| 【発明の名称】 |
水田作業機 |
| 【発明者】 |
【氏名】田中 富穂
【氏名】中上 剛志
【氏名】東尾 登
【氏名】山下 眞
【氏名】向井 猛
【氏名】清水 孝式
【氏名】松木 直樹
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| 【要約】 |
【課題】水田作業機の外観を損なうことなく前後バランスの向上を図れるようにする。
【解決手段】前部にエンジンが搭載された走行機体の後部にリンク機構を介して水田作業装置を連結してある水田作業機において、エンジンを支持する前部フレームを前方から覆う状態で前部フレームに取り付けられるバランスウェイト40を設けるとともに、バランスウェイト40の両端側に把持可能な幅狭部40a,40bを形成した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 前部にエンジンが搭載された走行機体の後部にリンク機構を介して水田作業装置を連結してある水田作業機であって、前記エンジンを支持する前部フレームを前方から覆う状態で該前部フレームに取り付けられるバランスウェイトを設けるとともに、該バランスウェイトの両端側に把持可能な幅狭部を形成してある水田作業機。 【請求項2】 前部にエンジンが搭載された走行機体の後部にリンク機構を介して水田作業装置を連結してある水田作業機であって、前記エンジンを支持する前部フレームを前方から覆う状態で該前部フレームに取り付けられるバランスウェイトを設けるとともに、該バランスウェイトに、前記前部フレームの水平面に載置可能な被載置面と、前記前部フレームの前上がり傾斜面に接合可能な接合面とを有する側面視後広がり形状の係合凹部を備えてある水田作業機。 【請求項3】 前部にエンジンが搭載された走行機体の後部にリンク機構を介して水田作業装置を連結してある水田作業機であって、エンジンの下部を覆う下部ボンネットに内装される第1バランスウェイトと、前記エンジンを支持する前部フレームを前方から覆う状態で該前部フレームに取り付けられる第2バランスウェイトとを設けてある水田作業機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、前部にエンジンが搭載された走行機体の後部にリンク機構を介して水田作業装置を連結してある水田作業機に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、上記のように走行機体の後部に重量のある水田作業装置を連結して構成される水田作業機においては、例えば特開平9−238519号公報で開示されているように、走行機体の前部にエンジンを搭載するとともに、機体フレームの前部から左右に向けて延出した支持枠にバランスウェイトを装着することで、水田作業機の前後バランスを向上させるようにしていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の従来技術によると、バランスウェイトが走行機体から張り出した状態で装着されることから、水田作業機の外観が悪くなる不都合を招くようになっていた。 【0004】本発明の目的は、水田作業機の外観を損なうことなく前後バランスの向上を図れるようにすることにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】〔構成〕上記目的を達成するため、本発明のうちの請求項1記載の発明では、前部にエンジンが搭載された走行機体の後部にリンク機構を介して水田作業装置を連結してある水田作業機において、前記エンジンを支持する前部フレームを前方から覆う状態で該前部フレームに取り付けられるバランスウェイトを設けるとともに、該バランスウェイトの両端側に把持可能な幅狭部を形成した。 【0006】〔作用〕上記請求項1記載の発明によると、バランスウェイトを前部フレームに取り付けることによって水田作業機の前後バランスを向上させることができるようになり、又、バランスウェイトが、前部フレームを前方から覆ってエンジンの支持部などを隠す化粧バンパーとして機能するようになることから、バランスウェイトの装着による外観の悪化を回避できるだけでなく、化粧バンパーに要する費用を削減しながら水田作業機の外観を向上させることができるようになる。 【0007】しかも、バランスウェイトの両端側に形成された幅狭部を把持することによって、バランスウェイトの持ち運びや持ち上げ支持などを行い易くすることができるので、前部フレームに対するバランスウェイトの取り付けを簡単に行えるようになる。 【0008】〔効果〕従って、製造コストを削減しながら水田作業機の外観並びに前後バランスを向上させることができる上に、バランスウェイトの取り付けを行い易くすることができるようになった。 【0009】〔構成〕本発明のうちの請求項2記載の発明では、前部にエンジンが搭載された走行機体の後部にリンク機構を介して水田作業装置を連結してある水田作業機において、前記エンジンを支持する前部フレームを前方から覆う状態で該前部フレームに取り付けられるバランスウェイトを設けるとともに、該バランスウェイトに、前記前部フレームの水平面に載置可能な被載置面と、前記前部フレームの前上がり傾斜面に接合可能な接合面とを有する側面視後広がり形状の係合凹部を備えた。 【0010】〔作用〕上記請求項2記載の発明によると、バランスウェイトを前部フレームに取り付けることによって水田作業機の前後バランスを向上させることができるようになり、又、バランスウェイトが、前部フレームを前方から覆ってエンジンの支持部などを隠す化粧バンパーとして機能するようになることから、バランスウェイトの装着による外観の悪化を回避できるだけでなく、化粧バンパーに要する費用を削減しながら水田作業機の外観を向上させることができるようになる。 【0011】しかも、バランスウェイトの被載置面を前部フレームの水平面に載置できることから、バランスウェイトを前部フレームに取り付ける際にバランスウェイトを持ち上げ支持する必要がなく、又、バランスウェイトの被載置面を前部フレームの水平面に載置した状態で、前部フレームの前上がり傾斜面にバランスウェイトの接合面を接合させることによって、前部フレームに対してバランスウェイトをガタ付きのない状態に簡単に取り付けることができるようになる。 【0012】〔効果〕従って、製造コストを削減しながら水田作業機の外観並びに前後バランスを向上させることができる上に、バランスウェイトの取り付けに要する労力の軽減化を図りながら、バランスウェイトのガタ付きのない確実な取り付けを簡単に行えるようになった。 【0013】〔構成〕本発明のうちの請求項3記載の発明では、前部にエンジンが搭載された走行機体の後部にリンク機構を介して水田作業装置を連結してある水田作業機において、エンジンの下部を覆う下部ボンネットに内装される第1バランスウェイトと、前記エンジンを支持する前部フレームを前方から覆う状態で該前部フレームに取り付けられる第2バランスウェイトとを設けた。 【0014】〔作用〕上記請求項3記載の発明によると、第1バランスウェイトを下部ボンネットに内装し、第2バランスウェイトを前部フレームに取り付けることによって水田作業機の前後バランスを向上させることができるようになり、又、第1バランスウェイトが下部ボンネットに内装される上に、第2バランスウェイトが、前部フレームを前方から覆ってエンジンの支持部などを隠す化粧バンパーとして機能するようになることから、バランスウェイトの装着による外観の悪化を回避できるだけでなく、化粧バンパーに要する費用を削減しながら水田作業機の外観を向上させることができるようになる。 【0015】しかも、バランスウェイトを第1バランスウェイトと第2バランスウェイトとに分割していることによって、単一のバランスウェイトを設ける場合に比較してバランスウェイトを小型かつ軽量にすることができるので、バランスウェイトの取り付けを行い易くすることができる上に、下部ボンネットを大きくしなくても既存の下部ボンネット内の空間を利用して第1バランスウェイトを取り付けることができるようになる。 【0016】〔効果〕従って、製造コストを削減しながら水田作業機の外観並びに前後バランスを向上させることができる上に、バランスウェイトの取り付けを行い易くすることができ、殊に、走行機体の後部に重量のある多数条用の水田作業装置や複数の水田作業装置が連結されるものにおいては、機体の大型化を招くことなく大重量のバランスウェイトを装着することができるようになった。 【0017】 【発明の実施の形態】〔第1実施形態〕図1には水田作業機の一例である6条植え用の乗用型田植機の全体側面が、図2にはその全体平面が示されており、この乗用型田植機は、乗用型の走行機体1の後部に、油圧シリンダ2の作動で昇降揺動するリンク機構3を介して水田作業装置4の一例である6条植え用の苗植付装置4を昇降自在に連結し、かつ、6条施肥用の施肥装置5を搭載することによってミッドマウント施肥仕様に構成されている。 【0018】走行機体1は、その前部に配設される原動部6、その後部側に形成される搭乗運転部7、及び、原動部6からの走行用動力で駆動される左右一対の前輪8と後輪9、などによって四輪駆動形式に構成されている。 【0019】苗植付装置4は、機体の走行に伴って3基の整地フロート10が苗植え付け箇所を前もって整地する一方で、原動部6からの作業用動力が伝動軸11を介してフィードケース12に伝達され、そのフィードケース12からの分配動力で6条分の苗を載置する苗載台13が左右方向に所定ストロークで往復駆動されるとともに、左右方向に所定間隔を隔てて並設された6基のロータリ式の植付機構14が、苗載台13の下端から苗を所定量ずつ取り出して圃場に植え付ける植え付け作動を行うことで、6条分の植え付けを行えるように構成されている。 【0020】施肥装置5は、機体の走行に伴って各植え付け条に対応するように整地フロート10に装備された6基の作溝器15が施肥溝を形成する一方で、6基の繰出機構16が原動部6からの作業用動力で肥料ホッパ17内の肥料を所定量ずつ繰り出し、各繰出機構16で繰り出された肥料を電動ファン18の作動で案内ホース19を介して対応する作溝器15に向けて圧送することで、圃場における植え付け苗の横側方箇所に肥料を埋没させる側条施肥を行うように構成されている。 【0021】図1及び図3〜5に示すように、原動部6は、左右一対の主フレーム20の前端に連結されたミッションケース21、ミッションケース21から前方に向けて延設された前部フレーム22に防振ゴム23を介して支持された水冷式のエンジン24、ミッションケース21の左側部に連結された静油圧式無段変速装置25、エンジン24の出力軸24aと静油圧式無段変速装置25の入力軸25aとに亘って略水平姿勢で架設されたベルト式伝動機構26、エンジン24の右側方に立設されたラジエータ27、エンジン24の前方に配備された気化器28とエアークリーナ29、エンジン24の左側方に配備されたマフラ30、及び、エンジン24の上方に配設された燃料タンク31、などによって構成されている。 【0022】図1〜4及び図6に示すように、搭乗運転部7は、ステアリングホイール32、ステアリングホイール32の後方に配設された運転座席33、及び、左右の主フレーム20に支持された搭乗ステップ34、などによって構成されている。搭乗ステップ34から前方に向けて、搭乗運転部7に対する機体前方からの乗降を可能にする左右一対の乗降ステップ35Aを備えるとともにエンジン24の下部やベルト式伝動機構26などを覆う下部ボンネット35が延設され、下部ボンネット35の後部中央には、エンジン24の上部やラジエータ27などを後方から覆う後部ボンネット36が立設され、後部ボンネット36の前方には、エンジン24の上部やラジエータ27などを前方から覆う前部ボンネット37が開閉揺動可能に装備され、後部ボンネット36と前部ボンネット37の上方には、図示しない各種の操作スイッチなどを備えた操作パネル38が配備されている。 【0023】図1、図3及び図4に示すように、エンジン24の後方に配設されたミッションケース21の左右両側面から左右の前輪8を支持する前車軸ケース39が延設されており、静油圧式無段変速装置25は、側面視における左側の前車軸ケース39の上方に位置するようになっている。つまり、重量のあるエンジン24及びミッションケース21に加えて、比較的重量のある静油圧式無段変速装置25を前輪8の接地荷重として有効に作用させることができ、これによって、前部フレーム22に連結するバランスウェイト40の軽量化を図りながらも、走行機体1の後部に重量物の苗植付装置4が連結される乗用型田植機の前後バランスを良好にすることができるようになっている。 【0024】図1及び図3〜10に示すように、バランスウェイト40は、前部フレーム22の前端部に形成される水平面22aに載置された状態でボルト連結されることで下部ボンネット35に内装される第1バランスウェイト40Aと、前部フレーム22の前端部に形成される垂直面22bに前部フレーム22を前方から覆う状態でボルト連結されることで前部フレーム22やエンジン24の支持部などを隠す化粧バンパーとして機能する第2バランスウェイト40Bとに分割されている。 【0025】つまり、第1バランスウェイト40Aを下部ボンネット35に内装した上に、第2バランスウェイト40Bを化粧バンパーに兼用させるようにしていることから、バランスウェイト40の装着による外観の悪化を回避できるだけでなく、化粧バンパーに要する費用を削減しながら水田作業機の外観を向上させることができるようになっている。又、バランスウェイト40を第1バランスウェイト40Aと第2バランスウェイト40Bとに分割したことで、単一のバランスウェイト40を設ける場合に比較してバランスウェイト40A,40Bを小型かつ軽量にすることができるので、バランスウェイト40A,40Bの取り付けを行い易くすることができるとともに、既存の下部ボンネット35内の空間を有効利用したバランスウェイト40Aの取り付けを行えるようになっている。 【0026】第2バランスウェイト40Bの両端側には把持可能な第1幅狭部40aと第2幅狭部40bとが形成されており、これによって、第2バランスウェイト40Bの持ち運びや持ち上げ支持などを行い易くすることができ、もって、前部フレーム22の垂直面22bに対する第2バランスウェイト40Bの取り付けをより簡単に行えるようになっている。 【0027】図4に示すように、前部フレーム22の右外側方箇所には燃料排出用のコック41と冷却水貯留用のリザーブタンク42が配設されており、これによって、気化器28及び燃料タンク31に残った燃料の排出や冷却水量の確認を前部ボンネット37を開閉する手間なく簡単に行えるようになっている。 【0028】〔第2実施形態〕尚、第2実施形態は、上記第1実施形態と原動部6の構成及びバランスウェイト40の取り付け構造が異なることから、以下、それらの点について説明する。 【0029】図11及び図12に示すように、原動部6は、左右一対の主フレーム20(図1参照)の前端に連結されたミッションケース21、ミッションケース21から前方に向けて延設された前部フレーム22に防振ゴム23を介して支持された空冷式のエンジン50、ミッションケース21の左側部に連結された静油圧式無段変速装置25、エンジン50の出力軸50aと静油圧式無段変速装置25の入力軸25aとに亘って水平姿勢で架設されたベルト式伝動機構26、エンジン50の後方に配備された気化器51とエアークリーナ52、エンジン50の左側方に配備されたマフラ53、及び、エンジン50の上方に配設された燃料タンク31、などによって構成されている。 【0030】図11〜17に示すように、前部フレーム22には、その前端部に形成される前上がり傾斜面22cに前部フレーム22を前方から覆う状態でボルト連結されることで前部フレーム22やエンジン50の支持部などを隠す化粧バンパーとして機能するバランスウェイト40が取り付けられており、これによって、走行機体1の後部に重量物の苗植付装置4が連結される乗用型田植機の前後バランスを良好にすることができるとともに、化粧バンパーに要する費用を削減しながら水田作業機の外観を向上させることができるようになっている。 【0031】バランスウェイト40は、その両端側に把持可能な第1幅狭部40aと第2幅狭部40bとが形成されており、これによって、バランスウェイト40の持ち運びなどを行い易くすることができるようになっている。又、バランスウェイト40には、前部フレーム22の前端部に形成される水平面22aに載置可能な被載置面40cと、前記前上がり傾斜面22cに接合可能な接合面40dとを有する側面視後広がり形状の係合凹部40Cが備えられており、これによって、バランスウェイト40を前部フレーム22に取り付ける際にバランスウェイト40を持ち上げ支持する必要がなく、又、バランスウェイト40の被載置面40cを前部フレーム22の水平面22aに載置した状態で、前部フレーム22の前上がり傾斜面22cにバランスウェイト40の接合面40dを接合させることで、前部フレーム22に対するバランスウェイト40のガタ付きを防止できることから、バランスウェイト40の取り付けに要する労力の軽減化を図りながら、バランスウェイト40のガタ付きのない確実な取り付けを簡単に行えるようになっている。 【0032】尚、図11、図14、図15及び図17に示す符号40eは、エンジン50取り付け用のボルト54やナット55などとの干渉を避けるためにバランスウェイト40に形成された左右一対の凹入部である。 【0033】〔別実施形態〕以下、本発明の別実施形態を列記する。 ■ 水田作業機としては、走行機体1の後部に水田作業装置4の一例である施肥装置付きの苗植付装置が連結されたリアマウント施肥仕様の乗用型田植機や、走行機体1の後部に水田作業装置4の一例である直播装置が連結された乗用型直播機、あるいは、走行機体1の後部に水田作業装置4の一例である薬剤散布装置が連結された乗用型薬剤散布機などであってもよい。 ■ 水田作業装置4としては、4条分、5条分、8条分、あるいは10条分などの作業を行うように構成されたものであってもよい。 ■ 水田作業機としては、第1実施形態で例示した水冷式のエンジン24が搭載される走行機体1に、第2実施形態で例示したバランスウェイト40を取り付けるように構成されたものであってもよく、逆に、第2実施形態で例示した空冷式のエンジン24が搭載される走行機体1に、第1実施形態で例示したバランスウェイト40を取り付けるように構成されたものであってもよい。 ■ 第1実施形態の第2バランスウェイト40Bに、第2実施形態で例示したバランスウェイト40を採用するようにしてもよい。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ
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| 【出願日】 |
平成12年2月14日(2000.2.14) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100107308 【弁理士】 【氏名又は名称】北村 修一郎
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| 【公開番号】 |
特開2001−224209(P2001−224209A) |
| 【公開日】 |
平成13年8月21日(2001.8.21) |
| 【出願番号】 |
特願2000−34770(P2000−34770) |
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