状態にする作業及び植付状態にする作業が非常に煩雑であった。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、左右往復移動する苗載台32の左右外側のうちの片側のみの2条分の苗載部32bを収納自在に構成すると共に、該収納自在に構成した2条分の苗載部32bに対応する苗植付け装置33…が装着された伝動ケース29bと整地フロート35を収納自在に構成した苗植機としたものであり、請求項2記載の発明は、7条植えの請求項1記載の苗植機としたものである。 【0005】 【発明の作用効果】請求項1記載の発明は、左右往復移動する苗載台32の左右外側のうちの片側のみの2条分の苗載部32bを収納自在に構成すると共に、該収納自在に構成した2条分の苗載部32bに対応する苗植付け装置33…が装着された伝動ケース29bと整地フロート35を収納自在に構成したので、苗載台32を収納する苗載部32b側に移動させた後に、片側の苗載部32bと該苗載部32bに対応する苗植付け装置33…が装着された伝動ケース29bと整地フロート35を収納すれば、機体幅を所定の幅に容易に縮小することができ、従来例の課題を解決することができる。 【0006】請求項2記載の発明は、7条植えの請求項1記載の苗植機としたので、苗載台32を収納する苗載部32b側に移動させた後に、片側の2条分の苗載部32bと該苗載部32bに対応する2条分の苗植付け装置33…が装着された伝動ケース29bと整地フロート35を収納すれば、丁度機体幅は1.7m以下となり、農耕作業用小型特殊自動車の規制に適合して路上走行が行なえる。 【0007】 【発明の実施の形態】図面に示すこの発明の一実施例である7条植えの施肥装置付き乗用型田植機について説明する。1は乗用型走行車体であって、機体を構成する左右フレーム2・3の後部上面にエンジン4を搭載し、左右フレーム2・3の前部に走行ミッションケース5を設けている。そして、この走行ミッションケース5には、変速レバー6にてエンジン4の回転駆動力が変速される変速機構と前輪デフ機構と後輪デフ機構とが内蔵されている。 【0008】7・7は左右フロントアクスルケースであって、前記走行ミッションケース5の前輪デフ機構より左右駆動軸8・8を介して動力が伝動されるように構成されている。9・9は左右操向駆動前輪であって、左右フロントアクスルケース7・7の下部に嵌合され後記操縦ハンドル10にて回動される操向ケース11・11に軸架されている。 【0009】12は内部に変速歯車を有する操縦用伝動ケースであって、左右フレーム2・3両者の前端部に固着されており、その上部にはハンドルポスト13が固着され、ハンドルポスト13の上端部には操縦ハンドル10が設けられている。そして、操縦用伝動ケース12の下部には、その後端が左右操向ケース11・11に連結された操向伝達機構としてのリンク14が設けられており、操縦ハンドル10を回すと操縦用伝動ケース12内の変速歯車・リンク14を介して左右操向ケース11・11が縦軸回りに回動し左右操向駆動前輪9・9が向きを変えるように構成されている。 【0010】15は後輪駆動ケースであって、左右フレーム2・3の後端部にロリング軸にてロリング自在に設けられており、その左右両側部に軸架された左右駆動後輪16・16が上下揺動できるように構成されている。17は、走行ミッションケース5の後輪デフ機構から後輪駆動ケース15に動力を伝える伝動軸である。 【0011】そして、後輪駆動ケース15内部の伝動機構中には左右駆動後輪16・16に対する左右サイドクラッチと左右サイドブレーキとが内蔵されており、エンジン4の前方に設けられた左右クラッチペダル18・19の踏込操作により該左右サイドクラッチが切れ且つ左右サイドブレーキが利くように構成されている。即ち、左右クラッチペダル18・19の踏込操作をした側の駆動後輪16・16の駆動が停止されブレーキが利くようになっている。 【0012】20はFRPにて成型された車体カバ−であって、エンジン4の周囲を覆うエンジンカバ−部20aと、前記エンジン4の前方及び左右側方に設けられたステップ20bと、ハンドルポストカバー20cと、エンジン4の後方に設けられたステップ20dとが一体形成され、左右フレーム2・3上に固定されている。 【0013】21は操縦座席で、前記車体カバー20上面に設置固定されている。22は上部リンク22aと下部リンク22bとにより構成されるリンク機構であって、上部リンク22aと下部リンク22bの基端部は左右フレーム2・3の後端に固着された支持フレーム23に各々枢着され、後端部は後述の苗植装置24をローリング自在に支持するローリング軸25が設けられた縦枠26に枢着されている。 【0014】27は油圧シリンダーであって、シリンダーの基部が左右フレーム2・3に枢着され、ピストン28の後端が上部リンク22aと一体の揺動アーム22cに枢着されている。苗植装置24は、前記縦枠26のローリング軸25にローリング自在に装着されたフレームを兼ねる植付伝動ケース29と、該植付伝動ケース29に設けられた上部支持部材30a・30b・30bと苗受板31に支持されて機体左右方向に往復動する苗載台32と、植付伝動ケース29の後端部に装着され前記苗載台32の下端より1株分づつの苗を分割して圃場に植え付ける7つの苗植付け装置33…と、植付伝動ケース29の下部にその後部が枢支されてその前部が上下揺動自在に装着された整地体である中央整地フロート34とその左右両側に配置された左右整地フロート35・35等にて構成されている。各整地フロート34,35・35は、圃場を整地すると共に苗植付け装置33…にて苗が植付けられる圃場の前方を整地すべく設けられている。尚、スイッチSW1は苗載台32が機体右端位置にあることを検出するセンサーである。 【0015】上記植付伝動ケース29は中央伝動ケース29aとその左右両側に固定された左右伝動ケース29b・29bとにより構成され、中央伝動ケース29aには後方に向けて延出された中ケース37・38が設けられ、左右伝動ケース29b・29bには各々後方に向けて延出されたケース39が設けられており、各ケ−ス37・38・39・39の後端部に前記苗植付け装置33…が装着されている。 【0016】そして、中央伝動ケース29aと右伝動ケース29bとは、図4に示すように内側に螺子溝が設けられた固定用ナット40・40にて固着・分離自在に構成されている。尚、ケ−ス内の伝動軸41・41もカップリング42にて連結・分離自在に構成されている。一方、中央伝動ケース29aと左伝動ケース29bとは、横伝動ケースにて固着連結されている。 【0017】また、上記苗載台32の上部を支持する上部支持部材30aは中央伝動ケース29aに基部が固着されており、上部支持部材30b・30bは各々左右伝動ケース29b・29bに基部が固着されている。上記苗受板31は、中央伝動ケース29aに固着された主苗受板31aと右伝動ケース29bに固着された右苗受板31bとにより構成されており、両苗受板31a・31bの接合端面部は連接・分離自在に構成されている。尚、苗受板31a・31bには、苗植付け装置33…が苗を掻き取る苗取り口43…が7つの苗植付け装置33…に対応して設けられている。 【0018】上記苗載台32は5条分の主苗載部32aとその右外側の2条分の右苗載部32bとにより構成されており、主苗載部32aの裏面に固着された横フレーム44に一体に形成された連結部45の角孔45と右苗載部32bの裏面に固着された横フレーム46に一体に形成された連結部47の角孔47aとに連結部材48を嵌入することにより一体に連結できるように構成されている。尚、スイッチSW2は連結部材48にて主苗載部32aと右苗載部32bとが連結されたことを検出するセンサーである。 【0019】49は中央伝動ケース29aの中ケース37・38の上面に固着された主支持フレームであって、その右端部に回動支持ピン50が設けられている。51は右伝動ケース29bのケース39の上面に固着された右支持フレームであって、その基端部は回動支持ピン50に回動自在に枢着されている。 【0020】然して、5つの苗植付け装置33…を有する中央伝動ケース29aと左伝動ケース29bと主苗受板31aと主苗載部32aと中央整地フロート34,左整地フロート35等により主苗植付ユニットAが構成され、2つの苗植付け装置33・33を有する右伝動ケース29bと右苗受板31bと右苗載部32bと右整地フロート35等により右苗植付ユニットBが構成されている。 【0021】一方、52は収納用油圧シリンダーであって、主支持フレーム49の下面部に固着されており、該収納用油圧シリンダー52のピストン53はリンク54を介して右支持フレーム51に固着のアーム51aに連結されており、収納用油圧シリンダー52のピストン53がイ方向に進出することにより右支持フレーム51をロ方向に回動させて、右苗植付ユニットBを主苗植付ユニットAの上方位置に収納できるように構成している。尚、55は主支持フレーム49の上面に形成された凹部であって、右苗植付ユニットBを収納位置にしたときに右支持フレーム51の縦パイプ51bに係合してユニットBを支持できるように構成されている。また、スイッチSW4は右苗植付ユニットBが収納位置にあることを検出するセンサーであり、スイッチSW5は右苗植付ユニットBが植付作業位置にあることを検出するセンサーである。 【0022】56は上記収納用油圧シリンダー52を作動させる切替バルブ56aを切替操作するレバーであって、植付作業状態にすれば収納用油圧シリンダー52のピストン53を退入させて(反イ方向に移動させて)右苗植付ユニットBを図2の状態とし、折畳状態にすれば収納用油圧シリンダー52のピストン53を進出させて(イ方向に移動させて)右苗植付ユニットBを図9の収納状態とする。尚、スイッチSW3は該レバー56が折畳状態の位置にあることを検出するセンサーである。また、56bはSOL1にて切替えられる切替バルブであって、前記スイッチSW1が苗載台32が機体右端位置にあることによりONされると図6の切替位置となり上記レバー56にて収納用油圧シリンダー52を作動させることができるが、前記スイッチSW1が苗載台32が機体右端位置以外のときにはOFFされているので上記レバー56にて収納用油圧シリンダー52を作動させることができないように構成されている。更に、図9に示すように、回動支持ピン50の回動軸心Sは、折畳状態となった右苗植付ユニットBの右整地フロート35が略直立するように設定されている。 【0023】63は施肥装置であって、前記支持フレーム23の上端部に固着されており、施肥タンク64と、該各施肥タンク64の下部に装着され施肥タンク64内の粒状肥料を一定量づつ繰り出す肥料繰出装置65…と、該肥料繰出装置65…にて繰り出された肥料を案内する透明の施肥パイプ66…と、中央整地フロート34,左右整地フロート35・35に固着され苗植付け位置側方の圃場に施肥溝を掘り施肥パイプ66…にて案内された粒状肥料を該施肥溝内に落下案内する作溝器67…とにより構成されている。尚、68は肥料繰出装置65…を駆動する駆動アームであって、左右フレ−ム2・3上に固設の施肥駆動ケ−ス69に連結されており、施肥駆動ケ−ス69には走行ミッションケース5より駆動軸70にて動力が伝達されるように構成されている。尚、各肥料繰出装置65…と各施肥パイプ66…とは、着脱自在のジョイント66a…にて連結されている。 【0024】そして、施肥タンク64は1条分の中央肥料タンク64aと3条分の左右肥料タンク64b・64bとにより構成され、左右肥料タンク64b・64bは中央肥料タンク64aの左右両外側に各々蝶番64c・64cにて連結されており、図2に示すように矢印ハ方向に回動させて機体内方に収納できるように構成されている。尚、左右肥料タンク64b・64bは収納位置と施肥作用位置とで周知の係合部材で固定できるように構成している。 【0025】71は両端にユニバーサルジョイントを有するPTO伝動軸であって、施肥駆動ケース69の動力を苗植装置24の植付伝動ケース29に伝達すべく設けている。72は中央整地フロート34の前部上面と植付伝動ケース29との間に設けられた油圧バルブであって、中央整地フロート34の前部が外力にて適正範囲以上に持ち上げられた時には油圧ポンプ73にて走行ミッションケ−ス5内から汲み出された圧油を油圧シリンダー27に送り込んでピストンを突出させリンク機構22を上動させて苗植装置24を所定位置まで上昇せしめ、また、中央整地フロート34の前部が適正範囲以上に下がった時には油圧シリンダー27内の圧油を走行ミッションケ−ス5内に戻してリンク機構22を下動させて苗植装置24を所定位置まで下降せしめ、そして、中央整地フロート34の前部が適正範囲にあるとき(苗植装置24が適正な所定位置にある時)には油圧シリンダー27内の圧油の出入りを止めて苗植装置24を一定位置に保持せしめるべく設けられている。このように、中央整地フロート34を植付装置24の自動高さ制御のための接地センサーとして用いている。 【0026】74は車体カバ−20より突出して操縦座席21の右側方に設けられた操作レバーであって、走行ミッションケ−ス5内に設けられた駆動軸70を駆動回転する動力を断接するPTOクラッチを操作して施肥装置63及び苗植装置24への動力を入切り操作できるように構成されていると共に、油圧バルブ72を操作して手動にて苗植装置24を上下動できるようにも構成されている。即ち、操作レバー74を前方に倒すと(植付位置にすると)、PTOクラッチが入り施肥装置63及び苗植装置24が駆動され且つ油圧バルブ72が中央整地フロート34の上下動にて切換えられる自動制御状態となる。逆に、操作レバー74を後方に起すと(上位置にすると)、PTOクラッチが切れ施肥装置63及び苗植装置24の作動が停止し且つ油圧バルブ72が強制的に苗植装置24を上昇する側に切換えられ、苗植装置24が上昇される。そして、操作レバー74をその操作ストロークの中間の中立位置にすると、PTOクラッチが切れ施肥装置63及び苗植装置24の作動が停止し且つ油圧バルブ72が油圧シリンダー27内の圧油の出入りを止めて苗植装置24を一定位置に保持せしめる位置に切換えられ、苗植装置24が操作レバー74を中間位置に操作したときの位置に保持され苗植装置24は上昇も下降もしない。尚、SOL2は、その作動ピン75がニ方向に突出動することにより操作レバー74を中立位置から植付位置に操作することを阻止する状態と、その作動ピン75が反ニ方向に退入動することにより操作レバー74を中立位置から植付位置に操作することを許す状態とに切替るように設けられている。具体的に説明すると、連結部材48を抜いて主苗載部32aと右苗載部32bの連結を外してスイッチSW2がONされか、若しくは、レバー56が折畳状態に操作されてSW3がONされると、SOL2の作動ピン75がニ方向に突出動して操作レバー74を中立位置から植付位置に操作することを阻止する。また、右連結部材48を嵌めて主苗載部32aと右苗載部32bとを連結してスイッチSW2がOFFされ、且つ、レバー56が植付作業状態に操作されてSW3がOFFされると、SOL2の作動ピン75が反ニ方向に退入動して操作レバー74を中立位置から植付位置に操作することを許す状態となる。このように構成すると、右苗載部32bの折畳状態への変更操作時及び変更後に、誤って操作レバー74にて苗植装置24を駆動してしまうことを防止できる。 【0027】76は右苗植付ユニットBの状態が異常な場合に点灯して警告する警告モニターであって、前記スイッチSW4とスイッチSW5とが共にONされない場合(右苗植付ユニットBが収納位置でも作業位置でもない異常な位置にあるとき)に警告を発するように設けられている。従って、該警告モニター76が点灯した時には、右苗植付ユニットBの状態が収納位置でも作業位置でもない異常な状態であることが判り、そのまま作業をしたり機体を移動させたりして機械を破損してしまうことを防止できる。尚、この実施例では警告モニターにて警告を発するようにしたが、他に警報音を発するか、若しくは、警告と共に主クラッチを切って走行できないようにしても良い。 【0028】78…は各苗植付け装置33…の駆動を各々単独に停止操作する畦クラッチレバーであって、右苗植付ユニットBが折り畳めるように各レバーは操作ワイヤにてクラッチに連繋されている。PMはリンク機構22の回動角度を検出するポテンショメータであって、リンク機構22の上部リンク22aが支持フレーム23に枢着された部位に設けられている。そして、圃場内での田植作業時には、操作レバー74を後方に起して(上位置にして)油圧バルブ72を強制的に苗植装置24が上昇する側に切換えて苗植装置24を上昇させると、苗植装置24は最上昇位置(苗載台32に苗補給がし易いように、車高が2mを超えた苗載台32の上端が操縦座席21よりも高い位置)まで上昇する。ところが、右苗植付ユニットBを植付作業状態と折畳状態とに切り換え操作するレバー56を折畳状態にしたことをスイッチSW3が検出すると、操作レバー74を後方に起して(上位置にして)油圧バルブ72を強制的に苗植装置24が上昇する側に切換えて苗植装置24を上昇させても、車高が2m以内になる位置をポテンショメータPMが検出して苗植装置24の上昇が停止されるように制御されている。 【0029】従って、路上走行を行なう為には、農耕作業用小型特殊自動車の規制(車長:4.7m以下,車幅:1.7m以下,車高:2m以下)があるが、レバー56を折畳状態に操作して右苗植付ユニットBを折畳状態にすれば車幅は1.7m以下になると共に、レバー56を折畳状態に操作した後に操作レバー74を後方に起して(上位置にして)苗植装置24を上昇させても車高が2m以内になる位置で苗植装置24の上昇が停止されて車高は2m以内になる。そして、その苗植装置24の上昇状態で車長は4.7m以下になるように構成されている。よって、農耕作業用小型特殊自動車の規制に適合し、一般道路を走行できる車輌となる。 【0030】79は苗載台32が機体右端位置になった時に点灯する表示灯である。80は農耕作業用小型特殊自動車として必要なバックミラーであって、苗載台32の左端上部に装着されている。従って、右苗植付ユニットBを折畳状態にしても、路上走行の時に、操縦者は右苗植付ユニットBが邪魔にならずバックミラー80にて後方の確認が行なえて安全である。 【0031】上記のように構成された乗用型田植機で田植作業を行う場合は、レバー56を植付作業状態位置に操作して収納用油圧シリンダー52のピストン53を退入させて(反イ方向に移動させて)右苗植付ユニットBを作業状態にして、伝動軸41・41をカップリング42にて連結した後に中央伝動ケース29aと右伝動ケース29bとを固定用ナット40にて固着し、主苗載部32aの連結部45の角孔45と右苗載部32bの連結部47の角孔47aとに連結部材48を嵌入して主苗載部32aと右苗載部32bとを一体に連結する。そして、図2に点線にて示すように収納位置にある左右肥料タンク64b・64bは施肥作用位置(実線に示す状態)にして、施肥パイプ66…のジョイント66a…を肥料繰出装置65…に連結する。 【0032】そして、苗載台32に苗を載置し施肥タンク64に肥料を入れて、圃場内で操作レバー74を前方に倒すと(植付位置にすると)、PTOクラッチが入り施肥装置63及び苗植装置24が駆動され且つ油圧バルブ72が中央整地フロート34の上下動にて切換えられる自動制御状態となって田植作業が行われる。そのとき、同時に施肥装置63により苗植付位置の側方の圃場中に粒状肥料が施肥される。 【0033】次に、その圃場にて田植作業が終わり別の圃場へ移動する時やトラックに積む時には、操作レバー74を前方に倒して(植付位置にして)苗載台32を左右動させて苗載台32が機体右端に位置して表示灯79が点灯した時に操作レバー74を中立位置にして苗載台32の移動を停止して、苗載台32を機体右端位置に止める。 【0034】そして、固定用ナット40を外して中央伝動ケース29aと右伝動ケース29bとを分離し、伝動軸41・41のカップリング42を外す。更に、連結部材48を抜いて主苗載部32aと右苗載部32bとを分離する。しかる後に、レバー56を折畳状態位置にして収納用油圧シリンダー52のピストン53を進出させて(イ方向に移動させて)右苗植付ユニットBを収納状態にする。この時、苗載台32が機体右端位置でないときは、該収納用油圧シリンダー52は作動しないので、誤って部材を破損したりすることがない。 【0035】最後に、肥料繰出装置65…と施肥パイプ66…とのジョイント66a…を外して左右肥料タンク64b・64bを施肥作用位置から収納位置にすると、機体幅が走行車体1の横幅(1.7m以下)となり、前記の農耕作業用小型特殊自動車の規制に適合し、路上走行が行なえる。また、この状態では車幅及び車高がコンパクトな状態となっているので、トラックの積込時や納屋の収納時にスペースを取らず効率的である。 【0036】尚、上記実施例では右端の右苗植付ユニットBを折畳収納自在に構成したが、逆に、左端の苗載部分を左苗植付ユニットとして折畳収納自在に構成しても良い。この時には、バックミラー80は苗載台32の右端上部に装着する。更に、上記実施例では田植機について説明したが、他に、野菜移植機・い草移植機等の如何なる苗植機に適用しても良い。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000125 【氏名又は名称】井関農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年3月28日(2000.3.28) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2001−269021(P2001−269021A) |
| 【公開日】 |
平成13年10月2日(2001.10.2) |
| 【出願番号】 |
特願2000−89228(P2000−89228) |
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