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【発明の名称】 雑草侵入抑制方法
【発明者】 【氏名】高田 元夫

【氏名】吉田 寛

【要約】 【課題】木本植物のみを用いる緑化工において、雑草の侵入を効果的に抑制する。

【解決手段】木本植物種子のみを用いる播種工法によって落葉広葉樹と常緑広葉樹とが混生する木本植物群落を造成する際、少なくとも1種の耐陰性を備える木本植物種子を、この種子以外に混播する種子の中で最も播種量の多い種の播種有効粒数の少なくとも2倍以上となるように播種して、緑化施工後1乃至3年内に耐陰性を備える木本植物を、造成した植物群落の林床植生として優占させる。また、播種工法の際樹冠を鬱閉し得る木本植物種子を、同様に播種して、緑化施工後1乃至3年内に樹冠を鬱閉し得る木本植物を、造成した植物群落の上層植生として優占させるようにしてもよい。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 木本植物種子のみを用いる播種工法によって落葉広葉樹と常緑広葉樹とが混生する木本植物群落を造成する緑化工に用いられ、前記播種工法の際少なくとも1種の耐陰性を備える木本植物種子を、該種子以外に混播する種子の中で最も播種量の多い種の播種有効粒数の少なくとも2倍以上となるように播種して、前記緑化工の施工後の初期段階で前記耐陰性を備える木本植物を前記緑化工で造成した植物群落の林床植生として優占させるようにしたことを特徴とする雑草侵入抑制方法。
【請求項2】 請求項1に記載された雑草侵入抑制方法において、前記初期段階は1乃至3年以内であることを特徴とする雑草侵入抑制方法。
【請求項3】 請求項1に記載された雑草侵入抑制方法において、前記耐陰性を備える木本植物として、少なくともイボタノキ属、シャリンバイ属、ツバキ属、シイノキ属、マテバシイ属、コナラ属コナラ亜属、及びコナラ属アカガシ亜属の何れかに属する植物が用いられ、前記耐陰性を備える植物の有効種子を、面積1平方メートル、生育基盤2センチメートル当たり20乃至500粒混合して播種するようにしたことを特徴とする雑草侵入抑制方法。
【請求項4】 木本植物種子のみを用いる播種工法によって落葉広葉樹と常緑広葉樹とが混生する木本植物群落を造成する緑化工に用いられ、前記播種工法の際少なくとも1種の樹冠を鬱閉し得る木本植物種子を、該種子以外に混播する種子の中で最も播種量の多い種の播種有効粒数の少なくとも2倍以上となるように播種して、前記緑化工の施工後の初期段階で前記樹冠を鬱閉し得る木本植物を前記緑化工で造成した植物群落の上層植生として優占させるようにしたことを特徴とする雑草侵入抑制方法。
【請求項5】 請求項4に記載された雑草侵入抑制方法において、前記初期段階は1乃至3年以内であることを特徴とする雑草侵入抑制方法。
【請求項6】 請求項4に記載された雑草侵入抑制方法において、前記樹冠を鬱閉し得る木本植物として、少なくともセンダン属、ウルシ属、アカメガシワ属、クサギ属、キハダ属、タラノキ属、ハギ属、ネムノキ属、及びグミ属の何れかに属する植物が用いられ、前記樹冠を鬱閉し得る木本植物の有効種子を、面積1平方メートル、生育基盤2センチメートル当たり20乃至500粒混合して播種するようにしたことを特徴とする雑草侵入抑制方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、緑化工、例えば、法面緑化工において、施工後初期段階における雑草の侵入を抑制するための方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、法面緑化工において、木本植物のみを用いる播種工法によって、落葉広葉樹と常緑広葉樹とが混生する木本植物群落を造成する工法が知られている。そして、木本植物群落を播種工法で造成する際には、発芽生育が早い草本類によって発芽及び初期生育が遅い木本植物が被圧されるのを回避するため、木本植物のみを用いる方法がある(例えば、特許第2911800号公報)。さらに、木本植物に必要最小限の草本類を混合する方法も知られている(例えば、特許第2911800号公報又は特開平8−56475号公報)。
【0003】ところで、木本植物のみを用いて緑化施工を行うと、木本植物は、通常の緑化工で多用されている外来草本植物と比較して発芽及び初期生育が非常に緩慢である関係上、木本植物が発芽して成立し、これらが優占するまでの間に、植生被覆が完了していない裸地部(非植被部)に雑草が侵入してしまい、施工後1年後以降に法面に夥しい本数の雑草が生い茂ってしまう。
【0004】上述のように、裸地部に雑草が生い茂った際、緑化に用いた植物が、常緑広葉樹のように耐陰性を備えるものであれば、長期的には生長した常緑広葉樹によって雑草類が被圧されて、導入植物が優占した健全な状態に復元することもある。しかしながら、クズ、タンキリマメ、及びヤブマメ等のマメ科ツル植物、カナムグラ及びアオツヅラフジに代表される被圧力の大きいツル植物が侵入した際には、これらの雑草に木本植物が被圧されて、枯死に至るケースが多く発生している。
【0005】また、落葉広葉樹を造成する際には、常緑広葉樹と比較して、落葉広葉樹の多くが耐陰性を備えていない関係上、導入した木本植物は早期に衰退枯死に至ることが多い。
【0006】裸地部に侵入しやすい雑草としては、上述のツル植物の他に、セイタカアワダチソウ、オオアレチノギク、センダングサ、ヒメムカシヨモギ等のキク科植物、オオマツヨイグサ、メマツヨイグサ、マツヨイグサ等のアカバナ科植物、アカザ、シロザ等のアカザ科植物、及びメヒシバ、オヒシバ、エノコログサ等のイネ科植物等がある。これらの植物は、繁殖力が極めて大きく、草丈も高くなるため、繁茂した場合には、法面全体がこれらの雑草によって被覆されてしまうケースも珍しくない。その結果、景観的に非常に見苦しい法面が造成されてしまうことになる。
【0007】上述した雑草の侵入によって、景観上違和感のある法面が形成されてしまうばかりでなく、雑草が優占すると、目的とする木本植物群落の成立が困難となってしまい、さらには、植生遷移が停滞、もしくは後退してしまう。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】一方、雑草の侵入を抑制するため、特許第2911800号公報又は特開平8−56475号公報に記載されたように、必要最低限の草本植物を混播して林床植生を造成することが知られている。
【0009】しかしながら、少量の草本種子を播種しても、混播した木本植物が草本植物によって被圧されることがあり、しかも、草本植物の植生被覆が不十分で裸地部が残る場合には、雑草が侵入してしまうという問題点がある。
【0010】さらに、上述したような草本植物及び雑草による木本植物の被圧を防止するため、播種工によって木本植物を導入する際には、緩効性肥料又は窒素含有量の少ない肥料が用いられるが、このような肥料を用いると、草本の生育が抑制さればかりでなく、導入する木本植物の生育も抑制されてしまうという問題点がある。
【0011】本発明の目的は、木本植物のみを用いる緑化工において、施工後初期段階における雑草の侵入を抑制することのできる方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、木本植物種子のみを用いる播種工法によって落葉広葉樹と常緑広葉樹とが混生する木本植物群落を造成する緑化工に用いられ、前記播種工法の際少なくとも1種の耐陰性を備える木本植物種子を、該種子以外に混播する種子の中で最も播種量の多い種の播種有効粒数の少なくとも2倍以上となるように播種して、前記緑化工の施工後の初期段階で前記耐陰性を備える木本植物を前記緑化工で造成した植物群落の林床植生として優占させるようにしたことを特徴とする雑草侵入抑制方法が得られる。
【0013】上記の初期段階は、例えば、1乃至3年以内であり、好ましくは、1乃至2年以内である。そして、耐陰性を備える木本植物として、例えば、少なくともイボタノキ属、シャリンバイ属、ツバキ属、シイノキ属、マテバシイ属、コナラ属コナラ亜属、及びコナラ属アカガシ亜属の何れかに属する植物が用いられ、前記耐陰性を有する木本植物の有効種子を、面積1平方メートル、生育基盤2センチメートル当たり20乃至500粒混合して播種する。
【0014】さらに、本発明によれば、木本植物種子のみを用いる播種工法によって落葉広葉樹と常緑広葉樹とが混生する木本植物群落を造成する緑化工に用いられ、前記播種工法の際少なくとも1種の樹冠を鬱閉し得る木本植物種子を、該種子以外に混播する種子の中で最も播種量の多い種の播種有効粒数の少なくとも2倍以上となるように播種して、前記緑化工の施工後の初期段階で前記樹冠を鬱閉し得る木本植物を前記緑化工で造成した植物群落の上層植生として優占させるようにしたことを特徴とする雑草侵入抑制方法が得られる。
【0015】上記の初期段階は、例えば、1乃至3年以内であり、上記の樹冠を鬱閉し得る木本植物として、少なくともセンダン属、ウルシ属、アカメガシワ属、クサギ属、キハダ属、タラノキ属、ハギ属、ネムノキ属、及びグミ属の何れかに属する植物が用いられ、前記樹冠を鬱閉し得る木本植物の有効種子を、面積1平方メートル、生育基盤2センチメートル当たり20乃至500粒混合して播種する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下本発明について実施の形態に基づいて説明する。
【0017】本発明による雑草侵入抑制方法は、木本植物種子のみを用いる播種工法によって落葉広葉樹と常緑広葉樹とが混生する木本植物群落を造成する緑化工に用いられ、施工初期段階(例えば、1乃至3年程度)の雑草の侵入を抑制する。
【0018】第1の例として、法面緑化工によって、例えば、木本植物のみを用いた播種工法によって、落葉広葉樹と常緑広葉樹とが混生する木本植物群落を造成する。この際、緑化施工後、1乃至3年以内に少なくとも1種の耐陰性を備える木本植物を造成した木本植物群落の林床植生として優占させる。ここでは、林床植生として植生高50センチメートル以下程度の草本層を構成する階層を高植被率で優占させる方法が用いられる。
【0019】耐陰性を備える木本植物は多数存在するが、播種工法において用いる場合には、種子が多量に確保でき、発芽率が安定している木本植物を用いることが望ましい。また、林床植生である草本層として繁茂させた場合においても、その後は、自然淘汰による密度調整がスムーズに行われ、目標とする落葉広葉樹と常緑広葉樹とが混生した木本植物群落造成に悪影響を及ぼさないものであることが必要である。
【0020】具体的な植物としては、例えば、イボタノキ属、シャリンバイ属、ツバキ属、シイノキ属、マテバシイ属、コナラ属コナラ亜属、及びコナラ属アカガシ亜属に代表される木本植物が望ましい。特に、温暖地から寒冷地にかけて広く適用できるイボタノキ属及びツバキ属の木本植物が好ましい。
【0021】具体的な種名をあげると、イボタノキ属植物として、ネズミモチ、ヤナギイボタ、オオバイボタ、ケオオバイボタ、ハチジョウイボタ、ミヤマイボタ、オカイボタ、ケオカイボタ、イボタノキ、及びサイコクイボタ等、ツバキ属植物として、チャノキ、ヤブツバキ、ユキツバキ、及びサザンカ等、シャリンバイ属植物として、シャリンバイ及びマルバシャリンバイ等、シイノキ属として、ツブラジイ及びスダジイ、マテバシイ属として、マテバシイ及びシリブカガシ、コナラ属コナラ亜属の、ウバメガシ、コナラ属アカガシ亜属の、イチイガシ、アカガシ、ハナガガシ、ツクバネガシ、アラカシ、オキナワウラジロガシ、シラカシ、及びウラジロガシ等がある。これらは、施工地周辺の環境等に応じて適宜選定される。
【0022】施工後1乃至3年以内に造成する木本植物群落を、これらの耐陰性を備える樹木で優占させることが必要であり、好ましくは、植生被覆が不十分な裸地部の面積が多く残る施工後1乃至2年以内に耐陰性を備える樹木で優占させるようにする。
【0023】第2の例として、法面緑化工によって、例えば、木本植物のみを用いた播種工法によって、落葉広葉樹と常緑広葉樹とが混生する木本植物群落を造成する。この際、緑化施工後、1乃至3年以内に少なくとも1種の樹冠を鬱閉し得る木本植物を、造成した木本植物群落の上層植生として優占させる。ここでは、上層植生として樹高1乃至3メートル程度の低木層を構成する階層を高植被率で優占させる方法が用いられる。
【0024】播種後の発芽生育が早く、早期に樹冠を鬱閉し得る木本植物は多数存在するが、播種工法で用いる際には、種子が多量に確保でき、しかも、発芽率が安定しているものが望ましい。さらに、初期造成群落の優占種として上層植生に繁茂させた場合にも、その後、自然淘汰により密度調整がスムーズに行われ、目標とする落葉広葉樹と常緑広葉樹とが混生する木本植物群落の造成に悪影響を及ぼさないものであることが必要である。
【0025】播種の後、早期に上層植生の樹冠を鬱閉することによって、林床への太陽光線を遮蔽して、造成した木本植物群落の林床への太陽光線の透過を抑制して、雑草の発芽及び生育を抑制する。混播する常緑落葉樹は、耐陰性が極めて大きく、この結果、樹冠が鬱閉されても被圧される虞がなく、常緑広葉樹を造成する上で大きな支障とはならない。
【0026】前述のように、施工後1乃至3年以内に造成する木本植物群落の上層植生を、この樹冠を鬱閉し得る樹木で優占させることが必要であるが、好ましくは、植生被覆が不十分な裸地部の面積が多く残る施工1乃至2年以内に上層植生として優占させるようにする。
【0027】第3の例として、法面緑化工によって、例えば、木本植物のみを用いた播種工法によって、落葉広葉樹と常緑広葉樹とが混生する木本植物群落を造成する。この際、耐陰性を備える木本植物として、少なくともイボタノキ属、シャリンバイ属、ツバキ属、シイノキ属、マテバシイ属、コナラ属コナラ亜属、及びコナラ属アカガシ亜属の何れかに属する植物が用いられ、これら耐陰性を有する木本植物の有効種子を、面積1平方メートル、生育地盤2センチメートル当たり、20乃至500粒混合する。
【0028】具体的な播種量は、使用植物の組み合わせによって異なるが、十分な雑草侵入抑制効果を得るためには、例えば、イボタノキ属植物の中には、半落葉性の樹木(例えば、イボタノキ等)があり、これらの植物を用いる際には、200乃至500粒程度とすることが好適である。一方、イボタノキ植物の中の常緑性の樹木(例えば、ネズミモチ等)を用いる際には、100乃至300粒程度が好適である。同様に、種子形状が大きいツバキ属、シイノキ属、マテバシイ属、コナラ属コナラ亜属、及びコナラ属アカガシ亜属に属する植物は20乃至50粒程度、シャリンバイ属に属する植物は50乃至200粒程度が好適である。なお、これらの樹木をあまり密生させすぎると、徒長した固体が多くなり、防災的にも弱い植物群落が形成されることになってしまう。従って、実際には、施工地周辺の環境等、使用植物、及び全体の種子配合等に合わせて、適宜雑草侵入抑制に用いる植物種及び有効播種粒数を設定する。
【0029】第6の例として、法面緑化工によって、例えば、木本植物のみを用いた播種工法によって、落葉広葉樹と常緑広葉樹とが混生する木本植物群落を造成する。この際、上層植生となる低木層を優占させる木本植物として、例えば、センダン属、ウルシ属、アカメガシワ属、クサギ属、キハダ属、タラノキ属、ハギ属、ネムノキ属、及びグミ属の何れかに属する植物の有効種子を、面積1平方メートル、生育地盤2センチメートル当たり、20乃至500粒混合するようにしてもよい。
【0030】これら低木層を優占させる木本植物の具体的な種名をあげると、センダン属植物として、センダン、ウルシ属植物として、ヌルデ、ハゼノキ、ヤマハゼ、及びヤマウルシ、アカメガシワ属植物として、アカメガシワ、クサギ属植物として、クサギ、キハダ属植物として、キハダ、タラノキ植物として、タラノキ及びメダラ、ハギ属植物として、ヤマハギ、ミヤギノハギ、コマツナギ等、ネムノキ属植物として、ネムノキ及びヒロハネム、そして、グミ属植物として、ナワシログミ、マルバグミ、アキグミ等がある。具体的な播種量は、使用植物の組み合わせによって異なるが、十分な雑草侵入抑制効果を得るためには、例えば、樹冠が鬱閉しやすいセンダン属植物、ウルシ属植物、及びネムノキ属植物に属する植物は20乃至200粒程度、アカメガシワ属、クサギ属、及びタラノキ属に属する植物は100乃至300粒程度、ハギ属及びグミ属に属する植物は200乃至500粒程度が好適である。これら低木層を優占させる木本植物は、施工地周辺の環境等、実際の使用植物、及び全体の種子配合等に合わせて、適宜雑草侵入抑制に用いる植物種及び有効播種粒数を設定する。
【0031】ここで、緑化施工する際の種子の配合例について説明すると、温暖地における一例として、施工面積1平方メートル、生育地盤2センチメートル当たり、ネズミモチを500粒、アラカシを5粒、アカガシを5粒、ヤマハゼを20粒、ヤマハギを50粒、そして、コマツナギを30粒配合して、播種した。その結果、施工初期段階(例えば、1乃至3年程度)において、耐陰性を備える木本植物を優占させることができ、雑草の侵入を抑制することが可能となった。
【0032】さらに、温暖地における他の例として、施工面積1平方メートル、生育地盤2センチメートル当たり、ヤマハゼを500粒、アラカシを5粒、アカガシを5粒、ネズミモチを30粒、イボタノキを20粒、ヤマハギを50粒、そして、コマツナギを30粒配合して、播種した。その結果、施工初期段階(例えば、1乃至3年程度)において、耐陰性を備える木本植物を優占させることができ、雑草の侵入を抑制することが可能となった。
【0033】温暖地沿岸部における一例として、施工面積1平方メートル、生育地盤2センチメートル当たり、シャリンバイを300粒、スダジイを5粒、ウバメガシを5粒、ヤマハゼを20粒、ヤマハギを50粒、そして、コマツナギを30粒配合して、播種した。その結果、施工初期段階(例えば、1乃至3年程度)において、耐陰性を備える木本植物を優占させることができ、雑草の侵入を抑制することが可能となった。
【0034】温暖地沿岸部における他の例として、施工面積1平方メートル、生育地盤2センチメートル当たり、センダンを300粒、スダジイを5粒、ウバメガシを5粒、ネズミモチを20粒、シャリンバイを20粒、ヤマハギを50粒、そして、コマツナギを30粒配合して、播種した。その結果、施工初期段階(例えば、1乃至3年程度)において、耐陰性を備える木本植物を優占させることができ、雑草の侵入を抑制することが可能となった。
【0035】寒冷地における一例として、施工面積1平方メートル、生育地盤2センチメートル当たり、ユキツバキを200粒、ミズナラを5粒、ヤマモミジを30粒、シラカンバを100粒、イボタノキを20粒、ヤマハギを50粒、そして、コマツナギを30粒配合して、播種した。その結果、施工初期段階(例えば、1乃至3年程度)において、耐陰性を備える木本植物を優占させることができ、雑草の侵入を抑制することが可能となった。
【0036】寒冷地における他の例として、施工面積1平方メートル、生育地盤2センチメートル当たり、アカメガシワを300粒、ミズナラを5粒、ヤマモミジを30粒、ユキツバキを10粒、イボタノキを30粒、ヤマハギを50粒、そして、コマツナギを30粒配合して、播種した。その結果、施工初期段階(例えば、1乃至3年程度)において、耐陰性を備える木本植物を優占させることができ、雑草の侵入を抑制することが可能となった。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、木本植物のみを用いる緑化工の後、初期段階で耐陰性を備える木本植物を林床植生として優占させるようにしたことにより、雑草の侵入を効果的に抑制することができるという効果がある。
【0038】さらに、本発明では、木本植物のみを用いる緑化工の後、初期段階で樹冠を鬱閉し得る木本植物を上層植生として優占させるようにしたことにより、雑草の侵入を効果的に抑制することができるという効果がある。
【出願人】 【識別番号】392012261
【氏名又は名称】東興建設株式会社
【出願日】 平成12年2月29日(2000.2.29)
【代理人】 【識別番号】100095267
【弁理士】
【氏名又は名称】小島 高城郎
【公開番号】 特開2001−238508(P2001−238508A)
【公開日】 平成13年9月4日(2001.9.4)
【出願番号】 特願2000−53543(P2000−53543)