| 【発明の名称】 |
施肥装置付き田植機 |
| 【発明者】 |
【氏名】園田 義昭
【氏名】中川 善清
【氏名】松村 哲也
【氏名】藤井 健次
【氏名】牧原 邦充
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| 【要約】 |
【課題】苗のせ台への苗補給を楽な姿勢で行うことのできる施肥装置付き田植機を提供する点にある。
【解決手段】運転座席5Aの後方に機体左右方向に長い肥料貯留ホッパー13を配置するとともに、その肥料貯留ホッパー13の後方に苗のせ台22を配置し、肥料貯留ホッパー13の横側端より更に機体横外側方にまで、運転操縦部5Aを囲む搭乗ステップを延出して、苗のせ台22の端部分に苗補給する際にもその搭乗ステップ20Aを利用して苗補給を行うことができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 走行機体の後端部で苗のせ台の前方位置に、粉粒状の肥料を圃面における複数条の所定供給位置に供給すべく、その肥料を収納する貯留ホッパーを設けるとともに、前記貯留ホッパーの横側面より更に機体横外側方に搭乗ステップを配置している施肥装置付き田植機。 【請求項2】 粉粒状の肥料を圃面における複数条の所定供給位置に供給すべく、その肥料を収納する貯留ホッパーを設けるとともに、複数条分の苗を収納する苗のせ台を設け、前記苗のせ台を主苗のせ台部とこの主苗のせ台部から分離可能な分離苗のせ台部とで構成し、前記分離苗のせ台部を前記主苗のせ台部の横側方に連接される作用姿勢と、前記分離苗のせ台部と前記主苗のせ台部とを上下に重ねる状態に位置させる退避姿勢とに切換え可能に構成し、前記分離苗のせ台部を退避姿勢に切換えた状態での前記分離苗のせ台部と前記主苗のせ台部とからなる苗のせ台における機体左右方向の両側端を、前記貯留ホッパーの機体左右方向における両側端より機体横外側方に位置させている施肥装置付き田植機。 【請求項3】 苗のせ台を主苗のせ台部とこの主苗のせ台部から分離可能な分離苗のせ台部とで構成し、前記分離苗のせ台部を前記主苗のせ台部の横側方に連接される作用姿勢と、前記分離苗のせ台部を前記主苗のせ台部の上方側に重ねる状態に位置させる退避姿勢とに切換え可能に構成し、前記分離苗のせ台部を退避姿勢に切換える状態を検出する分離センサを設け、原動部から植付機構に伝達する植付動力を断続する植付クラッチを設けるとともに前記植付クラッチの断続状態を切換えるアクチュエータによって、前記分離センサが退避姿勢への切換を検出した場合には、前記植付クラッチを切り状態に維持する制御手段を設けている施肥装置付き田植機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、走行機体の後端部で苗のせ台の前方位置に、粉粒状の肥料を圃面における複数条の所定供給位置に供給すべく、その肥料を収納する貯留ホッパーを設けるとともに、運転操縦部への乗り移り用搭乗ステップを有している施肥装置付き田植機に関する。 【0002】 【従来の技術】苗のせ台に苗を補給する際に搭乗ステップを利用して行うことができれば、畦より行う場合に比べて楽であるが、従来は、貯留ホッパーの横側面より更に機体横外側方には、搭乗ステップは作られてはいなかった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】したがって、貯留ホッパーの後方側に位置する苗のせ台に苗補給する際には、貯留ホッパーの頭越しに行わねばならず、かつ、苗のせ台が多条植え用であれば、その苗のせ台は搭乗ステップよりも横側方に長い横幅の広いものになるので、苗のせ台の横側端部分に苗補給する場合には、搭乗ステップを利用できるとしても、機体横側方側に大きく乗り出す必要があり、作業性の良いものではなかった。本発明の目的は、苗補給を楽に行える施肥装置付き田植機を提供する点にある。 【0004】 【課題を解決するための手段】[構成]請求項1 に係る本発明の特徴構成は、走行機体の後端部で苗のせ台の前方位置に、粉粒状の肥料を圃面における複数条の所定供給位置に供給すべく、その肥料を収納する貯留ホッパーを設けるとともに、前記貯留ホッパーの横側面より更に機体横外側方に搭乗ステップを配置している点にあり、その作用、及び、効果は次の通りである。 [作用]つまり、貯留ホッパーの横側面より更に横外側方まで搭乗ステップが配置してあるので、その搭乗ステップまで出向けば、貯留ホッパーの影響を受けず、かつ、苗のせ台の近くで苗補給を行うことができる。しかも、苗補給位置が苗のせ台の横端部であっても乗り出して行う必要がない。 [効果]したがって、搭乗ステップを貯留ホッパーの横外側方に形成するだけの僅かな改造を施すだけで、苗補給作業が容易に行えるようになった。特に、貯留ホッパーより肥料供給位置まで空気を搬送手段として利用するものにあっては、圧送空気を作り出すブロワを備えているが、このブロワは貯留ホッパーの一方の横側面に取付けてあるので、実質的には貯留ホッパーの横幅はブロワの分だけ大きくなっている。しかし、搭乗ステップを貯留ホッパーの横外側方に設けてあるので、ブロワの横側方まで出向いて苗補給を行うことができるので、ブロワの存在に邪魔されず作業を行うことができる。 【0005】[構成]請求項2に係る本発明の特徴構成は、粉粒状の肥料を圃面における複数条の所定供給位置に供給すべく、その肥料を収納する貯留ホッパーを設けるとともに、複数条分の苗を収納する苗のせ台を設け、前記苗のせ台を主苗のせ台部とこの主苗のせ台部から分離可能な分離苗のせ台部部とで構成し、前記分離苗のせ台部を前記主苗のせ台部の横側方に連接される作用姿勢と、前記分離苗のせ台部と前記主苗のせ台部とを上下に重ねる状態に位置させる退避姿勢とに切換え可能に構成し、前記分離苗のせ台部を退避姿勢に切換えた状態での前記分離苗のせ台部と前記主苗のせ台部とからなる苗のせ台における機体左右方向の両側端を、前記貯留ホッパーの機体左右方向における両側端より機体横外側方に位置させている点にあり、その作用、及び、効果は次の通りである。 [作用効果]つまり、分離苗のせ台部を退避姿勢に切換えた状態であっても、分離苗のせ台部と主苗のせ台部とを一つの苗のせ台として見ると、その苗のせ台の両横側端は、貯留ホッパーの両横側端より更に横外側方に位置している。したがって、運搬車の荷台に田植機を乗せて運ぶ際に問題となる田植機の横幅寸法は退避姿勢に切換えた苗のせ台の横幅に帰着することになり、貯留ホッパーの横幅寸法を変更する構成を採る必要がない。貯留ホッパーの横幅寸法を変更する必要がないということは、少なくとも、分離苗のせ台部を退避させて横幅寸法を、荷台搭載用に縮める必要のない少ない条数用の田植機にもその貯留ホッパーが兼用できる効果がある。 【0006】[構成]請求項3に係る本発明の特徴構成は、苗のせ台を主苗のせ台部とこの主苗のせ台部から分離可能な分離苗のせ台部とで構成し、前記分離苗のせ台部を前記主苗のせ台部の横側方に連接される作用姿勢と、前記分離苗のせ台部を前記主苗のせ台部の上方側に重ねる状態に位置させる退避姿勢とに切換え可能に構成し、前記分離苗のせ台部を退避姿勢に切換える状態を検出する分離センサを設け、原動部から植付機構に伝達する植付動力を断続する植付クラッチを設けるとともに前記植付クラッチの断続状態を切換えるアクチュエータによって、前記切換検出センサが退避姿勢への切換を検出した場合には、前記植付クラッチを切り状態に維持する制御手段を設けている点にあり、その作用、及び、効果は次の通りである。 [作用効果]つまり、分離苗のせ台部が退避姿勢に切り換わった状態においては、作業状態ではないと考えることができるので、植付クラッチを入り状態に切りかえることができないようにする。そして、分離状態を検出する分離センサを設けてあるので、このセンサの検出結果によって自動的に植付クラッチを切換えることができるので操作忘れがなく、機器保護の面からも有効である。 【0007】 【発明の実施の形態】図1,図2に示すように、操向操作自在な左右一対の前輪1及び左右一対の後輪2を備えた機体21の前部に、原動部としてのエンジン3及びミッションケース4を備えて、機体21の中央部に運転部5を形成し、機体21の後部に昇降シリンダ6Aによって駆動されるリンク機構6を介して苗植付装置7を昇降操作自在に連結して乗用型田植機を構成してある。苗植付装置7は8条植えに構成されており、4個の植付伝動ケース8、植付伝動ケース8の左右両側に回転駆動自在に支持される回転ケース9、回転ケース9の両端に配備される一対の植付機構10、5個の接地フロート11、及び苗のせ台22等で構成してある。苗のせ台22の両側方には、次行程の植付走行路を印す回転体19Aを揺動フレーム19Bに取付けた回転式の線引きマーカー19を取付けてある。 【0008】運転部5における運転座席5Aの右側方には、リンク機構6を介して昇降される苗植付装置7の昇降状態を設定する昇降レバー23が設けてあり、図12に示すように、前方水平向きにした植付作業位置より後方に起こしてくるにつれて下降位置、中立位置、上昇位置、自動位置に切換えることができる。図1及び図11に示すように、運転部5の操縦ハンドルポスト5Bの右側面には、強制的に苗植付装置7を昇降させる強制昇降操作レバー24を設けてあり、昇降レバー23を自動位置に設定した状態で、強制昇降操作レバー24を上下に操作することによって、苗植付装置7を強制的に昇降させることができる。この強制昇降操作レバー24は、中立復帰形のもので、上向きに操作Uすると上昇させ、下向きに一回操作Dすると下降させ、更に、もう一度下向きに操作Dすると、植付クラッチ25が入り操作される。 【0009】強制昇降操作レバー24は十字揺動可能なものであり、中立位置より前後に揺動操作することによって、後記するロック具56のロック状態を解除して、線引きマーカー19を作用姿勢に切換えることができる。つまり、前方に揺動操作すると左側の線引きマーカー19を作用姿勢に切換えることができ、かつ、後方に揺動操作すると右側の線引きマーカー19を作用姿勢に切換えることができる。 【0010】線引きマーカー19の出退構造について説明する。図3乃至10に示すように、線引きマーカー19はその揺動フレーム19Bを、苗のせ台22から延出された支持フレーム22Cに前後向き軸心P1周りで上下揺動自在に支持され、マーカー操作機構によって、その先端が圃場に突入する作用姿勢と上方に退避した格納姿勢とに切換えられるようになっている。 【0011】マーカ操作機構は、左右の線引きマーカ19を作用姿勢に付勢するバネ53と、図8乃至10に示すリンク機構6を支持する機体フレーム86に左右向き軸心P2周りで支持される連係アーム54と、揺動フレーム19Bと連係アーム54とをつなぐ連係ワイヤ55と、機体フレーム86に縦向き軸心P3周りで左右揺動自在に支持されたフック状の左右のロック具56とからなり、左右ロック具56に対しては、後記する強制昇降操作レバー24が解除ワイヤ27を介して連係されている。連係アーム54は、リンク機構6が上昇すると、リンク機構6のアッパーリンク6Bの揺動始端上部に配備される操作アーム6aのローラにより押圧揺動されることで、付勢バネ53の付勢力に抗して揺動フレーム19Bを引上げ、左右両線引きマーカー19,19を格納姿勢に切換える。この連係アーム54は係合側にバネ57で付勢されているロック具56のローラ部56aと係合し、揺動状態がロックされて、リンク機構6が下降して操作アーム6aが離間しても線引きマーカ19を格納姿勢に維持する。 【0012】ロック具56に対しては、機体フレーム86にリミットスイッチ71が設けてあり、ロック検出機構を構成してある。リミットスイッチ71は、ロック具56がロックしていない待機姿勢にある場合に、ロック具56に接当して接触検出し、ロック具56がロック状態にあると、接触状態が解除される。ロック具56が待機姿勢にある状態は、線引きマーカー19が作用状態に突出した場合であるので、植付クラッチ25を入り状態に切換えるべく、制御情報を発する。 【0013】ロック具56に対しては強制昇降操作レバー24が解除ワイヤ27を介して連係されており、強制昇降操作レバー24の支持構造について説明する。図3乃至7に示すように、ハンドルポスト5Bの中間位置に左右に張り出す状態で固定した平板状の取付板26に対して、後面が開放される箱型のブラケット30をボルト固定する。箱型のブラケット30の天板30Aに嵌合支持されるとともに着脱自在な底板30Bを貫通して下方に突出する回転操作ピン31を、上下変位を許容する状態で揺動可能に支持してある。回転操作ピン31の中間位置には、ボックスフレーム32が、回転操作ピン31の軸線に直交する状態でかつその回転操作ピン31を貫通する回転軸心ピン33によって、そのピン33周りで揺動可能に取付けてある。ボックスフレーム32の左側面より左操作ロッド31Aを突設するとともにボックスフレーム32の右側面より先端に握り部を有する右操作ロッド31Bが突設してある。 【0014】一方、箱型ブラケット30の底板30Bのさらに下方に延長板30Cが垂下してあり、その延長板30Cに取付ピン28周りで左右揺動自在に連動カム部材29が軸支されている。つまり、連動カム部材29は上面に凹入状のカム面29Aを形成してあるとともに巻バネ状の付勢バネ30Dによって中立付勢されるとともに、左右両端に前記解除ワイヤ27,27のアウタ端27aを連結固定している。この解除ワイヤ27のインナーワイヤ27bは箱型ブラケット30の両側面に形成されたフランジ部30aに連結固定されている。 【0015】前記した回転操作ピン31は、箱型ブラケット30の天板30Aを貫通する状態で上端を天板30Aの上方に臨ませるとともに、下端部31Cを水平方向に折り曲げ形成し、水平姿勢の下端部31Cを連動カム材29のカム面29Aに載置し、天板30Aとボックスフレーム32との間に装着された下向き押し付けバネ34によってその水平姿勢の下端部31Cを押し付けている。以上のような構造によって、回転操作ピン31とボックスフレーム32、及び、左右操作ロッド31A、31Bとは、一体的に回転操作ピン31の軸線P4周りで水平揺動可能に構成されるとともに、連動カム材29と押し付けバネ34とによって上下から挟み付けられる状態に支持されており、上下方向での位置決めと、上下方向での中立状態に復帰する構成となっている。 【0016】図3乃至7に示すように、ボックスフレーム32より延出された左右操作ロッド31A、31Bの下方で、箱型ブラケット30の両側面に左右操作ロッド31A、31Bが下向き方向に操作されたことを感知するリミット式の左右昇降感知センサ35,35が夫々左右の側面に取付けてある。 【0017】以上のような構成により、右操作ロッド31Bを握って操作することのできる強制昇降操作レバー24を構成するが、その操作は次のようになる。つまり、図3に示すように、右操作ロッド31Bを中立位置Nより上昇位置Uに押し上げ操作すると、右操作ロッド31B、ボックスフレーム32、及び、左操作ロッド31Aが回転軸心ピン33周りで揺動し、左操作ロッド31Aが左昇降感知センサ35を押圧操作する。これによって苗植付装置7は昇降レバー23の操作位置に関係なく強制的に昇降駆動されるとともに植付クラッチ25が切操作される。前記したように、ボックスフレーム32に対しては押し付けバネ34が作用しているので、操作後に握り部より手を放すと、右操作ロッド31B等が中立位置Nに復帰することになる。その中立位置Nより右操作ロッド31Bを下降位置Dに向けて押し下げ操作すると、ボックスフレーム32と左操作ロッド31Aとが一体で回転軸心ピン33周りに反対側に揺動することになるが、今度は右操作ロッド31Bが右昇降感知センサ35を押圧操作し、苗植付装置7を強制的に下降させる。尚、この一回の下降操作では植付クラッチ25が入り状態になることはなく、もう一度下降操作を行うと植付クラッチ25が入り状態となる。 【0018】ここで、図3及び図6に示すように、強制昇降操作レバー24を構成する右操作ロッド31Bを回転操作ピン31の軸心P4周りで左位置Lに向けて押し操作すると、ボックスフレーム32とともに回転操作ピン31も回転する。そうすると、回転操作ピン31の下端部31Cは、図7の矢印方向(右向き)に回転し、連動カム部材29が右向きに押し下げられ取付ピン28周りで回動する。そうすると、連動カム部材29に固定されたアウタ27a端が下向きに変位し、これにより、インナーワイヤ27bが固定されたフランジ部30aとアウタ27a端との間隔が広がり、このことによって、必然的に機体フレーム86に固定された他のアウタ27a端とロック具56に繋がったインナーワイヤ27bの連結点との間隔を狭くなるようにインナーワイヤ27bを引き操作することになり、インナーワイヤ27bの他端に繋がったロック具56をロック解除姿勢に切換える。ロック具56がロック解除姿勢になると、規制が解除されて左側に位置する線引きマーカー19が付勢バネ53によって作用姿勢に復帰する。したがって、右操作ロッド31Bを右位置Rに向けて引き付け操作すると、右側の線引きマーカー19を作用姿勢に復帰させることができる。 【0019】昇降レバー23と植付クラッチ25との連係機構について説明する。図12乃至14に示すように、機体21に対して着脱自在なブラケット39に対して、昇降レバー23の操作位置を検出するレバーセンサ35と、操作ワイヤ36を介して苗植付装置7の対圃場面高さを計測するレベルセンサ37と、植付クラッチ25を入り切り操作するアクチュエータとしのクラッチモータ38とを取付け、一体的な取付取り外しが可能な構成を採っている。ブラケット39は、左右に取付け用のフランジ部を形成したチャンネル型の外枠39A内に繋ぎ板39Bを掛け渡して骨組みを形成してあり、繋ぎ板39Bにクラッチモータ38とレベルセンサ37とが取付けてある。クラッチモータ38の出力軸には回転アーム40が取付けてあり、この回転アーム40に対してクランク式に連係駆動される連動ロッド41を連係してあり、この連動ロッド41で植付クラッチ25を入り切り駆動するように構成してある。 【0020】図13に示すように、外枠39Aの外面より一定間隔を置いた外側に揺動操作フレーム42が取付けてあり、昇降レバー23は、この揺動操作フレーム42に対して前後軸心X周りで左右に相対揺動可能であり、かつ、その昇降レバー23は左右軸心Y周りでこの揺動操作フレーム42と一体に揺動可能である。前記した左右軸心Y位置で外枠39Aの繋ぎ板39Bに向かう面にレバーセンサ35が取付けてあり、昇降レバー23が植付、下降、中立、上昇、自動位置のうちのいずれの位置に操作されたかを検出するセンサ機能を担っている。昇降レバー23と一体で揺動する揺動操作フレーム42と外枠39Aとの間には、昇降レバー23の操作位置を位置決めするスプリングボール式のデテント機構43を設けてあり、操作位置が感覚的に手に伝わるような構成となっている。上記したように、昇降レバー23を操作すると、レバーセンサ35の検出結果を受けてクラッチモータ38が作動し植付クラッチ25を駆動するものであるが、クラッチモータ38の故障時を想定して、揺動操作フレーム42の先端部に、植付クラッチ25を駆動する連動ロッド41の先端を連結する連結ピン42aを形成している。 【0021】昇降レバー23の操作形態としては次のようになる。つまり、昇降レバー23を上昇位置に操作すると、クラッチモータ38によって植付クラッチ25が切操作され、苗植付装置7が上昇駆動される。上昇位置より中立位置に操作すると植付クラッチ25が切状態を維持した状態で苗植付装置7の昇降作動が停止する。昇降レバー23を下降位置に操作すると、植付クラッチ25が切状態を維持した状態で、苗植付装置7が下降作動する。下降作動状態でセンタ接地フロート11Aが接地して持ち上げられると、圃面に接地したと判断して自動的に耕深制御作動に移行する。昇降レバー23を植付位置に操作すると、耕深制御動作において植付クラッチ25が入り操作されて植付作業が開始される。自動位置に就いては前記したように、強制昇降操作レバー24を操作する際に利用される。 【0022】図12乃至14に示すように、繋ぎ板39Bに取付けられたレベルセンサ37に対しては、外枠39Aに取付けられた揺動駆動アーム44から延出された駆動軸44aをカップリングによって連係してあり、揺動駆動アーム44一端にはこの揺動駆動アーム44を戻し付勢する戻しバネ45が連係してあるとともに、揺動駆動アーム44の他端にはレリーズワイヤ46を介してセンタに位置する接地センサとしての接地フロート11Aに連係してある。センタ接地フロート11Aは、植付伝動ケース8に対して後支点周りで上下揺動自在に支持されており、揺動先端部にレリーズワイヤ46の一端を連係し、接地圧の変動に基づく上下揺動変位量をレベルセンサ37に伝達するようにしてある。レベルセンサ37の検出結果に基づいてセンタ接地フロート11Aの苗植付装置7に対する上下揺動姿勢を一定に維持するように苗植付装置7を昇降駆動する昇降制御手段を構成している。 【0023】図2に示すように、運転部5の周囲には機体21への乗り移り動作を容易にしたり苗補給時等に有効利用される搭乗ステップ20が設けてあり、この搭乗ステップ20は運転部5の両側方から後方に向けて延出されており、貯留ホッパー13の左右両側端面より更に横外側方に至っている。これに対して8条用の苗のせ台22の両端部が、延出されたステップ部分20Aより僅かに横外側に位置しているので、横側端位置の苗のせ台部に苗補給する際に、貯留ホッパー13の頭越しに苗を補給するといった窮屈な姿勢を強いられることがない。 【0024】次に施肥装置Aについて説明する。図15〜図16に示すように、施肥装置Aは、粉粒体である肥料を貯留する貯留ホッパー13、この貯留ホッパー13から流下して送られてくる肥料を肥料ホース14の始端部である漏斗部12に所定量ずつ繰り出す繰出し機構51、肥料ホース14で送られてくる肥料を圃場に供給する作溝器18、漏斗部12に繰り出された肥料を風力で肥料ホース14に送り込むブロワ16、ブロワ16で生起された風を肥料ホース14に分配供給する送風ダクト17等から構成されている。貯留ホッパー13は4つのホッパ部13Aからなっており、これらは同一容量のものに形成されて機体横方向に連接されている。8条分の植付機構10の横側方に作溝器18が夫々配置されて肥料を圃面内に送り込むべく構成されており、隣接する2条分の作溝器18毎に一つのホッパ部13Aから肥料が供給できるようになっている。 【0025】繰出し機構15の駆動構造について説明する。図15〜図16に示すように、繰り出しロール51Bを収納した4個の各ロールケース51Aのボス部に亘って、断面六角状の1本の駆動軸49が回転自在に支持されており、該駆動軸49に駆動ギヤ49Gを相対回転自在に外嵌してある。そして、駆動ギヤ49Gと繰り出しロール51Bを回転する従動ギヤ52との咬合によって繰り出しロール51Bを駆動するようにしてある。 【0026】図15に示すように、車体下部には、ミッションケース4から機体後部の後車軸ケース85に動力伝達する走行伝動軸47が前後配置されており、この走行伝動軸47から施肥装置Aに動力分配するための伝動ケース48を、後車軸ケース85の直前位置に設けてある。伝動ケース48には、図示してはいないがベベルギヤ機構と一方向クラッチとを内装してあり、ケース突出端には回転アーム50を取付けてある。一方向クラッチは、機体が前進走行するときにのみ動力を施肥装置Aに伝動し、後進時には空回りする状態に設定されている。 【0027】一方、図16に示すように、駆動軸49には、ワンウェイクラッチ58を介して受動アーム59が装備されており、この受動アーム59と回転アーム50とを連係ロッド60で連動連結して、植付作動に連動して肥料を繰り出すことができるようにしてある。 【0028】次に、苗のせ台22の横送り機構について説明する。図17に示すように、機体21のエンジン3より動力伝達を受けるフィードケース67の左側面には、螺旋溝が形成された螺軸74をゴム製の蛇腹で覆う状態で、かつ、横向き姿勢の軸芯周りで突設してあり、この螺軸74の螺旋溝に係入するコマ部材を連結機構としてのホルダー75を介して苗のせ面の背面側に固設することで横送り機構Fを構成してあり、この横送り機構Fによって苗のせ台22を横方向に往復作動させるものとなっている。又、フィードケース67の右側面には横向き姿勢の軸芯周りで回転自在に回転軸76を配置し、この回転軸76に対し螺軸74による苗のせ台22の往復移動ストロークに等しい間隔で一対の駆動アーム84,84を備えている。Tは苗のせ面22B上に載置されている苗の存在を検出する苗残量センサである。 【0029】図17、図18に示すように、苗のせ台22の下部に横向き姿勢の軸芯周り周りで回動自在に断面形状六角の縦送り軸61を備え、前記縦送り機構Gは縦送り軸61に外嵌する下部ローラ62と、この上方に配置された上部ローラ63と、これらに巻回した縦送りベルト64とで構成されている(同図に示すように1条の苗のせ面22Bに対して左右一対の縦送りベルト64が配置されている)。図17に示すように、縦送り軸61には前記左右一対の駆動アーム84、84に接当する受けアーム65と、この受けアーム65からの駆動力を縦送り軸61に伝える一方向クラッチ66とを備えている。又、図18に示すように、苗残量センサTは、苗のせ台22に載置されたマット状苗Wに接当するよう突出付勢された接当片68と、この接当片68の姿勢から苗Wの存否を判別するリミットスイッチ69とで構成されている。 【0030】図17及び図20に示すように、4個の植付伝動ケース8を連結するツールフレーム8Aの両端近傍より、左右の支柱93を立設するとともに、左右の支柱93,93にわたって横フレーム94を掛け渡して、図18に示すように、この横フレーム94に苗のせ台22の横移動を案内するガイドローラ88を設け、このガイドローラ88を苗のせ台22の背面に設けているガイドレール121に嵌合させて、苗のせ台22を横移動自在に支持している。 【0031】図18から21に示すように、苗植付装置7では、苗のせ台22のうち受けアーム65と反対側の端部の2条の苗のせ面部分を分離苗のせ台部22Sに設定し、残りの6条の苗のせ面部分を主苗のせ台部22Mに設定し、この主苗のせ台部22Mに対して分離苗のせ台部22Sを連結手段Kを介して連結及び分離自在に構成すると共に、主苗のせ台部22Mの分離苗のせ台部22Sの側の端部位置の苗のせ面22Bの側に分離苗のせ台部22Sを支持する格納部Pを形成し、又、連結手段Kの連結解除によって分離された分離苗のせ台部22Sを格納部Pまで案内する補助アーム77を備えている。 【0032】図18から図21に示すように、縦送り軸61は主苗のせ台部22Mと分離苗のせ台部22Sとに対応した寸法に予め分割されると共に、分割面の位置には分離苗のせ台部22S側の縦送り軸61の端部に外嵌して一体回転するブッシュ78を主苗のせ台部22M側の縦送り軸61に対してスライド移動自在に外嵌し、かつ、バネ( 図示せず) で突出方向に付勢して成るジョイントを備えている。苗ステー122は主苗のせ台部22Mの6条分のものと、分離苗のせ台部22Sの2条分のものとが形成され、苗残量センサTのうち分割面に位置するものは、図18、図19に示すように、主苗のせ台部22M側に取り付けた支持プレート80を介して備えられている。 【0033】前記連結手段Kは、図18〜図21に示すように、主苗のせ台部22Mの端部に固設されたナット81と、分離苗のせ台部22Sに横方向に貫通するノブ82N付きのネジ軸82とで構成された上下一対のロックネジと、図20、図21に示すように、揺動操作によって基端部の挟圧部材83Aが分離苗のせ台部22S側の縦壁と主苗のせ台部22M側の縦壁とを挟圧して連結する状態と、この挟圧状態を解除する状態とに切換自在な挟圧部材83Aを備えた3つのロックレバー83とで成っている。又、下部のノブ82Nの位置を前記摺動レール70の上面近傍位置に配置することで、苗のせ台22が分離苗のせ台部22Sの側のストロークエンドに達した際にのみ摺動レール70に妨げられることなく回動操作を行えるものとなっている。更に、主苗のせ台部22Mと分離苗のせ台部22Sとの分割面の下部位置には、図18に示すように、主苗のせ台部22Mの側に軸周りで揺動によって分離苗のせ台部22Sの被係合部に係合する揺動片87をバネの付勢力で係合方向に付勢して備えてあり、この揺動片87は苗のせ台22全体が分離苗のせ台部22S側の端部に達した際に摺動レール70に備えた接当片89との接当によりバネの付勢力に抗して係合解除方向に揺動作動するよう構成されている。又、図18に示すように、上方のロックネジを構成するナット81の近傍位置に主苗のせ台部22Mと分離苗のせ台部22Sが分離したこと検出するリミットスイッチ型の分離センサ90を備えている。 【0034】図24に示すように、主苗のせ台部22Mの分割面の上部位置に貫通孔91を穿設し、貫通孔91に係合する係合ピン92を分割苗のせ台22Sの側に備えてある。図21〜図23、図25に示すように、格納部Pは主苗のせ台部22Mの苗のせ面22Bの側の上部位置に設けたアーチ状のロッド95の外端側に備えたゴム製の支持部材96と、内端側の係合用のバネ板材97とを備えると共に、主苗のせ台部22Mの苗のせ面22Bの側の下部位置に設けたアーチ状のロッド98に両端位置に備えたゴム製の支持部材96と、この下部位置において分離苗のせ台部22Sの壁部22Aを上方から押さえ込むよう横向き姿勢の軸芯周りでの揺動自在、かつ、バネ99で押圧方向に付勢された押圧ロッド100とを備えて構成されている。尚、バネ板材97には係合孔部97Aとガイド面97Bとが形成されており、分離苗のせ台部22Sの苗のせ面側の下部位置には把手101(図23を参照)を備えている。 【0035】図18〜図21、図24〜図25に示すように、分離苗のせ台部22Sを移動させる際に揺動作動する補助アーム77は、金属板を上下方向に広幅のチャンネル状に成形した素材が用いられると共に、分離苗のせ台部22Sの上下方向の中間位置に連結固定された支持部材103に対して縦向き姿勢の支軸104周りで揺動自在に支持されて成り、この補助アーム77の反支持部材側の端部の下面は反支持部材側ほど低レベルとなる傾斜面と連なる状態で水平姿勢の接当面77Sが形成され、又、傾斜面の近傍位置に横向き姿勢の軸芯周りで遊転支持されたガイドローラ105を備え、更に、この端部には下方に向けて縦向き姿勢の軸体106を突設し、この軸体106の下端には接当アーム107を備えている。 【0036】図25に示すように、分離苗のせ台部22Sの側の端部に対して金属板を折り曲げ成形して上壁と下壁とを一体形成したブラケット113を備えると共に、このブラケット113の上壁と下壁との間に前記軸体106を抱き込む円弧状の接当部材114を備え、この接当部材114に対して軸体106を案内するガイド凹部113A,113Aを上壁と下壁とに形成し、又、この接当部材114に接当した軸体106に係合保持するようバネ115で付勢され、軸116周りで揺動自在な一対のロックアーム117を備え、更に、ブラケット113の上壁に連なる状態で分離苗のせ台部22Sの外端側ほど高いレベルとなる傾斜案内面113Sを形成している。 【0037】この田植機では、苗植付装置Aの横幅が2.7メートル程度の寸法になっており、この寸法を縮小することで、4トントラックの荷台における横幅方向の寸法2.4メートル以内に収まるものとなっている。そして、この寸法の縮小を行う際には、以下の手順で操作を行うものとなっている。 【0038】まず、図18に示すように、苗のせ台22を分離苗のせ台部の側の端部まで横移動させ、この端部に達したタイミングで移動を停止させ、次に、この状態でロックネジのノブ82Nとロックレバー83との操作によって主苗のせ台部22Mに対して図19に示すように分離苗のせ台部22Sを分離する。このように苗のせ台22を端部位置にセットした場合には、揺動片87が接当片89との接当によって係合解除姿勢に達している。そして、図20、図21に示すように、分離苗のせ台部22Sを外方に引き操作することで分離苗のせ台部22Sと補助アーム77とが一体的に外方に移動するものとなり、図19に示すように、この移動によって補助アーム77のガイドローラ105がブラケット113の案内面113Sとの接当によって該分離苗のせ台部22Sを上方に持ち上げ、更に移動操作を継続することで、ブラケット113の上面に補助アーム77の接当面77Sが乗り上げた状態に達すると同時に、図25に示すように、補助アーム77の軸体106がブラケット113の接当部材114に接当する位置まで送られる結果、ロックアーム117が軸体106を抱き込んでロック状態に達する。尚、このように分離苗のせ台部22Sを移動操作することで補助アーム77を連係状態に設定する系で自動連係機構が構成されている。 【0039】次に、前記把手101を作業者が握る等の形態で分離苗のせ台部22Sを後方に引き出す操作を行うことで、図24及び図25に示すように、補助アーム77が軸体106の軸芯周りで揺動することによって分離苗のせ台部22Sを主苗のせ台部22Mの側に案内すると同時に、支軸104周りでの分離苗のせ台部22Sの揺動によって該分離苗のせ台部22Sの苗のせ面22Bの姿勢を主苗のせ台部22Mの苗のせ面22Bと平行となる姿勢に維持でき、この揺動の移動端に分離苗のせ台部22Sを送ることで分離苗のせ台部22Sを格納位置Pにセットできるものとなっている。このセット時には係合ピン92がバネ板材97の係合孔97Aに対して係合するものとなり、又、図23に示すように、この状態で押圧ロッド100によって分離苗のせ台部22Sの下部を押圧することで分離苗のせ台部22Sを格納部Pに保持できるものとなっている。このように分離苗のせ台部22Sが格納部Pにセットされた場合には、平面視において、この分離苗のせ台部22Sの内側の1条だけが、主苗のせ台部22Mに重複するものとなっており、この重複量、即ち、1条分の寸法(約30センチメートル)だけ苗のせ台22の横幅の縮小が可能となっている。分離苗のせ台部22Sを格納部Pにセットする際に、分離苗のせ台部22Sを主苗のせ台部22Mより分離するが、その分離状態が分離センサ90によって検出された場合には、植付クラッチ25を作動させないように制御して、無用な植付動作を抑制する。 【0040】以上、説明した中では複数個のセンサを挙げてあるが、それらセンサについては図11に示すように制御装置72に繋がれており、各種センサからの情報に基づいて苗植付装置7の昇降作動、植付クラッチ25の入り切りを行うように構成してある。尚、この場合に植付クラッチ25を切り状態に維持するものであるが、強制昇降操作レバー24に対する操作は可能であり、強制昇降操作レバー24を操作して苗植付装置7の強制昇降及び線引きマーカー19の出し入れが可能である。 【0041】図26に示すように、分離苗のせ台部22Mと主苗のせ台部22Sとを上下に重ねる状態に位置させる退避姿勢とに切換え可能に構成し、分離苗のせ台部22Mを退避姿勢に切換えた状態での分離苗のせ台部22Mと主苗のせ台部22Sとからなる苗のせ台22における機体左右方向の両側端22aを、貯留ホッパー13の機体左右方向における両側端13aより機体横外側方に位置させている。 【0042】〔別実施の形態〕本発明は上記実施の形態以外に、例えば、6条植えの田植機に適用してもよい。また、分離苗のせ台部Mを分離する形態としては、一条分又は三条分を分離する構成を採ってもよく、かつ、分離苗のせ台部Mを主苗のせ台部Sに重ねる場合にも、一条分だけを重ねあわせるのではなく、二乗分を重ねあわせるようにしてもよい。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ
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| 【出願日】 |
平成12年3月7日(2000.3.7) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100107308 【弁理士】 【氏名又は名称】北村 修一郎
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| 【公開番号】 |
特開2001−245509(P2001−245509A) |
| 【公開日】 |
平成13年9月11日(2001.9.11) |
| 【出願番号】 |
特願2000−61579(P2000−61579) |
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